JP4074041B2 - 発振回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、共振子と、共振子を接続するための第1接続端子及び第2接続端子を備えた共振子の発振振幅の振幅制御用減衰等化回路とを有する発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
このような発振回路は、特に米国電気電子学会「固体回路」誌(IEEE“Journal of Solid−State Circuit”)、 Vol.32 No.7、1997年7月発行、の999〜1005頁に記載されている。開示された発振回路(その図4を参照)は、時計用水晶のために設計されており、電力消費がごくわずかであるという点で優れている。発振器の発振振幅は、およそ0.2±0.05ボルトの程度であるに過ぎない。そのような発振回路では、少なくとも2ボルトの発振振幅を有する発振回路の確実な動作は不可能である。
【0003】
本発明の目的、高減衰共振子の使用時、また低減衰共振子の使用時において確実に機能するとともに、わずかな電力消費で特に大きな発振振幅を可能にする発振回路を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成すべく、本発明は、共振子(RES)と、前記共振子(RES)に接続された第1接続端子(K1)及び第2接続端子(K2)を有し、前記共振子(RES)の発振振幅を制御するための減衰等化回路(ENT)とを備えた発振回路において、前記減衰等化回路の利得及び相互コンダクタンスの少なくともいずれか一方の値は、前記共振子の発振振幅に応じて制御自在であり、前記減衰等価回路は、供給電位(Vdd)用接続点と前記第1接続端子(K1)との間に直列に接続された第1及び第2トランジスタ(T1,T2)と、前記第1接続端子(K1)と基準電位(M)用接続点との間に直列に接続された第3及び第4トランジスタ(T3,T4)とを含み、前記第1及び第4トランジスタの各々の制御端子は前記第2接続端子(K2)に接続されており、当該発振回路は更に、前記第1接続端子(K1)に接続された第1入力端子(EK1)と、前記第2トランジスタ(T2)の制御端子に接続された第1出力端子(AK1)とを有する第1ピーク値検出ユニット(SWE1)であって、前記供給電位(Vdd)用接続点に接続された第1コンデンサ(C1)と、前記第1コンデンサと前記第1接続端子(K1)との間に接続された第1ダイオード(D1)と、前記第1コンデンサ及び前記第1ダイオード間の接続点と前記基準電位(M)用接続点との間に接続された第1抵抗(R1)又は第1電流源(I1)とを含み、前記前記第1コンデンサ及び前記第1ダイオード間の接続点が前記第1出力端子(AK1)に接続されている、第1ピーク値検出ユニット(SWE1)と、前記第1接続端子(K1)に接続された第2入力端子(EK2)と、前記第3トランジスタ(T3)の制御端子に接続された第2出力端子(AK2)とを有する第2ピーク値検出ユニット(SWE2)であって、前記基準電位(M)用接続点に接続された第2コンデンサ(C2)と、前記第2コンデンサと前記第1接続端子(K1)との間に接続された第2ダイオード(D2)と、前記第2コンデンサ及び前記第2ダイオード間の接続点と前記供給電位(Vdd)用接続点との間に接続された第2抵抗(R2)又は第2電流源(I2)とを含み、前記前記第2コンデンサ及び前記第2ダイオード間の接続点が前記第2出力端子(AK2)に接続されている、第2ピーク値検出ユニット(SWE2)と、を備える。
【0007】
従って、本発明による回路は、減衰が広範囲で変動することのある共振子を用いた場合にも、あるいは減衰のわずかな非常に良好な共振子を用いた場合にも、電力消費が上昇することなく確実に機能する。
【0011】
本発明の他の実施態様は、第2接続端子と第1コンデンサ及び第1ダイオード間の接続点との間に第3ダイオードを接続し、かつ第2接続端子と第2コンデンサ及び第2ダイオード間の接続点との間に第4ダイオードを接続するようになっている。第1及び第2接続端子には、通常の発振回路において、180°位相外れであるということでのみ異なる信号が印加される。ピーク値検出ユニットによる第1及び第2接続端子での振幅の検出は、第2及び第3トランジスタの一層急速な制御を可能にする。
【0012】
本発明の実施態様の1つは、ピーク値検出ユニットの抵抗の代わりに、特にMOS技術において小型化が実現自在である電流源、特に電流ミラーを備えるようになっている。さらに第1及び第2トランジスタをpチャネルFETとして形成するとともに、第3及び第4トランジスタをnチャネルFETとして形成するようになっている。好適には、ピーク値検出ユニットのダイオードが、ゲート及びドレインの端子を接続することによってダイオードとして回路構成されているトランジスタとして、特にFETとして形成されている。さらに、ピーク値検出ユニットにおいてMOS技術のゲート酸化物をコンデンサとして使用するようになっている。最後に挙げた実施態様は、MOS技術においてわずかなスペースですむような方法で本発明による回路を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って詳述する。
なお、本実施の形態において、一般性を限定することなく第1及び第2トランジスタに対しpチャネルFETを使用して、第3及び第4トランジスタに対しnチャネルFETを使用して説明されている。当然ながら、第1及び第2トランジスタをnチャネルFETとして、第3及び第4トランジスタをpチャネルFETとして実現することも可能であり、その際にはダイオードのような極性依存部品及び供給電圧が極性反転される。他のトランジスタ技術において実現することもなんら問題はない。
【0014】
図1は、共振子RESと減衰等化回路ENTとを備えた発振回路の第1の実施の形態を示す。減衰等化回路ENTは、第1及び第2接続端子K1、K2を有し、これらの接続端子には共振子RESが接続されている。本実施の形態においては共振子RESとして水晶Qが用いられる。その電気的等価回路図は、コンデンサCQ1、インダクタンス素子LQ及び抵抗RQの直列回路によって表わされており、この直列回路には、コンデンサCQ0が並列に接続されている。水晶Qは付勢回路の第1及び第2接続端子K1,K2間に接続され、それぞれのコンデンサC3,C4は接続端子K1,K2と基準電位Mとの間に接続されている。
【0015】
減衰等化回路ENTは供給電位Vdd用接続点及び第1接続端子K1間の第1及び第2トランジスタT1,T2の直列回路と、第1接続端子K1及び基準電位M用接続点間の第3及び第4トランジスタT3,T4の直列回路とを有する。第1及び第2トランジスタT1,T2は図示の実施例ではpチャネルMOSFETとして、第3及び第4トランジスタT3,T4はnチャネルMOSFETとして形成されている。第1及び第4トランジスタT1,T4の制御端子(図示の実施の形態ではゲート端子)は第2接続端子K2に対して接続されている。
【0016】
さらに、この回路は第1接続端子K1に接続された入力端子EK1と第2トランジスタT2のゲート端子に接続された出力端子AK1とを備えた第1ピーク値検出ユニットSWE1を有する。第1ピーク値検出ユニットSWE1は第1端子によって供給電位Vdd用接続点に接続された第1コンデンサC1を有する。この第1コンデンサC1は第1ダイオードD1を介して第1接続端子K1に接続されている。また、第1ダイオードD1のアノードが第1接続端子EK1と接続され、カソードが第1コンデンサC1に接続されている。コンデンサC1及びダイオードD1に共通な接続点10は出力端子AK1に接続され、それによって第2トランジスタT2のゲートに接続されている。接続点10と基準電位M用接続点との間には、抵抗R1が接続されている。
【0017】
また、この回路は第1接続端子K1に接続された入力端子EK2を備えた第2ピーク値検出ユニットSWE2と、第3トランジスタT3のゲート端子に接続された出力端子AK2とを有する。第2ピーク値検出ユニットSWE2は第1端子によって基準電位M用接続点に接続された第2コンデンサC2を有する。第2コンデンサC2は第2ダイオードD2を介して第1接続端子K1に接続されている。第2ダイオードD2のアノードが第2コンデンサC2に接続され、カソードが第1接続端子EK1に接続されている。第2コンデンサC2及び第2ダイオードD2に共通な接続点20は、出力端子AK2に接続され、これによって第3トランジスタT3のゲート端子に接続されている。接続点20と供給電位Vdd用接続点との間には、第2抵抗R2が接続されている。
【0018】
過渡発振状態において、発振回路のコンデンサC3,C4のところで発振信号S1,S2が取り出し自在である。これらの信号は、180°位相外れであることによって異なっているとともに、コンデンサC3,C4が共振子RES(ここでは水晶Q)を介して周期的に充電及び放電されることによって生ずる。発振の周波数は、共振子回路Qのパラメータによって決まる。
【0019】
ここで、減衰等化回路の課題は、周期ごとの過渡発振状態で、共振子RESに抵抗RQで発振エネルギとして失われるエネルギを付加することである。スイッチオンの場合における減衰等化回路ENTの課題は、一般に発振が実現し、かつ発振の振幅が上昇するまでの範囲で共振子RESを減衰等化することである。
【0020】
発振回路の第1接続端子K1では共振子RESに供給される出力電流IOUTが出力可能である。この電流はコンデンサC3に印加される発振信号S2の瞬時値によって変化する。この発振信号は第1及び第4トランジスタT1,T4の付勢のために用いられる。まず、
第2及び第3トランジスタT2,T3及びピーク値検出ユニットSWE1,SWE2を無視するならば、この回路は従来のCMOSインバータのように作用する共振子RESの付勢に使用される。電圧S2の瞬時値が小さければ小さいほど、第1トランジスタT1のゲート−ソース間電圧の値はそれだけ大きく、この第1トランジスタはそれだけ多く導電するが、しかし第4トランジスタT4のゲート−ソース間電圧の値はそれだけ小さく、この第4トランジスタはそれだけ大幅に導電を阻止する。電圧S2の瞬時値が上昇すると、第4トランジスタT4はより多く導電を開始し、第1トランジスタT1はより大幅に導電を阻止する。それによって出力電流IOUTは、電圧S2の瞬時値の上昇につれて低下する。第1及び第2接続端子K1,K2間に接続された高抵抗R3は、およそ半分の供給電圧0.5Vddへとトランジスタ動作点を設定するために用いられる。
【0021】
電圧S2の瞬時値と並んで、次に説明するように、本発明による回路において出力電流IOUTは、発振の振幅に、特にコンデンサC1,C2における電圧に依存する。
【0022】
供給電圧が印加される場合には、ダイオード電圧を加えたもしくは差し引いたピーク値検出ユニットSWE1,SWE2の第1及び第2コンデンサC1,C2は、まず最初にダイオード電圧を差し引いたおよそ半分の供給電圧へ充電され、それによって第2及び第3トランジスタT2,T3のゲート端子での電位は0.5Vddとなる。第1接続端子K1での電位がこの値を超えて上昇すると、電流はダイオードD1を介してコンデンサC1へ流れ、出力端子AK1での電位が上昇して第2トランジスタT2のゲート端子での電位が上昇する。したがって、第2トランジスタT2のゲート−ソース間電圧の値が低下し、このトランジスタは制御を開始する。その際にこのトランジスタはゲート端子での電位が大きければ大きいほど、もしくは第1接続端子K1での発振S1の振幅が大きければ大きいほど大幅に制御する。これにより第1ピーク値検出ユニットSWEは発振S1の最大値を検出する。
【0023】
電圧S1の瞬時値が小さい場合には、第2ピーク値検出ユニットSWE2のコンデンサC2が、ダイオードD2を介して放電される。それによって出力端子AK2での及び第3トランジスタT3のゲート端子での電位が低下する。したがって第3トランジスタT3は、制御を開始する。このトランジスタは、そのゲート端子での電位が小さければ小さいほどもしくは周期範囲内での電圧S1の最小値が小さければ小さいほど、それだけ大幅に制御する。それによって第2ピーク値検出ユニットは、発振S1の最小値を検出する。
【0024】
要約すると、発振S1の振幅が大きければ大きいほど、すなわち中間値0.5Vdd周りでの上方及び下方へのこの振幅の振れが強ければ強いほど、第1ピーク値検出ユニットSWE1を介して第2トランジスタT2のためのゲート付勢電圧がそれだけ高くなり、かつ第2ピーク値検出ユニットSWE2を介して第3トランジスタT3のためのゲート付勢電圧がそれだけ低くなる。飽和動作で作用するトランジスタT2,T3とは反対に、トランジスタT1,T4は強い不飽和動作状態にある。この不飽和動作状態は、例えば、カスコードトランジスタT2,T3の有効チャネル幅が、トランジスタT1,T4に比べて大きいことにより、例えば係数3だけ大きいことにより達成される。不飽和MOSトランジスタの場合には、周知のようにドレイン‐ソース間電流及びそれによって相互コンダクタンスがゲート−ソース間制御電圧によってのみだけでなくそのときどきのドレイン−ソース間電圧によっても変化する。このことは、実施例において出力電流IOUTの相互コンダクタンス制御のために利用される。その際には、両内部トランジスタT2,T3の発振振幅依存の(定常的な)ソース電圧を用いて両外部トランジスタT1,T4の相互コンダクタンスが制御される。発振振幅の小さい場合には、そのドレイン−ソース間電圧が相対的に大きく、それによってその相互コンダクタンス及びその場合の出力電流IOUTも相対的に大きい。発振振幅が大きくなればなるほど、トランジスタT1,T4の小さくなるドレイン−ソース間電圧を介してその相互コンダクタンスがそれだけ大幅に制御される。これによって出力電流I0UTも低下する。
【0025】
従って、出力電流IOUTは本発明による回路において、電圧S2の瞬時値と並んで発振の振幅にも依存する。その際に、トランジスタT1,T4は、振幅の小さい場合に、特にスイッチオン後に比較的大きな電流Iout が第1接続端子K1に流れるように形成されている。従って、大きな抵抗RQの場合、すなわち共振子RESの大きな減衰の場合にも発振が得られる。トランジスタT1,T2,T3,T4はこれに対応して大きく形成されており、これに応じて大きな相互コンダクタンスを有している。第2及び第3トランジスタT2,T3の発振振幅の上昇及び制御の増加につれて、構成全体の相互コンダクタンスは低下する。発振S1の振幅はトランジスタT2,T3の飽和動作において得られる一層大きな値へと制御される。これによって、わずかな電力消費で大きな振幅が可能である。本発明による回路の電力消費は、わずかな減衰の良質な水晶を使用した場合に、従来の発振回路よりも大きくなく、むしろ一層少ないものとなる。
【0026】
図2は、本発明による発振回路の他の実施の形態を示す。この発振回路が図1における発振回路と異なる点はピーク値検出ユニットの抵抗が電流源I1,I2として形成されていることである。
【0027】
第1コンデンサC1は第1電流源I1によりを通って連続的に放電され、第2コンデンサC2は第2電流源I2により連続的に充電される。電流源はピーク値検出の効果を無効にしないために、この充電もしくは放電がダイオードD1,D2を介してのコンデンサC1、C2の充電もしくは放電に対して緩やかに行われるように形成されている。
【0028】
図2に示した第1ピーク値検出ユニットSWE1は、第2接続端子K2及び第1コンデンサC1間に接続された第3ダイオードD3を有する。これにより、第1ピーク値検出ユニットSWE1は、発振S1の最大値と並んで発振S2の最大値をも検出する。その際に、出力端子AK1に印加される信号はそのつどこれら双方の最大値のうちの大きい方の値によって決まる。
【0029】
同様に、第2ピーク値検出ユニットSWE2は第2接続端子K2及びコンデンサC2間に接続された第4ダイオードD4を有する。それによって第2ピーク値検出ユニットSWE2は発振S1の最小値と並んで、発振S2の最小値をも検出する。
【0030】
図2に示した回路はさらに第5及び第6トランジスタT5,T6を有する。その際に、第5トランジスタT5の負荷区間は供給電位Vdd用接続点と第2トランジスタT2のゲート端子との間に接続され、第6トランジスタT6の負荷区間は基準電位M用接続点と第3トランジスタT3のゲート端子との間に接続されている。第5トランジスタT5のゲート端子は第3接続端子K3に接続され、第6トランジスタT6のゲート端子はインバータINVを介して第3接続端子K3に接続されている。第5及び第6トランジスタT5,T6は制御回路用スイッチとして用いられる。
【0031】
第3接続端子K3に高電位が印加されると、第5トランジスタT5が導通阻止される。次に、第6トランジスタT6のゲートに低電位が印加される。従って、このトランジスタが同様に導通阻止される。こうして回路は、上記したように作用する。第3接続端子K3に低電位が印加されると、第5トランジスタT5は導電する。よって、第5トランジスタT5は第2トランジスタT2のゲートをほぼ供給電位Vddへと引き上げる。従って、このトランジスタは導通阻止される。第3接続端子K3に低電位が印加される場合には、インバータINVの出力部に、換言すると第6トランジスタT6のゲートに高電位が印加される。それによって第6トランジスタT6は導電し、第3トランジスタT3のゲートは放電し、このトランジスタは導通阻止される。このように、発振回路は第3接続端子への所定電位の印加によって動作可能状態(トランジスタT2、T3が導通)、もしくは動作不可能状態(トランジスタT2、T3が導通阻止)へと移行自在である。
【0032】
図3は、本発明による発振回路のさらに別の実施の形態を示す。第1ピーク値検出ユニットSWE1の電流源は電流ミラートランジスタとしてのトランジスタT8,T9を有する。これらのゲート端子は互いに接続されているとともに、これらのソース端子は基準電位M用接続点に対して接続されている。トランジスタT8のドレイン端子はそのゲート端子に接続されている。トランジスタT9のドレイン端子は第1ピーク値検出ユニットSWE1のコンデンサに接続されている。トランジスタT12は、その負荷区間とともにトランジスタT8,T9のゲート端子と基準電位M用接続点との間に接続され、第3接続端子で低電位の場合にトランジスタT8,T9のゲートを放電して電流源をスイッチオフするために用いられる。
【0033】
第2ピーク値検出ユニットの電流源は電流ミラートランジスタとしてのトランジスタT6,T7を有する。それらのゲート端子は互いに接続されているとともに、それらのソース端子は基準電位用接続点に対して接続されている。トランジスタT6のゲート端子はトランジスタT11を介してそのドレイン端子に接続されている。トランジスタT7のドレイン端子は第2ピーク値検出ユニットSWE2のコンデンサに対して接続されている。トランジスタT10はその負荷区間とともにトランジスタT6,T7のゲート端子と供給電位Vdd用接続点との間に接続されている。トランジスタT10,T11は、第3接続端子K3を介して付勢自在であり、電流源のスイッチオンもしくはオフのために用いられる。第3接続端子K3で高電位の場合にはトランジスタT10は導電阻止し、トランジスタT11は導電する。従って、電流はトランジスタT7の負荷区間を介してコンデンサC2へ流れる。第3接続端子K3で低電位の場合にはトランジスタT10は導電し、トランジスタT6,T7のゲート端子をVddへと引き上げる。これにより、これらのトランジスタは導電阻止する。さらに、トランジスタT11は導電阻止し、よって電流源はスイッチオフされている。
【0034】
図3に示した実施の形態において、ダイオードD1,D2,D3,D4はゲート及びドレイン端子の接続によってそれぞれダイオードとして回路構成されたトランジスタとして形成されている。さらに、コンデンサC1は電界効果トランジスタとして形成されており、その際に有効容量としてはトランジスタのゲート容量が用いられる。コンデンサC2は酸化皮膜コンデンサ構造として形成されている。
【0035】
第1及び第4トランジスタT1,T4の動作点を調整するために、図3では第3接続端子K3を介して付勢される2つのトランジスタT14,T15が、第1及び第2接続端子間に接続されている。これらのトランジスタT14,T15は導通状態で非常に大きな負荷区間抵抗を有するように形成されているので、非常に小さな電流が接続端子K1,K2間に通電可能であるに過ぎない。
【0036】
図3に示した実施の形態において、トランジスタT1,T2,T5,T6,T7,T10,T11,T14、ダイオードD1,D3及びコンデンサC1は、pチャネルFETとして形成されている。トランジスタT3,T4,T6,T8,T9,T12、ダイオードD2,D4はnチャネルFETとして形成されている。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明は高減衰共振子の使用時、また低減衰共振子の使用時において確実に機能するとともに、わずかな電力消費で特に大きな発振振幅を可能にするという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に従った発振回路を示す電気回路図。
【図2】 本発明の第2の実施の形態に従った発振回路を示す電気回路図。
【図3】 本発明の第3の実施の形態に従った発振回路を示す電気回路図。
【符号の説明】
C1〜C4…コンデンサ、CQO,CQ1…コンデンサ、D1〜D4…ダイオード、EK1〜EK4…入力端子、ENT…減衰等化回路、I1,I2…電流源、
INV…インバータ、K1〜K3…接続端子、LQ…インダクタンス素子、
M…基準電位、R1〜R3,RQ…抵抗、SWE1,SWE2…ピーク値検出ユニット、T1〜T12…トランジスタ、Vdd…供給電位、RES…共振子、
OSZ…発振回路。
Claims (7)
- 共振子(RES)と、前記共振子(RES)に接続された第1接続端子(K1)及び第2接続端子(K2)を有し、前記共振子(RES)の発振振幅を制御するための減衰等化回路(ENT)とを備えた発振回路において、
前記減衰等化回路の利得及び相互コンダクタンスの少なくともいずれか一方の値は、前記共振子の発振振幅に応じて制御自在であり、前記減衰等価回路は、供給電位(Vdd)用接続点と前記第1接続端子(K1)との間に直列に接続された第1及び第2トランジスタ(T1,T2)と、前記第1接続端子(K1)と基準電位(M)用接続点との間に直列に接続された第3及び第4トランジスタ(T3,T4)とを含み、前記第1及び第4トランジスタの各々の制御端子は前記第2接続端子(K2)に接続されており、
当該発振回路は更に、
前記第1接続端子(K1)に接続された第1入力端子(EK1)と、前記第2トランジスタ(T2)の制御端子に接続された第1出力端子(AK1)とを有する第1ピーク値検出ユニット(SWE1)であって、前記供給電位(Vdd)用接続点に接続された第1コンデンサ(C1)と、前記第1コンデンサと前記第1接続端子(K1)との間に接続された第1ダイオード(D1)と、前記第1コンデンサ及び前記第1ダイオード間の接続点と前記基準電位(M)用接続点との間に接続された第1抵抗(R1)又は第1電流源(I1)とを含み、前記前記第1コンデンサ及び前記第1ダイオード間の接続点が前記第1出力端子(AK1)に接続されている、第1ピーク値検出ユニット(SWE1)と、
前記第1接続端子(K1)に接続された第2入力端子(EK2)と、前記第3トランジスタ(T3)の制御端子に接続された第2出力端子(AK2)とを有する第2ピーク値検出ユニット(SWE2)であって、前記基準電位(M)用接続点に接続された第2コンデンサ(C2)と、前記第2コンデンサと前記第1接続端子(K1)との間に接続された第2ダイオード(D2)と、前記第2コンデンサ及び前記第2ダイオード間の接続点と前記供給電位(Vdd)用接続点との間に接続された第2抵抗(R2)又は第2電流源(I2)とを含み、前記前記第2コンデンサ及び前記第2ダイオード間の接続点が前記第2出力端子(AK2)に接続されている、第2ピーク値検出ユニット(SWE2)と、
を備えることを特徴とする発振回路。 - 前記第2接続端子(K2)と、前記第1コンデンサ(C1)及び前記第1ダイオード間の接続点との間に接続された第3ダイオード(D3)を更に備えることを特徴とする請求項1記載の発振回路。
- 前記第2接続端子(K2)と、前記第2コンデンサ(C2)及び前記第2ダイオード間の接続点との間に接続された第4ダイオード(D4)を更に備えることを特徴とする請求項2記載の発振回路。
- 前記第1及び第2トランジスタ(T1,T2)の各々は、pチャネルMOSFETで形成され、前記第3及び第4トランジスタ(T3,T4)の各々は、nチャネルMOSFETで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の発振回路。
- 前記第1、第2、第3及び第4ダイオード(D1,D2,D3,D4)の各々は、ダイオードとして回路構成されたトランジスタで形成されていることを特徴とする請求項3記載の発振回路。
- 前記第1コンデンサは、MOSコンデンサとして形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の発振回路。
- 前記第1、第2、第3及び第4ダイオード(D1,D2,D3,D4)の各々は、MOSトランジスタで形成されていることを特徴とする請求項3記載の発振回路。
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