JP4073160B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍機で蓄冷剤を冷凍した後、トラック等で運搬され、この運搬中は冷凍された蓄冷剤で庫内が冷却されている可搬式の冷却貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のトラック等で運搬される貯蔵庫は、たとえば特開平9−126625号公報などに記載されており、可搬式の冷却貯蔵庫の内部に、蓄冷剤と、この蓄冷剤を冷凍させる冷凍機とを配設している。
【0003】
かかる可搬式の冷却貯蔵庫は、配送センターや店舗等の電源に接続し、内蔵している冷凍機を駆動して、蓄冷剤を冷凍し蓄冷する。この蓄冷剤の蓄冷が完了した後、可搬式の冷却貯蔵庫の庫内に冷蔵品等の商品を貯蔵し、可搬式の冷却貯蔵庫をトラックに搭載する。可搬式の冷却貯蔵庫がトラックで運搬されているときは、可搬式の冷却貯蔵庫の庫内を蓄冷剤で冷却しながら、可搬式の冷却貯蔵庫に貯蔵されている商品を店舗等へ配送したり宅配を行う。商品の配送等が終了すると、トラックは配送センター等に帰ってきて、可搬式の冷却貯蔵庫をトラックから降ろし、可搬式の冷却貯蔵庫の冷凍機を配送センター等の電源に接続する。この接続により、冷凍機が再び駆動し、次回の配送等に備えて、蓄冷剤が冷却される。
【0004】
かかる可搬式の冷却貯蔵庫の断熱箱体は、一面に開口を有するステンレス鋼板等からなる内箱と、同様に一面に開口を有するステンレス鋼板等からなる外箱との間にウレタンフォーム等の断熱材を充填したものであり、断熱箱体の内側は、仕切部材により下部の冷却室と上部の貯蔵室とに仕切られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる可搬式の冷却貯蔵庫においては、下部の蓄冷剤を収容している冷却室が蓄冷剤により直接冷却されている一方で、上部の貯蔵室は直接的に蓄冷剤によっては冷却されていない。そのため、冷却室と貯蔵室との温度差が大きく、冷却室と貯蔵室とで熱による内箱の伸び又は縮みが異なり、断熱箱体に変形や歪みを生じていた。
【0006】
また、送風機によって貯蔵室内の冷気を攪拌しても、商品の収容している状態により商品温度のバラツキは大きい。更に、下部の冷却室の内箱は、冷却室に置かれている蓄冷剤によって冷却されており、このため、貯蔵室の下部、特に、仕切部材付近の内箱表面近傍に置かれた商品は冷却室の内箱を介して吸熱され、特に冷却され過ぎていた。しかも、冷蔵品等の場合には、商品が凍結してしまい、販売できないと言う事態も生じていた。
【0007】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためのもので、蓄冷剤によって冷却されて断熱箱体の変形や歪みが発生したり、貯蔵室に置かれた商品が内箱を介して冷却され過ぎる事態を回避できる可搬式の冷却貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の冷却貯蔵庫は、外箱及び熱良導性の内箱間に断熱材が充填されて成る断熱箱体と、この断熱箱体の庫内を上下に仕切る仕切部材と、この仕切部材の上側に形成される貯蔵室と、前記仕切部材の下側に形成され、蓄冷剤を冷却するための冷却器とが収納される冷却室とを備えたものであって、前記内箱は、前記仕切部材の側方にて分割され、熱絶縁性の接続部材が設けられていると共に、前記仕切部材の上面は、前記接続部材の庫内側上端より下方に位置するものである。
【0009】
請求項1の発明によれば、前記仕切部材の上面は、前記接続部材の庫内側上端より下方に位置するので、仕切部材が冷却貯蔵庫内に設置されたときに分割部が見えるか否かにより、仕切部材が所定の位置に設置されているか否かが即座に判断できるようになる。すなわち、所定の位置に仕切部材を設置した場合には、仕切部材より上方に分割部が見えるが、所定の位置に仕切部材を設置しなかった場合には、仕切部材に隠れて分割部が見えないことになり、上記判断が可能となる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記接続部材を着色したものである。
【0011】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明に加えて、上記判断をさらに容易に行うことが可能である。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記仕切部材は、上板と下板とその間に設けられた断熱材とからなり、この断熱材は下板側に設けられた真空断熱部材と、その上方に設けられた他の断熱材とから成るものである。
【0013】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明に加えて、前記仕切部材は、上板と下板とその間に設けられた断熱材とからなり、この断熱材は下板側に設けられた真空断熱部材と、その上方に設けられた他の断熱材とから成るので、ウレタンフォーム等の断熱材のみから構成されている場合に比較して、熱伝達率の小さい真空断熱部材によって侵入熱量を減少させることができると共に、仕切部材の上面に商品が衝撃的に載置されても、かかる衝撃がウレタンフォーム等の他の断熱材によって吸収されるため、真空断熱部材の真空が破壊される事態が生じ難い。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の発明において、前記内箱には、前記仕切部材を支持する突出部が設けられているものである。
【0015】
請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3の発明に加えて、前記内箱には、前記仕切部材を支持する突出部が設けられているので、内箱に設けられた突出部によって仕切部材を支持することができると共に、突出部によって冷却室付近の断熱材が厚くなり、冷却室に置かれた蓄冷剤が外気温による影響を受け難くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる可搬式の冷却貯蔵庫を詳細に説明する。図1は本発明にかかる可搬式の冷却貯蔵庫の側断面図、図2は図1の要部斜視図、図3は内箱及び接続部材を示す斜視図、図4は貯蔵室と冷却室との境界部分の図1におけるA−A断面図、図5は仕切部材の側断面図、図6は本発明の第2の実施形態にかかる貯蔵室と冷却室との境界部分の断面図、図7は本発明の第3の実施形態にかかる貯蔵室と冷却室との境界部分の断面図である。
【0017】
可搬式の冷却貯蔵庫1の断熱箱体2の下部には、キャスター3が設けられており、可搬式の冷却貯蔵庫1を移動することができる。
【0018】
断熱箱体2は、外箱4と内箱5との間にウレタンフォーム等の断熱材6を充填して構成される。内箱5は、後述の仕切部材9の側方にて分割されており、熱良導性のステンレス鋼板製の内箱上5Aと内箱下5Bとから成る。内箱上5Aの下端と内箱下5Bの上端には、それぞれ折り曲げフランジ5C、5Cが形成され、熱絶縁性の樹脂製の接続部材7が、この折り曲げフランジ5C、5Cに嵌合している。接続部材7は、塩化ビニル等の樹脂を押し出し成型したものであり、上下に内箱上5A及び内箱下5Bの折り曲げフランジ5C、5Cに嵌合する嵌合部7Aを有している。外箱4は、内箱5と同様にステンレス鋼板から成る。
【0019】
可搬式の冷却貯蔵庫1の庫内8は、後述の仕切部材9によって、下部の冷却室10と上部の貯蔵室11とに仕切られている。断熱箱体2の前面には貯蔵室11に商品を出し入れするための開口12が形成され、断熱材によって構成された前面扉13により開閉自在に閉塞される。
【0020】
断熱箱体2の下方には圧縮機14や凝縮器15が配設されている。断熱箱体2の下部の冷却室10には、蓄冷剤16と冷却器17とを接触又は離間させ複数のアルミニウム製の箱18に収納した冷却集合体19が配置されている。この冷却集合体19の冷却器17は圧縮機14および凝縮器15とともに冷凍サイクルすなわち冷凍機を構成しており、冷凍機が稼働すると、冷却集合体19の冷却器17が低温となり、蓄冷剤16を冷却して蓄冷する。
【0021】
冷却集合体19の上面には、仕切部材9が載置されており、これによって、断熱箱体2内は、前述の如く、下部の冷却室10と上部の貯蔵室11とに仕切られている。仕切部材9は、アルミニウム板製の上板21とスチロール樹脂を真空成型により成型した下板22とその間に設けられた断熱材23とからなるもので、断熱材23は下板22の上面に接着して設けられた真空断熱部材23Aと、その上方に現場発泡にてウレタンフォーム等の他の断熱材23Bを充填して形成されたものである。
【0022】
貯蔵室11の後方には、内箱5と一定の距離を空けて区画板24が設けられている。区画板24と内箱5との間に冷気通路25が形成され、この冷気通路25の上部は貯蔵室11上部と連通し、冷気通路25の下部は冷却室10と連通している。区画板24の下部は、前方に折り曲げられて支持部24Aが形成されて仕切部材9を支持しており、また、この支持部24Aの上方には仕切部材9の後部が当接する位置に孔24Bが千鳥状に設けられている。貯蔵室11の上部には、送風機26が配置されており、この送風機26が回転すると、仕切部材9の前方の吸込口27から貯蔵室11の空気を吸い込んで、冷却集合体19で冷却されつつ冷却集合体19を通過する。その後、冷却集合体19の後方から冷気通路25を通って、送風機26を通過し、冷気通路25上部の吐出口28から貯蔵室11内に吐出される。この様に送風機26により庫内8の空気は循環され、貯蔵室11は冷却集合体19により冷却される。
【0023】
以上の如き可搬式の冷却貯蔵庫1が配送センター等に保管されているときは、配送センター等の電源に可搬式の冷却貯蔵庫1の図示しない電源コードを接続することにより、冷凍機が運転し、冷却集合体19の冷却器17が冷却され、この冷却器17によって蓄冷剤16が冷却される。そして、蓄冷剤16の温度が、約−22℃(凝固点)よりも低下すると、蓄冷剤16は凍結を開始し、潜熱変化を始める。この潜熱変化の際は、蓄冷剤16の温度は緩慢には低下するが、長時間にわたって殆ど変化しない。そして、蓄冷剤16の温度が約−27℃になると蓄冷剤16は凍結を略完了し、潜熱変化を終える。この潜熱変化を終えると、蓄冷剤16の温度は再び低下を開始し、顕熱変化をする。そして、蓄冷剤16の温度が約−32℃に達すると、蓄冷剤16の蓄冷が完了し、冷凍機の運転を停止する。
【0024】
この様に冷却された貯蔵室11内に商品を収納し、かつ、配送センター等の電源から可搬式の冷却貯蔵庫1の電源コードを外して、可搬式の冷却貯蔵庫1をトラックに搭載して、配送等を行う。配送等をしている際は、貯蔵室11の温度調節は、図示しない温度センサーで貯蔵室11の温度を感知して、貯蔵室11内に収納している商品の保存温度に合わせて送風機26を運転又は停止し、蓄冷剤16によって冷却された冷気を送風したり又は送風しないことにより行う。尚、電源コードが外された後は、送風機26は可搬式の冷却貯蔵庫1に内蔵されているバッテリーで駆動される。商品の配送等を終えて、トラックが配送センター等に戻ってくると、トラックから可搬式の冷却貯蔵庫1を降ろし、再度、配送センター等の電源に可搬式の冷却貯蔵庫1の電源コードを接続して、電力を供給する。
【0025】
通常の運行状態では、蓄冷剤16が約−27℃から約−22℃の温度範囲にあるとき(およそ4時間から5時間)に、トラックは配送センター等に帰ってくるが、配送の都合によっては、この時間を経過してから帰ってくる場合もある。
【0026】
ところで、前述の如く、貯蔵室11の温度調節は、温度センサーで貯蔵室11の温度を感知して、蓄冷剤16によって冷却された冷気を貯蔵室11内に送風したり又は送風しないことにより行っているため、貯蔵室11と冷却室10との温度差は、例えば、冷蔵品(適温約5℃前後)を収納している場合には、約30℃から40℃に達している。また、予定時間内に配送等が終了しない場合や配送センター等に帰ってきて電源を直ぐに供給しない場合には、冷却室10の温度は、蓄冷剤16の最低温度である約−32℃から外気温(夏期には約40℃以上)と同等の温度にまで上昇するので、内箱5に対して約70℃の温度変化というヒートショックが繰り返される。
【0027】
ここで、前述したように、内箱5は内箱上5A及び内箱下5Bとに分割され、この分割された分割部には折り曲げフランジ5C、5Cが形成され、熱絶縁性部材の接続部材7がこの折り曲げフランジ5C、5Cに嵌合している。これにより、前述の如きヒートショックが緩和されると共に、断熱箱体2の変形や歪み、更に、内箱5から断熱材6が剥離する剥離現象をも回避することができる。
【0028】
また、送風機26の運転又は停止により貯蔵室11内の温度調節がされていても貯蔵室11内の商品の温度のバラツキが大きく、貯蔵室11中央部の商品は適温でも、特に、冷却室10に近い貯蔵室11下部の商品は冷却され過ぎるという事態に対しては、以下のように回避できる。
【0029】
すなわち、内箱下5Bが、蓄冷剤16により冷却されても、分割部には熱絶縁性の接続部材7が設けられているので、内箱上5Aが内箱下5Bによって熱的(吸熱的)影響を受け難くなるため、貯蔵室11下部に置かれた商品、特に、仕切部材9付近の内面近傍に置かれた商品が内箱上5A及び内箱下5Bを介して吸熱されることによって生じる冷えムラや冷え過ぎを回避することができる。
【0030】
また、区画板24に設けられた支持部24Aの上方には、仕切部材9の後部側面が当接する位置に孔24Bが設けられているので、この孔24Bによって冷却室10内に位置する支持部24Aと、仕切部材9の側面の上方となる区画板24の下部との熱伝導が妨げられて減少するため、貯蔵室11内に置かれた商品、特に、仕切部材9後部の区画板24近傍に置かれた商品が区画板24によって吸熱されることによって生じる冷えムラや冷え過ぎを回避することができる。
【0031】
また、仕切部材9の断熱材23は、下板22の上方に設けられた真空断熱部材23Aと、その上方に現場発泡にてウレタンフォーム等の他の断熱材23Bを充填して形成されたものであるので、ウレタンフォーム等の他の断熱材23Bのみで断熱材23が構成されている場合に比較して、熱伝達率の小さい真空断熱部材23Aによって仕切部材の直上に載置された商品の凍結を防止できると共に、配送等の際に、仕切部材9の上面に商品が衝撃的に載置されても、かかる衝撃がウレタンフォーム等の他の断熱材23Bによって吸収されるため真空断熱部材23Aの真空が破壊される事態が生じ難い。尚、上記ウレタンフォームに代えて、発泡断熱材である発泡ポリエチレン等の他、グラスウール等も、可搬式の冷却貯蔵庫1の用途や機能に応じ、他の断熱材23Bとして用いることができる。
【0032】
次に、本発明における可搬式の冷却貯蔵庫1の第2の実施の形態について図6を用いて説明する。なお、以下、前記実施の形態の構成要素に対応する構成要素には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0033】
内箱5は、前述の内箱5と同様に、ステンレス鋼板製の内箱上5Aと内箱下5Bとから成るもので、内箱上5Aの下端と内箱下5Bの上端には、それぞれ折り曲げフランジ5C、5Cが形成され、熱絶縁性の樹脂製の接続部材7が、この折り曲げフランジ5C、5Cに嵌合している。前記実施の形態と比較して、本実施の形態では、接続部材の高さ寸法が大きくなっており、仕切部材9の上面は、樹脂製の接続部材7の上端7Bより下方に位置している。これにより、冷却室10の冷却器17等のメンテナンスを行った後に、再度仕切部材9を配設して冷却室10と貯蔵室11とを仕切る際に、仕切部材9が所定の位置に配設されないで仕切部材9の上面が接続部材7の上端7Bより上に位置して接続部材7を隠しているような場合には、接続部材7が見えないので、所定の位置に置かれていないことが判断できるので、仕切部材9を配設し直すことが可能となる。尚、樹脂製の接続部材7を赤や黄色で着色してある場合には、この判断をさらに容易に行うことが可能である。
【0034】
次に、第3の実施の形態について図7を用いて説明する。内箱は、前述の内箱と同様に、ステンレス鋼板製の内箱上5Aと内箱下5Bとから成るもので、内箱上5Aの下端と内箱下5Bの上端には、それぞれ折り曲げフランジ5C、5Cが形成され、樹脂製の接続部材7が、この折り曲げフランジ5C、5Cに嵌合している。そして、内箱下5Bには、内側に突出している突出部5Dが形成され、仕切部材9を支持している。これにより、冷却室10の冷却器17等のメンテナンスを行った後に、再度仕切部材9を配設して冷却室10と貯蔵室11とを仕切る際に、仕切部材9をこの突出部5Dに支持することが容易となる。また、この突出部5Dでは断熱材6の厚さが厚くなり、外部からの熱侵入量が減少するので、特に低温である冷却室10の熱侵入量が減少し、蓄冷剤16の蓄冷時間を延長することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、前記仕切部材の上面は、前記接続部材の庫内側上端より下方に位置するので、仕切部材が冷却貯蔵庫内に設置されたときに分割部が見えるか否かにより、仕切部材が所定の位置に設置されているか否かが即座に判断できるようになる。すなわち、所定の位置に仕切部材を設置した場合には、仕切部材より上方に分割部が見えるが、所定の位置に仕切部材を設置しなかった場合には、仕切部材に隠れて分割部が見えないことになり、上記判断が可能となる。
【0036】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明に加えて、上記判断をさらに容易に行うことが可能である。
【0037】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明に加えて、前記仕切部材は、上板と下板とその間に設けられた断熱材とからなり、この断熱材は下板側に設けられた真空断熱部材と、その上方に設けられた他の断熱材とから成るので、ウレタンフォーム等の断熱材のみから構成されている場合に比較して、熱伝達率の小さい真空断熱部材によって侵入熱量を減少させることができると共に、仕切部材の上面に商品が衝撃的に載置されても、かかる衝撃がウレタンフォーム等の他の断熱材によって吸収されるため、真空断熱部材の真空が破壊される事態が生じ難い。
【0038】
請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3の発明に加えて、前記内箱には、前記仕切部材を支持する突出部が設けられているので、内箱に設けられた突出部によって仕切部材を支持することができると共に、突出部によって冷却室付近の断熱材が厚くなり、冷却室に置かれた蓄冷剤が外気温による影響を受け難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる可搬式の冷却貯蔵庫の側断面図である。
【図2】 図1の要部斜視図である。
【図3】 内箱及び接続部材を示す斜視図である。
【図4】 貯蔵室と冷却室との境界部分の図1におけるA−A断面図である。
【図5】 仕切部材の側断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態にかかる貯蔵室と冷却室との境界部分の断面図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態にかかる貯蔵室と冷却室との境界部分の断面図である。
【符号の説明】
1 可搬式の冷却貯蔵庫
5 内箱
5A 内箱上
5B 内箱下
5D 突出部
7 接続部材
9 仕切部材
10 冷却室
11 貯蔵室
16 蓄冷剤
17 冷却器
19 冷却集合体
23A 真空断熱材
24 区画板
24B 孔
25 冷気通路
26 送風機
Claims (4)
- 外箱及び熱良導性の内箱間に断熱材が充填されて成る断熱箱体と、この断熱箱体の庫内を上下に仕切る仕切部材と、この仕切部材の上側に形成される貯蔵室と、前記仕切部材の下側に形成され、蓄冷剤を冷却するための冷却器とが収納される冷却室とを備えた冷却貯蔵庫において、前記内箱は、前記仕切部材の側方にて分割され、この分割部に熱絶縁性の接続部材が設けられていると共に、前記仕切部材の上面は、前記接続部材の庫内側上端より下方に位置することを特徴とする冷却貯蔵庫。
- 前記接続部材を着色したことを特徴とする請求項1の冷却貯蔵庫。
- 前記仕切部材は、上板と下板とその間に設けられた断熱材とからなり、この断熱材は下板側に設けられた真空断熱部材と、その上方に設けられた他の断熱材とから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2の冷却貯蔵庫。
- 前記内箱には、前記仕切部材を支持する突出部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の冷却貯蔵庫。
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