JP4072542B2 - スピーカ一体型ディスプレイ - Google Patents

スピーカ一体型ディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JP4072542B2
JP4072542B2 JP2005071959A JP2005071959A JP4072542B2 JP 4072542 B2 JP4072542 B2 JP 4072542B2 JP 2005071959 A JP2005071959 A JP 2005071959A JP 2005071959 A JP2005071959 A JP 2005071959A JP 4072542 B2 JP4072542 B2 JP 4072542B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
vibrator
plate
integrated display
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005071959A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006254381A (ja
Inventor
修一 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC AccessTechnica Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC AccessTechnica Ltd filed Critical NEC AccessTechnica Ltd
Priority to JP2005071959A priority Critical patent/JP4072542B2/ja
Publication of JP2006254381A publication Critical patent/JP2006254381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4072542B2 publication Critical patent/JP4072542B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

本発明は、スピーカ一体型ディスプレイに関し、特にスピーカ一体型ディスプレイで発生するビリ音の軽減を実現するための構造を有するスピーカ一体型ディスプレイに関する。
従来のスピーカ一体型ディスプレイのスピーカでは、英国NXT社保有の特許技術(WO00/02417、WO99/37121、WO99/52322)に基づいて、表示画面を保護しているフラットで透明なパネル板をスピーカの振動板として機能させ、音源と映像とを空間的に一致させることにより高い臨場感を実現している。上記技術に係わる従来のスピーカ一体型ディスプレイを図1に示す。図1に示される従来のスピーカ一体型ディスプレイ50は、筐体の一部である前面外装カバー5により外装される表示モジュール6と、透明パネル板1とを備えている。表示モジュール6を保護するフラットな透明パネル板1の左右両端には、マグネット部とボイスコイル部20とを有するエキサイタ2が各1個ずつ、合計2個取り付けられる。そして、透明パネル板1は、発泡体クッション3を、エキサイタ2は発泡体クッション4をそれぞれ介して前面外装カバー5へ取り付けられる。前面外装カバー5は、表示モジュール6(例:液晶モジュール)の画面表示範囲に合わせて開口部を備えており、開口部に画面表示範囲が一致するように、前面外装カバー5は表示モジュール6に対して固定されている。防塵ネット7は、前面外装カバー5にエキサイタ2および透明パネル板1を固定させるために前面外装カバー5に設けられた開口部から、表示モジュール6の画面表示範囲に埃等の異物混入を防ぐためのものである。従来のスピーカ一体型ディスプレイ50においては、前面外装カバー5をスピーカのフレームとして機能させており、さらに、広面積かつ重量のある透明パネル板1を振動体として用いているため、通常のコーン紙を振動体として用いるスピーカを搭載したディスプレイと比較し振動レベルが高く、ディスプレイ装置へのビリ音(装置構成部品の共鳴音、あるいは部品間の打ち合いによる異音)対策が必要である。このため、開発日数の短縮、コストの低減、製造性・信頼性の向上が求められている。
従来のスピーカ一体型ディスプレイ50における一般的なビリ音対策を、図2〜図5を用いて説明する。図2は、図1に示される従来のスピーカ一体型ディスプレイ50のエキサイタ2装着部分を、表示画面に対して垂直向きの平面で切った断面を示す。エキサイタ2は、透明パネル板1と前面外装カバー5の間に実装され、発泡体クッション4を介して前面外装カバー5に取り付けられている。エキサイタ2のボイスコイル部20は、透明パネル板1に取り付けられて透明パネル板1を加振する。図3は、従来のスピーカ一体型ディスプレイ50全体の断面図である。表示モジュール6と制御基板8とは、それぞれ表示モジュールシャーシ9と制御基板シャーシ10とによりシールドされる。表示モジュール6と制御基板8とは、それぞれ前面外装カバー5と背面外装カバー11とにより覆われ、透明パネル板1は前面外装カバー5の前面に取り付けられる。そして、前面外装カバー5と背面外装カバー11とは、スタンド部12に固定されて支持される。
図4は、図3のa部を拡大して示している。前面外装カバー5と背面外装カバー11の嵌合部分には、ビリ音対策部品としてクッションシート13が挟まれる。また、前面外装カバー5の表示モジュール6との当て付け部分14には、ビリ音対策部品としてクッションシート15が挟まれる。図5は、図3のb部を拡大して示している。制御基板シャーシ10の表示モジュールシャーシ9への当て付け部分には、対策部品としてクッションシート16が挟まれる。また、表示モジュール6の背面は薄手のシールド用金属板で構成されており、この振動を抑制するために、表示モジュール6と表示モジュールシャーシ9との間にクッションブロック17が挟入される。
上記した一般的なビリ音対策は一例である。表示モジュール6として液晶を用いる場合は、光学特性などの機能確保のため液晶モジュール内部にがたつきを持たせた設計をしており、ビリ音対策を施すことの出来ない箇所が存在することもある。このように、ビリ音対策を実施するには装置コストや製造性に影響を与えるばかりか、その対策評価に膨大な時間を必要とする。さらに、ビリ音対策の実施と同時に品質確保が求められる。
上記した技術に関連して、以下に示すような技術が提案されている。
特開2000−341793号公報で開示されている「密閉箱型平面スピーカ」では、前面が開口する四角箱状のスピーカ筺体と、該スピーカ筺体の前面開口部よりも若干小さな平板状の振動板と、該振動板の周縁部を前記スピーカ筺体の開口部周縁に連結して該スピーカ筺体を密閉する四角枠状のダンパと、外部磁界を受けて磁界印加方向とほぼ直交する方向に磁歪変形する薄板状の磁歪素子の外周に励磁コイルを巻回してスピーカ筺体内に配設され、振動板を振動駆動する磁歪スピーカドライバとを具備する密閉箱型平面スピーカが提案されている。
また、特開2001−189978号公報で開示されている「パネル型スピーカ」では、磁気回路とボイスコイルとを含むエキサイターと、このエキサイターによって励振される平板状の振動板とを備えた振動モード(DM)方式のパネル型スピーカであって、振動板は表示装置の表示面を覆う光学フィルタを兼ねたパネル型スピーカが提案されている。
また、特表2002−510182号公報で開示されている「パネル部材を備えた能動音響機器」では、パネル部材に連結されたトランスデューサ手段と連携して音響性能を決定する撓み波作用の共振モードの分布を有するパネル部材を備えた能動音響機器において、トランスデューサ手段がパネル部材の周縁位置に配置され、その配置により能動的な前記共振モードの分布に依存する音響的に満足できる作用が生じるようになっている能動音響機器が提案されている。
また、特表2002−511681号公報で開示されている「音響装置」では、対向した表面を有する共振マルチモード音響パネル、及びパネルの一方の少なくとも一部を取り囲む空洞部を規定するとともに、パネル表面の一部からの音響放射を抑制するように配置された手段を備え、空洞部がパネルのモード特性を変更することができるようにした音響装置が提案されている。
また、特表2002−533957号公報で開示されている「共振パネル形状ラウドスピーカ」では、可視表示スクリーンと、表示スクリーンに隣接して配置され少なくとも部分的に透明であり、その部分を通して表示スクリーンを見ることができる共振パネル形状部材と、パネル部材を駆動して共振させて音響ラジエータとして作用させる振動励振手段とを備えるラウドスピーカ駆動ユニットが提案されている。
WO00/02417号公報 WO99/37121号公報 WO99/52322号公報 特開2000−341793号公報 特開2001−189978号公報 特表2002−510182号公報 特表2002−511681号公報 特表2002−533957号公報
本発明の目的は、スピーカ一体型ディスプレイで発生するビリ音の軽減を実現するための構造を有するスピーカ一体型ディスプレイを提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)は、筐体(5)と、筐体により外装された表示モジュール(6)と、振動子(2)と、振動子により振動される板状部材(1)とを備え、板状部材は、表示モジュールの表示面と対向するように筐体から離して配置され、板状部材と筐体とは、第一緩衝部材(3)を介して接続される。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)において、表示モジュール(6)と板状部材との面積は概ね等しい。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)における、板状部材(1)の、表示面に対向する領域は透明である。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)において、表示モジュール(6)は、筐体である前面外装カバー(5)により外装され、板状部材(1)と振動子(2)とは、固定部材(18)に対してそれぞれ第二緩衝部材(19)と第三緩衝部材(4)とを介して固定され、振動子は、固定部材により、前面外装カバーに対して独立に支持される。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)における振動子(2)は、板状部材(1)の表示面に対向する領域の周縁部に位置され、前面外装カバー(5)は、振動子に対向する位置に開口部(12)を有し、振動子および固定部材(18)が開口部に接触せずに貫入することにより、板状部材は、表示モジュール(6)の表示面と対向するように筐体から離して配置される。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)において、第一緩衝部材(3)は、振動子(2)の配設される位置の外縁部に環状に配設される。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)において、振動子はエキサイタ(2)である。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)において、板状部材(1)はアクリルパネルである。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、第一緩衝部材(3)と第二緩衝部材(19)と第三緩衝部材(4)とはポリウレタン発泡体である。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(100)において、表示モジュール(6)は液晶画面を有する。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(200)において、第一緩衝部材(3)は、振動子(2)の接続される位置の外縁部に換わって、振動子の配設される位置の内縁部に環状に配設される。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(300)における前面外装カバー(5)は、振動子に対向する位置に、開口部に換わって凹部(25)を有し、振動子および固定部材(18)が凹部に接触しないように挿入されることにより、板状部材は、表示モジュール(6)の表示面と対向するように筐体から離して配置される。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイ(400)における振動子(2)と板状部材(1)とは、第二緩衝部材(19)を介さずに直接固定される。
また、本発明におけるスピーカ一体型ディスプレイの組立方法は、振動子(2)により振動される板状部材(1)を、表示モジュール(6)を外装する筐体(5)に対して独立に支持するステップと、板状部材を、表示モジュールの表示面と対向するように筐体から離して配置するステップと、板状部材と筐体とを、第一緩衝部材(3)を介して接続するステップとを備える。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法における支持するステップは、表示モジュール(6)を筐体である前面外装カバー(5)により外装する外装ステップと、板状部材(1)を固定部材(18)に第二緩衝部材(19)を介して固定する第一固定ステップと、振動子(2)を固定部材に第三緩衝部材(4)を介して固定する第二固定ステップと、固定部材により、振動子および板状部材を前面外装カバーに対して独立に支持する独立支持ステップとを備える。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法は、板状部材(1)を、表示モジュール(6)の表示面と対向するように筐体から離して配置するステップの前に、振動子(2)および固定部材(18)を、前面外装カバー(5)の振動子と対向する位置に設けられた開口部(12)に接触せずに貫入する貫入ステップを備える。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法において、板状部材(1)と筐体とを、第一緩衝部材(3)を介して接続するステップは、前面外装カバー(5)と板状部材との間の振動子(2)の位置される外縁部に第一緩衝部材を環状に配設することにより、前面外装カバーと板状部材とを接続することである。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法において、板状部材(1)と筐体とを、第一緩衝部材(3)を介して接続するステップは、前面外装カバー(5)と板状部材との間の振動子(2)の位置される内縁部に第一緩衝部材を環状に配設することにより、前面外装カバーと板状部材とを接続することである。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法において、前面外装カバー(5)は、振動子(2)と対向する位置に、開口部に換わって凹部(25)を有し、振動子および固定部材(18)を、前面外装カバーの振動子と対向する位置に設けられた凹部に接触せずに挿入する挿入ステップを備える。
また、本発明のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法は、振動子(2)と板状部材(1)とを、第二緩衝部材(19)を介さずに直接固定する直接固定ステップを備える。
本発明により、スピーカ一体型ディスプレイで発生するビリ音を軽減することのできるエキサイタ保持構造を有するスピーカ一体型ディスプレイを提供することができる。
添付図面を参照して、本発明によるスピーカ一体型ディスプレイを実施するための最良の形態を以下に説明する。
本発明に係わるスピーカ一体型ディスプレイでは、振動子であるエキサイタにより加振される周波数に対応する歪みを発生させることにより音声情報を出力する板状部材を、筐体で外装される画像情報を表示するための表示モジュールの前面に対向するように配置して、振動子であるエキサイタと筐体とをそれぞれ独立に支持する。当該構造により、スピーカとして機能する板状部材およびエキサイタの振動が筐体と共鳴する、あるいは接触音を発生させることを防止する。これにより、板状部材(スピーカ)およびエキサイタなどの振動体と、表示モジュールを外装する筐体との間で発生するビリ音が抑制される。
本発明においては、振動子および板状部材の保持機能を、筐体である前面外装カバーとは別の部品で行うことにより、振動源である振動子および板状部材を筐体である前面外装カバーと切り離す事により課題を解決する。
(実施の形態1)
図6に、本発明の実施の形態1に係わるスピーカ一体型ディスプレイの分解状態の斜視図を示す。本実施の形態のスピーカ一体型ディスプレイ100は、画像情報を表示するための表示モジュール6と、振動子の一種であるエキサイタ2と、エキサイタ2により加振される周波数に対応する歪みを発生させることにより音声情報を出力する透明パネル1とを備えている。表示モジュール6は、筐体である前面外装カバー5により外装される。前面外装カバー5における、表示モジュール6の表示画面に対応する部分には、表示画面の面積に対応した開口部が設けられ、この開口部と表示モジュールの表示部とが一致するように前面外装カバー5が表示モジュール6を外装する。透明パネル1は、前面外装カバー5の前面に分離して配置される。透明パネル1には、前面外装カバー5と概ね同じ対向面積を有し、表示モジュール6の表示画面に対向する部分は透明であるアクリルパネルが適用される。エキサイタ2は、発泡体クッション4を介して固定ピース18に固定される。また、透明パネル板1は発泡体クッション19を介して固定ピース18に固定される。発泡体クッションの素材としては、密なポリウレタン発泡体が適している。エキサイタ2は、透明パネル1の上記表示画面に対向する領域の周縁部の左右にそれぞれ1つずつ位置されるように、固定ピース18で支持される。このとき、エキサイタ2を構成するボイスコイル部20は、透明パネル板1に接触し、このボイスコイル部による透明パネル板1の加振が、透明パネル板1をスピーカとして機能させる。
また、発泡体クッション3が、透明パネル1と前面外装カバー5との間の、エキサイタ2配設位置よりもさらに外縁部に環状に挟入される。そして、発泡体クッション3により、透明パネル1と前面外装カバー5とが接続される。前面外装カバー5は、エキサイタ2に対向する位置に開口部12を有し、透明パネル1と前面外装カバー5とが接続されるときに、エキサイタ2および固定ピース18が開口部12に貫入することにより、透明パネル1は表示モジュール6の前面に発泡体クッション3を介すのみで分離して配置される。このとき、開口部12の表示モジュール側には、異物混入を防ぐための防塵ネット7が貼り付けられる。これにより、透明パネル1が表示モジュール6の保護カバーの役割をすると伴に、スピーカとして機能する。
(実施の形態1の動作原理)
図7により、本実施の形態に係わるスピーカ一体型ディスプレイ100の動作原理を説明する。図7は、本実施の形態におけるエキサイタ2配置位置付記の表示モジュール6の表示画面に対して垂直方向の断面を拡大して示したものである。本実施の形態に係わるスピーカ一体型ディスプレイ100が起動すると、表示モジュール6の表示画面には、受信画像情報に基づく画像が表示される。また、同時にエキサイタ2には、上記受信画像情報に対応する音声信号が入力され、音声信号に対応する周波数の振動が発生する。エキサイタ2に誘起される振動は、透明パネル1を加振する。透明パネル1は、加振される周波数に対応した歪みを形成することにより、上記音声信号を音として再生してスピーカとして機能する。エキサイタ2のボイスコイル部20で発生した振動が前面外装カバー5へ伝わる経路として、図2に示される従来のスピーカ一体型ディスプレイ50においては、発泡体クッション4を介して伝播する経路と透明パネル板1の振動が発泡体クッション3を介して伝播する経路との2つ存在していた。本実施の形態においては、エキサイタ2が固定ピースにより支持されることにより、筐体である前面外装カバーと切り離された支持構造となる。これにより、エキサイタ2のボイスコイル部20で発生した振動が前面外装カバー5へ伝わる経路として、透明パネル板1から発泡体クッション3を介して伝播する経路の1つのみとなる。この結果、透明パネル板1およびエキサイタ2と、表示モジュール6の前面外装カバー5を含めた本実施の形態に係わるスピーカ一体型ディスプレイ100の筐体との間で生じていたビリ音が飛躍的に低減される。
本実施の形態においては、エキサイタ2から前面外装カバー5への振動伝播経路の削減により筐体の振動レベルが低下し、ビリ音対策が不要になる。これにより、ビリ音対策用の部品点数を大幅に減らすことが可能となり、部品購入コストの低減および製造コストの低減が実現される。
また、本実施の形態においては、振動源からの伝播経路を削減し、装置の振動自体を低減することが可能となるため、共鳴音や異音そのものの発生を減らしクリアな音響特性を得ることができ、かつ安定した品質確保が容易に行える。
また、本実施の形態(スピーカ一体型ディスプレイのエキサイタ保持構造)においては、透明パネル板1を発泡体クッション3にて固定することにより、適切な振動モードを得ることが可能となり、優れた音響特性が得られる。
また、本実施の形態においては、ビリ音の根本的な原因となる振動源から前面外装カバー5を含めた筐体への伝播経路が削減されることにより、ビリ音を低減するために費やされる評価/対策検討時間および費用が大幅に削減できる。
このように、本実施の形態においては、製品の品質向上、生産効率の向上、および信頼性の向上が実現される。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係わるスピーカ一体型ディスプレイ200を図8に示す。本実施の形態におけるスピーカ一体型ディスプレイ200の基本的な構成および動作原理は、実施の形態1のそれと同じでる。但し、本実施の形態においては、透明パネル板1を前面外装カバー5に固定するための発泡体クッション3の配設位置を、エキサイタ2配置位置よりも内縁側とする。
本実施の形態により、前面外装カバー5に取り付けられていた防塵ネット7が不要となる。これにより、実施の形態1の作用効果に加えて、さらに部品購入コストの低減および製造コストの低減が実現される。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係わるスピーカ一体型ディスプレイ300を図9に示す。本実施の形態におけるスピーカ一体型ディスプレイ300の基本的な構成および動作原理は、実施の形態1のそれと同じでる。但し、本実施の形態においては、前面外装カバー5の固定ピース18周辺の形状を、実施の形態1または2に示される開口部12ではなく、凹部25とする。
本実施の形態においても、前面外装カバー5に取り付けられていた防塵ネット7が不要となる。これにより、実施の形態1の作用効果に加えて、さらに部品購入コストの低減および製造コストの低減が実現される。また、本実施の形態においては、凹部25の形状(面積および深さ)を変えることにより、音響チューニングを実施することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係わるスピーカ一体型ディスプレイ400を図10に示す。本実施の形態におけるスピーカ一体型ディスプレイ400の基本的な構成および動作原理は、実施の形態1のそれと同じでる。但し、本実施の形態においては、透明パネル板1に対して発泡体クッション19を介して固定していた固定ピース18を、直接透明パネル板1に固定する。
本実施の形態により、発泡体クッション19が不要となる。これにより、実施の形態1の作用効果に加えて、さらに部品購入コストの低減および製造コストの低減が実現される。
実施の形態1から4までにおいては、振動板として透明パネル板1を用いた場合の事例を記述してきたが、振動板が透明ではないパネル板で構成されるフラットタイプのスピーカ全般に対しても、本発明の実施の形態1から4までに説明した構造が適用可能である。
従来のスピーカ一体型ディスプレイを分解した構成を示す図である。 従来のスピーカ一体型ディスプレイのエキサイタ断面を含む図である。 従来のスピーカ一体型ディスプレイの表示面に対して垂直方向の断面を含む図である。 図3のa部付近を拡大して示した図である。 図3のb部付近を拡大して示した図である。 実施の形態1に係わるスピーカ一体型ディスプレイを分解した構成を示す図である。 実施の形態1に係わるスピーカ一体型ディスプレイのエキサイタ断面を含む図である。 実施の形態2に係わるスピーカ一体型ディスプレイを分解した構成を示す図である。 実施の形態3に係わるスピーカ一体型ディスプレイのエキサイタ断面を含む図である。 実施の形態4に係わるスピーカ一体型ディスプレイのエキサイタ断面を含む図である。
符号の説明
1…透明パネル板
2…エキサイタ
3、4、19…発泡体クッション
5…前面外装カバー
6…表示モジュール
7…防塵ネット
8…制御基板
9…表示モジュールシャシ
10…制御基板シャシ
11…背面外装カバー
12…開口部
13…クッションシート
14…当て付け部分
15、16…クッションシート
17…クッションブロック
18…固定ピース
25…凹部
20…ボイスコイル部
50…従来のスピーカ一体型ディスプレイ
100、200,300、400…スピーカ一体型ディスプレイ

Claims (15)

  1. 筐体と、
    前記筐体により外装された表示モジュールと、
    振動子と、
    前記振動子により振動される板状部材と
    を具備し、
    前記板状部材は、前記表示モジュールの表示面と対向するように前記筐体から離して配置され、
    前記板状部材と前記筐体とは、第一緩衝部材を介して接続され、
    前記表示モジュールは、前記筐体である前面外装カバーにより外装され、
    前記板状部材と前記振動子とは、固定部材に対してそれぞれ第二緩衝部材と第三緩衝部材とを介して固定され、
    前記振動子は、前記固定部材により、前記前面外装カバーに対して独立に支持され、
    前記振動子は、前記板状部材の前記表示面に対向する領域の外縁部に位置され、
    前記前面外装カバーは、前記振動子に対向する位置に開口部を有し、
    前記振動子および前記固定部材が前記開口部に接触せずに貫入することにより、前記板状部材は、前記表示モジュールの表示面と対向するように前記筐体から離して配置される
    スピーカ一体型ディスプレイ。
  2. 請求項1に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記表示モジュールと前記板状部材との面積は概ね等しいスピーカ一体型ディスプレイ。
  3. 請求項1または2に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記板状部材の、前記表示面に対向する領域は透明であるスピーカ一体型ディスプレイ。
  4. 請求項1から3までの少なくとも一項に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記第一緩衝部材は、前記振動子の配設される位置の外縁部に環状に配設される
    スピーカ一体型ディスプレイ。
  5. 請求項1から4までの少なくとも一項に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記振動子はエキサイタである
    スピーカ一体型ディスプレイ。
  6. 請求項1から5までの少なくとも一項に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記板状部材はアクリルパネルである
    スピーカ一体型ディスプレイ。
  7. 請求項1から6までの少なくとも一項に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記第一緩衝部材と前記第二緩衝部材と前記第三緩衝部材とはポリウレタン発泡体である
    スピーカ一体型ディスプレイ。
  8. 請求項1から7までの少なくとも一項に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記表示モジュールは液晶画面を有する
    スピーカ一体型ディスプレイ。
  9. 請求項4に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記第一緩衝部材は、前記振動子の配設される位置の外縁部に換わって、前記振動子の配設される位置の内縁部に環状に配設される
    スピーカ一体型ディスプレイ。
  10. 請求項1から9までの少なくとも一項に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記前面外装カバーは、前記振動子に対向する位置に、前記開口部に換わって凹部を有し、
    前記振動子および前記固定部材が前記凹部に接触しないように挿入されることにより、
    前記板状部材は、前記表示モジュールの表示面と対向するように前記筐体から離して配置されるスピーカ一体型ディスプレイ。
  11. 請求項1から10までの少なくとも一項に記載のスピーカ一体型ディスプレイにおいて、
    前記固定部材と前記板状部材とは、前記第二緩衝部材を介さずに直接固定されるスピーカ一体型ディスプレイ。
  12. 表示モジュールを筐体である前面外装カバーにより外装する外装ステップと、
    振動子により振動される板状部材を固定部材に第二緩衝部材を介して固定する第一固定ステップと、
    前記振動子を前記固定部材に第三緩衝部材を介して固定する第二固定ステップと、
    前記固定部材により、前記振動子および前記板状部材を前記前面外装カバーに対して独立に支持する独立支持ステップと、
    前記板状部材を、前記表示モジュールの表示面と対向するように前記筐体から離して配置するステップと、
    前記板状部材と前記筐体とを、第一緩衝部材を介して接続するステップと、
    前記板状部材を、前記表示モジュールの表示面と対向するように前記筐体から離して配置するステップの前に、前記振動子および前記固定部材を、前記前面外装カバーの前記振動子と対向する位置に設けられた開口部に接触せずに貫入する貫入ステップ
    とを具備するスピーカ一体型ディスプレイの組立方法。
  13. 請求項12に記載のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法において、
    前記板状部材と前記筐体とを、前記第一緩衝部材を介して接続するステップは、
    前記前面外装カバーと前記板状部材との間の前記振動子の位置される外縁部に前記第一緩衝部材を環状に配設することにより、前記前面外装カバーと前記板状部材とを接続することである
    スピーカ一体型ディスプレイの組立方法。
  14. 請求項12に記載のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法において、
    前記板状部材と前記筐体とを、前記第一緩衝部材を介して接続するステップは、
    前記前面外装カバーと前記板状部材との間の前記振動子の位置される内縁部に前記第一緩衝部材を環状に配設することにより、前記前面外装カバーと前記板状部材とを接続することである
    スピーカ一体型ディスプレイの組立方法。
  15. 請求項12から14までの少なくとも一項に記載のスピーカ一体型ディスプレイの組立方法において、
    前記前面外装カバーは、前記振動子と対向する位置に、前記開口部に換わって凹部を有し、
    前記振動子および前記固定部材を、前記前面外装カバーの前記振動子と対向する位置に設けられた前記凹部に接触せずに挿入する挿入ステップを具備するスピーカ一体型ディスプレイの組立方法
JP2005071959A 2005-03-14 2005-03-14 スピーカ一体型ディスプレイ Expired - Fee Related JP4072542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005071959A JP4072542B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 スピーカ一体型ディスプレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005071959A JP4072542B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 スピーカ一体型ディスプレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006254381A JP2006254381A (ja) 2006-09-21
JP4072542B2 true JP4072542B2 (ja) 2008-04-09

Family

ID=37094336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005071959A Expired - Fee Related JP4072542B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 スピーカ一体型ディスプレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4072542B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100119101A1 (en) * 2007-05-03 2010-05-13 Fratti Roger A Integrated Audiovisual Output Device
KR101476788B1 (ko) * 2013-06-28 2014-12-29 테크온팜 주식회사 고출력 스피커 시스템이 내장된 일체형 멀티미디어 장치
JP2020116278A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 株式会社平和 遊技機
JP2022174513A (ja) * 2021-05-11 2022-11-24 Necパーソナルコンピュータ株式会社 情報処理装置、及び制御方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0713344Y2 (ja) * 1989-05-12 1995-03-29 ソニー株式会社 映像スクリーン
GB9807316D0 (en) * 1998-04-07 1998-06-03 New Transducers Ltd Loudspeaker
CN1287766B (zh) * 1998-01-20 2010-06-23 新型转换器有限公司 具有板元件的主动式声音装置
EP1084592B1 (en) * 1998-07-03 2003-10-08 New Transducers Limited Resonant panel-form loudspeaker
JP2000157931A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Star Micronics Co Ltd 発音振動体
JP4381548B2 (ja) * 1999-10-18 2009-12-09 株式会社オーセンティック パネル型スピーカ
TW507465B (en) * 2000-12-28 2002-10-21 Tai-Yan Kam Transparent planar speaker
JP3838962B2 (ja) * 2002-10-07 2006-10-25 Necアクセステクニカ株式会社 スピーカ一体型ディスプレイの製造装置および製造方法
JP2004247812A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Alps Electric Co Ltd 電気音響変換装置およびこれを用いた電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006254381A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100690489B1 (ko) 음성 출력 기능 등을 갖는 액정 표시 장치 및 그것을 구비한 전자 기기
JP4861825B2 (ja) スピーカシステム
US7583811B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
EP1933539B1 (en) Apparatus and method providing sound-produced tactile feedback
US6985593B2 (en) Baffle vibration reducing
JP2007082009A (ja) パネルスピーカ
JP2008516509A (ja) パネル音響トランスデューサを有する表示装置及び透光性パネル音響トランスデューサ
KR20080063700A (ko) 디스플레이 기기 및 디스플레이 기기를 위한 스피커 시스템
JP2006333021A (ja) パネル型スピーカ付き表示装置
JP4072542B2 (ja) スピーカ一体型ディスプレイ
JP4437106B2 (ja) 平面スピーカ及びスピーカ一体型ディスプレイ装置
JP2009211417A (ja) タッチパネル入力装置
KR20110073843A (ko) 스피커 제어장치 및 이를 구비한 디스플레이 장치
JP2006074597A (ja) パネル型スピーカ、スピーカ一体型ディスプレイ及び電子装置
JP7452539B2 (ja) 車両用表示装置
WO2022062123A1 (zh) 移动终端
JP2013081120A (ja) 二輪車用バックミラー及びこれを含む音声再生システム
JP4190938B2 (ja) パネル型スピーカ
CN216873392U (zh) 显示设备
JP4226458B2 (ja) 音響再生装置
JP2009232297A (ja) 表示装置
CN115039162B (zh) 显示装置
JP5191468B2 (ja) スピーカ装置,表示装置
KR102227140B1 (ko) 음향 발생 액츄에이터
JP4265494B2 (ja) スピーカ、これを用いたモジュールおよび電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4072542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees