JP4072389B2 - コネクタ用ハウジング構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジング構造又はそれを用いたコネクタに関し、特に、リテーナによって所定の部品をハウジングに保持するコネクタに用いられるハウジング構造と、そのコネクタ及びそのコネクタの組み立て方法と、に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリテーナを付属したコネクタとしては、例えば、特開平9−147954号公報にある端子押し込みリテーナ付コネクタがあげられる。このコネクタでは、上部開口部には、板状のリテーナがヒンジを介して開閉自在に設けられており、ヒンジの基部及び折曲部の2箇所で回動自在に支持されている。この構造では、ヒンジが基部及び折曲部の2箇所で回動自在に支持されているため、先の端子の抜け方向に力が加わると、その力の分力の少なくとも一部は、ヒンジ開放の向きに働くため、端子が抜けやすくなるおそれがある。そのため、別のロック機構が必要な場合がある。
【0003】
ところで、このようなリテーナは、ハウジング内に部品、構成要素、部材、その他の要素を保持するために用いられるもので、これらの要素には、上述のような端子(コンタクト)やシール部材(防水シール等)が含まれる。例えば、オス型コネクタとメス型コネクタの組み合わせからなる防水コネクタの場合、メス型コネクタの中にそのハウジングの内周に接する環状のゴムシールを配置している。これは、オス型コネクタを挿入することにより、オス型コネクタの挿入部外周及びゴムシールの内周のシール面と、ゴムシールの外周及びメス型コネクタの内周のシール面と、を構成し、防水機能を担保するためのものである。このような、メス型コネクタの場合、予め挿入されたゴムシールは、円環状のリテーナをゴムシールを挿入した後に圧入する。このようにしておかなければ、組み合わされたコネクタを抜くときに、ゴムシールがメス型から外れてしまうからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように組み込まれたコンタクトやシール等の機能性の部品を保持しておくことは、必ずしも容易でない。また、リテーナ等でこのような部品を保持することができた場合であっても、その機構は複雑になり易い。また、機能性部品を挿入・取出するハウジングの挿入口が、コネクタの機能を果たすために必要である場合は、その挿入口を閉塞することによりかかる機能性部品を保持することができない。そのため、機能性部品を組み込んだコネクタにおいて、その機能性部品を確実に確保できるリテーナが組み付けられ、また、コネクタの機能を十分に発揮できるハウジング構造が望まれ、併せて、このようなコネクタを容易に製造できる方法が望まれる。本発明は、このような事情に鑑み、シンプルなリテーナ付きハウジングであって、該リテーナがハウジング本体に係合したときに、機能性部品の挿入口を塞ぐことなく機能性部品が確実に保持できるコネクタ用のハウジングを提供することを目的とする。また、このようなハウジングを用いたコネクタの簡便な製造方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、コネクタ用のハウジングの機能性部品の挿入口(外部開口及び通路)に機能性部品が挿入により装着され、引出しにより脱着される場合に、この挿入される方向に略直角な方向からリテーナが挿入される挿入口を上記通路に設け、該通路を塞ぐことなく、機能性部品の脱着方向の力の分力が前記リテーナの脱着の向きに働かないようにしたことを特徴とする。また、オス/メス型の組み合わせからなるコネクタにおいて、オス型コネクタを受け入れる開口及び通路のあるメス型コネクタのハウジングのその通路に、オス型コネクタの挿入方向に対して略直角にリテーナが挿入される挿入口を設けたことを特徴とする。
【0006】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0007】
(1)機能部品を挿入しリテーナで係止して組み込むことによりコネクタとして機能するコネクタ用のハウジングにおいて; 該ハウジングが前記機能部品を収容するための収容室、通路、及び、開口を備え; 前記通路は、前記機能部品を係止する前記リテーナが挿入される挿入口を備え; 前記開口から前記通路を通って前記収容室へと前記機能部品が収容されるときに、前記機能部品が1の方向に沿い他の方向の移動を制限されて挿入されるように、前記開口、前記通路、及び、前記収容室が形成及び配置されており; 前記挿入口は、前記機能部品が所定の位置に挿入されたときに前記リテーナが前記ハウジングの外部より前記1の方向に対して略直角な方向より前記挿入口に挿入されるように形成されており; 前記開口及び前記通路は、該ハウジングが組みつけられたコネクタの機能を果たすために使用されることを特徴とするハウジング。
【0008】
ここで、「機能部品」(「機能性部品」ともいう)とは、電気的な、機械的な若しくはその他の目的のための端子や、防水、機密性若しくはその他の目的のためのシール等、あらゆる種類の部品を含んでよい。特に電気的な機能を満たす部品は、本発明のハウジング構造には重要である。このような部品を「挿入」するとは、必要な隙間があいているところにそのような部品を単に移動させること、重力を利用して落とし込むこと等の挿入される隙間等に力を加える必要の無いものや、圧入等のように隙間に無理やり押込むことや、蓋や引き出しのような機構により機構の機能に従って部品が挿入されることを含んでよい。ここでは、特に、単なる部品の移動や、移動に伴う自重等による摩擦抵抗に打ち勝って行う移動等が重要になると考えられる。
「リテーナ」とは、保持する機能を持った部材であって、主に、機械的に被保持部品或いは部材を保持する部品若しくは部材であってよい。多くの場合は、リテーナにより、いわゆるロック機構が働き、機会的に対象となる部品等を所定の位置に保持することになる。例えば、リテーナがある平面に突起状となって固定されているために、その平面上を移動しようとしたある部品がその動きをかかる突起物によって止められたような場合である。
「係止」とは、係わりあって止めることを意味してよい。係わりあうには、機械的な、化学的な、物理的な、電気的な、若しくは、その他の性質により係わりあうことができる。特に、ここでの「係止」には、機械的な又は物理的な係わり合い、例えば、物理的に接触することがより好ましい。これらのような係わり合いにより、止めるということは、それまでの動きを阻止若しくは妨害することや、その動きを跳ね返し異なる向きの動きに変えることや、所定の位置に静止しているものをその静止位置に留めようとすること等を含んでよい。
「組み込む」とは、機能部品とコネクタとに何らかの関連性を持たせ、相互に影響しあいながら、それぞれの機能又は加算若しくは相乗された機能を果たすことを含んでよい。具体的には、コネクタの所定の位置(例えば、内部、外面、開口部、突起部、その他の部位)に係合、結合、連結、接合、嵌合、締結、又は、その他の手段でつながっていること若しくは関連性を有していることを含んでよい。特に好ましくは、部品の動きが制限されコネクタに所謂固定されることを含んでよい。
このコネクタは、電気、物理信号、振動等の機械的若しくは物理的刺激、又は、その他の刺激を伝達する機能を有してよい。このようなコネクタ用のハウジングは、筐体、箱、板(板状のものを含む)、球、又は、その他の形態をしてよく、コネクタの機能を果たすために及び/又は機能部品を搭載するために用いられてよい。
【0009】
機能部品を収容することは、機能部品をすっぽりハウジング内に納めてしまうことを含んでよく、また、機能部品の少なくとも一部をハウジングの所定の位置に固定若しくは多少の自由度を与えながら拘束して留めることを含んでよい。特に、機能部品の半分以上をハウジングの所謂内部に取り込むことが、本発明ではより好ましい。但し、少なくとも一部にハウジング外につながる空間があることがより好ましい。このような収容をするための開口は、ハウジングに設けられた所謂穴や後退部分を含んでよく、その形状は、矩形であると、円形であるとを問わず、如何なる形をしていてもよい。この開口を規定する輪郭(辺、先端、エッジ等を含んでよい)の少なくとも一部によって決定される平面の表側と裏側により、ハウジングの所謂外側と内側とに分けられ、このような開口は、ハウジングの外と内をつなぐ所謂窓のような働きをすることができる。通路は、上述のハウジングの所謂内側に位置し、該通路を通してハウジング内で部品等を移動させることができる所謂通り路を含んでよい。即ち、このような通路は、所定の物等を移動させることができる自由度を有することができる。収容室は、所定の物を収容する空間であって、その周りが壁等によりある程度覆われているところを含んでよい。ある程度とは、例えば、上記通路より自由度が少ない程度に覆われていることを意味することができる。このような壁は、必ずしも、全面を不透過性又は透過性が乏しい材料で構成されることを要件とせず、一部に、隙間、穴、開口、スリット、その他の空間があってもよい。
【0010】
リテーナが挿入される挿入口は、リテーナの挿入ができるような大きさ、形等をしていることが好ましい。特に、リテーナが挿入され、その挿入口に固定されるようにリテーナと挿入口との組み合わせがなされていることが、より好ましい。挿入口は、開口部と通路部から一般に構成することができるが、リテーナが開口部から挿入され、その少なくとも一部が前記通路部内に留まらず、所謂外部に出ていることが、より好ましい。この出ている部分が所謂突起部となりえ、部品等を係止することができるからである。
【0011】
また、「1の方向に沿い他の方向の移動を制限され」とは、ある1つの方向に沿って、この部品がハウジング内に案内されるときに、この部品が開口及び通路を通り収容室に向かうことができるが、この1の方向は通路に沿って決定されてもよい。即ち、通路が曲がっていた場合は、この1の方向も曲がることができる。しかしながら、コネクタの機能に鑑みて、この1の方向は、直線に近いものがより好ましい。他の方向の移動を制限されるとは、この1の方向において、その前後に移動することができるが、通路を形成する壁等により、この1の方向以外の方向の自由度が拘束されることを含んでよい。制限は、絶対的なものではなく、少なくともある程度の所謂ガタがある制限がより好ましい。通路の移動には、このようなガタが望ましいからである。このように開口や通路や収容室が形成及び配置されるとは、ハウジングにおいて上述のような条件を満足するように開口や通路や収容室が作られていることを意味してよい。即ち、ハウジングの外側と内側の間にある開口に続き、通路が内部に延び、その先に収容室が作られていることを含んでよい。このとき、通路及び収容室の絶対的又は相対的な大きさ、形状、その他の物理的な制限は、特になく、全体として所定の機能を満足すればよい。尚、収容室は、袋小路である必要は無く、2又はそれ以上の通路とつながっていることを妨げなければならないとは限らない。
【0012】
機能部品が所定の位置に挿入されることは、該部品が、収容室の所定の位置に配置されることを含んでよい。この所定の位置とは、リテーナがリテーナ挿入口に挿入されたときに、その本来の機能(例えば、部品等の保持という機能)を果たすことができるような位置である。より具体的には、リテーナによる該部品保持が効果的に行われるように、収容室の部品等が通路を通って出て行かないように、開口と収容室との間(例えば、通路)にリテーナ挿入口が配置されそこにリテーナが挿入固定されることが、より望ましい。ハウジングの外部よりリテーナが挿入されるとは、リテーナがハウジングの外部に位置しているためで、仮に、リテーナがハウジング内部に位置している場合は、ハウジング外部から挿入されるとは限らない。前記1の方向に略直角とは、前記1の方向に略垂直な平面内にある如何なる方向も含むことができる。このような方向であれば、前記1の方向に働く力は、かかる平面内に理論上分力を持たず、実質的に分力がなく、その移動する向きの力が、リテーナを挿入口から抜き出すように働かないからである。この1の方向は、通路の向きにより変わることがありえるが、その都度その方向に略垂直な方向にリテーナを挿入(時に脱着又は引き抜き)することがより好ましい。
【0013】
開口及び通路が、コネクタの機能を果たすために使用されるとは、例えば、かかる開口及び通路を利用して、コネクタのコンタクトが挿入される場合等を含んでよい。また、コネクタが、例えば、音を伝達するために空洞であることが好ましい場合等では、単に空洞として開いていることを含んでよい。従って、特にこの開口又は通路を塞ぐ等の場合を除くことを意味してもよい。
【0014】
(2)前記挿入口が、前記通路において略向い合う2箇所に設けられ、ていることを特徴とする(1)に記載のハウジング。
【0015】
ここで、略向い合う2箇所とは、例えば、その通路の該当部位の断面形状が円形であれば、略180度離れたところにそれぞれ挿入口が設けられていることを含んでよい。また、円形以外の形状をしているときは、これら2つの挿入口が十分離れていることを含んでもよい。このように離れたところに挿入口があると、挿入固定されたリテーナの機能が、特に、高められるため、より好ましい。これら挿入口の位置は、通路とそこを通る部品の相対的な大きさ、クリアランス、形状等により影響を受けてよく、最適化されることがより好ましい。ここで、最適化は、リテーナの機能だけでなく、コネクタの機能、生産性、コスト等が総合的に判断されて、行われてよい。
【0016】
(3)前記ハウジングの前記挿入口に挿入される前記リテーナが、ヒンジを介して前記ハウジングに接続され、前記リテーナと一体型になったことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のハウジング。
【0017】
ここで、ヒンジとは、リテーナとハウジングをつなぐ部品、構成要素、又は、部材であってよい。ヒンジは、リテーナを保持するが、ヒンジの曲げ等の変形により、保持されたリテーナが、ハウジングとの相互関係を持つことになってよい。ヒンジには、所謂蝶番のような機構部品を含んでよいが、含まなくてもよい。ヒンジは、所定の長さを持つことが好ましく、特に、ヒンジを曲げることによりリテーナをリテーナのための挿入口に案内する場合は、所定の範囲内でその長さを管理することがより好ましい。所定の長さ及びその範囲(許容範囲等)は、ヒンジが取り付けられたハウジングの位置と前記挿入口との相対的な位置関係から導くことができ、より好ましくは、実験などにより、ヒンジの種々の曲がり方を考慮した長さやその範囲を決めることができる。ヒンジは、必ずしもリテーナを所定の位置に固定しておくだけの剛性が必要とは限らないが、リテーナを固定的に保持できれば、ハウジングの管理上より好ましい。例えば、リテーナが紐のように容易に曲がりやすいヒンジにより保持されることを含んでよい。ヒンジは、合成樹脂のような比較的弾力性のある材料から構成されてよく、軟性の金属のように塑性変形しやすい材料から構成されてよく、また、種々の特性を持つ材料から複合的に構成されてよい。
【0018】
一体型になっているリテーナは、ヒンジとリテーナが相互に関連し、一方を固定すれば、他方を特定できる関係を有することを含んでよい。例えば、リテーナがきわめて容易に変形しない柱様の部材でハウジングに固定されている場合、リテーナが紐でハウジングに結び付けられている場合、リテーナが磁力によってハウジングに付けられている場合等を含んでよい。
【0019】
(4)前記機能部品は、前記開口又は前記通路の内周に沿って延びる環状若しくは略環状の形態を少なくともその一部に有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のハウジング。
【0020】
開口又は通路の内周は、開口や通路を規定する物であって、内壁、壁、縁、その他の部材を含んでよい。内周に沿って延びる形態とは、内周をほぼなぞるような形を含んでよく、一部に内周の形状とは無関係な形を有している形を含んでよい。また、内周から所定の距離離れたところをなぞるような形状(又は形)であってもよい。更に、内周に所謂凹凸がある場合は、この凹凸を平均化した又は丸めたような内周形状を想定し、それをなぞるような形状を含んでよい。環状は、閉じた形状を含む形に関する概念を含んでよく、例えば、リングのような円環状を含んでよい。また、円に限らず如何なる形の閉じた形状を含んでよい。略環状とは、閉じていない形状であって、開いているところを補えば、閉じることができると思われる形状を含む形に関する概念を含んでよい。従って、大きさの調整が容易にできる完全には閉じていない開いた指輪や、鉤針のような形状を含んでよい。内周に沿って延びる形態は、その形態の少なくとも一部が上述のように内周に沿っている形を含んでよい。このような環状又は略環状の部材としては、例として、ワッシャ、円筒状コンタクト、つぶすと内部のリード線と電気接触が可能な圧着部等があげられる。
【0021】
(5)前記機能部品が、フレキシブルな環状又は略環状部品であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のハウジング。
【0022】
フレキシブルな環状部品としては、例えば、防水シールのような所謂パッキンやチューブ等を含んでよい。これら以外にも、柔軟性がある材料からなる上述の環状又は略環状の形状をした部品を含むことができる。
【0023】
(6)前記ヒンジは、前記ハウジングのヒンジ取り付け部から前記1の方向に対して略直角に所定の長さだけ延び、その略先端に前記リテーナを保持し、前記1の方向に前記ヒンジが曲がることにより、前記リテーナが前記挿入口に挿入されるように前記所定の長さが決められていることを特徴とする上記(3)に記載のハウジング。
【0024】
ヒンジ取り付け部は、ヒンジがハウジングに取り付けられる部位を含んでよく、この取り付けは、直接であると又は間接であるとを問わない。1の方向に略直角とは、この1の方向に垂直な平面にほぼ含まれるすべての方向を含んでよい。所定の長さは、上述のように、リテーナ挿入口等との相対的な位置関係により決定することができる。リテーナが保持されているのは略先端であるため、このことは、ヒンジの端部にリテーナが固定されていることを含んでよい。また、リテーナが保持されている部位を超えてヒンジが延びていくことを含んでよく、この延びていく方向は、1つに限られるものでなくてよい。
【0025】
(7)前記1の方向が、前記ハウジングを含むコネクタの接続方向に略平行であって、前記開口を、該接続方向からみた前記コネクタの略中央に備えることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のハウジング。
【0026】
コネクタの接続方向は、所定の信号等が該コネクタを経由して伝達されるときに、その伝達の方向を含んでよい。この伝達の方向は、コネクタ近傍のミクロの方向を含んでよく、また、コネクタにより接続される信号のマクロの方向を含むこともできる。前記開口がコネクタの略中央に備えるということは、この開口がコネクタの主要な形態を占めることを含んでよい。このような開口は、コネクタとして何らかの機能を保有していることが多く、例えば、コンタクトの挿入口であったり、相手となるオス型のコネクタを挿入する挿入口であってよい。
【0027】
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載のハウジングを含むコネクタ。
【0028】
(9)上記(1)〜(7)のいずれかに記載されたハウジングをプラグコネクタ及び/又はリセプタクルコネクタに備えた1対のコネクタ。
【0029】
プラグコネクタは、リセプタクルコネクタと対になりコネクタを構成するものを含んでよい。リセプタクルコネクタがプラブコネクタに挿入される等により、コネクタが信号等を接続することをできる場合がある。
【0030】
(10)前記機能性部品が防水シールであることを特徴とする上記(8)又は(9)に記載のコネクタ。
【0031】
防水シールは、防水コネクタの1つの部品であってよく、コネクタに防水という機能を付加させる部品の1つであってよい。防水シールは、一般には、円又は矩形の環状のチューブのような形態をしたエラストマー等から形成される部品を含んでよい。防水効果を高めるために、チューブの径がチューブの軸方向において変化する凹凸のあるチューブを含んでよい。
【0032】
(11)上記(8)〜(10)のいずれかに記載されたコネクタを備えた電気器具。
【0033】
電気機器は、電気器具を含んでよく、また、電気部品及び完成品を含んでよい。例えば、接続機能付の延長ケーブル、車のオーディオ、テレビ等の家庭電化製品を含んでよい。
【0034】
(12)上記(6)に記載のハウジングを用いてコネクタを組み立てる装置において; 前記機能性部品を前記ハウジング内の前記収容室に挿入するように、前記1の方向に略平行に前記機能性部品の押込みをする前記開口及び通路を通過できる押込み治具と; 前記リテーナの前記ヒンジを前記ヒンジとの当接により前記1の方向に曲げるように、前記ハウジングの前記1の方向に略平行な中心線又は中心線に相当する線に対して略直角な方向に前記ハウジングから所定距離だけ離れたところに配置されるヒンジ曲げ部と; 前記機能性部品を前記ハウジングに挿入するときに、前記押込み治具を前記ハウジングに相対的に近づけるようにし、前記ヒンジを曲げるときに、前記ヒンジと前記ヒンジ曲げ部とを相対的に近づけるようにして前記機能性部品と共に前記ハウジングを前記1の方向と略平行に移動させることができる相対位置制御装置と; を含むことを特徴とするコネクタの組立装置。
【0035】
押込み治具は、単なる棒状の部材を含んでよい。押込み治具が、フレキシブルに通路に合わせて変形できる場合を含んでよい。押込み治具の先端には、機能性部品を取り付ける取り付け治具を含むことがより好ましい。このような治具としては、例えば、防水シールが機能性部品の場合は、防水シールの中央の空洞部に入る突起部を設けた治具を含んでよい。このとき、防水シールのチューブ形状端部であって、挿入向きにおいて後ろ側の端部が取り付け治具に当接し、防水治具を挿入方向に押出すことができることがより好ましい。内側から広げるような力に対するエラストマーの反発力を利用して防水シールを押す場合は、通路の側壁に防水シールを押し付ける力を発生させ、壁面との摩擦力を増やすおそれがあるからである。ヒンジ曲げ部は、ヒンジに当接することにより機械的な力を与える部材を含んでよい。当接に伴い、ヒンジ曲げ部とヒンジ表面との間にすべりが生じる場合があるため、かかる摩擦を低減する構造、構成、形状等を持つことがより好ましい。相対位置制御装置は、例えば、サーボモータとウォームギアとの組み合わせからなる移動装置及び/又はその制御装置を含んでよい。これらは、マニュアルにより操作されてよく、また、コンピュータ等によりコントロールされてよい。この装置では、1の方向に上述の治具を動かすだけで、ハウジングに機能性部品を組み込むことができる。この装置によるこのような組み込みで、ハウジングや機能性部品等からなるコネクタを完成又は半完成させることができる。半完成とは、完成には至っていない状態を意味してよい。
【0036】
(13)前記押込み治具が、前記1の方向に略平行な中心線又は中心線に相当する線を基準にした周方向において前記挿入口に相当する位置に、前記リテーナが挿入されたとき前記リテーナとの干渉が生じないようなクリアランスを設けたことを特徴とする上記(12)に記載のコネクタの組立装置。
【0037】
ハウジングの開口及び通路は、リテーナが挿入された後は、リテーナ効果を得るため、通路に突起部が生じる場合がある。かかる突起部は、機能性部品を収容室の所定の位置に保持するために好ましいからである。しかし、この突起部により、機能性部品組み込み時に機能性部品を保持していた取り付け治具が干渉を受ける場合があるため、かかる干渉を予め防ぐ形状をこの取り付け治具が有していることが好ましい。この組立装置では、ハウジングや機能性部品等からなるコネクタを完成又は半完成させることができる。
【0038】
(14)上記(6)に記載のハウジングを用いてコネクタを組み立てる方法において;
前記機能性部品を前記ハウジング内の前記収容室に挿入するように前記1の方向に略平行に前記開口及び通路を通過できる押込み治具により前記機能性部品の押込みをする機能性部品挿入工程と;
前記押込み治具により前記機能性部品を前記収容室に保持しつつ、前記ヒンジを曲げて前記リテーナを前記挿入口に挿入するリテーナ挿入工程と;
を含むコネクタの組み立て方法。
【0039】
この組み立て方法では、ハウジングや機能性部品等からなるコネクタを完成又は半完成させることができる。
【0040】
(15)上記(6)に記載のハウジングを用いてコネクタを組み立てる方法において; 前記開口及び通路を通過できる押込み治具により、前記ハウジング内の前記収容室に前記機能性部品を挿入するために該機能性部品を前記1の方向に略平行に押込む、機能性部品挿入工程と; この機能性部品挿入工程における前記押込みを継続することにより、前記ハウジングの前記収容室の機能性部品係止部で係止された前記機能性部品と共に、前記ハウジングを更に押して並進させる、ハウジング並進工程と; 前記ハウジングから所定距離だけ離れたところにあるヒンジ曲げ部に、前記ハウジング並進工程における前記ハウジングと前記ヒンジ曲げ部との相対的移動によって、前記ヒンジを当接させて該ヒンジを前記1の方向に略平行な方向であって前記ハウジングからみた前記ヒンジ曲げ部の移動の向きと同じ向きに曲げる、ヒンジ曲げ工程と; 前記ヒンジが曲げられることにより、前記リテーナが前記挿入口に挿入される工程と; を含む一方向並進によるコネクタの組み立て方法。
【0041】
この組み立て方法では、ハウジングや機能性部品等からなるコネクタを完成又は半完成させることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例をより詳細に説明するが、本実施例は本発明の好適な例として具体的な形状や材料をあげたものであるので、本発明は本実施例に限られるものではない。
【0043】
図1は、本発明によるコネクタハウジング10からなる1対のコネクタ100の分解組立図を示している。コネクタハウジング10のワイヤ開口15側からは、ワイヤーエンドシール76により防水構造とされたリード線78と圧着部74にて圧着され接続されたプラグコンタクト72からなるプラグコンタクトアセンブリ70が挿入され、コネクタハウジング10のコンタクト開口13側から挿入されたシールリング40を装着し、ヒンジ16を屈曲してリテーナ18をリテーナ開口26に組付けてプラグコネクタを形成する。一方、リセプタクルハウジング50のワイヤ側開口51から、ワイヤーエンドシール86により防水構造とされたリード線88と圧着部84にて圧着され接続されたリセプタクルコンタクト82からなるリセプタクルコンタクトアセンブリ80を挿入し、リセプタクルコネクタを形成する。これらのコネクタが係合して、コネクタ100が接続した状態で完成することになる。
【0044】
図2は、本発明による第1の実施例であるコネクタハウジング10を示す斜視図である。コネクタハウジング10は、主に手前側のやや太いハウジング本体12とスリーブ14から構成されている。このコネクタハウジング10は、手前側に開いているコネクタ開口13と後ろ側に開いているワイヤ開口15とを有しており、ワイヤ開口15から挿通されるリード線や信号線等をコネクタ開口13から挿入されるコンタクト等と接続させる構造となっている。ハウジング本体12から、図中左右に両手を広げたようにコの字状の矩形フレームが延びている。ここで、左右の上記コの字状の矩形フレームは、左右ともに同形であるので、以下は、向って左側のコの字状の矩形フレームについて説明するが、右側のものも同様である。このコの字状の矩形フレームを構成する2本の略平行に延びるヒンジ16は、その延びた先の端において、リテーナ18を保持するリテーナ保持部材17の両端とつながれている。リテーナ18は、図中板面を手前と奥側に向けて上下方向に立ったように配置され、比較的板厚が薄い略矩形の板材からなっており、その矩形板材の一方の端部(図中左側)をリテーナ保持部材17に接続させている。その反対側の端は、リテーナ18がリテーナ組付け部として機能するリテーナ開口26に組付けられるが、その近傍であって矩形板材20の手前側面に隆起部(ランス)20が、図中縦向きに配置されている。この隆起部20は、上記リテーナ開口26にリテーナ18が係合されたときに、開口内側縁部27に係止され抜け止めとして作用する。
【0045】
各ヒンジ16の図中右側には、ハウジング本体12の概形に対して、ヒンジ16を収納するに十分な幅を有する幅狭な凹部24がコネクタ接続方向であるハウジング本体12の縦方向にヒンジ16の長さと対応できる程度に延びている。ここで、上記ハウジング概形とは、かかる凹部がなかったならば、形成されるであろうハウジング本体12の外形を意味しており、特にこの場合は、断面形状が角の取れた略矩形である柱形状である。この凹部24は、この断面略矩形の丸い角近傍において柱形状の縦方向に延びる端部と、両凹部24の間に配置される略矩形の隆起部22の端部によってコネクタ縦方向に規定される。この略矩形の隆起部22は、その両側の凹部24から見た場合隆起部であるが、コネクタのハウジング本体12の概形から見た場合、隆起部22の高原部は、略ハウジング本体12の概形に沿ったものである。従って、後に説明するようにヒンジ16がこの凹部24に収納されたとき、ハウジング本体12全体として、滑らかな概形を保つことができる。隆起部22のコネクタ開口13側の端部は、傾斜によりなだらかに下っており、リテーナを組付けるリテーナ開口26の縁に達する。リテーナ18は、ヒンジ16の長さが比較的長いので、リテーナ開口26に円弧を描くようというよりは、まっすぐに挿入されるため、ランス20との係合構造を含めリテーナ開口26内部の構造はシンプルにすることができる。
【0046】
ハウジング本体12の図中上面であってコネクタ開口13近傍には、コの字状の隆起部28が形成され、それに応じてコネクタ開口13の形状が拡張される。このコの字状の隆起部28の囲まれたところには、コネクタ開口13に連通する開口29が設けられ、ハウジング本体横方向に延びるエッジ部がこの開口29の一つの縁を規定している。この開口29及びエッジ部は、後に説明するように、コネクタ開口13より係合した相手コネクタをロックするという機能を有している。コネクタ開口13は、基本的にはハウジング本体断面形状よりひとまわり小さい相似形をしているが、相手コネクタとの係合方向(回転方向)を担保しつつ、滑らかに挿入できるようなガイド機能を有するように拡張部57が設けられている。拡張部57(図中右側の溝状のもの)の輪郭の一部が上記開口29より現れている。
【0047】
図3及び4は、図2のコネクタハウジング10のいわゆる中心線を通る水平面で切断したA−A'断面及び同じく中心線を通る垂直面で切断したB−B'断面に相当するものをそれぞれ示している。但し、このとき、図2のハウジングには、シールリング40、シールリング取り付け治具の付いた押込み治具218が挿入方向13から挿入されており、ハウジングを保持する保持治具270が挿入方向15から挿入されている。図5は、リテーナ18をリテーナ開口26に組付けた後のコネクタハウジング10のA−A'断面を示している。図3において、挿入方向13から、先端にシールリング取り付け治具を有する押込み治具218が挿入され、シールリングは、シールリング収容室に配置される。このシールリング収容室は、リテーナ挿入口26がシールリング40の最後端よりも後ろに位置するような奥行きを有している。所定の長さになっているヒンジ16が、折り曲げられると、突起部(又はランス)を先端に有するリテーナ18は、リテーナ挿入口に挿入され、ハウジング本体12の内壁から、縁部27を超えて突起部20が飛び出しリテーナを固定すると同時に、内壁にリテーナの一部から構成される突起部19を形成する。この突起部19は、シールリング40の最後端部に当接して、シールリングが収容室から出るのを防ぐことができる(図5参照)。尚、挿入口26のある内壁から開口までに至る空洞が、上述の通路に相当すると考えられる。
【0048】
図5でわかるように、突起部19は、ハウジング本体12の内壁から飛び出しており、仮に押込み治具218が図4のように通路に相当する場所においてハウジング本体の内壁に近接したところに至るまで押込み治具218が太いと、この突起部との干渉が考えられ、押込み治具の引き抜き不良、リテーナの突起破壊若しくは挿入不全、その他の難点が想定される。そのため、図3に示すように、リテーナが挿入されるところには、十分なクリアランス21を設けることがより好ましい。図3又は4において、ハウジングのスリーブ14に挿入方向15から、ハウジング保持治具270が保持される。この治具は、ハウジングを所定の位置に保持するためのものであるが、スリーブ14の内周でその軸に対するフレやブレを抑制し、その段付き部274において、スリーブ14の端面と当接し、ハウジング10の位置を固定する。
【0049】
図3〜5に示される挿入されたシールリング40は、環状の形状を有する一体物であるが、シール特性を向上させるように複数の凸部を環状の形状の外側及び内側に有している。シールリングは一般にゴム等で作られるが、本実施例では、NBR又はシリコン系ゴムが使用され、オイルブリード材で作るとより好ましい。このシールリング40は、コンタクト開口13より挿入され、ハウジング本体12の所定の位置の内面に接するように配置される。リテーナ18は、リテーナ開口26に挿入され、組付けられており、その先端部は、ハウジング本体12の肉厚を通り越し、内側の面(内面)から突出するように配置されている。このリテーナ18は、ランス20がリテーナ開口内側縁部27と係合し、リテーナ先端の突出を維持している。この突出により、上記シールリング40のコンタクト開口13出口側の端部で係止され、シールリングの抜けを防止している。シールリング40の内面接触圧は、コンタクト開口13からの挿入が問題なく行われる程度に低いことが好ましいが、一方、上述のシールリング40の抜けを防止できる程の十分な係合をする程度に高いことが好ましい。この接触圧は、当然のことながら、リテーナ先端の突出度合や形状等との関係で決定することができる。
【0050】
図6にシールリングの断面図を、装着されるハウジング本体12の仮想線(中央の空洞部は記載省略)と、シールリング取り付け治具を先端に有する押込み治具218又はリセプタクルコネクタハウジング50の挿入部54(但し、この場合には、先端は段付にならず、ほぼ同じ大きさを軸方向にもち、シールリング40に内挿される。)の仮想線と、共に示す。図からわかるように、シールリング40の端部は、押込み冶具218の先端の段付部により押され、シールリング40はハウジング本体12の奥に押込まれる。一方、シールリング40の内壁には奥に行くほど細くなるテーパ状の内壁があり、先端に段付部がない挿入部54の場合には、内挿された挿入部54の更なる進行をシールリングの弾性力で押し留めようとする力が働くことになる。これを敢えて強行した場合は、シールリング40が広げられることとなり、押込み力とシールリング40の弾性による抵抗力とによりテーパ状の内壁及び挿入部54の間に圧縮応力が働く。また、シールリング40が広げられれば、シールリング40の外周とハウジングの本体12の内壁との間に圧縮応力が働くこととなる。このような応力は、界面におけるすべり摩擦力を増大させるだけでなく、密着による機密性の確保に寄与することになる。従って、シールリング40を移動させることを目的とする押込み治具218においては、シールリング40のテーパ状内壁を利用しないようにシールリング40を押すために、図示のような先端の段付部を設けて、シールリング40の端面を押すことが好ましい。一方、挿入部54の場合は、機密性が上がることから、このような押し方は理想的であるが、押込んだ位置に保持する保持力(主に摩擦力)が十分でない場合もあり、後に述べるロック機構を有することがより好ましい。
【0051】
図7に、先端の取り付け治具のところに、シールリング40(図中円筒形にも見えるが、丸みを持った矩形の断面形状を持ってよい)を取り付けた押込み治具218を示す。図からわかるように、シールリング40の最後端は、押込み治具の段付き端部220に当接しており、これによりシールリング40を押すことができる。尚、図中段付き部がシールリング40の外形(又は径)を大きく超えて張り出しているように見えるが、これは誇張されたためであり、実際には、ツライチ(面一)程度である。シールリング40を挿入するときにハウジング本体12の内壁との干渉を防止するためである。また、押込み治具218は、図から明確なように上下方向に薄くなったやや平らい形状をしている。これは、上述のようにハウジング本体12の内壁との間に十分なクリアランスをとり、リテーナ18の挿入の妨害及び挿入により生じた突起部との干渉を防ぐためである。
【0052】
図8は、上述の第1の実施例であるコネクタハウジングからなるプラグコネクタと係合するリセプタクルコネクタのリセプタクルハウジング50を示した斜視図である。リセプタクルハウジング50は、リード線等が挿入されるワイヤ開口51と、その反対側にリセプタクルコンタクト71が顔を見せるコネクタ開口55があり、リセプタクルコンタクトアセンブリ80を組み込む部材を内部に持つと共に、中空空間も有している。リセプタクルハウジング50の本体ハウジング52は、コネクタ開口55近傍にコネクタ防水シール部(挿入部)54を外周に沿ってぐるりと一周有している。コネクタハウジング10の中で、その内面と上記コネクタ防水シール部(挿入部)54の間にシールリングを挟むことにより、コネクタの防水が担保されうる。リセプタクルハウジング50は、その上面に弾性的に上下に動き得るバネ的部材59を有している。このバネ的部材59のコネクタ開口55側先端近傍の上面には、隆起部58が、そのコネクタ開口55側に傾斜した面のあるテーパー状先端及びワイヤ開口51側にステップ状にストンと落ちる端部を有するように形成されている。リセプタクルハウジング50の外側には、ハウジングの軸方向にまっすぐに延びる複数の突起部56があり、プラグコネクタのコネクタ開口13にある拡張部57とのマッチングを図っている。即ち、マッチングしないコネクタ軸を中心とする回転方向には、係合することができず、一方、マッチングする向きに契合した場合は、回転を防止すると共に、コネクタ軸方向にまっすぐに延びる突起部56が、プラグコネクタの拡張部57に係合して、レールのようにレセプタクルプラグの挿入を案内する。防水シール部54が、ハウジング本体12内面とシールリング40を挟み込む頃に、隆起部58は、コネクタ開口13の上部にある拡張部57を通り、開口29に顔を出し始め、少し強めに押し込むことにより、隆起部58のステップ状端部が開口29のエッジ部に係合することにより、リセプタクルコネクタが抜けるのを防止し、かつ、防水を担保するシールリング40の弾性変形分を維持する。
【0053】
図9は、本発明の第1の実施例であるハウジング10にシールリング40を組み付ける装置を模式的に示している。この組み付け装置200は、底面にフレーム204を配し、その両端に鉛直に延びるレール若しくはロッドを兼ねる縦向きフレーム202を配置している。この縦フレーム202の上端には、移動用のレール等として用いられた場合にストッパとして機能しうるエンドメンバー204が配置されている。以上のフレームにより略矩形に形どられたところ、上述のレール上を上下移動可能な上辺フレーム206が配置されている。図中上辺フレーム206の左右方向略中央に固定された、上型240を保持する上型保持ロッド208が、鉛直方向下向きに延びている。この上型保持ロッド208をスリーブ210が上下方向移動可能にオーバーラップしているが、図示していないストッパによりこのスリーブ210が上型保持ロッド208から抜けないようになっている。スリーブ210内には、上記上型保持ロッド208の端面212にその上側端部で当接する弾性部材(又はばね)214が配置され、この弾性部材の下側端部は、スリーブ210内にある突き当たり面216に当接している。弾性部材の弾性力により、スリーブ210に続いて下に延びる押込み治具218が過度の力をシールリング若しくはハウジング10にかけないような構造となっている。スリーブ210は、上型240に固定され、この上型210の図中左右の端には鉛直下向きの延びるアーム部242が設けられ、アーム部242の先端には、力の向きを変えることができる力方向変換装置の1つの例である斜面244が設けられている。斜面244は、後に述べる下型250の斜面252と組み合わさって、力方向変換装置の1つの例を構成する。
【0054】
この組み付け装置200の下半分のあたりに段を持った梁状の横木相当部材260が配置されている。この横木相当部材260は、底辺のフレーム204との位置関係が略固定されて配置されている。横木相当部材260は、図のように完全に2つに分かれて配置されてもよいが、中央にハウジング10を取り付ける開口若しくは穴を持った板状の一体物であってもよい。図中、中央近くで一段上がった横木相当部材260の上には、下型250が、左右方向移動可能に配置されている。この下型250は、ちょうど横木相当部260をレールに見立ててその上をスライドすることができるようになっており、後に述べる組み付け工程に活用される。左右に分かれてある下型250は、それぞれ、外側(左の下型においては左側、右の下型においては右側)に斜面252が配置されており、上述の斜面244と組み合わさって、力方向変換装置の1つの例を構成する。
【0055】
基底にあるフレーム204上に図中左右方向略中央に下スリーブ280が鉛直に配され、フレーム204の上面284にその下端を配した第2の弾性部材(又はばね)282が、その中に配置されている。第2の弾性部材282の上端は、下スリーブ280の中に配されたハウジング保持治具270の下端面272に当接するように配置され、ハウジング10に過度な力が働かないようにされている。ハウジング保持治具270は、ハウジング10のスリーブ14の開口より、挿入方向15に従って挿入され、ハウジング10を保持しているが、その鉛直方向の力は主にスリーブ14の端面で受けるようになっている。
【0056】
以下、図9及び10を参照しつつ、ハウジング10にシールリング40を組み付ける工程を説明する。図9において、上型240が十分高い位置に移動され、ハウジング10が、ハウジング保持治具270に取り付けられる。このとき、下型250は、図9に図示した位置にあり、ハウジング10のヒンジ16及びリテーナは、下型250のヒンジ曲げ部254よりも上にあるように、ハウジング保持治具270及び弾性部材282が調整される。次に、上型240が移動可能な上辺フレーム206を下に移動し、先端の取り付け治具にシールリング40を取り付けた押込み治具218を、ハウジング10の上部開口に挿入向き13に従って挿入する。この挿入は、上辺フレーム206を下に移動することにより行うことができる。この移動により、シールリング40が所定の位置に達したとき、シールリングセット完了状態(図10(A))となる。このとき上型からハウジング10に下向きの力がかかっている必要はなく、上述のように、ヒンジ16やリテーナ18は、品儀曲げ部254よりも上に位置する。
【0057】
次に、上辺フレーム206の移動により上型240を下げる。このとき、ハウジング10にはその上端面及び/又はハウジング10内の収容室の突当たり壁により、下向きの力が働くこととなる。この力の反作用力は上下の弾性部材214、282に伝達され、それぞれに変形するが、それぞれの弾性係数を調整することにより、ハウジング10を下型250に対して下に押し下げることができる。このように徐々に押し下げて行くと、左右それぞれのヒンジ16は、それぞれの下型250のヒンジ曲げ部254(アール部及びその近傍)に当接し、ヒンジ16が、ハウジング10から見た下型250の相対移動方向(即ち、上側)に曲げられる。この状態が、図10(B)にリテーナ装着開始として表されている。ハウジング10は、下型250に比して、更に、下側に移動し、上型240の斜面244と、下型250の斜面252が当接し始める。
【0058】
ハウジング10が更に下に押し下げられたとき、相互に当接した斜面242と252が、すべり始め、このすべりにより、下型250が、中央側に移動を開始する。これにより、挿入され始めたリテーナ18が、リテーナ曲げ部254の下に鉛直に延びるリテーナ押込み部に押されて、挿入口26の奥深くへと押込まれていく。完全に押込まれた状態が、図10(C)にリテーナ装着完了として示されている。このように装着が完了した後には、上型240を上げ、装着完了したハウジングアセンブリを取り出して、次のハウジング10及びシールリング40を所定の位置にセットし、次のアセンブリの組み付け工程へと移行する。
【0059】
ここで、本実施例では、下型として分離したものを用いたが、上述のように下型の移動ができる自由度を有していれば、一体型であってよい。また、このような装着(又は組み付け)工程が、高速で行われる場合は、リテーナ18部の慣性力でのリテーナ18の挿入口26への打ち込みも期待でき、必ずしも、下型の横滑りが必要とは限らない。ヒンジ曲げ部254は、アールを有しているが、この形状は、ヒンジ16の材料特性、曲げ特性、組み付け工程の特徴等、種々の要因を考慮して決定することができる。また、本実施例では、ヒンジ曲げ部254は、ヒンジ16を曲げるのに十分な所定の大きさを有することができる。また、ヒンジ曲げ部254は、ハウジングの向かい側(又は、対角側)に配置されているが、これは、ヒンジのある場所にされればよく、必ずしも対角位置である必要は無い。
【0060】
次に、図11〜14において、種々のタイプのリテーナを図示する。図11は、本発明の第1の実施例に近い第2の実施例のハウジング構造であるが、ハウジング110は、一本のヒンジ116に保持されたリテーナ118及び突起部119を有する。ヒンジがループ形状を形成しないため、このようなハウジング110を取り扱うときに絡み合いが少なくなるという効果が期待できる。この第2の実施例においては、組み付け工程その他のは、ほぼ第1の実施例と同様でよい。従って、組み付け装置としては、図9の装置200が使用できる。
【0061】
図12は、ハウジング120に、ハウジングの周方向(接続方向に対して略直角な方向)に曲げられる一本のヒンジ126が、付けられている。上記の例と異なり、リテーナは、ヒンジ126の延長の方向に延びる形状をしている。従って、ヒンジ126がハウジング120の周方向に曲げられることによりリテーナ128が挿入口に挿入されるため、上述の組み付け装置200は、この実施例においては使用することが難しいと考えられる。リテーナ126が挿入口に挿入された状態では、突起部129がリテーナ128の抜け防止として機能する等、上述の例と略同様なリテーナ装着完了状態となる。このようなヒンジ構造は、ヒンジ136が曲げられる周方向面内ではあるが、リテーナ挿入口がちょうどリテーナ138と略平行になって挿入を始めるような、やや斜めになった挿入口に挿入するときに有利であると考えられる。
【0062】
図13は、第4の実施例であるハウジング130を示している。2つの曲がった腕状のヒンジにより保持されたリテーナ138は、その先端の突起部139と共に、ヒンジ136がハウジング10から延びてきている同じ方向にハウジング130に向かって、リテーナ136を押込むことになる(即ち、垂直押込み型の例である。)。従って、上述の組み付け装置200は、この実施例においては使用することが難しいと考えられる。また、リテーナ136は、ヒンジ136に案内されるわけではないので、外部ガイドにより、特殊な挿入位置にリテーナ136を挿入することができる。
【0063】
図14は、突起部149を持つリテーナ148が完全にハウジング140から離れたリテーナ別ピースタイプのものである。従って、上述の組み付け装置200は、この実施例においては使用することが難しいと考えられる。外部ガイド装置により、自由にリテーナを挿入できる自由度が大きい。
【0064】
図14及び15は、本発明による第6の実施例であるコネクタハウジング190を示す斜視図である。ハウジング本体192は、概形として略矩形の直方体をしている。ハウジング本体192の上面には、ヒンジ固定部に固定されたヒンジ194が2本相互に略平行でまっすぐ上方に延び、その先端はリテーナ198を保持するリテーナ保持部材196の両端にそれぞれ接続されている。ヒンジ194の前方には、ヒンジ94が押倒される時に当接する角部を有する略矩形の板状の床部180が、上記上面に略平行して、上面に設けられた凹部の底に配置されている。この床部180の更に手前側には、リテーナ198を組付けることができるリテーナ開口184が配置されている。このリテーナ198は、ハウジング本体192の前面に開口している開口部(コンタクト開口)188から挿入されるコンタクトを保持する機能を有する。上述のシールリング40を保持するためのリテーナ18は、シールリングの円環上の対向する2箇所において設けられていたが、本発明に関するリテーナ即ちリテーナを支持するヒンジは、図15にあるように1箇所であってよく、バランスを考えて2箇所に設けてもよい。また、3又はそれ以上の箇所にあってもよいことはいうまでもない。このようなリテーナ等の数は、保持される対象物、保持するハウジング、使用条件、その他の必要な条件に応じて決定されてよい。
【0065】
これまで述べてきたように、保持すべきコンタクト182がコンタクト開口188より所定位置まで挿入されると、ヒンジ194が前方に押倒される。まず、ヒンジ194が、その固定部等において曲がり、角部に当接する。次に、その当接部位を支点としてヒンジ194が更に倒され、ヒンジ194の屈曲部が屈曲によりリテーナ198の向きを略90度変えて、更に、ヒンジ194のアーム部に相当する部分の長さの位置にあるリテーナ開口184にリテーナ198が挿入される。ヒンジ194のアーム部相当部分が十分長いため、リテーナ挿入の動きは、円弧的というよりは、直線的になり、リテーナ開口184及びその内部の形状がシンプルになりやすい。押倒されたヒンジ194は、上記凹部の中に配置され、ハウジング本体192の概形から飛び出すことがない。また、角部の曲率半径が適切に選択されているので、ヒンジ194の屈曲がコンパクトな屈曲部において行われ、リテーナ198の挿入がスムーズに行われる。
【0066】
図16には、図15のコネクタハウジング190の中央切断面によるC−C'断面図を示す。但し、ここでは、既にヒンジが曲げられ、リテーナ198が挿入された状態での断面図を示している。開口188を有するハウジング192には、開口188に続く通路189が形成され、その奥にコンタクト収容室があり、コンタクト182を保持している。挿入されたリテーナ198は、その先端が通路189の内壁から突出しており、コンタクト182の抜けを防止することができる。この開口188や通路189は、棒状のコンタクトを外部より挿入するときに用いられ、棒状コンタクトは、挿入されたコンタクト182の差込口に差し込まれ、電気信号を接続することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明のハウジングでは、挿入されたリテーナの脱着方向に、組み込まれる機能性部品の挿入又は取出し方向の力に対して分力がなく、確実に所定の機能性部品をハウジング内に保持できるという効果がある。また、環状の部品のような特殊形状をしたものにおいても効果的に保持することができ、また、環状のフレキシブルな部品においてもその機能を阻害することなく確実に保持することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の実施例であるコネクタハウジングからなるコネクタの分解組立図を示している。
【図2】 本発明による第1の実施例であるコネクタハウジングを示す斜視図である。
【図3】 図2のコネクタハウジングの中心線を通る水平面によるA−A'断面相当であって、ハウジング保持治具及び押込み治具をセットした状態での断面図である。
【図4】 図2のコネクタハウジングの中心線を通る垂直面によるB−B'断面相当であって、ハウジング保持治具及び押込み治具をセットした状態での断面図である。
【図5】 図2のA−A'断面相当であって、リテーナを挿入した状態での断面図である。
【図6】 シールリングの断面図を仮想したハウジング本体及び仮想した取り付け治具若しくは仮想したリセプタクルコネクタハウジングの挿入部と共に表したものである。
【図7】 シールリングを先端の取り付け治具に取り付けた押込み治具の先端近傍を示した斜視図である。
【図8】 リセプタクルコネクタハウジングの斜視図である。
【図9】 第1の実施例のハウジングにシールリングを組み付ける組み付け装置を示す一部断面を含む正面図である。
【図10】 シールリングを組み付ける組み付け装置の操作手順を図解したものである。
【図11】 第2の実施例であるハウジングの構造を示す図である。
【図12】 第3の実施例であるハウジングの構造を示す図である。
【図13】 第4の実施例であるハウジングの構造を示す図である。
【図14】 第5の実施例であるハウジングの構造を示す図である。
【図15】 第6の実施例であるハウジングの構造を示す斜視図である。
【図16】 図15におけるいわゆる中心を通る垂直な切断面によるC−C'断面図に相当するものであって、リテーナが既に挿入された状態での一部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング
12 ハウジング本体
14 スリーブ
16 ヒンジ
17 リテーナ保持部材
18 リテーナ
20 ランス
22 床部
24 凹部
26 リテーナ開口
27 開口内側縁部
28 コの字状の隆起部
29 開口
40 シールリング
50 リセプタクルコネクタのハウジング
51 ワイヤ側開口
54 防水シール部(挿入部)
55 コネクタ開口
56 突起部
58 隆起部
59 バネ的部材
70 プラグコンタクトアセンブリ
72 プラグコンタクト
74、84 圧着部
76、86 ワイヤーエンドシール
78、88 リード線
80 リセプタクルコンタクトアセンブリ
82 リセプタクルコンタクト
182 コンタクト
184 挿入口
188 開口
189 通路
190 コネクタハウジング
198 リテーナ
200 組み付け装置
218 押込み治具
250 下型
270 保持治具

Claims (12)

  1. 防水シールを収容するための開口、通路及び収容室を有するハウジング本体を備え、前記開口及び前記通路を介して前記収容室に収容された前記防水シールをリテーナで係止して組み込むことによりメス型コネクタとして機能するコネクタ用のハウジングにおいて、
    前記ハウジング本体には、前記リテーナが挿入される挿入口が、前記ハウジング本体の外面と前記通路の内面とを連通するように、略向い合う2箇所に設けられており、前記リテーナは、前記挿入口を介して前記通路の内面から突出しており、
    前記開口及び通路は、前記防水シールが前記開口及び前記通路を介して前記収容室へ収容されるときに、前記防水シールが1の方向に沿い他の方向の移動を制限されて挿入されるように形成されており、
    前記挿入口は、前記防水シールが所定の位置に挿入されたときに前記リテーナが前記ハウジングの外部より前記1の方向に対して略直角な方向より前記挿入口に挿入されるように形成されており、
    前記開口及び通路は、前記メス型コネクタと組み合わされるオス型コネクタを挿入可能であり、
    前記収容室における前記開口とは反対側には、前記防水シールの一方の端部が突き当たる突き当て部が設けられており、
    前記防水シールは、前記一方の端部側が前記突き当て部に突き当たり、前記開口とは反対側への移動が規制されていると共に、他方の端部側が前記リテーナにおける前記通路の内面から突出した部分により係止され、前記開口側への移動が規制されており、
    前記リテーナは、該リテーナを保持するリテーナ保持部材と該リテーナ保持部材の両端に連結された略平行なヒンジとからなるコの字状の矩形フレームを介して、前記ハウジング本体に接続されており、
    前記ハウジング本体には、前記コの字状の矩形フレームを収納するコの字状の凹部が設けられていることを特徴とするハウジング。
  2. 前記防水シールは、少なくともその一部に、前記開口又は前記通路の内周に沿って延びる環状若しくは略環状の形態を有することを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
  3. 前記防水シールが、フレキシブルな環状又は略環状部品であることを特徴とする請求項1又は2に記載のハウジング。
  4. 前記ヒンジは、前記ハウジングのヒンジ取り付け部から前記1の方向に対して略直角に所定の長さだけ延びており、
    前記所定の長さは、前記1の方向に前記ヒンジが曲がることにより前記リテーナが前記挿入口に挿入されるように決められていることを特徴とする請求項に記載のハウジング。
  5. 前記1の方向が、前記ハウジングを含むコネクタの接続方向に略平行であって、
    該接続方向からみた前記コネクタの断面図において、前記開口を前記ハウジング本体の略中央に備えることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載のハウジング。
  6. 請求項1からのいずれかに記載のハウジングを含むコネクタ。
  7. 請求項1からのいずれかに記載されたハウジングをプラグコネクタ及び/又はリセプタクルコネクタに備えた1対のコネクタ。
  8. 請求項又はに記載されたコネクタを備えた電気器具。
  9. 請求項に記載のハウジングを用いてコネクタを組み立てる装置において、
    前記防水シールを前記ハウジング内の前記収容室に挿入するように、前記1の方向に略平行に前記防水シールの押込みをする前記開口及び通路を通過できる押込み治具と
    記ヒンジを前記ヒンジとの当接により前記1の方向に曲げるように、前記ハウジングの前記1の方向に略平行な中心線又は中心線に相当する線に対して略直角な方向に前記ハウジングから所定距離だけ離れたところに配置されるヒンジ曲げ部と、
    前記防水シールを前記ハウジングに挿入するときに、前記押込み治具を前記ハウジングに相対的に近づけるようにし、前記ヒンジを曲げるときに、前記ヒンジと前記ヒンジ曲げ部とを相対的に近づけるようにして前記防水シールと共に前記ハウジングを前記1の方向と略平行に移動させることができる相対位置制御装置と、
    を含むことを特徴とするコネクタの組立装置。
  10. 前記押込み治具が、前記1の方向に略平行な中心線又は中心線に相当する線を基準にした周方向において前記挿入口に相当する位置に、前記リテーナが挿入されたとき前記リテーナとの干渉が生じないようなクリアランスを設けたことを特徴とする請求項に記載のコネクタの組立装置。
  11. 請求項に記載のハウジングを用いてコネクタを組み立てる方法において、
    前記防水シールを前記ハウジング内の前記収容室に挿入するように前記1の方向に略平行に前記開口及び前記通路を通過できる押込み治具により前記の押込みをする防水シール挿入工程と、
    前記押込み治具により前記防水シールを前記収容室に保持しつつ、前記ヒンジを曲げて前記リテーナを前記挿入口に挿入するリテーナ挿入工程と、
    を含むコネクタの組み立て方法。
  12. 請求項に記載のハウジングを用いてコネクタを組み立てる方法において、
    前記開口及び前記通路を通過できる押込み治具により、前記ハウジング内の前記収容室に前記防水シールを挿入するために該防水シールを前記1の方向に略平行に押込む、防水シール挿入工程と、
    この防水シール挿入工程における前記押込みを継続することにより、前記ハウジングの前記収容室の防水シール係止部で係止された前記防水シールと共に、前記ハウジングを更に押して並進させる、ハウジング並進工程と、
    前記ハウジングから所定距離だけ離れたところにあるヒンジ曲げ部に、前記ハウジング並進工程における前記ハウジングと前記ヒンジ曲げ部との相対的移動によって、前記ヒンジを当接させて該ヒンジを前記1の方向に略平行な方向であって前記ハウジングからみた前記ヒンジ曲げ部の移動の向きと同じ向きに曲げる、ヒンジ曲げ工程と、
    前記ヒンジが曲げられることにより、前記リテーナが前記挿入口に挿入される工程と、
    を含む一方向並進によるコネクタの組み立て方法。
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