JPH09134774A - リテーナ装着装置 - Google Patents

リテーナ装着装置

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JPH09134774A
JPH09134774A JP28884495A JP28884495A JPH09134774A JP H09134774 A JPH09134774 A JP H09134774A JP 28884495 A JP28884495 A JP 28884495A JP 28884495 A JP28884495 A JP 28884495A JP H09134774 A JPH09134774 A JP H09134774A
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JP
Japan
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housing
retainer
mounting device
movable block
fixed block
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Pending
Application number
JP28884495A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Araki
美弘 荒木
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者の手に重い負担をかけることなく、容易
にリテーナの装着を行うことができるリテーナ装着装置
を提供する。 【解決手段】リテーナを左右に開いた状態で保持しうる
リテーナ保持部200を設けた。リテーナ保持部200
の両側に固定ブロック300と可動ブロック400とを
配置した。リテーナ保持部200にハウジング2を収容
保持し、両ブロック300,400により、左右から均
等に挟み込むようにした。両ブロック300,400
に、案内面311,411および押さえ面312,41
2を設け、各面に当接させながらリテーナ22,23を
嵌め込むようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コネクタにリテ
ーナが備えられている場合に、このリテーナをハウジン
グに押し込んで装着するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数の電線を含むワイヤーハーネスの端
部には、ワイヤーハーネス同士または当該ワイヤーハー
ネスと他の電装部品とを電気的に接続するために、一般
にコネクタが取り付けられる。コネクタは、複数の端子
挿入孔が整列形成されたハウジングと、各端子挿入孔に
一対一に対応して挿入装着される複数の端子金具とを有
している。また、コネクタには、雄型と雌型のものがあ
り、雄と雌とのコネクタ同士を嵌合させることにより、
雄型コネクタに挿着された端子金具と、雌型コネクタに
挿着された端子金具とが接触して両コネクタ間の電気的
接続が達成されるようになっている。
【0003】コネクタの中には、リテーナが装備された
ものがある。このリテーナとは、端子挿入孔に挿着され
た端子金具に係合することによって、ハウジングから端
子金具が抜け出てしまうのを効果的に防止するためのも
のである。すなわち、所定の端子挿入孔に所定の端子金
具を挿着した後、リテーナをさらに装着することによっ
て、端子金具の抜け止めをすることができるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リテーナは、通常、作
業者が手作業により嵌め込んでいた。ところが、コネク
タの種類によっては、リテーナの装着がしずらく、作業
者の手にかかる負担が大きいものがある。このようなコ
ネクタの一例を図13に示す。同図を参照して、このコ
ネクタ1のハウジング2は、ハウジング2の一部分、す
なわち回動片21,22,23がリテーナを兼ねてお
り、白抜き矢印の方向に回動開閉することができるよう
になっている(図では、左右に開いた状態)。ハウジン
グ2は、端子整列板3を有しており、これには、多数の
凹部31が整列して形成されている。各凹部31は、こ
れらの下方に形成された端子挿入孔(図示せず)に連通
している。
【0005】端子金具を挿着するには、次のようにす
る。まず、端子金具は、予め電線の端部に圧着されてい
る。そして、回動片21,22,23が開放された状態
で、各端子金具(図示せず)を凹部31内に配置し、図
中下方へ押し込む。すべての端子金具が押し込まれた状
態で、開放されている回動片21,22,23を閉じ
る。当該閉じられた回動片21,22,23は、端子金
具の所定部に係合すると共に、各回動片21,22,2
3と凹部31との間で端子金具およびこれに接続された
電線の端部が囲繞された状態で収容される。つまり、各
端子金具は、所定の端子挿入孔に挿着されると共にリテ
ーナが装着された状態となり、確実に抜け止めがなされ
る。
【0006】ところで、端子金具の確実な抜け止めを実
現するには、リテーナ(回動片21,22,23)が確
実に閉じられていなければならない。なぜなら、確実に
閉じられていなければ、リテーナとしての機能を十分に
発揮できず、端子金具が抜け出てしまうおそれがあるか
らである。回動片21,22,23を確実に閉じるに
は、各回動片21,22,23にそれぞれ設けられた係
止突片を係合部241,242,251,252,26
1に嵌め込む。すなわち、回動片21に設けられた係止
突片211,212をそれぞれ係合部241,242に
嵌め込み、回動片22に設けられた係止突片221,2
22をそれぞれ係合部251,252に嵌め込み、さら
に、回動片23に設けられた係止突片231をハウジン
グ2に形成された係合部261に嵌め込む必要がある。
なお、図では、回動片23においては、係止突片231
のみを図示しているが、実際には、係止突片231と対
称位置に係止突片が形成されている。また、これに対応
する係合部も図示されていないが、実際には、係合部2
61と対称位置に上記図示されていない係止突片が係合
する係合部が形成されている。
【0007】しかしながら、ハウジング2の構造上、係
止突片212と係合部242、および係止突片221と
係合部251とは係合しにくい。このため、これらを係
合させると、作業者の手にかかる負担が大きく、連続し
た作業をするには、作業者にとって酷な作業となってい
た。そこで、この発明の目的は、このようなタイプのコ
ネクタに適用され、リテーナを簡単かつ確実に装着する
ことのできるリテーナ装着装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、請求項1に係るリテーナ装着装置は、複数の端子
挿入孔が形成されたハウジングと、各端子挿入孔に挿入
装着される端子金具と、ハウジングの一対の側壁の一部
をハウジングに対して開閉可能とすることにより構成さ
れた板状のリテーナとを具備し、一方側の側壁には複数
のリテーナが並設されており、各リテーナの両端部に突
設された一対の係合突片と、ハウジングに形成された係
合部とが係合することによって、各リテーナが各端子挿
入孔に挿着された端子金具に係合して端子金具の抜け止
めがなされるコネクタに適用されるリテーナ装着装置に
おいて、ベースと、ベースに沿ってスライド自在に設け
られ、各リテーナが両側に開いた状態でハウジングを上
方から収容保持し得るハウジング保持部と、ベースの一
端側に固定された固定ブロックと、ハウジング保持部を
挟んで固定ブロックと反対側に対称配置され、ベースに
沿ってスライド自在に配置された可動ブロックと、可動
ブロックを固定ブロック側へスライドさせると共に、可
動ブロックのスライド量の略半分のスライド量で可動ブ
ロックと同方向にハウジング保持部をスライドさせるス
ライド機構とを備え、固定ブロックは、ハウジング保持
部が固定ブロック側にスライドされたときに、ハウジン
グ保持部に保持されたハウジングの一方側の壁面に形成
されたリテーナの先端部に当接すると共に当接したまま
上方へ案内する第1の案内面部と、第1の案内面部に連
続して形成され、可動ブロックとの間で挟み付けられて
リテーナが閉じられるときにリテーナの先端面に当接す
る第1の押さえ面部とを有し、可動ブロックは、ハウジ
ング保持部側にスライドされたときに、ハウジング保持
部に保持されたハウジングの他方側の壁面に形成された
リテーナの先端部に当接すると共に当接したまま上方へ
案内する第2の案内面部と、第2の案内面部に連続して
形成され、固定ブロックとの間で挟み付けられてリテー
ナが閉じられるときにリテーナの先端面に当接する第2
の押さえ面部とを有することを特徴とする。
【0009】この構成によれば、次の作用を奏する。ハ
ウジングをハウジング保持部に収容し、スライド機構を
介して可動ブロックを固定ブロック側にスライドさせる
と、ハウジング保持部は、可動ブロックのスライド量の
半分のスライド量で固定ブロック側へスライドするか
ら、ハウジング保持部は、固定ブロックと可動ブロック
との間で両側から均等に挟み込まれた状態となる。
【0010】このとき、開放状態にある一方側のリテー
ナの先端部は、第1の案内面部に沿って移動しながら閉
じられてゆくと共に、他方側のリテーナの先端部は、第
2の案内面部に沿って移動しながら閉じられてゆく。す
なわち、ハウジングに対して左右に開かれた状態の各リ
テーナは、左右均等に上方へ案内されて閉じられてゆ
く。そして、固定ブロックと可動ブロックとの間で挟み
付けられて各リテーナが閉じられるときに、一方側のリ
テーナの先端面が第1の押さえ面部に押さえつけられる
と共に、他方側のリテーナの先端面が第2の押さえ面部
に押さえつけられる。これにより、各リテーナの係合突
片は、ハウジングの係合部に押し込まれる。
【0011】本発明の目的を達成するため、請求項2に
係るリテーナ装着装置は、請求項1記載のリテーナ装着
装置において、上記スライド機構は、固定ブロックとハ
ウジング保持部との間、および可動ブロックとハウジン
グ保持部との間に、それぞれ介在されたばねを含んでい
ることを特徴とする。この構成によれば、請求項1に係
る発明と同様の作用を奏する。特に、本請求項に係る発
明では、可動ブロックがスライドされることにより、可
動ブロックとハウジング保持部との距離が短くなり、両
者間に介在されたばねが圧縮される。これにより、ハウ
ジング保持部は、圧縮されたばねによる弾性力を受け、
固定ブロック側にスライドする。従って、ハウジング保
持部と固定ブロックとの距離が短くなり、両者間に介在
されたばねが圧縮される。このとき、力の釣り合い上、
ハウジング保持部の両側のばねは、同様に圧縮されてい
る。
【0012】つまり、可動ブロックをスライドさせた場
合、可動ブロックとハウジング保持部との間、ハウジン
グ保持部と固定ブロックとの間の距離は略同じになる結
果、ハウジング保持部は、可動ブロックのスライド量と
略半分のスライド量でスライドされることになる。従っ
て、ハウジング保持部を可動ブロックのスライド量と略
半分のスライド量でスライドさせるための構造が極めて
簡単である。
【0013】本発明の目的を達成するため、請求項3に
係るリテーナ装着装置は、請求項1または2記載のリテ
ーナ装着装置において、上記ハウジング保持部は、ハウ
ジングを収容する際に、各リテーナを閉じ方向側へ所定
量回動させる矯正部材を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項1または2に係る発明と同様
の作用を奏する。加えて、矯正部材によって、ハウジン
グをハウジング保持部に収容したときに、予めリテーナ
を閉じ方向側へ回動させておけるから、両ブロックによ
って挟み込んだときに、リテーナの先端部を第1および
第2の案内面部によって滑らかに上方へ案内することが
できる。
【0014】本発明の目的を達成するため、請求項4に
係るリテーナ装着装置は、請求項1ないし3のいずれか
に記載のリテーナ装着装置において、上記ハウジング保
持部は、所定の外形形状を有するハウジングを所定方向
にのみ収容し得るハウジング収容室と、ハウジング収容
室に収容されたハウジングの所定部に係合して、ハウジ
ングの抜け止めを行う抜止部材とを有していることを特
徴とする。
【0015】この構成によれば、請求項1ないし3のい
ずれかに係る発明と同様の作用を奏する。加えて、本請
求項に係る発明では、所定のハウジングのみ収容保持す
ることができるから、当該所定のハウジング以外のハウ
ジングを収容して両ブロック間で挟み込むことはできな
い。また、両ブロックによってハウジングを挟み込むと
きに、ハウジングが上方へ移動しようとするのを抜止部
材によって規制することができる。
【0016】本発明の目的を達成するため、請求項5に
係るリテーナ装着装置は、請求項1ないし4のいずれか
に記載のリテーナ装着装置において、固定ブロックおよ
び可動ブロックによってハウジング保持部に保持された
ハウジングを挟み込んだときに、ハウジングに並設され
たリテーナの隣合う係合突片に対応する係合部を係合突
片側へ押圧する押圧部材が備えられていることを特徴と
する。
【0017】この構成によれば、請求項1ないし4のい
ずれかに係る発明と同様の作用を奏する。加えて、固定
ブロックおよび可動ブロックによってハウジングを挟み
込んだ状態で、押圧部材によって、リテーナの隣合う係
合突片に対応する係合部を押圧し、係合突片に係合させ
ることができる。本発明の目的を達成するため、請求項
6に係るリテーナ装着装置は、請求項5記載のリテーナ
装着装置において、押圧部材は、固定ブロックにスライ
ド可能に支持され、上記係合部の側方近傍に挿入され得
る挿入板を含み、挿入板の先端部は、当該挿入板が係合
部の側方近傍に挿入されるに連れて、スライド方向と交
差する方向から係合部を押圧するように、テーパ状に形
成されていることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、請求項5に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、挿入板をスライドさせる
だけで、スライド方向と交差する方向から係合部を押圧
することができる。本発明の目的を達成するため、請求
項7に係るリテーナ装着装置は、請求項6記載のリテー
ナ装着装置において、上記挿入板の先端面は、上記スラ
イド方向に沿って傾斜していることを特徴とする。
【0019】この構成によれば、請求項6に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、挿入板の先端面が傾斜さ
れているから、挿入板を係合部の側方近傍に容易に挿入
させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施形態に係るリテーナ装着装置(以下、「装置」
という。)Aの斜視図であって、コネクタ1のハウジン
グ2を保持する以前の状態を示している。
【0021】(1) 適用されるコネクタ 本装置Aは、リテーナを含むコネクタを保持し、リテー
ナをハウジングに嵌め込んで装着するための装置であ
る。この装置Aに適用されるコネクタは、図13に示し
たようなタイプのコネクタである。すなわち、この装置
Aに適用されるコネクタ1は、ハウジング2の両側に板
状のリテーナ(リテーナ21,22,およびリテーナ2
3)が設けられている。各リテーナ21,22,23
は、その端縁部分が回動可能な状態でハウジング2に連
結されており、ハウジング2は、各リテーナ21,2
2,23と共に合成樹脂によって一体成形されている。
成形時には、リテーナ21,22,23は、図に示すよ
うに左右に開いた状態となっている。なお、簡略化のた
め、図1においては、端子金具を省略しているが、実際
は、端子金具は、上方からハウジング2に挿入されるよ
うになっている。
【0022】リテーナ21,22は、ハウジング2の一
方側に並設されており、リテーナ23は、ハウジング2
の他方側に設けられている。各リテーナ21,22,2
3は、上記端縁部分を支点として扉状に左右に回動開閉
することができるようになっており、閉じられたとき
に、各リテーナ21,22,23の先端面は、図1にお
けるハウジング2の上端面の一部を構成するようになっ
ている。
【0023】リテーナ21には、係止突片211,21
2が形成され、リテーナ22には、係止突片221,2
22が形成されている。また、リテーナ23にも、一対
の係止突片が形成されているが、図1では、一方の係止
突片231のみ図示している。ハウジング2には、係止
突片211,212がそれぞれ係合し得る係合部24
1,242が設けられ、係止突片221,222がそれ
ぞれ係合し得る係合部251,252が設けられてい
る。また、係止突片231が係合し得る係合部261が
形成されており、上記図示していない方の係止突片が係
合し得る係合部も、図示していないが設けられている。
なお、コネクタ1のその他の構成については、図13で
示したのと同様であるのでその説明は省略し、以下、図
13で付した参照符号と同様の参照符号は、同図に示し
たコネクタ1の構成を指すものとする。
【0024】つまり、このコネクタ1は、各端子金具を
対応する凹部31内に配置し、その下方に区画形成され
ている端子挿入孔に挿入した後、リテーナ21,22,
23を閉じることによって、各端子金具が挿着され、且
つリテーナ21,22,23が装着された状態となる。
リテーナ21,22,23が閉じられると、上記各係止
突片と、これに対応する係合部とが係合し、リテーナ2
1,22,23が確実に装着され、端子金具の確実な抜
け止めがなされるようになっている。
【0025】(2) 装置Aの各部の説明 次に、装置Aについて詳しく説明する。装置Aは、ベー
ス100と、ハウジング保持部200と、固定ブロック
300と、可動ブロック400と、可動ブロック400
およびハウジング保持部200とをスライドさせるスラ
イド機構500と、固定ブロック300に装備されたプ
ッシュロッド600とを有している。
【0026】ベース100は、断面略U字状をしてお
り、たとえば、いわゆる板金によって製作することがで
きる。その両側壁101,102の内側には、一対の対
向するスライドベース110,120が設けられてい
る。また、ベース100の後端部103には、スライド
機構500のレバー540が連結される支持板130が
取り付けられている。
【0027】ハウジング保持部200は、一対の立設板
210,220を有するブロック状のものであって、た
とえば、合成樹脂によって成形することができる。ハウ
ジング保持部200には、上記スライドベース110と
係合可能なスライド溝(図示せず)が形成されており、
スライドベース110に沿ってスライドすることができ
るようになっている。
【0028】一対の立設板210,220の間に形成さ
れた空間は、ハウジング2を収容するための収容室23
0を構成しており、ハウジング保持部200は、ハウジ
ング2を収容保持することができるようになっている。
収容室230は、ハウジング2の外形形状に対応して形
状に形成されている。すなわち、収容室230は、当該
ハウジング2を図に示す向きで、且つ白抜き矢印の方向
に沿ってのみ収容することができ、その他の種類の(外
形の異なる)ハウジングは、収容することができないよ
うになっている。
【0029】一方の立設板210の上面には、抜止板2
50が配置されている。この抜止板250は、その一部
が収容室230側へわずかに突出している。これによ
り、当該抜止板250の一部は、収容されたハウジング
2の所定部に軽く係合することができ、これにより、ハ
ウジング2が容易に上方へ抜け出てしまうのを防止でき
るようになっている。抜止板250は、ねじ251を用
いて立設板210に締結されている。一方、他方の立設
板220の上面にも、ねじ251がねじ込まれている。
そして、これらねじ251の頭部は、収容室230にハ
ウジング2が収容されたときに、リテーナ21,22,
23に当接するようになっている。
【0030】固定ブロック300は、たとえば合成樹脂
により構成することができ、ベース100の前端104
に固定されている。図2は、側面から見た装置Aを模式
的に示した図である。図2も同時に参照して、固定ブロ
ック300の上部310は、ハウジング保持部200側
に突出している。この上部310の、ハウジング保持部
200と対向する部分に、上下方向に沿う案内面311
が形成されている。そして、案内面311に連続して押
さえ面312が形成されている。この押さえ面312
は、案内面311に対して略垂直方向右側、すなわち、
ハウジング保持部200側に延びて形成されている。こ
れら案内面311および押さえ面312の作用効果につ
いては、後述する。
【0031】なお、図1に示すように、固定ブロック3
00の上面には、下方に切り欠かれた切欠凹部301が
形成されている。この切欠凹部301は、ハウジング2
の外形に対応させたものである。つまり、後に詳述する
が、ハウジング2は、固定ブロック300と可動ブロッ
ク400との間に挟み込まれるようになっており、この
ときに、ハウジング2の係合爪部29が固定ブロック3
00と干渉することのないようにされている。
【0032】可動ブロック400は、たとえば合成樹脂
により構成することができ、ベース100の後端部10
3側に配置されている。具体的には、可動ブロック40
0は、ハウジング保持部200を挟んで固定ブロック3
00と反対側に対称な位置に配置されている。可動ブロ
ック400には、上記スライドベース110,120と
係合可能なスライド溝(図示せず)が形成されており、
スライドベース110,120に沿ってスライドするこ
とができるようになっている。
【0033】再び図2を参照して、可動ブロック400
の上部410は、ハウジング保持部200側に突出して
いる。つまり、固定ブロック300の上部310と可動
ブロック400の上部410とは対向している。この上
部410の、ハウジング保持部200と対向する部分
に、上下方向に沿う案内面411が形成されている。そ
して、案内面411に連続して押さえ面412が形成さ
れている。この押さえ面412は、案内面411に対し
て略垂直方向右側、すなわち、ハウジング保持部200
側に延びて形成されている。これら案内面411および
押さえ面412の作用効果については、上記案内面31
1および押さえ面312の作用効果と併せて後述する。
【0034】図1および図2を参照して、スライド機構
500は、上記スライドベース110,120と、これ
と係合可能な上記スライド溝と、ばね510,520
と、ライナー棒530と、レバー540とを有してい
る。図2に注目して、ライナー棒530は、固定ブロッ
ク300に突設されている。詳しく説明すると、ライナ
ー棒530は、丸棒からなり、固定ブロック300の下
方に片持ち状に設けられている。また、ライナー棒53
0は、固定ブロック300からスライドベース110,
120と平行に可動ブロック400側に延びている。つ
まり、ライナー棒530は、ハウジング収容部200お
よび可動ブロック400の下部を嵌通しており、ハウジ
ング収容部200および可動ブロック400は、ライナ
ー棒530に対してスライド自在な状態となっている。
なお、ライナー棒530は、丸棒に限らず、平板や角材
等であっても良い。
【0035】ばね510,520は、それぞれ、ハウジ
ング保持部200と固定ブロック300との間、および
ハウジング保持部200と可動ブロック400との間に
介在されている。詳しく説明すると、ばね510は、固
定ブロック300の前面302と立設板210との間に
配置されている。本実施形態では、ばね510は、コイ
ルばねであり、ライナー棒530に挿通された状態で配
置されている。一方、ばね520は、ばね510と同様
の諸元を有するコイルばねであり、ライナー棒530に
挿通された状態で、可動ブロック400の前面402と
立設板220との間に配置されている。
【0036】なお、本実施形態においては、ばね51
0,520は、ライナー棒530に挿通されているが、
ばね510,520の両端を保持することができれば
(たとえば、固定ブロック300,ハウジング保持部2
00および可動ブロック400に凹部を形成し、この凹
部に、ばね510,520の両端部を挿入し保持するよ
うにすることができる。)、ライナー棒530に挿通す
る必要はなく、また、ライナー棒530を無くすことも
できる。
【0037】図1に注目して、レバー540は、支持板
130に回動自在に連結されている。このレバー540
は、リンク機構を介して可動ブロック400に連結され
ている。すなわち、図に示すように、レバー540は、
リンク部材541,542を備えており、両リンク部材
541,542の一端がレバー540に回動自在に連結
され、他端が可動ブロック400に回動自在に連結され
ている。つまり、レバー540を回動させることによっ
て、その回動方向に可動ブロック400を移動させるこ
とができるようになっている。
【0038】プッシュロッド600は、固定ブロック3
00に装備されており、ハウジング2の係合部242,
251を押して、係合部242とリテーナ21の係止突
片212、並びに係合部251と係止突片221とを確
実に係合させるためのものである。図3は、固定ブロッ
ク300の要部断面図であって、プッシュロッド600
と固定ブロック300との取付関係を示している。
【0039】図3を参照して、固定ブロック300の上
部310には、上記案内面311から背面313に至る
貫通孔314が形成されている。プッシュロッド600
は、この貫通孔314に挿入されている。貫通孔314
の内周面形状は、プッシュロッド600がぴったりと収
容されるように形成されており、プッシュロッド600
は、貫通孔313内でスライド自在な状態となってい
る。
【0040】図4は、プッシュロッド600の斜視図で
ある。図4を参照して、プッシュロッド600は、上記
貫通孔314に挿通されるヘッド部610と、ロッド部
640と、操作部650と、ばね660とを有してい
る。ヘッド部610は、厚肉の板状のものからなり、一
方側がフォーク状に形成され、他方側にロッド部640
が連結されている。また、参照符号611は、ヘッド部
610を、図において上下に貫通する貫通溝である。こ
の貫通溝611は、ヘッド部610の略中央部に設けら
れており、他方側から一方側へ所定量延びている。
【0041】図5は、ヘッド部610の一方側端部の形
状を示す要部斜視図である。図に示すように、ヘッド部
610の一方側端部には、上記ハウジング2の係合部2
42,251を押圧するための挿入板620,630が
左右対称に形成されている。挿入板620は、傾斜面6
21を有しており、くさび状に形成されている。また、
挿入板620の先端面622は、挿入板620のスライ
ド方向(白抜き矢印の方向)、すなわちプッシュロッド
600のスライド方向に沿って傾斜している。一方、挿
入板630も、明確に図示していないが、傾斜面621
に対応する傾斜面631を有しており、挿入板630
は、くさび状に形成されている。さらに、挿入板630
の先端面632も、挿入板620の先端面622と同様
に傾斜されている。
【0042】両挿入板620,630間の間隔Dは、係
合部242と係合部251との間の距離(図1参照)に
対応されている。つまり、プッシュロッド600がスラ
イドされることによって、両挿入板620,630は、
それぞれ、係合部242と係止突片212との間、並び
に係合部251と係止突片221との間に同時に挿入す
ることができるようになっている。
【0043】再び図4を参照して、ロッド部640は、
丸棒により構成されている。このロッド部640は、ヘ
ッド部610と一体的に形成することもできる。また、
操作部650は、ロッド部640の端部に設けられてお
り、プッシュロッド600をスライドさせるときに手で
押し付ける部分である。さらに、ばね660は、コイル
ばねであって、操作部650とヘッド部610との間に
介在されている。
【0044】図1を参照して、このばね660のコイル
径は、ばね660が貫通孔314に挿入できない径に設
定されている。従って、プッシュロッド600を所定方
向にスライドさせるときには、ばね660の弾性力に抗
して操作部650を押す必要があると共に、操作部65
0から手を離せば、ばね660の弾性力によってプッシ
ュロッド600は、反スライド方向にスライドされるよ
うになっている。なお、本実施例では、操作部650
は、円柱状のものであるが、手で押さえやすい形状であ
れば、他の形状にすることもできる。また、ロッド部6
40も、丸棒以外に角材等を用いることもできる。
【0045】図1および図3を参照して、以上説明した
プッシュロッド600は、支軸670を介して固定ブロ
ック300に支持されている。詳しく説明すると、固定
ブロック300の上部310の上面には、貫通孔314
に連通するねじ孔が設けられており(図3参照)、この
ねじ孔に支軸670がねじ込まれている。すなわち、支
軸670は、貫通孔314に挿通されたプッシュロッド
600の貫通溝611を貫通して、貫通孔314の底面
に押し付けられている。これにより、プッシュロッド6
00は、貫通溝611の長さ分だけスライドすることが
できるようになっている。なお、本実施例では、支軸6
70としてビスを用いたが、他のもの、たとえばピン部
材を用いることもできる。
【0046】(3) 作用・効果 次に、本装置Aを用いたリテーナの装着作業について、
装置Aの作用効果と共に説明する。 図1を参照して、ハウジング2を白抜き矢印の方向
に移動してハウジング保持部200に収容する(図6の
状態)。図6を参照して、この状態からレバー540を
白抜き矢印の方向に回動し、スライド機構500を介し
て可動ブロック400を固定ブロック側にスライドさせ
る(図7の状態)。これにより、ハウジング2は、固定
ブロック300および可動ブロック400によって挟み
込まれる。
【0047】 図8ないし図10を参照して、図8な
いし図10は、リテーナ21,22,23が装着される
装着される際の、各リテーナ21,22,23と、固定
ブロック300および可動ブロック400との位置関係
を模式的に示した図である。これらの図を参照して、リ
テーナ21,22,23が装着される過程について詳し
く説明する。なお、各図は側面図であるから、リテーナ
21は、紙面上に図示されていない。
【0048】先ず、図8を参照して、同図は、図6に対
応する各リテーナ21,22,23と両ブロック30
0,400との位置関係を示している。すなわち、可動
ブロック400は、ハウジング2に対して固定ブロック
300と左右対称な位置に配置されている。図9を参照
して、この状態からレバー540を操作することによっ
て、可動ブロック400は、ハウジング保持部200の
方に移動される。このとき、ハウジング保持部200
は、可動ブロック400の移動量の半分の移動量で固定
ブロック側300へ移動するから、ハウジング保持部2
00は、固定ブロック300と可動ブロック400との
間で両側から均等に挟み込まれてゆく。
【0049】さらに、このとき、リテーナ21,22の
先端部は、案内面311に当接し、当該案内面311に
沿って上方へ移動する。一方、リテーナ23の先端部
は、案内面411に沿って上方へ移動する。すなわち、
ハウジング2に対して左右に開かれた状態の各リテーナ
21,22,23は、上方へ均等に案内されて閉じられ
てゆく。
【0050】図10を参照して、各リテーナ21,2
2,23が、固定ブロック300と可動ブロック400
との間で挟み付けられて閉じられるときに、リテーナ2
1,22の先端面が押さえ面312に押さえつけられる
と共に、リテーナ23の先端面が押さえ面412に押さ
えつけられる。これにより、各リテーナの係合突片21
1,212,221,222,231は、それぞれ、ハ
ウジング2の係合部241,242,251,252,
261に押し込まれて係合する。その結果、リテーナ2
1,22,23が閉じられ、確実にハウジング2に装着
することができる。
【0051】 このように、本実施形態によれば、ハ
ウジング2をハウジング保持部200に収容し、スライ
ド機構500を介して可動ブロック400をスライドさ
せ、可動ブロック400と固定ブロック300との間で
ハウジング2を挟み込むことによって、リテーナ21,
22,23を確実に装着することができるから、作業者
の手に大きな負担をかけることなく、各リテーナ21,
22,23を容易に装着することができる。
【0052】特に、本実施形態によれば、上記作用効果
に加えて、以下のような作用効果を奏する。 係合部242と係合凸部212、および係合部25
1と係合凸部221との係合が完全に行われない場合が
あった。ところが、本実施形態では、固定ブロック30
0には、プッシュロッド600が装備されており(図7
を参照)、固定ブロック300および可動ブロック40
0によってハウジング2を挟み込んだ状態で、プッシュ
ロッド600の操作部650を白抜き矢印の方向に押
す。これにより、挿入板620,630によってハウジ
ング2の係合部242,251を押圧し、リテーナ21
の係合突片212を係合部242に、リテーナ22の係
合突片221を係合部251に、確実に係合させること
ができる。
【0053】図11および図12を参照して、さらに詳
しく説明する。図11および図12は、プッシュロッド
600がスライドされる際の、挿入板620,630
と、係合部242,251との位置関係を模式的に示し
た図である。図11を参照して、ハウジング2が固定ブ
ロック300と可動ブロック400との間に挟み込まれ
た状態であっても、図に示すように、係合部242,2
51が、それぞれ、係合凸部212,221に完全に係
合していない場合が考えられる。
【0054】しかしながら、図11の状態から、プッシ
ュロッド600の操作部650を白抜き矢印の方向に押
すと、ヘッド部610が図中右側にスライドし、図12
に示すように、挿入板620,630が係合部242,
251の側方近傍に挿入される。その結果、挿入板62
0は、係合部251をスライド方向と直交する方向、す
なわち、係合突片212側へ押圧し、係合突片212と
確実に係合させる。一方、挿入板630も、係合部24
2をスライド方向と直交する方向、すなわち、係合突片
221側へ押圧し、係合突片221と確実に係合させ
る。このように、本実施形態では、一般に係合させにく
いとされる、係合突片212と係合部242、および係
合突片221と係合部251とを確実に係合させること
ができ、リテーナ21,22,23の一層確実な装着作
業を行うことができる。
【0055】特に、挿入板620,630は、くさび状
に形成されているから、挿入板620,630を上記方
向にスライドさせるだけで、自然に係合部242,25
1を押圧して確実に係合突片212,221と係合させ
ることができるという利点がある。また、挿入板62
0,630の先端面622,632がスライド方向に沿
って傾斜されているから、挿入板620,630を係合
部242,251の側方近傍に容易に挿入させることが
できるという利点もある。従って、挿入板620,63
0の挿入と、係合部242,251の押圧を円滑に行う
ことができる上、構造が極めて簡単であり、コストの大
幅な上昇を伴わない。
【0056】 図2を参照して、可動ブロック400
がスライドされることにより、可動ブロック400とハ
ウジング保持部200との距離が短くなり、両者40
0,200間に介在されたばね520が圧縮される。こ
れにより、ハウジング保持部200は、圧縮されたばね
520による弾性力を受け、固定ブロック300側にス
ライドする。従って、ハウジング保持部200と固定ブ
ロック300との距離が短くなり、両者200,300
間に介在されたばね510が圧縮される。このとき、力
の釣り合い上、ハウジング保持部200の両側のばね5
10,520は、同様に圧縮されている。
【0057】つまり、可動ブロック400をスライドさ
せた場合、可動ブロック400とハウジング保持部20
0との間、ハウジング保持部200と固定ブロック30
0との間の距離は略同じになる結果、ハウジング保持部
200は、可動ブロック400のスライド量と略半分の
スライド量でスライドされる。従って、ハウジング保持
部200を可動ブロック400のスライド量と略半分の
スライド量でスライドさせ、ハウジング2を固定ブロッ
ク200と可動ブロック400とにより均等に挟み込む
ための構造が極めて簡単である。その結果、装置Aのコ
ストの上昇を押さえることができるという利点がある。
【0058】 図8を参照して、ハウジング保持部2
00の立設板210,220の上面には、ねじ251が
ねじ込まれている。このため、ハウジング2を収容した
ときには、図に示すように、リテーナ21,22,23
は、ねじ251の頭部に当接して、若干上方へ閉じられ
る。これにより、ハウジング2を固定ブロック300と
可動ブロック400との間で挟み込む際に、リテーナ2
1,22,23が案内面311,411間でつっかえた
状態となるのを回避することができる。つまり、リテー
ナ21,22,23が案内面311,411間でつっか
えた状態となった場合には、リテーナ21,22,23
を破損させてしまうおそれがあるが、本実施形態では、
このようなおそれがない。従って、リテーナ21,2
2,23を両ブロック300,400によって挟み込ん
だときに、リテーナ21,22,23を滑らかに上方へ
案内することができる。
【0059】 また、ハウジング保持部200には、
ハウジング2のみを収容保持することができるから、当
該ハウジング2以外のハウジングを収容して両ブロック
300,400間で挟み込むことはできない。これによ
り、他の種類のハウジングを両ブロック300,400
間で挟み込んでしまうことによって、ハウジングに損傷
を与えてしまうという不都合を回避することができる。
さらに、図に示すように、ハウジング2が収容されたと
きには、抜止板250がハウジング2の所定部に軽く係
合するから、両ブロック300,400によってハウジ
ング2を挟み込むときに、ハウジング2が上方へ容易に
抜け出てしまうのを防止することができる。これによ
り、リテーナ装着作業を円滑に行うことができる。
【0060】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。たとえば、本実施形態では、ハウジン
グ2の一方側にリテーナ21,22が並設されている
が、リテーナがもっと多数備えられている場合であって
も良い。ただし、この場合には、係合突片と係合部とを
係合させるためのプッシュロッド600を適宜設計変更
する必要がある。その他、この発明の範囲内で種々の設
計変更を施すことができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ハウジン
グをハウジング保持部に収容し、スライド機構を介して
可動ブロックをスライドさせ、可動ブロックと固定ブロ
ックとの間でハウジングを挟み込むことによって、リテ
ーナを確実に装着することができる。従って、作業者の
手に大きな負担をかけることなく、リテーナを容易に装
着することができる。
【0062】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。特に、本請求項に係る
発明では、可動ブロックとハウジング保持部との間、お
よびハウジング保持部と固定ブロックとの間にばねを介
在させることによって、可動ブロックをスライドさせる
だけで固定ブロックとの間でハウジング保持部を両側か
ら均等に挟み込むという極めて簡単な構造を採用してい
る。従って、装置全体のコストを低減させることができ
る。
【0063】請求項3に係る発明では、請求項1または
2に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、矯正部材
によって、予めリテーナを閉じ方向側へ回動させるか
ら、両ブロックによって挟み込んだときに、リテーナの
先端部を閉じ方向側へ滑らかに案内することができ、円
滑な装着を実現することができる。請求項4に係る発明
によれば、請求項1ないし3のいずれかに係る発明と同
様の効果を奏する。加えて、本請求項に係る発明では、
ハウジング保持部に所定のハウジング以外のハウジング
を収容することができず、その結果、誤ったハウジング
を収容して両ブロック間で挟み込んでしまい、リテーナ
に損傷を与えてしまうという不都合を回避することがで
きる。また、両ブロックでハウジングを挟み込んだとき
に、抜止部材により、ハウジングが抜け出てしまうのを
防止することができ、一層円滑なリテーナ装着作業をす
ることができる。
【0064】請求項5に係る発明によれば、請求項1な
いし4のいずれかに係る発明と同様の効果を奏する。加
えて、ハウジングを挟み込んだときに、押圧部材によっ
て、リテーナの隣合う係合突片に対応する係合部を押圧
して係合突片に係合させるから、一層確実なリテーナの
装着を実現することができる。請求項6に係る発明によ
れば、請求項5に係る発明と同様の効果を奏する。加え
て、挿入板をスライドさせて係合部を押圧するから、簡
単な構造で確実に係合部を押圧し、係合突片と係合させ
ることができる。また、装置の大幅なコストの上昇を抑
えることができる。
【0065】請求項7に係る発明によれば、請求項6に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、挿入板を係合
部の側方近傍に容易に挿入させることができるから、極
めて簡単かつ確実にリテーナを装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る装置の斜視図であ
る。
【図2】側面から見た装置の模式図である。
【図3】固定ブロックの要部拡大断面図である。
【図4】プッシュロッドの斜視図である。
【図5】プッシュロッドの先端部の拡大斜視図である。
【図6】ハウジングを保持した状態での、装置の斜視図
である。
【図7】固定ブロックと可動ブロックとの間でハウジン
グを挟み込んだ状態での、装置の斜視図である。
【図8】ハウジングをセットしたときの、ハウジング保
持部,固定ブロックおよび可動ブロックの位置関係を示
す模式図である。
【図9】ハウジングを固定ブロックおよび可動ブロック
によって挟み込む際の、ハウジング保持部と固定ブロッ
クと可動ブロックとの位置関係を示す模式図である。
【図10】ハウジングを挟み込んだ状態での、ハウジン
グ保持部,固定ブロックおよび可動ブロックの位置関係
を示す模式図である。
【図11】ハウジングをセットしたときの、プッシュロ
ッド,固定ブロックおよびハウジングの位置関係を示す
模式図である。
【図12】プッシュロッドの挿入板により係合部を押圧
したときの、プッシュロッド,固定ブロックおよびハウ
ジングの位置関係を示す模式図である。
【図13】リテーナが装備されたコネクタの斜視図であ
る。
【符号の説明】
A 装置 1 コネクタ 2 ハウジング 21 リテーナ 22 リテーナ 23 リテーナ 211 係止突片 212 係止突片 221 係止突片 222 係止突片 231 係止突片 24 係合部 25 係合部 26 係合部 100 ベース 110 スライドベース 120 スライドベース 200 ハウジング保持部 230 収容室 250 抜止板 251 ねじ 300 固定ブロック 311 案内面 312 押さえ面 400 可動ブロック 411 案内面 412 押さえ面 500 スライド機構 510 ばね 520 ばね 540 レバー 600 プッシュッロッド 620 挿入板 621 傾斜面 622 先端面 630 挿入板 631 傾斜面 632 先端面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端子挿入孔が形成されたハウジング
    と、各端子挿入孔に挿入装着される端子金具と、ハウジ
    ングの一対の側壁の一部をハウジングに対して開閉可能
    とすることにより構成された板状のリテーナとを具備
    し、一方側の側壁には複数のリテーナが並設されてお
    り、各リテーナの両端部に突設された一対の係合突片
    と、ハウジングに形成された係合部とが係合することに
    よって、各リテーナが各端子挿入孔に挿着された端子金
    具に係合して端子金具の抜け止めがなされるコネクタに
    適用されるリテーナ装着装置において、 ベースと、 ベースに沿ってスライド自在に設けられ、各リテーナが
    両側に開いた状態でハウジングを上方から収容保持し得
    るハウジング保持部と、 ベースの一端側に固定された固定ブロックと、 ハウジング保持部を挟んで固定ブロックと反対側に対称
    配置され、ベースに沿ってスライド自在に配置された可
    動ブロックと、 可動ブロックを固定ブロック側へスライドさせると共
    に、可動ブロックのスライド量の略半分のスライド量で
    可動ブロックと同方向にハウジング保持部をスライドさ
    せるスライド機構とを備え、 固定ブロックは、 ハウジング保持部が固定ブロック側にスライドされたと
    きに、ハウジング保持部に保持されたハウジングの一方
    側の壁面に形成されたリテーナの先端部に当接すると共
    に当接したまま上方へ案内する第1の案内面部と、第1
    の案内面部に連続して形成され、可動ブロックとの間で
    挟み付けられてリテーナが閉じられるときにリテーナの
    先端面に当接する第1の押さえ面部とを有し、 可動ブロックは、 ハウジング保持部側にスライドされたときに、ハウジン
    グ保持部に保持されたハウジングの他方側の壁面に形成
    されたリテーナの先端部に当接すると共に当接したまま
    上方へ案内する第2の案内面部と、第2の案内面部に連
    続して形成され、固定ブロックとの間で挟み付けられて
    リテーナが閉じられるときにリテーナの先端面に当接す
    る第2の押さえ面部とを有することを特徴とするリテー
    ナ装着装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のリテーナ装着装置におい
    て、 上記スライド機構は、 固定ブロックとハウジング保持部との間、および可動ブ
    ロックとハウジング保持部との間に、それぞれ介在され
    たばねを含んでいることを特徴とするリテーナ装着装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のリテーナ装着装置
    において、 上記ハウジング保持部は、 ハウジングを収容する際に、各リテーナを閉じ方向側へ
    所定量回動させる矯正部材を備えていることを特徴とす
    るリテーナ装着装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のリテ
    ーナ装着装置において、 上記ハウジング保持部は、 所定の外形形状を有するハウジングを所定方向にのみ収
    容し得るハウジング収容室と、 ハウジング収容室に収容されたハウジングの所定部に係
    合して、ハウジングの抜け止めを行う抜止部材とを有し
    ていることを特徴とするリテーナ装着装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載のリテ
    ーナ装着装置において、 固定ブロックおよび可動ブロックによってハウジング保
    持部に保持されたハウジングを挟み込んだときに、ハウ
    ジングに並設されたリテーナの隣合う係合突片に対応す
    る係合部を係合突片側へ押圧する押圧部材が備えられて
    いることを特徴とするリテーナ装着装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のリテーナ装着装置におい
    て、 押圧部材は、固定ブロックにスライド可能に支持され、
    上記係合部の側方近傍に挿入され得る挿入板を含み、 挿入板の先端部は、当該挿入板が係合部の側方近傍に挿
    入されるに連れて、スライド方向と交差する方向から係
    合部を押圧するように、テーパ状に形成されていること
    を特徴とするリテーナ装着装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のリテーナ装着装置におい
    て、 上記挿入板の先端面は、上記スライド方向に沿って傾斜
    していることを特徴とするリテーナ装着装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004047276A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Jst Mfg Co Ltd コネクタ用ハウジング構造

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