JP3866893B2 - フローティングコネクタ及びこのフローティングコネクタを利用したコネクタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気コネクタに関し、特に、取付パネルに対し可動に設けられたフローティングコネクタ及びこのフローティングコネクタを利用したコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写機等の内部のスライド可能な装置間の接続に用いられるコネクタとして、フローティングコネクタが知られている。
【0003】
フローティングコネクタは雄側コネクタと雌側コネクタとで対を成し、前記雄側コネクタは前記雌側コネクタに嵌合可能に形成されている。通常、いずれか一方のコネクタは取付パネルに対して可動に設けられ、前記雄側コネクタが前記雌側コネクタに嵌合する際の嵌合誤差を吸収できるようになっている。
【0004】
図19及び図20により従来のフローティングコネクタの1例を説明する。図19及び図20はフローティングコネクタの雌側コネクタ1を示している。該雌側コネクタ1は取付パネル2に対向可能なフランジ部3を有し、該フランジ部3には所要数(図20では2個)の丸孔4が穿設されている。該丸孔4には先端部にねじ部5を有する段付ビス6が遊嵌可能になっている。
【0005】
前記雌側コネクタ1の前記取付パネル2への取付けは、前記フランジ部3を前記取付パネル2に対向させ、前記段付ビス6を前記丸孔4に遊嵌させ、前記取付パネル2に前記段付ビス6を締め付けることにより行う。そして、雄側コネクタ(図示せず)を前記雌側コネクタ1に嵌合する際の嵌合誤差は前記丸孔4と前記段付ビス6間の隙間の範囲内で前記雌側コネクタ1が動くことにより吸収される。
【0006】
図21及び図22は他の従来例の雌側コネクタを示している。図21及び図22の雌側コネクタ7は取付パネル8に当接可能なフランジ部9を有し、該フランジ部9には所要数(図21では2個)の丸孔10が穿設されている。前記フランジ部9の前記取付パネル8との当接面11に沿って前記丸孔10の内面から該丸孔10の中心方向放射状に所要数(図21では3個)の弾性支持片12が形成され、該弾性支持片12はブッシュ13を支持している。該ブッシュ13は円筒状を成し、前記丸孔10と同心に設けられ、前記ブッシュ13は前記当接面11側から前記取付パネル8側に所定長突出している。
【0007】
前記雌側コネクタ7の前記取付パネル8への取付けは、前記ブッシュ13を前記取付パネル8の取付孔14に嵌合させ、前記フランジ部9の当接面11を前記取付パネル8に当接させた後、前記ブッシュ13に取付けボルト(図示せず)を貫通させ、該取付ボルトを締め付けることにより行う。そして、雄側コネクタ(図示せず)を前記雌側コネクタ7に嵌合する際の嵌合誤差は、前記弾性支持片12の弾性変形の範囲内で前記雌側コネクタ7が動くことにより吸収される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のフローティングコネクタは、段付ビス、ボルト等の取付金具が必要な分、部品点数が多く、また、ビス止め工程が不可欠であるため、工具を要し着脱作業に手間が掛かっていた。そのため、製造コストの低減化が図り難く、また、保守管理に手間が掛かるといった問題が生じていた。
【0009】
また、後者の従来のフローティングコネクタは、嵌合誤差を弾性支持片の弾性変形範囲内で吸収しているので、嵌合誤差が極小さい場合にのみ使用可能であり、嵌合誤差がその弾性変形範囲を超えた場合には、弾性支持片が破損するおそれがあるといった問題があった。
【0010】
本発明は斯かる課題を解決すべく、嵌合誤差に適応した可動量を確保可能であると共に、取付パネルへの着脱が容易なフローティングコネクタを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、取付パネルに対し可動に設けられるフローティングコネクタであって;前記取付パネルに矩形に開口された取付孔に遊嵌可能に形成された遊嵌手段と、該遊嵌手段が前記取付孔に遊嵌した状態で前記取付パネルの表面に当接可能に形成された当接手段と、前記取付パネルの裏面に当接可能に形成された複数の係止手段であって、それら複数の係止手段のうちの少なくともいずれかは前記矩形に開口された取付孔の長手方向における一方の縁部において前記取付パネルの裏面に平らな面にて当接可能とされている、前記複数の係止手段とを有し、前記当接手段と前記係止手段により前記取付パネルを挟装可能であり、前記係止手段の少なくとも1つは弾性手段に設けられ、且つ、前記当接手段の少なくとも1つは前記矩形に開口された取付孔の前記一方の縁部に対向する前記長手方向における他方の縁部において前記取付パネルの表面に平らな面にて当接可能な状態で前記弾性手段に設けられ、該弾性手段の弾性変形により前記当接手段と前記係止手段による前記取付パネルの挟装状態が解除可能となっており;前記少なくとも1つの当接手段と前記少なくとも1つの係止手段の当接手段とによって、前記取付パネルを挟持することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明は、取付パネルに対し可動に設けられるフローティングコネクタであって;相手側のコネクタと嵌合可能な形状を成すハウジングと;該ハウジングの後部に形成され、前記取付パネルの表面に当接可能な当接面を有するフランジ部と;前記取付パネルに矩形に開口された取付孔に遊嵌可能なように前記フランジ部に形成され、前記矩形に開口された取付孔の長手方向における一方の縁部において前記取付パネルの裏面に当接可能な当接面を有する一方の係止部と;前記フランジ部の前記一方の係止部に対向する位置に形成され、該一方の係止部に近接する方向に弾性変形可能であると共に前記取付孔に遊嵌可能に形成された弾性腕部と;該弾性腕部において前記一方の係止部に離反する方向に形成された他方の係止部と該弾性腕部において前記矩形に開口された取付孔の前記一方の縁部に対向する前記長手方向における他方の縁部において前記取付パネルの表面に平らな面にて当接可能な状態で形成された前記当接面の少なくとも1つとを備え;前記フランジ部と前記一方及び他方の係止部により前記取付パネルを挟装可能であり、前記弾性腕部を弾性変形させることにより、前記フランジ部と前記一方及び他方の係止部による前記取付パネルの挟装状態が解除されるようになっており、
前記少なくとも1つの当接面と前記他方の係止部の当接面とによって、前記取付パネルを挟持することを特徴とする。
【0013】
上記装置において、前記表面に当接可能な当接面(52)と前記裏面に当接可能な当接面(48)の少なくとも一方にボス(49、53)を設け、該ボス(49、53)が前記取付孔(57)に遊嵌可能であってもよい。
また、前記裏面に当接可能な当接面(94)に、階段状の段差部(95)を設けてもよいし、前記表面に当接可能な当接面(44)に、前記取付孔(57)に遊嵌可能な段差部(45)を設けてもよい。
更に、前記弾性腕部(27、77)の端部に摘み部(51、99)が形成されており、該摘み部(51、99)によって前記表面に当接可能な当接面(52、100)が形成されていてもよい。
【0014】
また、本発明は、雄側コネクタと該雄側コネクタが嵌合可能な雌側コネクタとを備え、一方のコネクタが取付パネルに対し固定可能に設けられると共に他方のコネクタが取付パネルに対し可動に設けられるフローティングコネクタであるコネクタ装置において;前記固定可能に設けられるコネクタは、前記取付パネルに矩形に開口された取付孔に嵌設可能に形成された嵌設手段と、該嵌設手段が前記取付孔に嵌設した状態で前記取付パネルの表面に当接可能に形成された当接手段と、該当接手段が前記取付パネルの表面に当接した状態で該取付パネルの裏面に当接可能に形成された複数の係止手段であって、それら複数の係止手段のうちの少なくともいずれかは前記矩形に開口された取付孔の長手方向における一方の縁部において前記取付パネルの裏面に平らな面にて当接可能とされている、前記複数の係止手段とを有し、前記当接手段と前記係止手段により前記取付パネルを挟持可能であり、前記係止手段の少なくとも1つは弾性手段に設けられ、且つ、前記当接手段の少なくとも1つは前記矩形に開口された取付孔の前記一方の縁部に対向する前記長手方向における他方の縁部において前記取付パネルの表面に平らな面にて当接可能な状態で前記弾性手段に設けられ、該弾性手段の弾性変形により前記当接手段と前記係止手段による前記取付パネルの挟持状態が解除可能となっており;前記少なくとも1つの当接手段と前記少なくとも1つの係止手段の当接手段とによって、前記取付パネルを挟持することを特徴とする、フローティングコネクタを利用したコネクタ装置に関するものである。
【0015】
また、本発明は、雄側コネクタと該雄側コネクタが嵌合可能な雌側コネクタとを備え、一方のコネクタが取付パネルに対し固定可能に設けられると共に他方のコネクタが取付パネルに対し可動に設けられるフローティングコネクタであるコネクタ装置において;前記固定可能に設けられるコネクタは;相手側のコネクタと嵌合可能な形状を成すハウジングと;該ハウジングの後部に形成され、前記取付パネルの表面に当接可能な当接面を有するフランジ部と;前記取付パネルに矩形に開口された取付孔に嵌設可能なように前記フランジ部に形成され、前記矩形に開口された取付孔の長手方向における一方の縁部において前記取付パネルの裏面に当接可能な当接面を有する一方の係止部と;前記フランジ部の前記一方の係止部に対向する位置に形成され、該一方の係止部に近接する方向に弾性変形可能であると共に前記取付孔に嵌設可能に形成された弾性腕部と;該弾性腕部において前記一方の係止部に離反する方向に形成された他方の係止部と該弾性腕部において前記矩形に開口された取付孔の前記一方の縁部に対向する前記長手方向における他方の縁部において前記取付パネルの表面に平らな面にて当接可能な状態で形成された前記当接面の少なくとも1つとを備え;前記フランジ部と前記一方及び他方の係止部により前記取付パネルを挟持可能であり、前記弾性腕部を弾性変形させることにより、前記フランジ部と前記一方及び他方の係止部による前記取付パネルの挟持状態が解除されるようになっており;前記少なくとも1つの当接面と前記他方の係止部の当接面とによって、前記取付パネルを挟持することを特徴とする、フローティングコネクタを利用したコネクタ装置に関するものである。
【0016】
上記装置において、前記裏面に当接可能な当接面(94)に、階段状の段差部(95)を設けてもよい。
【0017】
上記装置において、前記表面に当接可能な当接面(44)に、前記取付孔(57)に遊嵌可能な段差部(45)を設けてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
先ず、図1から図5を参照しつつ、雌側コネクタについて説明する。雌側コネクタ21は、電源端子用ハウジング22と、該電源端子用ハウジング22に隣接する信号端子用ハウジング23と、前記各ハウジング22,23の後方端部に形成されたフランジ部24と、該フランジ部24から後方に突出する案内部25と、前記フランジ部24の互いに対向する位置に設けられた第1係止部26及び弾性腕部27と、該弾性腕部27に設けられた第2係止部28とを備えている。
【0020】
前記電源端子用ハウジング22は角筒状の外周壁部29と、該外周壁部29の内部に形成された電源端子保持部30とから構成され、前記外周壁部29と前記電源端子保持部30との間に角筒状の空間31が形成されている。前記外周壁部29の前方周端部32内側はテーパ状を成し、また、前記電源端子保持部30は所要数、例えば4本の電源端子33を保持可能に形成されている。
【0021】
前記信号端子用ハウジング23は角筒状の外周壁部34と、該外周壁部34の内部に形成された信号端子保持部35とから構成され、前記外周壁部34と前記信号端子保持部35との間に角筒状の空間36が形成されている。好ましくは、前記外周壁部34の前後方向の長さは前記電源端子用ハウジング22の外周壁部29より短く、前記外周壁部34の前方周端部内側はテーパ状を成している。また、前記信号端子保持部35は所要数、例えば10本の信号端子37を保持している。
【0022】
前記フランジ部24の前記電源端子用ハウジング22側には電源ケーブル接続口38が開口され、該電源ケーブル接続口38に対応して前記案内部25が形成されている。該案内部25の外周壁の互いに対向する位置に所要数(図3では2個)のリブ突起68が形成され、該リブ突起68の後端部はテーパ状を成している。前記案内部25には後方から電源ケーブル39が挿通し、該電源ケーブル39先端の前記電源端子33は前記電源端子保持部30に保持されるようになっている。また、前記フランジ部24の前記信号端子用ハウジング23側には信号ケーブル接続口40が開口され、該信号ケーブル接続口40内で前記各信号端子37の後方端部41に信号ケーブル42が接続されるようになっている。
【0023】
また、前記フランジ部24の後面側には取付パネル43の表面に当接可能な当接面44が形成されている。好ましくは、該当接面44には所定寸法、例えば0.2mm隆起した段差部45が形成され、該段差部45は、例えば、前記電源ケーブル接続口38と前記信号ケーブル接続口40の間において前記フランジ部24の後面を横断している。
【0024】
前記第1係止部26は前記フランジ部24の後面側の一端部に形成され、前記当接面44から後方に所定長延出した延出部46と該延出部46から90度外側に屈曲した当接部47とを備えている。前記延出部46の外面にはリブ突起69が所要数(図2では2個)形成され、該リブ突起69の前端部はテーパ状を成している。前記当接部47前面側は前記取付パネル43の裏面に当接可能な当接面48を形成し、前記段差部45と前記当接面48の前後方向の離隔距離は前記取付パネル43の厚みよりも僅かに大きく、例えば、0.3mm大きくして1.3mmとなっている。さらに、前記当接面44と前記当接面48の前後方向の離隔距離は別の取付パネル43’の厚みよりも僅かに大きく、例えば、0.3mm大きくして1.5mmとなっている。また、前記当接面48には第1ボス49が突出されているのが好ましい。
【0025】
前記弾性腕部27は前記フランジ部24の後面側の前記第1係止部26に対向する端部に形成され、前記当接面44から後方に延出後、前方に折返された板バネ状の弾性変形部50と該弾性変形部50から外側に屈曲した摘み部51とを備えている。該摘み部51の後面側は前記取付パネル43に当接可能な当接面52を形成し、好ましくは、該当接面52に第2ボス53が突出されている。
【0026】
前記第2係止部28は前記弾性変形部50の前方折返し部54に形成され、前記第1係止部26に対し離反する方向に延出している。前記第2係止部28前面側は前記取付パネル43の裏面に当接可能な当接面55を形成し、前記第1係止部26と同様に、前記段差部45と前記当接面55の前後方向の離隔距離は前記取付パネル43の厚みより僅かに大きく、前記当接面44と前記当接面55の前後方向の離隔距離は前記取付パネル43’の厚みより僅かに大きくなっている。また、前記第2係止部28には後方内側に傾斜したテーパ面56が形成されている。
【0027】
図6により前記取付パネル43について説明する。該取付パネル43には取付孔57が穿設され、該取付孔57は前記第1係止部26の延出部46が遊嵌可能な第1係止部用開口部58と、前記第1ボス49が遊嵌可能な第1ボス用開口部59と、前記案内部25が遊嵌可能な案内部用開口部60と、前記弾性腕部27の弾性変形部50が遊嵌可能な弾性腕部用開口部61と、前記第2ボス53が遊嵌可能な第2ボス用開口部62とを有している。また、前記取付パネル43の前記案内部用開口部60に沿う縁部はそれぞれ互いに近接する方向に延出し、フランジ受部63を形成し、該フランジ受部63に前記フランジ部24の段差部45が当接可能となっている。
【0028】
図7は前記取付パネル43より厚い前記取付パネル43'を示しており、該取付パネル43’には取付孔57’が穿設されている。該取付孔57’は前記各フランジ受部63が切欠部64によりそれぞれ第1フランジ受部65と第2フランジ受部66に分割されている以外は前記取付孔57と同様に形成されている。前記各切欠部64は互いに対向する位置に形成され、該切欠部64に前記段差部45が遊嵌し、前記第1フランジ受部65、第2フランジ受部66に前記フランジ部24の当接面44が当接するようになっている。
【0029】
以下、前記雌側コネクタ21を前記取付パネル43に取付ける手順を説明する。
【0030】
前記取付パネル43の表面側から前記第1係止部26を前記第1係止部用開口部58に斜めに挿入遊嵌し、前記第1ボス49を前記第1ボス用開口部59に遊嵌する。前記案内部25を前記案内部用開口部60に遊嵌すると共に前記弾性変形部50を前記弾性腕部用開口部61に遊嵌すると、前記取付パネル43の縁部67は前記テーパ面56に当接する。前記取付パネル43に対して前記雌側コネクタ21を押込むと、前記縁部67が前記テーパ面56を押圧することにより、前記弾性腕部27の前記弾性変形部50は前記第1係止部26に近接する方向に弾性変形し、前記第2ボス53は前記第2ボス用開口部62に遊嵌する。この場合、前記リブ突起68の後端部及び前記リブ突起69の前端部はそれぞれテーパ状を成しているので、前記雌側コネクタ21を前記取付パネル43に円滑且つ容易に取付けることができる。そして、前記フランジ部24の段差部45は前記取付パネル43のフランジ受部63の表面側に当接し、前記第1係止部26の当接面48及び前記第2係止部28の当接面55はそれぞれ前記取付パネル43の裏面側に当接可能な状態となる。したがって、図8に示されているように、前記取付パネル43は前記段差部45及び前記各当接面48,55により挟装された状態となるので、前記雌側コネクタ21の前倒を防ぎ、該雌側コネクタ21は前記取付パネル43面に沿って円滑に摺動可能となる。また、前記第1ボス49の動きが前記第1ボス用開口部59により拘束されると共に前記第2ボス53の動きが前記第2ボス用開口部62により拘束されるので、前記取付パネル43面に沿った前記雌側コネクタ21の傾動は抑制される。本実施例においては、2つの係止部の内の一方を弾性的に設けたので、弾性を有さない他方の係止部を基準位置として寸法設定できるので、寸法公差設計上有利である。
【0031】
また、前記雌側コネクタ21を前記取付パネル43'に取付けるには、前記取付パネル43に取付ける場合と同様の手順で行われる。この場合、前記段差部45は前記切欠部64に遊嵌し、前記フランジ部24の前記当接面44は前記第1フランジ受部65及び第2フランジ受部66の表面側に当接し、前記弾性腕部27の当接面52は前記取付パネル43の表面側に当接し、また、前記各当接面48,55はそれぞれ前記取付パネル43の裏面側に当接する。したがって、図9に示されているように、前記取付パネル43'は前記各当接面44,52及び前記各当接面48,55により挟装された状態となるので、前記雌側コネクタ21の前倒を防ぎ、該雌側コネクタ21は前記取付パネル43’面に沿って円滑に摺動可能となる。
【0032】
次に、図11から図15を参照しつつ、雄側コネクタについて説明する。雄側コネクタ71は、電源端子用ハウジング72と、該電源端子用ハウジング72に所定の間隔を置いて並設された信号端子用ハウジング73と、前記各ハウジング72,73の後方端部に形成されたフランジ部74と、該フランジ部74から後方に突出する案内部75と、前記フランジ部74の互いに対向する位置に設けられた第1係止部76及び弾性腕部77と、該弾性腕部77に設けられた第2係止部78とを備えている。
【0033】
前記電源端子用ハウジング72は前記電源端子用ハウジング22の前記空間31に嵌合可能な角筒状の外周壁部79と、該外周壁部79の内部に形成された電源端子保持部80とから構成されている。前記外周壁部79の前方周端部外側はテーパ状を成し、また、前記電源端子保持部80は所要数、例えば4本の電源端子81を保持可能に形成されている。
【0034】
前記信号端子用ハウジング73は前記電源端子用ハウジング23の前記空間36に嵌合可能な角筒状の外周壁部82と、該外周壁部82の内部に形成された信号端子保持部83とから構成されている。好ましくは、前記外周壁部82の前後方向の長さは前記電源端子用ハウジング72の外周壁部79より短く、前記外周壁部82の前方周端部外側はテーパ状を成している。また、前記信号端子保持部83は所要数、例えば10本の信号端子84を保持している。
【0035】
前記案内部75の外周壁の互いに対向する位置に所要数(図13では4個)のリブ突起111が形成され、該リブ突起111の後端部はテーパ状を成している。前記案内部75の前記電源端子用ハウジング72側からは電源ケーブル接続口85が開口されていると共に前記信号端子用ハウジング23側からは信号ケーブル接続口86が開口されている。前記電源ケーブル接続口85の後方より電源ケーブル87が挿通し、該電源ケーブル87先端の前記電源端子81は前記電源端子保持部80に保持されるようになっている。また、前記信号ケーブル接続口86内で前記各信号端子84の後方端部88に信号ケーブル89が接続されるようになっている。
【0036】
また、前記案内部75の周囲の前記フランジ部74後面側には取付パネル90に当接可能な当接面91が形成されている。
【0037】
前記第1係止部76は前記フランジ部74の後面側の一端部に形成され、前記当接面91から後方に所定長延出した延出部92と該延出部92から90度外側に屈曲した当接部93とを備えている。前記延出部92の外面にはリブ突起112が所要数(図12では2個)形成され、該リブ突起112の前端部はテーパ状を成している。前記当接部93の前面側は前記取付パネル90の裏面に当接可能な当接面94を形成し、該当接面94には所要段(図11では2段)の階段状の段差部95が形成され、該段差部95には最も前方に突出した第1当接面96と第1当接面96より僅かに、例えば0.2mm後退した第2当接面97とが形成されている。前記第1当接面96と前記フランジ部74の当接面91の前後方向の離隔距離は前記取付パネル90の厚みにほぼ等しくなっており、また、前記第2当接面97と前記当接面91の前後方向の離隔距離は別の取付パネル90’の厚みにほぼ等しくなっている。さらに、前記当接面94と前記当接面91の前後方向の離隔距離はさらに別の取付パネル90"の厚みに等しくなっている。
【0038】
前記弾性腕部77は前記フランジ部74の後面側の前記第1係止部76に対向する端部に形成され、前記当接面91から後方に延出後、前方に折返された板バネ状の弾性変形部98と該弾性変形部98から外側に屈曲した摘み部99とを備えている。該摘み部99の後面側は前記取付パネル90に当接可能な当接面100を形成している。
【0039】
前記第2係止部78は前記弾性変形部98の前方折返し部101に形成され、前記第1係止部76に対し離反する方向に延出している。前記第2係止部78前面側は前記取付パネル90の裏面に当接可能な当接面102を形成し、該当接面102には前記段差部95と同一形状の段差部103が形成され、前記段差部103には前方に突出している順にそれぞれ第1当接面104、第2当接面105が形成されている。前記第1当接面104と前記フランジ部74の当接面91の前後方向の離隔距離は前記取付パネル90の厚みに等しく、前記第2当接面105と前記当接面91の前後方向の離隔距離は前記取付パネル90’の厚みに等しく、さらに、前記当接面102と前記当接面91の前後方向の離隔距離は前記取付パネル90”の厚みに等しくなっている。また、前記第2係止部78には後方内側に傾斜したテーパ面106が形成されている。
【0040】
図16は前記取付パネル90を示しており、該取付パネル90には矩形の取付孔107が穿設され、該取付孔107にはそれぞれ前記第1係止部76の延出部92、前記案内部75及び前記弾性腕部77の弾性変形部98が嵌設可能になっている。
【0041】
また、図17は前記取付パネル90'を示しており、該取付パネル90’には取付孔107’が穿設されている。該取付孔107’は切欠部108が形成されている以外は前記取付孔107と同様に形成されている。前記切欠部108は前記取付パネル90’の互いに対向する縁部に形成され、該切欠部108に前記各段差部95,103の第1当接面96,104が嵌設可能となっている。
【0042】
さらに、図18は前記取付パネル90’よりも更に厚い前記取付パネル90”を示しており、該取付パネル90”には取付孔107”が穿設されている。該取付孔107”は前記切欠部108より大き目の切欠部108’が形成されている以外は前記取付孔107’と同様の形状を成し、前記切欠部108’に前記各段差部95,103が嵌設可能となっている。
【0043】
以下、前記雄側コネクタ71を前記取付パネル90に取付ける手順を説明する。
【0044】
前記取付パネル90の表面側から前記第1係止部76の前記延出部92を前記取付孔107に斜めに挿入嵌設し、前記延出部92を前記取付パネル90の一方の縁部109に当接させた状態で、該一方の縁部109に対向する他方の縁部110を前記テーパ面106に当接する。前記取付パネル90に対して前記雄側コネクタ71を押込むと、前記他方の縁部110が前記テーパ面106を押圧することにより、前記弾性腕部77の前記弾性変形部98は前記第1係止部76に近接する方向に弾性変形し、前記案内部75及び前記弾性変形部98は前記取付孔107に嵌設する。この場合、前記リブ突起111の後端部及び前記リブ突起112の前端部はそれぞれテーパ状を成しているので、前記雄側コネクタ71を前記取付パネル90に円滑且つ容易に取付けることができる。そして、前記フランジ部74の当接面91及び前記摘み部99の当接面100は前記取付パネル90の表面側に当接し、前記第1係止部76の第1当接面96及び前記第2係止部78の第1当接面104はそれぞれ前記取付パネル90の裏面側に当接し、前記取付パネル90は前記各当接面91,100と前記各第1当接面96,104により挟持された状態となる。これにより、前記雄側コネクタ71の前倒が防止される。また、前記雄型コネクタ71は、長手方向の動きを前記弾性腕部77の反発力により拘束され、短手方向の動きを前記取付孔107により拘束されるので、前記取付パネル90に固定された状態となる。前記雄側コネクタ71の前記取付パネル90への取付状態は前記リブ突起111,112の突出量により調整可能であり、該リブ突起111,112は小さく、成形時の反り等の影響を受けたとしても容易に修正可能なので、該雄側コネクタ71を取付パネルに精度良く堅固に取付けることが可能となる。
【0045】
また、前記雄側コネクタ71を前記取付パネル90'に取付けるには、前記取付パネル90に取付ける場合と同様の手順で行われる。この場合、前記第1当接面96,104はそれぞれは前記切欠部108に嵌設し、前記フランジ部74の当接面91及び前記摘み部99の当接面100は前記取付パネル90’の表面側に当接し、前記各第2当接面97,105はそれぞれ前記取付パネル90’の裏面側に当接する。したがって、前記取付パネル90'は前記各当接面91,99及び前記各第2当接面97,105により挟持された状態となる。この場合も、前記雄側コネクタ71の前倒が防止され、また、前記雄型コネクタ71は、長手方向の動きを前記弾性腕部77の反発力により拘束され、短手方向の動きを前記取付孔107’により拘束されるので、前記取付パネル90’に固定された状態となる。なお、前記雄側コネクタ71を前記取付パネル90”に取付ける手順及びその作用は前記取付パネル90’に取付ける場合と同様であるので説明は省略する。
【0046】
上記したように、前記段差部95を設けることにより、前記取付パネル90,90’,90”の厚みに対応させて前記フランジ部74の当接面91との前後方向の離隔距離を最適に選択できるので、前記雄側コネクタ71の前倒が防止され、前記雄側コネクタ71を前記各取付パネル90,90’、90”にしっかりと固定することができる。
【0047】
前述した手順により、前記各取付パネル43又は43’及び90又は90’又は90”にそれぞれ取付けた雌側コネクタ21と雄側コネクタ71を接続するには、両方の前記コネクタ21,71を対向させ、例えば、前記雄側コネクタ71を前記雌側コネクタ21に近接させていく。最初に、前記雄側コネクタ71の電源端子用ハウジング72が前記雌側コネクタ21の電源端子用ハウジング22に嵌合し始め、その後、前記雄側コネクタ71の信号端子用ハウジング73が前記雌側コネクタ21の信号端子用ハウジング23に嵌合する。この時、前述したように、前記雌側コネクタ21の段差部45、前記雄側コネクタ71の段差部95,103により前倒が抑制、防止され、また、前記第1ボス49及び前記第2ボス53により前記取付パネル43面に沿った前記雌側コネクタ21の傾動が抑制されると共に、各ハウジング22,23,72,73の前方周端部がテーパ状に形成されているので、前記コネクタ21,71の嵌合時に該コネクタ21,71の各前端部同士が衝突し嵌合動作を妨げるおそれがなく、該嵌合動作は円滑に行われる。
【0048】
前記各ハウジング22と72、23と73の間に生じた嵌合誤差は前記雌側コネクタ21が前記取付パネル43又は43’に沿って摺動することにより吸収される。嵌合誤差の吸収量は前記雌側コネクタ21と該雌側コネクタ21が遊嵌する前記取付孔57,57’との隙間により調整できる。その隙間の調整は前記リブ突起68,69の突出量を変えることにより可能であり、該リブ突起68,69は小さく、成形時の反り等の影響を受けたとしても容易に修正可能なので、該雌側コネクタ21の可動量を正確且つ容易に規定することが可能となる。
【0049】
また、前記各ハウジング22と72、23と73の嵌合時の衝撃により、前記各雌側コネクタ21と前記雄側コネクタ71に対してそれぞれ後方側へ押圧力が作用するが、前記フランジ部24,74が前記取付パネル43又は43’及び90又は90’又は90”に当接可能に形成されているので、前記押圧力に十分耐えることができる。したがって、前記各ハウジング22と72、23と73の嵌合時に、前記コネクタ21又は71が前記取付パネル43,43’,90,90’,90”から脱落することはない。そして、前記各ハウジング22と72、23と73がそれぞれ嵌合すると、前記電源端子33と81及び前記信号端子37と84は電気的に接続された状態となる。
【0050】
なお、上記実施の形態においては、雌側コネクタ及び雄側コネクタ共に電源端子用と信号端子用の両方のハウジングを備えているが、信号端子用ハウジング23,73だけを備えている場合、又は、電源端子用ハウジングだけを備えている場合にも実施可能であることは言うまでもない。また、ハウジングの形状を円筒状にすること、係止部の双方ともに弾性腕部に設けること、さらに、弾性腕部が他方の係止部に対して離反する方向に変形することでコネクタの取付パネルへの取付状態を解除するように構成することも可能であることは言うまでもない。
【0051】
また、前記雌側コネクタ21では、2種類の厚みの前記取付パネル43,43’に使用可能なように前記段差部45が形成されているが、複数の段差部を形成させて、3種類以上の厚みの取付パネルに対しても使用可能なように形成させてもよい。同様に、前記雄側コネクタ71を4種類以上の厚みの取付パネルに対しても使用可能なように形成させてもよい。
【0052】
さらに、上記実施の形態においては、取付パネルに対して前記雌側コネクタ21を可動とし、前記雄側コネクタ71を固定しているが、両方のコネクタを可動としたり、或いは、雄側コネクタを可動とし、雌側コネクタを固定してもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、可動に設けられたコネクタと該コネクタが遊嵌する取付孔との隙間を調整することにより、嵌合誤差の吸収量が調整できるので、雄側コネクタと雌側コネクタの嵌合時に生じる嵌合誤差に応じて可動量を容易に変えることが可能となる。
【0054】
また、コネクタは取付パネルを挟装又は挟持するように取付けられるので、前倒することがなく、前記取付パネル面に沿って円滑に動くことができる。
【0055】
さらに、取付パネルに対するコネクタの取付けにビス等の取付金具を必要としないので、取付パネルへの着脱が容易となる。
【0056】
さらにまた、段差部を設けたことにより、厚みの異なる取付パネルに対して1つのコネクタで対応できるので、製作コストの低減を図ることができる。また、取付パネルの厚みに対応させて前後方向の離隔距離を最適に選択できるので、コネクタの前倒を防げる等種々の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る雌側コネクタの側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る雌側コネクタの平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る雌側コネクタの底面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る雌側コネクタ用の取付孔の形状を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る雌側コネクタ用の取付孔の形状を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る雌側コネクタを取付パネルに取付けた状態を示す側面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る雌側コネクタを別の取付けパネルに取付ける手順を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る雌側コネクタを別の取付パネルに取付けた状態を示す側面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る雄側コネクタの側面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る雄側コネクタの平面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る雄側コネクタの底面図である。
【図14】図12のC−C断面図である。
【図15】図12のD−D断面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る雄側コネクタ用の取付孔の形状を示す平面図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る雄側コネクタ用の取付孔の形状を示す平面図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る雄側コネクタ用の取付孔の形状を示す平面図である。
【図19】従来例の平面図である。
【図20】従来例の側面図である。
【図21】他の従来例の平面図である。
【図22】他の従来例の側面図である。
【符号の説明】
21 雌側コネクタ
22 電源端子用ハウジング
23 信号端子用ハウジング
24 フランジ部
26 第1係止部
27 弾性腕部
28 第2係止部
43 取付パネル
44 当接面
45 段差部
48 当接面
49 第1ボス
52 当接面
53 第2ボス
55 当接面
57 取付孔
71 雄側コネクタ
72 電源端子用ハウジング
73 信号端子用ハウジング
74 フランジ部
76 第1係止部
77 弾性腕部
78 第2係止部
90 取付パネル
91 当接面
95 段差部
96 第1当接面
97 第2当接面
100 当接面
102 当接面
103 段差部
104 第1当接面
105 第2当接面
107 取付孔

Claims (10)

  1. 取付パネルに対し可動に設けられるフローティングコネクタであって、
    前記取付パネルに矩形に開口された取付孔に遊嵌可能に形成された遊嵌手段と、該遊嵌手段が前記取付孔に遊嵌した状態で前記取付パネルの表面に当接可能に形成された当接手段と、前記取付パネルの裏面に当接可能に形成された複数の係止手段であって、それら複数の係止手段のうちの少なくともいずれかは前記矩形に開口された取付孔の長手方向における一方の縁部において前記取付パネルの裏面に平らな面にて当接可能とされている、前記複数の係止手段とを有し、前記当接手段と前記係止手段により前記取付パネルを挟装可能であり、前記係止手段の少なくとも1つは弾性手段に設けられ、且つ、前記当接手段の少なくとも1つは前記矩形に開口された取付孔の前記一方の縁部に対向する前記長手方向における他方の縁部において前記取付パネルの表面に平らな面にて当接可能な状態で前記弾性手段に設けられ、該弾性手段の弾性変形により前記当接手段と前記係止手段による前記取付パネルの挟装状態が解除可能となっており、
    前記少なくとも1つの当接手段と前記少なくとも1つの係止手段の当接手段とによって、前記取付パネルを挟持することを特徴とするフローティングコネクタ。
  2. 取付パネルに対し可動に設けられるフローティングコネクタであって、
    相手側のコネクタと嵌合可能な形状を成すハウジングと、
    該ハウジングの後部に形成され、前記取付パネルの表面に当接可能な当接面を有するフランジ部と、
    前記取付パネルに矩形に開口された取付孔に遊嵌可能なように前記フランジ部に形成され、前記矩形に開口された取付孔の長手方向における一方の縁部において前記取付パネルの裏面に当接可能な当接面を有する一方の係止部と、
    前記フランジ部の前記一方の係止部に対向する位置に形成され、該一方の係止部に近接する方向に弾性変形可能であると共に前記取付孔に遊嵌可能に形成された弾性腕部と、
    該弾性腕部において前記一方の係止部に離反する方向に形成された他方の係止部と該弾性腕部において前記矩形に開口された取付孔の前記一方の縁部に対向する前記長手方向における他方の縁部において前記取付パネルの表面に平らな面にて当接可能な状態で形成された前記当接面の少なくとも1つとを備え、
    前記フランジ部と前記一方及び他方の係止部により前記取付パネルを挟装可能であり、前記弾性腕部を弾性変形させることにより、前記フランジ部と前記一方及び他方の係止部による前記取付パネルの挟装状態が解除されるようになっており、
    前記少なくとも1つの当接面と前記他方の係止部の当接面とによって、前記取付パネルを挟持することを特徴とするフローティングコネクタ。
  3. 前記表面に当接可能な当接面と前記裏面に当接可能な当接面の少なくとも一方にボスを設け、該ボスが前記取付孔に遊嵌可能である請求項2に記載のフローティングコネクタ。
  4. 前記裏面に当接可能な当接面に、階段状の段差部を設けた請求項2に記載のフローティングコネクタ。
  5. 前記表面に当接可能な当接面に、前記取付孔に遊嵌可能な段差部を設けた請求項2に記載のフローティングコネクタ。
  6. 前記弾性腕部の端部に摘み部が形成されており、該摘み部によって前記表面に当接可能な当接面が形成されている請求項2に記載のフローティングコネクタ。
  7. 雄側コネクタと該雄側コネクタが嵌合可能な雌側コネクタとを備え、一方のコネクタが取付パネルに対し固定可能に設けられると共に他方のコネクタが取付パネルに対し可動に設けられるフローティングコネクタであるコネクタ装置において、
    前記固定可能に設けられるコネクタは、前記取付パネルに矩形に開口された取付孔に嵌設可能に形成された嵌設手段と、該嵌設手段が前記取付孔に嵌設した状態で前記取付パネルの表面に当接可能に形成された当接手段と、該当接手段が前記取付パネルの表面に当接した状態で該取付パネルの裏面に当接可能に形成された複数の係止手段であって、それら複数の係止手段のうちの少なくともいずれかは前記矩形に開口された取付孔の長手方向における一方の縁部において前記取付パネルの裏面に平らな面にて当接可能とされている、前記複数の係止手段とを有し、前記当接手段と前記係止手段により前記取付パネルを挟持可能であり、前記係止手段の少なくとも1つは弾性手段に設けられ、且つ、前記当接手段の少なくとも1つは前記矩形に開口された取付孔の前記一方の縁部に対向する前記長手方向における他方の縁部において前記取付パネルの表面に平らな面にて当接可能な状態で前記弾性手段に設けられ、該弾性手段の弾性変形により前記当接手段と前記係止手段による前記取付パネルの挟持状態が解除可能となっており、
    前記少なくとも1つの当接手段と前記少なくとも1つの係止手段の当接手段とによって、前記取付パネルを挟持することを特徴とする、フローティングコネクタを利用したコネクタ装置。
  8. 雄側コネクタと該雄側コネクタが嵌合可能な雌側コネクタとを備え、一方のコネクタが取付パネルに対し固定可能に設けられると共に他方のコネクタが取付パネルに対し可動に設けられるフローティングコネクタであるコネクタ装置において、
    前記固定可能に設けられるコネクタは、
    相手側のコネクタと嵌合可能な形状を成すハウジングと、
    該ハウジングの後部に形成され、前記取付パネルの表面に当接可能な当接面を有するフランジ部と、
    前記取付パネルに矩形に開口された取付孔に嵌設可能なように前記フランジ部に形成され、前記矩形に開口された取付孔の長手方向における一方の縁部において前記取付パネルの裏面に当接可能な当接面を有する一方の係止部と、
    前記フランジ部の前記一方の係止部に対向する位置に形成され、該一方の係止部に近接する方向に弾性変形可能であると共に前記取付孔に嵌設可能に形成された弾性腕部と、
    該弾性腕部において前記一方の係止部に離反する方向に形成された他方の係止部と該弾性腕部において前記矩形に開口された取付孔の前記一方の縁部に対向する前記長手方向における他方の縁部において前記取付パネルの表面に平らな面にて当接可能な状態で形成された前記当接面の少なくとも1つとを備え、
    前記フランジ部と前記一方及び他方の係止部により前記取付パネルを挟持可能であり、前記弾性腕部を弾性変形させることにより、前記フランジ部と前記一方及び他方の係止部による前記取付パネルの挟持状態が解除されるようになっており、
    前記少なくとも1つの当接面と前記他方の係止部の当接面とによって、前記取付パネルを挟持することを特徴とする、フローティングコネクタを利用したコネクタ装置。
  9. 前記裏面に当接可能な当接面に、階段状の段差部を設けた請求項8に記載のコネクタ装置。
  10. 前記表面に当接可能な当接面に、前記取付孔に遊嵌可能な段差部を設けた請求項8に記載のコネクタ装置。
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