JP5098862B2 - シールドコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、シールドコネクタに関する。
従来のシールドコネクタとして、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。これは、シールド電線の芯線の端末に接続される端子金具と、端子金具を収容するハウジングと、ハウジングの収容部内に挿入され、端子金具の周りを包囲するとともに、シールド電線のシールド部と接触するシールドシェルとを備えている。シールドシェルは、ハウジング内において、収容部に形成された段付き面に自身の折り曲げ端部を当接することによって前止まりがなされ、さらにハウジングに対して後方からゴム栓とゴム栓押さえとが順次装着されることによって後方への抜け出しが規制されている。
特開2008−66111公報
ところで、上記のシールドシェルには、収容部から外れた位置である前端側に相手側シールドシェルとの嵌合領域が確保されており、この嵌合領域の内側にインナハウジングが収容されている。このため、シールドシェルの外周面と収容部の内周面との間に隙間が生じ易く、ハウジング内でシールドシェルのがた付きが発生する可能性がある。仮に、シールドシェルのがた付きが発生すると、シールドシェルとハウジングとの係り代が浅いことから、シールドシェルがハウジングから離脱するおそれもある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールドシェルのがた付きを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容する合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに形成された収容部内に挿入されて、前記端子金具の周りを包囲する角筒状をなす金属板製のシールドシェルとを備えたシールドコネクタであって、前記シールドシェルには凸部が設けられ、前記ハウジングには前記シールドシェルが前記収容部に収容された状態で前記凸部を受容する凹部が設けられており、前記凹部の内面には、係止面が含まれており、前記凸部は、その突出方向の途中で前記シールドシェルの内側に向けて折り曲げられ、前記凸部の折り曲げの先端部が、前記係止面に対し、前記シールドシェルの前記収容部への挿入方向と直交する方向で当接するようになっており、前記シールドシェルの上壁には、係止突部が配され、前記シールドシェルの下壁には、前記凸部が配され、前記シールドシェルが前記収容部に正規収容される直前の挿入終盤段階に至ると、前記係止突部が前記ハウジングの係止段部に弾性的に乗り上がるとともに、前記凸部が前記凹部に圧入されるようになっており、前記シールドシェルが前記ハウジングに正規挿入されると、前記係止突部が前記係止段部に係止することで、前記シールドシェルの抜け出しが規制される構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記ハウジングには前記シールドシェルの前記収容部からの抜け出しを規制するリテーナが装着され、前記リテーナには、前記ハウジングへの装着過程で前記凸部を押圧し、前記ハウジングに正規装着されるに伴って前記凸部を前記凹部に正規深さで嵌合させる押圧部が設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ハウジングの収容部内にシールドシェルが収容されると、凸部が凹部に受容され、凸部と凹部の係止面とがシールドシェルの収容部への挿入方向と直交する方向で互いに当接可能とされるから、シールドシェルがハウジング内で挿入方向と直交する向きに遊動するのが抑えられる。その結果、ハウジング内におけるシールドシェルのがた付きが防止され、ハウジングに対するシールドシェルの保持状態が確実に保たれる。
また、凸部が突出方向の途中で折り曲げられ、その折り曲げの先端部を凹部の係止面に当接可能とした形態であるから、成形が容易であるとともに、構造の簡素化を図れる。
また、凸部がシールドシェルの内側に向けて折り曲げられることでシールドシェルの外側に出っ張らないから、シールドシェル及びこれを収容するハウジングが大型化するのを回避できる。
また、凸部がシールドシェルの収容部への挿入終盤段階で凹部内に圧入されるから、挿入初期段階で凹部内に圧入される場合に比べ、シールドシェルの挿入力が増加するのが抑えられる。
請求項2の発明>
仮に、シールドシェルが収容部内に正規深さで挿入されず半挿入位置に留め置かれていると、凸部が凹部内に受容されずシールドシェルのがた付きを防止し得ない可能性がある。しかるに本発明によれば、シールドシェルが半挿入位置に留め置かれたとしても、リテーナの装着過程で押圧部が凸部を押圧し、リテーナが正規装着されるに伴って凸部が凹部内に正規深さで嵌合されるから、シールドシェルのがた付きが確実に防止される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。本実施形態のコネクタ10は、相手側の雄型コネクタ80と嵌合可能とされる雌型コネクタであって、合成樹脂製のハウジング20と、金属板製のシールドシェル40と、金属板製の端子金具60とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については両コネクタ10、80の嵌合面側を前方とする。
相手側の雄型コネクタ80は合成樹脂製の雄側ハウジング81を備えている。雄側ハウジング81は、図1に示すように、内側に位置してシールド電線82の端末に接続された雄側端子金具83を収容する雄側インナハウジング84と、外側に位置して雄側インナハウジング84を取り囲む雄側アウタハウジング85とからなり、雄側アウタハウジング85には角筒状のフード部86が一体に形成されている。フード部86の上壁でかつ開口縁寄りの幅方向中央部には、両コネクタ10、80を嵌合状態に保持するためのロック受け部87が形成されている。雄側インナハウジング84にはその奥壁から前方へ向けて雄側端子金具83のタブ88が突出して形成されている。このタブ88はフード部86内に配置されている。雄側インナハウジング84と雄側アウタハウジング85との間には、雄型コネクタ80側のシールドを行うための雄側シールドシェル89が備えられている。雄側シールドシェル89内には雄側インナハウジング84が収容されている。雄側シールドシェル89は導電性の金属板を雄側インナハウジング84の外面全周に沿うようにして角筒状に折り曲げて形成したものであり、雄側ハウジング81に組み込まれた状態ではその前部がフード部86内に突出状態で配置されるようになっている。
雄側ハウジング81の嵌合相手となるハウジング20は、図2に示すように、雌側の端子金具60を収容するインナハウジング21と、インナハウジング21の周りを外側から取り囲むアウタハウジング22とからなる。インナハウジング21とアウタハウジング22との間には、コネクタ10側のシールドを行うためのシールドシェル40が備えられている。シールドシェル40内にはインナハウジング21が収容され、シールドシェル40の内周面にインナハウジング21の外周面が密着可能とされている。
ここで、端子金具60及びこれに接続されるシールド電線90について説明すると、端子金具60は導電性の金属板を曲げ加工等して形成され、図1に示すように、前部に上記したタブ88と接続可能な筒状の端子接続部61を有し、後部にシールド電線90と接続可能なバレル部62を有している。シールド電線90は中心部に芯線91が配され、その外側へ順に絶縁用の内部シース92、編組線93、外部被覆94がそれぞれ同心で配されている。シールド電線90の端末では、内部シース92が皮剥ぎされて芯線91が露出され、その露出部分には端子金具60のバレル部62がかしめ付けにより接続されている。また、芯線91が露出された部分の直後には外部被覆94が所定長さの範囲に亘って皮剥ぎされており、ここに露出された編組線93は外部被覆94へと反転させられることにより、内部シース92が露出されている。反転された編組線93にはシールドシェル40が接続されている。なお、雄型コネクタ80側のシールド電線82もその基本構造は上記したシールド電線90と同じである。
シールドシェル40は、導電性の金属板をインナハウジング21の外面全周に沿うようにして角筒状の折り曲げて形成したものであり、ハウジング20の略全長に亘る前後長をもって構成されている。このシールドシェル40は、シェル本体41とシェルカバー42とからなり、さらにシェル本体41は、図9に示すように、前部に位置する角筒状の第1接続部43と、後部に位置するオープンバレル状の第2接続部44と、第1接続部43と第2接続部44との間に位置する括れ部45とからなる。括れ部45は、第1接続部43の後端から第2接続部44の前端にかけて次第に幅寸法を狭める形態とされている。
第1接続部43の上壁の上面には、図8に示すように、アウタハウジング22に係止可能な係止突部46が上向きに叩き出して形成されている。係止突部46は、幅方向に長い矩形状をなし、その幅方向中央部に、後方へ向けて上り勾配となるテーパ状の案内部47が形成されている。また、第1接続部43の上下両壁の前端中央部には、インナハウジング21の前止まりを行う当て止め片48が内向きに曲げ起こして形成されている。当て止め片48は、第1接続部43の前端より後退した位置からほぼ垂直に起立する形態とされている。また、第1接続部43の上壁の幅方向両側部には、図2にも示すように、インナハウジング21の後方への抜けを規制する抜け止め片49が内向きでかつ斜め前方へ切り起こして形成されている。
図9に示すように、第1接続部43の下壁の略後半部は全幅に亘って切り欠かれた開口部50とされている。この開口部50はのちにシェルカバー42によって閉塞されるようになっている。第1接続部43の両側壁には、上記した開口部50を臨む下端縁に、一対の凸部51が設けられている。凸部51は両側壁の下端縁から突出するとともに同下端縁に沿って前後方向に細長く延出しており、シールドシェル40全体から見ると、凸部51のみが下方へ突き出た形態とされている。より詳しく言えば凸部51は、開口部50の前端より少し後端した位置から開口部50の後端に至るまでの範囲に配置され、図8に示すように、第1接続部43の両側壁と連続しつつほぼ垂直に突出する基端部51Aと、基端部51Aの下端からシールドシェル40の内側へ向けてほぼ水平に突出する先端部51B(折り曲げの先端部)とからなり、全体としてLの字形の断面形状をなしている。かかる凸部51は後述するアウタハウジング22の凹部36に嵌合されるようになっている。
第2接続部44は、第1接続部43の上壁及び括れ部45に連続する基壁52と、その両側から下向きに突出する一対のかしめ片53とからなる。両かしめ片53はシールド電線90に巻き付けられて編組線93にかしめ接続されるようになっている。両かしめ片53の先端部には接続片54が外向きに張り出して形成され、上壁には前後に間隔をあけて接続孔55が貫通して形成されている。第2接続部44における下向きの開口領域は、第1接続部43の開口部50とともにシェルカバー42によって閉塞され、シェルカバー42に対して接続片54及び接続孔55が係合することにより、シェルカバー42がシェル本体41に固定されるようになっている。
インナハウジング21には、図1に示すように、端子金具60を収容するキャビティ23が前後に貫通して形成されている。インナハウジング21の前端角部の幅方向中央部には、当て止め片48を嵌合可能な当て受け部24が切り欠いて形成されている。また、インナハウジング21の上壁の両側部には、抜け止め片49を嵌合可能な抜け受け部25が凹み形成されている。インナハウジング21は、当て受け部24に当て止め片48を嵌合当接させるとともに、抜け受け部25に抜け止め片49を弾性的に係止させることにより、シールドシェル40内に移動規制状態に保持されるようになっている。
続いてアウタハウジング22について説明すると、アウタハウジング22は、全体として筒状をなし、図5に示すように、その内部に、インナハウジング21を収容可能な収容部26が前後に貫通して形成されている。アウタハウジング22の上面にはその前端から後方へ延出する撓み可能なロックアーム27が形成されている。アウタハウジング22の前端部はロックアーム27もろともフード部86内に嵌合され、両コネクタ10、80が正規に嵌合されるに伴ってロックアーム27がロック受け部87を弾性的に係止することにより、両コネクタ10、80が嵌合状態にロックされるようになっている。
また、アウタハウジング22の下壁には、その前後方向中央より少し後方に、平板状のリテーナ28が可撓性のヒンジ28Aを介して回動可能に一体に連なっている。リテーナ28は、ヒンジ28Aを中心として回動することで、収容部26の略後半部を開放する開状態とこれを閉止する閉状態(装着状態)とに変位可能とされ、閉状態ではアウタハウジング22の下壁とほぼ水平に連続するようになっている。リテーナ28の内面の後端部には、括れ部45の後縁に後方から当接することでシールドシェル40の後方への抜け止めをなす抜け止め部29が立設されている。図7に示すように、抜け止め部29はリテーナ28の全幅に亘って延出する形態であり、その両側面に、一対の保持突起30が外向きに張り出して形成されている。保持突起30の前面はリテーナ28の回動規制に沿った円弧面とされている。保持突起30は、リテーナ28の回動過程で、収容部26の内壁の両側面に凹み形成された保持受け部31に嵌合しつつ円弧面によってリテーナ28の回動動作を案内し、リテーナ28が閉状態になると、保持受け部31に緊密に嵌合してリテーナ28をアウタハウジング22に回動規制状態で保持するようになっている。また、リテーナ28の内面の前端両側部には、一対の押圧部32が立設されている。押圧部32は、シールドシェル40がアウタハウジング22に正規深さで挿入されていない場合に、リテーナ28の回動過程で凸部51に後方から当接して凸部51を前方へ押しやり、リテーナ28が閉状態となるに伴って凸部51を後述する凹部36に正規深さで嵌合させて、シールドシェル40を正規挿入位置に至らす役割をもっている。
収容部26の内壁の上面には、幅方向の中央部に、係止突部46に係止可能な係止段部33が突設されている。係止段部33の後面は後方へ向けて上向き勾配となるテーパ状の案内面33Aとされ、シールドシェル40の挿入過程では係止突部46の案内部47に案内面33Aが摺接してシールドシェル40の通過が許容されている。シールドシェル40がアウタハウジング22に正規挿入されると、係止突部46が係止段部33を乗り越えてその前端に係止され、これによってシールドシェル40の後方への抜け出しが規制される。シールドシェル40の外周面と収容部26の内周面との間には隙間が形成され、このうち、係止段部33より前方の隙間は、図2に示すように、両コネクタ10、80の嵌合時に相手側の雄側シールドシェル89が嵌合する組付空間34とされている。
また、収容部26の内壁の下面には、図5に示すように、シールドシェル40を下支えするフラットな上端面をもった台部35が形成されており、この台部35の前方に上記した組付空間34が一段低くなって配置されている。そして、収容部26の内壁には、台部35の幅方向の両端部に、シールドシェル40の正規挿入時に凸部51を受容する一対の凹部36が設けられている。凹部36は、係止段部33よりも前方に位置しており、前後方向に少し延出して台部35の後端面及び上端面に開口する形態とされている。より詳しく言えば凹部36は、図7に示すように、収容部26の内壁の両側面に連続するようほぼ垂直に延出して凸部51の基端部51Aを受容する基端受け部36Aと、基端受け部36Aの下端からアウタハウジング22の内側へ向けてほぼ水平に延出して凸部51の先端部51Bを受容する先端受け部36Bとからなり、全体としてLの字の断面形状をなしている。先端受け部36Bの内壁の上下両面は凸部51の先端部51Bの上下両面と高さ方向で当り合う係止面36Fとされている。そして、先端受け部36の係止面36Fの後端縁には、凸部51を円滑に誘い込むべくテーパ状に拡開形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
シールド電線90の端末に端子金具60を接続させ、その状態で端子金具60をインナハウジング21のキャビティ23内に後方から挿入する。続いて、この端子金具60を収容したインナハウジング21をシールドシェル40のシェル本体41に組み付ける。インナハウジング21がシェル本体41に正規に組み付けられると、当て止め片48によってインナハウジング21の前止まりがなされるとともに、抜け止め片49によってインナハウジング21の後方への抜け止めがなされ、これによってインナハウジング21がシェル本体41に移動規制状態に保持される。次いで、シェル本体41にシェルカバー42を被せ付け、シールドシェル40によって端子金具60及びシールド電線90のシールド領域の周りを全周に亘って包囲する。
アウタハウジング22側ではリテーナ28を開状態とし、その状態で収容部26内に後方から上記したシールドシェル40を挿入する。シールドシェル40が収容部26に正規挿入される直前の挿入終盤段階に至ると、係止突部46が係止段部33に弾性的に乗り上げられるとともに、凸部51が凹部36内に進入して、凸部51の先端部51Bが凹部36の先端受け部36Bに圧入される。なお、凸部51の基端部51Bは凹部36の基端受け部36Aに遊嵌され、シールドシェル40の挿入抵抗が大きくなるのを回避可能としてある。
図2に示すように、シールドシェル40が収容部26に正規挿入されると、係止突部46が係止段部33を乗り越えてその前端を係止するとともに、凸部51が凹部36の奥端に当接可能に配置される。こうして凸部51が凹部36の奥端に当接可能とされることで、アウタハウジング22内におけるシールドシェル40のそれ以上の前進が規制され、つまりはシールドシェル40の前止まりがなされる。このとき、凸部51の先端部51Bは凹部36の係止面36Fと高さ方向で緊密に当接している。したがって、シールドシェル40が高さ方向に遊動するのが抑えられるとともに、幅方向にも遊動するのが抑えられる。その後、図4に示すように、リテーナ28を閉状態とすると、抜け止め部29が括れ部45の後端に後方から当接可能に配置されるとともに、押圧部32が凸部51の後端に後方から当接可能に配置され、これによってシールドシェル40の収容部26からの離脱が規制される。そして、図1に示すように、コネクタ10が雄型コネクタ80のフード部86内に嵌合され、これによってシールドシェル40が雄側シールドシェル89に嵌合されるとともに、端子金具60が雄側端子金具83に導通接続される。
ところで、シールドシェル40が収容部26内に挿入されたときに、シールドシェル40が収容部26内の正規挿入位置に至らず半挿入位置に留め置かれる場合がある。その場合、凸部51が凹部36内に嵌合される位置に到達していない可能性があるため、シールドシェル40が遊動するおそれがある。しかるに本実施形態によれば、図3に示すように、仮にシールドシェル40が半挿入位置で留め置かれていても、リテーナ28の回動過程で、押圧部32が凸部51を押圧してシールドシェル40全体を前進させ、リテーナ28が閉状態となるに伴い、凸部51が凹部36内に正規深さで嵌合するのを誘導するため、シールドシェル40が半挿入位置に留まることはない。
以上説明したように本実施形態によれば、シールドシェル40が収容部26内に正規挿入されたときに、シールドシェル40の凸部51がインナハウジング21の凹部36内に圧入状態で嵌合することにより、シールドシェル40の高さ方向及び幅方向の遊動が規制される。つまり、シールドシェル40がハウジング20内で挿入方向と直交する向きに遊動するのが抑えられ、その結果、ハウジング20内におけるシールドシェル40のがた付きが防止される。
また、凸部51が突出方向の途中で折り曲げられ、その先端部51Bを凹部36の係止面36Fに当接可能とした形態とされているから、成形が容易であるとともに、構造の簡素化を図れる。しかも、凸部51がシールドシェル40の内側に向けて折り曲げられることでシールドシェル40の外側に出っ張らないから、シールドシェル40及びこれを収容するハウジング20が大型化するのを回避できる。
さらに、凸部51がシールドシェル40の収容部26への挿入終盤段階で凹部36内に圧入されるから、挿入初期段階で凹部36内に圧入される場合に比べ、シールドシェル40の挿入力が増加するのが抑えられる。
さらにまた、シールドシェル40が半挿入位置に留め置かれた場合に、リテーナ28の装着過程で押圧部32が凸部51を押圧し、リテーナ28が正規装着されるに伴って凸部51が凹部36内に正規深さで嵌合されるから、シールドシェル40が正規挿入位置に確実に至らしめられるとともに、シールドシェル40のがた付きが確実に防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)凸部は、凹部内に圧入状態で嵌合されるのではなく、凹部の内面に当接可能に嵌合されるだけでもよい。
(2)凸部の全体が凹部に圧入される構成であってもよい。
(3)リテーナは、アウタハウジングとは別体に設けられてもよい。この場合においても、リテーナには凸部を押圧可能な押圧部が設けられているのが望ましい。もっとも、場合によってはリテーナを省略しても構わない。
(4)ハウジングは、インナハウジングとアウタハウジングとに分割されず、一体に成形されるものであってもよい。
(5)本発明は雄型コネクタにも適用可能である。
本発明の実施形態1のコネクタが相手側の雄型コネクタと嵌合された状態を示す側断面図である。 リテーナを開状態として、アウタハウジングの収容部内にシールドシェルが正規挿入された状態を示す側断面図である。 シールドシェルが半挿入状態のときに、リテーナの押圧部が凸部を押圧する状態を示す側断面図である。 アウタハウジングの収容部内にシールドシェルが正規挿入され、リテーナを閉状態とした状態を示す側断面図である。 リテーナを開状態としたときのアウタハウジングの側断面図である。 リテーナを開状態としたときのアウタハウジングの正面図である。 リテーナを開状態としたときのアウタハウジングの背面図である。 シールドシェルの正面図である。 シールドシェルの底面図である。
符号の説明
10…コネクタ
20…ハウジング
21…インナハウジング
22…アウタハウジング
26…収容部
28…リテーナ
32…押圧部
36…凹部
36F…係止面
40…シールドシェル
51…凸部
60…端子金具
90…シールド電線

Claims (2)

  1. 端子金具を収容する合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに形成された収容部内に挿入されて、前記端子金具の周りを包囲する角筒状をなす金属板製のシールドシェルとを備えたシールドコネクタであって、
    前記シールドシェルには凸部が設けられ、
    前記ハウジングには前記シールドシェルが前記収容部に収容された状態で前記凸部を受容する凹部が設けられており、
    前記凹部の内面には、係止面が含まれており、
    前記凸部は、その突出方向の途中で前記シールドシェルの内側に向けて折り曲げられ、
    前記凸部の折り曲げの先端部が、前記係止面に対し、前記シールドシェルの前記収容部への挿入方向と直交する方向で当接するようになっており、
    前記シールドシェルの上壁には、係止突部が配され、
    前記シールドシェルの下壁には、前記凸部が配され、
    前記シールドシェルが前記収容部に正規収容される直前の挿入終盤段階に至ると、前記係止突部が前記ハウジングの係止段部に弾性的に乗り上がるとともに、前記凸部が前記凹部に圧入されるようになっており、
    前記シールドシェルが前記ハウジングに正規挿入されると、前記係止突部が前記係止段部に係止することで、前記シールドシェルの抜け出しが規制されることを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記ハウジングには前記シールドシェルの前記収容部からの抜け出しを規制するリテーナが装着され、前記リテーナには、前記ハウジングへの装着過程で前記凸部を押圧し、前記ハウジングに正規装着されるに伴って前記凸部を前記凹部に正規深さで嵌合させる押圧部が設けられている請求項1記載のシールドコネクタ。
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