JP4070396B2 - フェンス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は敷地を区画するように設置使用するフェンスに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
この種フェンスは,一般に上下左右の桟を桟組し,該桟組にその前後中間位置に位置するように仕切用の縦桟又は横桟を配置固定したものとして,隣接相互のフェンス間に介設して起立し又はフェンスの背面側に起立して所定間隔に配置した支柱に固定して設置するようにした平地設置用のものとされている。
【0003】
従って住宅等の敷地が平地の場合にはフェンスを納まり外観よく設置することができても,例えば公園等のように平地と傾斜地との双方が存在する敷地に一連に設置しようとすると,隣接相互のフェンス間にV字状の空隙が生じてフェンスとしての仕切機能が損なわれたり,フェンスが区々の方向に向くことによって,フェンスのデザインの統一が損なわることになり易い。
【0004】
本発明は,かかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,平地及び傾斜地の如何を問わずにこれらに一連に連続して設置することができ,地表の傾斜角度が異なることによって隣接相互間に隙間を生じたり,デザインの統一が損なわれたりすることなく,納まり外観よく設置することができるフェンスを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題に沿って本発明は,フェンスを地表の傾斜角度に応じて横桟が傾斜角度に平行となるように傾斜変位するように構成することによって,平地と傾斜地の如何を問わずに一連の連続性を確保した設置を可能とし,相互に幅方向端部を可及的に密接状に配置し,隣接相互間に空隙を生じることなく,デザインの統一をなし得るようにするとともに平行複数の縦桟に横桟を軸着したことによる軸着部の露出を防止して,該軸着部の露出による外観の低下を防止し得るようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,平行複数の縦桟の正面側に平行多数の横桟をそれぞれ回動自在に軸着することによって縦桟を上下方向に平行移動自在とするとともに該縦桟の平行移動に追随して横桟を傾斜自在とし且つ上記平行多数の横桟をそれぞれ軸着基板と該軸着基板から前方下方に向けて突出し該軸着基板の軸着部を被覆して軸着部露出防止用とした長手方向全長の被覆フィンを備えて形成してなることを特徴とするフェンスとしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,横桟を軸着基板とこれに設置した目隠しフィンによってフェンスをブラインドフェンスとして構成することによって,内部の透視を防止し得るようにするとともに傾斜角度の如何を問わず遠目にパネル状の外観を呈するようにして,デザインを向上し得るように,これを,上記平行多数の横桟を,上記軸着基板から前方下方に向けて突出し水平状態で下端を隣接する横桟の軸着基板上端と重合するように配置することによって目隠し用とした長手方向全長の目隠しフィンを備えて形成してなることを特徴とする請求項1に記載のフェンスとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,同じく上記に加えて,上記横桟の傾斜自在性を確保し乍ら,横桟の幅方向端部が傾斜して段差状になることによる外観の低下を防止して,隣接相互に幅方向端部を密接したものとし得るように,これを,上記平行複数のうち幅方向端部に位置する縦桟に,幅方向外側に向けてL字状乃至U字状に突出し上記平行多数の横桟の端部を被覆する一体又は別体の端部カバーを備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェンスとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,フェンスの設置を,平地,傾斜地の如何を問わずにフェンスの支柱への仮置き状態でボルトナットを用いて可及的簡易且つ確実になし得るとともに平地と傾斜地に設置したときも各フェンスの設置高さを同一として一連に連続した外観のよいものとするように,これを,上記平行複数の縦桟の背面に平行複数の支柱固定用横桟を回動自在に配置し,該支柱固定用横桟の支柱への固定をフェンスの支柱に対する仮置き支持状態でブラケットを介して行なうようにするとともに該ブラケットの支柱添設用の起立片に上下の長孔を設け,上記支柱固定用横桟の傾斜角度に応じて傾斜した長孔と上記支柱の定位置に透設した透孔との交点位置でボルト乃至ボルトナットによって締着自在としてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のフェンスとしたものである。
【0009】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として,上記課題解決の手段とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,1は,例えばアルミ製としたフェンス,2は該フェンス1を平地及び傾斜地に設置する同じくアルミ製とした支柱であり,該フェンス1は,平行複数の縦桟10の正面側に平行多数の横桟20をそれぞれ回動自在に軸着することによって縦桟を上下方向に平行移動自在とするとともに該縦桟10の平行移動に追随して横桟20を傾斜自在としたものとしてある。
【0011】
このとき本例のフェンス1にあって,上記平行多数の横桟20は,これを,上記平行多数の横桟20をそれぞれ軸着基板21と該軸着基板21から前方下方に向けて突出し該軸着基板21の軸着部24を被覆して軸着部露出防止用とした長手方向全長の被覆フィン23を備えて形成したものとするとともに該平行多数の横桟20を,上記軸着基板21から前方下方に向けて突出し水平状態で下端を隣接する横桟20の軸着基板21上端と重合するように配置することによって目隠し用とした長手方向全長の目隠しフィン22を備えて形成したものとしてあり,これによってフェンス1を軸着部24が露出することなく,内外の透視を防止したブラインドフェンスとして構成したものとしてある。
【0012】
即ち本例のフェンス1における縦桟10は,幅方向両端の最低2本又はフェンス1の幅長さに応じて横桟20の垂れ下りを防止するに適当な本数,例えば3乃至4本程度を用いるものとしてあり,本例にあって縦桟10は,これをフェンス1の高さに合わせた中空バー材によるものとするとともに正面側に縦小桟12を嵌合配置したものとしてあり,本例において上記平行多数の横桟20の縦桟10への回動自在の軸着は,これをそれぞれ縦小桟12を介して行なったものとしてある。
【0013】
本例にあって上記縦桟10は,その正面側に開口溝を備えてC字状に形成した小桟受部11を一体に備え,該小桟受部11に上記縦小桟12を長手方向端部からスライド挿入して図示省略の固定手段,例えばネジ固定を施してその嵌合配置を行なったものとしてあり,このとき本例の縦小桟12はこれを同様にC字状に形成し幅方向中央部分を上記小桟受部11の開口溝に嵌合するように正面側に隆起した隆起リブ13を備えたものとし,該隆起リブ13を小桟受部11の正面と面一又は略面一になるように配置してあり,上記平行多数の横桟20は,その軸着基板21をその上下中間位置,本例においては上下中央位置で,例えばリベット等の軸着金具を用いて,各縦小桟11の隆起リブ13にそれぞれ軸着,本例にあっては該隆起リブ13に面接するように軸着して,各縦小桟12を縦桟10の小桟受部11に上記スライド挿入して上記嵌合配置を行なってあり,これによって上記縦桟10への横桟の回動自在の軸着を,各縦桟10に縦小桟12を介して間接的に行なったものとするとともに縦桟10を上下方向に平行移動自在とするとともに該縦桟10の平行移動に追随して平行多数の横桟20を同時に傾斜自在としてある。
【0014】
14は上記平行複数のうち幅方向端部に位置する縦桟10に,幅方向外側に向けてL字状乃至U字状に突出し上記平行多数の横桟20の端部を被覆するように備えた一体又は別体,本例にあっては別体の端部カバーであり,本例の端部カバー14は,縦桟10の外側面に対接固定,例えばリベット止めする固定片と,該固定片から幅方向外側に向けてU字状に突出して上記横桟10の端部を受け入れて正面及び側面の双方において横桟10の端部を被覆する受入溝を形成したものとしてある。
【0015】
本例にあって上記横桟20は,縦桟10に面接する幅広の軸着基板21とその下端に上記目隠しフィン22を,その上方にして上記軸着基板21の上下中間位置に上記被覆フィン23をそれぞれ前方下方,即ち前方及び下方に向けて突出した,それぞれ上下に同一断面形状にして複数,特に一対のフィン22,23を備えたものとしてあり,このとき本例の上記フィン22,23は,例えばL字状,へ字状,く字状等,本例にあっては下向き傾斜の傾斜片とその先端から垂下した垂下片とによるく字状の同一断面形状を有するものとしてある。
【0016】
このとき本例の上記被覆フィン23は,これを,その上記垂下片が上記軸着金具による軸着部24の正面に位置して,該軸着部24をその正面において被覆するように配置する一方,上記目隠しフィン22下端を,フェンス1の縦桟10垂直,横桟20水平のフェンス1水平状態において隣接下位の横桟20の上端とそれぞれ数mm程度の高さで前後に離隔した状態で重合するように上記縦桟10,本例にあっては縦小桟12に軸着して固定したものとし,これによって人の目につきやすいフェンス1の水平状態で同一断面形状のフィン22,23が同一ピッチで配置され,少なくとも水平方向から見て,単一のルーバーパネル状にして上記ブラインドフェンスをなすものとしてあり,これによって上記横桟20の傾斜を,隣接上下位の目隠しフィン22と被覆フィン23の間隔を最大の傾斜範囲とし,本例にあって上記端部カバー14の受入溝において横桟10を移動可能とする範囲のいずれか小さい範囲でなし得るようにする一方,該被覆フィン23によって軸着部24を被覆し,該軸着部24が露出することによる外観の低下を防止するようにしてある。
【0017】
このように形成することによって横桟20が常に平行に傾斜変位するようにしたフェンス1は,該フェンス1を支柱2に固定して,例えば平地及び傾斜地に一連に連続するようにこれを設置して使用するものとしてあり,本例にあっては,上記平行複数の縦桟10の背面に平行複数の支柱固定用横桟25を回動自在に配置し,該支柱固定用横桟25の支柱2への固定をフェンス1の支柱2に対する仮置き支持状態でブラケット30を介して行なうようにするとともに該ブラケット30の支柱添設用の起立片31に上下の長孔32を設け,上記支柱固定用横桟25の傾斜角度に応じて傾斜した長孔32と上記支柱の定位置に透設した透孔36との交点位置でボルト乃至ボルトナット35によって締着自在とし,フェンス1を上記支柱2によって固定して設置するようにしてある。
【0018】
本例にあってブラケット30は各支柱2に上下複数,本例にあっては2ヵ所設置し,上下に複数,本例にあっては2本設置した上記各支柱固定用横桟25を吊り支持してこれを幅方向所定間隔の支柱2に締着固定するものとしてあり,該ブラケット30は,上記起立片31と正面側に突出した支持突片33を備えて側面L字状に形成したものとしてあり,本例のブラケット30は上記起立片31に上記長孔32を設置する一方,その支持突片33を支柱固定用横桟25の上面に添設するように水平の突片とし,これに上記吊り持ち用の引掛部34を設置し,該引掛部34を支柱固定用横桟25に設置した支持部26に引掛係止して,該支柱固定用横桟25を吊り支持するようにしてあり,本例の上記引掛部34は上記支持突片33の先端に下向きに配置したL字片とし,支持部26は支柱固定用横桟25の上面正面側に一体に形成した長手方向全長のコ字溝としたものとしてある。
【0019】
このときブラケット30を用いた支柱固定用横桟25の支柱2への設置は,本例において上記ブラケット30とともに下部固定金具37を用いて行なうとともに,その一方,本例において上方のブラケット30側の下部固定金具37を該ブラケット30の上記締着前にこれに先行して支柱2に先付設置し,フェンス1を支柱2に仮置き支持するフェンス仮置き支持用のものとし,該下部固定金具37によってフェンス1を支柱2に対して仮置き状態とするものとしてある。
【0020】
即ち本例にあって上記フェンス仮置き支持用の下部固定金具37は,上端に背面側に向けて開口した受入溝38を備えるとともに中間位置にボルト孔39を設置したプレート金具によるものとし,該下部固定金具37を支柱2に透設した透孔36からのボルト35をボルト孔39に仮締着して,これをフェンス1の傾斜角度に対応するように首振り自在に支柱2に仮固定し,上記受入溝38に,支柱固定用横桟25の下端に突設して設置したフィン27,本例にあってはL字状フィンを受け入れ支持することによって上記フェンス1を複数の支柱2に架設状に仮置き支持し,該仮置き支持状態で上記ブラケット30によるフェンス1の設置を行い,その後に上記ボルト35を再度締着して本締め固定するようにしてある。
【0021】
仮置き状態における上記ブラケット30によるフェンス1の設置は,支柱固定用横桟25の上記支持部26に引掛部34を引掛係止してブラケット30を支柱固定横桟25に設置し,その後に該ブラケット30を支柱2に透設したボルト貫通用の透孔36位置に合わせて,支柱固定用横桟25の傾斜角度に応じて傾斜したブラケット30の起立片31を支柱2の正面側に添接するようにし,その長孔32を上記透孔36に合わせてこれらにボルトを貫通させ,例えば起立片31側においてナットを螺装して締着することによって行なうようにしてある。
【0022】
その後に下方のブラケット30用の下部固定金具37を支柱2に固定して下位の支柱固定用横桟25を支持するようにすればよく,本例にあって該下部固定金具37は,上下端を背面側に向けて折曲した折曲片を備えるとともに同様に中間位置にボルト孔を設置した同じくプレート金具によるものとし,その折曲片を,下方のブラケット30によって締着した下位の支柱固定用横桟25の上記フィン27に引掛押し付け状にして,同様にボルト35を締着してその固定を行なったものとしてある。
【0023】
上記支柱2に対して仮置き状態とすることによってフェンス1の設置作業は簡易化し,これを容易になし得るようになる一方で,フェンス1は支柱2に架設状に仮置きされていることによって,その支柱固定用横桟25は,支柱2の上下方向の所定位置に定位置配置された状態で地表の傾斜角度に応じて傾斜し,ブラケット30がこれに従って位置を変位して傾斜した状態になり,支柱2に対するブラケット30の位置が変位してそのボルトナット35の位置が変化する結果,締着位置を現場加工によって定める等の必要が生じるが,ブラケット30がその起立片31に上記長孔32を設けたことによって,支柱2とブラケット30の変位を吸収して,長孔32の長さ範囲におけるボルトナット35による締着を可能として,支柱2の定位置に透孔36を予め透設して,現場加工の必要性を解消することができる。
【0024】
図中28はフェンス1の上端を画するように設けた上桟,29はその端部キャップである。
【0025】
本例の上記構成によるフェンス1は,これを,地表の傾斜角度に応じて横桟20が傾斜角度に平行となるように傾斜変位するようにして,平地と傾斜地の如何を問わずに一連の連続性を確保した設置を可能とし,相互に幅方向端部を可及的に密接状に配置し,隣接相互間に空隙を生じることなく,デザインの統一をなし得るようにすることができ,横桟20が目隠しフィン22と被覆フィン23を備えることによって,軸着部24が露出することなく,内外の透視を防止したブラインドフェンスとすることができ,幅方向端部に位置する縦桟10に端部カバー14を設置したことによって,上記横桟20の傾斜自在性を確保し乍ら,横桟20の幅方向端部が傾斜して段差状になることによる外観の低下を防止して,隣接相互に幅方向端部を密接したものとすることができ,またブラケット30を用いるとともにその起立片31に長孔32を設けたことによって,フェンス1の設置を,平地,傾斜地の如何を問わずにフェンス1の支柱2への仮置き状態でボルトナットを用いて可及的簡易且つ確実になし得るとともに平地と傾斜地に設置したときも各フェンスの設置高さを同一として一連に連続した外観のよいものとすることができる。
【0026】
図示した例は以上のとおりとしたが,縦桟を上記縦小桟を備えることなく,一体のものとして,横桟の回動自在の軸着を直接的に行なうようにすること,横桟を上記目隠しフィン及び被覆フィンの双方を備えたものとするとき,更に例えば同一断面形状の装飾フィンを軸着基板に設置して,多数のフィンを備えたものとすること,横桟を上記目隠しフィン及び被覆フィンの双方を備えたものに代えて,被覆フィン一方を備えたものとすること,端部カバーを用いるとき,幅方向端部に位置する縦桟に該端部カバーを一体に備えたものとすること,この場合を含めて端部カバーの形状を幅方向外側に向けてL字状に突出したものとすること,上記支柱固定用横桟を吊り支持するブラケットに代えて,支柱固定用横桟を下支え支持する等適宜に支柱固定用横桟を支持可能のブラケットを用いること,この場合を含めてブラケットを用いて支柱固定用横桟を支柱に締着固定するとき,非ブラケット側の吊り支持する場合の支柱固定用横桟の下部,下支え支持する場合の上部をそれぞれこれに一体のフィンを支柱に固定し,また適宜の固定金具を用いて支柱に固定するようにすること等を含めて,本発明の実施に当って,縦桟,横桟,必要に応じて用いる軸着基板,目隠しフィン,被覆フィン,端部カバー,ブラケット,ボルトナット乃至ボルト等の各具体的材質,形状,構造,数,寸法,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,フェンスを地表の傾斜角度に応じて横桟が傾斜角度に平行となるように傾斜変位するように構成することによって,平地と傾斜地の如何を問わずに一連の連続性を確保した設置を可能とし,相互に幅方向端部を可及的に密接状に配置し,隣接相互間に空隙を生じることなく,平地及び傾斜地の如何を問わずにこれらに一連に連続して設置することができ,地表の傾斜角度が異なることによって隣接相互間に隙間を生じたり,デザインの統一が損なわれたりすることなく,納まり外観よく設置することができるとともに平行複数の縦桟に横桟を軸着したことによる軸着部の露出を防止して,該軸着部の露出による外観の低下を防止し得るようにしたフェンスを提供することができる。
【0028】
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,横桟を軸着基板とこれに設置した目隠しフィンによってフェンスをブラインドフェンスとして構成することによって,内部の透視を防止し得るようにするとともに傾斜角度の如何を問わず遠目にパネル状の外観を呈するようにして,デザインを向上したものとすることができる。
【0029】
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,同じく上記に加えて,上記横桟の傾斜自在性を確保し乍ら,横桟の幅方向端部が傾斜して段差状になることによる外観の低下を防止して,隣接相互に幅方向端部を密接したものとすることができる。
【0030】
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,フェンスの設置を,平地,傾斜地の如何を問わずにフェンスの支柱への仮置き状態でボルトナットを用いて可及的簡易且つ確実になし得るとともに平地と傾斜地に設置したときも各フェンスの設置高さを同一として一連に連続した外観のよいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フェンスの縦断面図である。
【図2】 縦桟と横桟の関係を示す部分拡大縦断面図である。
【図3】 縦桟と横桟の関係を示す部分拡大横断面図である。
【図4】 縦桟と横桟の関係を示す分解斜視図である。
【図5】 フェンス設置状態の幅方向端部縦桟部分における横断面図である。
【図6】 ブラケットによる支柱固定用横桟と支柱の連結状態を示す背面図である。
【図7】 支柱固定用横桟の支柱への固定状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フェンス
2 支柱
10 縦桟
14 端部カバー
20 横桟
21 軸着基板
22 目隠しカバー
23 被覆カバー
24 軸着部
30 ブラケット
31 起立片
32 長孔

Claims (4)

  1. 平行複数の縦桟の正面側に平行多数の横桟をそれぞれ回動自在に軸着することによって縦桟を上下方向に平行移動自在とするとともに該縦桟の平行移動に追随して横桟を傾斜自在とし且つ上記平行多数の横桟をそれぞれ軸着基板と該軸着基板から前方下方に向けて突出し該軸着基板の軸着部を被覆して軸着部露出防止用とした長手方向全長の被覆フィンを備えて形成してなることを特徴とするフェンス。
  2. 上記平行多数の横桟を,上記軸着基板から前方下方に向けて突出し水平状態で下端を隣接する横桟の軸着基板上端と重合するように配置することによって目隠し用とした長手方向全長の目隠しフィンを備えて形成してなることを特徴とする請求項1に記載のフェンス。
  3. 上記平行複数のうち幅方向端部に位置する縦桟に,幅方向外側に向けてL字状乃至U字状に突出し上記平行多数の横桟の端部を被覆する一体又は別体の端部カバーを備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェンス。
  4. 上記平行複数の縦桟の背面に平行複数の支柱固定用横桟を回動自在に配置し,該支柱固定用横桟の支柱への固定をフェンスの支柱に対する仮置き支持状態でブラケットを介して行なうようにするとともに該ブラケットの支柱添設用の起立片に上下の長孔を設け,上記支柱固定用横桟の傾斜角度に応じて傾斜した長孔と上記支柱の定位置に透設した透孔との交点位置でボルト乃至ボルトナットによって締着自在としてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のフェンス。
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