JP4069137B2 - 噴射ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の内燃機関用の噴射ノズル、特に、自動車における内燃機関用の噴射ノズルに関する。
このような形式の噴射ノズルは、例えばドイツ連邦共和国特許公開第10058153号明細書に基づいて公知であり、中空ニードルとして形成された第1のノズルニードルと、この第1のノズルニードルに対して同軸的に配置された第2のノズルニードルとを有している。第1のノズルニードルを用いて、少なくとも1つの第1の噴射孔を通る燃料の噴射が制御可能であり、これに対して第2のノズルニードルを用いて、少なくとも1つの第2の噴射孔を通る燃料の噴射が制御可能である。第2のノズルニードルを操作するために制御ピストンが設けられていて、この制御ピストンは、第2のノズルニードルと軸方向で共働するか又は、第2のノズルニードルを有する第2のニードル複合体と軸方向で共働する。この制御ピストンの、噴射孔とは反対側の制御面は、制御室内に配置されていて、そこで該制御室内における制御圧によって負荷されるようになっている。第2のノズルニードルの閉鎖位置において、制御ピストンは軸方向で第2のノズルニードルか又は第2のニードル複合体に支持される。
第1のノズルニードルは公知の噴射ノズルでは、直接、噴射圧によって制御可能である。すなわち第1のノズルニードルの相応な受圧段部に十分に大きな噴射圧が作用するや否や、第1のノズルニードルは開放する。燃料噴射を少なくとも1つの第1の噴射孔を通してだけ実施したい場合には、制御室は相応に高い制御圧によって負荷され、これによって第2のノズルニードルは閉鎖されたままになる。噴射噴射を付加的に、少なくとも1つの第2の噴射孔を通しても実施したい場合には、第2のノズルニードルにおける相応な受圧段部に作用する噴射圧が第2のノズルニードルを開放させるまで、制御室における圧力が低下させられる。これによって第2のノズルニードルは噴射圧によってではなく、制御室内における制御圧によって制御され、このことはサーボ制御(Servosteuerung)とも呼ばれる。このようなサーボ制御を実現するための手間及び費用はかなり大きなものである。
発明の利点
請求項1の特徴部に記載のように構成された本発明による噴射ノズルには、公知のものに比べて次のような利点、すなわち第1のノズルニードルと第2のノズルニードルとが直接、噴射圧に関連して制御されるという利点がある。従ってサーボ制御を実現するための手間もしくは費用は、本発明による噴射ノズルでは省かれる。本発明による噴射ノズルはさらに、両方のノズルニードルのための比較的高い閉鎖ダイナミックスと、第2のノズルニードルのための高い開放ダイナミックスとを比較的大きな噴射圧において有している。その結果、ノズルニードルは閉鎖のために極めて迅速に応働し、極端に短い閉鎖時間を実現することができる。相応に、第2のノズルニードルもまた開放のために迅速に応働し、その結果第2のノズルニードルのための短い開放時間をも得ることができる。
本発明のように制御室と圧力室とを絞りを介して連通させることによって、圧力室と制御室との間における圧力バランスは遅らされて実行される。ノズルニードルを開放するためには圧力室において圧力、つまり噴射圧が高められ、これによって第1のノズルニードルの相応な受圧段部を負荷することができる。噴射圧が十分に高くなると、第1のノズルニードルは開放する。第1のノズルニードルの開放時に、第2のノズルニードルにおいて相応な受圧段部にも同様に噴射圧を形成することができる。制御室における圧力は明らかにゆっくりと成長するので、第2のノズルニードルは僅かな噴射圧でも、つまり早期に開放することができる。ノズルニードルの閉鎖時には、制御室と圧力室との間における遅らされた圧力バランスによって、閉鎖時間が短縮される。ノズルニードルを閉鎖するためには、圧力室における噴射圧が低下させられる。これによって、ノズルニードルの受圧段部において開放方向に作用する圧力は降下する。制御室において圧力はさほど速く降下することができないので、ノズルニードルのために極めて強い閉鎖力が生じ、この強く閉鎖力によって両ノズルニードルの閉鎖動作が加速し、つまり短くなる。すなわち重要なことは、本発明による噴射ノズルでは、第2のノズルニードルの開閉を制御するために、付加的なサーボ弁が必要ないということである。
本発明の有利な構成では、第1の閉鎖ばねが設けられていて、該第1の閉鎖ばねが一方では第1のノズルニードル又は第1のニードル複合体を閉鎖方向に駆動し、かつ他方では直接又は間接的に第1の制御ピストンを出発位置に駆動するようになっており、該出発位置において第1の制御ピストンと、第1のノズルニードル又は第1のニードル複合体との間に軸方向遊びが存在している。このように構成されていると、第1のノズルニードルがその閉鎖位置を占めている場合に、第1の制御ピストンと、第1のノズルニードル又は第1のニードル複合体との間に軸方向遊びが生ぜしめられる。従って第1のノズルニードルはその開放時に、軸方向遊びの範囲内において第1の制御ピストンとは無関係に上昇することができ、これによって第1のノズルニードルは、制御室において第1の制御ピストンに作用する力から遮断されている。
本発明の別の有利な構成では、第1の制御ピストンが、第1のノズルニードル又は第1のニードル複合体のための第1の行程ストッパを形成しており、その結果第1の制御ピストンが第1のノズルニードルの開放位置において直接、第1のノズルニードルに又は第1のニードル複合体に軸方向で接触するようになっている。このように構成されていると、閉鎖動作のために、第1の制御ピストンは、制御室における圧力を直接、空行程なしに、第1のノズルニードルもしくは第1のニードル複合体に伝達することができる。そしてこれによって一方では、第1のノズルニードルの迅速な応働が達成され、かつ他方では騒音発生を回避することができる。
本発明のさらに別の有利な構成では、第1の制御ピストンが、第2のノズルニードル又は第2のニードル複合体のための第2の行程ストッパを形成しており、その結果第1の制御ピストンが第2のノズルニードルの開放位置において直接、第2のノズルニードルに又は第2のニードル複合体に軸方向で接触するようになっている。このような構成によっても一方では第1の制御ピストンにダブル機能が与えられ、かつ他方では、閉鎖時における第2のノズルニードルの迅速な応働が保証され、そしてこの構成においても空行程、ひいては騒音発生を回避することができる。
本発明の別の有利な構成は、その他の従属請求項、図面及び実施例に記載されている。
図面
次に図面を参照しながら、本発明による噴射ノズルの実施例を説明する。なお同一又は類似の又は機能的に同じ部材に対しては、同一符号が付けられている。
図1は、本発明による噴射ノズルの原理を簡単化して示す断面図であり、
図2は、別の実施例による噴射ノズルの一部を示す断面図であり、
図3は、さらに別の実施例による噴射ノズルの一部を示す断面図である。
実施例の記載
図1に示されているように本発明による噴射ノズル1はノズル本体2を有しており、このノズル本体2内には第1のノズルニードル3と第2のノズルニードル4とが昇降運動可能に配置されている。ノズル本体2は少なくとも1つの第1の噴射孔5と少なくとも1つの第2の噴射孔6とを有している。通常は複数の第1の噴射孔5及び/又は複数の第2の噴射孔6が設けられており、これらの噴射孔5,6は特にノズル本体2もしくはノズルニードル3,4の長手方向軸線7を中心にして対称的に、例えば星形に分配配置されている。噴射孔5,6を通して燃料は噴射室8内に噴射もしくは霧化され、この噴射室8は例えば、噴射ノズル1が配属されているシリンダの燃焼室によって、又は各シリンダに通じる混合気形成室によって形成されていることができる。
第1のノズルニードル3は第1のニードルガイド9内において昇降運動可能にノズル本体2内に支承されていて、少なくとも1つの第1の噴射孔5を制御するために働く。そのために第1のノズルニードル3は第1のシール座10と共働し、この第1のシール座10は噴射孔5,6への燃料供給路に関して、少なくとも1つの第1の噴射孔5の上流に配置されている。燃料供給路は燃料供給管路11を有しており、この燃料供給管路11はノズル本体2内においてノズル室12に通じている。ノズル室12はリング室13を介して噴射孔5,6に通じている。ノズル室12もしくはリング室13において、第1のノズルニードル3は少なくとも1つの第1の受圧段部14を有しており、この受圧段部14は、第1のシール座10の第1の座横断面15が第1のニードルガイド9の第1のガイド横断面16よりも小さいことによって、形成されている。
さらに第1のノズルニードル3はここでは第1のニードル複合体17の1構成部材であり、この第1のニードル複合体17は連結スリーブ18と、該連結スリーブ18と第1のノズルニードル3との間に配置された中間部材19とを有している。第1のニードル複合体17の構成部材、つまりここでは第1のノズルニードル3と中間部材19と連結スリーブ18とは、一緒に昇降運動可能なユニットを形成しており、このユニットは押圧力を伝達するように構成されている。基本的に、第1のニードル複合体17の個々の構成部材は別体の部材から形成されていることができ、これらの部材は、その軸方向の端面において単に互いに接触しているだけであり、互いに固定されているのではない。同様に基本的には、個々の構成部材のうちの少なくとも2つを互いに固定すること、又は一体の構成部材にまとめることも可能である。
第1のノズルニードル3もしくは第1のニードル複合体17は閉鎖ばね20と共働し、この閉鎖ばね20は第1のノズルニードル3を、矢印によって示された閉鎖方向21で予負荷する。図示の実施形態では第1の閉鎖ばね20は片側で中間部材19に支持され、かつ他方の側で連行リング22に支持されており、この連行リング22自体は、ストッパスリーブ23を介してノズル本体2に支持されていて、このノズル本体2はそのために、相応に成形された、ここでは半径方向内側に向かって張り出した肩部24を有しており、この肩部24はストッパとして働く。択一的な構造形式ではストッパスリーブ23は、ノズル本体2と堅固に結合されていても、又はノズル本体2に一体的に成形されていてもよい。
さらに第1のノズルニードル3は中空ニードルとして形成されているので、第2のノズルニードル4は第1のノズルニードル3内に同軸的に配置されることができる。第2のノズルニードル4はこの場合、第1のノズルニードル3における第2のニードルガイド25に昇降運動可能に支承されている。第2のノズルニードル4は第2のシール座26と共働し、この第2のシール座26は燃料供給路に関して、少なくとも1つの第1の噴射孔5の下流に、しかしながら少なくとも1つの第2の噴射孔6の上流側に配置されている。従って第2のノズルニードル4は少なくとも1つの第2の噴射孔6を制御するために働く。第2のノズルニードル4は噴射孔5,6に向けられた端部に、少なくとも1つの第2の受圧段部27を備えており、この第2の受圧段部27は、第2のシール座26の第2の座横断面28が第2のニードルガイド25の第2のガイド横断面29よりも小さいことによって、形成されている。
第2のノズルニードル4は第2のノズル複合体30の構成部材であり、この第2のノズル複合体30は第2のノズルニードル4の他に少なくとも1つの連結ロッド31を有している。この連結ロッド31は図示の実施例では、第1のノズルニードル3の内部及び連結スリーブ18の内部を延びている。さらに中間部材19もまた、中央に貫通孔を備えたリング体として形成されており、その結果連結ロッド31は同軸的に中間部材19を貫いて延びることができる。第2のノズル複合体30もまた、押圧負荷可能でかつ一緒に昇降運動可能なユニットを形成している。
本発明による噴射ノズル1はさらに制御室32を備えており、この制御室32は絞り管路33を介して圧力室34と連通している。絞り管路33は所定可能な流れ抵抗を有しており、この流れ抵抗は有利には、相応な絞り35によって実現可能である。圧力室34は、図示されていない圧力発生装置及び/又は燃料供給装置と共働し、この装置の圧力発生作用は、昇降運動可能なピストン36によって示されている。圧力発生装置もしくは燃料供給装置は例えば、噴射ノズル1に必要な燃料高圧を供給する燃料高圧ポンプである。従って有利な構成では図示の噴射ノズル1は、いわゆる「ポンプ・ノズルユニット」の1構成部材である。燃料噴射のためのポンプ・ノズル系によって作動する内燃機関では、各シリンダに固有のポンプ・ノズルユニットが配属されている。
圧力室34は接続部37を介して燃料供給管路11と連通しており、接続部37は噴射孔5,6と弁38との間において燃料供給管路11に接続されている。特に電磁弁である弁38は、燃料供給管路11を開放・遮断するために働く。弁38の開放時に燃料は圧力室34から、接続部37を通って燃料供給管路11に流れ、この燃料供給管路11から矢印39で示されているように噴射孔5,6から離れる方向に流れ、例えば、有利には内燃機関の燃料タンクによって形成されているリザーバに流入する。リザーバはほぼ無圧であるので、燃料供給管路11においては高圧が形成されない。弁38の閉鎖時には燃料は、リザーバに逃げることはできず、矢印40で示されているように噴射孔5,6に向かって流れ、この際に同時に必要な高圧が生ぜしめられる。
本発明による噴射ノズル1はさらに、第1の制御ピストン41と第2の制御ピストン42とを備えている。第1の制御ピストン41は中空ピストンとして形成されている。第2の制御ピストン42は第1の制御ピストン41内に同軸的に配置されている。
第1の制御ピストン41は第1のノズルニードル3もしくは第1のニードル複合体17と共働する。そのために第1の制御ピストン41は、第1のノズルニードル3の閉鎖時に生ぜしめられる図示の出発位置では、連行リング22に支持されており、その結果第1の制御ピストン41は連行リング22及び第1の閉鎖ばね20を介して中間部材19に、ひいては第1のニードル複合体17に支持されている。さらに第1の制御ピストン41は、噴射孔5,6とは反対の側に第1の制御面43を有しており、この第1の制御面43は制御室32内に配置されており、その結果制御室32内における制御圧は、第1の制御ピストン41の第1の制御面43を閉鎖方向21に負荷する。さらに第1の制御ピストン41の寸法設定及び位置決めは次のように行われる。すなわちこの場合、第1の制御ピストン41の図示の構成では、軸方向の遊び44が第1の制御ピストン41と第1のノズルニードル3もしくは第1のニードル複合体17との間に形成されている。図示の実施形態では軸方向遊び44は、第1の制御ピストン41と連結スリーブ18との互いに向かい合っている軸方向端面の間における、軸方向間隔によって実現されている。
第1の制御ピストン41とは異なり、第2の制御ピストン42は持続的に第2のノズルニードル4もしくは第2のニードル複合体30に接触している。すなわち第2の制御ピストン42は、連結ロッド31の、第2の制御ピストン42に向けられた端面に載置している。第2の制御ピストン42はこれによって第2のニードル複合体30の1構成部材を形成し、第2のニードル複合体30の構成部材は圧力伝達のために互いに共働する。このことは第2のニードル複合体30に対して言えることであり、第2のニードル複合体30の構成部材の少なくとも2つは、互いに固定されているか、又は一体のユニットとして形成されることができる。
第2の制御ピストン42は、第1の制御ピストン41を貫通して同様に制御室32内に延びている。第2の制御ピストン42は噴射孔5,6とは反対の側に、第2の制御面45を有しており、その結果第2の制御ピストン42も第2の制御面45において、制御室32における制御圧によって負荷されることができる。制御圧による第2の制御ピストン42の負荷は、直接ではなく、制御室32内に昇降運動可能に支承されたばね受46を介して間接的に行われる。このばね受46は図示の実施形態では制御室32の横断面を満たしているが、少なくとも1つの圧力バランス開口47を有しており、この圧力バランス開口47はばね受46の、互いに反対側に位置する2つの軸方向端面48,49を、互いに連通するように接続している。すなわち少なくとも1つの圧力バランス開口47によって、一方の軸方向端面48に向けられた制御室32の部分は、第2の軸方向端面49に向けられた制御室32の部分と連通可能である。従って、ばね受46によって互いに隔てられた制御室32の両部分には、同じ制御圧が存在している。この場合圧力バランス開口47は次のように、すなわち制御室32内における動的な圧力変化時にも、この圧力変化がほぼ同時に制御室32の両部分において生じるように、寸法設定されている。これによってばね受46の両軸方向端面48,49には同じ制御圧が存在しており、制御室32におけるこの制御圧はばね受46を介して、第2の制御ピストン42の第2の制御面45に作用する。それというのは第2の制御ピストン42はその第2の制御面45で、ばね受46に支持されているからである。択一的に、少なくとも1つの圧力バランス開口47は次のように、すなわち第2のニードル複合体30の開閉速度が所望の最適な速度になるように、寸法設定されてもよい。
第2のノズルニードル4もしくは第2のノズル複合体30には、第2の閉鎖ばね50が対応配置もしくは配属されており、この第2の閉鎖ばね50は、図示の実施形態では制御室32内に配置されていて、一方ではばね受46に支持され、かつ他方ではノズル本体2の壁51に支持されており、この壁51は、制御室32を噴射孔5,6とは反対の側において軸方向で画成している。
本発明による噴射ノズル1は、以下に記載のように作動する:
図示の出発状態において両ノズルニードル3,4は閉鎖されており、その結果噴射噴射は行われない。弁38は開放されており、その結果場合によっては圧力室34内に圧送される燃料容積は、矢印39で示されているようにリザーバに逃げることができる。
内燃機関の特定の運転状態のためには、もっぱら少なくとも1つの第1の噴射孔5を通しての燃料噴射しか必要ないことがある。単に少なくとも1つの第1の噴射孔5だけを通しての燃料噴射を実現するために、弁38は遮断され、その結果圧力室34内において圧力は比較的低い噴射高圧に高められる。圧力室34内におけるこの圧力上昇は、燃料供給管路11を介してノズル室12とリング室13とに伝達され、その結果この圧力上昇は、第1のノズルニードル3の少なくとも1つの第1の受圧段部14においても有効となる。少なくとも1つの第1の受圧段部14に作用する力は、矢印で示された開放方向52において作用し、ひいては第1の閉鎖ばね20の閉鎖力に抗して作用する。噴射高圧が十分な場合、第1のノズルニードル3もしくは第1のニードル複合体17における力バランスが逆になり、その結果開放方向52に作用する合力が生じる。そしてノズルニードル3は第1のシール座10から持ち上がることができる。その結果少なくとも1つの第1の噴射孔5はリング室13と連通し、これにより燃料は少なくとも1つの第1の噴射孔5を通して燃焼室8内に霧化されて噴射されることができる。
第1のノズルニードル3が開放されるや否や、第2のノズルニードル4の少なくとも1つの第2の受圧段部27においても、開放方向52に作用する圧力が形成される。この場合に生ぜしめられた比較的低い噴射高圧では、しかしながら第2のノズルニードル4は閉鎖したままである。それというのは、閉鎖方向21に作用する力、つまり第2の閉鎖ばね50の閉鎖力と第2の制御面45における制御圧力は、なお優位を占めているからである。
比較的低い噴射高圧では、制御室32における遅らされた圧力形成は、まったく又はほとんど第1のノズルニードル3の開放特性に作用しない。制御室32における制御圧は従って、十分な閉鎖力を第2の制御ピストン42を介して第2のニードル複合体30に導入するのに十分な大きさであり、その結果第2のノズルニードル4は閉鎖されたままである。さらに第1のノズルニードル3もしくは第1のニードル複合体17は、第1の制御面43において有効な閉鎖力が第1の閉鎖ばね20によって生ぜしめられる閉鎖力よりも大きくない場合には、軸方向遊び44に基づいて第1の制御ピストン41から遮断されている。この場合いずれにせよ第1の制御ピストン41は、制御室32における圧力上昇時に連行リング22を閉鎖方向21に移動させることはできない。
第1のノズルニードル3もしくは第1のニードル複合体17の開放運動は第1の行程ストッパ53によって制限されており、この行程ストッパ53は図示の実施例では軸方向において第1の制御ピストン41と連結スリーブ18との間に形成されている。すなわち第1のニードル複合体17は、その開放行程の最後において第1の制御ピストン41に接触する。
択一的に、第1の行程ストッパ53は例えば第1のノズルニードル3とノズル本体2の対応する肩部54との間に形成されていてもよい。図示の実施形態では、第1のノズルニードル3の閉鎖位置において、ノズル本体2の前記肩部54と該肩部と共働する第1のノズルニードル3の軸方向端面との間における軸方向間隔は、軸方向遊び44よりも小さい。
第1のノズルニードル3を閉鎖するために弁38は開放され、その結果、燃料供給管路11内における比較的低い噴射高圧は消滅する。これにより再び第1のニードル複合体17における閉鎖力が優位を占め、これによって第1のニードル複合体17は閉鎖方向21において駆動される。第1のノズルニードル3が第1の座10に進入するや否や、噴射動作は終了する。制御室32における遅らされた圧力降下は、この場合第1のニードル複合体17の閉鎖運動を助成しない。それというのは、第1の閉鎖ばね20の閉鎖力は、第1の制御ピストン41をその出発ポジションに保つのに、十分な大きさだからである。
内燃機関の他の運転状態では、より多くの燃料が中位の噴射高圧において、少なくとも1つの第1の噴射孔5だけを通って噴射されることが必要である。そのために弁38は遮断され、圧力室34においてはゆっくりと高圧が生ぜしめられる。そして中位の噴射高圧が燃料供給管路11において形成され、これによって少なくとも第1のノズルニードル3が開放される。圧力室34におけるゆっくりとした圧力上昇によって、絞り35を介して僅かだけ遅らされて制御室32において圧力が形成される。第1の制御面43を介して連結スリーブ18を介して、第1のノズルニードル3における閉鎖方向のニードル力が形成され、この閉鎖方向のニードル力は、開放方向におけるニードル力よりも小さい。第2の制御面45を介して、第2のニードル複合体30において閉鎖方向のニードル力が形成され、このニードル力は、閉鎖方向に作用する第2の閉鎖ばね50のばね予負荷力と共に、第2のニードル複合体30における開放方向に作用する力よりも大きい。その結果第2のノズルニードル4は開放されない。
第1のノズルニードル3を閉鎖するためには弁38が開放され、その結果、燃料供給管路11における中位の噴射高圧は消滅する。これによって再び第1のニードル複合体17における閉鎖力が優位を占め、そしてこの第1のニードル複合体17は閉鎖方向21に駆動される。第1のノズルニードル3がその第1の座10に進入するや否や、噴射動作は終了する。制御室32における遅らされた圧力降下によって、第1のニードル複合体17の閉鎖運動が助成される。制御圧は第1の制御面43を介して、第1のニードル複合体17における閉鎖方向のニードル力を生ぜしめ、このニードル力は第1のノズルニードル3を第1のシール座10に押圧する。制御圧がさらに降下すると、第1の閉鎖ばね20を介して第1のノズルニードル3は第1のシール座10に保たれ、第1の制御ピストン41はその出発ポジションへと移動させられる。
内燃機関の他の運転状態においては、より多くの燃料を中位から高い噴射高圧までの圧力で、少なくとも1つの第1の噴射孔5と少なくとも1つの第2の噴射孔6とを通して噴射することが、必要なことがある。そのためには弁38が遮断され、圧力室34において比較的中位から迅速な速さで、中位から高い高圧が生ぜしめられる。そして噴射高圧が燃料供給管路11において形成され、これによってまず初めに第1のノズルニードル3が開放される。次いで、第2のノズルニードル4の少なくとも1つの第2の受圧段部27において、同様に噴射高圧が形成される。中位から迅速な圧力形成によって、絞り35を介して制御室32における圧力が遅らされて形成され、そして制御面43,45を介して制御ピストン41,42は遅らされて閉鎖力を形成する。この際に生じている開放力は、第2のニードル複合体30に作用する閉鎖力を上回っている。従って第2のノズルニードル4もまた開放することができる。
第2のノズルニードル4の開放行程は第2の行程ストッパ55によって制限され、この第2の行程ストッパ55は図示の実施例では、連結ロッド31と第1の制御ピストン41との間に形成されている。すなわち十分な開放行程時に第2のニードル複合体30は連結ロッド31の軸方向端面で、第1の制御ピストン41の、連結ロッド31に向けられた軸方向端面に接触する。
択一的に、図2に示されているように第2の行程ストッパ55′は中間円板56に形成されていてもよい。同様に、図3に示されているように第2の行程ストッパ55′′は第1のノズルニードル3に直接設けられていてもよい。
この場合に重要なことは、比較的ゆっくりとした噴射高圧形成時においても中位の噴射高圧形成時においても、その都度の噴射高圧が絞り管路33を介して制御室32においても形成される時間的な遅延は、比較的僅かであり、その結果圧力室34と制御室32との間には比較的僅かな圧力差しか生じないということである。それに応じて第2のノズルニードル4は、少なくとも1つの第2の受圧段部27における上昇する圧力に対して、比較的ゆっくりと反応し、比較的ゆっくりと開放する。
従って制御室32と圧力室34との間には小さい圧力差から中位の圧力差までが生じ、その結果第2のノズルニードル4を開放するためには、第2の閉鎖ばね50の閉鎖力の他に、制御室32における高められた制御圧に基づいて、第2の制御面45において作用する高められた閉鎖力が、克服されねばならない。低い及び中位の噴射高圧時には従って、制御室32において上昇する制御圧は、第2のノズルニードル4の迅速な開放運動に抗して作用する。
噴射過程を終了するためには弁38が再び開放され、その結果燃料供給管路11における中位の噴射高圧が消滅する。従って第1のニードル複合体17及び第2のニードル複合体30においては、閉鎖方向21に作用する力が優位を占め、その結果両ノズルニードル3,4は閉鎖する。制御室32における遅らされた圧力低下によって、両ノズルニードル3,4の閉鎖過程は助成される。
内燃機関の他の運転状態においては次のことが必要である。すなわち比較的高い噴射圧では、少なくとも1つの第1の噴射孔5と少なくとも1つの第2の噴射孔6とを通して、燃焼室8内に多くの燃料を迅速に噴射することが必要である。この場合例えば内燃機関は比較的高い回転数で作動するので、比較的高い噴射圧との関連において、両ノズルニードル3,4に対しては極端に短い開放時間と極端に短い閉鎖時間とを得ることが望まれている。
ノズルニードル3,4を開放するためには、弁38が遮断され、圧力室34内においては所望の比較的高い噴射圧が生ぜしめられる。この高い噴射圧は、燃料供給管路11を介して第1のノズルニードル3の少なくとも1つの第1の受圧段部14に伝わる。第1のノズルニードル3は、既に比較的低い噴射高圧において開放するように設計されているので、この第1のノズルニードル3は直ちに反応し、極めて早期に開放する。第1のノズルニードル3の開放後に、第2のノズルニードル4の少なくとも1つの第2の受圧段部27において圧力が上昇する。この場合第2のノズルニードル4の少なくとも1つの第2の受圧段部27における燃料圧は、絞り管路33を介して圧力室34と接続されている制御室32における圧力よりも、著しく迅速に上昇する。これによって圧力室34と制御室32との間において比較的大きな圧力差が生ぜしめられ、この大きな圧力差において絞られた接続部が特に明らかに作用する。第2のニードル複合体30において閉鎖方向21に作用する力は、第2の閉鎖ばね50の閉鎖力と、制御室32におけるまだ低い制御圧の第2の制御面35における圧力だけである。従って第2の受圧段部27において形成される燃料高圧は極めて迅速に、第2のニードル複合体30の閉鎖力を上回ることができ、その結果第2のニードル4もまた極めて迅速に反応して開放する。
開放時間が十分に長い場合には、圧力室34の高い噴射圧は遅らされて絞り管路33を介して制御室32においても生ぜしめられる。
噴射過程を終了したい場合には、弁38が開放され、圧力室34における高い噴射圧が降下する。この圧力降下は直ちに、ノズルニードル3,4の受圧段部14,27に伝わり、その結果ニードル複合体17,30において開放方向に作用する力が消滅する。同時に制御室32と圧力室34との間には絞り35に基づいて、比較的大きな圧力差が生ぜしめられ、その結果今や、第1の制御面43と第2の制御面45とにおいては、制御室32のなお比較的大きな制御圧が作用し、そして相応に大きな閉鎖力を第1の制御ピストン41と第2の制御ピストン45とに導入する。
その結果、第1の制御ピストン41は閉鎖方向21に運動させられる。第1の制御ピストン41が図示の実施例におけるように第2のノズルニードル4のための第2の行程ストッパ55を形成している場合には、第1の制御ピストン41は第2のニードル複合体30を連行する。又は第1の制御ピストン41は択一的な第2の行程ストッパ55′又は55′′を介して連行される。さらに第1の制御ピストン41は同時に第1のノズルニードル3のための第1の行程ストッパ53を形成してもよく、このようになっていると、第1の制御ピストン41はその閉鎖運動時に第1のニードル複合体17をも連行する。第1の制御ピストン41と連結スリーブ18との間になお軸方向遊びが残っている場合には、第1の制御ピストン41は第1のニードル複合体17に対してまず初めに比較的小さな空行程(Leerlauf)を実施し、その後で初めて第1のニードル複合体17を連行する。これによって制御室32における高い圧力によって、両方のノズルニードル3,4もしくは両方のニードル複合体17,30は制御ピストン41,42を介して急激に閉鎖方向21に押し動かされることができ、これによって、両ノズルニードル3,4のための極めて短い閉鎖時間が得られる。制御ピストン41,42の行程運動及び絞り35によって、制御室32における制御圧は放圧される。
主となる第1の制御面43及び付加的な第2の制御面45における高い制御圧による急激な加速は、ニードル複合体17,30を加速する慣性力を克服し、これによって、たとえ制御室32における制御圧が第1の制御ピストン41の軸方向移動によって低下した場合でも、極端に短い閉鎖時間を可能にする。重要なことはさらに、極端に短い閉鎖時間は、その都度の噴射高圧が高く選択されればされるほど、より短くなるということである。噴射高圧の中位及び小さな変化時には、遅延効果は絞り管路33に基づいて制御室32における制御圧の増大もしくは減少に対してまったく又は顕著な影響を及ぼさず、これは内燃機関のそれぞれの運転状態のために望ましいことである。本発明による噴射ノズルにおいて、両方のノズルニードル3,4が噴射圧によって制御され、その結果サーボ制御が不要であるということは、特に有利である。従って、本発明による噴射ノズルを実現するための手間もしくはコストは、比較的僅かである。ノズルニードル3,4の閉鎖時に第1の制御ピストン41は、両ニードル複合体17,30の本発明に連行リング22をも連行し、その際に第1の制御ピストン41は同時に第1の閉鎖ばね20を付加的に緊張させる。これによって第1の閉鎖ばね20の閉鎖力は増大し、その結果第1の制御ピストン41の閉鎖力が低下した場合に、全体として今なお高められた閉鎖力がニードル複合体17に作用しており、これによって第1のノズルニードル3は可能な限り迅速に閉鎖することができる。噴射過程を迅速に終了するために重要なことは、特に、第1のノズルニードル3の迅速な閉鎖である。第1のノズルニードル3が閉鎖されるや否や、少なくとも1つの第2の噴射孔6も燃料供給部から切り離されるので、たとえ第2のノズルニードル4がなお第2のシール座26に進入していない場合でも、少なくとも1つの第2の噴射孔6を通しての燃料導入は終了する。
絞り管路33によって制御圧が十分に降下するや否や、第1の閉鎖ばね20は連行リング22を介して第1の制御ピストン41を再びその出発位置(図1参照)に戻すことができる。そして、連行リング22がストッパスリーブ23に接触し、該ストッパスリーブ23が肩部24に接触すると、戻し運動が終了する。
本発明による噴射ノズルの原理を簡単化して示す断面図である。 別の実施例による噴射ノズルの一部を示す断面図である。 さらに別の実施例による噴射ノズルの一部を示す断面図である。

Claims (11)

  1. 内燃機関用の噴射ノズル、特に自動車の内燃機関用の噴射ノズルであって、
    中空ニードルとして形成された第1のノズルニードル(3)が設けられていて、該第1のノズルニードル(3)によって、少なくとも1つの第1の噴射孔(5)を通しての燃料の噴射が制御可能であり、
    第1のノズルニードル(3)に対して同軸的に配置された第2のノズルニードル(4)が設けられていて、該第2のノズルニードル(4)によって、少なくとも1つの第2の噴射孔(6)を通しての燃料の噴射が制御可能であり、
    制御室(32)が設けられており、
    第2の制御ピストン(42)が設けられていて、該第2の制御ピストン(45)が、第2のノズルニードル(4)と又は、第2のノズルニードル(4)を有する第2のニードル複合体(30)と軸方向で共働するようになっており、
    第2の制御ピストン(42)の、噴射孔(5,6)とは反対側の第2の制御面(45)が、制御室(32)内に配置されていて、そこで、該制御室(32)における制御圧によって負荷されるようになっており、
    さらに第2の制御ピストン(42)が第2のノズルニードル(4)の閉鎖位置において軸方向で、第2のノズルニードル(4)又は第2のニードル複合体(30)に支持されている形式のものにおいて、
    中空ピストンとして形成された第1の制御ピストン(41)が設けられていて、該第1の制御ピストン(41)が第1のノズルニードル(3)と、又は第1のノズルニードル(3)を有する第1のニードル複合体(17)と軸方向で共働するようになっており、
    第2の制御ピストン(42)が第1の制御ピストン(41)に対して同軸的に配置されており、
    第1の制御ピストン(41)の、噴射孔(5,6)とは反対側の第1の制御面(43)が、制御室(32)内に配置されていて、そこで、該制御室(32)における制御圧によって負荷されるようになっており、
    第1のノズルニードル(3)の閉鎖位置において、第1の制御ピストン(41)と、第1のノズルニードル(3)又は第1のニードル複合体(17)との間に軸方向遊び(44)が形成されており、
    制御室(32)が絞り管路(33)を介して圧力室(34)と連通しており、
    該圧力室(34)内において噴射圧が調節可能であることを特徴とする噴射ノズル。
  2. 第1の閉鎖ばね(20)が設けられていて、該第1の閉鎖ばね(20)が一方では第1のノズルニードル(3)又は第1のニードル複合体(17)を閉鎖方向に駆動し、かつ他方では直接又は間接的に第1の制御ピストン(41)を出発位置に駆動するようになっており、該出発位置において第1の制御ピストン(41)と、第1のノズルニードル(3)又は第1のニードル複合体(17)との間に軸方向遊び(44)が存在している、請求項1記載の噴射ノズル。
  3. 第1の閉鎖ばね(20)が連行リング(22)を介して第1の制御ピストン(41)に支持されており、
    連行リング(22)は、第1の制御ピストン(41)が出発位置に達した時に、ストッパ(23)に軸方向で接触する、請求項2記載の噴射ノズル。
  4. ストッパがストッパスリーブ(23)に形成されており、該ストッパスリーブ(23)が第1の制御ピストン(41)に対して同軸的に配置されていて、かつ噴射ノズル(1)のノズル本体(2)に軸方向で支持されている、請求項3記載の噴射ノズル。
  5. 第1の制御ピストン(41)が、第1のノズルニードル(3)又は第1のニードル複合体(17)のための第1の行程ストッパ(53)を形成しており、その結果第1の制御ピストン(41)が第1のノズルニードル(3)の開放位置において直接、第1のノズルニードル(3)に又は第1のニードル複合体(17)に軸方向で接触する、請求項1から4までのいずれか1項記載の噴射ノズル。
  6. 第1の制御ピストン(41)が、第2のノズルニードル(4)又は第2のニードル複合体(30)のための第2の行程ストッパ(55)を形成しており、その結果第1の制御ピストン(41)が第2のノズルニードル(4)の開放位置において直接、第2のノズルニードル(4)に又は第2のニードル複合体(30)に軸方向で接触する、請求項1から5までのいずれか1項記載の噴射ノズル。
  7. 第2のノズルニードル(4)のための第2の行程ストッパ(55′′)が直接、ノズルニードル(3)に又は第1のニードル複合体(17)の中間円板(56)に形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の噴射ノズル。
  8. 第2の閉鎖ばね(50)が設けられており、該第2の閉鎖ばね(50)が直接又は間接的に、第2の制御ピストン(42)に軸方向で支持されていて、第2の制御ピストン(42)を介して第2のノズルニードル(4)又は第2のニードル複合体(30)を閉鎖方向(21)に駆動するようになっている、請求項1から7までのいずれか1項記載の噴射ノズル。
  9. 第2の閉鎖ばね(50)が制御室(32)内に配置されている、請求項8記載の噴射ノズル。
  10. 第2の閉鎖ばね(50)がばね受(46)に支持されており、該ばね受(46)が、軸方向で第2の制御ピストン(42)に接触していて、制御室(32)内において軸方向移動可能に配置されていて、そして互いに反対側に位置している2つの軸方向端面(48,49)の間における圧力バランスを可能にする、請求項8又は9記載の噴射ノズル。
  11. ばね受(46)が制御室(32)内において軸方向移動可能に支承されていて、少なくとも1つの圧力バランス開口(47)を有しており、該圧力バランス開口(47)がばね受(46)の両軸方向端面(48,49)を互いに連通するように接続している、請求項10記載の噴射ノズル。
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