JP3882680B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズルボディのガイド孔に嵌挿されたニードルが段階的にリフトして燃料噴射を行う燃料噴射ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えば実開昭63-51154号公報(第1の従来技術)、特開平5-321789号公報(第2の従来技術)等、多くの公報に開示されている様に、軸方向の上下二段に設けられた噴孔をニードルが段階的にリフトすることにより順次開口して燃料噴射を行う技術が知られている。
【0003】
第1の従来技術では、ノズルボディのシート面に開口する第1の噴孔と、サック室に開口する第2の噴孔とを有し、ニードルのシート部で第1の噴孔を開閉制御し、サック室に挿入されたニードルの先端軸部で第2の噴孔を開閉制御している。
第2の従来技術では、ノズルボディのサック室に第1の噴孔と第2の噴孔とが上下二段に設けられ、サック室に挿入されたニードルの先端軸部にて第1の噴孔と第2の噴孔とを開閉制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第1の従来技術では、サック室がノズルボディの最深部に設けられ、且つサック径が小さいため、このサック室に挿入されるニードルの先端軸部との間で燃料洩れを生じない良好な摺動性を得るためには、サック室の精密加工が極めて困難であり高価なものとなっている。
【0005】
また、第1の噴孔が開いた後、第2の噴孔へ燃料が供給される時に、高速の燃料流がサック室の摺動面に生じるため、燃料中に含まれる異物によりサック室の摺動面が摩耗することがある。更に、サック室は、ノズルボディの先端部に設けられて常に高温の燃焼ガスに晒されるため、ノズルの先端部が硬度低下を起こして摩耗しやすくなる。その結果、第1の噴孔だけ開口して第2の噴孔が閉じている時に、摩耗したサック室の摺動面から燃料洩れが生じて第2の噴孔からエンジンの燃焼室に燃料が噴出されるため、黒煙と炭化水素を燃焼排気ガスに放出するという問題が生じる。
【0006】
一方、第2の従来技術では、第1の噴孔がサック室に形成されているため、燃料流路面積を確保するためにサック径を大きくする必要がある。その結果、必然的にシート径が大きくなるため、燃料圧が作用するニードルの受圧面積が減少して開弁力が不足し、開閉時の応答性が低下する。
また、第1の従来技術と同様に、サック室の摺動面を精密加工することが困難であり、コストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ノズルボディの加工が容易であり、且つ燃料洩れによる有害成分(黒煙、炭化水素等)の排出を低減できる燃料噴射ノズルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明の燃料噴射ノズルは、ノズルボディの内部にシート部の外径より大きい内径を有する円筒孔が設けられ、且つ円筒孔の内周面に第2の噴孔が開口して設けられ、ニードルは、円筒孔に摺動自在に嵌合するガイド軸部を有し、一段目のリフトでシート部がシート面から離れて第1の噴孔を開いた後、二段目のリフトでガイド軸部が第2の噴孔を開くことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、シート径より大きい内径を有する円筒孔によってニードルのガイド軸部が支持されている。つまり、ニードルのシート部が着座するシート面上のシート位置より軸方向の上部側に円筒孔が設けられる。この場合、従来のノズル(ニードルの先端軸部がサック室に挿入される構成)と比較すると、円筒孔をサック室より浅い位置に設けることができ、且つ円筒孔の内径をサック室の内径より大きくできるので、円筒孔の加工が容易であり、コストを低く抑えることが可能である。
さらに、本発明の燃料噴射ノズルは、ガイド孔に環状体のガイド部材が圧入されてガイド部材をノズルボディに位置決めし、このガイド部材が円筒孔を形成し、且つガイド部材には、第2の噴孔の一部を形成するように第2の噴孔と通じる連通孔が設けられ、この連通孔がガイド部材の内周面(円筒孔の内周面)に開口していることを特徴とする。
この構成では、円筒孔をノズルボディ自体の内部に加工する必要はなく、ノズルボディとは別体のガイド部材に設けることができるので、円筒孔の加工が容易であり、ガイド軸部を支持する円筒孔の内周面を精度良く加工できる。
また、円筒孔を有するガイド部材をノズルボディと別体に設けることにより、ノズルボディを新規に設計する必要がなく、従来品を転用して使うことが可能である。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
連通孔は、第2の噴孔と異なる角度で設けられて、第2の噴孔に通じていることを特徴とする。
【0009】
(請求項の発明)
請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
ガイド軸部の外周面または円筒孔の内周面には、その内周面に開口する第2の噴孔の開口部より上部側に、ガイド軸部と円筒孔との摺動すき間に流入した高圧燃料を回収するための回収溝が凹設され、ノズルボディには、回収溝に回収された燃料を低圧側へ戻すための回収通路が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ガイド軸部と円筒孔との摺動すき間に流入した高圧燃料を回収溝で回収できるので、第2の噴孔が閉じている時(第2の噴孔の開口部がガイド軸部の外周面によって塞がれている時)に、その第2の噴孔からの燃料洩れを低減できる。また、回収溝で回収された燃料は、回収溝から回収通路を通って例えば燃料タンクに戻される。
【0012】
(請求項4の発明)
請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
ガイド軸部の外周面またはガイド部材の内周面(円筒孔の内周面)には、その内周面に開口する連通孔の開口部より上部側に、ガイド軸部と円筒孔との摺動すき間に流入した高圧燃料を回収するための回収溝が凹設され、ガイド部材とノズルボディには、回収溝に回収された燃料を低圧側へ戻すための回収通路が設けられていることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、ガイド軸部と円筒孔との摺動すき間に流入した高圧燃料を回収溝で回収できるので、第2の噴孔が閉じている時(第2の噴孔の開口部がガイド軸部の外周面によって塞がれている時)に、その第2の噴孔からの燃料洩れを低減できる。また、回収溝で回収された燃料は、回収溝から回収通路を通って例えば燃料タンクに戻される。
【0014】
(請求項5の発明)
請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
ノズルボディとガイド部材には、円周方向に互いの位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とする。
これにより、ガイド部材をノズルボディと別体に設けた場合でも、互いの円周方向の位置がずれることはなく、ノズルボディに設けられた第2の噴孔とガイド部材に形成される連通孔との位置を正確に合わせることができる。
【0015】
(請求項6の発明)
請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
ニードルは、ガイド軸部の上部側からシート面上へ高圧燃料を導く燃料通路を有していることを特徴とする。
これにより、ニードルのガイド軸部が円筒孔に嵌合している状態でも、ガイド軸部の上部側から燃料通路を通ってシート面上に高圧燃料を導くことができるので、一段目のニードルリフトによって第1の噴孔から燃料噴射を行い、二段目のニードルリフトによって第2の噴孔から燃料噴射を行うことができる。
【0016】
(請求項7の発明)
本発明の燃料噴射ノズルは、ノズルボディの内部にシート部の外径より大きい内径を有する円筒孔が設けられ、且つ円筒孔の内周面に第2の噴孔が開口して設けられ、ニードルは、円筒孔に摺動自在に嵌合するガイド軸部を有し、一段目のリフトでシート部がシート面から離れて第1の噴孔を開いた後、二段目のリフトでガイド軸部が第2の噴孔を開く。
そして、ニードルは、ガイド軸部の上部側と下部側とにそれぞれガイド軸部より外径の小さい上側小径部と下側小径部とが設けられると共に、上側小径部及び下側小径部より径方向に拡大するガイド軸部の上端面から下端面まで貫通する貫通溝が形成され、この貫通溝が燃料通路として設けられている。
また、貫通溝の下端部には、貫通溝が円環状に形成されてガイド軸部の肉厚が薄く設けられ、かつ、第2の噴孔が閉塞される位置に設けられる薄肉部を備える。
【0017】
この構成によれば、第2の噴孔がニードルのガイド軸部によって閉じている時に、ガイド軸部の内側に形成された貫通溝(燃料通路)に高圧燃料が充満すると、その燃料圧力によりガイド軸部の外周面が外側に拡大して円筒孔との隙間が減少する。この結果、円筒孔の内周面に開口している第2の噴孔をガイド軸部が油密に塞ぐことができるので、第2の噴孔からの燃料洩れを効果的に防止できる。
【0018】
(請求項8の発明)
請求項に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
ニードルは、円筒孔の上端より上部側に位置するガイド軸部の上部に半径方向に穿設した横孔と、ガイド軸部の中心部を通って上端が横孔に接続され、下端がニードルの下端面に開口する縦孔とを有し、横孔と縦孔とによって燃料通路が形成されていることを特徴とする。
【0019】
この構成では、シート面に対しニードルの下方から高圧燃料が供給されるため、ニードルのシート部によって第1の噴孔が閉じている閉弁時には、第2の噴孔からの燃料洩れを確実に防止できる。
また、第2の噴孔がニードルのガイド軸部によって閉じている時に、ガイド軸部の内部に形成された横孔と縦孔(燃料通路)に高圧燃料が充満すると、その燃料圧力によりガイド軸部の外周面が外側に拡大して円筒孔との隙間が減少する。この結果、円筒孔の内周面に開口している第2の噴孔をガイド軸部が油密に塞ぐことができるので、第2の噴孔からの燃料洩れを効果的に防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は燃料噴射ノズルの全体断面図、図2はインジェクタの全体断面図、図3は燃料噴射ノズルの先端部の拡大断面図である。
本実施例の燃料噴射ノズル1(以下ノズル1と言う)は、例えばディーゼル機関用のインジェクタ2に用いられるもので、図2に示す様に、ノズルボディ3と、このノズルボディ3に内蔵されるニードル4とで構成され、インジェクタボディ5の下部にリテーニングナット6で締結されている。
【0028】
インジェクタ2は、インジェクタボディ5を軸方向に貫通する貫通孔7にピストン8が摺動自在に嵌挿され、このピストン8を駆動する電磁アクチュエータ(後述する)がインジェクタボディ5の上端面に1枚のプレート9と2枚のシム10を挟み込んでナット11により一体的に締結されている。
ピストン8は、自身の上端部に多面カット部8aを有し、この多面カット部8aの肩部(上端面)とプレート9との間にニードル4の最大リフト量(h1+h2)が設定されている。
【0029】
インジェクタボディ5には、燃料フィルタ12を内蔵する燃料コネクタ13が取り付けられ、この燃料コネクタ13に図示しないコモンレールから高圧燃料が供給される。燃料コネクタ13は、内部に形成された高圧通路13aがインジェクタボディ5の貫通孔7に連通して設けられ、燃料フィルタ12で濾過された高圧燃料が高圧通路13aを通って貫通孔7に供給される。
貫通孔7の下端部には、第2スプリング14を収容するスプリング室15が形成され、このスプリング室15が燃料通路の一部として利用されている。
【0030】
電磁アクチュエータは、駆動回路(EDU)を介して図示しない制御装置(ECU)により通電制御されるコイル16、ピストン8に連結されてピストン8と一体に可動するアーマチャ17、このアーマチャ17とエアギャップを介して軸方向に対向するコア18、及びアーマチャ17を図示下方へ付勢する第1スプリング19等より構成され、コイル16への通電によりアーマチャ17を図示上方へ吸引してピストン8を駆動する。
なお、アーマチャ17とコア18との間のエアギャップは、ニードル4の最大リフト量(h1+h2)より若干大きく設定されている。
【0031】
続いて、本発明のノズル1について詳述する。
ノズルボディ3には、ニードル4を挿入するガイド孔20と、燃料通路21、及び噴孔(第1噴孔23と第2噴孔24)等が設けられている。
ガイド孔20には、上端部と下端部とにそれぞれニードル4を摺動自在に支持する第1ガイド部20aと第2ガイド部20b(本発明の円筒孔)とが設けられ、その第2ガイド部20bの下端側に円錐状のシート面25が形成され、更にシート面25の先端にサック室26が設けられている。なお、第2ガイド部20bは、第1ガイド部20aより内径が小さく形成されている。
【0032】
燃料通路21は、ガイド孔20の途中に内径を拡大して設けられる燃料溜室22と上記のスプリング室15とを連通して(図2参照)、スプリング室15から燃料溜室22へ高圧燃料を導入する。
噴孔は、シート面25に開口する第1噴孔23と、第2ガイド部20bの円筒内周面に開口する第2噴孔24とを有し、それぞれ複数個ずつ周方向に等間隔あるいは機関燃焼室形状と吸入空気流れとの関係に応じて不等間隔に設けられている。
【0033】
ニードル4は、自身の上部側と下部側に第1ガイド軸部27と第2ガイド軸部28が設けられ、第1ガイド軸部27が第1ガイド部20aに摺動自在に支持され、第2ガイド軸部28が第2ガイド部20bに摺動自在に支持されている。また、ニードル4の下端部は、図3に示す様に、円錐角が異なる二段の円錐面によって構成され、円錐角が小さい上段側の円錐面と、円錐角が大きい下段側の円錐面との境界線(稜線)が、閉弁時にシート面25に着座するシート部29として設けられている。
【0034】
このニードル4には、図3に示す様に、第2ガイド軸部28の上部側と下部側とにそれぞれ第2ガイド軸部28より外径の小さい上側小径部30と下側小径部31とが設けられ、更に上側小径部30及び下側小径部31より径方向に拡大する第2ガイド軸部28の上端面から下端面まで貫通する貫通溝32が形成されている。この貫通溝32は、第2ガイド軸部28の上流側から第2ガイド軸部28の下流側(下側小径部31の外周に形成される油溜まり33)へ燃料を導くための燃料通路であり、例えば柱部34を残して周方向に4箇所設けられ、それぞれ円弧状に開口している。また、第2ガイド軸部28の下端部には、柱部34が削除されて貫通溝32が円環状に形成されており、且つ第2ガイド軸部28の肉厚が薄く設けられている(この部分を薄肉部28aと呼ぶ)。
【0035】
このニードル4は、第1噴孔23をシート部29が開閉し、第2噴孔24を第2ガイド軸部28が開閉する。つまり、第1噴孔23は、閉弁時にシート部29がシート面25に着座する着座位置よりシート面25の下流側に開口している。また、第2噴孔24は、閉弁時に第2ガイド軸部28の薄肉部28aによって閉塞される位置に開口している(図3参照)。なお、薄肉部28aの肉厚は、燃料噴射圧を受けて第2ガイド軸部28の外径が径方向外側へ拡大し、第2ガイド軸部28と第2ガイド部20bとのクリアランスを塞ぐことができる適当な変形量が得られる様に設定されている。
【0036】
上記のニードル4は、図2に示す様に、第1ガイド軸部27より上方へ突出する棒状突起4aを有し、この棒状突起4aの上端部に設けられた球形部4bがピストン8の下端部に設けられた球凹部に回動自在に嵌合してピストン8に連結され、ピストン8と一体に上下動する。また、シート部29がシート面25に着座した状態で、自身の肩部(第1ガイド軸部27の上端面)とスプリング室15に配されたプレート35との間にニードル4の第1リフト量(h1)が設定されている。
【0037】
次に、本実施例の作用を説明する。
コモンレールからインジェクタ2に供給された燃料は、燃料コネクタ13の燃料フィルタ12で濾過された後、高圧通路13aを通って貫通孔7に導入され、貫通孔7からスプリング室15を通ってノズル1へ供給される。
ノズル1の内部では、ノズルボディ3の燃料通路21から燃料溜室22を経てガイド孔20(ニードル4の周囲に形成される環状の空間)を通り、更に第2ガイド軸部28の貫通溝32を通って油溜まり33へ供給され、油溜まり33からシート面25上のシート部29まで燃料が充填されている。
【0038】
この時、ニードル4には、シート部29の断面積分に燃料圧力が働き、その燃料圧力がニードル4をノズルボディ3のシート面25に押接する力として作用する。この燃料圧力と電磁アクチュエータに内蔵される第1スプリング19の設定荷重とがニードル4に加わることにより、ニードル4は下方に押し下げられて閉弁状態を維持している。
その後、コイル16に第1の電流値が通電されると、コア18とアーマチャ17との間に磁力が発生し、上記のニードル4を閉弁方向に付勢している燃料圧力と第1スプリング19の設定荷重とに打ち勝つ様な吸引力がアーマチャ17に作用して、アーマチャ17がピストン8及びニードル4と一体に上昇する。
【0039】
ここで、第1の電流値では、上昇したニードル4の肩部がプレート35に当接してから、更に第2スプリング14の設定荷重に打ち勝ってアーマチャ17を吸引するだけの磁力を発生しないため、ニードル4は第1リフト量(h1)だけ上昇して停止する。この結果、ニードル4のシート部29がシート面25から離座して第1噴孔23を開くことにより、高圧燃料が第1噴孔23から噴射される。この時、第2ガイド軸部28の下端は、未だ第2噴孔24を閉じている。従って、第1リフト時には、噴射率の低い噴射特性が得られる。この第1リフトは、ディーゼル機関の低中速、低中負荷時に使用され、燃料と空気との混合を微粒化した噴霧で可燃混合気を成層化した最適な状態を形成して、燃費、排気ガス、騒音を改善することができる。
【0040】
次に、コイル16に第2の電流値が通電されると、アーマチャ17を吸引する力が第2スプリング14の設定荷重に打ち勝つため、ニードル4が更に引き上げられ、ピストン8の肩部がプレート9に当接する最大リフト量(h1+h2)まで上昇する。この時、第2ガイド軸部28の下端が第2噴孔24を開口するため、高圧燃料が第1噴孔23と共に第2噴孔24からも噴射され、高噴射率の噴射特性が得られる。これにより、噴霧の到達距離が拡大して、高拡散噴霧が形成されるため、高負荷運転での燃焼を改善できる。
【0041】
その後、コイル16への通電が停止されると、磁力が消滅してアーマチャ17に対する吸引力が無くなるため、アーマチャ17とピストン8及びニードル4の全体が、第1スプリング19と第2スプリング14との荷重を受けて下方へ押し下げられる。
ここで、ニードル4が第1リフト位置まで下降すると、第2スプリング14の荷重が作用しなくなり、第1スプリング19の荷重だけがアーマチャ17を押し下げる方向に作用する。この第1スプリング19の荷重を受けてニードル4のシート部29がシート面25に押接されて閉弁する。
なお、上記の実施例では、第1リフトから第2リフト(最大リフト)へと継続して駆動する例を説明したが、第1リフトだけの駆動、あるいは最初から第2リフトまで駆動する方法にも本発明のノズル1を適用できることは言うまでもない。
【0042】
(第1実施例の効果)
本実施例のノズル1は、シート径より大きい内径を有する第2ガイド部20bによってニードル4の第2ガイド軸部28を支持している。つまり、ニードル4のシート部29が着座するシート面25上のシート位置より軸方向の上部側に第2ガイド部20bを設けている。この場合、従来技術で説明したノズル(ニードルの先端軸部がサック室に挿入されている)と比較すると、第2ガイド部20bをサック室26より浅い位置(軸方向の上部側)に設けることができ、且つ第2ガイド部20bの内径をサック室26の内径より大きくできるので、第2ガイド部20bの加工が容易であり、コストを低く抑えることが可能である。
【0043】
なお、サック室26は、単にシート面25を加工する時の逃げとして、及び閉弁時にニードル4の先端部がノズルボディ3に干渉しないための逃がしとして機能するだけであり、従来のようにサック室26を摺動部として使用する必要がないので、精密加工は不要である。
また、本実施例のニードル4は、第2ガイド軸部28の内側に燃料通路としての貫通溝32が設けられ、この貫通溝32の下端部が円環状に設けられて、第2ガイド軸部28の下端部に薄肉部28aが形成されている。この薄肉部28aが、貫通溝32に充満する燃料の圧力で径方向外側に変形して第2ガイド部20bとの隙間が小さくなることにより、第2ガイド部20bに開口する第2噴孔24をより確実に閉塞できるので、第2噴孔24からの燃料洩れを防止できる。
【0044】
なお、ニードル4がリフトする開弁時には、油溜まり33の圧力が低下するので、薄肉部28aの変形量が小さくなり、第2ガイド部20bに対する第2ガイド軸部28の摺動が円滑に行われる。また、ニードル4が下降する閉弁時において、第1噴孔23及び第2噴孔24から噴射が行われている時は、貫通溝32を流れる燃料の流速が速く、燃料圧力が低下しているため、第2ガイド軸部28の摺動が円滑に行われ、閉弁動作に何ら問題は生じない。
【0045】
(第2実施例)
図4はノズル先端部の拡大断面図である。
本実施例のノズル1は、第1実施例よりニードル4の第2ガイド軸部28を小径にすると共に、貫通溝32の代わりに第2ガイド軸部28の内部を通ってサック室26に通じる燃料通路36を設けている。
ニードル4の第2ガイド軸部28は、図4に示す様に、下側小径部31より若干大きい程度の外径に設定され、第1実施例に示した貫通溝32(図3参照)が廃止されている。
【0046】
第2ガイド軸部28には、半径方向に穿設された複数の横孔36aと、第2ガイド軸部28の中心部を通って上端が横孔36aに連通し、下端がニードル4の下端面に開口する縦孔36bとが設けられ、その横孔36aと縦孔36bとで燃料通路36が構成されている。なお、横孔36aは、閉弁状態(図4に示す状態)の時に、第2ガイド部20bの上端より上部側に露出している部位に設けられることは言うまでもない。
【0047】
この構成によれば、シート部29に対しニードル4の下方から燃料が供給されるので、閉弁状態の時に燃料圧力が油溜まり33に負荷されないため、閉弁時に第2噴孔24からの燃料洩れを防止できる。
また、第2ガイド軸部28の外径を小さくすることで、第2噴孔24の位置を下げることができるので、ノズル1を機関燃焼室に突き出す長さを低減できる。更に、シート径を小さくしても開弁力が得られる効果もある。
また、シート部29へ供給される燃料が、横孔36a→縦孔36b→サック室26→シート部29へとノズル1の先端部を冷却しながら流れるので、ノズル1の被熱による強度低下を抑えることができると共に、燃料が予熱されて霧化を促進できる。
【0048】
(第3実施例)
図5はノズル先端部の拡大断面図である。
本実施例のノズル1は、第2実施例の構成に対し、ノズルボディ3と別体に設けられたガイド部材37に第2ガイド部37aを形成して、そのガイド部材37をノズルボディ3のガイド孔20に圧入している。
また、ノズルボディ3とガイド部材37には、それぞれ位置決め部3a、37bが設けられており、ガイド部材37をガイド孔20に圧入する際に両者の円周方向の位置を決めるために利用される。
【0049】
ガイド部材37には、第2ガイド部37aの他に、ノズルボディ3のシート面25に当接して油密を保つ円錐面37cと、第2噴孔24に通じる連通孔37dとが設けられている。また、連通孔37dの入口側には、第2ガイド部37aの内周面に凹設される円環状の溝37eを設け、この円環状の溝37eを第2ガイド軸部28によって開閉しても良い。更に、連通孔37dの出口側には、第2噴孔24と連絡する拡大部37fを設けても良い。
【0050】
本実施例の構成によれば、第2ガイド部37aをノズルボディ3の内部で加工する必要はなく、ノズルボディ3とは別体のガイド部材37に設けることができるので、第2ガイド部37aの加工が容易であり、第2ガイド軸部28を支持する第2ガイド部37aの円筒内周面を精度良く加工できる。
また、ガイド部材37をノズルボディ3と別体にすることで、そのガイド部材37に形成される第2ガイド部37aの内径をより小さく加工することができ、第2実施例と比較しても第2ガイド軸部28の外径をより小さくできる。
【0051】
更に、第2噴孔24に通じる連通孔37dを第2噴孔24と異なる角度で設けることができるので、第2噴孔24を第2実施例の場合より更にノズルボディ3の先端側に形成することが可能である。これにより、ノズル1の機関燃焼室に突き出す長さを短くできるので、熱負荷によるノズルボディ3の強度低下を低減できる。
また、本実施例では、第2ガイド部37aを有するガイド部材37をノズルボディ3と別体に設けることにより、ノズルボディ3を新規に設計する必要がなく、従来品を転用して使うことが可能である。
【0052】
(第4実施例)
図6はノズル先端部の拡大断面図である。
本実施例のノズル1は、第1実施例の構成に対して、ニードル4の第2ガイド軸部28と第2ガイド部20bとの摺動すき間に流入した燃料を回収するための燃料回収機構を設けた一例である。
その燃料回収機構は、図6に示す様に、ノズルボディ3に設けられる回収溝38と回収通路39とで構成される。
【0053】
回収溝38は、第2ガイド部20bの内周面に開口する第2噴孔24の開口部(入口)より上部側に設けられ、第2ガイド部20bの内周面全周に渡って環状に凹設されている。この回収溝38は、第2ガイド軸部28の外周面に設けることも可能である。
回収通路39は、回収溝38から図示上方へ延びてノズルボディ3の上端面に開口し、インジェクタボディ5(図2参照)に設けられる洩れ通路(図示しない)に連通している。なお、洩れ通路は、図示しない戻り配管を介して燃料タンクに接続される。
【0054】
この構成によれば、第2ガイド軸部28の上部側から第2ガイド軸部28と第2ガイド部20bとの摺動すき間に流入した高圧燃料を回収溝38で回収することができるので、閉弁時に第2噴孔24からの洩れ燃料を低減できる。回収溝38に回収された燃料は、回収溝38→回収通路39→洩れ通路→戻り配管を通って燃料タンクへ戻される。また、第2ガイド軸部28は、第2ガイド部20bとの摺動すき間に高圧燃料が流入することにより、第2ガイド部20bに対して円滑に摺動が行われる。
【0055】
(第5実施例)
図7はノズル先端部の拡大断面図である。
本実施例のノズル1は、第2実施例の構成に対して燃料回収機構を設けた一例である。
その燃料回収機構は、第4実施例と同様に、第2ガイド部20bの内周面(または第2ガイド軸部28の外周面)全周に凹設された環状の回収溝38と、この回収溝38に連通する回収通路39とで構成される。
本実施例の構成においても第4実施例と同様の効果が得られる。
【0056】
(第6実施例)
図8はノズル先端部の拡大断面図、図9はノズル1の全体断面図である。
本実施例のノズル1(図9参照)は、第3実施例の構成に対して燃料回収機構を設けた一例である。その燃料回収機構は、図8に示す様に、ガイド部材37に設けられる回収溝38と回収孔40、及びノズルボディ3に設けられる回収通路39とで構成される。
【0057】
回収溝38は、第2ガイド部37aの内周面全周に渡って環状に凹設され、且つ第2ガイド部37aの内周面に開口する連通孔37dの開口部(入口)より上部側に設けられている。なお、この回収溝38は、第2ガイド軸部28の外周面に設けることも可能である。
回収孔40は、回収溝38に連通してガイド部材37の外周面まで貫通して設けられ、ガイド孔20の底部に形成される空間41に開口している。
回収通路39は、図9に示す様に、ノズルボディ3の内部(ガイド孔20の側方)を上下方向に延びて設けられ、一端が前記空間41を介して回収孔40に連通し、他端がノズルボディ3の上端面に開口している。
【0058】
この構成によれば、第2ガイド軸部28の上部側から第2ガイド軸部28と第2ガイド部37aとの摺動すき間に流入した高圧燃料を回収溝38で回収することができるので、閉弁時に第2噴孔24からの洩れ燃料を低減できる。回収溝38に回収された燃料は、回収溝38→回収孔40→空間41→回収通路39→洩れ通路→戻り配管を通って燃料タンクへ戻される。また、第2ガイド軸部28は、第2ガイド部37aとの摺動すき間に高圧燃料が流入することにより、第2ガイド部37aに対して円滑に摺動が行われる。
【0059】
(第7実施例)
図10はノズル1の全体断面図、図11はノズル先端部の半断面図である。
本実施例のノズル1は、図10に示す様に、噴孔(第1噴孔23と第2噴孔24)を開閉するニードル4が二重構造を有する場合の一例である。
ニードル4は、第2噴孔24を開閉する筒状の外側ニードル部材(第2ニードル42と呼ぶ)と、この第2ニードル42の円筒中空部に摺動自在に嵌装されて第1噴孔23を開閉する内側ニードル部材(第1ニードル43と呼ぶ)とで構成される。
【0060】
第2ニードル42は、ノズルボディ3のガイド孔20に摺動自在に嵌装されて、自身の上端部が燃料溜室22にまで達する長さを有し、その燃料溜室22の燃料圧力を受けて第2噴孔24を閉弁している。この第2ニードル42は、自身の下端面が円錐角の異なる二つの円錐面42a、42bによって構成され、円錐角が小さい上側の円錐面42aと円錐角が大きい下側の円錐面42bとの境界線(稜線)が、第2噴孔24の閉弁時にノズルボディ3のシート面25に着座するシート部(第2シート部42cと呼ぶ)として設けられている(図11参照)。
【0061】
第1ニードル43は、第1実施例で説明した第1ガイド軸部27と一体に設けられ、自身の下端部に第1噴孔23を開閉するシート部(第1シート部43aと呼ぶ)が設けられている。この第1シート部43aは、第2ニードル42と同様に、円錐角の異なる二つの円錐面が交わる境界線(稜線)に設けられている。
また、第1ニードル43には、燃料溜室22からシート面25上へ高圧燃料を導く燃料通路が設けられている。その燃料通路は、第1ニードル43の中径部43bに穿設された横孔43cと、第1ニードル43の中心部を軸方向に延びて一端が横孔43cに接続され、他端が第1ニードル43の下端面に開口する縦孔43d(図11参照)とで構成されている。
【0062】
更に、本実施例のノズル1は、燃料溜室22からガイド孔20と第2ニードル42との摺動すき間、及び第2ニードル42と第1ニードル43との摺動すき間に流入した燃料を回収するための燃料回収機構を設けている。
この燃料回収機構は、図10に示す様に、第2ニードル42に設けられた回収溝38と回収孔44、第1ニードル43に設けられた回収溝45(本発明の環状溝)、及びノズルボディ3に設けられた回収通路39によって構成される。
【0063】
第2ニードル42の回収溝38は、第2ニードル42の比較的上部側の位置に設けられ、第2ニードル42の外周面全周に渡って環状に凹設されている。
回収孔44は、第2ニードル42を肉厚方向(半径方向)に貫通して、一端が回収溝38に連通し、他端が第2ニードル42の内周面に開口している。
第1ニードル43の回収溝45は、第1ニードル43が第1噴孔23を開弁する一段目のリフト時に回収孔44と連通する位置に設けられ、第1ニードル43の外周面全周に渡って環状に凹設されている。
【0064】
回収通路39は、一端がガイド孔20の内周面に開口して第2ニードル42の回収溝38と連通し、他端がノズルボディ3の上端面に開口して図示しない洩れ通路に連通している。但し、この回収通路39は、第2ニードル42が第2噴孔24を閉弁している時(第2シート部42cがシート面25に着座している状態)のみ回収溝38と連通し、第2ニードル42がリフトして第2噴孔24を開弁した時には、回収溝38との連通が遮断される。
なお、洩れ通路は、第4実施例の場合と同様にインジェクタボディ5に形成され、図示しない戻り配管を介して燃料タンクに接続されている。
【0065】
この燃料回収機構によれば、燃料溜室22からガイド孔20と第2ニードル42との摺動すき間に流入した高圧燃料は、第2ニードル42の回収溝38に回収され、回収溝38から回収通路39→洩れ通路→戻り配管を通って燃料タンクへ戻される。
また、燃料溜室22から第2ニードル42と第1ニードル43との摺動すき間に流入した高圧燃料は、第1ニードル43の回収溝45に回収された後、第1ニードル43の第1リフト時に回収溝45が回収孔44と連通することにより、回収溝45から回収孔44→回収溝38→回収通路39→洩れ通路→戻り配管を通って燃料タンクへ戻される。
【0066】
上記の二重構造を有するニードル4は、第1ニードル43の中径部43bに圧入されたピン46と、第2ニードル42の上端部に形成されたリフト規定孔47との協働により、第1ニードル43が先にリフトして第1噴孔23を開いた後、第2ニードル42が第1ニードル43と共にリフトして第2噴孔24を開く様に構成されている。
【0067】
なお、ピン46とリフト規定孔47との関係は、第1ニードル43と第2ニードル42とが共に閉弁している時に、第1ニードル43が確実に閉弁できる様に、ピン46とリフト規定孔47の下端面との間に若干の隙間が設定されている。また、第1リフト(一段目のリフト)時には、第2ニードル42が確実に閉弁できる様に、ピン46とリフト規定孔47の上端面との間に若干の隙間が設定されている。
【0068】
次に、本実施例の作動を説明する。
ニードル4のリフト制御は、第1実施例と同様に、電磁アクチュエータのコイル16(図2参照)に通電される電流値を切り換えて行われる。即ち、第1リフト時には、コイル16に第1の電流値が通電されることにより、第1ニードル43が第1リフト量(第1実施例参照)だけ上昇して停止する。この時、第1ニードル43の中径部43bに圧入されているピン46は、第2ニードル42に形成されているリフト規定孔47の上端面に当たる手前まで移動する。これにより、第1シート部43aがシート面25から離れて第1噴孔23のみ開弁し、第1噴孔23から燃料が噴射される。
【0069】
第2リフト(二段目のリフト)時には、コイル16に第2の電流値が通電されることにより、第1ニードル43が最大リフト量(第1実施例参照)まで上昇する。この時、第1ニードル43の中径部43bに圧入されているピン46が第2ニードル42に形成されているリフト規定孔47の上端面に当接して第2ニードル42を押し上げることにより、第2ニードル42が第1ニードル43と共にリフトする。この結果、第2シート部42cがシート面25から離れて第2噴孔24が開弁し、第1噴孔23と共に第2噴孔24からも燃料が噴射される。
【0070】
その後、コイル16への通電が停止されると、第1ニードル43が第1スプリング19と第2スプリング14(図2参照)の荷重を受けて閉弁方向(図10の下方)へ押し下げられる。ここで、第1ニードル43が閉弁方向へ移動する際に、ピン46がリフト規定孔47の下端面を押圧することにより、第2ニードル42が第1ニードル43と共に下方へ押し下げられる。これにより、先ず第1ニードル43の第1シート部43aがシート面25に着座して第1噴孔23を閉弁するため、第2ニードル42の円錐面42a、42bの下側への燃料供給が絶たれる。この後、第2ニードル42が燃料溜室22の燃料圧力を受けて下方に押し下げられることにより、円錐面下部の燃料が第2噴孔24より高圧で噴射され、第2シート部42cがシート面25に着座して第2噴孔24を閉弁する。
【0071】
(第7実施例の効果)
本実施例のノズル1は、第1噴孔23を開閉する第1ニードル43が第2噴孔24を開閉する第2ニードル42に保持され、その第2ニードル42がノズルボディ3のガイド孔20に摺動自在に嵌装されている。この構成では、第1噴孔23と第2噴孔24の入口を共にノズルボディ3のシート面25に開口することができるので、サック室26に噴孔を設ける必要がなく、サック室26の精密加工が不要である。
【0072】
また、第2ニードル42を摺動保持するガイド孔20の内径は、必然的にシート径(第2シート部42cがシート面25に着座する第2シート径)より大きいため、ガイド孔20の加工も容易である。
更に、第2ニードル42の開閉を、第1ニードル43の動きと燃料溜室22の燃料圧力によって行うことができるので、バネ等の不要な構成を追加しなくても二段階の噴孔開閉制御を実施できる。
【0073】
また、本実施例のノズル1では、第1噴孔23と第2噴孔24とを別々のニードル部材(第1ニードル43と第2ニードル42)によって開閉するので、第2噴孔24の閉弁時に、燃料溜室22から第1ニードル43と第2ニードル42との摺動すき間に流入した燃料が第2噴孔24へ洩れ出ることがない。
【0074】
更に、第2ニードル42は、自身の上端部が燃料溜室22にまで達する長さを有しているので、回収溝38を第2ニードル42の比較的上部に設けることができ、それに伴って第1ニードル43の回収溝45も第1ニードル43の上部に設けることができる。その結果、燃料溜室22から第1ニードル43と第2ニードル42との摺動すき間、及びガイド孔20と第2ニードル42との摺動すき間に流入した燃料が、第1噴孔23及び第2噴孔24へ洩れ出す量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料噴射ノズルの全体断面図である。
【図2】インジェクタの全体断面図である。
【図3】ノズル先端部の拡大断面図である(第1実施例)。
【図4】ノズル先端部の拡大断面図である(第2実施例)。
【図5】ノズル先端部の拡大断面図である(第3実施例)。
【図6】ノズル先端部の拡大断面図である(第4実施例)。
【図7】ノズル先端部の拡大断面図である(第5実施例)。
【図8】ノズル先端部の拡大断面図である(第6実施例)。
【図9】燃料噴射ノズルの全体断面図である(第6実施例)。
【図10】燃料噴射ノズルの全体断面図である(第7実施例)。
【図11】ノズル先端部の半断面図である(第7実施例)。
【符号の説明】
1 燃料噴射ノズル
3 ノズルボディ
3a ノズルボディの位置決め部
4 ニードル
20 ガイド孔
20b 第2ガイド部(円筒孔)
23 第1噴孔(第1の噴孔)
24 第2噴孔(第2の噴孔)
25 シート面
28 第2ガイド軸部(ガイド軸部)
29 シート部
30 上側小径部
31 下側小径部
32 貫通溝(燃料通路)
36 燃料通路
36a 横孔(燃料通路)
36b 縦孔(燃料通路)
37 ガイド部材
37a 第2ガイド部(円筒孔)
37b ガイド部材の位置決め部
37d 連通孔
38 回収溝
39 回収通路
40 回収孔(回収通路)
42 第2ニードル(外側ニードル部材)
42c 第2シート部(外側シート部)
43 第1ニードル(内側ニードル部材)
43a 第1シート部(内側シート部)
44 回収孔(貫通孔)
45 回収溝(環状溝)
46 ピン(リフト力伝達手段)
47 リフト規定孔(リフト力伝達手段)

Claims (8)

  1. 軸方向に穿設されたガイド孔を有し、そのガイド孔に通じる第1の噴孔と第2の噴孔とが軸方向の異なる位置に設けられると共に、前記ガイド孔の下端部に円錐状のシート面が形成され、そのシート面に前記第1の噴孔が開口するノズルボディと、
    前記ガイド孔に挿入され、自身の下端部に設けられたシート部が前記シート面に着座して前記第1の噴孔を閉じ、前記シート部が前記シート面から離れて前記ガイド孔を段階的にリフトすることにより、前記第1の噴孔と第2の噴孔とを順次開くニードルとを備え
    前記ノズルボディの内部には、前記ニードルのシート部が前記シート面に着座した時のシート位置より上部側に、前記シート部の外径より大きい内径を有する円筒孔が設けられ、且つ前記円筒孔の内周面に前記第2の噴孔が開口して設けられ、
    前記ニードルは、前記円筒孔に摺動自在に嵌合するガイド軸部を有し、一段目のリフトで前記シート部が前記シート面から離れて前記第1の噴孔を開いた後、二段目のリフトで前記ガイド軸部が前記第2の噴孔を開く燃料噴射ノズルであって、
    前記ガイド孔に環状体のガイド部材が圧入されて前記ガイド部材を前記ノズルボディに位置決めし、このガイド部材が前記円筒孔を形成し、且つ前記ガイド部材には、前記第2の噴孔の一部を形成するように前記第2の噴孔と通じる連通孔が設けられ、この連通孔が前記ガイド部材の内周面(前記円筒孔の内周面)に開口していることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 請求項1に記載燃料噴射ノズルにおいて、
    前記連通孔は、前記第2の噴孔と異なる角度で設けられて、前記第2の噴孔に通じていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記ガイド軸部の外周面または前記円筒孔の内周面には、その内周面に開口する前記第2の噴孔の開口部より上部側に、前記ガイド軸部と前記円筒孔との摺動すき間に流入した高圧燃料を回収するための回収溝が凹設され、
    前記ノズルボディには、前記回収溝に回収された燃料を低圧側へ戻すための回収通路が設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  4. 請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記ガイド軸部の外周面または前記ガイド部材の内周面(前記円筒孔の内周面)には、その内周面に開口する前記連通孔の開口部より上部側に、前記ガイド軸部と前記円筒孔との摺動すき間に流入した高圧燃料を回収するための回収溝が凹設され、
    前記ガイド部材と前記ノズルボディには、前記回収溝に回収された燃料を低圧側へ戻すための回収通路が設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  5. 請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記ノズルボディと前記ガイド部材には、円周方向に互いの位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  6. 請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記ニードルは、前記ガイド軸部の上部側から前記シート面上へ高圧燃料を導く燃料通路を有していることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  7. 軸方向に穿設されたガイド孔を有し、そのガイド孔に通じる第1の噴孔と第2の噴孔とが軸方向の異なる位置に設けられると共に、前記ガイド孔の下端部に円錐状のシート面が形成され、そのシート面に前記第1の噴孔が開口するノズルボディと、
    前記ガイド孔に挿入され、自身の下端部に設けられたシート部が前記シート面に着座し て前記第1の噴孔を閉じ、前記シート部が前記シート面から離れて前記ガイド孔を段階的にリフトすることにより、前記第1の噴孔と第2の噴孔とを順次開くニードルとを備え、
    前記ノズルボディの内部には、前記ニードルのシート部が前記シート面に着座した時のシート位置より上部側に、前記シート部の外径より大きい内径を有する円筒孔が設けられ、且つ前記円筒孔の内周面に前記第2の噴孔が開口して設けられ、
    前記ニードルは、前記円筒孔に摺動自在に嵌合するガイド軸部を有し、一段目のリフトで前記シート部が前記シート面から離れて前記第1の噴孔を開いた後、二段目のリフトで前記ガイド軸部が前記第2の噴孔を開く燃料噴射ノズルであって、
    前記ニードルは、前記ガイド軸部の上部側と下部側とにそれぞれ前記ガイド軸部より外径の小さい上側小径部と下側小径部とが設けられると共に、前記上側小径部及び下側小径部より径方向に拡大する前記ガイド軸部の上端面から下端面まで貫通する貫通溝が形成され、この貫通溝が前記ガイド軸部の上部側から前記シート面上へ高圧燃料を導く燃料通路として設けられ
    前記貫通溝の下端部には、前記貫通溝が円環状に形成されて前記ガイド軸部の肉厚が薄く設けられ、かつ、第2の噴孔が閉塞される位置に設けられる薄肉部を備えることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  8. 請求項に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記ニードルは、前記円筒孔の上端より上部側に位置する前記ガイド軸部の上部に半径方向に穿設した横孔と、前記ガイド軸部の中心部を通って上端が前記横孔に接続され、下端が前記ニードルの下端面に開口する縦孔とを有し、前記横孔と縦孔とによって前記燃料通路が形成されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
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