JP4067320B2 - ティシュペーパー収納箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば板紙製の紙箱等に収納されて取引されるティシュペーパー製品に関し、さらに詳しくは、箱に収納したティシュペーパーの所定枚数に対して、収納する箱の高さを低くしてコンパクト化したティシュペーパー製品に使用される収納箱に係る。
【0002】
【従来の技術】
略直方体の箱内に、複数枚のティシュペーパーを折り畳んで収納したティシュペーパー製品は、JIS S 3104において規格化されているように、一般に、一箱当り、ティシュペーパーを400枚、2枚1組で200組を収納した製品が多く販売されている。また、このようなティシュペーパーを収納する箱としては、当初、箱の外形寸法が250mm(縦)×120mm(横)×110mm(高さ)程度のものが一般に流通していたが、その後コンパクト化により、現今では、箱高さが65mm程度の紙箱が主流となって来ている。
【0003】
このようなコンパクト化の試みとして、特開平9−140624号公報及び特開平10−179441号公報等に、その技術手段が開示されている。前者には、従来のボックス入りティシュペーパーを押し潰して半分の高さ(厚さ)に圧縮した圧縮重合物を、それ以前の箱に比し半分の高さのボックスに収納したものと、その圧縮装置に関する技術が開示されている。
ところが、この公報の技術は、従来のティシュペーパーの束を抄紙後に押し潰して、厚さを薄くするというだけであるので、ティシュペーパーに要求される吸水度、柔らかさ、手触り感、ティシュの取り出し易さ等の重要な品質が損なわれることが予想される。
【0004】
また、特開平10−179441号公報には、ティシュペーパーに要求される品質を損なわないようにしてボックス入りティシュペーパーのコンパクト化を達成する技術を提示しているが、この公報の技術は、主にティシュペーパーの密度を上げてコンパクト化を達成するというものであり、実施例で具体的に開示しているのは、400枚入りで箱の高さが65mmのボックス入りティシュペーパーである。
しかし、ティシュペーパーの密度を更に高くしてコンパクト化を達成することは可能であるが、密度が高くなり過ぎると品質上の問題や製造技術上の問題が生じ、このような問題によりコンパクト化に制約が生じる。従って、品質を維持しつつ更なるコンパクト化を達成するために、更に一歩進んだ技術が要求されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、箱に収納されたティシュペーパー製品において、所定収納枚数に対する箱の高さを低くしてコンパクト化をさらに高め、それにより消費者の持ち運びや流通業者の利便性を向上させることを課題とする。また、コンパクト化した場合でも、従来からティシュペーパー製品に要求されているティシュペーパーの取り出し易さ等の品質を所定の範囲に維持したままで、コンパクト化を達成することを課題とする。
更に、従来一般的に販売されている400枚入りで高さ65mm程度の箱に収納されていたコンパクトティシュペーパー製品を、更にコンパクト化することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1(請求項1の発明をいう、以下それに準ずる)は、複数枚のティシュペーパーを2枚1組として一回折って所謂ポップアップ方式で折り畳み(一回折って上下のティシュを重ね合わせ、1組のティシュを取り出した後に次のティシュが取出口に出て来ることにより、連続的に取り出せるようにした折り方)、その上で、略直方体の箱に収納したティシュペーパー製品に使用する、ティシュペーパーの収納箱であって、該収納箱は、略直方体の形状を有し、収納されたティシュペーパー枚数に対する箱の高さ寸法(箱の内側寸法)の比が、40/400〜60/400 mm/枚(すなわち0.10〜0.15mm/枚)であり、ティシュペーパー1枚当りのJIS S 3104で規定する坪量が10.0〜12.0g/m2であり、さらに、該ティシュペーパー2枚重ね一組当たりのJIS S 3104で規定する引張り強さが乾燥時、横の条件で0.78〜2.0N/25mmであるティシュペーパー製品用として用いられ、かつ該箱の上面において、矩形の長辺に沿って配設した取出口の長手方向における長さが、箱上面の長辺長さに対する比で表した場合、72〜96%であり、且つ該取出口の短手方向における最大長さを、取出口の長手方向の最大長さに対する比で表わした場合、17〜24%であり、
さらに前記収納箱の上面内側に、ティシュペーパー取出用スリットを有するフィルムを貼り付けると共に、該スリットを箱の取出口の中央部において箱の長手方向に配置し、かつ前記スリット長さが、箱上面の長辺長さに対する比で表した場合、66〜96%であることを特徴とするティシュペーパー収納箱である。
【0007】
この第1の発明は、収納されるティシュペーパーの枚数に対する箱高さ(厳密には箱内側の高さ)の比を従来品より小さくなし、箱に収納されたティシュペーパー製品をコンパクトにする際に用いるティシュペーパー収納箱である。
また、収納されるティシュペーパーの枚数と、これに対する箱高さ(厳密には箱内側の高さ)の比を決め、さらにティシュの厚さを決めると、全ティシュ束の厚さが決まり、必然的に箱内に保持される余裕空間の高さ(箱の内側高さ寸法から、箱詰め後3分以内に1.18×104Paの加圧状態で測定した全ティシュ束の厚さ寸法を差し引いた寸法)とその比率、すなわち箱の上下方向の寸法的余裕も決まり、高さ方向の寸法関係が略全て決まる。ティシュペーパー製品のコンパクト化は、ティシュペーパーの厚さを薄くして束の厚さを薄くすると共に、箱上部の余裕空間の高さも小さくし箱の高さを低くすることなどにより達成される。
この際、箱上部の余裕空間の高さが小さくなると、ティシュペーパーが箱内部で固定され易くなる反面、ティシュが取り出し難くなるので、収納箱上面に形成する取出口の長手方向の長さを従来より長くして、取り出し易くした点に第1の発明は特徴を有する。
【0008】
なお、第1の発明で規定しているのは、収納されたティシュペーパー枚数に対する箱の高さ寸法の比であり、ティシュペーパーの枚数や、箱の高さ寸法そのものを限定したものでないことは勿論である。また、箱の内側高さ寸法は、箱が紙製の場合、箱の高さ部分を折り曲げる為に設けた罫線間(折り曲げ位置に各々2本設けた場合はその中心線間)を測定した寸法(罫線寸法)から、箱を形成する紙1枚分の厚さ寸法を差し引くことにより求めることができる。また、この第1の発明は、ティシュの厚さを決めるため極めて重要な坪量及びティシュペーパー2枚重ね一組当たりのJIS S 3104で規定する引張り強さと、箱の取出口の長さと幅の比を規定したことにより、以下に説明するような品質条件を維持することも可能となる。
【0009】
第1の発明の収納箱を用いて製造される箱に収納されたティシュペーパー製品においては、該ティシュペーパー1枚当りのJIS P 8118(但し、試験条件は、温度20±2℃、湿度65±2%)で規定する厚さを0.030〜0.043mmとすることにより、収納されたティシュペーパー枚数に対する箱の高さ寸法の比を小さくし、所定値に押さえることが可能となる。
このようにティシュの厚さを好ましい範囲に規定し、ティシュの厚さを薄くするために、ティシュそのものの密度を上げると共に、坪量も小さくすることなどの手段を用いることにより、引張強さと吸水度などのティシュペーパーにとって極めて重要な品質条件を、従来の品質に劣らない所定値に維持させることが可能となる。
【0010】
また、本発明においては、取出口の短手方向における最大長さを、前記取出口の長手方向の最大長さに対する比で表した場合、17〜24%である。この要件は、箱上部の余裕空間の高さも小さくして箱の高さを低くした場合、ティシュを取り出す際に取り出しにくく、ティシュが破れる等の問題が生じるので、これを解決するために取出口の長手方向の長さを従来品より長くし、さらに取出口の短手方向(幅方向)の長さも適切に設定したものである。
【0011】
本発明の第2は、前記箱の上面に配置された取出口の面積を箱上面の全面積に対する比で表した場合、23〜32%であることを特徴とする第1の発明に記載したティシュペーパー収納箱である。
【0012】
なお第1の発明は、前記箱の上面内側に、取出口を覆って、ティシュ取出用スリットを有するフィルムを貼り付け、かつ該取出口の中央部に形成した箱の長手方向に配置されたスリット長さが、箱上面の長辺長さに対する比で表した場合、66〜96%であることを構成要件とするティシュペーパー収納箱である。既に述べたように、本発明も、箱上部の余裕空間を小さくして箱の高さを低くした場合、ティシュを取り出す際に取り出しにくくなるので、これを解決するために取出口のスリット長さを長くして前記問題点の解決を図ったものである。
【0013】
本発明の第3は、前記スリット長さが、前記箱の上面の長辺長さに対する比で表した場合、68〜96%であることを特徴とする第1の発明または第2の発明に記載したティシュペーパー収納箱である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の収納箱は、複数枚のティシュペーパーを2枚1組として折り畳んで収納するものであり、ティシュペーパー枚数に対する箱の高さ寸法(箱の内側寸法)の比が 40/400〜60/400 mm/枚、すなわち0.10〜0.15 mm/枚 であるようなコンパクト製品の用途に使用される。60/400mm/枚 以下にすることにより、従来のティシュペーパーよりコンパクトになり、消費者の持ち運びや流通業者の保管、物流の利便性が改善される。また、コンパクト化の点からいえば、この数値が小さい程好ましいが、40/400 mm/枚より小さくなると、ティシュペーパーに要求される引張り強度、吸水度、ティシュの取り出し易さ等の品質を維持するのが難しくなるので、下限値を40/400 mm/枚とした。
なお、この比率は、好ましくは43/400〜54/400 mm/枚であり、43mm/400枚 以上であるとティシュペーパーに要求される品質を更に維持し易く製造もやり易い。54mm/400枚 以下とするなら、よりコンパクトになり好ましいことは言うまでもない。
【0015】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、ティシュペーパー1枚当りのJIS P 8118(但し、試験条件は、温度20±2℃、湿度65±2%)に規定する厚さを0.030〜0.043mmとするのが好ましく、0.043mm以下にすると、引張り強度、吸水度、ティシュの取り出し易さ等の品質を所定値に維持しつつ、前記ティシュペーパー枚数に対する箱の高さ寸法(箱の内側寸法)の比を前記所定値内に収めることが出来るが、0.030mmより薄くなると、吸水度、ティシュの柔らかさ(手触り感等)、製造技術上の問題、引張り強度等の点で好ましくない。
また、ティシュペーパーの取り出し易さを収納箱の高さ寸法(内側寸法)50mmの箱で試験した結果では、後述の表1に示すように、ティシュペーパーの厚さが0.040mm以下であることが好ましいので、上記厚さ寸法は0.030〜0.040mmであることがより好ましい。
【0016】
また、本発明の収納箱を用いてコンパクト化を実施する際には、ティシュペーパーの密度を上げたり坪量を下げたりしてティシュペーパーの厚さを薄くすると、ティシュペーパーに要求される引張り強さや吸水度などのティシュにとっての極めて重要な品質が低下しがちであるので、これらの極めて重要な品質条件を、従来からティシュペーパーに要求されている所定の範囲に維持することが必要である。
【0017】
つまり、ティシュペーパー2枚重ね一組当りのJIS S 3104で規定する引張強さは、乾燥時、横の条件で0.6〜2.0N/25mmとすることが好ましい。下限値0.6N/25mmはティシュの一般的使用時に要求される強度の下限であり、上限値は一般的使用においてはこれ以上必要ないと予想される数値である。
また、JIS S 3104に規定される吸水度は8秒以下であることが好ましい。この数値も一般的ティシュペーパーに要求されている品質である。すなわち本発明の収納箱に収納するティシュペーパーは、コンパクトにするために高密度化と低坪量化により薄くなっても、これらの品質を維持することが好ましく、これらの品質を維持することが可能である。尚、引張強さは、乾燥時、横の条件で0.78〜2.0N/25mmであれば、強度の点で更に好ましく、吸水度の数値と合わせて、JIS S 3104のティシュぺ―パーの品質規格に規定されている数値範囲にも適合する。
【0018】
また、本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、ティシュペーパー1枚当りのJIS S 3104で規定する坪量が、10.0〜13.0g/m2であることが好ましく、この範囲にすることにより、引張り強度、吸水度、ティシュの取り出し易さ等の品質を所定値に維持しつつ、前記ティシュペーパー枚数に対する箱の高さ寸法(箱の内側寸法)の比を前記所定値内に収めることが出来る。なお、坪量を小さくすると紙厚を薄くできてコンパクト化のために好ましいが、坪量を小さくし過ぎると品質を所定値に収めることが難しくなり、更に抄造時に紙が切れ易くなる等の製造技術上の問題が生じるので、坪量の下限にも当然制約があって、好ましくは、その下限値を10g/m2とするのがよい。
【0019】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、ティシュペーパーのJIS P 8118(但し、試験条件は、温度20±2℃、湿度65±2%)に規定する密度が0.29〜0.37g/cm3であることが好ましく、0.29g/cm3以上にすることにより、引っ張り強度、吸水度等の品質を所定値に維持しつつ、前記ティシュペーパー枚数に対する箱の高さ寸法(箱の内側寸法)の比を前記所定値内に収めることが出来る。また、0.37g/cm3を越えて高くなると、特に吸水度、ティシュの柔らかさ(手触り感等)等の点で好ましくない。
【0020】
ティシュペーパーの坪量を下げて厚さを減少させると引張強さが低下するので、強度を下げないために、紙料調成工程において叩解度を上げたり、パルプ原料となる木材の種類を適切に選定すること等により、所定の強度を保持する。
また、吸水度はパルプ原料等にも左右されるが、主として密度を上げ過ぎないようにすることによって、品質条件を所定範囲に維持することが可能である。
更に、本発明におけるティシュの高密度化は従来から実施されているカレンダー掛け等の手段によるのみではなく、原料の適切な選定、クレープ率の調整等の手段も用いて達成すれば、手触り感を損なうことはない。
【0021】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、箱容積基準の嵩密度(ティシュペーパーの質量/箱内容積)を、0.13〜0.17g/cm3とすることが好ましい。ティシュペーパーを収納する箱は、箱の上下方向のみでなく、箱の長手方向等にも寸法的余裕を持たせているので、これらの余裕率を全て考慮して、箱容積基準の嵩密度を決定する。前記範囲より嵩密度が小さくなると、コンパクト化が難しくなり、逆に前記範囲を越えて大きくなると、ティシュペーパーの手触り感、吸水度等の品質の維持や収納箱からの取り出しが難しくなる。
【0022】
更に、前記箱に収納された全ティシュペーパーの束を、箱に収納後取出し、箱に収納後3分以内に1.18×104Paの圧力で加圧して測定した場合の束の高さを、箱の高さに対する比で表した場合、62〜76%とすることが好ましい。この数値は、箱の上下方向の寸法的余裕に関係する数値であり、100%から上記束高さの比を差し引いて比率を求めると、余裕高さ(余裕空間)の比率が得られる。この数値が小さくなり過ぎると、ティシュペーパーの使い始めにティシュペーパーを取り出し難く、ティシュペーパーが一組づつでなく複数枚がまとまって出て来る等のトラブルが起き易くなる。
【0023】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、前記収納箱に収納されたティシュペーパーのクレープが、抄紙機におけるドライヤーパートの周速度と巻取部の周速度の差によって付与され、下記式によって規定されるクレープ率が、18〜25%であることが好ましい。
クレープ率=100×(ドライヤー周速度−巻取部周速度)/巻取部周速度
また、一般に、クレープ率を下げると紙の伸びが下がり、抄紙機の巻取部やプライマシン(2枚重ねのティシュにするマシン)での操業性が問題になるが、原料パルプの配合等により紙を柔らかくし、それにより紙の伸びを大きくして、この問題に対応することができる。
また、本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、ティシュペーパーの流れ方向(縦方向)の引張り破断伸び(JIS P 8113(但し、試験条件は、温度20±2℃、湿度65±2%))が10.0%以上となるように設定することが好ましい。
【0024】
また、本発明の収納箱に収納されるティシュペーパーを抄紙する原料パルプの平均コースネスは、7〜14mg/100mの範囲であることが好ましい。
原料パルプのコースネスは、TAPPI T234hm−84に規定する方法により測定する。そして、多層抄き等によりティシュペーパーが複数の原料パルプからなっている場合には、原料パルプの平均コースネスを下記式により算出する。
すなわち、ティシュペーパーが、パルプA、パルプB、・・・パルプNの原料から製造される場合、パルプAのコースネスをXa(mg/100m)、その配合比率をWa質量%、パルプBのコースネスをXb(mg/100m)、その配合比率をWb質量%、・・・パルプNのコースネスをXn(mg/100m)、その配合比率をWn質量%とするとき、平均コースネスX(mg/100m)は下記式により求めることが出来る。
100/X=Wa/Xa+Wb/Xb+・・・+Wn/Xn
但し、100=Wa+Wb+・・・+Wn
【0025】
原料パルプのコースネスとは、原料パルプを構成する各繊維の100m当りの質量のことであり、低コースネスの繊維は一般に柔らかく、坪量が同じであれば、低コースネスのとき繊維本数が多くなるため、表面の地合が良くなり手触り感に優れると共に不透明感の高いティシュペーパーが得られるという利点がある。コースネスの低い原料パルプを多く使用して、原料パルプ中の繊維の平均コースネスを従来より低めの値に設定することにより、コンパクト化によるティシュペーパーの坪量の減少と密度の上昇による品質低下を防止することが出来る。
【0026】
また、ティシュペーパーの密度を上げて薄くすると、ティシュペーパーが硬くなり柔らかさが失われ、更に手触り感も悪化する傾向にあるので、本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、ティシュペーパーを抄紙する原料パルプ中のドライパルプとスラッシュパルプの比率が、原料パルプ全量に対するドライパルプの比率として表した場合、質量%で40%以上に維持することが好ましい。
ドライパルプとは、蒸解、洗浄、漂白の工程を経て製造したパルプを、そのままティシュペーパーの抄紙機に供給せずに、一旦、パルプマシンで抄きとってパルプを乾燥させたものである。パルプを乾燥させると繊維を構成する細胞がつぶれ、さらに乾燥すると細胞壁が薄くなり、所謂「枯れた状態」になるので、ドライパルプをティシュペーパーの原料として用いると、柔らかさと手触り感に優れたティシュペーパーを製造することが出来る。
【0027】
次に、本発明におけるティシュペーパー収納箱の形態について具体的に説明する。図1は本発明の収納箱にティシュぺーパーを収納した状態の一例を示す斜視図であり、直方体の紙箱1の上面に、細長く取出口2が形成されている。図2はその断面図でありポップアップ方式で収納したティシュペーパーを模式的に示している。図3は収納箱の上面を表す図であり、取出口2の内側に配置したフィルム3に、ティシュペーパーを取り出した後に次のティシュペーパーを保持する働きもするスリット4が設けられている。
本発明においては、箱の高さを低くした場合、箱上部の余裕空間が小さくなり、ティシュを取り出す際に取り出しにくくなるので、これを解決するために取出口の形状を工夫することが好ましい。
【0028】
本発明における収納箱1の上面に配置されたティシュペーパー5の取出口2の形状は、矩形の長辺に沿って配設した取出口2の長手方向最大長さBを、箱上面の長辺長さL1に対する比で表した場合、72〜96%であり、且つ取出口の短手方向の最大長さAは、前記取出口の長手方向の最大長さBに対する比で表した場合、17〜24%であることが好ましい。
また、収納箱の上面に配置された取出口の面積を箱上面の全面積に対する比で表した場合、23〜32%であることが好ましい。
【0029】
前記取出口の長手方向における最大長さBの、箱上面の長辺長さL1に対する比が72%未満または取出口の面積の、箱上面の全面積に対する比が23%未満であると、最初のティシュを取り出すときに、ティシュの破れが発生し易いと共に複数組まとまって出易くなり、逆に「取出口の長手方向の最大長さB」の、「箱上面の長辺長さL1」に対する比が96%を越え、または取出口の面積の、箱上面の全面積に対する比が32%を越えると、ティシュ残量が少量となったときに、取出口から上方に出ている(ポップアップしている)ティシュが箱の中に落ち、不具合が発生し易くなる。更に、箱(カートン)の打ち抜き加工やフィルムの貼り付け加工においても、小さな加工ズレが発生したときにそのズレを吸収できず、加工が難しくなる。
【0030】
また、同様に前記取出口の短手方向の最大長さAの比17〜24%も、最初のティシュを取り出すときのティシュの破れ難さと、ティシュ残量が少量となったときの取出口から上方に出ているティシュの落下し難さに適した好ましい範囲である。
【0031】
また、本発明における収納箱1の上面内側に取出口2を覆って、ティシュ取出用スリット4を有するフィルム3が貼り付けられ、取出口の中央部に長手方向に配置されたスリット長さlは、箱上面の長辺長さL1に対する比で表した場合、66〜96%であることが好ましい。この比率が66%未満では、最初のティシュを取り出すときにティシュの破れが発生し易くなり、96%を越えるとティシュ残量が少量となったとき取出口から上方に出ているティシュが箱の中に落ち、不具合が発生し易くなると共に、フィルムへのスリット加工や箱(カートン)へのフィルム貼り付け加工が難しくなるからである。
尚、下限値66%以上は、68%以上とすると取り出し易くて更に好ましい。
【0032】
ちなみに、従来から使用されている箱に収納されたティシュペーパー製品においては、当社品の場合、箱上面に形成された、「取出口の長手方向における最大長さB」は、「箱上面の長辺長さL1」の約69%、「取出口の短手方向の最大長さA」は、「取出口の長手方向の最大長さB」の約25%、取出口の面積は、箱上面の面積の約22%、フィルムのスリット長さlは、箱上面の長辺長さL1の約64%である。
【0033】
次に、本発明の収納箱を用いた、箱に収納されたティシュペーパー製品の製造方法について説明する。この製造方法は、ほぼ、本出願人が特開平10−179441号公報において開示した方法を用いることが出来るが、特に、原料の選定、配合方法や、ティシュペーパーの密度の調整方法等に更なる特徴を有し、また品質(強度)を所定値に収めるために紙料調整工程における叩解度の調整をすること等にも特徴を有するので、これらの点を付加して製造方法を説明する。
【0034】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、ティシュペーパー製造用のリグノセルロース繊維として、針葉樹又は広葉樹をアルカリ蒸解薬液により蒸解して得られる化学パルプが好適に用いられる。古紙パルプは叩解が進んでいる関係で強度は出やすいが、柔らかさと手触りの点で望ましくない。しかし、所定のティシュの特性(品質)を維持できる範囲であれば配合しても差し支えなく、その他、TMP、GP等のパルプも、ティシュにおける所定の特性が維持出来る範囲で配合可能である。
【0035】
また圧縮ティシュペーパー用の抄紙機としては、丸網、長網、ツインワイヤー等の抄紙機にヤンキー乾燥機を組合せて成る、商業的には、ごく一般的なヤンキー抄紙機が利用出来る。当然ではあるが、通気乾燥法等の嵩高な紙をもたらす抄紙機、或いは抄紙方法の採用は好ましくない。最適の抄紙機は2層抄きヤンキー抄紙機であるが、勿論1層抄きでも抄紙可能である。
【0036】
該ヤンキー抄紙機においては、2層抄きの場合、ティシュウェブの厚さ方向でヤンキー乾燥機側に柔らかく手触りに優れた未叩解の広葉樹主体のパルプ層を形成し、反乾燥機側にはティシュペーパーとして必要充分な叩解を施した強度に富む針葉樹主体のパルプ層を形成することが好ましい。
【0037】
また、一般的にドライクレープが施されたヤンキー乾燥機の出口に於いて、ティシュウェブの厚さ方向で乾燥機側は手触りが良く、反乾燥機側はクレープの波頭部分がざらついて手触りも悪いことから、プライマシンでは、2枚重ねのティシュにする際、2枚のティシュの内側に針葉樹主体の層を対面させ、外側に広葉樹主体の層を配するようにすることにより、2プライティシュとして一定強度で手触りの良い製品が得られる。このことは、手触りの良い圧縮ティシュペーパーの製造上重要な要素となる。以下、この2プライティシュ(2枚重ね)圧縮ティシュペーパーを単に圧縮ティシュペーパーと表現する。
【0038】
また、本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、ティシュペーパーの高密度化により手触り感等の品質が損なわれないように、2枚重ねのティシュペーパーの特に外側の層にドライパルプを配合することが好ましい。スラッシュパルプとドライパルプの配合率は、外側の層と内側の層を形成する原料パルプ全量に対して、ドライパルプの比率が40%以上になるようにすると柔らかさと手触り感の点で好ましい結果が得られる。
【0039】
さらにまた、本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、コンパクト化に伴うティシュペーパーの高密度化と低坪量化による品質低下を防止するため、構成繊維のコースネスが従来より低めの原料パルプを使用することが好ましく、原料パルプの平均コースネスの好ましい範囲は、7〜14mg/100m である。14mg/100m以下の低コースネスの繊維は一般に柔らかく、坪量が同じであれば、低コースネスのとき繊維本数が多いため、表面の地合が良くなり手触り感に優れると共に不透明感が高くなるので、高密度化による手触り感の低下や低坪量化による不透明感の低下を防止できる。尚、7mg/100mの値は、一般的に入手出来る木材チップから製造可能な原料パルプの下限値である。
【0040】
更に、ティシュペーパーの低坪量化により強度(引張り強度等)が低下する傾向となるので、強度の低下を防止するため、紙料調成工程において原料パルプの叩解度を上げたり、パルプ原料となる木材の種類を適切に選定する方法を用いることができる。
【0041】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品において、ヤンキー乾燥機出口におけるティシュ水分は、高い方が望ましい。該水分は少なくとも5重量%以上は必要であり、望ましくは6.5重量%以上、9重量%以下である。9重量%を越えると水分プロファイルの悪化があり、ティシュウェブの常態での平衡水分との差が大きくなるため、カレンダー処理での厚さ制御が困難になるのみならず、寸法変化等の問題が生ずる。水分が5重量%未満の場合、折り板方式加工機で所定の圧力を加えティシュ束を圧縮加工しても、製品紙箱内部でティシュ束は、経時による圧縮回復力による嵩の戻りにより紙箱天面を押し上げる状態に至り易い。この状態では、消費者が紙箱天面の取出口よりティシュを取り出す際、取り出されるティシュは紙箱天面と下部のティシュ束に押し付けられるためスムーズな取り出しは期待出来ず、特に最初の数組の取り出しでティシュが破れるケースが発生し易い。
【0042】
周知のように、箱入りティシュは一組一組が継続して箱から取り出せるように交互に折重ねられている。このような折り方をポップアップ方式と呼び、機械による方法としては、インターホールド方式と折り板方式があり、インターホールド方式では、ティシュが機械方向と直交する方向を軸線として約半分に折られ、折り板方式では、ティシュは機械方向を軸線として約半分に折られており、ティシュの水分が低過ぎると、この折り目の圧縮加工が不充分となるので、製品ティシュの取り出しに問題を生じることになる。
【0043】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、圧縮ティシュペーパーの密度を0.29〜0.37g/cm3とする(但し、紙厚は製品の有姿である2枚で測定)。密度0.29g/cm3未満では折り板方式加工機で大きな加圧を必要とし、ティシュ束が崩れ易くなり操業に支障をきたし易いのみでなく、ティシュ束の圧縮弾性による嵩の戻りにより、前記のように製品紙箱内のティシュが紙箱天面を押し上げる状態となり易く、コンパクト化のために好ましくない。また、密度0.37g/cm3を越えると、ティシュはペーパーライクとなり、ティシュペーパーとしての柔らかさと品位を失うのみでなく、吸水度も悪化する。
【0044】
一般的なヤンキー抄紙機とプライマシンの組み合せで、ティシュウェブの密度を制御する方法としては、ヤンキー乾燥機出口でティシュウェブに付与するクレープを制御する方法とカレンダー処理で紙厚を制御する方法がある。
箱に収納されたティシュペーパーをコンパクト化するために、従来はカレンダー処理で紙厚を薄くする(=密度を高くすることによる)方法が用いられていたが、更なるコンパクト化を実現するために、従来のカレンダー処理の方法にティシュウェブのクレープを制御する方法を併用して密度を制御することが好ましいことを見出した。従来のカレンダー処理の方法のみでは、高密度化に品質的限界があり、密度が所定値を越えるとティシュが硬くなり過ぎるので、このような場合にはクレープ率を下げて紙厚を薄くする(密度を高くする)方法を用いるのが良い。
【0045】
ティシュペーパーのクレープは、一般に抄紙機におけるドライヤーパートの周速度と巻取部の周速度の差によって付与される。すなわち、ヤンキードライヤー表面からドクターブレードによってティシュペーパーを掻き取る際の周速差によって生じる撓みがティシュペーパーに皺を生じさせる。本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、前述の式によって規定するクレープ率が、18〜25%であることが好ましいことを見出した。クレープ率がこの範囲を越えて大きくなると、密度を高くして紙厚を薄くする場合にティシュが硬くなる等の不具合が生じ易い。また、この範囲よりクレープ率を下げるとティシュペーパー全体としての柔らかさが失われるので好ましくない。
【0046】
抄紙機におけるドライヤーパートの周速度と巻取部の速度の差によって付与するクレープ率の具体的な一例を示すと、例えば、ドライヤーの周速度を1600m/分、巻取部周速度をが1314m/分とすれば、下記式より得られるティシュペーパーのクレープ率は、約22%となる。
クレープ率=100×(ドライヤー周速度−巻取部周速度)/巻取部周速度
【0047】
ところで、カレンダー処理により紙厚を制御する方法は、ティシュペーパーの場合、プライマシンで2枚重ねのティシュウェブに対し、上下各1本の一対の充分に研磨されたチルドロール・金属ロールからなるカレンダーを1スタック又は2スタックで使用し、ティシュ表面の平滑性を良くすると同時に紙厚を下げる方法でプライマシンの幅方向・流れ方向で紙厚を制御する方法が一般的である。しかし、このカレンダーで紙厚を下げるために線圧を高くし過ぎると金属ロール同志の実ニップ幅が狭い関係でティシュウェブに対するカレンダー作用は鋭くなり過ぎる傾向があり、紙層破壊によって紙が剛直となり易いだけでなく、幅方向の厚さコントロールが非常に困難で巻取にシワが多くなり、満足のゆく結果が得られないという欠点がある。
【0048】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品にあっては、プライマシン後で折り板方式加工機にかける際に、巻取の全幅にわたって最適な紙厚に制御し、しかもティシュペーパーとして優れた特性を保持する方法として、多段ソフトカレンダー処理を選択するのがよい。ソフトカレンダーとは、通常1本の金属ロール、他の1本は弾性ロールからなるものである。
【0049】
金属ロールとしては、例えばチルドロール、合金チルドロール、鋼鉄ロール、更にはロール表面を硬質クロムメッキした金属ロール等が適宜選択使用され、弾性ロールとしては、例えば天然ゴム、スチレンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化エチレンゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの各種プラスチック樹脂、コットン、ペーパー、ウール、テトロン、ナイロン、或いはこれらの混合物などからなる弾性ロールが適宜選択使用される。
【0050】
この弾性ロールの硬度はショアーD硬度(ASTM規格、D−2240)で80〜95度、好ましくは85〜92度を有する弾性ロールで構成されるカレンダーが特に好ましく用いられる。中でもウレタンゴムと芳香族ポリアミド樹脂を用いた弾性ロールは取扱いが容易であり、ロールの寿命も長く、しかも圧縮ティシュペーパーにおける所望の効果を得るために最も好ましい。
【0051】
カレンダー処理のスタック数は前述のように、フェイシャルティシュでは通常プライマシンで1スタック又は2スタックのチルドカレンダー処理を行なうが、本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品においては、前記のソフトカレンダー処理で少なくとも2スタックが必要であり、製品の紙厚とティシュ品質を総合して考えると3〜4スタック処理とするのが望ましい。
【0052】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品において、ティシュペーパーの製造に最適なカレンダー処理方法は、オンマシンソフトカレンダー1スタック処理とプライマシンでの2スタックソフトカレンダー処理を組合せたソフトカレンダー3スタック処理であり、線圧は各々4〜10kgf/cmが好ましい。プライマシンで一定期間貯蔵したティシュウェブにカレンダー掛けするだけでなく、ヤンキー乾燥機出口でクレープ処理を受けた直後にカレンダー掛けすることによって、より効果的なカレンダー処理を行なうことができる。
【0053】
ヤンキー乾燥機で、ティシュウェブはドライヤー内部の中圧蒸気顕熱とドライヤーフードからの熱風により、水分約50%から約5%近くまで乾燥されるので、ドライヤー出口のティシュウェブ温度は100℃であり、オンマシンカレンダー装置までティシュウェブが数メートル走行する間に幾分冷却されるがウェブの温度は70℃近くあるため、オンマシンでのカレンダー処理はホットカレンダー処理となりプライマシンでのカレンダー処理に比べ、同一線圧でティシュウェブの紙厚は一段と減少し、ティシュの手触り感もより一層改善される。
【0054】
本発明の収納箱を用いたティシュペーパー製品において、ティシュペーパーの製造は、スイミングロールを使用して4〜10kgf/cmの線圧をかける方法が望ましい。周知のように、スイミングロールは、クラウン調節のために製紙工業で広く使用されているカレンダー装置である。そのロールは回転金属シェルと固定軸を持ち、シェルとシャフト間に油圧を加えロールを撓ませることによりクラウン調節を行なう。
【0055】
オンマシンソフトカレンダー1スタック処理されたティシュウェブは、プライマシンでの2スタックソフトカレンダー処理で更に紙厚が調節され、完成製品の約2倍弱の幅にスリットした小巻取が形成され、折り板方式加工機に掛けられる。周知のように、加工機では、最終製品の所定の組数に応じた所定数の小巻取をアンワインダーに掛け、長手方向にティシュを引き出しながら折り板を通過させ、ティシュは折られながら重ね合されてゆき、最終アンワインドスタンドで所定の組数の長い帯状のティシュ束が形成される。このティシュ束をカッターで紙箱に入る長さに切断し、箱詰機械(カートナー)で所定の大きさの紙箱に箱詰めする。
【0056】
圧縮ティシュペーパーの加工工程では、箱詰め直後のティシュ束の嵩の管理が最も重要である。箱詰め直後のティシュ束を引き出し、ティシュ束の上面に0.12kgf/cm2(1.18×104Pa)程度の圧力をかけた状態で、ティシュ束の高さが紙箱高さの62〜76%であることが望ましい。
【0057】
ティシュ束の嵩の最終調整は、周知のように、スタンド部でティシュ束を形成する際に、ティシュ束の組数に応じて適宜の台数が設置されているプルユニットにより行なわれる。プルユニットはティシュ束の上下をベルトで挟み、ティシュ束の牽引と圧縮を同時に行なえる装置で、前記のティシュ束の高さ測定結果に応じて、ベルトによる加圧程度を調整することが望ましい。ティシュに1.18×104Pa程度の圧力をかけて嵩を測定する理由は、無荷重では嵩測定値のバラツキが大きく正確な測定が行い難いからであり、一方、圧力が強すぎれば嵩の変化が殆んどなくなるためである。
【0058】
ティシュ束の加圧高さが紙箱高さの76%を越えると、ティシュ束の圧縮弾性により、約10日後にはティシュ束が紙箱上面を押し上げる状態に至り、前述のようにティシュの取り出し時に破れ易いという問題を生じる。一方、64%未満では経時によるティシュ束の嵩の戻りを考慮しても、ティシュ束上面と紙箱上面の間に過大な隙間を生じる結果、製品輸送時の振動によりティシュ束は紙箱内部で波打ち状の変形を生じ、消費者がティシュを取り出し使用する際に紙が破れる問題が発生し易い。
【0059】
本発明の収納箱を用いて製造した圧縮ティシュペーパーの販売予定製品は、1箱当りのティシュ枚数が同一で、紙箱の高さを65mmに対し23%程度減少させることができた。また、ティシュの密度は約10%増、坪量は約5%減で厚さ15%減としたが、引張強度(横)、吸水度、手触り感等の品質は試験データ等により評価すると従来品と変わらないという結果が得られた。更に、箱高さに対するティシュ束の高さの比率も約7%増としたが、取出口の形状変更等の対策により、ティシュペーパー取出時の取り出し易さも変わらないという評価を得ている。
【0060】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。尚実施例及び比較例中の部、%は特に断らない限り質量部、質量%を示す。実施例及び比較例の評価中の測定単位及び測定方法は次のとおりである。
【0061】
1.坪量:単位g/m2:JIS S 3104による。
2.厚み:単位 mm:JIS P 8118(但し、試験条件は、温度20±2℃、湿度65±2%)による。但しティシュ製品の厚みは2枚で測定し2で割った。
3.密度:単位 g/cm3:JIS P 8118(但し、試験条件は、温度20±2℃、湿度65±2%)による。
4.引張強さ(横):単位 N:JIS S 3104 による。但し試験片は2枚重ねで紙の横方向に引っ張るものとし、紙幅は25±0.1mm、つかみ間隔は100±2mmとした。
(因みに、横の条件を選択したのは、箱内のティシュペーパーを取出す場合、図1に示すように該ティシュを横方向〔抄紙方向と直角方向〕に引っ張って取出すので、当該製品の使用実態と合致する引張り強さを規定したものである。)
5.吸水度:単位 秒:JIS S 3104の滴下法吸水度による。
6.手触り感:官能評価法: 男子5人と女子15人の官能評価で以下の基準により表示した。
非常に良い:◎、 良い:○、 普通:△、劣る:×
7.ティシュ束の嵩:単位 mm:箱詰め機械の出口で製品を採取し採取後3分以内に(箱詰め後3分以内に)1.18×104Paの加圧下でティシュ束の嵩(高さ)をJIS金尺で測定した。
8.製品ティシュの取り出し易さ:官能評価法:箱詰め機械の出口で製品を採取し5ヶパックフィルム包装及び段ボール包装を行なう。その後10〜11日目に往復約700kmのトラック輸送を実施、この輸送済みの製品について、男子5人と女子15人の官能評価で以下の基準により表示した。
非常に良い:◎、 良い:○、 普通:△、劣る:×
9.コースネス:単位 mg/100m:TAPPI T234hm−84による。平均コースネスは、前述の式により算出した。例えば、実施例1の場合、乾燥機側と反乾燥機側のパルプのコースネスをそれぞれXa、Xb、平均コースネスをXとするとき、
100/X=60/Xa+40/Xb
の式より算出した。
10.引張り破断伸び(縦、横):%:JIS P 8113(但し、試験条件は、温度20±2℃、湿度65±2%)による。縦は抄紙方向、横は抄紙方向と直角方向を意味する。いずれも、製品の乾燥状態で測定する。但し、試験片は2枚重ねで紙の縦方向または横方向に引っ張るものとし、紙幅は25±0.1mm、つかみ間隔は100±2mmとした。
【0062】
ティシュペーパーの紙質の測定は、上記のように、基本的にはティシュペーパーのJIS規格であるJIS S 3104によって行ったが、これに規定されていない紙質については、JIS P 8118およびJIS P 8113によって行った。但し、試験条件(調湿及び試験のための標準状態)は、JIS S3104の場合、室温20±5℃、湿度65±5%で、他の条件はJIS P8111によることとされている。これに対し、JIS P 8118およびJIS P 8113で規定されている試験条件は、JIS P 8111を適用することになっており、これによると2000年3月31日までは、温度20±2℃、湿度65±2%を用いてよいことになっていたが、それ以降は、温度23±1℃、湿度50±2%を用いることに変更になった。
従って、このような規格の変更による混乱を避けるために、試験条件は、JIS S 3104による場合は、規格通り室温20±5℃、湿度65±5%とし、JIS P 8118またはJIS P 8113による場合は、従来の条件である温度20±2℃、湿度65±2%を用いることとした。
【0063】
〈実施例1〉
原料パルプとしては、未叩解広葉樹クラフトパルプ(LBKP)、及び叩解した針葉樹クラフトパルプ(NBKP)に湿潤紙力増強剤AF255(荒川化学製)を対パルプ当り0.12%添加したものを使用し、ツインワイヤータイプの2層抄きヤンキー抄紙機で、LBKPがティシュウェブの厚さ方向で乾燥機側、NBKPが反乾燥機側になるようにそれぞれ乾燥機側:反乾燥機側=60:40の重量比率になるように抄紙した。抄紙水分は6.8%に調整した。オンマシンカレンダー及びプライマシンのカレンダーは全てソフトカレンダー処理で各々一対のロールは上側がウレタンゴム被覆の弾性ロールでそのショアー硬度は92度であり、下側のロールは金属ロールでスイミングロールを使用した。また線圧は、オンマシンカレンダー及びプライマシンのカレンダー共に、7kgf/cm(68.7N/cm)近辺の圧力として、ティシュの密度を0.32g/cm3となるように調整した。
また、原料パルプ中のドライパルプの比率は70%、原料パルプ中の繊維の平均コースネスは11.6mg/100m、ティシュペーパーの坪量は12.0g/m2、クレープ率は22%とした。
【0064】
プライマシンでは、反乾燥機側がティシュウェブの内側に対面するようにして2枚重ねにしてカレンダー処理を行った後199mm巾にスリットした。折り板方式加工機(PCMC社製)では、インターホールドで折りながら200組(400枚)のティシュ束を形成した。プルユニットでは、実施例1〜11の加工直後のティシュ束の嵩高さが29〜39mmとなるように加圧を調整した。カッターではティシュ束を232mmの長さに断裁し、カートナーで図1、図3に示す本発明の収納箱に箱詰めした。収納箱は、上面の短辺寸法(L2)=116mm、長辺寸法(L1)=242mm、箱高さ(内寸、H)=50mmの紙製収納箱である。また、該収納箱のティシュ取出口の寸法は、長手方向最大長さB=192mm、幅A=41.5mm、スリット長さl=170mmである。すなわち、B/L1=79%、A/B=22%、l/L1=70%である。また、取出口面積の上面全面積に対する比は、25%、箱を形成する紙の厚さは0.5mmである。
【0065】
〈実施例2〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・坪量11g/m2、・カレンダー条件を変更して、ティシュの密度を0.29g/cm3とした。
・尚、上記条件変更により、ティシュの厚さ、ティシュ束の高さは必然的に変化する。以下の例においても同様である。
〈実施例3〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・坪量12g/m2・カレンダー条件を変更して、ティシュの密度を0.37g/cm3とした。
〈実施例4〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・坪量11g/m2、・カレンダー条件を変更して、ティシュの密度を0.37g/cm3とした。
・収納箱の高さを43mm(箱内側寸法)とした。
【0066】
次に、あまり好ましくない実施例等について述べる。
〈実施例5〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・原料パルプの種類と配合を変えて、原料パルプの平均コースネスを15mg/100mとした。
〈実施例6〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・坪量12g/m2・カレンダー条件を変更して、ティシュの密度を0.38g/cm3とした。
〈比較例1〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・坪量14g/m2、・カレンダー条件を変更して、ティシュの密度を0.34g/cm3とした。
〈実施例7〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・坪量10g/m2、・カレンダー条件を変更して、ティシュの密度を0.29g/cm3とした。
〈参考例1〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・クレープ率26%、・カレンダー条件も少し変更して、ティシュの密度を0.29g/cm3とした。
〈比較例2〉 下記の条件を変更した以外は実施例1と同様とした。
・紙料調整工程における叩解機(ダブルディスクリファイナー)のディスク間クリアランスを実施例1の場合より広くなるように調整して、負荷電力を下げた。すなわち、叩解度を下げた。
【0067】
次に、比較例について述べる。
〈比較例3〜6〉 従来から流通しているボックスティシュの値を示す。収納されるティシュペーパーの枚数に対する箱の内側高さ寸法の比は、65/400mm/枚である。
【0068】
上記実施例と比較例について、上記測定条件によって、ティシュペーパーの引張強さ(横)と、厚み、坪量、密度、吸水度、等の測定を実施してその結果を表1に示した。
【0069】
【表1】
【0070】
以下、表1に記載した実施例ならびに比較例について、その意義を具体的に説明する。実施例1は最も典型的な製造例を示す。実施例2は、密度の下限値を示したもので、その場合でも坪量を下げること等により1枚毎の厚さを薄くすることが出来、ティシュの取出し易さも良好であり、吸水度や引張り強度を所定値に維持できることを示した。実施例3は、密度を上限値としたときでも、吸水度、手触り感を所定値に維持できることを示した。実施例4は、坪量および密度を限界値に近くすると、箱高さを43mmまで低くしても製品ティシュの取出し易さが維持出来ることを示した。実施例5は、坪量、密度を所定範囲内に保持したときでも、コースネスの値を上げると手触り感が悪くなることを示した。
【0071】
実施例6は、密度が高すぎる場合であり、手触り感が悪化し、吸水度の値も高くなることを示した。比較例1は、坪量が高すぎる場合であり、密度を上げてもティシュの束高さが高くなり、ティシュの取出し性が悪くなることを示した。実施例7は、坪量を限界まで低くした場合であり、抄紙機で断紙トラブル等が発生し易くなり安定生産の限界であり、吸水度と強度の維持にも特段の配慮を要することを示した。参考例1は、クレープ率を高く設定すると、カレンダー条件が同一でもティシュの厚さが厚くなり(ティシュ束の高さが高くなり)、ティシュの取出しに支障が出ることを示した。比較例2は、坪量、密度は請求項1の範囲内ではあるが、叩解度が低いため、引張り強度が低下し、ティシュペーパー取出し時に破れ易く、取出し性も悪いことを示した。比較例3〜6は、従来から流通しているコンパクトタイプのボックスティシュの実例である。本発明品に比べて、ティシュの厚さは比較的厚く、収納箱の高さに対するティシュ束の高さの比率も比較的小さく設定されているので、収納箱の高さは65mmと高い寸法を必要としている。
【0072】
【発明の効果】
本発明の収納箱によれば、箱に収納されたティシュペーパー製品において、所定収納枚数に対し収納する箱の高さを低くしてコンパクトにすることができるので、消費者の持ち運びや保管の利便性を向上させることが出来る。
また、コンパクトにするためには、ティシュペーパーの厚さを薄くする必要が生じ品質が低下しがちであるが、本発明の収納箱によれば、従来からティシュペーパーに要求されている強度、吸水度、柔らかさ、手触り感、ティシュペーパーの取り出し易さ等の品質を所定の範囲に維持したままで、コンパクト化を達成することが出来る。
【0073】
特に、本発明の請求項1の発明においては、ティシュペーパーの所定収納枚数に対し収納する収納箱の高さを低くする方法として、収納箱上部の余裕空間の高さやその比率を小さくすると、ティシュペーパーが取り出し難くなるが、箱上部の取出口の長手方向の長さ、及び短手方向の長さの比率を適切に設定することにより、このような問題を解決することが出来る。そして、収納箱におけるティシュペーパーの保持と取り出し易さの両方の点で好ましいものとなる。また同様に、請求項2〜請求項4の発明によれば、箱上部の取出口の取出口面積の比率、取出口に取付けられたフィルムのスリット長さの比率を適切に設定することにより、箱上部の余裕空間の減少分を補い、ティシュペーパーの取り出しが容易であると共に、使用時に取出口から上方に出ているティシュが箱内に落ちないように保持する機能も充分である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収納箱にティシュペーパーを収納した状態の一例を示す斜視図にして、その一部を切り欠いて示した図。
【図2】前記収納箱内において、折り板加工機を介してポップアップ方式で収納したティシュペーパーを模式的に示した側面図。
【図3】ティシュペーパーの収納箱の上面図である。
【符号の説明】
1 ティシュペーパーの収納箱
2 収納箱上面に形成したティシュペーパー取出口
3 取出口の内側に配設したフィルム
4 フィルムに設けたスリット
5 ティシュペーパー
5a 重ね合わせたティシュペーパー
Claims (3)
- 複数枚のティシュペーパーを2枚1組として所謂ポップアップ方式で折り畳んで略直方体の箱に収納したティシュペーパー製品に使用される該収納箱であって、
収納されるティシュペーパーの枚数に対する箱の内側高さ寸法の比が40/400〜60/400 mm/枚であり、ティシュペーパー1枚当りのJIS S 3104で規定する坪量が10.0〜12.0g/m2であり、さらに、該ティシュペーパー2枚重ね一組当たりのJIS S 3104で規定する引張り強さが乾燥時、横の条件で0.78〜2.0N/25mmであるティシュペーパー製品に使用され、
該箱の上面に形成される取出口は、該箱の長辺に沿って配置され、該取出口の長手方向における最大長さを上面の長辺長さに対する比で表した場合、72〜96%であり、且つ該取出口の短手方向における最大長さを、取出口の長手方向の最大長さに対する比で表わした場合、17〜24%であり、
さらに前記収納箱の上面内側に、ティシュペーパー取出用スリットを有するフィルムを貼り付けると共に、該スリットを箱の取出口の中央部において箱の長手方向に配置し、かつ前記スリット長さが、箱上面の長辺長さに対する比で表した場合、66〜96%であることを特徴とするティシュペーパー収納箱。 - 前記収納箱の上面に配置された取出口の面積を上面の全面積に対する比で表した場合、23〜32%であることを特徴とする請求項1に記載したティシュペーパー収納箱。
- 前記スリット長さは、前記箱の上面の長辺長さに対する比で表した場合、68〜96%であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載したティシュペーパー収納箱。
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