JP4067267B2 - 袋状容器用栓付き注出口 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の流動性物質を充填する袋状容器の開口端に取付けられる、注出口と栓を一体に形成した栓付き注出口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
袋状容器の開口端に、注出口と栓を一体に形成した注出口組合体を取付けるようにした発明が、特開平9−249237号公報に開示されている。この注出口組合体は、注出口の円筒部上端に栓が装着方向を向いた状態で剥離可能に一体に成形されており、袋状容器を開封するときは、注出口と栓との間に薄肉に形成した繋ぎ目を破断して栓を取外し、袋状容器を再封するときには、取外した栓を注出口に挿入又は螺合する構造を備えている。
【0003】
上記の注出口組合体は、袋状容器に取付けた状態では、栓の先端部は注出口の円筒部上端と薄肉の繋ぎ目で接続されているので、栓の先端部にゴミなどが付着するのを防止することができて衛生的に使用できるものとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の注出口組合体は、袋状容器を開封するために手で栓を捩ろうとすると、栓は薄肉に形成した繋ぎ目で注出口の円筒部上端と接続しているだけであるので、注出口に対して栓が傾いてしまう。栓が傾いた状態では捩り難く、強く捩ると、傾いた側の繋ぎ目は破断するが、傾いた方向と直角の方向の繋ぎ目は破断しないため、再度栓を捩るか栓の傾きを直して繋ぎ目を破断しなければならなくなる。
【0005】
上記のように、開封の際に何度も栓を捩ったり傾けたりすると、繋ぎ目が均一に破断しないことがあり、栓を再封するときに、密封できなくなる恐れがある。また、注出口の円筒部の内面と栓の外面とを雌雄関係の形状として嵌合又は螺合する構成としているので、取外した栓の先端に繋ぎ目の不整な破断跡があると、取外した栓を注出口に挿入又は螺合するのが困難となる。
更に、上記の注出口組合体は、再封時に栓が抜け落ちるのを防止するには、栓を螺合する構造とするので、複雑な成形用金型が必要となって製造コストが高くなる。
【0006】
本発明は、袋状容器用栓付き注出口において、簡単な構造であって開封の際に栓を取外し易くすると共に、再封時に十分な密封機能が得られ、かつ栓の抜け落ちが防止できる栓付き注出口を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、栓付き注出口の栓が摘み部と注出口本体部に嵌入する栓部とからなり、該栓部は、摘み部の下面に続く円柱部の下方に形成した短径部と、該短径部と直交する水平方向に張出した長径部とを有し、且つ、該短径部と長径部の部分では、その水平断面の形状で見て、角となる部位が必ず存在するように形成し、該長径部の上面は摘み部の下面に形成した環状突起と所定の間隔を隔てて形成し、注出口本体部の筒部上端面には、前記栓の栓部に形成した所定の間隔に対応する厚さの係合突起を水平方向内側に張出して形成し、前記栓部の先端外周面を下方に向かって内方に傾斜するテーパー部として形成しているのに対し、前記注出口本体部の上端内周面と前記栓部の先端外周面のテーパー部の下端よりも上方の部分とを繋いで薄肉部を形成したものであり、栓の長径部の上面を、最も長径となる部位に向かい徐々に隆起する傾斜面とするのが好適である。再封時に注出口本体部の前記係合突起を、取外した栓の環状突起と長径部の上面とで挟持するので、再封時に十分な密封機能が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の栓付き注出口の一例を示す正面図で右側を断面で示す。図2は、図1の側面図、図3は、図1の平面図、図4は、図1のX−X線の断面図、図5は、図1のY−Y線の断面図である。
栓付き注出口1は、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を射出成形により製作したもので、注出口本体部2と栓3とが、薄肉部4を介して一体に繋っている。
注出口本体部2は、上部に形成した円筒状の筒部6と、その下方に位置する固着部7とで構成され、これらの内側には、内容物を通過させる円筒状の通路8が設けてある。
固着部7の水平方向の断面形状は、船形をしていて、図示していない袋状容器の開口端に挿入され、ヒートシール法又は接着剤を用いるなどの適宜手段により、袋状容器の開口端を塞いで固着する。
【0009】
栓3は、栓部5と摘み部9とからなり、摘み部9は、箱形の中空把っ手10と円盤部11とからなり、円盤部11の下面には環状の突起12が形成してある。栓部5は、摘み部9の下面に円柱部14で連なり、その水平断面は、図5に示すように、正方形の向かい合う二辺のそれぞれに二等辺三角形を一体に付け足した形状であって、亀の甲羅のような形状をなし、その先端部に形成したテーパー部のほぼ中間部辺りで、注出口本体部2の筒部6の上端と薄肉部4を介して一体に繋がっている。
【0010】
栓部5の前記水平断面形状について、正方形の一辺の長さの部位を短径部、これに二等辺三角形の高さを加えた長さの部位を長径部と呼んで、栓3の栓部5の形状を詳細に説明する。
栓部5の短径部の長さは、図4に示すように円柱部14の直径と等しくし、栓部5の長径部は、短径部と直角方向で摘み部9の把っ手10の長手方向と平行に延び、その最長の長さは、図5に示すように注出口本体部2の筒部6の内径より僅かに短くする。
そして、栓部5の長径部の上面15には、最も長径となる部位に向かって徐々に隆起する傾斜面を形成し、この傾斜上面15と摘み部9の下面の環状突起12との間に、後述する注出口本体部2の筒部上端面に形成した係合突起13を嵌合させることができる間隔16が設けてある。
【0011】
注出口本体部2の筒部6の上端には、周りから半径方向内方に延びる係合突起13が形成されていて、薄肉部4を介して栓部5の短径部及び長径部の周りで繋っている。
【0012】
内容物を充填した袋状容器を開封するときには、片方の手で注出口本体部2を握り、他方の手で摘み部9を捩ったり傾けて薄肉部4を破断して栓3を取外す。この際に、栓部5の断面形状が短径部及と長径部とを有し、角となる部位が必ず存在するので、その角部に破断力が集中して薄肉部4が容易に破断する。
【0013】
袋状容器を再封するときには、取外した栓3の栓部5を注出口本体部2の筒部6に挿入する。この際に、栓3の栓部5の長径部が摘み部9の把っ手10の長手方向と平行に形成されているので、栓部5を筒部6の上面開口の向きに合せ易く、容易に栓部5を筒部6に挿入でき、栓3の環状突起12を筒部6の上端面に当接させることができる。
【0014】
この状態から摘み部9を回転させると、筒部6の係合突起13が栓3の間隔16に入って環状突起12と傾斜上面15との間に挟み込まれて行く。傾斜上面15には、最も長径となる部位に向かって隆起する傾斜面が形成されているので、摘み部9を回転させる抵抗が徐々に増大し、約90度回転した位置で密封が完了する。この再封状態を図6に示す。
この状態となると、栓3が堅く締め付けられたことを手で感じることができ、また、把っ手10が注出口本体部2の固着部7の長手方向と平行な方向に向くので、目で確認することもできる。
【0015】
図6に示す再封状態は、栓3の栓部5の長径部が係合突起13の下面を圧接して環状突起12が筒部6の上端面に密着することにより密封が行われるので、栓部5の外周面や筒部6の上端内周に薄肉部4の破断跡が発生しても、栓3の密封機能には影響を及ぼすことがない。
【0016】
上記の実施態様では、栓部5の長径部の上面に傾斜面を形成したが、この面を水平面とし、筒部6の係合突起13の下面に徐々に厚みを増す傾斜面を形成してもよい。
また、栓3の栓部5の形状も上記の実施態様に限るものではなく、図7に栓部の別形態を示す。図7は、栓部の水平断面の輪郭を実線とし、これに形状を説明するために破線を記入した説明図である。
図7Aは、正方形の向かい合う二辺のそれぞれに台形を付け足した形状としたものであり、図7Bは、台形に代えて円の一部を裁断して付け足した形状としたものである。
図7Cは、円の一部に二等辺三角形を重ね合せた形状としたものであり、更に、図示してないが、楕円形等の形状とすることも可能である。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、袋状容器を開封する際に、栓を取外し易くなり、再封時に薄肉部の破断跡が栓の密封機能に影響することがなくなって、十分な密封機能が得られると共に、栓が脱落することもない。
また、栓が再封状態となったことを、摘み部を操作する指先で感知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の栓付き注出口の一例を示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図1のX−X線の断面図。
【図5】図1のY−Y線の断面図。
【図6】図1の栓付き注出口の再封状態を示す正面図。
【図7】図1の栓付き注出口における栓部の別形態を示す説明図。
【符号の説明】
1:栓付き注出口 2:注出口本体部 3:栓 4:薄肉部 5:栓部 6:筒部 7:固着部 8:通路 9:摘み部 10:把っ手 11:円盤部 12:環状突起 13:係合突起 14:円柱部 15:傾斜上面 16:間隔
Claims (2)
- 注出口本体部と栓とが破断可能な薄肉部で繋って一体に形成されていて、袋状容器の開口端に固着される栓付き注出口において、
栓付き注出口の栓が摘み部と注出口本体部に嵌入する栓部とからなり、該栓部は、摘み部の下面に続く円柱部の下方に形成した短径部と、該短径部と直交する水平方向に張出した長径部とを有し、且つ、該短径部と長径部の部分では、その水平断面の形状で見て、角となる部位が必ず存在するように形成され、該長径部の上面は摘み部の下面に形成した環状突起と所定の間隔を隔てて形成され、
注出口本体部の筒部上端面に、前記栓の栓部に形成した所定の間隔に対応する厚さの係合突起が水平方向内側に張出して形成され、
前記栓部の先端外周面が下方に向かって内方に傾斜するテーパー部として形成されているのに対し、前記注出口本体部の上端内周面と前記栓部の先端外周面のテーパー部の下端よりも上方の部分とを繋いで薄肉部が形成されていて、
再封時に注出口本体部の前記係合突起を、取外した栓の環状突起と長径部の上面とで挟持するように構成したことを特徴とする袋状容器用栓付き注出口。 - 前記栓の長径部の上面を、最も長径となる部位に向かって徐々に隆起する傾斜面とした請求項1に記載の袋状容器用栓付き注出口。
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