JP4623691B2 - 開封認知部材付きプラスチックキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、瓶等の容器の口部に再封可能に装着するキャップであって、内容物を充填した容器のキャップが開封されたことを認知できるプラスチックキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飲料を充填した容器のキャップを一旦開封したことが検知できる開封認知部材付きキャップが、特公昭59−18268号公報に開示されている。
この開封認知部材付きキャップは、図5に断面図で示すように、容器口部外周に形成した雄ねじに螺合する雌ねじと封緘部とを有するキャップ30に、複数のブリッジ41を介してリング40を接続し、この接続部位のリング40の両側にスパン42と刻み目50を形成したものであって、このリング付きキャップを飲料を充填した容器口部に、キャップ30を時計方向に回転して装着する。この際、ブリッジ41が図5において右方に移動し、リング40は、その刻み目50が拡開する傾向となって径が増大するので、容器口部の周りを摺動して容器に装着される。
【0003】
容器に装着したキャップを開封するには、キャップ30を反時計方向に回転させる。この際、ブリッジ41が図5において左方に移動し、リング40の刻み目50が閉じる傾向となり、リング40は、その径が縮小して容器口部の周りに締め付けられる。
スパン42の破断強度をブリッジ41の破断強度より低く設定することにより、キャップを開封する際にリング40のスパン42が破断し、リング40はキャップ30にブリッジ41で接続されたまま容器から取り外される。
【0004】
また、実開昭54−64646号公報には、蓋本体の下方に蓋のねじ外し方向のみに係合するラチェットを内周面に形成した開封認知環を設け、この開封認知環の一部に易開離部を形成した開封認知部材付き容器蓋が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術は、いずれも飲料を充填した容器のキャップを一旦開封したことが検知可能であると共に、使用済み容器から容器とは異種材料製の開封認知部材がキャップと共に取り外せるので、容器のリサイクルに利点がある。
しかし、いずれの開封認知部材も容器口部の外周形状に対応した円環状に形成したもので、一旦開封した状態では、開封認知部材が元の円環状に戻り、その破断跡が一本の切れ目となるので、開封認知部材を特別注意して見ないと、その破断跡を見逃してしまう恐れがある。
【0006】
本発明は、開封したときにキャップ本体と開封認知部材とが一体となって容器から取り外されると共に、一旦開封したことが容易に検知できる開封認知部材付きプラスチックキャップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器の円筒状の口部に回転して装着するキャップ本体の下方に柱部を介して開封認知用のリングを一体に形成し、該リングはキャップを開封方向へ回転したときのみ容器の円筒状の口部外周面に係止される機構を有し、前記キャップを開封すると前記リングの一部が破断するプラスチックキャップであって、容器に装着する前の前記開封認知用のリングの水平面の形状が楕円形であり、容器に装着した後の前記リングが容器の円筒状口部外周面に沿ってほぼ円形となるように構成されていて、前記キャップ本体と開封認知用のリングとが、キャップ本体の円周上の対向する二箇所の柱部で連結され、前記リングには、その楕円の長径部側に薄肉部が形成されると共に、その内周面に、キャップを開封方向へ回転したときのみ容器の円筒状の口部外周面に係止される係止突起を設けた開封認知部材付きプラスチックキャップである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のプラスチックキャップの一例を示す正面図、図2は、図1のX−X線の断面図である。
本発明のプラスチックキャップ1は、高・中・低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を射出成形により製作したもので、キャップ本体2とリング3とが、柱部4を介して繋って一体に成形される。
キャップ本体2の水平面形状は、通常のキャップと同様に円形であるが、リング3は楕円形とし、その上端とキャップ本体2の下端面を180度の間隔を置いて2本の柱部4で繋いである。
【0009】
リング3の内面には、楕円形の長径と短径の位置に一方向係止突起6が90度の間隔で四箇所に設けられ、この係止突起6は、キャップ本体2を容器の口部の雄ねじに螺合する方向(図2における時計方向)の回転先端側を緩い傾斜面とし、その反対側を段状の係止面としてある。
また、リング3の外周面には、楕円の長径側の係止突起6と柱部4との間の部位に、小幅の薄肉部5が180度の間隔を置いて二箇所に形成され、この薄肉部5の捩りに対する破断強度は、柱部4の捩りに対する破断強度よりも低くなるようにしてある。
【0010】
図3は、図1のキャップを容器口部に取付けた状態を示す正面図で、右側を半裁断面としてある。図4は、図3のY−Y線での断面図である。
容器本体10は、ポリエチレンテレフタレート製のブローボトルやガラス瓶等の口部外周に雄ねじを形成し、キャップ本体2の雌ねじ9を容器本体10の円筒状の口部11に螺合したときに、口部11の上端とキャップ本体2の天面内側に形成した環状突起8とが当接し、また、口部11の内面がキャップ本体2の嵌入部7に嵌合して密封性を得る構成としてある。
【0011】
また、容器本体10には、口部11の雄ねじの下方外周に係止突起12を90度の間隔で形成し、この係止突起12は、リング3の内周面に形成した係止突起6とは円周方向逆向きの形状とし、キャップ本体2を容器口部の雄ねじに螺合する方向(図4における時計方向)に回転させたときには、係止突起6と係止突起12とが緩い傾斜面同士で接触して滑り越えるので、キャップ本体2の螺合が許容される。
開封時にキャップ本体2を反時計方向へ回転すると、リング3の係止突起6の段状の係止面が容器本体10の係止突起12の段状の係止面で係止される。
また、容器本体10の各係止突起12の頂点を繋ぐ仮想円の円周長をリング3の楕円形の内周の長さとほぼ同じ長さとし、プラスチックキャップ1を容器本体10に装着したときに、リング3の水平面形状が容器口部の外周面に沿って、ほぼ円形となるようにしてある。
【0012】
内容物を充填した容器本体10にプラスチックキャップ1を被せて時計方向に回転させ、ねじ部の螺合が進行すると、リング3の楕円短径部に形成された一対の係止突起6の下端が容器の口部11の係止突起12の上面に当るが、緩い傾斜面同士が接触してリング3の係止突起6は半径方向外方に拡がり、口部11の係止突起12を滑って乗り越える。
一方、リング3の楕円長径部に形成された一対の係止突起6は、半径方向内方に狭まり、楕円形であったリング3は、図4に示すように、ほぼ円形となり、プラスチックキャップ1の装着が完了すると、図3に示すように、キャップ本体2の上部において口部11が密封される。
【0013】
内容物を充填した容器10を開封するときに、キャップ本体2を反時計方向へ回転させると、リング3の係止突起6が容器本体10の係止突起12に係止されてリング3の回転が止るので、回転力が柱部4からリングの薄肉部5に加わって一方の薄肉部5が破断する。
リング3は、弾性のあるプラスチックで楕円形に形成され、容器の口部11に装着されたときに円形に変形されているので、薄肉部5の破断によって元の楕円形に戻ろうとする。このため破断跡が開いて半径方向外方に突出する。
したがって、開封されたことが一目瞭然に視認でき、不正開封されたことを極めて容易に検知するすることができる。
【0014】
上記の実施態様では、薄肉部5を楕円形に形成したリング3の長径部の近傍に設けてあるので、薄肉部5が破断したときに、その破断跡が外方に向かって大きく移動し、破断跡の検知が極めて容易になる。
また、キャップ本体2を容器の口部11に装着する手段は、上記の実施態様の螺合に限らず、キャップ本体2を回転して装着する手段であればよく、開封時においてリング3を容器口部に係止する手段についても、図5について説明した従来の機構や前記したラチェットを使用する従来の機構を採用することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、開封したときにキャップ本体と開封認知部材のリングとが一体となって容器から取り外されるので、容器のリサイクルに利点があると共に、一旦開封すると、リングの破断跡が外方に大きく変形するので、不正開封を極めて容易に検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックキャップの一例を示す正面図。
【図2】図1のX−X線の断面図。
【図3】図1のキャップを容器口部に取付けた状態を示す正面図。
【図4】図3のY−Y線の断面図。
【図5】従来の開封認知部材付きキャップの縦断面図。
【符号の説明】
1:プラスチックキャップ 2:キャップ本体 3:リング 4:柱部 5:薄肉部 6:係止突起 7:嵌入部 8:環状突起 9:雌ねじ 10:容器本体 11:口部 12:係止突起
Claims (1)
- 容器の円筒状の口部に回転して装着するキャップ本体の下方に柱部を介して開封認知用のリングを一体に形成し、該リングはキャップを開封方向へ回転したときのみ容器の円筒状の口部外周面に係止される機構を有し、前記キャップを開封すると前記リングの一部が破断するプラスチックキャップにおいて、容器に装着する前の前記開封認知用のリングの水平面の形状が楕円形であり、容器に装着した後の前記リングが容器の円筒状口部外周面に沿ってほぼ円形となるように構成されていて、前記キャップ本体と開封認知用のリングとが、キャップ本体の円周上の対向する二箇所の柱部で連結され、前記リングには、その楕円の長径部側に薄肉部が形成されると共に、その内周面に、キャップを開封方向へ回転したときのみ容器の円筒状の口部外周面に係止される係止突起を設けたことを特徴とする開封認知部材付きプラスチックキャップ。
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