JP5000400B2 - 蓋付き容器 - Google Patents
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Description
一方、容器本体を閉塞する蓋部材は、天面壁から下方へ連なるスカート壁が形成され、スカート壁の内周面側の下縁には、上述のネジ山に対応させた数の爪片を蓋部材の半径方向内側に突出させ、該爪片をネジ山に螺着させて容器本体を蓋部材で閉栓させている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ユーザが飲料を飲むときに口当たりのよい違和感のない容器本体を備えた蓋付き容器を提供することを目的とする。
上記蓋付き容器は、前記複数の突起の各先端部を結ぶ仮想円の径が前記複数の溝の始端部における外周円の径よりも小さくすることができる。
また、上記蓋付き容器の前記蓋部材のスカート壁の内周面には、複数の突起間の少なくとも1つの突起間に前記スカート壁の下端から少なくとも前記突起の上端に至る薄肉部が形成されているので、蓋部材のスカート壁を径方向外側に拡げ易くなる。
上記蓋付き容器は、前記複数の突起の各先端部を結ぶ仮想円の径が前記複数のネジ溝の始端部を結ぶ外周円の径よりも小さくした。蓋部材が樹脂製で弾性を有するので、このように外周縁よりも突起の仮想円の径を小さくすることができ、これによって突起がネジ溝から抜けることなく確実に係合できる。
上記蓋付き容器は、前記薄肉部が前記突起の周方向の両端部に隣接して形成するようにしたので、容器本体のスカート壁を効果的に拡げることができる。
図1は、本発明による蓋付き容器の断面図(下側)と蓋部材の部分破断断面図(上側)であり、図2は蓋付き容器の図1とは異なる方向から見た断面図である。
本発明に係る蓋付き容器1は、容器本体2と合成樹脂製の蓋部材3とを備えている。容器本体2は、本実施形態ではガラス製容器であるが合成樹脂で成形したものであってもよい。
ただし、このように径が漸次減少することは必須要件ではなく、容器本体2は少なくとも開口部5における外周面6に、外方に突出する突出部が形成されていない面を有することが必要である。したがって、開口部5以外の部分は、凹凸があってもよく、直線形状であってもよく、容器本体の下側の形状を、円筒形、球形、四角形等の形状にしてもよい。さらに、開口部5の以外の断面形状の稜線は、直線形状であってもよく、弧を描いた流線形状であってもよい。
図6は、ネジ溝10を形成した部分における外周面6を平面にした状態の展開図である。複数のネジ溝10は全てが同一形状であり、本実施形態では8本のネジ溝10が同一間隔を空けて配置されている。各ネジ溝10は、全体が周方向へ長い長方形状であって、図面右側の始端部10aがやや上下方向へ高く、図面左側の終端部10bが低くなるように、傾斜させている。具体的には、容器本体2に被せられる蓋部材3の閉蓋方向(図6中の矢印a方向)側へ向かって下方に傾斜させている。そして、各ネジ溝10は、周方向へ45度間隔で水平方向へ平行移動させるようにして形成されている。
図1及び図9を参照にして、蓋部材3は、円板形状の天面壁11とこの天面壁11の周縁部から実質的に垂下する円筒状のスカート壁12とを備えている。スカート壁12の内径は、容器本体2の開口部5の外径とほぼ同じ大きさを有している。蓋部材3にはスカート壁12の内側に、該スカート壁12に対して間隔を空けて配設した環状リブ14が、天面壁11の内面から面上に立設させて形成されている。
環状リブ14の外周面は容器本体2の開口部5の内周面に当接するように形成し、スカート壁12と環状リブ14の間は、開口部5の厚さにほぼ対応するように形成されている。また、スカート壁12と天面壁11との内面側の境界部には、図8に示すようにビード15を形成し、ビード15は開口部5の湾曲部5bに密着している。
図9に示すように、複数の突起の各先端部を結ぶ仮想円の径D1は複数のネジ溝10の始端部10aを結ぶ外周面6における位置の外周円の径D2よりも小さく形成されている。
このように突起17がネジ溝10に入り込むことによって、スカート壁12は伸びた弾性変形状態からもとの状態(形状)に戻る。
すると、図8に示すように、容器本体2の水平部5aとネジ溝10の上側溝面までの長さが徐々に大きくなり、ネジ溝10の終端部10bの位置で蓋部材3の天面壁11と突起17との間に圧接される。これによって蓋部材3によって容器本体2が閉栓され、同時に、ビート15と湾曲部5bとが圧接するとともに、環状リブ14の外周面と開口部5内周面とが当接する。
家庭で使用されている市販のコップのように、例えば形状を流線形状にして意匠性に優れた容器が形成できるので、使用後はそのままコップとしても利用することもできる。
例えば、上記実施形態では突起17の数をネジ溝10の本数と同じように8個所に形成したが、突起17の数を4個所に配置し、ネジ溝10の1本置きに、突起17を係合させ、突起17の数をネジ溝10の本数と一致させなくともよい。
2 容器本体
3 蓋部材
5 開口部
7 底部
10 ネジ溝
11 天面壁
12 スカート壁
17 突起
18 薄肉部
Claims (2)
- 少なくとも開口部側外周面は、外方に突出する突出部が形成されていない面を有する容器本体と該容器本体を閉塞する樹脂製の蓋部材とからなる蓋付き容器であって、
該蓋部材が天面壁と、該天面壁の周囲から下方に延びるスカート壁とからなり、
前記容器本体の外周面に、周方向へ間隔を開けてかつ前記蓋部材の閉蓋方向側へ向かって下方に傾斜して延びる複数のネジ溝を等間隔に形成し、該ネジ溝の深さが該ネジ溝の始端部よりも終端部が深くなるように形成し、
前記蓋部材のスカート壁の内周面には、前記ネジ溝と係合する突起を等間隔に形成し、閉蓋状態で前記複数の突起が前記複数のネジ溝に係合するとともに、前記内周面には前記複数の突起間の少なくとも1つの突起間に前記スカート壁の下端から少なくとも前記突起の上端に至る薄肉部が形成され、該薄肉部が前記突起の周方向の両端部に隣接して形成するようにしたことを特徴とする蓋付き容器。 - 前記複数の突起の各先端部を結ぶ仮想円の径が前記複数のネジ溝の始端部における外周円の径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
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