JP4067004B2 - 画像形成システム、画像形成装置、及びコンピュータ読取可能なプログラム - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置、及びコンピュータ読取可能なプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成システム、画像形成装置及びコンピュータ読取可能なプログラムに関する。
従来から、画像処理の分野において、使用するメモリ領域の低減、印字速度の向上等を図るため、アプリケーション等によって生成された第1の画像データを、例えば1ラインごと間引いた第2の画像データを生成し、その第2の画像データを複製した画像を出力するようにして印刷を行う技術が提供されている。
特開平6−189087号公報
この間引き方法としては、例えば、図14に示すような方法が考えられる。この方法では、まず、アプリケーション等によって生成された図14(a)のような初期画像データを読み込み、そのドットパターンを構成するドットデータを1ラインごとに間引くことにより、図14(b)のような構成の第2の画像データを生成する。そして、この第2の画像データの各ラインを間引かれたラインに複製することにより図14(c)のような印刷画像データを生成する。
しかしながら、本手法を用いると、使用するメモリ領域の低減や印字速度の向上等を図れるものの、間引きによって印刷すべきドットが抜け落ちてしまうという問題がある。特に、図14(a)における「A」の横線のような間引きラインに沿った細線の場合、印刷すべきドットが大幅に抜け落ちてしまい、第1の画像データを反映しない画像出力がなされてしまうという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいてなされたものであって、間引き処理によって使用するメモリ領域の低減、印字速度の向上等を図りつつ、その一方で画像の欠落を効果的に防止しうる構成を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ドットデータがマトリックス状に配置されることによって構成される第1の画像データに基づいて画像形成を行う画像形成システムであって、前記ドットデータを間引くことにより、前記第1の画像データの2ライン分のデータを、1ライン分のデータである第2の画像データに変換するデータ変換手段と、前記データ変換手段にて変換された第2の画像データが複製された画像を出力する画像出力手段と、を有し、前記データ変換手段は、前記ドットデータを間引く際に、前記第1の画像データを2行2列のドットデータからなるドットブロックに分け、各ドットブロックを構成するドットデータの配列が、予め定められた特定配列に該当するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記特定配列に該当すると判断された場合に、前記第2の画像データのうち、そのドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成を行う画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換える置換手段と、を備え、前記特定配列は、前記ドットブロックにおいて、間引対象となる全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成を行わない非画像形成ドットデータとして構成される第1の配列を含むことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、前記特定配列は、前記ドットブロックにおいて、間引対象となるドットデータが、前記画像形成ドットデータと前記非画像形成ドットデータとによって構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが前記非画像形成ドットデータによって構成される第2の配列を含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成システムにおいて、前記置換手段は、前記第2の画像データのうち、前記判断手段によって前記特定配列に該当すると判断されたドットブロックに対応する部分のデータを、前記画像形成ドットデータと前記非画像形成ドットデータの組合せからなる前記第1の置換データに置き換えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、前記データ変換手段は、前記第1の画像データにおいて、主走査方向または副走査方向に沿ったドットラインを1ラインおきに間引くことにより、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の画像形成システムにおいて、前記データ変換手段は、前記第1の画像データにおいて、主走査方向に沿ったドットラインを間引くことにより前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、前記データ変換手段は、前記第1の画像データのドットデータを千鳥状に間引くことにより、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、前記ドットブロックにおける間引対象となる全てのドットデータが前記非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成される第3の配列が予め設定されており、前記データ変換手段は、前記第2の画像データのうち、前記第3の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとの組合せからなる第2の置換データに置き換えるようにして、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載の画像形成システムにおいて、前記ドットブロックにおける間引対象となる全てのドットデータが前記非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成される第3の配列と、前記ドットブロックに3つの前記画像形成ドットデータが含まれ、かつ間引対象となる全てのドットデータが前記画像形成ドットデータによって構成される第4の配列と、が特定配列として予め設定されており、前記データ変換手段は、前記第2の画像データのうち、前記第3の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、前記画像形成ドットデータと前記非画像形成ドットデータの組合せからなる第2の置換データに置き換えるようにして、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換し、前記第2の画像データのうち、前記第4の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、前記画像形成ドットのみの組合せからなる第3の置換データに置き換えるようにして、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、前記画像出力手段は、前記画像形成ドットデータに対応したドット画像を出力する場合、基準ドット幅よりも大きい幅であり、かつ前記基準ドット幅の2倍のドット幅よりも小さい幅のドット画像を形成するように出力制御を行うことを特徴とする。
請求項10の発明は、ドットデータがマトリックス状に配置されることによって構成される第1の画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置であって、前記ドットデータを間引くことにより、前記第1の画像データの2ライン分のデータを、1ライン分のデータである第2の画像データに変換するデータ変換手段と、前記データ変換手段にて変換された第2の画像データが複製された画像を出力する画像出力手段と、を有し、前記データ変換手段は、前記ドットデータを間引く際に、前記第1の画像データを2行2列のドットデータからなるドットブロックに分け、各ドットブロックを構成するドットデータの配列が、予め定められた特定配列に該当するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記特定配列に該当すると判断された場合に、前記第2の画像データのうち、そのドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成を行う画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換える置換手段と、を備え、前記特定配列は、前記ドットブロックにおいて、間引対象となる全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成を行わない非画像形成ドットデータとして構成される第1の配列を含むことを特徴とする。
請求項11の発明は、ドットデータがマトリックス状に配置されることによって構成される第1の画像データに基づいて画像形成を行うためのコンピュータ読取可能なプログラムであって、データ変換手段に対し、記第1の画像データの2ライン分のデータを、1ライン分のデータである第2の画像データに変換させるように、前記ドットデータの間引処理を行わせるステップと、前記データ変換手段にて変換された前記第2の画像データが複製された画像を、画像出力手段に出力させるステップと、を有し、前記データ変換手段によって前記ドットデータを間引く際、判断手段に、前記第1の画像データを2行2列のドットデータからなるドットブロックに分けるように処理を行わせ、かつ各ドットブロックを構成するドットデータの配列が、予め定められた特定配列に該当するか否かを判断させるステップと、前記判断手段によって前記特定配列に該当すると判断された場合に、前記第2の画像データのうち、置換手段に、そのドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成を行う画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換える処理を行わせるステップと、を備え、前記特定配列は、前記ドットブロックにおいて、間引対象となる全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成を行わない非画像形成ドットデータとして構成される第1の配列を含むことを特徴とするコンピュータ読取可能なプログラム。
<請求項1、10、11の発明>
請求項1、10、11の構成によれば、間引き処理を良好に行うことができると共に、その間引き処理において画像欠落を効果的に抑えることができる。特に、間引対象となる全てのドットデータが画像形成ドットデータであり、間引対象とならない全てのドットデータが非画像形成ドットデータであるドットブロックの場合、元々は、当該ドットブロックにかなりの画像形成ドットデータが含まれていたにもかかわらず、間引きによって残されるドットデータは非画像形成ドットデータのみとなり、何ら措置を講じないと、間引きによる画像欠落が特に顕著となってしまう。これに対し、請求項1のように、このような配列(第1の配列)のものを画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換えるようにすれば、画像欠落をより効果的に抑えることができる。しかも、特定配列を簡素なものとすることができるため、配列種を少なく抑えることができ、装置構成の簡素化に寄与する構成となる。
<請求項2の発明>
請求項2の構成では、間引対象となるドットデータが、前記画像形成ドットデータと前記非画像形成ドットデータとによって構成されるものについても対応できるため、画像欠落の防止効果が一層高まる。
<請求項3の発明>
特定配列のデータは、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとが含まれるものであり、最終的に画像出力手段によって出力されるデータもこれをできるだけ反映することが望ましい。請求項3のように、特定配列に対応する部分を画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータの組合せからなる第1の置換データに置き換えるようにすれば、特定配列に対応した部分の出力画像を、特定配列を反映した適度な濃度の画像とすることができる。
請求項4の発明>
請求項4のようにすれば、複雑な手法を用いることなく簡易な処理にて間引きを行うことができ、かつ間引き後に複製画像を形成しやすい構成となる。
請求項5の発明>
請求項5の構成によれば、間引き処理を行う上での好適例となる。
請求項6の発明>
請求項6のようにすれば、複雑な手法を用いることなく簡易な処理にて間引きを行うことができ、かつ間引き後に複製画像を形成しやすい構成となる。
請求項7の発明>
第3の配列のドットブロック、即ち、間引対象となる全てのドットデータが非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成ドットデータとして構成される配列のドットブロックは、元々は、非画像形成ドットデータと画像形成ドットデータとが組み合わされていたものであるにもかかわらず、間引きによって残るドットデータが全て画像形成ドットデータとなる。従って、それを複製すると、最終的に形成される画像において、当初の第1の画像データよりも大幅に広い画像形成部分が生じることとなり、第1の画像データをあまり反映しない画像となってしまう虞がある。また、このように第1の画像データよりも大幅に広い画像形成部分が生じると、当初の第1画像データにおいて当該画像形成部分よりも濃度が大きいものであった領域との濃度逆転現象が生じやすいという問題もある。
これに対し、請求項7の構成によれば、このような問題が生じる第3の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとの組合せからなる第2の置換データに置き換えるようにしているため、第1の画像データよりも極端に広い領域の画像が形成されにくくなる。従って、出力画像において第1画像データをより適切に反映でき、濃度逆転現象を効果的に防止できることとなる。
請求項8の発明>
第3の配列に該当するドットブロック、即ち、間引対象となる全てのドットデータが非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成ドットデータとして構成される配列のドットブロックは、当初の第1の画像データでは、非画像形成ドットデータと画像形成ドットデータとが組み合わされていたものであるにもかかわらず、間引きによって残るドットデータが全て画像形成ドットデータとなる。従って、それを複製すると、第1の画像データの当該部分よりも大幅に画像形成領域の広いドットブロック(即ち、画像形成ドットのみからなるドットブロック)が構成される。
一方、第4の配列に該当するドットブロック、即ち、3つの画像形成ドットデータが含まれ、かつ間引対象となる全てのドットデータが画像形成ドットデータであるドットブロックの場合、当初の第1の画像データにおいては、画像形成ドットの占める割合が高いブロックであったにもかかわらず、間引きによって画像形成ドットと非画像形成ドットとが半々で残り、最終的に形成される画像は、画像形成ドットと非画像形成ドットとが半々で構成される画像となる。
このような第3の配列及び第4の配列について何ら措置を講じないと、当初の第1の画像データにおいて第3の配列部分よりも濃度の大きかった第4の配列部分が、最終的に形成される画像において第3の配列部分よりも濃度が小さくなってしまい、濃度の逆転現象が生じてしまう。
これに対し、請求項8の構成では、第3の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとの組合せからなる第2の置換データに置き換え、第4の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットのみの組合せからなる第3の置換データに置き換えるようにしている。このようにすると、最終的に形成される画像において、第3の配列を変換した部分よりも第4の配列を変換した部分のほうが濃度が大きくなり、濃度の逆転現象を効果的に防止できることとなる。
請求項9の発明>
請求項9の構成によれば、より効果的に画像欠落を防止できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1について図1ないし図9を参照しつつ説明する。
1.システム全体構成
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷システム100(印刷システム100は特許請求の範囲でいう画像形成システムに相当する)の構成を例示するブロック図である。印刷システム100には、コンピュータ1が設けられており、このコンピュータ1にはレーザプリンタ20(以下、単にプリンタ20ともいう)が接続されている。図1において、コンピュータ1は、CPU4、ROM6、RAM8、HDD(ハードディスクドライブ)10,インターフェース12などを備えている。
HDD10には、各種のアプリケーションプログラム2(以下、単にアプリケーション2ともいう)、プリンタドライバ3、図示しないOSなどが格納されている。これらアプリケーション2およびプリンタドライバ3は、例えば、図示しないCD−ROM等の記憶媒体や所定のサーバから送られるプログラム等を利用して、HDD10にインストールされるものである。
アプリケーション2は、ワードプロセッサソフトウェア、画像作成ソフトウェア等の各種のアプリケーションプログラムであって、処理の実行時には、RAM8の所定の領域にロードされて、CPU4によって実行される。そして、アプリケーション2が実行されることにより、オペレータは、ワードプロセッサソフトウェア等を用いて、文字や図形などの画像を作成することができる。
なお、インターフェース12はプリンタドライバ3とプリンタ20との間に介在しており、このプリンタインターフェース12によって、プリンタドライバ3からの出力データ(本実施形態では、第2の画像データ)をプリンタ20に送信するための制御が行なわれている。
プリンタ20は、コンピュータ1から出力されるデータを受信するインターフェース22を備えており、その受信したデータを用いて画像を形成する印字部26を備えている。印字部26は、後述する第2の画像データが複製された画像を出力する構成をなしており、特許請求の範囲でいう画像出力手段に相当する。また、ROM24、CPU25,RAM27などを備え、ユーザからの入力を行うための操作部23、各種の表示を行う表示部28などを備えている。
プリンタドライバ3は、特許請求の範囲でいうコンピュータ読取可能なプログラムの一部を構成するものであり、プリンタ20の機種に対応して用意され、RAM8の所定の領域にロードされてCPU4によって実行される。なお、本実施形態では、プリンタドライバ3と後述するプリンタ側のプログラム(図8参照)によって特許請求の範囲でいうコンピュータ読取可能なプログラムが構成されている。
2.特徴部の説明
次に、プリンタドライバ3における特徴的な処理について説明する。
まず、処理の概要について説明する。本画像形成システム100は、図2(a)に示すような、ドットデータがマトリックス状に配置されてなる第1の画像データに基づいて画像形成を行うシステムとして構成されている。本システム100では、第1の画像データのドットデータを間引くことにより、第1の画像データの2ライン分のデータを、1ライン分のデータである第2の画像データに変換するようにしている。具体的には、後述するデータ変換手段により、第1の画像データのうちの行を構成するドットデータを、一行おきに間引くことにより、第1の画像データを第2の画像データに変換している。この行を構成するドットデータは、第1の画像データにおいて、印字部26において主走査方向に沿ったドットラインを構成するものであり、これにより、副走査方向において一行おきにドットデータを間引くことになる。印字部26は、レーザビームを発光するレーザ光源と、このレーザ光源から発光されたレーザビームを偏向するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって偏向されたレーザビームが走査される感光ドラムとを有し、レーザビームの走査方向に沿う方向を主走査方向、感光ドラムの回転方向に沿う方向を副走査方向とする。なお、本実施形態では、CPU4がこのような変換処理を行っており、このCPU4が特許請求の範囲でいうデータ変換手段に相当する。
本実施形態では、このような間引き処理を前提とし、さらに、ドットデータを間引く際に、図2(b)のように、第1の画像データを複数のドットデータからなるドットブロックに分けている。このドットブロックは、図2(b)に示すように、2行2列のドットデータで構成されるものである。そして、各ドットブロックを構成するドットデータの配列が、予め定められた特定配列に該当するか否かを判断している。この判断手法について以下に説明する。
図2(b)のように分けられるドットブロックは、図3の左半分に示すようなパターンを構成するものであり、パターンの種類によって図3のG1〜G4のようにグループ化できる。この図3左半分に示すグループG1〜G4は、上述した間引き処理によって残るドットデータの組合せに応じてグループを構成しており、グループG1では、間引き処理によって残されるドットデータが非画像形成ドットデータのみからなるグループを示しており、グループG2、G3は、残されるドットデータが非画像形成ドットデータと画像形成ドットデータとの組合せからなるグループを示しており、具体的には、G2は左半分に画像形成ドットデータが残るグループを示し、G3は右半分に画像形成ドットデータが残るグループを示している。また、グループG4は、残されるドットデータが画像形成ドットデータのみのグループを示している。各グループG1〜G4は、置換処理を考慮しない場合のグループであり、各グループG1〜G4は、間引きによって残されたドットデータを複製する後述の再変換方法を用いると、それぞれS1〜S4のような画像が出力されることとなる。ここで、画像形成ドットとは、レーザビームにより感光ドラム上に光書込みが行われるドットであり、現像剤により画像が形成されるドットをいう(図2(b))。また。非画像形成ドットとは、レーザビームにより感光ドラム上に光書込みが行われないドットであり、現像剤により画像が形成されないドットをいう(図2(b))。
このように構成される各ドットブロックにおいて、配列P1のドットブロックに着目すると、配列P1のドットブロックではS1のような画像が出力されることとなる。この場合、当初配列P1において半分(2行2列の計4ドット中2ドットが画像形成ドットデータ)を占めていた画像形成ドットデータが、画像出力時に全て欠落してしまい(即ち、2行2列の計4ドット中のドットデータが非画像形成ドットデータのみとなる)、当初の第1の画像データを反映しない出力画像が出来上がることとなる。本実施形態では、このような問題を防止するべく、上記のような配列P1を特定配列と位置づけ、予め用意されている第1の置換データに置き換え、S3のような出力を得るようにしている。また、後述する配列P3についても第2の置換データに置き換え、S2のような出力を得るようにしている。即ち、換言すると、本実施形態1に係るデータ変換処理(即ち、置換を考慮した間引き処理)は、図3のG1〜S4のようなグループ(置換を考慮しない間引き処理の出力画像に基づいて構成されるグループ)に代えて、配列P1及び配列P3をグループ変更し、G5〜G8のような出力態様別のグループを構成しているともいえる。
配列P1は、特許請求の範囲でいう第1の配列に相当するものであり、具体的には、ドットブロックにおいて、間引対象となる全てのドットデータが画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成を行わない非画像形成ドットデータとして構成されるものである。
本実施形態では、図2(a)に示すような第1の画像データを、図2(c)のように単に間引くのではなく、図2(b)のようにブロック化して各ブロック毎に配列を比較判断している。そして、配列P1に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、第2の画像データにおいて、図4(a)に示すように画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータの組合せからなる第1の置換データP1’に置き換えるようにしている。なお、本実施形態では、CPU4がこのような処理を行うための特許請求の範囲でいう判断手段、置換手段に相当する。
本実施形態では、上記のような変換方法をとっているため、間引き処理を良好に行うことができると共に、その間引き処理において画像欠落を効果的に抑えることができる。特に、上述したような配列P1(第1の配列)に該当するドットブロックの場合、当初の第1の画像データには、当該ドットブロックにかなりの画像形成ドットデータが含まれていた(2行2列の4ドット中2ドットが画像形成ドットデータ)にもかかわらず、間引きによって残されるドットデータは非画像形成ドットデータのみとなり、何ら措置を講じないと、間引きによる画像欠落が特に顕著となってしまう。本実施形態では、このような配列P1に該当するドットデータを画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換え、画像欠落を最低限かつ効果的に抑えるようにしている。
また、上述したような配列P1のドットデータは、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとが含まれるものであり、濃度の観点からもこれをできるだけ反映した画像を出力することが望ましい。本実施形態の構成では、図2(b)のような配列P1に対応する部分を、図4(a)のように画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータの組合せからなる第1の置換データP1’に置き換えるようにしているため、図4(b)に示すように、配列P1に対応した部分の出力画像P1''が、S3(図3参照)のように第1の配列を反映した適度な濃度の画像となっている。即ち、P1に該当するドットブロックには、2行2列の4ドット中2ドットの画像形成ドットデータが含まれ濃度が50%であるのに対し、P1''も画像部分が50%、非画像部分が50%となり濃度が一致する。
一方、さらに本実施形態では、比較判断対象として上述の特定配列とは別の配列が定められている。具体的には、図3に示す配列P3が定められている。この配列P3は、特許請求の範囲でいう第3の配列に相当するものであり、ドットブロックにおける間引対象となる全てのドットデータが非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成ドットデータとして構成されるものである。この配列P3は、図3左半分に示すように、何ら措置を講じない場合、当初半分を占めていた非画像形成ドットデータが間引きによって全て欠落し、残る画像形成ドットデータが全て複製されてS4が出力されるものである。従って、最終的に形成される画像において、当初の第1の画像データよりも大幅に広い画像形成部分が生じてしまい、その結果、第1の画像データを反映しない画像となってしまう。
本実施形態では、図2(b)に示すように、配列P3に該当するドットブロックの対応部分のデータを、図4(a)に示すように、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとの組合せからなる第2の置換データP3’に置き換えるようにして、第1の画像データを第2の画像データに変換し、図4(b)のように、配列P3に対応した部分の出力画像P3''を、S2(図3参照)のように第3の配列を反映した適度な濃度の画像としている。従って、第1画像データをより適切に反映でき、濃度逆転現象を効果的に防止できることとなる。
このように、間引き処理に際し第1の配列P1、第3の配列P3の部分に置換データが適用されることにより、図4(b)のように画像の欠落が抑えられ、かつ適度な濃度の画像が出力されることとなる。
次に、第1の画像データを印刷データとして出力するまでの処理の流れについてフローチャートを用いて説明する。
図5に示すように、まず、図1に示すプリンタドライバ3がアプリケーション2の指示に従って作成された画像データを読み込む(S10)。そして、この画像データを2値化した第1の画像データを生成する(S20)。そして、データ出力対象となるプリンタが間引き処理を行うべきものであるか否かを判断し(S30)、行わない場合にはS30にてNoに進み、データ出力対象となるプリンタに対して第1の画像データを間引き処理を行わずに出力する。一方、間引き処理を行うべき場合には、S30においてYesに進み、S40においてライン間引処理を実行する。ライン間引処理が終了すると、処理後の第2の画像データをプリンタに対して出力する(S50)。
次に、図6、図7を参照してライン間引処理(図5:S40)について説明する。ライン間引処理は1ページ毎に行われる処理であり、1ページ終了するまでS41のライン間引処理サブルーチンを繰り返す。
図7のライン間引き処理のサブルーチンでは、まず、S100にて2行2列のマトリックスデータ(ドットブロックを構成するドットデータ)を読み込む。そして、S110で1行目が両方オンで2行目が両方オフであるか、即ち、第3の配列に該当するか否かを判断する。該当する場合には、S110にてYesに進み、S150において、「1」「0」の値、(即ち、左側が画像形成ドットであり、右側が非画像形成ドットであることを示すデータ(第2の置換データ))を当該ドットブロックに対応したデータとして出力する(図9の配列P3参照)。また、S110でNoの場合、1行目が両方オンで2行目が両方オフであるか、即ち、第1の配列に該当するか否かを判断する。該当する場合には、S120にてYesに進み、S130において、「0」「1」の値、(即ち、左側が非画像形成ドットであり、右側が画像形成ドットであることを示すデータ(第1の置換データ))を当該ドットブロックに対応したデータとして出力する(図9の配列P1参照)。S120でNoの場合には、1行目のデータのみを出力する(図9の配列P1,P3以外の部分を参照)。なお、図9は、このフローチャートに係る処理を概念的に示すものである。
そして、S160において、ライン全てが終了したか否かを判断し、終了していない場合にはNoに進み、ライン全てが終了するまでS100からS150の処理を繰り返す。ライン全てが終了した場合には、S160にてYesに進み当該サブルーチンを終了し、図6のS42に移行する。なお、間引き後のデータは、図1に示すRAM8等の記憶手段に記憶しておく。そして、1ページ終了するまで、ライン間引き処理を行い、終了後記憶された間引き後のデータをプリンタ20に出力する。
次に、プリンタ20側での処理について説明する。
図8は、プリンタ20側で印刷画像を生成する処理についてのフローチャートを示している。まず、コンピュータ1から送られてきた画像データをRAM24等によって構成されるバッファに記憶する(S200)。次いで、メモリの読込カウンタをクリアする(S201)。そして、当該画像データが間引処理データであるか、即ち第2の画像データであるかを判断し、間引処理データの場合には、S202にてYesに進み、メモリの書き込みカウンタをクリアする(S203)。そして、S204において、読み込みカウンタの指示するバッファから第2の画像データを1ライン読み込む。次いで、書き込みカウンタの指示するバッファに1ライン書き込む(S205)。その後、書き込みカウンタを1インクリメントし(S206)、インクリメント後に指示するバッファに1ライン書き込む(S206)。このS205ないしS207の処理では、間引き後のデータを複製してバッファに書きこむように処理を行っており、図9のように単一のラインを構成していたデータが2ライン分に伸張される(即ち、副走査方向に沿って伸張される)。そして、次のラインを書き込むためにS208にて書き込みカウンタを1インクリメントし、第2の画像データの次のラインを読み込むために、読み込みカウンタを1インクリメントすることとなる。そして、第2の画像データが終了するまでS204からS209までの処理が繰り返されることとなる。第2の画像データについて複製処理が全て完了した場合には、S210にてYesに進み当該処理を終了する。
一方、コンピュータ1から送られてきた画像データが間引処理データでない場合には、S211にてNoに進み、まずメモリの書込カウンタをクリアする。そして、S212にて読み込みカウンタの指示するバッファから画像データを一ラインずつ読み込み、S213にて書き込みカウンタの指示するバッファに1ライン書き込む。次いで、次のラインを書き込むべく書き込みカウンタを1インクリメントし(S214)、さらに、次のラインを読み込むべく読込カウンタを1インクリメントする(S215)。そして、コンピュータから送られてきた全てのデータについてバッファに書き込まれたか否かを判断し(S216)、全て書き込まれた場合には当該処理を終了する。書き込まれていない場合にはS216にてNoに進み、S212からS215の処理を繰り返す。
このような処理を行い、印刷画像データが生成・記憶されると、その記憶された印刷画像データに基づいて印字部26にて印刷が行われることとなる。なお、印字部26では、画像形成ドットデータに対応したドット画像を出力する場合、基準ドット幅よりも大きい幅であり、かつ基準ドット幅の2倍のドット幅よりも小さい幅のドット画像を形成するように出力制御を行うようにしてもよい。本発明では、主走査方向を幅方向とし、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとのドット幅が一致する幅を基準ドット幅としており、印字の際の画像形成ドットデータの描画幅を、非画像形成ドットデータの占める領域幅よりも大きくしてもよい。この制御は、画像形成ドットデータを描画するための露光をPWM制御によって調整することにより行うことができる。
なお、ここでは、第2の画像データを印刷する場合、各ラインを2倍に複製してから印刷を行うようにしているが、複製せずに印刷処理を行うようにしてもよい。例えば、予め複製データを生成せず、印字速度を倍にすることにより、第2の画像データの各ラインを2倍に描画するように制御を行うようにしてもよい。
<実施形態2>
次に、図10ないし図13を参照して実施形態2について説明する。
実施形態2に係る画像形成システムも、実施形態1と同様に、ドットデータがマトリックス状に配置されることによって構成される第1の画像データに基づいて画像形成を行うシステムとして構成されており、全体構成は図1と同じである。また、本実施形態でも実施形態1と同様にドットデータを間引くことにより、第1の画像データの2ライン分のデータを、1ライン分のデータである第2の画像データに変換し、その変換された第2の画像データが複製された画像を出力するようにしている。
一方、本実施形態では、図10に示すように、第1の画像データのドットデータを千鳥状に間引くことにより、第1の画像データを第2の画像データに変換するようにしている。ここで、「千鳥状に間引く方法」とは、図10(a)にて例示される第1の画像データに対し、図10(b)に示すように、各行においてドットデータが1つおきに間引かれ、かつ各列においてもドットデータが1つおきに間引かれる方法をいう。
そして、本実施形態でも、ドットデータを間引く際に、第1の画像データを複数のドットデータからなるドットブロックに分け、各ドットブロックを構成するドットデータの配列が、予め定められた特定配列に該当するか否かを判断するようにしている。そして、特定配列に該当すると判断された場合に、そのドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成を行う画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換えるようにしている。なお、本実施形態においてもドットブロックは、2行2列のドットデータで構成される。
本実施形態の特定配列は、図11に示すような配列P4(第1配列)、即ち、ドットブロックにおいて、間引対象となる全てのドットデータが画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成を行わない非画像形成ドットデータとして構成される配列を含んでいる。
また、特定配列は、ドットブロックにおいて、間引対象となるドットデータが、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとによって構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが非画像形成ドットデータによって構成される第2の配列をも含んでいる。本実施形態では、図11に示す配列P5,P6が第2の配列に相当する。
そして、第2の画像データのうち、配列P4(第1の配列)、配列P5(第2の配列),P6(第2の配列)に該当すると判断されたドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータの組合せからなる第1の置換データに置き換えるようにしており、図11右半分の出力グループG13ないしG16のうちのG14、G15に示すように、これらの配列P4ないしP6について、S2、S3のような画像が出力されるようにしている。
そして、このように特定配列(即ち、配列P4,P5,P6)に基づいて置換処理がなされることにより画像の欠落が効果的に防止されることとなる。
また、本実施形態では、ドットブロックにおける間引対象となる全てのドットデータが非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成ドットデータとして構成される第3の配列(即ち、配列P7)と、ドットブロックに3つの画像形成ドットデータが含まれ、かつ間引対象となる全てのドットデータが画像形成ドットデータによって構成される第4の配列(即ち配列P8)とが予め設定されている。そして、第3の配列(配列P7)に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータの組合せからなる第2の置換データに置き換えるようにして第1の画像データを第2の画像データに変換し、第4の配列(即ち、配列P8)に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットのみの組合せからなる第3の置換データに置き換えるようにして第1の画像データを第2の画像データに変換するようにしている。即ち、配列P7をグループG14に属するものとし、配列P8をグループG16に属するものとしている。
第3の配列(配列P7)に該当するドットブロック、即ち、間引対象となる全てのドットデータが非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成ドットデータとして構成される配列のドットブロックは、当初の第1の画像データでは、非画像形成ドットデータと画像形成ドットデータとが組み合わされていたものであるにもかかわらず、間引きによって残るドットデータが全て画像形成ドットデータとなる。従って、それを複製すると、第1の画像データの当該部分よりも大幅に画像形成領域の広いドットブロック(即ち、画像形成ドットのみからなるドットブロック)が構成される。一方、第4の配列(配列P8)に該当するドットブロック、即ち、3つの画像形成ドットデータが含まれ、かつ間引対象となる全てのドットデータが画像形成ドットデータであるドットブロックの場合、当初の第1の画像データにおいては、画像形成ドットの占める割合が高いブロックであったにもかかわらず、間引きによって画像形成ドットと非画像形成ドットとが半々で残り、最終的に形成される画像は、画像形成ドットと非画像形成ドットとが半々で構成される画像となる。
このような第3の配列(配列P7)及び第4の配列(配列P8)について何ら措置を講じないと、図12の方法1に示すように、当初の第1の画像データにおいて第3の配列部分よりも濃度の大きかった第4の配列部分が、最終的に形成される画像において第3の配列部分よりも濃度が小さくなってしまい、濃度の逆転現象が生じてしまう。
これに対し、方法2(即ち実施形態2に係る方法)では、第3の配列(配列P7)に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとの組合せからなる第2の置換データに置き換え、第4の配列(配列P8)に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットのみの組合せからなる第3の置換データに置き換えるようにしている。このようにすると、最終的に形成される画像において、第3の配列(配列P7)を変換した部分よりも第4の配列(配列P8)を変換した部分のほうが濃度が大きくなり、濃度の逆転現象を効果的に防止できることとなる。
上記のような置換を用いた間引き方法を行うことにより、図13のように画像出力を行うことができる。図13では、アプリケーションから図13(a)のようなデータを取得した場合の印字を説明している。本実施形態に係る方法では、図13(b)のようにまず2値化した第1の画像データを生成し、その後、第2の画像データを生成して図13(d)のような出力画像を得るようにしている。そして、本実施形態に係る千鳥状の間引き方法では、置換処理を行わないと図13(c)のように細線が欠落したり、細線が大幅に太線化する問題があるが、上記のような置換方法(即ち、図13(b)のドットパターンをブロック化し、第1の配列、第2の配列、第3の配列、第4の配列に該当するドットブロックを置換データに置換する方法)を用いることにより、図13(d)のように、細線が欠落を最低限に抑え、適度な濃度の画像形成が可能となる。
なお、本実施形態においても、なお、印字部26において画像形成ドットデータに対応したドット画像を出力する場合、基準ドット幅よりも大きい幅であり、かつ基準ドット幅の2倍のドット幅よりも小さい幅のドット画像を形成するように出力制御を行うようにしてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、コンピュータ側にデータ変換手段が設けられ、画像形成装置側に画像出力手段が設けられた画像形成システムを例示したが、本システムに設けられた、データ変換手段、判断手段、置換手段、画像出力手段としての機能を単一の画像形成装置内に設けていてもよい。
本発明の第1実施形態に係る画像形成システムの電気的構成を例示するブロック図 データ変換処理について説明する説明図 第1の配列、第3の配列を説明する説明図 データ変換処理について説明する説明図 データ変換処理の流れを例示するフローチャート ライン間引処理の流れを示すフローチャート ライン間引処理のサブルーチンを示すフローチャート プリンタ側で印刷画像を生成する処理についてのフローチャート 第1の画像データから第2の画像データへの変換及び第2の画像データの複製について説明する説明図 千鳥間引きについて説明する説明図 第1の配列、第2の配列、第3の配列、第4の配列を説明する説明図 濃度逆転現象について説明する説明図 実施形態2に係るデータ変換及び出力について説明する説明図 従来の間引き処理について説明する説明図
符号の説明
1…画像形成システム
4…CPU(データ変換手段、判断手段、置換手段)
10…レーザプリンタ(画像形成装置)
14…印字部(画像出力手段)

Claims (11)

  1. ドットデータがマトリックス状に配置されることによって構成される第1の画像データに基づいて画像形成を行う画像形成システムであって、
    前記ドットデータを間引くことにより、前記第1の画像データの2ライン分のデータを、1ライン分のデータである第2の画像データに変換するデータ変換手段と、
    前記データ変換手段にて変換された第2の画像データが複製された画像を出力する画像出力手段と、
    を有し、
    前記データ変換手段は、
    前記ドットデータを間引く際に、前記第1の画像データを2行2列のドットデータからなるドットブロックに分け、各ドットブロックを構成するドットデータの配列が、予め定められた特定配列に該当するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記特定配列に該当すると判断された場合に、前記第2の画像データのうち、そのドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成を行う画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換える置換手段と、
    を備え、
    前記特定配列は、前記ドットブロックにおいて、間引対象となる全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成を行わない非画像形成ドットデータとして構成される第1の配列を含むことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記特定配列は、前記ドットブロックにおいて、間引対象となるドットデータが、前記画像形成ドットデータと前記非画像形成ドットデータとによって構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが前記非画像形成ドットデータによって構成される第2の配列を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記置換手段は、前記第2の画像データのうち、前記判断手段によって前記特定配列に該当すると判断されたドットブロックに対応する部分のデータを、前記画像形成ドットデータと前記非画像形成ドットデータの組合せからなる前記第1の置換データに置き換えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記データ変換手段は、前記第1の画像データにおいて、主走査方向または副走査方向に沿ったドットラインを1ラインおきに間引くことにより、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成システム。
  5. 前記データ変換手段は、前記第1の画像データにおいて、主走査方向に沿ったドットラインを間引くことにより前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記データ変換手段は、前記第1の画像データのドットデータを千鳥状に間引くことにより、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成システム。
  7. 前記ドットブロックにおける間引対象となる全てのドットデータが前記非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成される第3の配列が予め設定されており、
    前記データ変換手段は、前記第2の画像データのうち、前記第3の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成ドットデータと非画像形成ドットデータとの組合せからなる第2の置換データに置き換えるようにして、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成システム。
  8. 前記ドットブロックにおける間引対象となる全てのドットデータが前記非画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成される第3の配列と、前記ドットブロックに3つの前記画像形成ドットデータが含まれ、かつ間引対象となる全てのドットデータが前記画像形成ドットデータによって構成される第4の配列と、が特定配列として予め設定されており、
    前記データ変換手段は、
    前記第2の画像データのうち、前記第3の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、前記画像形成ドットデータと前記非画像形成ドットデータの組合せからなる第2の置換データに置き換えるようにして、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換し、
    前記第2の画像データのうち、前記第4の配列に該当するドットブロックに対応する部分のデータを、前記画像形成ドットのみの組合せからなる第3の置換データに置き換えるようにして、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換することを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記画像出力手段は、前記画像形成ドットデータに対応したドット画像を出力する場合、基準ドット幅よりも大きい幅であり、かつ前記基準ドット幅の2倍のドット幅よりも小さい幅のドット画像を形成するように出力制御を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成システム。
  10. ドットデータがマトリックス状に配置されることによって構成される第1の画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記ドットデータを間引くことにより、前記第1の画像データの2ライン分のデータを、1ライン分のデータである第2の画像データに変換するデータ変換手段と、
    前記データ変換手段にて変換された第2の画像データが複製された画像を出力する画像出力手段と、
    を有し、
    前記データ変換手段は、
    前記ドットデータを間引く際に、前記第1の画像データを2行2列のドットデータからなるドットブロックに分け、各ドットブロックを構成するドットデータの配列が、予め定められた特定配列に該当するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記特定配列に該当すると判断された場合に、前記第2の画像データのうち、そのドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成を行う画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換える置換手段と、
    を備え、
    前記特定配列は、前記ドットブロックにおいて、間引対象となる全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成を行わない非画像形成ドットデータとして構成される第1の配列を含むことを特徴とする画像形成装置。
  11. ドットデータがマトリックス状に配置されることによって構成される第1の画像データに基づいて画像形成を行うためのコンピュータ読取可能なプログラムであって、
    データ変換手段に対し、記第1の画像データの2ライン分のデータを、1ライン分のデータである第2の画像データに変換させるように、前記ドットデータの間引処理を行わせるステップと、
    前記データ変換手段にて変換された前記第2の画像データが複製された画像を、画像出力手段に出力させるステップと、
    を有し、
    前記データ変換手段によって前記ドットデータを間引く際、判断手段に、前記第1の画像データを2行2列のドットデータからなるドットブロックに分けるように処理を行わせ、かつ各ドットブロックを構成するドットデータの配列が、予め定められた特定配列に該当するか否かを判断させるステップと、
    前記判断手段によって前記特定配列に該当すると判断された場合に、前記第2の画像データのうち、置換手段に、そのドットブロックに対応する部分のデータを、画像形成を行う画像形成ドットデータを含んだ第1の置換データに置き換える処理を行わせるステップと、
    を備え、
    前記特定配列は、前記ドットブロックにおいて、間引対象となる全てのドットデータが前記画像形成ドットデータとして構成され、かつ間引対象とならない全てのドットデータが画像形成を行わない非画像形成ドットデータとして構成される第1の配列を含むことを特徴とするコンピュータ読取可能なプログラム。
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