JP4065806B2 - 火災感知器浸水防止プレート - Google Patents

火災感知器浸水防止プレート Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災報知器のスポット型火災感知器を天井等に取り付けるための火災感知器浸水防止プレートに関し、特に、屋根裏における結露、雨漏り、屋根からの融雪で生じる水による火災報知器の誤作動を防止し、又このような水で火災報知器が故障しその取り替えの必要をなくすことを可能とする火災感知器浸水防止プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、火災感知器としては、例えば次のような種類がある。
(1)バイメタルスイッチ利用タイプ
火災時の温度上昇により閉動作するバイメタルスイッチを利用したタイプのもの。
(2)ダイアフラムスイッチ利用タイプ
火災時の急激な温度上昇時に閉動作するダイアフラムスイッチを利用したタイプのもの。
【0003】
そして、バイメタルスイッチ利用タイプの火災感知器としては、次のような種類がある。
▲1▼バイメタルスイッチのみを備えたもの。
▲2▼バイメタルスイッチとプリント基板を備えたもの。
このプリント基板は、例えば、バイメタルスイッチが閉動作した場合に、LED等の表示灯を点灯制御したり、火災報知器制御装置に動作信号を送信したりする制御機能を有するもので、近年の火災感知器では通常使用されている。
【0004】
ところで、従来、火災検知器はその火災感知器を天井に形成された開口部に対応した位置にベースを介して装着することが知られているいる(特許文献1、2参照。)
【0005】
【特許文献1】
特開平7−16290号公報
【特許文献2】
特開2001−216578号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の火災検知器の構成によると、屋根裏において結露、雨漏り、融雪等に起因して水が生じると、このような水が、例えば次のようなルートで火災感知器内部に浸水するという問題が起きている。
▲1▼屋根裏に配線されている電源コードを伝わって、火災感知器の電線引き込み口から浸水する。
▲2▼火災感知器を取り付ける天井の開口部から浸水する。
▲3▼火災感知器を天井に取り付けるベース及び天井に取り付けるネジ部から浸水する。
【0007】
このようにして火災感知器内部に水が浸水すると、次のような問題が生じる。
▲1▼火災感知器の感知スイッチ(バイメタルスイッチ等)、連結端子、プリント基板等の感知器を構成する部品において、ショートが発生し、誤報等の誤動作が生じ易くなる。
▲2▼バイメタルスイッチ等では水の浸水で誤動作が生じてもその後乾燥すると正常動作が可能となるが、プリント基板等は一端水が浸水すると損傷してしまい、火災感知器を取り替える必要が生じる。事業所等で多数の火災感知器を利用している場合は、その取替に多大の費用及び労力を費やすこととなる。
【0008】
よって、本発明の第1の課題は、従来の火災感知器の天井取付用ベースの上記問題点を解決することであり、浸水しにくい構造の火災感知器を天井に取り付けるための火災感知器浸水防止プレートを実現することである。
【0009】
なお、降雪地域では、例えばスレート屋根の上に積もった雪がじっくり融けるような場合には、融雪により生じた水が上段のスレートと下段のスレートの隙間から毛細管現象等の理由により屋根裏内に入り込み、天井に滴下して、上述のルートで火災感知器内部に水が浸水するケースが頻発しており、上記課題の緊急な解決が必要となっている。
【0010】
ところで、火災感知器の天井に取り付けるための火災感知器浸水防止プレートとしては、さらに次のような問題を解決しなくてはならない。
▲1▼火災感知器浸水防止プレートを天井に取り付けると、この浸水防止プレートの厚みだけ火災感知器の取付位置が低くなってしまい、天井の清掃作業等で清掃具が火災感知器に触れたり衝接したりして誤動作を招来する可能性がある。又、浸水防止プレートの厚さがあまり厚いと火災感知器取り付けた場合に見栄えが悪くなる。
▲2▼製品により火災感知器の大きさがいろいろあり、いろいろな大きさのベースが必要となる。
【0011】
よって、本発明の第2の課題は、火災感知器を天井に対してなるべく高い位置に取り付けることができ、しかも構造、製造が簡単でいろいろな大きさの火災感知器に対していろいろなサイズが提供可能な構造、製造が簡単な火災感知器を実現するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、火災感知器を装入する火災感知器受け部を設け、該火災感知器を装着して天井の下面に取り付ける火災感知器浸水防止プレートであって、上記火災感知器受け部は、上方に窪んだ凹所を形成し、該火災感知器受け部の凹所を取り囲むように浸水防止壁を下方に向けて突設し、該浸水防止壁の外側に天井取付用の孔を設けて成ることを特徴とする火災感知器浸水防止プレートを提供する。
【0013】
上記凹所は、火災感知器浸水防止プレートの厚み分だけ上方に窪んで形成されており、上記火災報知器の取付位置を火災感知器浸水防止プレートの下面より上方とすることが好ましい。
【0014】
本発明は上記課題を解決するために、上方に突き出た凸状壁と、該凸状壁の下端周囲に形成された火災感知器受け部と、該火災感知器受け部の外側に形成されたフランジ部とから一体に形成されており、火災感知器を装着して天井の下面に取り付ける火災感知器浸水防止プレートであって、上記火災感知器受け部は、上方に窪んだ凹所を形成し、上記凹所に装入されて取付けられた火災感知器を取り囲むように浸水防止壁を下方に向けて突設し、該浸水防止壁の外側に天井取付用の孔を設け、上記凸状壁の頂壁には、電線挿通用の孔を有する円筒部が形成されており、該電線挿通用の孔の内面には段部が形成されて成ることを特徴とする火災感知器浸水防止プレートを提供する。
【0015】
上記電線は、上記頂壁の上面から上記円筒壁の外面に沿って配線されてから上記電線挿通用の孔から上記凸状壁内に引き込まれて上記火災感知器に接続されるように取り付け可能である構成を特徴とする。
【0016】
上記浸水防止壁の内側に火災感知器を取り囲むように溝を設けることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る火災感知器浸水防止プレートの実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る火災感知器浸水防止プレートの構成の概要を説明する図であり、図1(a)は天井に対する火災感知器浸水防止プレートの取付配置を示し、図1(b)は火災感知器浸水防止プレートに火災感知器を取り付けた状態を示す図である。
【0019】
天井2に、本発明に係る火災感知器浸水防止プレート1を介して、火災感知器3が取り付けられる。このように火災感知器3を取り付けるために、天井(正確には天井ボード)2に開口4が形成されている。
【0020】
火災感知器3は、この天井2の開口4の位置に対応し、火災感知器浸水防止プレート1を介して取り付けられている。火災感知器浸水防止プレート1は、全体的にはほぼ皿状のプレートであり、外観形状が上方に出っ張った凸状壁部5が形成されているとともに、凸状壁部5の周囲の火災感知器受け部24と、さらにその外側のフランジ部6とから成る。この凸状壁部5は、その内側に、上方にへっこんで空間を形成する深い凹所7を有している。
【0021】
この深い凹所7は、浸水防止プレート1の下側に開口する火災感知器受け部24の浅い凹所8と連続し段状の凹所9を形成している。浅い凹所8と深い凹所7の連成部内面には段面10(浅い凹所8の頂面に相当する。)が形成されている。この段面10とフランジ部6の上面11とは高さが同じ位置にある。
【0022】
要するに、この発明に係る火災感知器浸水防止プレート1は、火災感知器受け部24に浅い凹所8を設け、火災感知器浸水防止プレート1にへの火災感知器3の上端の取付位置12を火災感知器浸水防止プレート1のフランジ部6の厚さtの分だけ上方に後退させることにより、火災感知器3を、より高い位置に取付け、なるべく下方へ突き出ないようにしている。
【0023】
フランジ部6の下面には、火災感知器受け部24の浅い凹所8を取り囲むように、平面形状が正方形である溝13が形成されており、さらに、この溝13の外側を取り囲むように平面形状が正方形である浸水防止壁(水返し用の鍔)14が下方に向けて垂直に突設されている。
【0024】
さらに浸水防止壁14の外側には、ネジ挿通孔15が形成されている。凸状壁部5の頂壁16上には、図示しない電源用や信号送信用の電線を引き込むための円筒部17が一体に形成されており、この円筒部17から凸状壁部5の頂壁16を貫通して凹所7内に抜ける電線挿通用の電線挿通用の孔18が形成されている。
【0025】
なお、実施例で詳述するが、円筒部17の電線挿通用の孔18は小径部19と大径部20とから成りこれにより段部21が形成され、この段部21によりシール用の充填材を十分保持可能な構成となっている。
【0026】
火災感知器浸水防止プレート1の浅い凹所8内に火災感知器3の上部を嵌合し、火災感知器3のケース内から上方に向けて伸びるネジ等で、火災感知器浸水防止プレート1に固定するように構成されている。
【0027】
天井2の開口4を通して火災感知器浸水防止プレート1の凸状壁部5が上方に向けて装入され、フランジ部6の上面11が天井2の下面22に当接するように配置される。そして、フランジ部6のネジ挿通孔15及び天井2のネジ挿通孔23を通してネジ(他の固定具でもよい。)が挿通され、火災感知器浸水防止プレート1は、天井2に固定される。
【0028】
(作用)
上記構造の火災感知器浸水防止プレート1により火災感知器3を天井2に取り付けた構造によると、次のような作用が生じる。結露、雨漏り、融雪に起因して屋根裏内に生じた水が火災感知器浸水防止プレート1に付着すると、この水は、図1(b)の一連の矢印で示すように流れる。
【0029】
即ち、火災感知器浸水防止プレート1の外表面に沿って水が流れ、天井2とフランジ部6の隙間からネジ挿通孔15(正確にはネジ挿通孔15とネジの隙間)を通りフランジ部6の下面に達する。そして、水は、フランジ部6の下面から浸水防止壁14の外面に沿って流下し下方に滴下する。さらに、浸水防止壁14の内側に溝13を設けたので、水は火災感知器3に浸水しにくくなる。
【0030】
従って、浸水防止壁14の内側に位置する火災感知器3には、水が付着しその内部に流入するすることがないので、火災感知器3内に水が浸水し漏電等により生じるスイッチの誤動作を防止するとともに、プリント基板等の部品の損傷を防止することができる。
【0031】
そして、この火災感知器浸水防止プレート1は、火災感知器3を嵌合する火災感知器受け部24の浅い凹所8の段面10(浅い凹所8の頂面に相当する。)とフランジ部6の上面11との高さは同じ位置にあるから、その分(フランジ部6の下面から浅い凹所8のへっこんだ部分の高さ分)だけ、フランジ部6の下面に火災感知器3を当接して取り付けた場合に較べて、火災感知器3をより上方に取り付けることができ、室や廊下等において、下方に突出する部分がなくなる。これにより、人為的に火災感知器3に触れたり打撃したりして誤作動を発生させるようなことが防止できる。
【0032】
(実施例)
本発明に係る火災感知器浸水防止プレートの実施例を図2〜5を参照して説明する。図2(a)は火災感知器浸水防止プレートの平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A断面図である。図3は底面図である。図4は、図2をさらに詳細に説明する図であり、特に電線の取付構造を説明する図である。
【0033】
この実施例の火災感知器浸水防止プレート31は、合成樹脂で形成されている。図2(a)、図3に示すように、火災感知器浸水防止プレート31は、全体的には平面が正方形の皿状のプレートであり、図2(b)に示すように、その外観形状が上方に出っ張った凸状壁部32と、凸状壁部32の下端外側に連成する火災感知器受け部33と、火災感知器受け部33の外側に連成するフランジ部34から一体に形成されている。
【0034】
凸状壁部32は、平面が正方形をしており、その内側には上方にへっこんで空間を形成する深い凹所35を有している。凸状壁部32の頂壁36のほぼ中央部の上には、図2、4に示すように、円筒部37が突設されている。この円筒部37には、凸状壁部32の頂壁36を貫通し深い凹所35内に抜けるように、電源用や信号送信用の電線38を挿通する電線挿通用の孔39が形成されている。
【0035】
図4(b)に示すように、円筒部37の電線挿通用の孔39は、大径部40とその下方の小径部41とから成り、これにより段部42が形成されている。電線挿通用の孔39に電線38を挿通し、電線挿通用の孔39と電線38との隙間を密封(シール)するためにシール用の充填材43を充填するが、円筒部37の段部42により充填材43が電線挿通用の孔39と電線38との隙間に充填されしっかりと保持できるような構成とした。
【0036】
凸状壁部32は、平面が正方形をしており、その内側には上方にへっこんで空間を形成する深い凹所35を有している。火災感知器受け部33は、図3に示すように、火災感知器浸水防止プレート31の下面側に開口する円形の浅い凹所44を有し、この浅い凹所44とその上方の深い凹所35が連続して段状の凹所45となっている。浅い凹所44と深い凹所35の連成部内面には段面46が形成されている。
【0037】
この段面46(浅い凹所44の頂面に相当する。)とフランジ部34の上面47とは高さが同じ位置(面一の関係)にある。要するに、火災感知器浸水防止プレート31における火災感知器2の取付位置をフランジ部34の厚さtの分だけ上方に後退させることにより、火災感知器2をなるべく高い位置に取り付けることができるようにした。
【0038】
凸状壁部32の4つの側壁48の内面に膨出部49が形成されており、この膨出部49に下方からネジ孔50が形成されている。このネジ孔50に対向して強度上の観点から上方から孔51が形成されている。
【0039】
フランジ部34は全体的に平面正方形をしており、図3に示すように、フランジ部34の下面には、火災感知器受け部33の浅い凹所44の外側を取り囲むように平面形状が正方形である溝52が形成されており、さらに、この溝52の外側に溝52を取り囲むように平面形状が正方形である浸水防止壁53が下方に向けて垂直に突設されている。さらに、この浸水防止壁53の外方において、フランジ部34の四辺には夫々ネジ挿通孔54が形成されている。
【0040】
火災感知器浸水防止プレート31の浅い凹所44内に、火災感知器3の上部を嵌合し、火災感知器3の上部を段面46に当接する。そして、火災感知器3を取り付けるネジを火災感知器3に係合し、上方に向けネジ孔50に螺入して、火災感知器3を火災感知器浸水防止プレート31に固定する。
【0041】
このように火災感知器3を装着した火災感知器浸水防止プレート31を天井の取り付け用開口4に装入して、ネジ挿通孔54にネジを下方から挿入して天井2に取り付けることができる。
【0042】
火災感知器2に接続される電線38は、図4(a)、(b)に示すように、凸状壁部32の頂壁36の上面から円筒部37の外面に沿って配設され、さらに円筒部37の電線挿通用の孔39から深い凹所35内に挿通される。凸状壁部32の頂壁36の上面に配設された電線38は、結束バンド55を介して保持具56に保持される。
【0043】
保持具56は、図4(c)に示すように、接着剤57が下面に付与された粘着テープ58の上面に係合部59が固定されて成る。この保持具56を、粘着テープ58で凸状壁部32の頂壁36の上面に貼着し、電線38を結束した結束バンド55を係合部59に挿通して電線38を凸状壁部32の頂壁36の上面に横方向(水平方向)の姿勢で保持する。
【0044】
さらに、ゴムキャップ60を上方から、電線38とともに円筒部37を被せるようにして装着する。このような構造により、電線38を凸状壁部32の頂壁36の上面に取り付けるとともに、ゴムキャップ60を被せることにより円筒部37内に水が入り込むことを防止することができる。
【0045】
(作用)
この実施例の火災感知器浸水防止プレート31は、以上のような構成であるから、結露水、雨漏り、融雪水に起因して天井の内部に生じた水は、火災感知器浸水防止プレート31の外面に沿って水が流れ、ネジ孔54を通りフランジ部34の下面に達する。さらにこの水は、フランジ部34の下面から浸水防止壁53の外面に沿って流下し下方に滴下する。さらに、浸水防止壁53の内側に溝52を設けたので、水は火災感知器2に浸水しない。
【0046】
又、電線38を伝わってくる水は、図4(a)、(b)に示すように、電線38が凸状壁部32の頂壁36の上面に横方向(水平方向)の姿勢で取り付けられており、さらに円筒部37の外面に沿って上方に配線され、ゴムキャップ60で円筒部37ともに被され、円筒部37内部ではシール用の充填剤43でシールされているから、円筒部37からの水の侵入は防止できる。
【0047】
従って、浸水防止壁53の内側に位置する火災感知器2には、浸水することがないので、火災感知器2内に水が浸水することによる漏電に起因する誤動作やスイッチ部やプリント基板等の部品の損傷を防止することができる。
【0048】
さらに、火災感知器浸水防止プレート31では火災感知器受け部33に浅い凹所44が形成され、これにより、火災感知器浸水防止プレート31における火災感知器2の取付位置をフランジ部34の厚さ(浸水防止プレートの厚さ)分だけ上方に後退させることにより、火災感知器の下方への突き出た部分を少なくする。この結果、人為的に火災感知器に触れたり打撃したりして誤作動を発生させるようなことが防止できる。
【0049】
以上、本発明に係る火災感知器浸水防止プレートの実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上の構成から成る本発明に係る火災感知器浸水防止プレートによれば、次のような効果が生じる。
(1)火災感知器浸水防止プレートの火災感知器の周囲には溝を介して浸水防止壁を下方に向けて突設したので、結露、雨漏り、融雪等で生じる屋根裏から伝わってくる水が火災感知器に浸水することを防止することができるので、火災感知器の誤動作が防止でき、損傷による取替等の作業が不要となる。
【0051】
(2)火災感知器浸水防止プレートの厚み分だけ上方にへっこんだ浅い凹所を設け、この凹所内に火災感知器を装入して取り付けたので、火災感知器の上部の取付位置は天井下面の位置となるから、浸水防止プレートの厚みによる取付位置が下がるという影響はなくなる。従って、人が火災感知器に誤って触れたり衝接したりして生じる人為的な誤動作を少なくでき、さらに火災感知器取り付けの見栄えが悪くするようなことがなくなる。
【0052】
(3)この火災感知器浸水防止プレートは、構造が簡単であるので、その製造も比較的容易であり、いろいろな寸法のある火災感知器に対応していろいろ取りそろえることも可能である。
【0053】
(4)電線引き込み用の円筒部内に段部を設け、シール用の充填剤を十分し保持することができ、さらにゴムキャップで電線と円筒部をともに被せれば円筒部からの水の侵入を防止できる。さらに、電線を、火災感知器浸水防止プレートの頂部上面上に結束バンドを介して保持具で装着するから、電線が横方向(水平方向)の姿勢となり、さらに円筒壁の外面に沿って上方に伸びてから円筒部内に引き込まれるから、電線を伝わる水の円筒部からの侵入がより一層、防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災感知器浸水防止プレートの構成の概要を説明する図であり、(a)は天井に対する火災感知器浸水防止プレートの取付配置を示し、(b)は火災感知器浸水防止プレートに火災感知器を取り付けた状態を示す図である。
【図2】本発明に係る火災感知器浸水防止プレートの実施例を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面を示す図である。
【図3】本発明に係る火災感知器浸水防止プレートの実施例の底面を示す図である。
【図4】図4は、図2をさらに詳細に説明する図で、特に電線の取付構造を説明する図であり、(a)は全体を示し、(b)は円筒部の密封構造を示し、(c)は電線の取付構造を示す図である。
【符号の説明】
1 火災感知器浸水防止プレート
2 天井
3 火災感知器
4 天井の開口
5 凸状壁部
6 フランジ部
7 凸状壁部の形成する深い凹所
8 火災感知器受け部の形成する浅い凹所
9 段状の凹所
10 段面
11 フランジ部の上面
12 火災感知器の上端の取付位置
13 溝
14 浸水防止壁(水返し用の鍔)
15 ネジ挿通孔
16 凸状壁部の頂壁
17 円筒部
18 電線挿通用の孔
19 小径部
20 大径部
21 段部
22 天井の下面
23 天井のネジ挿通孔
24 火災感知器受け部
31 火災感知器浸水防止プレート
32 凸状壁部
33 火災感知器受け部
34 フランジ部
35 深い凹所
36 凸状壁部の頂壁
37 円筒部
38 電線
39 電線挿通用の孔
40 電線挿通用の孔の大径部
41 電線挿通用の孔の小径部
42 電線挿通用の孔の段部
43 シール用の充填材
44 浅い凹所
45 段状の凹所
46 段面
47 フランジ部の上面
48 凸状壁部の側壁
49 側壁の内面の膨出部
50 ネジ孔
51 孔
52 溝
53 浸水防止壁
54 ネジ挿通孔
55 結束バンド
56 保持具
57 接着剤
58 粘着テープ
59 粘着テープ上面の係合部
60 ゴムキャップ

Claims (4)

  1. 火災感知器を装入する火災感知器受け部を設け、該火災感知器を装着して天井の下面に取り付ける火災感知器浸水防止プレートであって、
    上記火災感知器受け部は、上記火災感知器が装入されて取り付けられる上方に窪んだ凹所を形成し、
    該火災感知器受け部の凹所を取り囲むように溝を設け、
    該溝の外側を取り囲むように浸水防止壁を下方に向けて突設し、
    上記浸水防止壁の外側に天井取付用の孔を設けて成ることを特徴とする火災感知器浸水防止プレート。
  2. 上記凹所は、火災感知器浸水防止プレートの厚み分だけ上方に窪んで形成されており、上記火災報知器の取付位置を火災感知器浸水防止プレートの下面より上方としたことを特徴とする請求項1に記載の火災感知器浸水防止プレート。
  3. 上方に突き出た凸状壁と、該凸状壁の下端周囲に形成された火災感知器受け部と、該火災感知器受け部の外側に形成されたフランジ部とから一体に形成されており、火災感知器を装着して天井の下面に取り付ける火災感知器浸水防止プレートであって、
    上記火災感知器受け部は、上記火災感知器が装入されて取り付けられる上方に窪んだ凹所を形成し、
    該火災感知器受け部の凹所を取り囲むように溝を設け、
    該溝の外側を取り囲むように浸水防止壁を下方に向けて突設し、該浸水防止壁の外側に天井取付用の孔を設け、
    上記凸状壁の頂壁には、電線挿通用の孔を有する円筒部が形成されており、該電線挿通用の孔の内面には段部が形成されて成ることを特徴とする火災感知器浸水防止プレート。
  4. 上記電線は、上記頂壁の上面から上記円筒壁の外面に沿って配線されてから上記電線挿通用の孔から上記凸状壁内に引き込まれて上記火災感知器に接続されるように取り付け可能である構成を特徴とする請求項3に記載の火災感知器浸水防止プレート。
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