JP4063792B2 - 捕球具および捕球具の設計方法 - Google Patents

捕球具および捕球具の設計方法 Download PDF

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Description

本発明は、捕球具および捕球具の設計方法に関し、特に、野球またはソフトボール用グラブなどの捕球具および該捕球具の設計方法に関する。
従来の捕球具としては、たとえば、特開2002−126153号公報(従来例1)に記載されたものなどが挙げられる。
従来例1においては、受球面皮と背面皮とを縫合してなる表皮と、表皮の内部に挿入され、手掌皮と手甲皮とを縫合してなる裏皮と、表皮に内装され、側部に補強部を有する芯材とを備えた捕球具が開示されている。
また、下記の非特許文献1(従来例2)においては、薄型把持力分布測定システムを用いて捕球時における野球用グラブ内での指の圧力分布を測定する方法が開示されている。
特開2002−126153号公報 二宮徳数、外1名,「野球グラブ内における捕球時における指の圧力分布に関する研究」,日本機械学会[No.00−38]シンポジウム講演論文集、社団法人日本機械学会,平成12年11月,p17−20
しかしながら、上記のような捕球具においては、以下のような問題があった。
捕球時における捕球具内の指の動きは、たとえばポジションごとに特性を有するなど、各々の装着者によって異なる。したがって、その装着者の指の力の入れ方に応じて、より捕球を行ないやすい捕球具を提供することが望ましい。
しかしながら、従来例1,2においては、装着者の指の動きの特性に応じた捕球具の設計を行なう思想は開示されていない。
また、上記とは別の観点では、従来例1,2において、手掌側内皮(手掌部)に補強材を設ける思想は開示されていない。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、捕球を行ないやすい捕球具および該捕球具の設計方法を提供することにある。
本発明に係る捕球具は、1つの局面では、受球部と背面部とを含む外皮と、外皮内に挿入され、受球部に沿って設けられる手掌部と、背面部に沿って設けられる手甲部と、装着者の人差し指、中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる人差し指部、中指部、薬指部および小指部とを有する内皮と、人差し指部、中指部、薬指部および小指部の付根部であって装着者の人差し指、中指、薬指および小指が当接する部分を形成する手掌部に選択的に設けられ、手掌部に該手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部とを備える。
本発明に係る捕球具は、他の局面では、受球部と背面部とを含む外皮と、外皮内に挿入され、受球部に沿って設けられる手掌部と、背面部に沿って設けられる手甲部と、装着者の薬指および小指をそれぞれ受け入れる薬指部および小指部とを有する内皮と、薬指部および小指部の付根部であって装着者の薬指および小指が当接する部分を形成する手掌部に選択的に設けられ、手掌部に該手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部とを備える。
本発明に係る捕球具は、さらに他の局面では、受球部と背面部とを含む外皮と、外皮内に挿入され、受球部に沿って設けられる手掌部と、背面部に沿って設けられる手甲部と、装着者の中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる中指部、薬指部および小指部とを有する内皮と、中指部、薬指部および小指部の付根部であって装着者の中指、薬指および小指が当接する部分を形成する手掌部に選択的に設けられ、手掌部に該手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部とを備える。
本発明に係る捕球具は、さらに他の局面では、受球部と背面部とを備えた捕球具であって、受球部を構成する受球面皮の内側面上に装着者の掌に接する手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部が、受球部の内側であって装着者の指先が位置する部分の近傍にのみ選択的に設けられている。
本発明に係る捕球具は、さらに他の局面では、受球部と背面部とを備えた捕球具であって、受球部を構成する受球面皮の内側面上に装着者の掌に接する手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部が、受球部の内側であって装着者の薬指および小指に対応する部分にのみ選択的に設けられている。
本発明に係る捕球具は、さらに他の局面では、受球部と背面部とを備えた捕球具であって、受球部を構成する受球面皮の内側面上に装着者の掌に接する手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部が、受球部の内側であって装着者の中指、薬指および小指に対応する部分にのみ選択的に設けられている。
以上のような構成によって、装着者の指先部分または特定の指全体から捕球具に加えられた力が周囲に伝達されやすくなり、結果として、捕球が行ないやすくなる。
なお、上記の「中指、薬指および小指に対応する部分」とは、それぞれ捕球具における装着者の中指、薬指および小指が位置する部分から中指袋、薬指袋および小指袋の先端部までの一部または全部を意味する。
本発明に係る捕球具の設計方法は、上述した捕球具を設計するための捕球具の設計方法であって、捕球具の装着者の指が捕球時に前記捕球具に作用させる圧力の分布を圧力センサにより計測するステップと、計測ステップおける計測結果に基づいて、捕球具における受球部の内側において圧力が相対的に大きい部分に補強部を設けるステップとを備える。
これにより、捕球時に装着者が相対的に大きな圧力を加える箇所の剛性を向上させ、装着者の指から加えられる力を比較的広い範囲に伝達することができる。結果として、捕球がしやすい捕球具を提供することができる。
本発明においては、捕球時における装着者の指の力の入れ方の特性に応じて補強部を配置することにより、該捕球具を用いた捕球を行ないやすくすることができる。
以下に、本発明に基づく捕球具および該捕球具の設計方法の実施の形態について説明する。
なお、本願明細書において「捕球具」とは、野球またはソフトボール用グラブやミットなどのボールを捕えるための用具のことである。
本実施の形態に係る捕球具は、受球部と背面部とを含む外皮と、外皮内に挿入され、受球部に沿って設けられる手掌部と背面部に沿って設けられる手甲部とを有する内皮と、手甲部と手掌部との間に形成され装着者の指を受け入れる指部と、手掌部における特定の箇所に選択的に設けられる補強部とを備える。
手掌部における補強部が設けられた部分は、その周辺部分と比較して、相対的に剛性が高い。したがって、補強部上に加えられた力は、周囲(より具体的には、たとえば、各々の指袋の先端部)に伝達されやすい。
補強部は、典型的には、手掌部に補強部材を重ねて取付ける(縫着、貼付など)ことにより形成される。補強部材としては、手掌部と同材質のものを用いてもよいし、手掌部よりも硬い/軟らかい材質のものを用いてもよい。
また、補強部は、外皮における受球面皮の内側面上に設けられてもよいし、内皮における手掌部の受球面側の表面上/装着者の掌側の表面上に設けられてもよい。
上記構成の他にも、たとえば、手掌部の一部をくりぬいて該手掌部よりも硬質の部材を設けることで補強部が形成されてもよいし、手掌部の一部に硬化剤を染み込ませることで補強部が形成されてもよい。
補強部は、捕球時に装着者が相対的に大きな圧力を加える箇所に相当する部分に設けられる。これにより、装着者が加える力をより広い範囲に伝達することができ、結果として、捕球が行ないやすくなる。
捕球時に装着者が相対的に大きな圧力を加える箇所は、各々のプレーヤーによって異なるが、一定の範囲で分類することが可能であると考えられる。上記分類方法としては、たとえば、そのプレーヤーの守備位置(ポジション)別に分類する方法が考えられる。
たとえば、一塁手の場合、中指および薬指全体と小指の付根付近に力が集中する傾向にある。また、二塁手および遊撃手の場合、親指と中指から小指の先端部とに力が集中する傾向にある。ただし、二塁手および遊撃手が逆シングル捕球を行なう場合、中指および薬指全体と小指の付根付近に力が集中する傾向にある。三塁手の場合、親指と中指から小指の全体とに力が集中する傾向にある。さらに、外野手の場合、親指と薬指および小指全体とに力が集中する傾向にある。
このように、プレーヤーのポジション別に該プレーヤーが捕球時に力を集中させる箇所を分類できるため、補強部材の位置をポジション別に設定することが有効である。
補強部材を配置する位置としては、たとえば、装着者の人差し指、中指、薬指および小指の4本の指の指先近傍に相当する部分、中指、薬指および小指の3本の指のみに相当する部分近傍、薬指および小指の2本の指のみに相当する部分近傍などが考えられる。
上記4本の指(人差し指〜小指)の指先に相当する部分に補強部材を配置した捕球具は、典型的には、二塁手および遊撃手用として用いられる。上述したとおり、二塁手および遊撃手は、捕球時に指先部分に力を集中させる傾向にあるため、指先に相当する部分に選択的に補強部材を配置することで、装着者が加える力をより広い範囲に伝達することができる。結果として、捕球が行ないやすくなる。
この場合、補強部材は、4本の指の指先近傍に相当する部分から該4本の指の付根部に向けて延在するように形成されてもよい。
これにより、指先部分から加えられた力とともに、指の付根側から捕球具に加えられた力が周囲に伝達されやすくなる。
上記3本の指(中指〜小指)のみに相当する部分近傍に補強部材を配置した捕球具は、典型的には、三塁手用として用いられる。上述したとおり、三塁手は、捕球時に中指、薬指および小指に力を集中させる傾向にあるため、上記3本の指に相当する部分に選択的に補強部材を配置することで、装着者が加える力をより広い範囲に伝達することができる。結果として、捕球が行ないやすくなる。
この場合、補強部材は、3本の指の指先近傍に相当する部分から該3本の指の付根部に向けて延在するように形成されてもよいし、3本の指の指先近傍に相当する部分から該3本の指を受け入れる指部の先端部側に向けて延在するように形成されてもよい。
これにより、中指、薬指および小指全体から捕球具に加えられた力が周囲に伝達されやすくなる、または、中指、薬指および小指から捕球具に加えられた力が、捕球具の指袋の先端部にまで伝達されやすくなる。
上記2本の指(薬指および小指)のみに相当する部分近傍に補強部材を配置した捕球具は、典型的には、外野手用として用いられる。上述したとおり、外野手は、捕球時に薬指および小指に力を集中させる傾向にあるため、上記2本の指に相当する部分に選択的に補強部材を配置することで、装着者が加える力をより広い範囲に伝達することができる。結果として、捕球が行ないやすくなる。
この場合、補強部材は、2本の指の指先近傍に相当する部分から該2本の指の付根部に向けて延在するように形成されてもよいし、2本の指の指先近傍に相当する部分から該2本の指を受け入れる指部の先端部側に向けて延在するように形成されてもよい。
これにより、薬指および小指全体から捕球具に加えられた力が周囲に伝達されやすくなる、または、薬指および小指から捕球具に加えられた力が、捕球具の指袋の先端部にまで伝達されやすくなる。
手掌部における装着者の人差し指から小指が当接する箇所は、捕球具における装着者の人差し指、中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる人差し指部、中指部、薬指部および小指部の付根部近傍に相当する。
したがって、上記捕球具について換言すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る捕球具は、受球部と背面部とを含む外皮と、外皮内に挿入され、受球部に沿って設けられる手掌部と、背面部に沿って設けられる手甲部と、装着者の人差し指、中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる人差し指部、中指部、薬指部および小指部とを有する内皮と、特定の指部の付根部を形成する手掌部に選択的に設けられた補強部とを備える。
付根部に補強部が設けられる指部は、1つの局面(二塁手および遊撃手用)では、人差し指部、中指部、薬指部および小指部であり、他の局面(三塁手用)では、中指部、薬指部および小指部であり、さらに他の局面(外野手用)では、薬指部および小指部である。
以上に述べた捕球具は、外皮と内皮とを備えるものであるが、本願発明に係る捕球具は、そのような捕球具に限定されるものではなく、受球部の内側における所定の位置に補強部が設けられている限り、本願発明に係る捕球具に含まれる。
このような観点から、上記捕球具について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る捕球具は、受球部と背面部とを備えた捕球具であって、受球部の内側において、所定の部分にのみ選択的に補強部が設けられている。
補強部が選択的に設けられる箇所としては、たとえば、装着者の指先が位置する部分の近傍や、装着者の薬指および小指に対応する部分(装着者の薬指および小指が位置する部分から薬指袋および小指袋の先端部までの一部または全部)や、装着者の中指、薬指および小指に対応する部分(装着者の中指、薬指および小指が位置する部分から中指袋、薬指袋および小指袋の先端部までの一部または全部)などが考えられる。
本実施の形態においては、上述した構成により、捕球時における装着者の指の力の入れ方に応じて、捕球を行ないやすい捕球具が提供される。
次に、上述した捕球具の設計方法について説明する。
図25は、装着者が捕球具に加える力を計測するためのセンサユニット17を示した図である。また、図26は、図25に示すセンサユニット17を装着者の手に取り付けた状態を示す図である。
センサユニット17は、図25に示すように、5本に枝分かれしており、各々の枝が複数のセンサ18を有する。センサユニット17は簡単に変形させることができ、図26に示すように、センサユニット17を変形させ、装着者の手に巻き付けることで、センサ部18が装着者の掌/指における所定の位置に配置される。センサ部18は、合計で20個配置される。
図27は、図26における装着者の指部を拡大して示した図である。
図27を参照して、各々のセンサ部18は、4列に並んで形成されたセンサ19を備える。各々のセンサ19においては、センサ19の延在方向に4つの測定点が並んで形成されている。すなわち、1つのセンサ部18において、4×4=16箇所の測定点が形成されている。
センサユニット17としては、たとえば、ニッタ(株)製のグローブスキャンが用いられる。センサユニット17の厚みは0.15mm程度であり、センサユニット17全体としての大きさは、200×400mm程度である。センサ部18の大きさは、16mm×16mm程度である。測定点の数は、20×4×4=320箇所であり、各々の測定点において、2〜200kPa程度の範囲で、当該測定点に作用する圧力が0.01秒ごとに測定される。
図28は、捕球動作における時間の経過とセンサユニット17による計測結果(捕球具の装着者が捕球具に加える力の大きさ)との関係の一例を示した図である。
なお、図28において、縦軸に示す力(kgf)は、各々の測定点で計測される圧力(kgf/mm2)の平均値に、センサ部18の面積の合計(16×16×20=5120mm2)を乗じることにより得られる。
図28を参照して、a部は、捕球具にボールが入った(ボールが当たった)瞬間における力のピークを示す。また、b部は、装着者が握る力のピークを示す。このように、握る力のピークは、捕球具にボールが当たった後に現れる。本実施の形態においては、b部における力の値を計測する。
センサユニット17による計測結果は、手モデル上に表示される。図29は、手モデルをポリゴン表示した図である。図30は、上記計測結果を図29に示す手モデル上に表示した図である。
図30は、二塁手/遊撃手の捕球時における計測結果を示したものである。図30においては、黒く表示された部分と比較して、白く表示された部分において、相対的に大きな力が加えられている。すなわち、親指と中指から小指の先端部とにおいて、相対的に大きな力が加えられている。
図30に示される結果から、たとえば二塁手/遊撃手用のグラブにおいては、装着者の人差し指〜小指の指先近傍における手掌部に選択的に補強部を設けることで、捕球時に加えられる比較的大きな力をより広い範囲に伝達することができると考えられる。なお、最も大きな力が作用しているのは中指〜小指の指先近傍であるので、中指〜小指のみの指先近傍に補強部を設けてもよい。
捕球具の設計方法に関し、上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る捕球具の設計方法は、捕球具の装着者の指が捕球時に前記捕球具に作用させる圧力の分布をセンサユニット17(圧力センサ)により計測するステップと、計測ステップおける計測結果に基づいて、捕球具における受球部の内側において圧力が相対的に大きい部分に補強部を設けるステップとを備える。
以下に、本発明に基づく捕球具の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る捕球具としての野球用またはソフトボール用グラブの正面図である。また、図2は、上記グラブの内部の構造を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、図1および図2に示すように、受球面部を含む受球面外皮8(受球部)と、手甲部を含む背面外皮9(背面部)とを皮紐などを用いて結合して形成される外皮1Aを備える。この外皮1Aは、たとえば天然皮革あるいは人工皮革などの素材を主体とした材料により構成される。
外皮1Aは、図1に示すように、親指を受け入れる親指袋2(第1指袋)と、人差指を受け入れる人差指袋4(第2指袋)と、中指を受け入れる中指袋5(第3指袋)と、薬指を受け入れる薬指袋6(第4指袋)と、小指を受け入れる小指袋7(第5指袋)と、親指袋2と人差指袋4間に設けられたウェブ部3と、グラブ1内に手を挿入するための手口挿入部10とを備える。
また、グラブ1は、図2に示すように、背面外皮9に、プレイヤーの手の甲の一部を露出させる開口部11を設けているが、この開口部11は省略可能である。なお、図2では、説明の便宜上、開口部11よりも手首側に位置する部分の図示を省略している。
グラブ1は、上述の外皮の内側に、手掌部材12A(手掌部、手掌側内皮)と手甲部材12B(手甲部、手甲側内皮)とを備える内皮を挿入し、この内皮と外皮とを皮紐などを用いて結合するなどして形成される。
内皮12の形状の一例を図3に示す。図3に示すように、内皮12は、手掌側に配置される手掌部材12Aと、手甲側に配置される手甲部材12Bとを縫着することにより形成されている。
この内皮12は、親指を受け入れる親指部120A(第1指部)と、人差指を受け入れる人差指部120B(第2指部)と、中指を受け入れる中指部120C(第3指部)と、薬指を受け入れる薬指部120D(第4指部)と、小指を受け入れる小指部120E(第5指部)とを有する。また、親指部と小指部には、各指部内において指を固定するための指掛け13が設けられている。
なお、手掌部材12Aおよび手甲部材12Bとしては、グラブを装着したときの感触を考慮して、軟らかくなめした革が使用される。
図4は、捕球時のグラブ1とボール14および装着者の手(破線)との位置関係の一例を示した図である。
図4を参照して、装着者の指は、指袋2,4〜7の真中付近までしか達していない。したがって、装着者の指の力をその周囲に伝達しやすくすることで、グラブ操作がしやすくなり、捕球が行ないやすくなる。このための手段として、補強材(補強部)が設けられる。
図5は、グラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。なお、図5は、図3に示す手掌部材12Aを裏面(外皮と接する側の面)側からみた状態を示す。図5中における破線は、装着者の手に取り付けられた各々のセンサ部18の中心(計測位置180、図26を参照)を示す。
図5を参照して、補強材15は、装着者の人差し指〜小指の指先近傍における手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上に帯状に設けられる。補強材15は、手掌部材12Aに接着されて設けられる。
図5に示すように、1枚の補強材15で人差し指〜小指の指先部分を補強することで、生産効率を向上させることができる。また、ある指の指先に力を入れた時に、その力が他の指の指先近傍にも達しやすくなる、すなわち、横方向(人差し指から小指に向かう方向)の力の伝達を確保することができる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、二塁手/遊撃手用として用いられる。
なお、補強材15を構成する素材としては、牛革、ボール皮、貼布などが用いられる。
図6は、実施例2に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例1に係るグラブ1の変形例であり、基本的には、実施例1に係るグラブと同様の構成を有する。
図6を参照して、本実施例においては、補強材15は、装着者の人差し指〜小指の指先近傍における手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上で、4つに分割され、それぞれ四角形形状を有するように設けられる。
図6に示すように、補強材15を4つに分割して設けることで、グラブ1の屈曲性を確保し、補強部を設けない従来のグラブと比較した場合に違和感なくグラブを使用することができる。また、補強材15に用いる材料の量を低減することができる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、二塁手/遊撃手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例1と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図7は、実施例3に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例1,2に係るグラブ1の変形例であり、基本的には、実施例1,2に係るグラブと同様の構成を有する。
図7を参照して、本実施例においては、補強材15は、装着者の人差し指〜小指の指先近傍における手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上で1つに連結されて設けられる。ここで、補強材15は、装着者の各指(人差し指〜小指)上で略四角形形状を有する。隣合う指上の四角形は、相対的に幅の狭い連結部15Aにより接続されている。
図7に示すように、補強材15に切れ目を設けながら該補強材15を1つに連結して設けることで、グラブ1の屈曲性を確保しながら、実施例1と同様に、横方向の力の伝達を向上させることができる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、二塁手/遊撃手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例1,2と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図8は、実施例4に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例1〜3に係るグラブ1の変形例であり、基本的には、実施例1〜3に係るグラブと同様の構成を有する。
図8を参照して、本実施例においては、補強材15は、装着者の人差し指〜小指の指先近傍における手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上で、4つに分割され、それぞれ指先側から指の付根側に向かって幅が狭くなるテーパ形状を有するように設けられる。
図8に示すように、補強材15をテーパ形状に形成することで、指先側から指の付根側に向かって小さくなる指の力に対応した剛性分布を実現することができる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、二塁手/遊撃手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例1〜3と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図9は、実施例5に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例1〜4に係るグラブ1の変形例であり、基本的には、実施例1〜4に係るグラブと同様の構成を有する。
図9を参照して、本実施例においては、補強材15は、手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上で、4つに分割され、それぞれ装着者の人差し指〜小指の指先近傍から各指(人差し指〜小指)を受け入れる指部の先端部にまで達するように設けられる。
図9に示すように、補強材15をグラブ先端部にまで延在させることで、グラブの先端にまで補強の効果を及ぼすことができる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、二塁手/遊撃手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例1〜4と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図10は、実施例6に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例1〜5に係るグラブ1の変形例であり、基本的には、実施例1〜5に係るグラブと同様の構成を有する。
図10を参照して、本実施例においては、補強材15は、手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上で、装着者の薬指、小指の付根部から先端部に相当する箇所に設けられる。
図10に示すように、補強材15を1枚で形成することで、製造上の手間を減らしながら、薬指、小指が加える力を周囲に伝達しやすくすることができる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、外野手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例1〜5と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図11は、実施例7に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例1〜6に係るグラブ1の変形例であり、基本的には、実施例1〜6に係るグラブと同様の構成を有する。
図11を参照して、本実施例においては、補強材15は、手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上で、2つに分割され、それぞれ装着者の薬指、小指の付根部から先端部に相当する箇所に設けられる。
図11に示すように、補強材15を2枚に分割して形成することで、薬指、小指が加える力を周囲に伝達しやすくしながら、グラブ1の屈曲性を確保することができる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、外野手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例1〜6と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図12は、実施例8に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例1〜7に係るグラブ1の変形例であり、基本的には、実施例1〜7に係るグラブと同様の構成を有する。
図12を参照して、本実施例においては、補強材15は、手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上で、2つに分割され、それぞれ装着者の薬指、小指の付根部に相当する箇所から薬指、小指を受け入れる指部の先端部にまで延在するように設けられる。
図12に示すように、補強材15をグラブ先端部にまで延在させることで、グラブの先端にまで補強の効果を及ぼすことができる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、外野手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例1〜7と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図13は、実施例9に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例1〜8に係るグラブ1の変形例であり、基本的には、実施例1〜8に係るグラブと同様の構成を有する。
図13を参照して、本実施例においては、補強材15は、手掌部材12Aの表面(装着者の掌と接する側の面)上で、2つに分割され、それぞれ装着者の薬指、小指の長手方向における中央部に相当する箇所から薬指、小指を受け入れる指部の先端部にまで延在するように設けられる。
図13に示すように、補強材15を指の付根部ではなくその中央部から設けることで、屈曲性の高いポケット部を比較的広く確保することができ、捕球が行ないやすくなる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、外野手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例1〜8と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図14は、実施例10に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例6(図10)に係るグラブ1の変形例であり、図14に示すように、装着者の中指に対応する位置にも補強材15を設けた点で、実施例6と異なる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、三塁手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例6と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図15は、実施例11に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例7(図11)に係るグラブ1の変形例であり、図15に示すように、装着者の中指に対応する位置にも補強材15を設けた点で、実施例7と異なる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、三塁手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例7と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図16は、実施例12に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例8(図12)に係るグラブ1の変形例であり、図16に示すように、装着者の中指に対応する位置にも補強材15を設けた点で、実施例8と異なる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、三塁手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例8と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
図17は、実施例13に係るグラブ1における手掌部材12A(手掌側内皮)上の補強材15(補強部)の配置を示した図である。
本実施例に係るグラブ1は、上述した実施例9(図13)に係るグラブ1の変形例であり、図17に示すように、装着者の中指に対応する位置にも補強材15を設けた点で、実施例9と異なる。
本実施例に係るグラブ1は、典型的には、三塁手用として用いられる。
なお、本実施例において、上述した実施例8と同様の事項については、詳細な説明は繰り返されない。
以下に、上述した補強材15をグラブに設けたことによる効果(ボールをつかむ力の向上)について説明する。なお、効果の実証には、実施例3に係るグラブ1と実施例9に係るグラブ1とが用いられる。
図18は、グラブ1がボール14をつかむ力を荷重計16を用いて計測する状態を示す図である。
図18を参照して、ボール14は、ウェブ部3から3分の1程度突出した状態で、グラブ1に把持される。装着者(被験者)の手(図示せず)は、ボール14がグラブ1から落ちないように、グラブ1を握る力を加える。荷重計16にはフック部16Aが取付けられる。フック部16Aは、中指袋5と薬指袋6との間に引掛けられ、荷重計16により、図18中の矢印の方向(上方向)に引張られる。これにより、グラブ1を開き、ボール14をグラブ1から落とそうとする力がグラブ1に加えられる。ここで、荷重計16が加える力の大きさは、コントローラ16Bにより制御される。当該力の大きさは、モニタ16Cに表示される。なお、荷重計16としては、たとえば、(株)島津製作所製のオートグラフ/AG−5000Dが用いられる。
一方、グラブ1の装着者の手には、上述したセンサユニット17が取付けられている。荷重計16から加えられるグラブ1を開こうとする力がグラブ1の先端部を閉じる力を上回ると、ボール14がグラブ1からこぼれ落ちる。このボール14が落ちる瞬間に装着者がグラブ1を握る力の大きさが、センサユニット17により計測される。一方、ボール14が落ちる瞬間におけるグラブ1を開こうとする力の大きさは、モニタ16Cに表示される。
なお、簡便な手法で上記の計測を行なう場合、荷重計16に代えてばねばかりを用いることも可能である。
図19〜図23は、グラブ1がボール14をつかむ力の伝達率に関する比較結果(比較例1〜5)を示した図である。
比較例1〜3(図19〜21)においては、実施例3に係るグラブ1(補強あり)とそのグラブから補強材15を除いたグラブ(補強なし)との比較が行なわれる。比較例4,5(図22,図23)においては、実施例9に係るグラブ1(補強あり)とそのグラブから補強材15を除いたグラブ(補強なし)との比較が行なわれる。
図19〜図23においては、「補強あり」の場合と「補強なし」の場合とについて、それぞれ、ボール14がグラブ1から落ちる瞬間にセンサユニット17(センサ)により計測された力とばねばかり16(バネ)により計測された力とが表示される。
図19〜図23を参照して、いずれの場合についても、「センサ」により計測された力は、「バネ」により計測された力よりも大きい。ここで、「センサ」により計測された力は、グラブの装着者がグラブを握る力の大きさに相当し、「バネ」により計測された力は、ばねばかり16を介してグラブ先端部を開こうとする力の大きさに相当する。したがって、(「バネ」により計測された力)の(「センサ」により計測された力)に対する比率が大きいほど、グラブの装着者が握る力が、該グラブの先端部を閉じようとする力として効率よく伝えられていることになる。この比率を「力の伝達率」と称する。
図24は、比較例1〜5に係る「力の伝達率」を示した図である。
図24を参照して、比較例1〜5ともに、「補強なし」の場合と比較して「補強あり」の場合に「力の伝達率」が向上していることが分かる。したがって、補強材15を配置することにより、装着者の指の力がグラブ1全体(たとえば先端部)に効果的に伝達されることが分かる。
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、上述した実施の形態および各実施例の特徴部分を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。また、今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施例1〜13に係る捕球具の正面図である。 本発明の実施例1〜13に係る捕球具の内部の構成を示す図である。 本発明の実施例1〜13に係る捕球具の内皮の上面図である。 本発明の実施例1〜13に係る捕球具で捕球する際の捕球具とボールおよび装着者の手との位置関係の一例を示した図である。 本発明の実施例1に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例2に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例3に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例4に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例5に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例6に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例7に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例8に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例9に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例10に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例11に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例12に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 本発明の実施例13に係る捕球具における手掌側内皮上の補強材の配置を示した図である。 捕球具がボールをつかむ力を荷重計を用いて計測する状態を示す図である。 補給具における力の伝達率に関する比較結果(比較例1)を示した図である。 補給具における力の伝達率に関する比較結果(比較例2)を示した図である。 補給具における力の伝達率に関する比較結果(比較例3)を示した図である。 補給具における力の伝達率に関する比較結果(比較例4)を示した図である。 補給具における力の伝達率に関する比較結果(比較例5)を示した図である。 図19〜図23に示す比較例1〜5に係る力の伝達率を示した図である。 装着者が捕球具に加える力を計測するためのセンサを示した図である。 図25に示すセンサを装着者の手に取り付けた状態を示す図である。 図26における指部を拡大して示した図である。 捕球動作における時間の経過と捕球具の装着者が捕球具に加える力の大きさとの関係を示した図である。 手モデルをポリゴン表示した図である。 図25〜図27に示すセンサにより得られた計測結果を図29に示す手モデル上に表示した図である。
符号の説明
1 グラブ、1A 外皮、2 親指袋、3 ウェブ部、4 人差指袋、5 中指袋、6 薬指袋、7 小指袋、8 受球面外皮、9 背面外皮、10 手口挿入部、11 開口部、12 内皮、12A 手掌部材、12B 手甲部材、13 指掛け、14 ボール、15 補強材、15A 連結部、16 荷重計、16A フック部、16B コントローラ、16C モニタ、17 センサユニット、18 センサ部、19 センサ、120A 親指部、120B 人差し指部、120C 中指部、120D 薬指部、120E 小指部、180 計測位置。

Claims (7)

  1. 受球部と背面部とを含む外皮と、
    前記外皮内に挿入され、前記受球部に沿って設けられる手掌部と、前記背面部に沿って設けられる手甲部と、装着者の人差し指、中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる人差し指部、中指部、薬指部および小指部とを有する内皮と、
    前記人差し指部、中指部、薬指部および小指部の付根部であって前記装着者の人差し指、中指、薬指および小指が当接する部分を形成する前記手掌部に選択的に設けられ、前記手掌部に該手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に前記装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部とを備えた捕球具。
  2. 受球部と背面部とを含む外皮と、
    前記外皮内に挿入され、前記受球部に沿って設けられる手掌部と、前記背面部に沿って設けられる手甲部と、装着者の薬指および小指をそれぞれ受け入れる薬指部および小指部とを有する内皮と、
    前記薬指部および小指部の付根部であって前記装着者の薬指および小指が当接する部分を形成する前記手掌部に選択的に設けられ、前記手掌部に該手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に前記装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部とを備えた捕球具。
  3. 受球部と背面部とを含む外皮と、
    前記外皮内に挿入され、前記受球部に沿って設けられる手掌部と、前記背面部に沿って設けられる手甲部と、装着者の中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる中指部、薬指部および小指部とを有する内皮と、
    前記中指部、薬指部および小指部の付根部であって前記装着者の中指、薬指および小指が当接する部分を形成する前記手掌部に選択的に設けられ、前記手掌部に該手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に前記装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部とを備えた捕球具。
  4. 受球部と背面部とを備えた捕球具であって
    前記受球部を構成する受球面皮の内側面上に装着者の掌に接する手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に前記装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部を、前記受球部の内側であって前記装着者の指先が位置する部分の近傍にのみ選択的に設けた捕球具。
  5. 受球部と背面部とを備えた捕球具であって
    前記受球部を構成する受球面皮の内側面上に装着者の掌に接する手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に前記装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部を、前記受球部の内側であって前記装着者の薬指および小指に対応する部分にのみ選択的に設けた捕球具。
  6. 受球部と背面部とを備えた捕球具であって
    前記受球部を構成する受球面皮の内側面上に装着者の掌に接する手掌部よりも硬い材質からなる補強部材を重ねて取付けることによって形成され、捕球時に前記装着者の指から加えられた力を周囲に伝達させやすくする補強部を、前記受球部の内側であって前記装着者の中指、薬指および小指に対応する部分にのみ選択的に設けた捕球具。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の捕球具を設計するための捕球具の設計方法であって、
    捕球具の装着者の指が捕球時に前記捕球具に作用させる圧力の分布を圧力センサにより計測するステップと、
    前記計測ステップおける計測結果に基づいて、前記捕球具における受球部の内側において前記圧力が相対的に大きい部分に補強部を設けるステップとを備えた捕球具の設計方法。
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