JP2007268144A - 野球又はソフトボール用捕球具 - Google Patents
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Abstract
【課題】指袋内の使用者の指の位置を一定方向に寄せて固定することで、捕球性能を向上させた野球又はソフトボール用捕球具を提供することを目的とする。
【解決手段】背面革と受球面革を含む部材で構成される表革の内部に、手甲革及び手掌革を含む部材で構成される裏革を挿入した野球またはソフトボール用捕球具であって、親指袋、人差指袋、中指袋、薬指袋、小指袋のうちの少なくとも一つの指袋において、表革と裏皮との中間層における親指外縁側領域又は小指外縁側領域に厚肉部を配置したことを特徴とする野球又はソフトボール用捕球具である。
【選択図】図2
【解決手段】背面革と受球面革を含む部材で構成される表革の内部に、手甲革及び手掌革を含む部材で構成される裏革を挿入した野球またはソフトボール用捕球具であって、親指袋、人差指袋、中指袋、薬指袋、小指袋のうちの少なくとも一つの指袋において、表革と裏皮との中間層における親指外縁側領域又は小指外縁側領域に厚肉部を配置したことを特徴とする野球又はソフトボール用捕球具である。
【選択図】図2
Description
本発明は、野球又はソフトボール用捕球具に関するものであり、指袋内の使用者の指の位置を一定方向に寄せて固定することで、捕球性能を向上させた野球又はソフトボール用捕球具に関するものである。
従来より、野球又はソフトボール用捕球具(以下、グラブとも称する。)において、グラブを装着した際に使用者の指の位置を固定する方法としてはベルト状の部材を用いたものが一般的に用いられている。例えば、特許文献1には、背面部に手挿入口に向かって開口する切開部を形成し、親指挿入箇所に、挿入した親指を少なくとも捕球面部側に締め付ける締付けバンドを、それの一端側を捕球具本体内に固着した状態で設け、他端側を背面部の切開部よりも親指側の部位に設けられたバンド挿通部を通して背面部の外面側に導出し、かつ、締付けバンドの係止位置を引張り操作方向で変更自在とした野球、ソフトボール用捕球具が開示されている。特許文献2には、グローブ本体の内皮に一端部が取り付けられて、薬指挿通孔が形成されるように折曲げられる第1帯状体と、第1帯状体とは別体で、内皮に一端部が取り付けられて、小指挿通孔が形成されるように折曲げられる第2帯状体とを設け、第1、第2帯状体の他端部をグラブ本体の外部で夫々結着固定可能とした野球用グローブが開示されている。
特開平11−206949号公報
実開平7−37253号公報
しかしながら、前記の特許文献1及び特許文献2などに開示されたベルト状の部材を用いて使用者の指の位置を固定する方法では、長時間或いは長期間に渡ってグラブの使用を続けた場合に、ベルト状の部材の固定(係止)部分或いはベルト状部材そのものが緩んでしまい、指の固定が徐々に不十分となってしまう不具合があった。
そこで本発明では、このような不具合を解決し、使用者の指の位置を一定の方向に寄せて充分に固定することで捕球性能を向上させた野球又はソフトボール用捕球具を提供することを目的とする。
そこで本発明では、このような不具合を解決し、使用者の指の位置を一定の方向に寄せて充分に固定することで捕球性能を向上させた野球又はソフトボール用捕球具を提供することを目的とする。
本発明の野球又はソフトボール用捕球具は、背面革と受球面革を含む部材で構成される表革の内部に、手甲革及び手掌革を含む部材で構成される裏革を挿入した野球またはソフトボール用捕球具であって、親指袋、人差指袋、中指袋、薬指袋、小指袋のうちの少なくとも一つの指袋において、表革と裏皮との中間層における親指外縁側領域又は小指外縁側領域に厚肉部を配置したことを特徴とする野球又はソフトボール用捕球具である。
また、前記の厚肉部は、裏革の内側における親指外縁側領域又は小指外縁側領域に配置することも可能である。
また、前記の厚肉部は、裏革の内側における親指外縁側領域又は小指外縁側領域に配置することも可能である。
本発明のグラブでは、厚肉部を設けた内側指袋では、厚肉部を設けた側の空間が小さくなり、使用者の指が厚肉部を設けた側と反対側の空間に押し寄せられて固定される。従って、使用者の指の位置を捕球パターンに適した位置で固定でき、捕球動作が円滑に行われるので、捕球時にボールがグラブ内にしっかりと把持され、所謂ファンブルなどの捕球ミスを軽減することができる。
まず、グラブを用いてボールを捕球する際の使用者の指の動きについて説明する。グラブを用いた捕球のタイプは大きく二通りに分けられる。一つはグラブを縦方向に閉じる捕球タイプであり、もう一つはグラブを横方向に閉じる捕球タイプである。
縦方向に閉じる捕球タイプは、親指と小指とがそれぞれ主体となり、親指と親指以外の四指とで両サイドからボールを挟み込むように捕球する。この捕球タイプは主に外野手や三塁手など、捕球後のボール離れの早さよりもしっかりと捕球することが重要であるポジションの選手に多く見られる。縦方向に閉じる捕球タイプでは、捕球時に親指と親指以外の四指とで両サイドからボールを挟み込む。従って使用者の指の位置については、親指はより親指の外縁側に、親指以外の四指はより小指の外縁側に寄っていたほうが、ボールを挟み込む動作を容易に行うことができる。
次に横方向に閉じる捕球タイプは、親指、人差指、中指、薬指及び小指を使って掌全体で握りこむように捕球する。この捕球はタイプ主に二塁手や遊撃手など、一塁でランナーをアウトにする為に捕球後のすばやいボール離れが必要なポジションの選手には多く見られる。横方向に閉じる捕球タイプは、捕球時に掌全体でボールを握り込む。従って前記の縦方向に閉じる捕球タイプに比べて、人差指、中指、薬指及び小指の四指は親指側に寄っていたほうが、五指全体が均等に開いた状態となるので、掌全体でボールを握り込む動作を容易に行うことができる。
以上の点を考慮すると、各捕球パターンに合わせて、グラブ内の使用者の指を最適な位置で固定すれば、捕球動作がより円滑に行われ捕球時にボールをよりしっかりとグラブ内に把持することができるようになり、所謂ファンブルなどの捕球ミスの軽減につながると考えられる。
縦方向に閉じる捕球タイプは、親指と小指とがそれぞれ主体となり、親指と親指以外の四指とで両サイドからボールを挟み込むように捕球する。この捕球タイプは主に外野手や三塁手など、捕球後のボール離れの早さよりもしっかりと捕球することが重要であるポジションの選手に多く見られる。縦方向に閉じる捕球タイプでは、捕球時に親指と親指以外の四指とで両サイドからボールを挟み込む。従って使用者の指の位置については、親指はより親指の外縁側に、親指以外の四指はより小指の外縁側に寄っていたほうが、ボールを挟み込む動作を容易に行うことができる。
次に横方向に閉じる捕球タイプは、親指、人差指、中指、薬指及び小指を使って掌全体で握りこむように捕球する。この捕球はタイプ主に二塁手や遊撃手など、一塁でランナーをアウトにする為に捕球後のすばやいボール離れが必要なポジションの選手には多く見られる。横方向に閉じる捕球タイプは、捕球時に掌全体でボールを握り込む。従って前記の縦方向に閉じる捕球タイプに比べて、人差指、中指、薬指及び小指の四指は親指側に寄っていたほうが、五指全体が均等に開いた状態となるので、掌全体でボールを握り込む動作を容易に行うことができる。
以上の点を考慮すると、各捕球パターンに合わせて、グラブ内の使用者の指を最適な位置で固定すれば、捕球動作がより円滑に行われ捕球時にボールをよりしっかりとグラブ内に把持することができるようになり、所謂ファンブルなどの捕球ミスの軽減につながると考えられる。
次に本発明の実施の形態について説明する。本発明に係るグラブは、後述する指袋に設けた厚肉部に特徴を有するが、それ以外の部分は従来からのグラブと同一の構成を有する。即ち、グラブ本体はグラブ表面を形成する表革と、前記表革の内部に挿入されグラブの内側を形成する裏革とで構成される。前記表革は背面革と受球面革とを含む複数の部材で構成され、前記裏革は手甲革と手掌革とを含む複数の部材で構成される。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるグラブ10の背面図であり、図2は実施の形態1にかかるグラブ10の裏革12を示す背面図である。図3(a)は図2中のA−A線断面図である。図1に示すように、グラブ10は、使用者の親指を受け入れる親指袋1と、人差指を受け入れる人差指袋2と、使用者の中指を受け入れる中指袋3と、使用者の薬指を受け入れる薬指袋4と、使用者の小指を受け入れる小指袋5とを備え、親指袋1と人差指袋2との間にはウエブ部6を備える。また、グラブ1は、使用者の手が挿入される手口挿入部7を備えている。
グラブ表面を形成する表革11は、背面皮11aと受球面皮11bとを備える。背面皮11aはそれぞれ5本の指袋を形成するように複数の皮革から成るパーツを縫製して作製され、受球面皮11bは5本の略指型形状を有する。前記の受球面皮11bと背面皮11aとの周縁を両者とも銀面側が内側になるように、手口挿入部を除いて縫製した後、銀面側が表側となるように表裏反転させる。それにより表革11を作製する。表革11は外側親指袋1a、外側人差指2a、外側中指袋3a、外側薬指袋4a及び外側小指袋5aの外側指袋を有する。
表革11の内側には、グラブの内側を形成する裏革が設けられており、図2に示すように、裏革12は手甲革12aと手掌革12bとから構成されている。手甲革12aはそれぞれ5本の指袋を形成するように複数の皮革からなるパーツを縫製して作製され、手掌革12bは受球面革11bよりも小さく裁断した5本の略指型形状を有している。手甲革12a及び手掌革12bは銀面側が内側になるように、手口挿入部を除いて周縁を縫着する。裏革12は内側親指袋1b、内側人差指袋2b、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bを有する。
なお、各内側指袋に使用者が指を挿入した際には、指の掌側に手掌革12bが宛がわれ、指の掌側の以外の部分(指の両サイド及び手甲側)には手甲革12aが宛がわれる。
なお、各内側指袋に使用者が指を挿入した際には、指の掌側に手掌革12bが宛がわれ、指の掌側の以外の部分(指の両サイド及び手甲側)には手甲革12aが宛がわれる。
前記の背面皮11a、受球面皮11b、手甲革12a及び手掌革12bは天然皮革、合成皮革、その他これらと同材質の材質で構成される。
前記表革11の所要部に、フェルト等で作られた芯体やその他の衝撃吸収体、ワックス等を挿入したり、オイルを含浸させた後、裏革12を表革11内に挿入し、各外側指袋の中には該当する各内側指袋を挿入する。さらに表革と裏革の手口挿入部を革紐で結合し、外側親指袋と外側人差し指袋の間には、別途形成したウエブ部6をこれも革紐で結合して、最終的にグラブ10として仕上げる。
本実施の形態1のグラブの裏革12では、内側人差指袋2b、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bの手甲革12aにおいて小指外縁5c側に厚肉部20を配置し、内側親指袋1bの手甲革12aにおいて親指外縁1c側に厚肉部20を配置する。
図3(b)はグラブとして形成した後の図3(a)と同じ位置での断面図を示しており、使用者が指を挿入した際の様子を示している。
図3(b)に示すように、本実施の形態1のグラブでは厚肉部20は表革11と裏革12との中間層に配置される。より具体的には手甲革12aと背面革11aとの中間層に配置される。厚肉部20を設けた内側指袋では、厚肉部20を設けた側の空間が小さくなり、使用者の指8は厚肉部20を設けた側と反対側の空間に押し寄せられて固定される。従って本実施の形態1のグラブでは、使用者がグラブを装着した際に人差指、中指、薬指及び小指の四指は内側指袋内のウエブ部側の位置で固定され、親指もウエブ部側の位置で固定される。従って、捕球時に掌全体でボールを握りこむ動作を行いやすくなるので横方向に閉じる捕球タイプに適したグラブとすることができる。
図3(b)はグラブとして形成した後の図3(a)と同じ位置での断面図を示しており、使用者が指を挿入した際の様子を示している。
図3(b)に示すように、本実施の形態1のグラブでは厚肉部20は表革11と裏革12との中間層に配置される。より具体的には手甲革12aと背面革11aとの中間層に配置される。厚肉部20を設けた内側指袋では、厚肉部20を設けた側の空間が小さくなり、使用者の指8は厚肉部20を設けた側と反対側の空間に押し寄せられて固定される。従って本実施の形態1のグラブでは、使用者がグラブを装着した際に人差指、中指、薬指及び小指の四指は内側指袋内のウエブ部側の位置で固定され、親指もウエブ部側の位置で固定される。従って、捕球時に掌全体でボールを握りこむ動作を行いやすくなるので横方向に閉じる捕球タイプに適したグラブとすることができる。
また、厚肉部20は内側指袋を構成する裏革12の内側(人体側)に配置することも可能である。図3(c)は手甲革12aの内側に厚肉部20を配置した実施の形態を示している。
また、図示はしないが、厚肉部20を表革11と裏革12との中間層に配置する他の方法として、手掌革12bと受球面革11bとの中間層に厚肉部20を配置することも可能である。また厚肉部20を裏革12の内側(人体側)に配置する他の方法として、手掌革12bの内側に厚肉部20を配置することも可能である。
厚肉部は フェルト、ナイロン、ポリウレタン、EVA(エチレンー酢酸ビニル共重合体)、エラストマー、ゴム、シリコン、ソルボセインなどからなる部材で構成される。前記の材料で構成された部材は接着、縫製、熱融着などによって皮革と一体化される。
厚肉部の横方向の長さL1は、厚肉部を設ける指袋の手甲革の横方向の長さをM1とした場合に、0.2M1<L1<0.6M1の範囲であることが好ましい。実際の長さとしては、10mm〜40mmの範囲内の長さであることが好ましい。また縦方向の長さL2は50mm〜100mmの範囲内の長さであることが好ましい。縦方向の長さについては使用者が指を挿入した際に指の根元から指先まで厚肉部に宛がわれるだけの長さがあることが好ましい。
厚肉部の厚みは用いる素材や使用者の好みなど必要に応じて任意である。また厚肉部の厚みは厚肉部全体に均一の厚みであってもよいし、場所によって厚みに変化を与えてもよい。例えば、指の根元部分は比較的薄めにし指の先端部に行くほど厚くすることも可能である。
前記のように厚肉部を設けた内側指袋において、使用者の指が厚肉部を設けた側と反対側に押し寄せられて固定されるという目的を達成できる範囲であれば、厚肉部の材質、大きさ、厚さなどは特に限定はされず、使用者の指の大きさやグラブの大きさに応じたものとすることができる。
また複数の指袋に厚肉部を設ける場合は、それぞれの指袋ごとに異なる材質、大きさ、厚さで厚肉部を構成することも可能である。
また複数の指袋に厚肉部を設ける場合は、それぞれの指袋ごとに異なる材質、大きさ、厚さで厚肉部を構成することも可能である。
次に本発明の実施の形態2にかかるグラブについて説明する。図4は実施の形態2にかかるグラブ20の裏革12を示す背面図である。図5(a)は図4中のB−B線断面図である。本実施の形態2のグラブの裏革12では、内側人差指袋2b、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bの手甲革12aにおいて親指外縁1c側に厚肉部20を配置し、内側親指袋1bの手甲革12aにおいて小指外縁5c側に厚肉部20を配置する。図5(b)は図4に示した裏革を用いてグラブを作成し、使用者が指を挿入した際の様子を示しており、図5(a)と同じ位置での断面図を示している。
図5(b)に示すように、本実施の形態2のグラブでは厚肉部20は表革11と裏革12との中間層(より具体的には手甲革12aと背面革11aとの中間層)に配置される。また、図3(b)で説明したところと同様に使用者の指8は厚肉部20を設けた側と反対側の空間に押し寄せられて固定されるので、本実施の形態2のグラブでは、使用者がグラブを装着した際に人差指、中指、薬指及び小指の四指は内側指袋内の小指外縁側の位置で固定されると共に、親指は親指外縁側の位置で固定される。従って捕球時に親指と親指以外の四指とで両サイドからボールを挟み込む動作を行いやすくなり縦方向に閉じる捕球タイプに適したグラブとすることができる。
また、実施の形態1のグラブと同様に厚肉部20は内側指袋を構成する裏革12の内側(人体側)に配置することも可能である。図5(c)は手甲革12aの内側に厚肉部20を配置した実施の形態を示している。
また図示はしないが、実施の形態1のグラブと同様に、厚肉部20を表革11と裏革12との中間層に配置する他の方法として、手掌革12bと受球面革11bとの中間層に配置することも可能である。また厚肉部20を裏革12の内側(人体側)に配置する他の方法として、手掌革12bの内側に厚肉部20を配置することも可能である。
前記実施の形態1及び2のグラブでは内側親指袋1b、内側人差指袋2b、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bの五指全ての内側指袋において厚肉部を設けたが、必ずしも全ての内側指袋に厚肉部を設ける必要はなく、使用者の好みに応じて厚肉部を設ける指袋を選択することが可能である。また前記実施の形態1及び2では、内側人差指袋2b、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bの四指の指袋においては全て同じ方向に厚肉部を設けたが、使用者の捕球時の手の動きに応じて、それぞれの指袋において別々の方向に厚肉部を設けることも可能である。
次に本発明のグラブにかかる実施例について説明する。以下の各実施例ではグラブの裏革の構成のみについて説明するが、グラブ全体の構成については実施の形態で説明したところと同様である。
(実施例1)
図6は実施例1のグラブにおける裏革12を示している。実施例1では、厚肉部20は内側人差指袋2b、内側中指袋3b及び内側薬指袋4bに設けた。また図3(b)に示すように、厚肉部20は手甲革12aと背面革との中間層における手甲革12aの小指外縁5c側に配置した。
図6は実施例1のグラブにおける裏革12を示している。実施例1では、厚肉部20は内側人差指袋2b、内側中指袋3b及び内側薬指袋4bに設けた。また図3(b)に示すように、厚肉部20は手甲革12aと背面革との中間層における手甲革12aの小指外縁5c側に配置した。
厚肉部20はポリウレタンからなるスポンジで構成し、手甲革12aと接着によって一体化する。
厚肉部20の横方向の長さL1は、指の根元部分が20mm、先端部分が15mmとし、縦方向の長さL2は90mmとした。厚みは6mmであり全体に渡って均一の厚みである。また内側人差指袋2b、内側中指袋3b及び内側薬指袋4bに設けた厚肉部は全て同じ仕様で構成した。
厚肉部20の横方向の長さL1は、指の根元部分が20mm、先端部分が15mmとし、縦方向の長さL2は90mmとした。厚みは6mmであり全体に渡って均一の厚みである。また内側人差指袋2b、内側中指袋3b及び内側薬指袋4bに設けた厚肉部は全て同じ仕様で構成した。
前記のように構成することで、実施例1のグラブでは、使用者がグラブを装着した際に人差指、中指及び薬指の三指は内側指袋内のウエブ部側の位置で固定されるので、捕球時に掌全体でボールを握りこむ動作を行いやすくなり横方向に閉じる捕球タイプに適したグラブとすることができる。
(実施例2)
図7は実施例2のグラブにおける裏革12を示している。実施例2では、厚肉部20は内側人差指袋2b、内側中指袋3b及び内側薬指袋4bに設けた。また図5(b)に示すように、厚肉部20は手甲革12aと背面革との中間層における手甲革12aの親指外縁1c側に配置した。厚肉部20の大きさ、厚み、材料等は実施例1で説明したところと同様である。
図7は実施例2のグラブにおける裏革12を示している。実施例2では、厚肉部20は内側人差指袋2b、内側中指袋3b及び内側薬指袋4bに設けた。また図5(b)に示すように、厚肉部20は手甲革12aと背面革との中間層における手甲革12aの親指外縁1c側に配置した。厚肉部20の大きさ、厚み、材料等は実施例1で説明したところと同様である。
前記のように構成することで、実施例2のグラブでは、使用者がグラブを装着した際に人差指、中指及び薬指の三指は内側指袋内の小指外縁側の位置で固定されるので、捕球時に親指と親指以外の四指とで両サイドからボールを挟み込む動作を行いやすくなり縦方向に閉じる捕球タイプに適したグラブとすることができる。
(実施例3)
図8は実施例3のグラブにおける裏革12を示している。実施例3では、厚肉部20は内側人差指袋2b、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bに設けた。また厚肉部20は各指袋おいて手甲革12aと背面革との中間層に配置し、内側人差指袋2bと内側中指袋3bでは手甲革12aの小指指外縁5c側に、内側薬指袋4bと内側小指袋5bは手甲革12aの親指外縁1c側に配置した。厚肉部20の大きさ、厚み、材料等は実施例1で説明したところと同様である。
図8は実施例3のグラブにおける裏革12を示している。実施例3では、厚肉部20は内側人差指袋2b、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bに設けた。また厚肉部20は各指袋おいて手甲革12aと背面革との中間層に配置し、内側人差指袋2bと内側中指袋3bでは手甲革12aの小指指外縁5c側に、内側薬指袋4bと内側小指袋5bは手甲革12aの親指外縁1c側に配置した。厚肉部20の大きさ、厚み、材料等は実施例1で説明したところと同様である。
前記のように構成することで、実施例3のグラブでは、使用者がグラブを装着した際に人差指と中指とは内側指袋内のウエブ部側の位置で固定され、薬指と小指とは内側指袋内の小指外縁側の位置で固定されるので、縦方向に閉じる捕球タイプと横方向に閉じる捕球タイプの中間の捕球タイプに適したグラブとすることができる。
また、厚肉部20を内側人差指袋2bの小指指外縁5c側に設け、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bの親指外縁1c側に設けることでも縦方向に閉じる捕球タイプと横方向に閉じる捕球タイプの中間の捕球タイプに適したグラブとすることができる。
また、厚肉部20を内側人差指袋2bの小指指外縁5c側に設け、内側中指袋3b、内側薬指袋4b及び内側小指袋5bの親指外縁1c側に設けることでも縦方向に閉じる捕球タイプと横方向に閉じる捕球タイプの中間の捕球タイプに適したグラブとすることができる。
1 親指袋
1a 外側親指袋
1b 内側親指袋
2 人差指袋
2a 外側人差指
2b 内側人差指袋
3 中指袋
3a 外側中指袋
3b 内側中指袋
4 薬指袋
4a 外側薬指袋
4b 内側薬指袋
5 小指袋
5a 外側小指袋
5b 内側小指袋
6 ウエブ部
7 手口挿入部
8 指
10 グラブ
11 表革
11a 背面皮
11b 受球面皮
12 裏革
12a 手甲革
12b 手掌革
20 厚肉部
1a 外側親指袋
1b 内側親指袋
2 人差指袋
2a 外側人差指
2b 内側人差指袋
3 中指袋
3a 外側中指袋
3b 内側中指袋
4 薬指袋
4a 外側薬指袋
4b 内側薬指袋
5 小指袋
5a 外側小指袋
5b 内側小指袋
6 ウエブ部
7 手口挿入部
8 指
10 グラブ
11 表革
11a 背面皮
11b 受球面皮
12 裏革
12a 手甲革
12b 手掌革
20 厚肉部
Claims (2)
- 背面革と受球面革を含む部材で構成される表革の内部に、手甲革及び手掌革を含む部材で構成される裏革を挿入した野球またはソフトボール用捕球具であって、
親指袋、人差指袋、中指袋、薬指袋、小指袋のうちの少なくとも一つの指袋において、
表革と裏皮との中間層における親指外縁側領域又は小指外縁側領域に厚肉部を配置したことを特徴とする野球又はソフトボール用捕球具。 - 背面革と受球面革を含む部材で構成される表革の内部に、手甲革及び手掌革を含む部材で構成される裏革を挿入した野球またはソフトボール用捕球具であって、
親指袋、人差指袋、中指袋、薬指袋、小指袋のうちの少なくとも一つの指袋において、
裏革の内側における親指外縁側領域又は小指外縁側領域に厚肉部を配置したことを特徴とする野球又はソフトボール用捕球具。
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---|---|---|---|
JP2006100148A JP2007268144A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 野球又はソフトボール用捕球具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006100148A JP2007268144A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 野球又はソフトボール用捕球具 |
Publications (1)
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JP2006100148A Pending JP2007268144A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 野球又はソフトボール用捕球具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021090539A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | 株式会社アシックス | 捕球具 |
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2006
- 2006-03-31 JP JP2006100148A patent/JP2007268144A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021090539A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | 株式会社アシックス | 捕球具 |
JP7369021B2 (ja) | 2019-12-09 | 2023-10-25 | 株式会社アシックス | 捕球具 |
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