JP4060434B2 - ファスニング部材の一体発泡成形品への取付方法 - Google Patents

ファスニング部材の一体発泡成形品への取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のシートパッド等の発泡成型品に面ファスナー等のファスニング部材を一体成形するファスニング部材の一体発泡成形品への取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種車両のシートやドアの内装品等には一般に発泡ウレタンに布等の表皮材を組み付けたクッション材が用いられている。
この発泡ウレタンと表皮材は、ウレタンに固定された面ファスナー等のファスニング部材によって着脱自在に組みつけられている場合がある。
【0003】
ウレタンの表面に上記ファスニング部材を安定よくかつ効率的に配設するためには、ウレタンとファスニング部材との一体成形が従来より行なわれている。
この場合、現在では、液体発泡原料がファスニング部材のファスニング面に浸入して付着することがないように、例えば上記ファスニング面を箱状のガイド部材で覆ってから成形型に液体発泡原料を流し込むようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、上記箱状のガイド部材に対するファスニング部材の取付工程が問題であり、ガイド部材の内寸に対しファスニング部材の外寸が小さいとファスニング面に前記発泡液の浸入があり、逆にファスニング部材の外寸が大きいとガイド部材との嵌合力が強くなりすぎて脱型時にウレタンが破れたりするという不都合が生じる。
また、上記ガイド部材に上記の如くファスニング部材を固定する作業も煩雑であり、工程に時間がかかるという問題もある。
【0005】
本発明は叙上の如き実状に対処し、上記ファスニング部材を磁力によってファスニング部材設置面に永久磁石を埋設した金型内で保持することにより、ウレタン等の一体発泡成形品への取付を簡便かつ確実に行なわしめることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記目的に適合する本発明のファスニング部材の成形品へり取付方法は、上記の如く面ファスナー等のファスニング部材を発泡成形品に一体成形により取付ける方法において、このファスニング部材を磁性体の粉末を混入した素材にて形成すると共に、成形金型のファスニング部材設置面に円柱状で、その直径がファスニング部材の幅以上である永久磁石をファスニング部材設置面に端面を揃えてファスニング部材の長手方向に複数埋設し、この永久磁石により上記ファスニング部材を上記ファスニング部材設置面に磁力固定して上記成型品の一体発泡成形を行うことを特徴とする。
【0007】
そして、もう1つの本発明のファスニング部材の成形品への取付方法は、上記の如く面ファスナー等のファスニング部材を発泡成形品に一体成形により取付ける方法において、上記ファスニング部材のファスニング面を発泡液の浸入を防止する被覆材にて被覆して剥離可能に一体化せしめ、この被覆材を磁性体の粉末を混合した素材にて形成すると共に、成形金型のファスニング部材設置面に円柱状で、その直径がファスニング部材の幅以上である永久磁石をファスニング部材設置面に端面を揃えてファスニング部材の長手方向に複数埋設し、この永久磁石により上記ファスニング部材を上記ファスニング部材設置面に磁力固定して上記成形品の一体発泡成形を行うことを特徴とする。
【0008】
また、上記本発明の各取付方法において、上記永久磁石を円柱棒状として上記ファスニング部材設置面に端面をそろえてファスニング部材の長手方向に複数埋設することも可能である。
【0009】
なお、上記本発明の取付方法によって製造された一体発泡成形品は、上記ファスニング部材またはファスニング部材のファスニング面を発泡液の浸入を防止する被覆材にて被覆して剥離可能に一体化せしめ、この被覆材またはファスニング部材を磁性体の粉末を混入した素材にて形成した構成よりなる。
【0010】
【作用】
上記本発明によれば、従来のガイド部材が不要となる上、ファスニング部材の設置及び固定が磁力を利用した極めて容易にものとなるため、そのセッティング時間を従来の1/3〜1/4に短縮して製造コストを大きく削減することが可能である。
また、上記の如くガイド部材を使用しないことから、ファスニング部材のガイド部材に対する嵌合の強弱の問題もなくなり、これにより強すぎる嵌合によるウレタン部の破れや、弱すぎる嵌合による発泡液のファスニング面への浸入の問題も同時に解決することとが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、更に添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は本発明実施形態の車両用シートパッドの製造工程を示す断面図であり、面ファスナー1を発泡成形品であるウレタンフォーム2に一体成形により取付けるようになっている。
面ファスナー1のファスニング面1aには、図2にも示すように、シートカバー(図示せず)裏面の起毛と係合する係合突起1bが多数突設されている。
そして、図2にも示すように、上記面ファスナー1のファスニング面1aを発泡液の浸入を防止するゴム膜等の被覆材3にて液密に被覆し一体化すると共に、上記面ファスナー1を、鉄粉,ニッケル粉等の強磁性体粉末(図示せず)を混合した素材にて形成している。
【0013】
他方、図3にも示すように、成形金型4のファスニング部材設置面5に円柱状の永久磁石6を複数埋設し、この永久磁石6によりファスニング部材設置面5に上記面ファスナー1を磁力固定して上記ウレタンフォーム2を一体発泡成形している。(なお、設置面5において、面ファスナー1の設置面5に当接する部分は前記被覆材3となる)。
【0014】
上記永久磁石6は上記設置面5に端面を面一にそろえて、面ファスナー1の長手方向に所定間隔で埋設されており、その直径を面ファスナー1の幅以上とすることにより、設置時の面ファスナー1のセンタリングを容易にしている。この永久磁石6は、1個あたり9キロガウス以上の磁束密度を持つものが望ましい。 このように、ウレタンフォーム2の発泡成形が完了して金型4を取り外すと、ウレタンフォーム2からなるシートパッドに面ファスナー1が一体となった状態で取付けられたことになる。
そして、前記被覆材3を剥離することにより、面ファスナー1のファスニング面が現われる。
【0015】
しかして、上記本発明実施形態によれば、前述したように、従来のガイド部材が不要となる上、面ファスナー1の設置及び固定が磁力を利用した極めて容易なものとなるため、そのセッティング時間を従来の約5秒/本から約1〜1.5秒/本に短縮して製造コストを大きく削減することが可能である。
また、上記の如くガイド部材を使用しないことから、面ファスナー1のガイド部材に対する嵌合の強弱の問題もなくなり、これにより強すぎる嵌合によるウレタン部の破れや、弱すぎる嵌合による発泡液のファスニング面1aへの浸入の問題も同時に解決することが可能となる。
【0016】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態において、磁性体の粉末は被覆材3の素材に混合するか、あるいはファスニング部材1と被覆材3の両方の素材に混合することも可能である。
また、被覆材3なしでも発泡液の浸入を防止しうる方法をとるときは、上記ファスニング部材1に磁性体を混合することが好適である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ファスニング部材あるいはこれをシールする被覆材を磁性体の粉末を混入した素材にて形成すると共に、成形金型のファスニング部材設置面に円柱状で、その直径がファスニング部材の幅以上である永久磁石をファスニング部材設置面に端面を揃えてファスニング部材長手方向に複数埋設し、この永久磁石により上記ファスニング部材を上記ファスニング部材設置面に磁力固定して上記成形品の一体発泡成形を行うものであり、本発明を実施することにより、従来のガイド部材が不要となるうえ、ファスニング部材の設置および固定が上記永久磁石の配置と相俟って磁力を利用した極めて容易なものとなり、これによってそのセッティング時間を従来の1/3〜1/4に短縮して製造コストを大きく削減することが可能である。
そして、上記の如くガイド部材を使用しないことから、ファスニング部材のガイド部材に対する嵌合の強弱の問題もなくなり、これにより強すぎる嵌合によるウレタン部の破れや、弱すぎる嵌合による発泡液のファスニング面への浸入の問題も同時に解決し、ファスニング部材付発泡成形品を簡便かつ確実に、しかも低コストにて作製しうるとの顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態の車両用シートパッドの製造工程を示す断面図である。
【図2】 ファスニング部材の拡大図である。
【図3】 ファスニング部材設置面の拡大図である。
【符号の説明】
1 面ファスナー
1a ファスニング面
1b 係合突起
2 ウレタンフォーム
3 被覆材
4 成形金型
5 ファスニング部材設置面
6 永久磁石

Claims (2)

  1. 面ファスナー等のファスニング部材を発泡成形品に一体成形により取付ける方法において、このファスニング部材を磁性体の粉末を混した素材にて形成すると共に、成形金型のファスニング部材設置面に円柱状で、その直径がファスニング部材の幅以上である永久磁石をファスニング部材設置面に端面を揃えてファスニング部材の長手方向に複数埋設し、この永久磁石により上記ファスニング部材を上記ファスニング部材設置面に磁力固定して上記成形品の一体発泡成形を行うことを特徴とするファスニング部材の一体発泡成形品への取付方法。
  2. 面ファスナー等のファスニング部材を発泡成形品に一体成形により取付ける方法において、上記ファスニング部材のファスニング面を発泡液の浸入を防止する被覆材にて被覆して剥離可能に一体化せしめ、この被覆又は/及びファスニング部材を磁性体の粉末を混した素材にて形成すると共に、成形金型のファスニング部材設置面に円柱状で、その直径がファスニング部材の幅以上である永久磁石をファスニング部材設置面に端面を揃えてファスニング部材の長手方向に複数埋設し、この永久磁石により上記ファスニング部材を上記ファスニング部材設置面に磁力固定して上記成形品の一体発泡成形を行なうことを特徴とするファスニング部材の一体発泡成形品への取付方法。
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