JP4059851B2 - 食品検査方法 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は食品の検査方法に関し、特にアレルギー物質が食品中に含まれているか否かを表示するために、食品の全ての流通段階において微量に含まれる特定物の存在を検出する方法に関する。
背景技術
近年、アレルギー物質を含む食品に起因する健康危害を防止するために、表示による情報提供の要望が高まり、平成13年4月の食品衛生法関連法令の改正に伴い、アレルギー物質を含む食品の表示が義務づけられた。特に症例数が多い卵、乳、小麦と症状が重篤なそば、落花生の5品目(特定原材料)については、食品の全ての流通段階において適切な表示を行うことが義務化されることになった。アレルギー物質としてどの食品をアレルゲンとして認識するか否かは、個体差により異なるので、食品に含まれる特定物がごく微量であっても適切に表示されていれば、食品を摂取するものは自己にとってアレルゲンが含まれるか否かを知ることができる。しかし、ごく微量の特定物の有無を加熱等の加工が行われた食品で検出することは、従来公知の食品分析法では困難であった。
特定物を生産者が自社で用いていれば加工食品に表示できることは当然であるが、末端製品の中間原料として特定物質が用いられた場合、特に購入される中間原料に微量含まれているか否かについては確認できない場合がある。また、実際に意図しない混入もありうる。
食品メーカーでは、加工助剤やキャリーオーバー等食品添加物のごく微量の残存あるいは製造ライン間の相互汚染の実態を正確に把握し、適切な対応をとるとともに、消費者に対しては法律にもとずく正しい情報を提供することが重要であり、そのためにはアレルギー物質の正確な分析技術の提供が望まれていた。
わが国においてそばは日常的な食品であるが、そのそばに対してアレルギー反応を呈する患者がいる。反応の多くがアナフイラキシー型であり、最重症例では死亡に至る。食品衛生法のアレルギー物質を含む食品の表示においては、そばは特定原材料の1つとして規定され、食品中に混入がある場合はその旨を表示することが義務化された。しかし適切な測定方法はなかった。そのため微量成分の確実な測定方法が望まれている。
そこで本発明では、食品中のソバの混入の有無を正確に分析する方法の開発を目的として、ソバに特異的なプライマーの構築ならびにその検出限界の確認、および加工食品への応用を試みた知見により、食品中の特定物の有無を測定する方法を提供することを目的とする。
発明の開示
〔1〕すなわち本発明は、ソバの遺伝子の一部より得られる情報に基づき設計した、FAG19(配列番号7)およびFAG22(配列番号9)からなる1対のプライマーを用いてPCRを行い、食品中のソバの有無を測定する方法を提供する。
〔2〕また、食品中の微量成分の有無を食品に表示するために、前記の1対のプライマーを用いてPCRを行い、ソバの有無を測定し、食品に表示する方法を提供する。
〔3〕さらに、食品摂取者にとって有害なソバのアレルゲンを含む食品を識別するために、前記の1対のプライマーを用いてPCRを行い、食品中のソバの有無を測定する方法、ソバアレルギー患者またはその疑いがある者とって有害なアレルゲンを含むソバが食品に含まれるか否かの情報を提供する方法、または、これらのいずれかを食品に表示する方法を提供することができる。食品は、ヒトの食品のみならず動物用の食品(飼料)を含む。
〔4〕また、前記食品は、加工処理された食品であってもよいし、食品原料であってもよい。
〔5、6〕さらに、上記の方法を実施するために、食品中のソバの有無および/または濃度を測定するための、FAG19(配列番号7)およびFAG22(配列番号9)からなる1対のプライマー、および、該プライマー対を有する試薬一式(キット)を提供する。
発明を実施するための最良の形態
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明は、特定物の遺伝子の一部より得られる情報に基づきプライマーを設計してPCR反応を行い、食品中の特定物の有無を測定する方法である。
検体として測定される食品は、原材料であっても、加工段階のいずれかであっても、加工後の食品であってもよい。本発明方法は、食品中のたとえば、DNAレベルの体積比または特定物の全食品に対する質量比で好ましくは0.1%以下、100ppm以下、さらには50ppm以下、10ppm以下の微量の特定物の存在の有無を検出する方法であり、特定物の遺伝子が食品中に含まれる場合は、生産者が意図していない物が、調味料や添加物の一部として微量存在しても検出することができる.さらにDNAはタンパク質等の生物由来の他の物質に比べて、加熱等の食品加工に対して比較的安定であり、加熱、調理等、加工された食品中の微量の存在が検出できる。
特定物の遺伝子配列は、未知の場合は公知の遺伝子検出法によって検出してもよいが、今日では多くの既知の遺伝子情報を用いることができる。例えば国立遺伝学研究所(DDBJ)等のデーターベースから特定物の遺伝子の全配列の情報を得て、配列の一部の情報からPCR(Polymerase Chain reaction)反応に適したセンスプライマーおよびアンチセンスプライマーのペアー(対、組)を選択してプライマー(プローブ)とすることができる。
プライマーの設計は、本発明の検査方法を考慮して以下の事項に留意した。まず、(i)プライマーのGC含量が40〜60%である、(ii)プライマーの融解温度(Tm値、下記参照)が、55〜70℃である、(iii)2つのプライマー対のTm値が近い、(iv)2つのプライマーの3’末端間で相補的配列を保有していない、(v)プライマー自身がヘアピンのような高次構造を形成しない、(vi)プライマーの全長は15〜35merとする、(vii)プライマーの3’末端側のGC含量を低くする、(viii)プライマー内で同一ヌクレオチドが多数連続する配列は回避する、(ix)プライマーは増幅したい鋳型DNAの片側1本鎖の配列と完全に一致している必要はないが、3’末端側の相補性を高くする、(x)使用するDNAサンプルにおいて、他にプライマーと同様の配列がない、等である。
本発明のプライマーは、原材料のソバだけでなく、加工段階の食品や加熱、調理等の加工後の食品にも使用可能であることを必要とする。したがって、使用されるソバの鋳型DNAはインタクトなものではなく、非常に細かく切断されたDNA断片であると考えられ、(xi)2つのプライマーによって増幅される遺伝子の一部は、比較的短い領域である。さらに、各種のソバが共通して有する1つの遺伝子領域の中で、(i)〜(xi)の全ての条件を満たすプライマーを設計する必要がある。しかし、A、C、G、Tわずか4つのヌクレオチドからなるDNA配列で、これらの条件を全て満たすプライマーを作成することは非常に難しく、それ故、プライマーの設計は、PCRを行う上で非常に困難な問題となっている。また、仮にこれらの多数の条件を全て満たすプライマーを設計できたとしても、それはPCRを行う上での必要条件でしかなく、意図したPCRを成功させることは実際にPCRを行ってみないと判らない。
PCR法は特に限定されず、公知である種々の改良方法を含むが、1例を挙げれば、プライマーのペアー、鋳型(被検)DNAの他にTris−HCl、KCl、MgCl、各dNTP、TaqDNAポリメラーゼ等の試薬類を混合してPCRの反応液とする。PCRの1サイクルは、熱変性、プライマーのアニーリング、DNAポリメラーゼによるDNA合成反応の3つのステップからなっている。各ステップはそれぞれ異なった、場合によっては同じ反応温度と反応時間を必要とするので増幅しようとするDNA領域の塩基配列とその長さによって適切な範囲とする。このような操作のためのthermal cyclerが市販されている。GC含量と配列の長さから得られる下記式
(℃)=4×(G+C)+2×(A+T)
を、アニーリング温度の指標とする。PCR増幅産物が50〜500bp、より好ましくは100〜150bp程度になるようにする。この範囲とすれば、加工食品中で断片化しているDNAの検出もできるからである。
特定穀類がソバである場合は、前記遺伝子が、配列番号11に示すソバ遺伝子であり、前記プライマーが、配列番号11に示す▲1▼121番目のgから360番目のcまでの配列から選択される少なくとも5〜35個の連続したDNA断片の情報から選択されるセンスプライマーまたは、アンチセンスプライマーである;あるいは、
▲2▼1381番目のtから1680番目のcまでの配列から選択される少なくとも5〜35個の連続したDNA断片の情報から選択されるセンスプライマーまたは、アンチセンスプライマーであるのが好ましい。プライマーは、ターゲットの遺伝子の相補鎖であり、ターゲット遺伝子のN−末側の配列部分とC−末側の配列部分とがペアーで選択される。ペアーの長さは同じでもよいし異なっていても良い。
特に、下記表1のFAG3(配列番号1)/FAG4(配列番号2),FAG17(配列番号5)/FAG18(配列番号6),FAG19(配列番号7)/FAG20(配列番号8),FAG19(配列番号7)/FAG22(配列番号9),FAG19(配列番号7)/FAG24(配列番号10)のプライマーペアー、またはこれらと実質的に同一なプライマーペアーが好ましい。後に比較例で説明するように同じTm値をとるプライマーペアー[FAG5(配列番号3)/FAG6(配列番号4)]でも検出に不適当な場合があり、プライマーの選択が重要である。
Figure 0004059851
TaqDNAポリメラーゼ、MgClの濃度や反応サイクル数等好適なPCR条件の検討、あるいはnestedPCRを用いれば、更に検出感度が向上する可能性がある。
PCRの反応物は、免疫反応を用いて同定しても、どのように同定してもよいが、電気泳動させて、必要な場合は陽性コントロールや、陰性コントロールを用いて電気泳動像で明瞭なバンドが認められれば、検体中に被検物質が存在することが確認できる。
本発明の検出方法は、特定物の遺伝子の一部より得られる情報に基づいて設計されたプライマーを、試薬として含有した試薬一式(キット)を用いて行えば、容易に実施することもできる。試薬一式(キット)は、PCRに広く用いられる公知の試薬を含有していても、電気泳動装置等の他の装置が付属していてもよい。具体的に試薬としては、dNTP、MgCl、Taq polymerase、Tris−HCl、グリセロール、DMSO、ポジティブコントロール用DNA、ネガティブコントロール用DNA、蒸留水等が挙げられる。これらの試薬は試薬一式(キット)の中で、それぞれ独立に梱包されて提供されてもよいし、2種以上の試薬が混合された形で提供されてもよい。試薬一式(キット)中のそれぞれの試薬の濃度に特に制限はなく、本発明のPCRを実施するについて可能な範囲であればよい。また、試薬一式(キット)には、好適なPCR条件等の情報がさらに添付されていてもよいし、プライマー試薬のみであってもよい。
本発明の方法は、被検物質は食品であれば限定されないが、穀類を例にとれば、コムギ、イネ、トウモロコシ、アワ、キビ、ヒエ、ソバ、およびマメ類を含む。DNAは熱に安定であり加工食品中でも微量で検出できるので得られた結果は食品に表示したり、食品のアレルギー情報として利用できるほか、食品中の特定の穀類の有無を検出することにより加工助剤やキャリーオーバー等食品添加物のごく微量の残存、あるいは製造ライン間の相互汚染の有無等の生産者の意図していない混入を検出することができる。
以下にソバを1例に用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(1)ソバ検知のためのプライマーの構築
ソバ由来DNAを検知するためのプライマーを構築するにあたって、まず国立遺伝学研究所(DDBJ)のデータベースにアクセスし、ソバ(Fagopyrum esculentum)の既知遺伝子の検索を行い、得られたソバに関する遺伝子情報の中からFagopyrum esculentum major allergenic storage protein gene(Accession#AF152003、全長1825bp)を選択した。次に、DDBJのBLAST検索によって、選択したソバの遺伝子配列と類似の配列がソバ以外の植物にはないことを確認した。
発明者は、プライマーを設計するために、特定物の遺伝子配列についてソフトウェア”GENETYX MAC”を使用して、プライマーの候補となる配列の検索を行った。GENETYX MACは、プライマー設計の上記条件のうち、手計算では解析困難な種々の条件、例えば(i)GC含量、(ii)Tm値の範囲設定を行えることから使用した。その結果、候補となる配列を67対検索することができた。その中で上記(i)〜(xi)のプライマー設計のための条件を全て満たす配列を、発明者が独自に検索することにより、本発明の検査方法で使用可能なプライマー配列を見出した。このようにして発見したプライマー配列を含む、9対のオリゴヌクレオチドDNAプライマー(バイオロジカ(株)で合成)を作製した。
(2)DNAの抽出
ソバおよびその他の植物の種子については表面を1%TritonX(和光純薬)により洗浄した後蒸留水ですすぎ、よく乾燥させた後マルチビーズショッカー(安井機械)で微粉砕した。次に粉砕サンプル1〜1.5gをDneasy Plant Maxi kit(Qiagen)を用いてDNAを抽出した。また加工食品については水分含量の高いものは24時間凍結乾燥後1gを、水分含量の低いものについてはそのまま1gからGenomic Tip20/G(Qiagen)を用いてDNAを抽出した。抽出されたDNAは吸光度の測定により濃度を求めた後、純水を用いて10ng/μlに希釈し、これをPCRの鋳型(被検)DNA試料液として用いた。
(3)PCRと電気泳動像によるソバの検出
PCRの反応液は以下のように調整した。すなわちPCR緩衝液(PCR bufferII、アプライドバイオシステムズ社),200μmol/l;dNTP,1.5mmol/l;MgCl,0.5μmol/l;センスおよびアンチセンスプライマー、および0.625units TaqDNAポリメラーゼ(AmpliTaq Gold、アプライトバイオシステムズ社)を含む液に10ng/μlに調整したDNA試料液2.5μlを加え、全量を25μlとした。表3で鋳型DNA量の記載のないものはこの場合の濃度である。但し、抽出されたDNAの濃度が10ng/μl以下の場合、または添加物が多い加工食品等で、得られたDNAの吸光度OD260/OD280の値が1.7以下と夾雑物が多くDNAの純度が低い場合には、抽出DNA原液または10ng/μl希釈液を2.5μl〜17.8μl PCRの反応液に添加し、その量に応じて全量が25μlとなるように純水を用いて調整した。表3で鋳型DNA量が付記されているものはこの場合の濃度である。
PCR増幅装置にはGeneAmp PCR System 9600(アプライドバイオシステムズ社)を用い、反応条件は次のように設定した。まず95℃に10分間保ち反応を開始させ、次に95℃ 30秒間、60℃ 30秒間、72℃ 30秒間を1サイクルとして、40サイクルのPCRの増幅を行った。最後に終了反応として72℃ 7分間保った後4℃で保存し、得られた反応液をPCR増幅反応液とした。
PCR増幅反応液はエチジウムブロミドを含む2%アガロースゲル(2%E−Gel、Invitrogen)による電気泳動に供し、陽性コントロール(蕎麦粉より抽出したDNA)および陰性コントロール(鋳型DNAなしのブランク反応液)の増幅バントの有無によってPCRの妥当性を判断すると共に、各プライマーによる至適サイズのDNA増幅バンドを確認することによってサンプル中のソバの混入の有無を判定した。
(4)実験1.ソバ検知プライマーの特異性の確認
ソバを特異的に検出するプライマーの選抜を目的として、ソバおよびその他の植物の種子から得たDNAを用いてPCRを行った。ソバのサンプルとしては7種類のソバの種子[マンカン(アメリカ、カナダ、中国)、内蒙古(中国)、楡林(中国)、キタワセ(北海道)、会津在来(福島)]および2種類の業務用ソバ粉A、Bを用いた。また、他の植物としてコムギ2種(農林61号、Canadian Amber Durum)、ライムギ(カナダ)、オオムギ(ミノリムギ)、コメ(コシヒカリ)、トウモロコシ(飼料用nonGMO)、ダイズ(ムラユタカ)、アワ(熊本)、ナタネ(Canola)、オーツムギ(競争馬向け飼料用)およびソバカズラ(岡山大学資源生物科学研究所より入手)の種子を用いた。
PCR後電気泳動を行い、至適サイズの明瞭な増幅バンドがソバサンプルにおいてのみ認められ、他の植物では認められないプライマーをソバを特異的に検知するプライマーとして選抜した。
図1aにソバ検知用プライマー;FAG19/22の特異性を示す検出結果の電気泳動像を示す。図1aで、M:100bpラダーマーカー、NC:No Template Control(鋳型DNAなしのブランク)水を示す。図1aのレーン番号(サンプル名)およびその結果を下記表2に示す。
図1bに表1に示すプライマー:FAG5/FAG6の特異性を示す検出結果の電気泳動像を示す。図1bで、レーン番号1:マンカン種(カナダ)、2:内蒙古種(中国)、3:楡林種(中国)、4:会津在来種(日本)、5:業務用ソバ粉A、M:100bpラダーマーカーを示す。図1bでは、非特異的バンドの出現が認められソバ検知用プライマーとして適当ではないことがわかる。
Figure 0004059851
実験1の結果、以下の実験のプライマーとして、FAG19/22(増幅サイズ127bp)のセットを選抜した。
Figure 0004059851
ソバ以外の植物の内ソバカズラはソバと同じタデ科植物であるが、このプライマーセットにおいて交差反応は認められなかった(図1a、表2)。
(5)実験2.PCRによるソバの検出限界の碓認
実験2ではFAG19/22プライマーを用いたPCRによるソバの検出限界を調べることを目的として、DNAレベルおよび粉体レベルでソバの擬似混入サンプルを作製し、それらのDNA試料液を用いてPCRを行いソバの検出限界を確認した。
DNAレベルの擬似混入サンプルは、コムギおよびソバの種子より抽出されたDNAをそれぞれ10ng/μlに希釈し、それらをコムギDNA中のソバDNAの混入率が0.1、10、50、100、1000ppmおよび1%となるように体積比で混合して作製した。また、粉体レベルの擬似混入サンプルは、コムギ粉中のソバ粉の混入率が0.1、10、50、100、1000ppmおよび1%となるように質量比で混合してサンプルを作製し、各混入サンプルを微粉砕した後DNAを抽出した。
図2aおよび図2bに検出結果の電気泳動像を示す。上部の数字はソバの混入率を示し、M:100bpラダー、NC:No Template Control(鋳型DNAなしのブランク)水を示す。ここで図2aは、ソバDNAをコムギDNAで希釈した、DNAレベルの擬似混入サンプルを被検体とし、図2bは、ソバ粉をコムギ粉で希釈した、粉体レベルの擬似混入サンプルを被検体とした。
実験2においてFAG19/22を用いたPCRによるソバ検出限界を確認した結果、DNAレベルおよび粉体レベルのいずれの擬似混入サンプルにおいてもソバ混入率として10ppmが検出限界であった(図2)。但し複数回行った実験の内、数回の検出限界は50ppmであり、このPCRで安定して検出される限界は50ppmであることが示唆された。食物アレルギーは人によってはごく微量のアレルギー物質によって発症することがあるため、食品衛生法の改正による「アレルギー物質を含む食品の表示の義務化」においては指定原材料が含まれる食品は、含有量にかかわらず微量でも表示しなくてはならないとしている。厚生労働省のアレルギー表示検討会の中間報告(平成13年10月17日)において表示の必要性を判断する基準が示されているが、そこでは加工食品中に特定原材料の総タンパク量として数μg/ml(g)以上(1〜9ppm以上)が含まれる場合に表示が必要であると報告している。そば全層粉のタンパク質含量は約12質量%(五訂食品成分表より)であることから、本PCRの検出限界50ppmはソバのタンパク質の混入率に換算すると6ppmとなる。すなわちここで示したPCRによるソバの検知法は、表示検討会の示した表示のための基準を検知するために十分な分析方法であると考えられる。
(6)実験3.PCRによる加工食品からのソバの検知
ソバ検知プライマーとしてFAG19/22を用いて、原料としてソバが含まれる加工食品からのソバの検知を行った。用いたサンプルは乾麺2種(十割そば、三割そば)、菓子4種類(そば餅A、B、そばかりんとう、そばボウロ、焼き菓子)およびそば茶で、それぞれ微粉砕後、乾麺はDneasy Plant Maxi kit(Qiagen)、菓子およびそば茶はGenomic Tip20/G(Qiagen)を用いてDNAを抽出し、PCRに供した。そば餅Bについては得られたDNAの純度が1.2と低かったので、PCRの反応チューブ当たり50〜1800ng(吸光度からの計算値)のDNAを添加した。
図3a、図3bのレーン番号(サンプル名)を以下の表3に示す。
Figure 0004059851
FAG19/22を用いて加工食品からのソバの検知を行った結果(実験3)、そば餅Bを除いて鋳型DNA量がPCRの反応当たり25ngの規定量でソバが検出された(図3a)。一方そば餅Bにおいては、鋳型DNA量の添加量を50ngまたは120ngに増やしてもPCR増幅バントが認められなかったが、1800ngまで増量することによってソバの検出が可能となった(図3b)。
現在食品アレルギの検査として臨床現場では、誘発試験やプリック・スクラッチ試験、RAST法等が実施されているが、これらの方法はアレルギー患者自身あるいは血液を対象として実施する検査であり、食品分析への適用は困難である。一方、アレルゲンそのものを検出、定量するための特定タンパク質の分離検出法として、電気泳動法(SDS−PAGE)やウェスタンブロッティング法、免疫化学的手法(ELISA法)が使われているが、これらは既知の主要アレルゲンの検出のためには有効であるが、未知のアレルゲンの検出あるいは加熱工程によってタンパク質が変性している可能性のある加工食品においては必ずしも適当ではない。
産業上の利用可能性
DNAはタンパク質よりも加熱耐性が高いため加工食品中でも残存している場合が多い。このため本発明で示したDNAを指標としたPCR法による特定物の検出法は、特に加工食品において従来からのタンバク質の検出法を補う間接的な食品中のアレルギー原因物質の分析手段として極めて有用であると考えられる。
【配列表】
Figure 0004059851
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【図面の簡単な説明】
図1aは、ソバ検出プライマー;FAG19/22のソバ特異性の結果を示す電気泳動像である。図1bは、FAG5/FAG6の特異性を示す電気泳動像である。
図2は、PCRによるソバ検出系の検出限界を示す電気泳動像である。図2aは、DNAレベルの擬似混入サンプルの測定結果であり、図2bは、粉体レベルの擬似混入サンプルの測定結果を示す電気泳動像である。
図3は、PCRによる加工食品からのソバの検出結果を示す電気泳動像である。図3a、図3bはそれぞれ測定した加工食品がレーン毎に異なっている。

Claims (6)

  1. FAG19(配列番号7)およびFAG22(配列番号9)からなる1対のプライマーを用いてPCRを行い、食品中のソバの有無を測定する方法。
  2. 食品中の微量成分の有無を食品に表示するために、請求項1に記載の1対のプライマーを用いてPCRを行い、ソバの有無を測定し、食品に表示する方法。
  3. 食品摂取者にとって有害なソバのアレルゲンを含む食品を識別するために、請求項1に記載の1対のプライマーを用いてPCRを行い、食品中のソバの有無を測定する方法。
  4. 前記食品が、加工処理された食品または食品原料である請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 食品中のソバの有無および/または濃度を測定するための、FAG19(配列番号7)/FAG22(配列番号9)からなる1対のPCR用プライマー。
  6. FAG19(配列番号7)/FAG22(配列番号9)からなる1対のプライマーを有する、食品中のソバの有無および/または濃度を測定するためのキット。
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