JP4418303B2 - ダイズの検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイズの検査方法に関する。詳細には、食品等の被検試料中のダイズを定性的または定量的に測定しうるダイズの検査方法に関する。
近年、アレルゲンを含む食品に起因する健康危害を防止するために、表示による情報提供の要望が高まっている。このため、平成13年4月に食品衛生法関連法令が改正され、特定原材料5品目(卵、乳、小麦、そば、落花生)については、食品の全ての流通段階において適切な表示を行うことが義務化された。
ダイズは、平成8年度の厚生労働省の食物アレルギー調査研究班の調査では、症例として5番目に多いアレルゲンであると報告されており、主要な食品アレルギーの原料の一つである。このため、ダイズは特定原材料に準じる原材料として前述法令において定められ、その使用の有無、混入等について食品に表示することが推奨されている。ダイズアレルギーの症状は、他の即時型食物アレルギーと同様に、嘔吐、腹痛、下痢等の消化器疾患症状や呼吸困難等を呈する。また、食物として摂取されるだけでなく、ダイズ粉塵の吸入により喘息を生じた症例もある。
ダイズは食用油やタンパク質の主要な摂取源であり非常に多くの食品に利用されている。例えば、ダイズタンパク質を含む食品として、豆乳、豆腐、味噌、醤油、納豆、ハム、ソーセージ、水産練り製品、パン、スープ、シリアル等の各種加工食品等が挙げられる。
自らダイズを用いていれば加工食品に表示できることは当然であるが、外部で製造された中間原料を用いる場合、中間原料にダイズが含まれているか否かについて、特に意図しない混入を確認することが、アレルギーによる健康危害を未然に防止する上で重要である。
一方、食品アレルギーの検査において、アレルゲンそのものを検出・定量するための特定タンパク質を分離し検出する方法(タンパク質検出方法)として、電気泳動法(SDS−PAGE)やウェスタンブロッティング法、免疫化学的手法(例えば、ELISA法等)が実施されている。これらの方法は原料中の既知の主要アレルゲンの検出には有効であるが、未知のアレルゲンの検出や加熱工程によってアレルゲンである特定のタンパク質が変性している可能性がある加工素材・食品においては必ずしも有効ではない。
このような状況において、被検体からDNAを抽出し、ダイズの多コピーDNA配列(SB92配列)を標的としてPCRを行い、増幅された標的DNAの有無を指標としてダイズを検出する方法が提案されている(特許文献1参照。)。しかし、該方法は、ダイズ以外の食品原料との交叉反応の問題があり、食品へのダイズ混入等の正確な情報が得られないという問題がある。
したがって、食品メーカーでは、多種多様の食品について、ダイズのごく微量の存在、または製造工程におけるダイズの混入を、特異的に検出することができる正確な検査方法の提供が望まれている。
特開2001−309786号公報
本発明の課題は、食品等の被検試料中のダイズを特異的にかつ正確に測定しうる方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題の解決を目的として鋭意検討した結果、ダイズ特異的な特定のプライマーを構築し、これを用いてPCRを行うことにより、原材料や加工食品中のダイズを高精度に検出することができることを見出した。
すなわち本発明は、(1)下記(i)〜(vi)からなる群から選択される、ダイズを特異的に検出しうるプライマーのセットを用いてPCR(Polymerase Chain reaction)を行う、試料中のダイズを定性的または定量的に測定する方法を提供する。
(i)配列番号3に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号4に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、
(ii)配列番号5に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号6に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、
(iii)配列番号7に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号8に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、
(iv)配列番号9に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号10に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、
(v)配列番号13に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号14に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、および
(vi)配列番号15に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号16に記載の塩基配列からなるプライマーのセット。
また、上記の(i)〜(vi)からなる群から選択され、ダイズを特異的に検出しうるPCR用プライマーセット、およびこれらのプライマーのセットの少なくとも1つを含有する、試料中のダイズを定性的または定量的に測定するためのキットを提供する。
本発明はまた、ダイズのみを特異的に検出し、穀類、種実類、ダイズ以外の豆類、その他の作物とは交叉反応しない、試料中のダイズを定性的または定量的に測定する方法を提供する
本発明の方法は、食品素材または食品中のダイズの有無を食品に表示するための検査方法である。
本発明はさらに上記の方法を実施して、ダイズに対してアレルギーがあるまたはその疑いがある食品摂取者のためにダイズ含有食品であるかを識別するため、または食品にダイズが含まれるか否かの情報を提供するために、ダイズの有無を食品またはその包装に表示する方法を提供する
なお、食品素材または食品は、食品原料、その加工中間原料、加工食品が含まれる。また、食品素材または食品はヒトの食品のみならず、ペットフードや飼料を含む。
本発明によれば、ダイズに対して特異性が高く、精度および感度が高いダイズ検査方法が提供される。一般的にアレルゲンの検出法は、加工食品中の特定の原材料のタンパク質を数μg/mLまたは数μg/gの程度で検出可能であれば十分であるとされている。本発明の方法はDNAレベルで10ppm以上のダイズを検出可能であり、これはタンパク質量として数ppmに相当する。このため、本発明のダイズの検査方法は、食品、特に加工食品におけるアレルゲンの分析手段として極めて有用である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明は、ダイズの遺伝情報に基づきPCR用プライマーを設計してPCRを行い、食品中のダイズの有無を測定する方法(以下、「本発明の方法」という場合がある。)である。
検体として検査される食品は、原材料であっても、加工段階のいずれであっても、加工後の食品であってもよい。本発明の方法は、食品中の例えば、全食品に対するダイズの質量比、またはDNAレベルでのダイズ由来DNAの質量もしくは体積比で、1%以下、好ましくは100ppm以下、さらには50ppm以下、特に10ppm程度の微量のダイズの存在の有無を検出することができる。このため、意図しないダイズの混入、調味料や添加物の一部として微量存在しても検出することができる。さらに核酸(DNA)は、タンパク質等の他の生体物質に比べて、加熱等の食品加工に対して比較的安定であり、加熱、調理等、加工された食品中の微量の存在を検出できる。
また、本発明の方法は、食品へのダイズ混入等の正確な情報を与え、検査における偽陰性、偽陽性の心配がない、食品等の被検試料中のダイズを特異的にかつ正確に検出または測定できることが必要とされる。すなわち、本発明の方法に用いるPCR用プライマーは、ダイズを特異的に検出し、ダイズ以外の作物または食品原料、例えばライムギ、コメ、トウモロコシ、ナタネ、オーツムギ、コムギ、ソバ、モチキビ、オオムギ、ピーナッツ、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオ、アーモンド、キントキマメ、シロハナマメ、ムラサキハナマメ、ウズラマメ、エンドウマメ、レンズマメ、インゲンマメ、ガルバンゾーおよびアズキとは交叉反応しないように設計されるのが好ましい。そのようなプライマーはダイズの遺伝情報に基づいて設計される。
ダイズの遺伝情報としては、サテライトDNA STR120−A. 1(Acces
sion No. U26697)またはSIRE1(Accession No. L06326)のダイズDNAの塩基配列、特に配列番号1または2に記載される塩基配列を挙げることができる。
プライマーの設計は、本発明の方法を考慮して以下の条件等に留意する。
条件として、(i)プライマーのGC含量が40〜60%、(ii)プライマーのTm値が55〜70℃、(iii)センス、アンチセンスプライマーのTm値が近い、(iv)プライマーの3′末端側で相補的配列を有していない、(v)プライマーが高次構造を形成しない、(vi)プライマーの全長は5〜50mer、好ましくは15〜35mer
、(vii)プライマーの3′末端側のGC含量を低くする、(viii)プライマー内で同一ヌクレオチドが多数連続する配列は回避する、(ix)プライマーは増幅すべき鋳型DNAの片側1本鎖の配列と完全に一致している必要はないが、3′末端側の相補性を高くする、(x)使用する鋳型DNAにおいて、プライマー部位の他に同様の配列がない等である。
本発明の方法は、生の原材料だけでなく、加工段階の食品や加熱、調理等の加工食品にも使用可能であることが必要とされる。このため、使用されるダイズの鋳型DNAがインタクトだけではなく、細かく切断されたDNA断片である場合があり、(xi)PCRにより増幅されるDNA領域は、比較的短いことが好ましい。
本発明の方法に用いるプライマーは、該DNA領域において(i)〜(xi)の全ての条件を満たすプライマーとして設計する。しかし、これらの条件を全て満たすプライマーを設計することは難しく、条件を満たすプライマーを設計できたとしてもPCRを行う上での必要条件でしかなく、所望のPCRの結果が得られるかどうかは、実際にPCRを行ってみないと判らない。それ故、プライマーの設計は、PCRを行う上で非常に困難な問題となっている。
本発明におけるプライマーは、サテライトDNA STR120−A. 1(Acce
ssion No. U26697)またはSIRE1(Accession No. L06326)のダイズDNAの80〜400bp、好ましくは100〜300bp程度の連続した領域を特異的に増幅するためのプライマーである。したがって、本発明におけるプライマーは、サテライトDNA STR120−A. 1(Accession N
o. U26697)またはSIRE1(Accession No. L06326)のダイズDNAより選択されるダイズDNAの塩基配列のうち、少なくとも5〜50merの連続した塩基配列を有するプライマーが好ましい。
本発明のプライマーの好ましい具体例としては、上記(4)の(i)〜(vi)に記載のプライマー(第1のプライマー群)が例示できるが、しかしながら、本発明のプライマーは、特定の配列および長さのプライマーに限定されず、第1のプライマー群と実質的に同一の機能を有するプライマー(第2のプライマー群)もまた包含する。したがって、本発明のプライマーは、第1および第2のプライマー群に含まれるプライマーの5塩基、より好ましくは3塩基、さらに好ましくは1塩基を欠失、置換、付加および/または挿入したプライマー、第1のプライマー群に含まれるプライマーに対応する鋳型DNAに対し5′側および/または3′側に15塩基、より好ましくは8塩基、さらに好ましくは3塩基ずれているプライマー、また、第1および第2のプライマー群に含まれるプライマーとおよそ80%、より好ましくはおよそ90%、さらに好ましくはおよそ95%の配列が一致するプライマーで、第1および第2のプライマー群に含まれるもとのプライマーと同じ鋳型DNAの領域にハイブリダイズするのであれば、これを包含する。
具体的には、特定の配列および長さのプライマーとして下記に示されるプライマーが例示できる。
gym01;5’−GGTGGAGGACAAATGAGCAGCGA−3’
(配列番号3)
gym02;5’−ATGCTTCATGATTCCCTAAGTCTGGAAACT−3’
(配列番号4)
gym03;5’−GACTTAGGGAATCATGAAGCATAGATCCA−3’
(配列番号5)
gym04;5’−TGCCTAAGTGTGGACCCTCAA−3’
(配列番号6)
gym05;5’−TTAACAGCGCTAGGCAATGACATTGA−3’
(配列番号7)
gym06;5’−TGGAGCTATGCTTCATGATTGCCTAA−3’
(配列番号8)
gym07;5’−CACTTAGGCAATCATGAAGCATAGCTCC−3’(配列番号9)
gym08;5’−TTCATGATTGCTAAAGTGTGGACACTCA−3’(配列番号10)
gym41;5’−GGTGGAGGACACATGAACAG−3’
(配列番号13)
gym42;5’−GATTGCTAAAGTGTGGACACTCA−3’
(配列番号14)
gym81;5’−TCAGCAGATTCAAATCTCCCAGTGA−3’
(配列番号15)
gym82;5’−CATCTCAAGAAGCAGAGGAAAGGAC−3’
(配列番号16)
本発明において、PCR法は特に限定されず、公知である種々の改良方法を含むが、1例を挙げれば、プライマーのセット、鋳型(被検)DNAの他にTris−HCl、KCl、MgCl2、各dNTP、TaqDNAポリメラーゼ等の試薬類を混合してPCR反
応液とする。PCRの1サイクルは、熱変性、アニーリング、DNAポリメラーゼによるDNA合成反応の3つのステップからなる。各ステップはそれぞれ異なる、場合により同一の反応温度と反応時間を必要とし、これらは増幅すべきDNA領域の塩基配列、長さ等により適宜決定される。このような操作のためのthermal cyclerが市販されている。
本発明の方法においては、DNAポリメラーゼ、MgCl2の濃度や反応サイクル数等
好適なPCR条件の検討、またはnestedPCRを用いれば、さらに検出感度が向上する可能性がある。
PCRの結果(PCR産物)は、特定のDNA断片を同定しうる任意の方法、例えば、電気泳動、キャピラリー電気泳動、ハイブリダイゼーション、免疫学的方法等を用いて同定することができる。一般的には、PCR産物を電気泳動し、その泳動パターンにより確認する。この場合、所望のサイズの明瞭なバンドが認められれば、被検試料中にダイズの存在を検出することできる。また、種々の量の鋳型DNAを用いることにより、ダイズのみを定量的に測定することができる。さらに、定量的PCRを行うことにより、より正確にダイズのDNAを定量することができる。定量的PCRは、例えばJAS分析試験ハンドブック 遺伝子組換え食品検査・分析マニュアル改訂第2版(独立行政法人 農林水産消費技術センター)に記載される方法および装置を用いて行うことができる。また、リアルタイムPCR装置を用いると、より迅速にダイズDNAを検出・定量することができる。
本発明の方法は、ダイズのみを特異的に検出しうるが、ダイズの特定の品種のみに限定されるものではない。例えば、主なダイズ14品種(とよこまち(北海道産)、とよむすめ(北海道産)、りゅうほう(秋田産)、たちながは(栃木産)、えんれい(富山産)、ふくゆたか(三重産)、むらゆたか(三重産)、丹波黒豆、青大豆(山形産)、VINTON(米国産)、納豆用(米国産)、単品種(米国産)、SOY(ブラジル産)および中国産ダイズ)の全てを検出することができたことから、本発明の方法は任意のダイズ品種に適用することができる。
本発明は、上記PCR用プライマーを含む本発明の方法を実施するためのキットを包含する。該キットは、本発明のPCR用プライマーの他に、PCRに広く用いられる公知の試薬を含有していても、電気泳動装置等の他の装置が付属していてもよい。
試薬としては、例えば、dNTP、MgCl2、TaqDNAポリメラーゼ等のポリメ
ラーゼ、緩衝液(例えばTris−HCl)、グリセロール、DMSO、ポジティブコントロール用DNA、ネガティブコントロール用DNA、蒸留水等が挙げられる。これらの試薬はキットの中で、それぞれ独立に梱包されて提供されてもよいし、2種以上の試薬が混合された形で提供されてもよい。キット中のそれぞれの試薬の濃度に特に制限はなく、本発明のPCRを実施するについて可能な範囲であればよい。また、キットには、好適なPCR条件等の情報がさらに添付されていてもよいし、プライマー試薬のみであってもよい。
DNAは熱に安定であり加工食品中でも微量で検出できるので得られた結果は食品に表示したり、食品のアレルギー情報として利用したりできるほか、食品中のダイズの有無を検出することにより加工助剤やキャリーオーバー等食品添加物のごく微量の残存、あるいは製造ライン間の相互汚染の有無等の生産者の意図していない工程を検出することができる。
ダイズの遺伝情報としてサテライトDNA STR120−A. 1(Accessi
on No. U26697)またはSIRE1(Accession No. L06326)を例にして、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)ダイズ検出のためのプライマーの構築
ダイズ由来DNAを検出するためのプライマーを構築するにあたって、国立遺伝学研究所(DDBJ)のデータベースにアクセスし、ダイズの既知遺伝子配列の検索を行った。キーワードは、ダイズの学術名「glycine max」および繰り返し配列を示す「サテライト[satellite]」とした。
その結果、サテライトDNA STR120−A. 1〜A. 4、B. 1(Acce
ssion No.U.26697〜U.26701)がヒットした。このうち、最も配列の長いSTR120−A. 1をBLAST検索にかけた所、STR120−A. 2〜A. 4、B. 1以外には、殆ど相同性が見られず、ダイズ特異性が高いことが見込まれた。そこで、このSTR120−A. 1(全長372bp)の塩基配列(配列番号1)
をもとにプライマーを設計した。設計したプライマーは、第1表に示した。
また、DDBJデータベースに登録されたダイズの既知遺伝子からBLAST検索により他の生物との相同性が低い遺伝子として、SIRE1配列(Accession No. L06326)(配列番号2)を選択し、このSIRE1配列(全長776bp)の塩基配列(配列番号2)をもとにプライマーを設計した。設計したプライマーは、第2表に示した。
本発明者は、プライマーを設計するために、ダイズの特定の遺伝子配列についてソフトウェア「GENETYX MAC」を使用して、プライマーの候補となる配列の検索を行った。「GENETYX MAC」は、プライマー設計の上記条件のうち、手計算では解析困難な条件(i)GC含量、(ii)Tm値の範囲設定を行えることから使用した。その結果、候補として100以上のプライマーのセット(センスプライマーおよびアンチセンスプライマー)の中からピックアップした。次いで、その中で上記(i)〜(xi)のプライマー設計のための条件を全て満たすプライマーとして、本発明者が独自に検索することにより、22セットのPCR用プライマーを設計して作製した(QIAGENにて合成)。
Figure 0004418303
Figure 0004418303
(2)DNAの抽出
ダイズ、その他の豆類、穀物、種実類は、それぞれ表面を1%TritonX(和光純薬(株)製)により洗浄した後蒸留水ですすぎ、よく乾燥させた。その後マルチビーズショッカー(安井機械(株)製)により微粉砕した。
得られた穀物類の粉砕サンプル1gを厚生労働省医薬局食品保健部長通知 食発第1106001号(平成14年11月6日付け) 「アレルギー物質を含む食品の検査方法について」(以下、単に「通知法」という。)に記載されたプロトコールに従って、Dneasy Plant Maxiキット(QIAGEN社製)を用いてDNAを抽出した。ダイズ、その他の豆類および種実類については、得られた粉砕サンプル2gを、該通知法に従いGenomic Tip20/G(QIAGEN社製)を用いてDNAを抽出した。
抽出された各DNAは吸光度の測定により濃度を求めた後、純水を用いて20ng/μLに希釈し、これをPCRの鋳型(被検)DNA試料液として用いた。
(3)PCRと電気泳動像によるダイズの検出
PCR反応液は以下のようにして調製した。
すなわちPCR緩衝液(PCR bufferII、アプライドバイオシステムズ社製)、200μmol/L dNTP、1.5mmol/L MgCl2、0.5μmol/
L 各プライマーおよび0.625単位 TaqDNAポリメラーゼ(AmpliTaq
Gold、アプライトバイオシステムズ社製)を含む液に、20ng/μLに調整したDNA試料液2.5μLを加え、全量を25μLとした。
PCR増幅装置にはGeneAmp PCR System 9600(アプライドバイオシステムズ社)を用い、反応条件は次のように設定した。
まず95℃に10分間保ち反応を開始させ、次に95℃で30秒間、63℃で30秒間、72℃で30秒間を1サイクルとして、40サイクルのPCRの増幅を行った。最後に終了反応として72℃に7分間保った後4℃で保存し、得られた反応液をPCR増幅反応液とした。
PCR増幅反応液はエチジウムブロミドを含む2%アガロースゲル(2%E−Gel、Invitrogen社製)にて電気泳動し、陰性コントロール(鋳型DNAを含まない
PCR反応液)および陽性コントロール(ダイズより抽出したDNA)のバントの有無およびサイズによってPCRの妥当性を判断すると共に、各プライマーによるPCR産物のバンドとそのサイズを確認することによって試料中のダイズの混入の有無を判定した。
また同時に、植物DNA検出プライマー、cp03−5’/−3’(通知法)を用いてPCR反応を行い、DNA試料液にPCR反応に至適なDNAが確実に含まれていることを確認した。
実験例1:ダイズ検出プライマーの選択
ダイズおよび豆類3種(インゲンマメ、ガルバンゾーおよびアズキ)のDNAを鋳型として、gym01/02〜gym07/08のプライマーを用いPCRを行った。その結果を下記の第3表に示す。
Figure 0004418303
その結果、4セットのプライマーは全てダイズに対してのみ増幅バンドが認められ、その他の豆類とは交叉反応が認められなかった。次いで、ダイズの増幅バンドを検討したところ、4セットのプライマー全てについて予想されたサイズの増幅バンドが認められた。また、gym01/02、gym05/06では、特にバンドが強く認められた。
次に、gym41/42〜gym57/58及び、gym77/78〜gym89/90について、以下の選抜試験を行った。
まず、選抜試験1として、とよこまち(北海道)、とよむすめ(北海道)、りゅうほう(秋田)、たちながは(栃木)、えんれい(富山)、ふくゆたか(三重)及び、むらゆたか(三重)のDNAを混合したダイズ7種混合DNAと、HyperProtein、PrimeHard、WesternWhite、Dark Northern Spring(以上アメリカ産)、CanadianAmberDurum、CanadianWheatNo.1(以上カナダ産)、AustralianStandardWheat(オーストラリア産)、農林61号、チクゴイズミ及び、ホクシン(以上日本産)のDNAを混合したコムギ10種混合DNAと、マンカン(アメリカ産)、マンカン(カナダ産)、マンカン(中国産)、内蒙古(中国産)、楡林(中国産)、キタワセ(日本産)及び、会津在来(日本産)のDNAを混合したソバ7種混合DNAと、ピーナッツ及びトラマメ、エンドウマメ、レンズマメのDNAを混合した、ダイズ以外の豆類4種混合DNAと、マカダミアナッツのDNAと、ナタネ、アワ及び、コメのDNAを混合した油脂・穀類3種混合DNAを用いてPCRを行った。
次に、選抜試験2として、選抜試験1で用いたダイズ7種混合DNAを、混入率が0、10、50、100ppmとなるように、20ng/μLのサケ精子由来DNA(SIGMA)に混合して作製した擬似混入DNAを用いてPCRを行った。選抜試験1及び選抜試験2で用いた各種混合DNAは、各作物から別々にDNAを採取し、それぞれ精製水で20ng/μLに希釈した後、等量づつ混合して作製した。
選抜試験1の結果、gym41/42〜gym57/58及び、gym77/78〜g
ym89/90の18セットのプライマーは全てダイズに対してのみ増幅バンドが認められ、ダイズ以外の豆類、種実類、油脂・穀類とは交叉反応が認められなかった。一方で、選抜試験2においてgym41/42及び、gym81/82を用いた場合のみ、ダイズDNAの混入率が10ppmの擬似混入DNAまで増幅が認められた。
次に、gym01/02、gym05/06、gym41/42及び、gym81/82の4つのプライマーセットについてさらに検討を行った。
実験例2:プライマーのダイズ特異性の評価(1)
1)gym01/02の評価
穀類9種(ライムギ、コメ、トウモロコシ、ナタネ、オーツムギ、コムギ、ソバ、モチキビ、オオムギ)、種実類5種(ピーナッツ、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオ、アーモンド)、豆類10種(キントキマメ(大正金時)、シロハナマメ、ムラサキハナマメ、ウズラマメ(中長うずら)、エンドウマメ、レンズマメ、インゲンマメ、ガルバンゾー、アズキ、ダイズ)から得られたDNAを試料として、gym01/02のプライマーセットによるPCRを行い、プライマーのダイズ特異性を検証した。
その結果、ダイズのみに強いシングルバンドが検出され、ダイズ以外の豆類、穀類、種実類とは交叉反応が認められなかった(図1および図2)。ただし、インゲンマメについては、植物DNA検出プライマーcp03−5’/−3’による増幅も認められなかったことから、DNA試料液がPCR反応に不適当なものであったと考えられる。
図1の電気泳動像において、レーン1はライムギ、レーン2はコメ、レーン3はトウモロコシ、レーン4はダイズ、レーン5はナタネ、レーン6はオーツムギ、レーン7はコムギ、レーン8はソバ、レーン9はインゲンマメ、レーン10はガルバンゾー、レーン11はアズキ、レーン12はモチキビ、レーン13はオオムギ、レーン14は陰性コントロール(水)、Mは100bpマーカーを示す。
図2の電気泳動像において、レーン1はピーナッツ、レーン2はカシューナッツ、レーン3はマカダミアナッツ、レーン4はピスタチオ、レーン5はアーモンド、レーン6はキントキマメ、レーン7はシロハナマメ、レーン8はムラサキハナマメ、レーン9はウズラマメ、レーン10はエンドウマメ、レーン11はレンズマメ、レーン12はガルバンゾー、レーン13はアズキ、レーン14はダイズ、レーン15は陰性コントロール(水)、Mは100bpマーカーを示す。
2)gym05/06、gym41/42及び、gym81/82の評価
穀類6種(ライムギ、コメ、トウモロコシ、コムギ、ソバ、オオムギ)、種実類1種(マカダミアナッツ)、油脂類1種(ナタネ)、豆類6種(トラマメ、エンドウマメ、レンズマメ、アズキ、ピーナッツ、ダイズ)から得られたDNAを試料として、gym81/82、gym05/06及び、gym41/42のプライマーセットによるPCRを行い、プライマーのダイズ特異性を検証した。その結果を下記の第4表に示す。
Figure 0004418303
その結果、全てのプライマーのセットにおいて、ダイズ以外の豆類、穀類、種実類、ナタネとは交叉反応が認められなかった。
実験例3:プライマーのダイズ特異性の評価(2)
1)gym01/02の評価
ダイズ14品種(とよこまち(北海道産)、とよむすめ(北海道産)、りゅうほう(秋田産)、たちながは(栃木産)、えんれい(富山産)、ふくゆたか(三重産)、むらゆたか(三重産)、丹波黒豆、青大豆(山形産)、VINTON(米国産)、納豆用(米国産)、単品種(米国産)、SOY(ブラジル産)および中国産ダイズ)から得られたDNAを試料として、PCRを行った。
その結果、試験したダイズ14品種全てに対して所望のサイズ(108bp)のバンドが明瞭に認められ、プライマーgym01/02はダイズを特異的に、かつ多岐にわたる品種のダイズを検出することができることが示された(図3)。
図3の電気泳動像において、レーン1はとよこまち(北海道産)、レーン2はとよむすめ(北海道産)、レーン3はりゅうほう(秋田産)、レーン4はたちながは(栃木産)、レーン5はえんれい(富山産)、レーン6はふくゆたか(三重産)、レーン7はむらゆたか(三重産)、レーン8は丹波黒豆、レーン9は青大豆(山形産)、レーン10はVINTON(米国産)、レーン11は納豆用(米国産)、レーン12は単品種(米国産)、レーン13はSOY(ブラジル産)、レーン14は中国産ダイズ、レーン15は陰性コントロール(水)、Mは100bpマーカーを示す。
2)gym05/06、gym41/42及び、gym81/82の評価
ダイズ9品種(とよこまち(北海道産)、とよむすめ(北海道産)、りゅうほう(秋田産)、たちながは(栃木産)、えんれい(富山産)、ふくゆたか(三重産)、むらゆたか(三重産)、VINTON(米国産)、NAVY(米国産))から得られたDNAを試料として、PCRを行った。その結果を下記の第5表に示す。
Figure 0004418303
その結果、試験したダイズ9品種全てに対して所望のサイズのバンドが明瞭に認められ、プライマーgym05/06、gym41/42及び、gym81/82はダイズを特異的に、かつ多岐にわたる品種のダイズを検出することができることが示された。
実験例4:検出限界の評価
1)gym01/02の評価
擬似混入DNAサンプルを鋳型として、プライマーgym01/02によるPCRを行い、ダイズの検出限界を確認した。
DNAレベルの擬似混入DNAサンプルは、ダイズDNAを20ng/μLに希釈し、それをサケ精子DNA中のダイズDNAの混入率が10、50、100、1000ppmとなるように混合して作製した。その結果を第6表に示す。
Figure 0004418303
その結果、プライマーgym01/02を用いたPCRの検出限界は10ppmであることが示された。
2)gym05/06、gym41/42及び、gym81/82の評価
粉体レベルの擬似混入サンプルから抽出したDNAサンプルを鋳型として、プライマーgym05/06、gym41/42及び、gym81/82によるPCRを行い、ダイズの検出限界を確認した。
粉体レベルの擬似混入サンプルは、ダイズ混入率が10、50、100および1000
ppmとなるように大豆粉を小麦粉に重量比で混合して作製したものより抽出したDNAを用いた。その結果を第7表に示す。
Figure 0004418303
その結果、プライマーgym05/06、gym41/42及び、gym81/82を用いたPCRの検出限界は10ppmであることが示された。
実験例5:先行技術との比較
先行技術(特許文献1)のダイズ検出方法(以下、単に「従来法」という)と本発明の方法との比較実験を以下のように行った。
実験例2の1)と同じDNA試料液(穀類9種および豆類4種)を用いて、従来法のプライマー(配列番号11、12)、本発明のプライマーgym01/02によりPCRを行い、ダイズに対する特異性を比較した。その結果を第8表に示す。
Figure 0004418303
その結果、本発明のプライマーgym01/02では実験例2の1)と同様にダイズのみ検出したが、従来法のプライマーを用いた場合には、トウモロコシ、ナタネ、ソバ、アズキ、モチキビと交叉反応が認められた。この結果により、本発明の方法はダイズ特異性が非常に高く正確に判定できるのに対して、従来法は交叉反応による偽陽性が生じうることが示された。
図1は、プライマーgym01/02を用いたダイズ特異性の結果を示す電気泳動図(その1)である。 図2は、プライマーgym01/02を用いたダイズ特異性の結果を示す電気泳動図(その2)である。 図3は、プライマーgym01/02を用いたダイズ特異性の結果を示す電気泳動図である。

Claims (2)

  1. 下記(i)〜(vi)からなる群から選択される、ダイズを特異的に検出しうるプライマーのセットを用いてPCR(Polymerase Chain reaction)を行うことを特徴とする、試料中のダイズを定性的または定量的に測定する方法;
    (i)配列番号3に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号4に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、
    (ii)配列番号5に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号6に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、
    (iii)配列番号7に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号8に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、
    (iv)配列番号9に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号10に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、
    (v)配列番号13に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号14に記載の塩基配列からなるプライマーのセット、および
    (vi)配列番号15に記載の塩基配列からなるプライマーと配列番号16に記載の塩基配列からなるプライマーのセット
  2. 請求項1に記載の(i)〜(vi)からなる群から選択されるプライマーセットを含有する、試料中のダイズを定性的または定量的に測定するためのキット。
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