JP4059704B2 - ビデオカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビデオカメラに関し、特にたとえばコントラスト検出方式のオートフォーカス機能を備えた、ビデオカメラに関する。
【0002】
【従来技術】
コントラスト検出方式においては、イメージセンサから出力される画像信号(輝度信号)の高周波成分が抽出され、抽出された高周波成分がフォーカスエリア内で積分されてフォーカス評価値が求められ、このフォーカス評価値が最大となるようにフォーカスが調整される。このようにイメージセンサから出力される画像信号に基づいてオートフォーカス処理が行われる場合、当該オートフォーカス処理に掛かる時間は画像信号の読み出し周期に依存する。つまり、画像信号の読み出し周期が短くなれば、オートフォーカス処理が高速化される。
【0003】
この画像信号の読み出し周期を短くする方法として、たとえばイメージセンサの部分読み出し機能を用いる方法がある。すなわち、イメージセンサの全有効エリアから画像信号を読み出すのではなく、フォーカスエリアを含む一部のエリアから画像信号を読み出す。このようにすれば、オートフォーカス処理を行うのに必要な画像信号を短い周期で読み出すことができ、当該オートフォーカス処理が高速化される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の部分読み出し機能を用いた状態で、いわゆるスルー画像をモニタに表示した場合、モニタにはフォーカスエリアを含む一部のエリアの画像しか表示されない。つまり、モニタ上で被写界全体の画像を確認することができない、という問題がある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、オートフォーカス処理を高速化しつつ被写界全体の画像を確認することができる、ビデオカメラを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、第1撮影エリアと第1撮影エリアに含まれる第2撮影エリアとが割り当てられたイメージセンサ、被写界の動き量に基づいて第1撮影エリアおよび第2撮影エリアの一方を読み出しエリアとして指定する指定手段、読み出しエリアから被写界の画像信号を繰り返し読み出す読み出し手段、読み出し手段によって読み出された画像信号に基づく画像データをメモリに書き込む書き込み手段、指定手段によって第2撮影エリアが指定されると、メモリに格納された画像データに基づいて、第2撮影エリアに相当する画角の被写界動画像と指定手段による第2撮影エリアの指定が行なわれる以前に得られた第1撮影エリアに相当する画角に含まれる被写界動画像とを合成し、第1撮影エリアに相当する画角の被写界動画像として表示する表示手段、および読み出し手段によって読み出されたかつ第2撮影エリアに対応する部分画像信号に基づいてフォーカスを調整する調整手段を備える、ビデオカメラである。
【0007】
【作用】
この発明では、第1撮影エリアが読み出しエリアとして指定されたとき、当該第1撮影エリアから読み出された画像信号に基づく画像データがメモリに書き込まれ、このメモリに書き込まれた画像データに基づいて第1撮影エリアに相当する画角の被写界動画像が表示される。一方、第2撮影エリアが読み出しエリアとして指定されたときは、当該第2撮影エリアから読み出された画像信号に基づく画像データがメモリに書き込まれる。そして、このメモリに格納された画像データ、つまり今回メモリに書き込まれた第2撮影エリアに対応する画像データと前回第1撮影エリアが読み出しエリアとして指定されたときにメモリに書き込まれた第2撮影エリア以外のエリアに対応する画像データとに基づいて、被写界動画像が表示される。さらに、部分画像信号に基づいてフォーカス調整が行われる。部分画像信号は第2撮影エリアに対応するので、当該第2撮影エリアが読み出しエリアとして指定されているとき、第1撮影エリアが読み出しエリアとして指定されているときに比べて短い周期で部分画像信号が読み出される。したがって、第2撮影エリアが読み出しエリアとして指定されることによって、フォーカス調整に掛かる時間が短縮される。
【0008】
この発明のある実施例では、部分画像信号に基づいて被写界の動き量を検出する検出手段をさらに備える。
【0009】
この場合、調整手段は、部分画像信号の高周波成分を画面毎に積分する積分手段を含むものとし、検出手段は、当該積分手段によって求められた積分値の画面間の差分を動き量として算出するものとしてもよい。
【0010】
この発明の他の実施例では、メモリは、第1撮影エリアに対応するサイズのメモリ領域を有する。そして、書き込み手段は、読み出しエリアに応じて画像データの書き込みアドレスを決定する、
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、第1撮影エリアに含まれる第2撮影エリアが読み出しエリアとして指定されることによってフォーカス調整に掛かる時間が短縮されるときでも、当該第1撮影エリアに相当する画角の被写界動画像が表示される。つまり、オートフォーカス処理を高速化しつつ、被写界全体の画像を確認することができる。
【0012】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、コントラスト検出方式のオートフォーカス機能を備えており、被写体の光学像は、フォーカスレンズ12を介してCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサ14に入射される。
【0014】
モードキー16の操作によって、被写体を撮影するための撮影モードが選択されると、CPU18は、TG(Timing Generator)20に対してプリ露光および間引き読み出しの繰り返しを命令する。TG20はこの命令に対応するタイミング信号をイメージセンサ14に供給し、イメージセンサ14は供給されたタイミング信号に従って被写体の光学像を露光するとともに当該露光によって蓄積された電荷の一部を次の1フレーム期間に出力する。つまり、撮影モードが選択された当初は、低解像度の生画像信号が1フレーム期間毎にイメージセンサ14から出力される。この生画像信号は、信号処理回路22に入力される。
【0015】
信号処理回路22は、入力された生画像信号に、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)処理および自動ゲイン調整(AGC:Automatic Gain Control)処理を施した後、この処理後の生画像信号をディジタル信号である生画像データに変換する。さらに、信号処理回路22は、変換後の生画像データに色分離,白バランス調整,ガンマ補正,YUV変換などの処理を施し、これによって生成されたYUVデータを入力バッファ24に入力する。
【0016】
入力バッファ24には、YUVデータの記憶先アドレスを指定するためのアドレスデータがCPU18から与えられ、当該入力バッファ24に入力されたYUVデータはこのアドレスデータとともにメモリコントローラ26に転送される。メモリコントローラ26は、入力バッファ24から転送されたYUVデータを、当該YUVデータとともに転送されたアドレスデータに従って、一旦、画像メモリとしてのSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)28に記憶する。そして、メモリコントローラ26は、SDRAM28に記憶したYUVデータを、ビデオ用バッファ30を介してビデオエンコーダ32に入力する。ビデオエンコーダ32は、入力されたYUVデータをNTSC方式の複合画像信号に変換し、変換した複合画像信号を液晶モニタ34に入力する。これによって、液晶モニタ34の画面に、被写体のリアルタイム動画像、つまりスルー画像が表示される。
【0017】
さらに、信号処理回路22によって生成されたYUVデータのうちYデータは、AE(Automatic Exposure)/AF(Autofocus)評価回路36に入力される。AE/AF評価回路36は、入力されたYデータを1フレーム毎に積分して被写体像の輝度の程度を表す輝度評価値Eを算出するとともに、後述するフォーカスエリア60内の当該Yデータの高域周波数成分を1フレーム毎に積分して被写体に対するフォーカスレンズ12の合焦の程度を表すフォーカス評価値Fを算出する。
【0018】
ここで、シャッタボタン38が半押しされると、CPU18は、AE/AF評価回路36から上述の輝度評価値Eおよびフォーカス評価値Fを取り込む。そして、CPU18は、取り込んだ輝度評価値Eに基づいて最適露光期間を算出し、算出した最適露光期間をTG20に設定する。CPU18はまた、フォーカス評価値Fが最大となるようにフォーカスドライバ40を制御し、フォーカスレンズ12を合焦位置に設定する。
【0019】
そして、シャッタボタン38が全押しされると、CPU18は、記録処理に入る。具体的には、TG20に対して1フレーム分の本露光および全画素読み出しを命令する。TG20は、CPU18からの命令に対応するタイミング信号をイメージセンサ14に供給し、これによって最適露光期間に従う本露光が実行されるとともに、当該本露光によって蓄積された全電荷、つまり1フレーム分の高解像度生画像信号がイメージセンサ14から出力される。この生画像信号は、信号処理回路22に入力され、ここで上述の一連の処理によってYUVデータに変換される。変換されたYUVデータは、入力バッファ24を介して上述したアドレスデータとともにメモリコントローラ26に転送される。
【0020】
メモリコントローラ26は、転送されたYUVデータをアドレスデータに従ってSDRAM28に記憶し、この記憶したYUVデータを所定量ずつコーデック42に転送する。コーデック42は、順次転送されてくるYUVデータに対してJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式に従う圧縮処理を施し、JPEG画像ファイルを生成する。生成されたJPEG画像ファイルは、メモリコントローラ26によってメモリ用バッファ44を介してメモリカード46に入力され、当該メモリカード46内の空き領域に記録される。
【0021】
ところで、この実施例のディジタルカメラ10は、オートフォーカス処理を高速化するために、当該オートフォーカス処理においてイメージセンサ14の部分読み出し機能を利用する。
【0022】
すなわち、シャッタボタン38が半押しされるとCPU18はオートフォーカス処理を開始するが、このオートフォーカス処理の開始直後においては、CPU18は、図2に示すようにイメージセンサ12の全有効エリア70を間引き読み出しの対象とする読み出し命令、言わば全エリア読み出し命令を、TG20に与える。TG20はこの命令に対応するタイミング信号をイメージセンサ14に供給し、これによって全有効エリア70から間引き読み出しされた電荷に応じた低解像度の生画像信号がイメージセンサ14から出力される。
【0023】
この生画像信号は、信号処理回路22に入力され、ここで上述したようにYUVデータに変換される。そして、変換されたYUVデータは、入力バッファ24を介して上述したアドレスデータとともにメモリコントローラ26に転送され、SDRAM28内の当該アドレスデータに従う領域に記憶される。そして、SDRAM28に記憶されたYUVデータは、メモリコントローラ26によってビデオ用バッファ30を介してビデオエンコーダ32に入力され、ここで複合画像信号に変換された後、液晶モニタ34に入力される。これによって、液晶モニタ34の画面に被写界全体のスルー画像が表示される。
【0024】
CPU18はまた、AE/AF評価回路36から輝度評価値Eおよびフォーカス評価値Fを取り込み、取り込んだ輝度評価値Eに基づいてTG20に最適露光期間を設定するとともに、フォーカス評価値Fに基づいてフォーカスドライバ40を制御する。
【0025】
この一連の全エリア読み出し動作が完了した後、CPU18は、図2に示すようにフォーカスエリア60に対応するエリア72を含む一部のエリア74を間引き読み出しの対象とする読み出し命令、言わば部分読み出し命令を、TG20に与える。ここで、エリア74は、有効エリア70のうち上側側縁に沿う当該有効エリア70の1/4を占めるエリア76と下側側縁に沿う当該有効エリア70の1/4を占めるエリア78とを除くエリアであり、有効エリア70の1/2を占める。なお、エリア72は、エリア74よりも小さい矩形のエリアであり、有効エリア70の中央部分に形成される。
【0026】
上述の部分読み出し命令には、エリア74の先頭ライン80を指定するための先頭ライン指定情報と、当該エリア74の最後尾ライン80を指定するための最後尾ライン指定情報とが含まれる。TG20は、この部分読み出し命令に対応するタイミング信号を生成し、生成したタイミング信号をイメージセンサ14に供給する。これによって、エリア74から間引き読み出しされた電荷に応じた言わばハーフサイズの生画像信号がイメージセンサ14から出力される。
【0027】
この生画像信号は、信号処理回路22によってYUVデータに変換された後、入力バッファ24に入力される。そして、入力バッファ24に入力されたYUVデータは、上述したアドレスデータとともにメモリコントローラ26に転送される。このときのアドレスデータは、SDRAM28内の記憶領域のうちエリア74に対応する領域をYUVデータの記録先として指定するデータである。
【0028】
メモリコントローラ26は、入力バッファ24から転送されたYUVデータを、SDRAM28内のアドレスデータに対応する領域、つまりエリア74に対応する領域に記憶する。これによって、SDRAM28に記憶されているYUVデータのうちエリア74に対応する領域に記憶されているYUVデータが、新たなYUVデータに書き換えられる。なお、SDRAM28内のエリア74に対応する領域以外の領域、すなわちエリア76および78に対応する領域に記憶されているYUVデータは、書き換えられず、そのまま保持される。
【0029】
このようにSDRAM28内で一部書き換えられたYUVデータは、メモリコントローラ26によってビデオ用バッファ30を介してビデオエンコーダ32に入力される。ビデオエンコーダ32は、入力されたYUVデータを複合画像信号に変換し、変換後の複合画像信号を液晶モニタ34に入力する。
【0030】
この結果、液晶モニタ34の画面には、今回の部分読み出し動作によってエリア74から読み出された画像信号(電荷)に従うスルー画像と、前回の全エリア読み出し動作によってエリア76および78から読み出された画像信号に従う言わば過去の画像とを合成した画像が表示される。つまり、部分読み出し動作中は一部のエリア74からしか画像信号が得られないにも係わらず、液晶モニタ34の画面には被写界全体の画像が表示される。
【0031】
CPU18はまた、AE/AF評価回路36から新たなフォーカス評価値Fを取り込み、取り込んだフォーカス評価値Fに基づいてフォーカスドライバ40を制御する。さらに、CPU18は、今回取り込んだフォーカス評価値Fと前回取り込んだフォーカス評価値F’との差分ΔF(=|F−F’|)を算出し、この算出した差分ΔFから、液晶モニタ34の画面に表示された画像に次のようなズレが生じていないかどうかを判断する。
【0032】
たとえば、シャッタボタン38が半押しされた直後(オートフォーカス処理の開始直後)の全エリア読み出し動作によって、図3(a)に示すような人62および山64を被写体とする被写界全体のスルー画像が液晶モニタ34の画面に表示されたとする。ここで、ディジタルカメラ10が三脚などによって堅固に固定されている場合には、当該全エリア読み出し動作後の部分読み出し動作によって、図3(b)に示すような画像が表示される。なお、図3(b)に示す画像は、図3(a)に示す画像と同じ画像に見えるが、図3(b)に斜線で示すエリア90の画像は今回の部分読み出し動作によってイメージセンサ14のエリア74から読み出された画像信号に従うスルー画像であり、他のエリア92および94の画像は前回の全エリア読み出し動作によってエリア76およびエリア78から読み出された画像信号に従う画像、つまり図3(a)におけるエリア92および94の画像と同じ画像である。このように、部分読み出し動作中は、エリア90とそれ以外のエリア92および94とには互いに異なる時間に撮影された画像が表示されるが、被写界が固定され、かつ被写体62および64が静止している場合には、全エリア読み出し動作時と同様の画像が表示される。
【0033】
ところが、ディジタルカメラ10が手持ちされており、しかも極端に手振れが大きい場合には、全エリア読み出し動作後の部分読み出し動作によって表示される画像は、図3(c)に示すような画像となる。すなわち、エリア90の画像とエリア92および94の画像との間にズレが生じ、図3(a)に示す全エリア読み出し動作時の画像に比べて不自然な画像となる。
【0034】
このようなズレが生じると、フォーカスエリア60内の画像も変化するので、これに伴いフォーカス評価値Fも変化する。たとえば、図3(a)においてはフォーカスエリア60が被写体である人62の顔の中央部分に位置しているのに対して、図3(c)においてはフォーカスエリア60が人62の顔の輪郭部分に位置しているので、フォーカス評価値Fは比較的に大きく変化する。一方、図3(b)に示すように当該ズレが生じていない場合には、フォーカスエリア60内の画像は図3(a)のときと殆ど変わらないので、フォーカス評価値Fは図3(c)のときほど大きく変化しない(フォーカスレンズ12が移動した分だけ変化する)。
【0035】
そこで、CPU18は、今回取り込んだフォーカス評価値Fと前回取り込んだフォーカス評価値F’との差分ΔFを、所定の閾値Sと比較する。ここで、差分ΔFが閾値Sを下回る場合、CPU18は、上述のようなズレが生じていないと判断し、再び部分読み出し指令をTG18に与える。これによって、上述と同様の部分読み出し動作が繰り返される。このように部分読み出し動作が繰り返された場合、イメージセンサ14からは全エリア読み出し動作のときの1/2の周期(1/60秒)で画像信号が出力され、この画像信号に従うフォーカス評価値FがCPU18に取り込まれるので、当該全エリア読み出し動作のときの2倍の速度でオートフォーカス処理が実行される。
【0036】
一方、差分ΔFが閾値S以上である場合、CPU18は、上述のズレが生じているものと判断し、改めて全エリア読み出し指令をTG18に与える。これによって、上述と同様の全エリア読み出し動作が実行され、液晶モニタ34の画面には改めて被写界全体のスルー画像が表示される。ただし、この場合、オートフォーカス処理は当該全エリア読み出し動作による画像信号の出力周期(1/30秒)に応じた速度で実行される。
【0037】
これら部分読み出し動作または全エリア読み出し動作の完了後、CPU18は、改めて差分ΔFと閾値Sとを比較し、この比較結果に基づいて部分読み出し動作または全エリア読み出し動作を繰り返す。
【0038】
以上のように、この実施例によれば、オートフォーカス処理において全エリア読み出し動作および部分読み出し動作のいずれかが選択的に実行され、部分読み出し動作が実行されるときは全エリア読み出し処理が実行されるときに比べて2倍の速度で当該オートフォーカス処理が行われる。しかも、部分読み出し動作中はイメージセンサ14の一部のエリア74からしか画像信号が得られないにも係わらず、液晶モニタ34の画面には被写界全体の画像が表示される。つまり、オートフォーカス処理を高速化しつつ、液晶モニタ34の画面上で被写界全体の画像を確認することができる。
【0039】
さらに、部分読み出し動作中に画面上のエリア90の画像とエリア92および94の画像とにズレが生じた場合、自動的に全エリア読み出し動作が実行され、これによって改めて被写界全体のスルー画像が表示される。したがって、当該ズレのある不自然な画像が液晶モニタ34の画面に継続して表示されることはない。
【0040】
なお、液晶モニタ34の画面表示は、モードキー16の操作によってOFFすることができる。この場合、CPU18は、全エリア読み出し動作を実行せず、部分読み出し動作のみを連続的に実行する。
【0041】
この一連のオートフォーカス処理において、CPU18は、図4および図5のフロー図で示される手順に従って動作する。なお、これらのフロー図に従ってCPU18の動作を制御するための制御プログラムは、CPU18内のプログラムメモリ48に予め記憶されている。
【0042】
図4を参照して、CPU18はまず、ステップS1において初期設定を行う。具体的には、フォーカスドライバ40を制御してフォーカスレンズ12の位置、つまりフォーカス位置Dを最短撮影距離に対応する位置(NEAR)に設定するとともに、このフォーカス位置Dに関する情報を自身に内蔵されたレジスタD’に記憶する。CPU18はまた、フォーカス評価値Fを一時記憶しておくためのレジスタF’の値をクリアする(F’=0とする)とともに、フラグPおよびQの各々に“0”を設定する。なお、フラグPは、全エリア読み出し動作および部分読み出し動作のいずれを実行するのかを指示するためのもので、全エリア読み出し動作を実行するときには当該フラグPに“0が設定され、部分読み出し動作を実行するときには当該フラグPに“1”が設定される。一方、フラグQは、この図4および図5で示される1回のオートフォーカス処理において過去にフォーカス評価値Fを取得したことがあるか否かを表すもので、過去にフォーカス評価値Fを取得したことがあるときは当該フラグQに“1”が設定され、未だ1度もフォーカス評価値Fを取得したことがないときにはフラグQに“0”が設定される。
【0043】
ステップS1の初期設定後、CPU18は、ステップS3に進み、液晶モニタ34の画面表示がONされているか否かを判断する。ここで、当該画面表示がONされている場合、CPU18は、ステップS5に進む。そして、このステップS5において上述のフラグPが“0”であるか否かを判断する。
【0044】
ここで、フラグPが“0”のとき、CPU18は、ステップS5からステップS7に進み、全エリア読み出し動作の実行を指示する。具体的には、TG20に対して全エリア読み出し命令を与えるとともに、入力バッファ24に対して当該全エリア読み出し命令に対応するアドレスデータを供給する。このステップS7の処理後、CPU18は、ステップS9に進む。
【0045】
一方、フラグPが“1”のとき、CPU18は、ステップS5からステップS11に進み、部分読み出し動作の実行を指示する。具体的には、TG20に対して部分読み出し命令を与えるとともに、入力バッファ24に対して当該部分読み出し命令に対応するアドレスデータを供給する。このステップS11の処理後も、CPU18は、ステップS9に進む。
【0046】
ステップS9において、CPU18は、垂直同期信号Vsyncの入力を待機し、当該垂直同期信号Vsyncが入力されると、ステップS13に進む。そして、このステップS13においてAE/AF評価回路36からフォーカス評価値Fを取得した後、ステップS15に進み、当該取得したフォーカス評価値Fと上述のレジスタF’に記憶されている値とを比較する。ここで、フォーカス評価値FがレジスタF’に記憶されている値以上(F≧F’)であるとき、CPU18は、未だフォーカス位置Dが合焦位置に到達していないものと判断して、ステップS17に進む。
【0047】
ステップS17において、CPU18は、フォーカス位置Dが最大撮影距離に対応する位置(∞)に到達したか否かを判断する。ここで、フォーカス位置Dが∞の位置に到達していない場合、CPU18は、ステップS19に進む。そして、このステップS19において上述のフラグQに“0”が設定されているか否かを判断する。
【0048】
ここで、フラグQに“0”が設定されている場合、CPU18は、今回初めてフォーカス評価値Fを取得したものと判断して、ステップS19からステップS21に進む。そして、このステップS21において当該フラグQに“1”を設定し、さらにステップS23においてフラグPに“1”を設定した後、ステップS25に進む。
【0049】
ステップS25において、CPU18は、現在のフォーカス評価値FをレジスタF’に記録(上書き)し、さらにステップS27において現在のフォーカス位置DをレジスタD’に記憶する。そして、CPU18は、ステップS29において、当該フォーカス位置Dを予め定められた1ステップだけ∞側に移動させた後、イメージセンサ14から新たな画像信号を読み出すべくステップS5に戻る。
【0050】
一方、ステップS19においてフラグQに“1”が設定されている場合、CPU18は、ステップS31に進む。そして、このステップS31において、現在のフォーカス評価値FとレジスタF’に記憶されている値との差分ΔFを算出した後、ステップS33に進み、当該算出した差分ΔFと閾値Sとを比較する。ここで、差分ΔFが閾値Sよりも小さい(ΔF<S)とき、CPU18は、液晶モニタ34の画面上に目立つ程度の上述したズレは生じていないと判断し、ステップS23に進む。一方、差分ΔFが閾値S以上(ΔF≧S)であるとき、CPU18は、画面上に目立つ程度のズレが生じたと判断して、ステップS35に進む。そして、このステップS35においてフラグPに“0”を設定した後、ステップS25に進む。
【0051】
さらに、上述のステップS15において現在のフォーカス評価値FがレジスタF’に記憶されている値よりも小さい(F<F’)とき、つまりフォーカス評価値Fが増加傾向から減少傾向に転じたときは、CPU18は、フォーカス位置Dが合焦位置を通過したものと判断してステップS37に進む。そして、このステップS37において全エリア読み出し動作を指示した後、ステップS39においてフォーカス位置DをレジスタD’に記憶されている値に従って設定し、一連のオートフォーカス処理を終了する。
【0052】
また、ステップS17においてフォーカス位置Dが∞の位置に達したときは、CPU18は、当該∞の位置が合焦位置であると判断して、一連のオートフォーカス処理を終了する。
【0053】
そして、ステップS3において液晶モニタ34の画面表示がOFFされている場合、CPU18は、図5のステップS41に進む。そして、このステップS41において部分読み出し動作を指示した後、ステップS43に進み、垂直同期信号Vsyncの入力を待機する。
【0054】
ステップS43において垂直同期信号Vsyncが入力されると、CPU18は、ステップS45に進み、AE/AF評価回路36からフォーカス評価値Fを取得する。そして、ステップS47において、当該取得したフォーカス評価値FとレジスタF’に記憶されている値とを比較し、フォーカス評価値FがレジスタF’に記憶されている値以上であるときはステップS49に進む。
【0055】
このステップS49において、CPU18は、フォーカス位置Dが∞の位置に到達したか否かを判断する。ここで、フォーカス位置Dが∞の位置に到達していない場合、CPU18は、ステップS51に進み、現在のフォーカス評価値FをレジスタF’に記録する。そして、CPU18は、ステップS53において、現在のフォーカス位置DをレジスタD’に記憶し、さらにステップS55において、当該フォーカス位置Dを1ステップだけ∞側に移動させた後、次の画像信号を取り込むべくステップS43に戻る。
【0056】
なお、ステップS47において現在のフォーカス評価値FがレジスタF’に記憶されている値よりも小さいときは、CPU18は、フォーカス位置Dが合焦位置を通過したものと判断して図4のステップS39に進む。また、ステップS49においてフォーカス位置Dが∞の位置に達したとき、CPU18は、当該∞の位置が合焦位置であると判断して、一連のオートフォーカス処理を終了する。
【0057】
以上のように、この実施例では、ディジタルカメラ10にこの発明を適用する場合について説明したが、ディジタルカメラ10以外のビデオカメラにこの発明を適用してもよい。
【0058】
また、フォーカス評価値Fの変化(ΔFの大きさ)に基づいて上述のズレの有無を判断したが、これに限らない。たとえば、フォーカスエリア60内の輝度、或いはエリア90内の輝度に基づいて、当該ズレの有無を判断してもよい。
【0059】
そして、フォーカスエリア60(エリア72)の数が1である場合について説明したが、たとえば図6や図7に示すように複数のフォーカスエリア60,60,・・・が形成されている場合にも、この発明を適用することができる。この場合、フォーカスエリア60毎の複数のフォーカス評価値Fの変化に基づいて上述のズレの有無を判断するようにすれば、フォーカスエリア60が1つである場合に比べて当該ズレの有無を確実に判断できる。たとえば、被写体が複数のフォーカスエリア60,60,・・・に跨って位置しており、この状態で上述のズレが生じた場合には、これら複数のフォーカスエリア60,60,・・・の各々においてフォーカス評価値Fに変化が生じる。したがって、これら複数のフォーカス評価値Fの変化を捉えれば、当該ズレの有無をより確実に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例におけるイメージセンサの構成を示す図解図である。
【図3】図1の実施例における画面の表示例を示す図解図である。
【図4】図1の実施例におけるCPUの動作を示すフロー図である。
【図5】図4に繋がるフロー図である。
【図6】図1の実施例の別の適用例を示す図解図である。
【図7】図7とは別の適用例を示す図解図である。
【符号の説明】
10…ディジタルカメラ
12…フォーカスレンズ
14…イメージセンサ
18…CPU
26…メモリコントローラ
28…SDRAM
34…液晶モニタ
36…AE/AF評価回路

Claims (4)

  1. 第1撮影エリアと前記第1撮影エリアに含まれる第2撮影エリアとが割り当てられたイメージセンサ、
    被写界の動き量に基づいて前記第1撮影エリアおよび前記第2撮影エリアの一方を読み出しエリアとして指定する指定手段、
    前記読み出しエリアから前記被写界の画像信号を繰り返し読み出す読み出し手段、
    前記読み出し手段によって読み出された画像信号に基づく画像データをメモリに書き込む書き込み手段、
    前記指定手段によって前記第2撮影エリアが指定されると、前記メモリに格納された画像データに基づいて、前記第2撮影エリアに相当する画角の被写界動画像と前記指定手段による前記第2撮影エリアの指定が行なわれる以前に得られた前記第1撮影エリアに相当する画角に含まれる被写界動画像とを合成し、前記第1撮影エリアに相当する画角の被写界動画像として表示する表示手段、および
    前記読み出し手段によって読み出されたかつ前記第2撮影エリアに対応する部分画像信号に基づいてフォーカスを調整する調整手段を備える、ビデオカメラ。
  2. 前記部分画像信号に基づいて前記被写界の動き量を検出する検出手段をさらに備える、請求項1記載のビデオカメラ。
  3. 前記調整手段は前記部分画像信号の高周波成分を画面毎に積分する積分手段を含み、
    前記検出手段は前記積分手段によって求められた積分値の画面間の差分を前記動き量として算出する、請求項2記載のビデオカメラ。
  4. 前記メモリは前記第1撮影エリアに対応するサイズのメモリ領域を有し、
    前記書き込み手段は前記読み出しエリアに応じて前記画像データの書き込みアドレスを決定する、請求項1ないし3のいずれかに記載のビデオカメラ。
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