JP4059538B2 - インターホン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住戸等に設けられるインターホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術のインターホン装置を図2を用いて説明する。図2はインターホン装置の構成を示すブロック図である。
【0003】
図2において、集合住宅の住戸内に設けられたインターホン装置Aは、住戸玄関に設けられている他の装置に相当するドアホン子器B,管理人室内に設けられている他の装置に相当する管理人室インターホンCと接続され、また、管理人室インターホンCを介して共同玄関に設けられている他の装置に相当するロビーインターホンDに接続されており、ドアホン子器B又は管理人室インターホンC又はロビーインターホンDの話者と通話するものである。
【0004】
インターホン装置Aは、送受話部1、制御部2、信号検知部3、備忘録メッセージ出力日時設定部4、備忘録メッセージ登録部5、伝言メッセージ登録部6、時計部7、外部出力部に相当するスピーカ8、マイク9、外部出力部に相当する音声発生部10、操作部11とを有して構成されている。また、インターホン装置Aは、住戸内に設けてある火災センサ12a,ガス漏れセンサ12b,防犯センサ12c,非常釦12dに接続されている。
【0005】
インターホン装置Aは、ロビーインターホンD等との通話機能、ロビーインターホンD等からの呼出に応じて呼出音を鳴動し、火災センサ12aからの火災信号S2等により警報音を鳴動する鳴動機能、インターホン装置Aの操作方法を音声により説明するガイダンス機能、所定の日時になると備忘録メッセージを音声出力する備忘録機能、予め登録した伝言メッセージを所定操作により音声出力する伝言機能を有する。
【0006】
送受話部1は、マイク9により集音した居住者等の音声を通話中のドアホン子器B又は管理人室インターホンC又はロビーインターホンDに送話し、ドアホン子器B又は管理人室インターホンC又はロビーインターホンDからの受話音声をスピーカ8より出力する。
【0007】
信号検知部3は、ドアホン子器B又は管理人室インターホンC又はロビーインターホンDからの呼出信号S1,火災センサ12aからの火災信号S2,ガス漏れセンサ12bからのガス漏れ信号S3,防犯センサ12cからの防犯検知信号S4,居住者が非常釦12dを押圧することにより出力される非常信号S5を受信すると、制御部2に該信号S1〜S5を出力する。
【0008】
備忘録メッセージ登録部5は、メモリ又は磁気テープ等で構成された備忘録記憶部5aを有しており、所定日時になるとインターホン装置Aが自動的に音声出力する備忘録メッセージを音声データD1として登録するものである。詳しくは、備忘録メッセージ登録部5は、マイク9により集音した音声を音声データD1として備忘録記憶部5aに記憶させる。
【0009】
備忘録メッセージ出力日時設定部4は、操作部11内のテンキー等により、備忘録メッセージ登録部5によって登録した音声データD1をスピーカ8から出力する日時を設定するものである。
【0010】
伝言メッセージ登録部6は、操作部11の押釦等が操作されると出力する伝言メッセージを音声データD2として登録するものである。
【0011】
制御部2は、信号制御部2a、ガイダンス制御部2b、記憶部2c,備忘録制御部2d,伝言制御部2eとを有している。
【0012】
信号制御部2aは、該信号S1〜S5を受け取ると、信号S1〜S5に応じた警報音又は呼出音の音声データD4を音声発生部10に出力するものである。
【0013】
ガイダンス制御部2bは、信号制御部2aが信号S1〜S5を受け取っており、且つ操作部11が所定のガイダンス要求操作をされた場合に、記憶部2cからガイダンスの音声データD3を読み出して、音声発生部10に出力するものである。
【0014】
記憶部2cは、信号制御部2aが呼出信号S1を受け取っている時に出力する「ハンドセットを持ち上げてお話し下さい」「通話釦を押してお話し下さい」や、制御部が火災信号S2等を受け取っている時に出力する「警報音を止めるには警報音停止釦を押して下さい」等のガイダンスの音声データD3を記憶する。
【0015】
備忘録制御部2dは、時計部7の示す日時を監視して、該日時が備忘録メッセージ出力日時設定部4により定められた日時になると、備忘録メッセージ登録部5の備忘録記憶部5aから音声データD1を読み出して音声発生部10に出力する。
【0016】
伝言制御部2eは、操作部11の押釦等が操作されると、伝言メッセージ登録部6の伝言記憶部6aから音声データD2を読み出して音声発生部10に出力する。
【0017】
音声発生部10は、制御部2から受け取る音声データD1,D2,D3,D4に基づいて、音声をスピーカ8に出力させるものである。
【0018】
以上のようにして構成されたインターホン装置Aの動作を以下に説明する。
まず、通話機能と鳴動機能との動作について説明する。ロビーインターホンDより来訪者が呼出を行うと、呼出信号S1が管理人室インターホンCを介して信号検知部3に送信される。信号検知部3は、該呼出信号S1を受信すると、呼出信号S1を信号制御部2aに出力し、信号制御部2aは呼出信号S1に対応して呼出音の音声データD4を音声発生部10に出力する。音声発生部10は該音声データD4に基づいて呼出音をスピーカ8から出力する。該呼出音を聞いた居住者は不図示のハンドセットを持ち上げることによりロビーインターホンD等と通話することができる。
【0019】
また、信号検知部3が火災センサ12aから火災信号S2を受信すると、信号検知部3が火災信号S2を信号制御部2aに出力し、信号制御部2aは火災信号S2に対応して警報音の音声データD4を音声発生部10に出力する。居住者は該警報音によって火災の発生を知ることができる。
【0020】
次にガイダンス機能の動作について説明する。上記呼出音や警報音が出力された場合において、居住者が呼出音に対応した操作や警報音の停止操作を知らない場合、居住者は操作部11に対してガイダンスを要求する操作を行うと、ガイダンス制御部2bは、記憶部2cからガイダンスの音声データD3を読み出して、音声発生部10に出力する。従って、居住者はガイダンスに示される指示に従うことにより、適切にインターホン装置Aを操作することができる。
【0021】
次に備忘録機能の動作について説明する。居住者が、備忘録メッセージ出力日時設定部4により例えば「毎週月曜の朝8時」等の日時を設定し、備忘録メッセージ登録部5により「今日は資源ゴミの日です。」等の備忘録メッセージを登録する。
【0022】
すると、備忘録制御部2dは時計部7の示す日時が「毎週月曜の朝8時」になると、備忘録メッセージ登録部5の備忘録記憶部5aから「今日は資源ゴミの日です。」を内容とする音声データD1を読み出して音声発生部10に出力する。音声発生部10は該音声データD1を受け取ると、スピーカ8から「今日は資源ゴミの日です。」との音声を出力する。よって、居住者の注意を喚起することができ、居住者は該備忘録メッセージに従って行動することができる。
【0023】
次に伝言機能について説明する。一方の居住者が伝言メッセージ登録部6により「買い物にいってます。」等の伝言メッセージを登録し、その後他の居住者が操作部11を操作する。すると、伝言制御部2eが、操作部11の操作に応じて、伝言メッセージ登録部6の伝言記憶部6aから「買い物にいってます。」を内容とする音声データD2を読み出して音声発生部10に出力する。音声発生部10は該音声データ1を受け取ると、スピーカ8から「買い物にいってます。」との音声を出力する。よって、一方の居住者が他の居住者に伝言することができる。
【0024】
以上のようにインターホン装置Aは動作するので、ロビーインターホンDや玄関子器Bとの通話だけでなく、ガイダンスや備忘録メッセージ、伝言メッセージの出力を行うことができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の図2に示すようなインターホン装置にあっては、次のような問題があった。
【0026】
第一に、ガイダンス機能を動作させる自体の操作が分からない場合には、操作方法の説明を受けることができない。
【0027】
第二に、備忘録メッセージを所定日時に音声出力しても、インターホン装置Aの近傍に居住者がいない場合には、居住者が該備忘録メッセージを聞き漏らす場合がある。
【0028】
第三に、伝言メッセージが登録されていても、他の居住者は伝言メッセージが登録されていることに気が付かず操作部を操作しない場合には、伝言メッセージが出力されず、よって伝言がなされない場合がある。
【0029】
以上のような問題点のため、ガイダンス機能、備忘録機能、伝言機能が有効に用いられない場合があった。
【0030】
本発明は、上記第一の問題点を改善するために成されたもので、その目的とするところは、全く装置の操作が分からない場合であっても操作方法の説明を受けることができるインターホン装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題を解決するために、請求項1記載の発明にあっては、インターホン装置の操作方法の説明情報を記憶する記憶部と、インターホン装置の操作方法の説明情報を記憶部から読み出して外部出力部に出力するガイダンス制御部と、操作方法の説明情報を外部に出力する外部出力部と、他の装置と送受話を行う送受話部と、を有するインターホン装置において、インターホン装置の近傍の人体の有無を検知する人体検知部と、所定時間を計時するタイマ部とを有し、ガイダンス制御部は人体検知部が人体を検知し、該人体を検知してからタイマ部の計時する所定時間インターホン装置が操作されず、且つ該所定時間後にも人体検知部が人体を検知すると、インターホン装置の操作方法の情報を記憶部から読み出して外部出力部に出力することを特徴とするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1を用いて説明する。図1はインターホン装置の構成を示すブロック図である。なお、図1においては前述の従来の技術で説明したところのインターホン装置と同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0036】
図1に示す本実施の形態のインターホン装置が、前述の従来の技術で説明したところのインターホン装置と異なり特徴となるのは次の構成である。
【0037】
即ち、タイマ部13と、人体検知センサ14とを設け、ガイダンス制御部2fと備忘録制御部2gと伝言制御部2hとは、人体検知センサ14から人体検知信号S6を受け取った後、各々の動作を行うようにした構成である。
【0038】
タイマ部13は、計時動作を行うものであり、人体検知センサ14は、インターホン装置Aの正面位置の検知領域に人がいる間は連続して人体検知信号S6をガイダンス制御部2f、備忘録制御部2g、伝言制御部2hに出力するものである。
【0039】
ガイダンス制御部2fは、信号制御部2aが信号S1〜S5を受け取っており、且つ人体検知センサ14から人体検知信号S6を受け取った後タイマ部13によって所定時間T1の経過した時まで、インターホン装置が操作されず、所定時間T1経過後にも人体検知センサ14から人体検知信号S6を受け取っていれば、記憶部2cからガイダンスの音声データD3を読み出して、音声発生部10に出力するものである。
【0040】
なお、記憶部2cからガイダンスの音声データD3を読み出して、音声発生部10に出力する条件は、所定時間T1の最初と最後に人体検知信号S6を受け取っている、というものであり、一度人体が検知された後、居住者が移動して、所定時間T1経過後に他の居住者がインターホン装置Aの正面に位置してもガイダンスが開始される。これに比べて、参考例として、記憶部2cからガイダンスの音声データD3を読み出して音声発生部10に出力する条件が、所定時間T1の間連続して人体検知信号S6の受け取りがなければならない、というものも考えられる。これによると、ガイダンスを受けるものは所定時間T1の間中インターホン装置Aの前に位置している必要があり、一旦居住者が移動するとガイダンスは開始されない。
【0041】
備忘録制御部2gは、備忘録メッセージ出力日時設定部4により定められた日時となった時からタイマ部13によって計時する所定時間T2経過までの間に人体検知センサ14から人体検知信号S6を受け取ると、備忘録メッセージ登録部5の備忘録記憶部5aから音声データD1を読み出して音声発生部10に出力する。
【0042】
伝言制御部2hは、人体検知センサ14から人体検知信号S6を受け取ると、伝言メッセージ登録部6の伝言記憶部6aから音声データD2を読み出して音声発生部10に出力する。
【0043】
以上のように構成したインターホン装置のガイダンス機能と、備忘録機能と、伝言機能との動作を以下に説明する。
【0044】
まず、ガイダンス機能の動作について説明する。呼出信号S1や火災信号S2により音声発生部10が呼出音や警報音を出力している場合において、居住者が呼出音に対応した操作や警報音の停止操作を知らない場合、居住者はインターホン装置Aのとりあえず正面に立つ。
【0045】
すると、人体検知センサ14が該居住者を検知して、人体検知信号S6をガイダンス制御部2fに出力する。既に信号制御部2aが呼出信号S1や火災信号S2等を受け取っているので、ガイダンス制御部2fは、人体検知センサ14から人体検知信号S6を受け取って、人体を検知してからタイマ部13の計時する例えば15秒等の所定時間T1の間インターホン装置Aが操作されず、タイマ部13によって例えば15秒等の所定時間T1の経過した時に人体検知センサ14から人体検知信号S6を受け取っていれば、記憶部2cからガイダンスの音声データD3を読み出して、音声発生部10に出力する。
【0046】
従って、居住者は何等の操作を行うことなく、インターホン装置Aの前に立って所定時間T1の経過を待つだけで、音声による操作方法の説明を受けることができ、ガイダンスに示される指示に従うことにより、適切にインターホン装置Aを操作することができる。
【0047】
次に備忘録機能の動作について説明する。居住者が、備忘録メッセージ出力日時設定部4により例えば「毎週月曜の朝8時」等の日時を設定し、備忘録メッセージ登録部5により「今日は資源ゴミの日です。」等の備忘録メッセージを登録する。
【0048】
そして、備忘録制御部2gは、時計部7の示す日時が「毎週月曜の朝8時」になり、該時刻から例えば1時間等の所定時間T2の間に、人体検知センサ14から人体検知信号S6を受け取ると、備忘録メッセージ登録部5の備忘録記憶部5aから「今日は資源ゴミの日です。」を内容とする音声データD1を読み出して音声発生部10に出力する。音声発生部10は該音声データ1を受け取ると、スピーカ8から「今日は資源ゴミの日です。」との音声を出力する。
【0049】
よって、予め設定した日時から所定時間T2の間に、インターホン装置Aの正面を居住者が通過した場合等に、備忘録メッセージが音声出力されるので、無人の状態で備忘録メッセージが音声出力されて居住者は該備忘録を聞き漏らすということがなく、居住者の注意を喚起することができ、居住者は該備忘録メッセージに従って行動することができる。
【0050】
次に伝言機能について説明する。一方の居住者が伝言メッセージ登録部6により「買い物にいってます。」等の伝言メッセージを登録し、その後他の居住者がインターホン装置Aの正面を通過する。
【0051】
すると、人体検知センサ14が該通過した他の居住者を検知して、人体検知信号S6を伝言制御部2hに出力し、伝言制御部2hは人体検知信号S6を受け取ると、伝言メッセージ登録部6の伝言記憶部6aから「買い物にいってます。」を内容とする音声データD2を読み出して音声発生部10に出力する。音声発生部10は該音声データ1を受け取ると、スピーカ8から「買い物にいってます。」との音声を出力する。よって、他の居住者が伝言があることに気が付かずにいるという状態を低減できる。
【0052】
なお、本実施の形態においては、登録する備忘録メッセージや伝言メッセージは単一のものとして説明しているが、登録できるメッセージの数は一つに限られるものではなく、複数登録できるようにしてもよい。複数の備忘録メッセージを登録できるようにすると、各曜日毎に備忘録を音声出力する等といったことが可能となり、また複数の伝言メッセージを登録できるようにすると、多数の居住者が伝言を残すことができる。
【0053】
また、本実施の形態では、タイマ部13と時計部7とは別のものとして説明しているが、いずれも計時動作を行うものであるから、タイマ部13と時計部7とを一体のものとして構成してもよい。この場合、部品点数を少なくすることができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明のインターホン装置は上述のように構成してあるから、請求項1記載の発明にあっては、人体検知部がインターホン装置の近傍の人体の有無を検知し、タイマ部が所定時間を計時し、ガイダンス制御部は、該人体を検知してからタイマ部の計時する所定時間インターホン装置が操作されず、且つ該所定時間後にも人体検知部が人体を検知すると、インターホン装置の操作方法の情報を記憶部から読み出して外部出力部に出力するので、居住者は全く操作が分からなくとも、何等の操作を行うことなくインターホン装置の前に立って所定時間の経過を待つだけで、操作方法の説明を受けることができ、ガイダンスに示される指示に従うことにより、適切にインターホン装置を操作することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインターホン装置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の技術のインターホン装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
A インターホン装置
1 送受話部
2c 記憶部
2f ガイダンス制御部
2g 備忘録制御部
2h 伝言制御部
4 備忘録メッセージ出力日時設定部
5 備忘録メッセージ登録部
5a 備忘録記憶部
6 伝言メッセージ登録部
6a 伝言記憶部
7 時計部
8 外部出力部
10 外部出力部
13 タイマ部
14 人体検知部
Claims (1)
- インターホン装置の操作方法の説明情報を記憶する記憶部と、インターホン装置の操作方法の説明情報を記憶部から読み出して外部出力部に出力するガイダンス制御部と、操作方法の説明情報を外部に出力する外部出力部と、他の装置と送受話を行う送受話部と、を有するインターホン装置において、インターホン装置の近傍の人体の有無を検知する人体検知部と、所定時間を計時するタイマ部とを有し、ガイダンス制御部は、人体検知部が人体を検知し、該人体を検知してからタイマ部の計時する所定時間インターホン装置が操作されず、且つ該所定時間の最初の時点の他には該所定時間の最後の時点のみ人体検知部による人体検知の成否を判断し、これにより該所定時間後にも人体検知部が人体を検知すると、インターホン装置の操作方法の情報を記憶部から読み出して外部出力部に出力することを特徴とするインターホン装置。
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JP28948496A JP4059538B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | インターホン装置 |
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