JP4059533B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止画を記録することの可能な撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高精細に被写体を撮像する撮像装置においては、撮像素子の画素数が多くなるにつれて、フィールドレートを維持するために撮像素子の駆動周波数を高くする必要がある。例えば、HDTV(High Definition Television)で使用されている撮像素子の駆動周波数は74.25MHzにも達する。実際には、このような周波数の高い(高速な)撮像素子を作ることは難しく、また、データを高速に処理する回路の製造コストも高くつく。そこで、従来、高精細な静止画を記録する撮像装置においては、フィールドレートを落とし、1フィールドまたは1フレーム分の画像データを比較的低速で読み出し記録している。
【0003】
図19は、従来の高精細静止画撮像装置の構成例を示すブロック図である。この構成例においては、レンズ1101より被写体がCCD(Charged Coupled Device)撮像素子1102に結像され、光電変換が行われる。このCCD撮像素子1102は、駆動部1103から発生されるタイミングパルスにより駆動されるようになっている。CCD撮像素子1102から読み出された画像データは、信号処理部1104でゲイン調整等の信号処理が施された後、図示しないアナログ/ディジタル変換部(以下、A/D変換部という。)によりディジタルデータに変換されて出力される。
【0004】
記録部1105は、このディジタルデータを静止画として記録するものであり、半導体メモリ等の各種記録媒体で構成されている。表示信号処理部1106は、上記ディジタルデータを標準テレビ信号に変換して出力するものであり、入出力のレート変換のための表示用メモリ、同期信号付加回路やディジタル/アナログ変換器(以下、D/A変換器という。)等により構成されている。システムコントローラ1107は、本撮像装置全体のシーケンシャル制御を行うものであり、マイクロコンピュータ等により構成されている。トリガスイッチ1108は、操作者が静止画を取り込みたいときに操作するシャッタボタンである。
【0005】
次に、このように構成されている静止画撮像装置の動作について説明する。操作者がトリガスイッチ1108を押圧すると、システムコントローラ1107はその押圧を検出する。このとき、システムコントローラ1107は、駆動部1103に対して露光開始及び露光終了タイミング信号を送るとともに、記録部1105に対して記録開始タイミング信号を送る。駆動部1103は、露光開始及び終了タイミング信号を受けると、CCD撮像素子1102における露光、読み出しに必要なタイミングパルスを発生する。これにより、CCD撮像素子1102より読み出された画像信号は、信号処理部1104で所定の処理が施された後、記録部1105に記憶される。
【0006】
このとき、CCD撮像素子1102の駆動周波数は前述の理由で10〜20MHz位になっている。このCCD撮像素子1102が水平2048×垂直2048の高画素数のセンサにより構成され、その駆動周波数が10MHzとすると、該CCD撮像素子1102から1画面(1フレーム)分を読み出すのに0.4秒もの時間がかかることになる。すなわち、フレームレートは約2.5フレーム/秒となる。
【0007】
操作者は、この記録動作に先立ち、被写体に対する焦点距離の調節や画角合わせのため、表示信号処理部1106の出力側に接続された図示しない表示装置で被写体をモニタリングする。このモニタリングの間、駆動部1103はCCD撮像素子1102の露光、読み出しを連続的に行っており、読み出された画像データは信号処理部1104で所定の信号処理が施されて表示信号処理部1106に入力される。そして表示信号処理部1106は、入力した画像データを間引き、この間引いた後の画像データを自己の表示用メモリに所定の速度で格納する。記録部1105は、表示用メモリに格納された画像データを標準テレビ信号にすべく読み出し、これに同期信号を付加してアナログ信号に変換した後、出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の静止画撮像装置においては、表示信号処理部に入力されてくる画像データのフレームレートは、約2.5フレーム/秒である。ここで、出力される標準テレビ信号のフレームレートがNTSC(National Television System Committee)方式に基づく30フレーム/秒であるとしても、表示用メモリの画像データが書き変わるまでに0.4秒の間は同じ画像が表示信号処理部から出力されていることになる。
【0009】
したがって、上述のような従来の静止画撮像装置においては、焦点距離の調節や画角合わせ等をするため被写体を表示装置でモニタリングする際、画像データの書き変わるフレームレートが遅いため応答遅れが生じ、使い勝手が悪いという問題があった。
【0010】
本発明は、従来の静止画撮像装置における上記問題点を解決するためになされたもので、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず使い勝手の良い撮像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、撮像装置であって、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系と、上記撮像光学系により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子と、上記撮像素子の光電変換面に形成された全画素を走査して静止画を得るための全画素モードと、少なくとも、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査して動画を得るためのブロックモード及び所定の間引き率で画素を間引いて走査して動画を得るためのスキップモードの両モードのうちの一のものとの間を切り換え可能に上記撮像素子を駆動制御する駆動回路と、を備えた撮像装置であって、上記撮像素子に接続され、上記撮像素子からの画像信号を処理する信号処理部と、上記信号処理部に接続され、上記信号処理部から出力された画像信号を表示信号として出力する表示信号処理部とを備え、上記撮像装置の起動時に上記撮像素子が上記駆動回路により動画を得るためのモードであるブロックモードとスキップモードのうちのいずれかで駆動されるとともに、上記表示信号処理部から出力する表示信号はブロックモードとスキップモードのうちのいずれかであり、前記各種のモード間の切り換えの際には上記撮像素子から得られる画像信号はフリーズ処理とミュート処理のうちいずれかの処理が施され、且つ、前記駆動回路が撮像素子の駆動をブロックモードから全画素モードに切り換える過程で、一旦スキップモードに遷移せしめて該スキップモードにする出力画像信号をフリーズして保持し、その後全画素モードに切り換え該全画素モードによって上記撮像素子からの全画素読み出しが終了するまで上記フリーズを維持する出力画像信号保持手段をさらに有する
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0015】
レンズ101は、被写体の像が後述のCMD(Charge Modulation Device)撮像素子において結像されるように光を通す。シャッタ102は、CMD撮像素子における露光時間の制御のために開閉できるようになっている。
【0016】
CMD撮像素子103は、レンズ101及びシャッタ102を介して送られてくる光に基づき、露光、光電変換、信号(アナログ画像信号)の読み出しを行う。なお、本実施形態で使用されるCMD撮像素子103は、その駆動周波数が10MHzであり、全画素数が2048画素×2048画素となっている。この場合、全画素の読み出し時間は約0.4秒である。
【0017】
また、CMD撮像素子103は、後述の駆動部により駆動されるようになっている。この場合、CMD撮像素子103は、“ブロック”,“スキップ”,“全画素”のうちいずれかの駆動モードで駆動される。“ブロック”は、一部の(所定範囲の)画素を走査するための駆動モードであり、“スキップ”は、画素を間引いて走査するための駆動モードである。“全画素”は、全画素を走査するためのモードである。なお、“ブロック”又は“スキップ”の駆動モードで駆動しているときには動画を得るための処理がなされ、“全画素”の駆動モードで駆動しているときには静止画を得るための処理がなされる。
【0018】
信号処理部104は、上記CMD撮像素子103から読み出されたアナログ画像信号に対してゲイン調整等の所定の信号処理を施す。また、信号処理部104には、図示しないA/D変換器が内蔵されている。このA/D変換器は、上記信号処理部104内で処理が施されたアナログ画像信号をディジタル画像データに変換する。そして、生成されたディジタル画像データは、信号処理部104から出力されるようになっている。
【0019】
記録部105は、上記ディジタル画像データを静止画像として記録するものであり、半導体メモリ等の各種記録媒体で構成されている。表示信号処理部106は、上記ディジタル画像データを標準テレビジョン信号に変換して出力するものであり、例えば入出力のレート変換のためのフレームメモリ、同期信号付加回路やD/A変換器等(図示せず)で構成されている。
【0020】
こうして出力される標準テレビジョン信号は図示しない表示装置に送られ、その表示画面上には画像が現れるようになっている。そして、焦点距離の調節や画角合わせ等をする際には、この表示装置を通じて被写体をモニタリングできるようになっている。
【0021】
一方、本撮像装置の外部には、ホストコンピュータ107が備えられる。ホストコンピュータ107は、操作者が本撮像装置に対して各種命令を送るために使用されるものであり、パーソナルコンピュータ等で構成されている。このホストコンピュータ107上では、操作者は図示しないマウス等を用い、ディスプレイ上で各種の設定や命令を行えるようになっている。例えば、本撮像装置に対してスタートアップやシャットダウンを指示したり、CMD撮像素子103の駆動モードの設定や切り換えを指示したりできるようになっている。また、スキップ走査に関する間引き数の設定変更や、ブロック走査に関するブロックサイズ,位置の設定変更等も行うことができるようになっている。
【0022】
システムコントローラ108は、本撮像装置全体のシーケンシャル制御を行うものであり、マイクロコンピュータ等で構成されている。このシステムコントローラ108には図示しないROM(Read Only Memory)等が内蔵されており、このROMには上記シーケンシャル制御の手順を定義する各種のプログラムが格納されている。システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からの各種の命令に応じるとともに、シーケンシャル制御を行う必要があれば上記ROMに格納されている各種プログラムのうち、所定のプログラムを実行する。
【0023】
上記シーケンシャル制御の際には、システムコントローラ108は、駆動モードの種別(ブロック走査,スキップ走査,全画素走査のいずれか)を示す駆動モード信号を駆動部109に送ったり、そのときの駆動モードに対応する開閉制御をシャッタ102に対して行ったり、記録部105や表示信号処理部106の制御を行ったりする。
【0024】
駆動部109は、システムコントローラ108から送られる駆動モード信号に応じ、その駆動モード信号に示される駆動モードに対応したタイミングパルスを発生してCMD撮像素子103に送る。これにより、CMD撮像素子103は上記タイミングパルスにより駆動されることになる。この際に、駆動部109は、信号処理部104,記録部105や表示信号処理部106に各々に対して処理のタイミングをとるための同期信号を送る。
【0025】
不揮発性メモリ110は、電源遮断操作等による撮像終了時における駆動モードの種類等を示す情報を保存するために使用され、電源を切っても情報を保持できる記憶媒体で構成されている。
【0026】
「CMD撮像素子の説明」
次に、CMD撮像素子103の構造及び動作について詳細に説明する。
図2は、CMD撮像素子103の構成を示す回路構成図である。このCMD撮像素子103は、2次元アレイ上に配列されたCMDからなる画素201,列方向に配列された画素201に対応して設けられた水平選択線202,列選択のための水平走査回路203,水平選択線202に対応して設けられた水平選択スイッチ204,水平選択スイッチ204に共通に接続された出力信号線205,前記水平走査回路203に1対1に対応して設けられた水平記憶部206,行方向に配列された画素201に対応して設けられた垂直選択線207,行選択のための垂直走査回路208,垂直選択線207に対応して設けられた垂直レベルミックス回路210,前記垂直走査回路208に対応して設けられた垂直記憶部209とで構成されている。
【0027】
CMD画素201は、光電変換が行われる1つの単位画素であり、本実施形態では、この画素201が水平、垂直共に前述の通り2000画素程度配列されている。
【0028】
水平選択線202は、光電変換された信号を読み出す線であり、画素201のソースに接続されている。各画素201のソースは、列毎に同じ水平選択線202に接続されている。水平選択スイッチ204は、水平選択線202を選択するためのスイッチであり、すべての水平選択スイッチ204の他端は出力信号線205に接続されている。水平選択スイッチ204を選択制御する制御端子は、それぞれ独立に水平走査回路203に接続されている。出力信号線205は、画素201からの光電変換された信号を時系列に読み出す信号線である。水平走査回路203は、水平選択スイッチ204を選択制御するための水平選択パルス(ΦHST)を順次転送するシフトレジスタで構成されており、外部からの制御パルス(ΦHCL)によりシフトレジスタ全段をクリアする機能を持っている。そして、この水平走査回路203は水平駆動パルス(ΦH1〜ΦH3)で駆動され、各出力段はそれぞれ独立に水平選択スイッチ204の制御端子に接続されている。水平記憶部206は、シフトレジスタ各段に1対1に対応して設けられ、外部からの制御パルスによりシフトレジスタの転送パルスの位置情報の保存、及び保存情報をシフトレジスタへロードする機能をもつ記憶部である。
【0029】
垂直選択線207は、画素201を後述する所望の電位にするための選択線であり、各画素201のゲートは行毎に同一垂直選択線に接続されている。したがって、各画素201の電位は各行に制御することができる構造になっている。この垂直選択線207は、それぞれ1つずつ垂直レベルミックス回路210に接続されている。この垂直レベルミックス回路210は、接続された垂直選択線207の電位を所望のタイミングで切り換える回路である。切り換え制御される電位には、画素201に電荷を蓄積するための蓄積電位(VAC)、画素201の余剰電荷を排出するオーバーフロー電位(VOF)、画素201から信号を読み出すためのリード電位(VRD)、画素201の電荷を排出するリセット電位(VRS)の4種類がある。なお、垂直レベルミックス回路210において、ΦVAR,ΦVAA,ΦVAOは切り換え制御パルスであり、これらのパルスが印加されると、垂直走査回路の転送パルスの状態に拘わらず、全ての画素201に対し、リセット電位(VRS)、蓄積電位(VAC)、オーバーフロー電位(VOF)が印加される。垂直走査回路208は、読み出しの行われる垂直選択線207を順次選択するための垂直選択パルス(ΦVST)を順次転送するシフトレジスタで構成されており、外部からの制御パルス(ΦVCL)によりシフトレジスタ全段をクリアする機能を持っている。垂直走査回路208は垂直パルス(ΦV1〜ΦV3)で駆動され、各出力段はそれぞれ独立に垂直レベルミックス回路210の制御端子に接続されている。垂直記憶部209は、シフトレジスタ各段に1対1に対応して設けられており、外部からの制御パルスによりシフトレジスタの転送パルスの位置情報の保存、及び保存情報をシフトレジスタへロードする機能をもつ記憶部である。なお、各CMD画素のドレインには、図示しないドレインバイアスが印加されるようになっている。
【0030】
「全画素走査時の動作説明」
次に、上記のように構成されているCMD撮像素子103の全画素走査時の動作について説明する。CMD撮像素子103から映像信号を出力させる場合、CMD画素201の各行に印加する電位としては、前述した4つの電位を時系列に組み合わせたパルスが必要になる。読み出し選択行においては、映像信号の有効期間中には画素から信号を読み出すためのリード電位(VRD)、水平ブランキング期間中は電荷を排出するためのリセット電位(VRS)となり、非選択行においては、映像信号の有効期間中は電荷蓄積をするための蓄積電位(VAC)、水平ブランキング期間中は余剰電荷を排出するためのオーバーフロー電位(VOF)となることが必要とされている。
【0031】
まず、垂直選択パルス(ΦVST)を垂直走査回路208を構成するシフトレジスタの一番下のレジスタに供給すると、垂直レベルミックス回路210により一番下の行の垂直選択線207がリード電位(VRD)にされる。これにより、垂直選択線207を介して行方向の全ての画素201のゲートがリード電位になり、読み出し準備が完了する。このとき選択されていない他の行の全ての画素201の各ゲート電位は、垂直レベルミックス回路210により蓄積電位(VAC)にされる。これにより、他の行の画素201の信号はカットオフされている。
【0032】
次いで、水平選択パルス(ΦHST)を水平走査回路203を構成するシフトレジスタの一番左のレジスタに供給すると、このレジスタの出力に接続された水平選択スイッチ204がアクティブになる。これにより、一番左の水平選択線202に接続された列の画素201の内、リード電位(VRD)なっている一番下の画素201の信号が、出力信号線205より読み出される。水平走査回路203は、水平駆動パルス(ΦH1及びΦH2)により水平選択パルス(ΦHST)を順次右方向に転送することによって、リード電位(VRD)になっている一番下の行の画素201の信号が、左より順番に読み出される。
【0033】
選択行の全ての画素201の読み出しを完了した後の水平ブランキング期間に、垂直レベルミックス回路210により選択行の画素201のゲート電位をリセット電位にし、その垂直選択線207に接続された行の全ての画素201の電荷を排出する。また、このタイミングにおいて垂直レベルミックス回路210により非選択行の画素201のゲートにはオーバーフロー電位が印加され、余剰電荷の排出が行われる。
【0034】
選択行の読み出し、リセット動作が完了したら、垂直走査回路208は垂直駆動パルス(ΦV1及びΦV2)により垂直選択パルス(ΦVST)を順次上方向に送り、前述した水平走査動作を繰り返し行う。これにより、CMD撮像素子103は左下の画素から右上の画素まで、全ての画素201を順次読み出すことが可能となる。
【0035】
「ブロック走査時の動作説明」
次に、CMD撮像素子103のブロック走査時の動作について説明する。
このブロック走査は、2つのモードにより実現される。1つは、ブロック読み出しの開始位置の指定、そして他の1つは読み出しである。
【0036】
まず、ブロック読み出しの開始位置の指定について説明する。水平走査回路203及び垂直走査回路208のそれぞれに、水平選択パルス(ΦHST)及び垂直選択パルス(ΦVST)を印加し、それぞれ、ブロック読み出しを開始したい任意の位置まで転送する。ここで、水平走査開始位置記憶パルス(ΦHTB)により、水平走査回路203の転送パルス(水平選択パルス)の状態が、水平記憶部206に記憶される。また、垂直走査回路208においても同様に、垂直走査開始位置記憶パルス(ΦVTB)により、垂直走査回路208の転送パルス(垂直選択パルス)の状態が垂直記憶部209に記憶される。
【0037】
次に、読み出しを行うときは、前述した全画素走査時の水平選択パルス(ΦHST)の代わりに、水平走査開始位置ロードパルス(ΦHLD)を印加することにより、水平記憶部206に記憶されている開始位置情報が水平走査回路203にロードされるため、開始位置指定時の記憶位置から読み出しを行える。そして、任意の位置で走査を終了する場合は、水平走査回路クリアパルス(ΦHCL)を印加することにより、水平走査回路全段がクリアされるため、その位置で走査を終了することができる。また、垂直走査回路208についても、垂直走査開始位置ロードパルス(ΦVLD)と垂直走査回路クリアパルス(ΦVCL)を用いることにより、同様に走査することができる。これによりCMD撮像素子103は、その光電変換領域内で任意の位置から任意の位置までのブロック読み出しを実現することができる。
【0038】
「スキップ走査時の動作説明」
次に、CMD撮像素子103のスキップ走査時の動作について説明する。
水平走査回路203及び垂直走査回路208のシフトレジスタの回路構成を図3に示す。まず、全画素走査時には、図3において、Φ1に接続されるクロック型インバータ311,312,…と、Φ2に接続されるクロック型インバータ321,322,…を交互にアクティブにすることにより、ΦSTに入力される選択パルスを順次転送している。これにより、ΦSRn,ΦSR(n+1),ΦSR(n+2),…より順次出力がなされる。
【0039】
これに対し、スキップ走査時には、シフトレジスタを駆動パルスΦ1,Φ2ではなく、駆動パルスΦ1,Φ3で駆動する。Φ3が印加されるクロック型インバータ331,332,…は、4段先のクロック型インバータに接続されているため、これにより、出力はΦSRn,ΦSR(n+4),ΦSR(n+8),…より順次出力がなされる。
【0040】
上記駆動方法を、水平走査回路203及び垂直走査回路208の各走査回路について行うことによって、スキップ走査を実現できる。また、シフトレジスタにΦ4,Φ5を追加して、8段先や16段先などに遷移するシフトレジスタも容易に実現できる。これにより、CMD撮像素子103は、任意の画素数のスキップ駆動を実現することができる。つまり、間引き率を可変にすることができる。
【0041】
「駆動部の説明」
次に、図1に示した本実施形態における駆動部109について詳細に説明する。
【0042】
図4は、図1における駆動部109の内部構成を示すブロック図である。前述したCMD撮像素子103の各読み出しを行うため、駆動部109にはそれぞれに対応したブロック走査駆動信号発生部402,スキップ走査駆動信号発生部403,全画素走査駆動信号発生部404が設けられている。そして、それぞれの駆動信号発生部で、前述した水平及び垂直駆動パルス(ΦH1〜ΦH3,ΦV1〜ΦV3)、水平及び垂直選択パルス(ΦHST,ΦVST)、水平及び垂直走査回路クリアパルス(ΦHCL,ΦVCL)、水平及び垂直走査開始位置記憶パルス(ΦHTB,ΦVTB)、水平及び垂直走査開始位置ロードパルス(ΦHLD,ΦVLD)が生成される。これらの駆動パルスは、システムコントローラ108からの駆動モード信号により駆動信号切換回路401で選択され、駆動モードに応じた駆動パルス信号が出力されるようになっている。
【0043】
「表示信号処理部の説明」
図5は、図1における表示信号処理部106の内部構成を示すブロック図である。フレームメモリ501は、後述のメモリコントローラ505の制御の下で、信号処理部104から送られるデータを順にフレーム単位で一時記憶する。このフレームメモリ501に記憶されるデータは、読み出されると切換回路502に送られるようになっている。切換回路502もまた、メモリコントローラ505により制御され、フレームメモリ501からのデータをそのまま通す場合と、特定の色付けを行う等のミュート処理のために一定の値を通す場合との切り換えが可能となっている。D/A変換器503は、切換回路502から送られてくるデータを駆動部からのパルス信号に従ってアナログ変換する。シンクミックス回路540は、D/A変換器503からのアナログ信号と信号処理部104からの同期信号とをシンクミックスして出力する。このときの同期信号は、駆動部103から信号処理部104を経由してくる信号であり、水平走査方向及び垂直走査方向の各々に関してデータの先頭のタイミングをとる。
【0044】
メモリコントローラ505は、システムコントローラ108からの命令に従い、フレームメモリにおけるデータの書き込みや読み出し動作を制御したり、切換回路502における切り換え動作を制御する。例えば、システムコントローラ108からフリーズの命令があった場合には、メモリコントローラ505はフレームメモリに対してデータの書き込みを禁止する。また、システムコントローラ108からミュートの命令があった場合には、メモリコントローラ505は切換回路502に対してミュート処理の状態に切り換える指示を出す。
【0045】
「撮像装置の動作説明」
次に、図6及び図7のフローチャートを参照して、第1実施形態による撮像装置の動作を説明する。なお、以下の説明では、システムコントローラの処理手順が中心となる。
【0046】
この第1実施形態では、電源投入操作等により撮像を開始したときの画像の乱れが使用者に違和感を与えるという不都合を解消するような処理が施される。
図6において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対して撮像装置のスタートアップ命令が出される。システムコントローラ108はこれに応じ、電源を投入させる(ステップS101)。これにより、システム内のイニシャライズ(初期化)が行われる(ステップS102)。
【0047】
イニシャライズが完了すると、システムコントローラ108はシャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS103)。ここで開放の状態にしたのは、この後に駆動モードを“スキップ”にするためである。すなわち、フィールドレートの速い動画出力が得られるようにするためである。
【0048】
次に、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“スキップ”とするように命令する(ステップS104)。なお、この際の命令には、間引き率等の指定も含まれる。これにより、駆動部109は、スキップ走査駆動信号(タイミングパルス)によってCMD撮像素子103を駆動する。
【0049】
この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS105)。
以上の処理手順によれば、電源投入操作等による本装置の起動の際にはまず“スキップ”の駆動モードで駆動されることになる。このため、本装置の起動時に表示装置において動画出力が得られるので、使用者は何等特段の操作をすることなくフレーミング作業を行える。次に、上述の処理手順の一部を変形させた例を以下に示す。
【0050】
図7において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対して撮像装置のスタートアップ命令が出される。システムコントローラ108はこれに応じ、電源をオンにする(ステップS201)。これにより、システム内のイニシャライズ(初期化)が行われる(ステップS202)。
【0051】
イニシャライズが完了すると、システムコントローラ108はシャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS203)。ここで開放の状態にしたのは、この後に駆動モードを“ブロック”にするためである。すなわち、フィールドレートの速い動画出力が得られるようにするためである。
なお、ここまでは前述の処理手順と同じである。
【0052】
次に、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“ブロック”とするように命令する(ステップS204)。なお、この際の命令には、表示すべきブロックの位置や大きさ等の指定も含まれる。これにより、駆動部109は、ブロック走査駆動信号(タイミングパルス)によってCMD撮像素子103を駆動する。
【0053】
この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS205)。
以上の処理手順によれば、電源投入操作等による本装置の起動の際にはまず“ブロック”の駆動モードで駆動されることになる。このため、前述の“スキップ”の駆動モードで駆動される場合と同じように、電源投入後に表示装置において動画出力が得られるので、使用者は何等特段の操作をすることなくフレーミング作業を行える。
【0054】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図5に示すCMD撮像素子及び駆動部の構成についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0055】
第2実施形態が前述の実施形態と異なる点は、システムコントローラの処理手順にある。この第2実施形態では、モニタリングを中断した場合に再び同じ駆動状態を容易に再現することができないという不都合を解消するような処理が施される。
【0056】
以下、図8及び図9のフローチャートを参照して、第2実施形態による撮像装置の動作を説明する。
図8において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対して撮像装置のシャットダウン命令が出される。システムコントローラ108はこの命令を受けると、電源をオフする前に、現在の駆動モードを示すデータ及びこれに関連する情報を不揮発性メモリ110に書き込む(ステップS301)。関連情報とは、例えば駆動モードが“スキップ”であれば間引き率等の情報を意味し、駆動モードが“ブロック”であればブロックの位置や大きさ等の情報を意味する。情報の不揮発性メモリ110への書き込みが完了すると、システムコントローラ108は電源をオフする(ステップS302)。
【0057】
この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS303)。
以上の処理手順によれば、電源をオフした後においても最後に駆動していたときの状態を示す情報が不揮発性メモリ110に保管されることになる。このような処理手順としたのは、スタートアップした際にシャットダウン直前の駆動状態を再現できるようにするためである。次に、そのスタートアップ時の処理手順を説明する。
【0058】
図9において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対して撮像装置のスタートアップ命令が出される。システムコントローラ108はこれに応じ、電源をオンにする(ステップS401)。これにより、システム内のイニシャライズ(初期化)が行われる(ステップS402)。
【0059】
イニシャライズが完了すると、システムコントローラ108は、シャットダウンの際に記憶された情報を不揮発性メモリ110から読み出す(ステップS403)。こうして読み出された情報に基づき、システムコントローラ108は、シャットダウンしたときの駆動モードの状態を判別する(ステップS404)。
【0060】
シャットダウン時の駆動モードが“ブロック”であれば、ブロック走査による駆動を行えるようにするため、システムコントローラ108はシャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS405)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“ブロック”とするように命令する(ステップS406)。なお、この際の命令には、表示すべきブロックの位置や大きさ等の指定も含まれる。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“ブロック”の駆動モードで駆動されることになる。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS407)。
【0061】
一方、シャットダウン時の駆動モードが“スキップ”であれば、スキップ走査による駆動を行えるようにするため、システムコントローラ108はシャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS408)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“スキップ”とするように命令する(ステップS409)。なお、この際の命令には、間引き率等の指定も含まれる。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“スキップ”の駆動モードで駆動されることになる。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS407)。
【0062】
一方、シャットダウン時の駆動モードが“全画素”であれば、全画素走査による駆動を行えるようにするため、システムコントローラ108はシャッタ102をいったん“遮断”の状態(初期状態)にする(ステップS410)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“全画素”とするように命令する(ステップS411)。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“全画素走査”の駆動モードで駆動されることになる。次いで、静止画を生成するための記録動作が行われるようになる(ステップS412)。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS407)。
【0063】
以上の処理手順によれば、スタートアップした際にシャットダウン直前の駆動状態が再現されることになる。このため、使用者がモニタリング作業を一時中断した場合でも所望のモニタリング作業をすぐに続行することができるので、作業効率が向上し、使い勝手がよくなる。また、不意に撮像装置をシャットダウンしてしまった場合にモニタリングしていた画像が消失して再現することができなくなるという心配を使用者に抱かせることもない。
【0064】
(第3実施形態)
駆動モードが切り換わった直後、今まで走査されていなかった行が走査しはじめるとき、その行は走査されていない期間はリセット動作も行われていないので、初めの1フレーム期間は正常な出力が得られない。この問題を改善するのが第3実施形態である。
【0065】
第3実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図5に示すCMD撮像素子及び駆動部の構成についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0066】
第3実施形態が前述の実施形態と異なる点は、システムコントローラの処理手順にある。この第3実施形態では、駆動モードを切り換えるときに発生する画像の乱れが使用者に違和感を与えるという不都合を解消するような処理が施される。
【0067】
以下、図10〜図15のフローチャートを参照して、第3実施形態による撮像装置の動作を説明する。
図10において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在の駆動状態を全画素走査に切り換えるように命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、全画素走査への切り換えを実行する前にまずフリーズ処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、フレームメモリ501におけるデータの書き込みを禁止する。これにより、データのフリーズされた状態が維持される(ステップS501)。
【0068】
この状態において、システムコントローラ108は、全画素走査による駆動を行えるようにするため、システムコントローラ108はシャッタ102をいったん“遮断”の状態(初期状態)にする(ステップS502)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“全画素”とするように命令する(ステップS503)。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“全画素”の駆動モードで駆動されることになる。
【0069】
駆動モードが切り換わった際には画像が乱れているため、システムコントローラ108はすぐには記録動作に取り掛からずに、画像が安定するまでウエイトする(ステップS504)。ウエイトが済むと、静止画を生成するための記録動作が行われるようになる(ステップS505)。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS506)。
【0070】
以上の処理手順によれば、駆動モードの切り換えを行う際にフリーズ処理が施される。このため、駆動モードの切り換え時に画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがない。次に、上述の処理手順の一部を変形させた例を以下に示す。
【0071】
図11において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在の駆動状態をブロック走査に切り換えるように命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、ブロック走査への切り換えを実行する前にまずフリーズ処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、フレームメモリ501におけるデータの書き込みを禁止する。これにより、データのフリーズされた状態が維持される(ステップS601)。
【0072】
この状態において、システムコントローラ108は、ブロック走査による駆動を行えるようにするため、システムコントローラ108はシャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS602)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“ブロック”とするように命令する(ステップS603)。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“ブロック”の駆動モードで駆動されることになる。
【0073】
駆動モードが切り換わった際には画像が乱れているため、システムコントローラ108は画像が安定するまでの約1フレーム分の期間だけウエイトする(ステップS604)。ウエイトが済むと、フリーズされた状態は解除される(ステップS605)。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS606)。
【0074】
以上の処理手順によれば、上述の全画素走査への切り換え処理の場合と同様の効果が得られる。次に、上述の処理手順の一部を変形させたもう1つの例を以下に示す。
【0075】
図12において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在の駆動状態をスキップ走査に切り換えるように命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、スキップ走査への切り換えを実行する前にまずフリーズ処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、フレームメモリ501におけるデータの書き込みを禁止する。これにより、データのフリーズされた状態が維持される(ステップS701)。
【0076】
この状態において、システムコントローラ108は、スキップ走査による駆動を行えるようにするため、システムコントローラ108はシャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS702)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“スキップ”とするように命令する(ステップS703)。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“スキップ”の駆動モードで駆動されることになる。
【0077】
駆動モードが切り換わった際には画像が乱れているため、システムコントローラ108は画像が安定するまでの約1フレーム分の期間だけウエイトする(ステップS704)。ウエイトが済むと、フリーズされた状態は解除される(ステップS705)。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS706)。
【0078】
以上の処理手順によれば、上述の全画素走査やブロック走査への切り換え処理の場合と同様の効果が得られる。
ここまでは、駆動モードの切り換え時にフリーズ処理が施される場合について説明したが、以下に説明するように代わりにミュート処理を施すように構成してもよい。
図13において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在の駆動状態を全画素走査に切り換えるように命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、全画素走査への切り換えを実行する前にまずミュート処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、切換回路502に対してミュート処理の状態に切り換わるように命令する。これにより、切換回路502は送られてくるデータをミュート処理し、ミュートされた状態が維持される(ステップS801)。
【0079】
なお、ステップS802〜S806の処理は、図10におけるステップS502〜S506の処理と同様であるため、その説明を省略する。
以上の処理手順によれば、駆動モードの切り換えを行う際にミュート処理が施される。このため、駆動モードの切り換え時に画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがない。次に、上述の処理手順の一部を変形させた例を以下に示す。
【0080】
図14において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在の駆動状態をブロック走査に切り換えるように命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、ブロック走査への切り換えを実行する前にまずミュート処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、切換回路502に対してミュート処理の状態に切り換わるように命令する。これにより、切換回路502は送られてくるデータをミュート処理し、ミュートされた状態が維持される(ステップS901)。
【0081】
なお、ステップS902〜S906の処理は、図11におけるステップS602〜S606の処理と同様であるため、その説明を省略する。
以上の処理手順によれば、上述の全画素走査への切り換え処理の場合と同様の効果が得られる。次に、上述の処理手順の一部を変形させたもう1つの例を以下に示す。
【0082】
図15において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在の駆動状態をスキップ走査に切り換えるように命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、スキップ走査への切り換えを実行する前にまずミュート処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、切換回路502に対してミュート処理の状態に切り換わるように命令する。これにより、切換回路502は送られてくるデータをミュート処理し、ミュートされた状態が維持される(ステップS1001)。
【0083】
なお、ステップS1002〜S1006の処理は、図12におけるステップS702〜S706の処理と同様であるため、その説明を省略する。
以上の処理手順によれば、上述の全画素走査やブロック走査への切り換え処理の場合と同様の効果が得られる。
【0084】
(第4実施形態)
第4実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図5に示すCMD撮像素子及び駆動部の構成についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0085】
第4実施形態が前述の実施形態と異なる点は、システムコントローラの処理手順にある。この第4実施形態では、駆動状態をブロック走査から全画素走査に切り換えて静止画を取り込む際に画角の違いから生ずる使い勝手の悪さを解消するような処理が施される。
【0086】
以下、図16のフローチャートを参照して、第4実施形態による撮像装置の動作を説明する。
図16において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在ブロック走査になっている駆動状態を全画素走査に切り換えるように命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、全画素走査への切り換え処理に移る前に、スキップ走査への切り換え処理に取り掛かる。このため、システムコントローラ108は、そのスキップ走査への切り換えを実行する前にまずフリーズ処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、フレームメモリ501におけるデータの書き込みを禁止する。これにより、データのフリーズされた状態が維持される(ステップS1101)。
【0087】
この状態において、システムコントローラ108は、スキップ走査による駆動を行えるようにするため、システムコントローラ108はシャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS1102)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“スキップ”とするように命令する(ステップS1103)。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“スキップ”の駆動モードで駆動されることになる。
【0088】
駆動モードが切り換わった際には画像が乱れているため、システムコントローラ108は画像が安定するまでの約1フレーム分の期間だけウエイトする(ステップS1104)。ウエイトが済むと、フリーズされた状態は解除される(ステップS1105)。このようにしてスキップ走査による駆動が行われることになる。
【0089】
そして、システムコントローラ108は、フレームメモリ501がスキップ走査に基づくデータの書き込みを完了するまでの約1フレーム分の期間だけウエイトする(ステップS1106)。ウエイトが済むと、システムコントローラ108は、次に全画素走査への切り換え処理に取り掛かる。
【0090】
システムコントローラ108は、全画素走査への切り換えを実行する前にまずフリーズ処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、フレームメモリ501におけるデータの書き込みを禁止する。これにより、データのフリーズされた状態が維持される(ステップS1107)。
【0091】
この状態において、システムコントローラ108は、全画素走査による駆動を行えるようにするため、システムコントローラ108はシャッタ102をいったん“遮断”の状態(初期状態)にする(ステップS1108)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“全画素”とするように命令する(ステップS1109)。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“全画素走査”の駆動モードで駆動されることになる。
【0092】
駆動モードが切り換わった際には画像が乱れているため、システムコントローラ108はすぐには記録動作に取り掛からずに、画像が安定するまでウエイトする(ステップS1110)。ウエイトが済むと、静止画を生成するための記録動作が行われるようになる(ステップS1111)。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS1112)。
【0093】
以上の処理手順によれば、ブロック走査にある駆動状態を全画素走査に遷移させる場合、いったん全画素走査時の画角と同じ画角を有するスキップ走査へ切り換わった後に全画素走査に切り換わるので、静止画として取り込むべき被写体をより的確にモニタリングすることができる。
【0094】
なお、この第4実施形態では駆動モードの切り換え時にフリーズ処理が施される場合について説明したが、代わりにミュート処理を施すように構成してもよい。
【0095】
(第5実施形態)
ブロック走査において、そのブロックの位置や大きさを変更した直後、今まで走査されていなかった行が走査しはじめる時、その行は走査されていない期間はリセット動作も行っていなので、初めの1フレーム期間は正常な出力が得られない。この期間を改善するのが第5実施形態である。
【0096】
第5実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図5に示すCMD撮像素子及び駆動部の構成についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0097】
第5実施形態が前述の実施形態と異なる点は、システムコントローラの処理手順にある。この第5実施形態では、ブロック走査時におけるブロックの画面上の位置や大きさを変更するときに発生する画像の乱れが使用者に違和感を与えるという不都合を解消するような処理が施される。
【0098】
以下、図17のフローチャートを参照して、第5実施形態による撮像装置の動作を説明する。
図17において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在設定されているブロックの画面上の位置を他の所定位置に変更するように命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、所定の位置への変更を実行する前にまずフリーズ処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、フレームメモリ501におけるデータの書き込みを禁止する。これにより、データのフリーズされた状態が維持される(ステップS1201)。
【0099】
この状態において、システムコントローラ108は、ブロック走査による駆動のため、シャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS1202)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“ブロック”とするように命令する(ステップS1203)。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“ブロック”の駆動モードで駆動される。
【0100】
そして、システムコントローラ108は、駆動部109に対して現在設定されているブロックの画面上の位置を所定位置に変更するように命令する(ステップS1204)。この場合、例えばアドレス指定を行うことにより命令が実行される。これにより、そのブロックは命令で指定された位置に移動されることになる。
【0101】
ブロック位置の変更の際には画像が乱れているため、システムコントローラ108は画像が安定するまでの約1フレーム分の期間だけウエイトする(ステップS1205)。ウエイトが済むと、フリーズされた状態は解除される(ステップS1206)。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS1207)。
【0102】
以上の処理手順によれば、ブロックの位置の変更を行う際にフリーズ処理が施される。このため、ブロックの位置の変更時に画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがない。
【0103】
なお、この第5実施形態ではブロックの位置の変更時にフリーズ処理が施される場合について説明したが、代わりにミュート処理を施すように構成してもよい。また、この第5実施形態でブロックの位置を変更する場合について説明したが、代わりにブロックの大きさ等の他のパラメータを変更するように構成してもよい。
【0104】
(第6実施形態)
スキップ走査において、そのスキップの間引き率を変更した直後、今まで走査されていなかった行が走査しはじめる時、その行は走査されていない期間はリセット動作も行っていなので、初めの1フレーム期間は正常な出力が得られない。この期間を改善するのが第6実施形態である。
【0105】
第6実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図5に示すCMD撮像素子及び駆動部の構成についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0106】
第6実施形態が前述の実施形態と異なる点は、システムコントローラの処理手順にある。この第6実施形態では、スキップ走査時における画素の間引き率を変更するときに発生する画像の乱れが使用者に違和感を与えるという不都合を解消するような処理が施される。
【0107】
以下、図18のフローチャートを参照して、第6実施形態による撮像装置の動作を説明する。
図18において、まず、ホストコンピュータ107からシステムコントローラ108に対し、現在設定されている画素の間引き率を他の所定の間引き率に変更するように命令が出される。例えば、間引き率を4間引き(4画素のうち1画素を取り入れること)から2間引きに変更する命令が出される。システムコントローラ108はこの命令に応じると、所定の間引き率への変更を実行する前にまずフリーズ処理を行うように表示信号処理部106に対して命令する。表示信号処理部106の内部のメモリコントローラ505は、この命令に応じ、フレームメモリ501におけるデータの書き込みを禁止する。これにより、データのフリーズされた状態が維持される(ステップS1301)。
【0108】
この状態において、システムコントローラ108は、スキップ走査による駆動のため、シャッタ102を“開放”の状態にする(ステップS1302)。次いで、システムコントローラ108は、駆動部109に対して駆動モードを“スキップ”とするように命令する(ステップS1303)。これにより、CMD撮像素子103は駆動部109により“スキップ”の駆動モードで駆動される。
【0109】
そして、システムコントローラ108は、駆動部109に対して現在設定されている間引き率を所定の間引き率に変更するように命令する(ステップS1304)。これにより、命令で指定された間引き率に設定されることになる。
【0110】
間引き率の変更の際には画像が乱れているため、システムコントローラ108は画像が安定するまでの約1フレーム分の期間だけウエイトする(ステップS1305)。ウエイトが済むと、フリーズされた状態は解除される(ステップS1306)。この後、システムコントローラ108は、ホストコンピュータ107からのコマンド待ちの状態となる(ステップS1307)。
【0111】
以上の処理手順によれば、間引き率の変更を行う際にフリーズ処理が施される。このため、間引き率の変更時に画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがない。
【0112】
なお、この第6実施形態では間引き率の変更時にフリーズ処理が施される場合について説明したが、代わりにミュート処理を施すように構成してもよい。
(実施形態のまとめ)
上述した実施形態に示された撮像装置の構成及び作用効果をまとめると次の通りである。
【0113】
(1)実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記撮像光学系101により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子103と、上記撮像素子103の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、少なくとも、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモード及び所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードの両モードのうちの一のものとの間を切り換え可能に上記撮像素子103を駆動制御する駆動回路109とを備え、本装置の起動時には上記撮像素子103がブロックモードとスキップモードのうちのいずれかで駆動されるものとなっている。
【0114】
上記構成とすることにより、電源投入操作等による本装置の起動の際に表示装置において、何等別段の操作をすることなく動画がすぐに出力されるので、使い勝手の良い撮像装置が得られる。
【0115】
(2)実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記撮像光学系101により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子103と、上記撮像素子103の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、少なくとも、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモード及び所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードの両モードのうちの一のものとの間を切り換え可能に上記撮像素子103を駆動制御する駆動回路109と、本装置の動作終了時に該動作終了直前における上記各種のモードの種別を記憶するための記憶媒体110とを備え、本装置の起動時には上記撮像素子103が上記記憶媒体110に記憶されているモードで駆動されるものとなっている。
【0116】
上記構成とすることにより、使用者がモニタリング作業を一時中断した場合でも所望のモニタリング作業をすぐに続行することができるので、作業効率が向上し、使い勝手がよくなる。また、不意に撮像装置をシャットダウンしてしまった場合にモニタリングしていた画像が消失して再現することができなくなるという心配を使用者に抱かせることもない。
【0117】
(3)実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記撮像光学系101により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子103と、上記撮像素子103の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、少なくとも、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモード及び所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードの両モードのうちの一のものとの間を切り換え可能に上記撮像素子103を駆動制御する駆動回路109とを備え、上記各種のモード間の切り換えの際には上記撮像素子103から得られる画像信号はフリーズ処理とミュート処理のうちいずれかの処理が施されるものとなっている。
【0118】
上記構成とすることにより、駆動モードの切り換え時に画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがなくなる。
(4)実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記撮像光学系101により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子103と、上記撮像素子103の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、少なくとも、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモード及び所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードの両モードのうちの一のものとの間を切り換え可能に上記撮像素子103を駆動制御する駆動回路109とを備え、上記各種のモード間の切り換えの際には上記撮像素子103から得られる画像信号はミュート処理が施されるものとなっている。
【0119】
上記構成とすることにより、前述の撮像装置の場合と同様に駆動モードの切り換え時に画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがなくなる。
【0120】
(5)実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記撮像光学系101により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子103と、上記撮像素子103の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモードと、所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子103を駆動制御する駆動回路109とを備え、ブロックモードから全画素モードに切り換える過程で一旦スキップモードに遷移せしめて該スキップモードにする出力画像信号をフリーズして保持し、その後全画素モードに切り換え該全画素モードによって上記撮像素子103からの全画素読み出しが終了するまで上記フリーズを維持する手段を備えたものとなっている。
【0121】
上記構成とすることにより、ブロック走査にある駆動状態を全画素走査に遷移させる場合に、静止画として取り込むべき被写体をより的確にモニタリングすることができる。
【0122】
(6)実施形態に示された撮像装置は、実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記撮像光学系101により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子103と、上記撮像素子103の光電変換面に形成された全画素のうちの一部の画素を読み出すためのブロックモードによって上記撮像素子103を駆動することが可能な駆動回路109とを備え、上記ブロックモードにおいて部分読み出しの対象となる領域の位置又は大きさを変更する際にはこの変更の直前の画像をフリーズ出力するか又はミュート出力する手段を備えたものとなっている。
【0123】
上記構成とすることにより、ブロックモードにおいて部分読み出しの対象となる領域の位置又は大きさを変更したときに画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがなくなる。
【0124】
(7)実施形態に示された撮像装置は、実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記撮像光学系101により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子103と、上記撮像素子103の光電変換面に形成された全画素のうちの一部の画素を間引いて読み出すためのスキップモードによって上記撮像素子103を駆動することが可能な駆動回路109とを備え、上記スキップモードにおいて間引き率を変更する際にはこの変更の直前の画像をフリーズ出力するか又はミュート出力する手段を備えたものとなっている。
【0125】
上記構成とすることにより、スキップモードにおいて間引き率を変更したときに画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがなくなる。
【0126】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、下記のような効果を奏する。
(a)被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い。
【0127】
(b)電源投入操作等による本装置の起動の際に表示装置において画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがない。
【0129】
(d)駆動モードの切り換え時に画像の乱れが生じることがなく、モニタリングしている使用者は違和感を感じることがない。
(e)ブロック走査にある駆動状態を全画素走査に遷移させる場合に、静止画として取り込むべき被写体をより的確にモニタリングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第6実施形態に係る撮像装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すCMD撮像素子の構成例を示すブロック図。
【図3】図2に示すCMD撮像素子における水平走査回路及び垂直走査回路を構成するシフトレジスタの回路構成を示す図。
【図4】図1に示す駆動部の内部構成を示すブロック図。
【図5】図1に示す表示信号処理部の内部構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る撮像装置の動作を示すフローチャート。
【図7】図6に示す動作の変形例を示すフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態に係る撮像装置のシャットダウンの処理を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2実施形態に係る撮像装置のスタートアップの処理を示すフローチャート。
【図10】本発明の第3実施形態に係る撮像装置の全画素走査の処理を示すフローチャート。
【図11】本発明の第3実施形態に係る撮像装置のブロック走査の処理を示すフローチャート。
【図12】本発明の第3実施形態に係る撮像装置のスキップ走査の処理を示すフローチャート。
【図13】図10に示す動作の変形例を示すフローチャート。
【図14】図11に示す動作の変形例を示すフローチャート。
【図15】図12に示す動作の変形例を示すフローチャート。
【図16】本発明の第4実施形態に係る撮像装置の全画素走査の処理を示すフローチャート。
【図17】本発明の第5実施形態に係る撮像装置の全画素走査の処理を示すフローチャート。
【図18】本発明の第6実施形態に係る撮像装置の全画素走査の処理を示すフローチャート。
【図19】従来の撮像装置の全体構成を示すブロック図。
【符号の説明】
101,1101 レンズ
102 シャッタ
103,1102 CMD撮像素子
104,1104 信号処理部
105,1105 記録部
106,1106 表示信号処理部
107 ホストコンピュータ
108,1107 システムコントローラ
109 駆動部
110 不揮発性メモリ
201 画素
202 水平選択線
203 水平走査回路
204 水平選択スイッチ
205 出力信号線
206 水平記憶部
207 垂直選択線
208 垂直走査回路
209 垂直記憶部
210 垂直レベルミックス回路
311,312,… クロック型インバータ
321,322,… クロック型インバータ
331,332,… クロック型インバータ
401 駆動信号切換回路
402 ブロック走査駆動信号発生部
403 スキップ走査駆動信号発生部
404 全画素走査駆動信号発生部
501 フレームメモリ
502 切換回路
503 D/A変換器
504 シンクミックス回路
505 メモリコントローラ
1108 トリガスイッチ

Claims (1)

  1. 被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系と、
    上記撮像光学系により結像された入射光を光電変換して画像信号にする撮像素子と、
    上記撮像素子の光電変換面に形成された全画素を走査して静止画を得るための全画素モードと、少なくとも、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査して動画を得るためのブロックモード及び所定の間引き率で画素を間引いて走査して動画を得るためのスキップモードの両モードのうちの一のものとの間を切り換え可能に上記撮像素子を駆動制御する駆動回路と、を備えた撮像装置であって、
    上記撮像素子に接続され、上記撮像素子からの画像信号を処理する信号処理部と、
    上記信号処理部に接続され、上記信号処理部から出力された画像信号を表示信号として出力する表示信号処理部とを備え、
    上記撮像装置の起動時に上記撮像素子が上記駆動回路により動画を得るためのモードであるブロックモードとスキップモードのうちのいずれかで駆動されるとともに、
    上記表示信号処理部から出力する表示信号はブロックモードとスキップモードのうちのいずれかであり、
    前記各種のモード間の切り換えの際には上記撮像素子から得られる画像信号はフリーズ処理とミュート処理のうちいずれかの処理が施され、且つ、前記駆動回路が撮像素子の駆動をブロックモードから全画素モードに切り換える過程で、一旦スキップモードに遷移せしめて該スキップモードにする出力画像信号をフリーズして保持し、その後全画素モードに切り換え該全画素モードによって上記撮像素子からの全画素読み出しが終了するまで上記フリーズを維持する出力画像信号保持手段をさらに有することを特徴とする撮像装置。
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