JP3713317B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止画を記録することの可能な撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高精細に被写体を撮像する撮像装置においては、撮像素子の画素数が多くなるにつれて、フィールドレートを維持するために撮像素子の駆動周波数を高くする必要がある。例えば、HDTV(High Definition Television)で使用されている撮像素子の駆動周波数は74.25MHzにも達する。実際には、このような周波数の高い(高速な)撮像素子を作ることは難しく、また、データを高速に処理する回路の製造コストも高くつく。そこで、従来、高精細な静止画を記録する撮像装置においては、フィールドレートを落とし、1フィールドまたは1フレーム分の画像データを比較的低速で読み出し記録している。
【0003】
図21は、従来の高精細静止画撮像装置の構成例を示すブロック図である。この構成例においては、レンズ1101より被写体がCCD(Charged Coupled Device)撮像素子1102に結像され、光電変換が行われる。このCCD撮像素子1102は、駆動部1103から発生されるタイミングパルスにより駆動されるようになっている。CCD撮像素子1102から読み出された画像データは、信号処理部1104でゲイン調整等の信号処理が施された後、図示しないアナログ/ディジタル変換部(以下、A/D変換部という。)によりディジタルデータに変換されて出力される。
【0004】
記録部1105は、このディジタルデータを静止画として記録するものであり、半導体メモリ等の各種記録媒体で構成されている。表示信号処理部1106は、上記ディジタルデータを標準テレビ信号に変換して出力するものであり、入出力のレート変換のための表示用メモリ、同期信号付加回路やディジタル/アナログ変換器(以下、D/A変換器という。)等により構成されている。
【0005】
システムコントローラ1107は、本撮像装置全体のシーケンシャル制御を行うものであり、マイクロコンピュータ等により構成されている。トリガスイッチ1108は、操作者が静止画を取り込みたいときに操作するシャッタボタンである。
【0006】
次に、このように構成されている静止画撮像装置の動作について説明する。操作者がトリガスイッチ1108を押圧すると、システムコントローラ1107はその押圧を検出する。このとき、システムコントローラ1107は、駆動部1103に対して露光開始及び露光終了タイミング信号を送るとともに、記録部1105に対して記録開始タイミング信号を送る。駆動部1103は、露光開始及び露光終了タイミング信号を受けると、CCD撮像素子1102における露光、読み出しに必要なタイミングパルスを発生する。これにより、CCD撮像素子1102より読み出された画像信号は、信号処理部1104で所定の処理が施された後、記録部1105に記憶される。
【0007】
このとき、CCD撮像素子1102の駆動周波数は前述の理由で10〜20MHz位になっている。このCCD撮像素子1102が水平2048×垂直2048の高画素数のセンサにより構成され、その駆動周波数が10MHzとすると、該CCD撮像素子1102から1画面(1フレーム)分を読み出すのに0.4秒もの時間がかかることになる。すなわち、フレームレートは約2.5フレーム/秒となる。
【0008】
操作者は、この記録動作に先立ち、被写体に対する焦点距離の調節や画角合わせのため、表示信号処理部1106の出力側に接続された図示しない表示装置で被写体をモニタリングする。このモニタリングの間、駆動部1103はCCD撮像素子1102の露光、読み出しを連続的に行っており、読み出された画像データは信号処理部1104で所定の信号処理が施されて表示信号処理部1106に入力される。そして表示信号処理部1106は、入力した画像データを間引き、この間引いた後の画像データを自己の表示用メモリに所定の速度で格納する。記録部1105は、表示用メモリに格納された画像データを標準テレビ信号にすべく読み出し、これに同期信号を付加してアナログ信号に変換した後、出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の静止画撮像装置においては、表示信号処理部に入力されてくる画像データのフレームレートは、約2.5フレーム/秒である。ここで、出力される標準テレビ信号のフレームレートがNTSC(National Television System Committee)方式に基づく30フレーム/秒であるとしても、表示用メモリの画像データが書き変わるまでに0.4秒の間は同じ画像が表示信号処理部から出力されていることになる。
【0010】
したがって、上述のような従来の静止画撮像装置においては、焦点距離の調節や画角合わせ等をするため被写体を表示装置でモニタリングする際、画像データの書き変わるフレームレートが遅いため応答遅れが生じ、使い勝手が悪いという問題があった。
【0011】
本発明は、従来の静止画撮像装置における上記問題点を解決するためになされたもので、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いている。
【0013】
(1)本発明の撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系と、上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板と、上記フィルタ板を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子と、上記撮像素子の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモード又は所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子を駆動制御する駆動回路とを備え、上記撮像素子が全画素モードで駆動されているときは上記回転フィルタ板は断続回転し、上記撮像素子がフロックモードとスキップモードのうちいずれかで駆動されているときは上記回転フィルタ板は連続回転するものとなっている。
【0014】
(2)本発明の撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系と、上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板と、上記フィルタ板を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子と、上記撮像素子の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモード又は所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子を駆動制御する駆動回路とを備え、上記回転フィルタ板には、上記撮像素子がフロックモードとスキップモードのうちいずれかで駆動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるような素通しフィルタがさらに設けられているものとなっている。
(3)本発明の撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系と、上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板と、上記フィルタ板を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子と、上記撮像素子の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモードと、所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子を駆動制御する駆動回路とを備え、上記回転フィルタ板には、上記撮像素子がフロックモードで駆動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるような素通しフィルタと、上記撮像素子がスキップモードで起動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるようなローパスフィルタとがさらに設けられているものとなっている。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0016】
レンズ101は、被写体の像が後述のCMD(Charge Modulation Device)撮像素子において結像されるように光を通す。
【0017】
回転フィルタ板102は、後で詳述するように、レンズ101を通されてきた光に所定のフィルタリング処理を施す。また、この回転フィルタ板102は、赤色フィルタR,緑色フィルタG,青色フィルタBといった各色のフィルタを有しており、回転することによって赤,緑,青の順に面順次でフィルタリングが行えるようになっている。
【0018】
また、この回転フィルタ板102には図示しないフォトセンサが備えられており、各種フィルタの位置を検出する。例えば、このフォトセンサは、回転フィルタ板102が回転している際に各種フィルタの頭出しを検出する。この検出された信号(センサ信号)は、フィルタ制御部112に送られるようになっている。また、回転フィルタ板102には図示しないモータが備えられており、その回転フィルタ板102を回転させる。
【0019】
シャッタ103は、CMD撮像素子における露光時間の制御のために開閉できるようになっている。
【0020】
CMD撮像素子104は、レンズ101,回転フィルタ板102,及びシャッタ103を介して送られてくる光に基づき、露光、光電変換、信号(アナログ画像信号)の読み出しを行う。なお、本実施形態で使用されるCMD撮像素子104は、その駆動周波数が10MHzであり、全画素数が2048画素×2048画素となっている。この場合、全画素の読み出し時間は約0.4秒である。
【0021】
また、CMD撮像素子104は、後述の駆動部により駆動されるようになっている。この場合、CMD撮像素子104は、“ブロック”,“スキップ”,“全画素”のうちいずれかの駆動モードで駆動される。“ブロック”は、一部の(所定範囲の)画素を走査するための駆動モードであり、“スキップ”は、画素を間引いて走査するための駆動モードである。“全画素”は、全画素を走査するためのモードである。なお、“ブロック”又は“スキップ”の駆動モードで駆動しているときには動画を得るための処理がなされ、“全画素”の駆動モードで駆動しているときには静止画を得るための処理がなされる。
【0022】
信号処理部105は、上記CMD撮像素子104から読み出されたアナログ画像信号に対してゲイン調整等の所定の信号処理を施す。また、信号処理部105には、図示しないA/D変換器が内蔵されている。このA/D変換器は、上記信号処理部105内で処理が施されたアナログ画像信号をディジタル画像データに変換する。そして、生成されたディジタル画像データは、信号処理部105から出力されるようになっている。
【0023】
記録部106は、上記ディジタル画像データを静止画像として記録するものであり、半導体メモリ等の各種記録媒体で構成されている。表示信号処理部107は、上記ディジタル画像データを標準テレビジョン信号に変換して出力するものであり、例えば入出力のレート変換のためのフレームメモリ、同期信号付加回路やD/A変換器等(図示せず)を含んで構成されている。
【0024】
こうして出力される標準テレビジョン信号は図示しない表示装置に送られ、その表示画面上には画像が現れるようになっている。そして、焦点距離の調節や画角合わせ等をする際には、この表示装置を通じて被写体をモニタリングできるようになっている。
【0025】
一方、本撮像装置の外部には、ホストコンピュータ108が備えられる。ホストコンピュータ108は、操作者が本撮像装置に対して各種命令を送るために使用されるものであり、パーソナルコンピュータ等で構成されている。このホストコンピュータ108上では、操作者は図示しないマウス等を用い、ディスプレイ上で各種の設定や命令を行えるようになっている。例えば、CMD撮像素子104の駆動モードの設定や切り換えを指示できるようになっている。また、スキップ走査に関する間引き数の設定変更や、ブロック走査に関するブロックサイズ、位置の設定変更等も行うことができるようになっている。
【0026】
トリガスイッチ109は、操作者が静止画を取り込みたいときに操作するスイッチである。
【0027】
システムコントローラ110は、本撮像装置全体のシーケンシャル制御を行うものであり、マイクロコンピュータ等で構成されている。このシステムコントローラ110には図示しないROM(Read Only Memory)等が内蔵されており、このROMには上記シーケンシャル制御の手順を定義する各種のプログラムが格納されている。システムコントローラ110は、ホストコンピュータ108からの各種の命令に応じるとともに、シーケンシャル制御を行う必要があれば上記ROMに格納されている各種プログラムのうち、所定のプログラムを実行する。
【0028】
上記シーケンシャル制御の際には、システムコントローラ110は、駆動モードの種別(ブロック走査,スキップ走査,全画素走査のいずれか)を示す駆動モード信号や、露光開始を指示する信号等の各種の指示信号を駆動部111に送る。また、システムコントローラ110は、シャッタ103の開閉を指示する信号を駆動部111に送り、基準信号や同期信号を発生させるための信号を駆動部111に送る。さらに、システムコントローラ110は、回転フィルタ板102を連続回転と断続回転のどちらで回転させるかを示す回転方式指定信号や設定すべきフィルタの種別を指示するフィルタ指定信号をフィルタ制御部に送る。
【0029】
駆動部111は、システムコントローラ110から送られる駆動モード信号に応じ、その駆動モード信号に示される駆動モードに対応したタイミングパルスを発生してCMD撮像素子104に送る。これにより、CMD撮像素子104は上記タイミングパルスにより駆動されることになる。この際に、駆動部111は、信号処理部105、記録部106及び表示信号処理部107に各々に対して処理のタイミングをとるための同期信号を送る。
【0030】
また、駆動部111は、シャッタの開閉を行うための開閉信号をシャッタ103に送ったり、同期信号を信号処理部105、記録部106及び表示信号処理部107に送ったり、個々のフィルタを開口すべきタイミング等を示す基準信号をフィルタ制御部112に送ったりする。
【0031】
フィルタ制御部112は、駆動部111からの基準信号及び回転フィルタ板102のセンサからの検出信号を受け、回転フィルタ板102が適切に同期回転するようにその回転フィルタ102のモータを制御する。また、フィルタ制御部112は、システムコントローラ110からの回転方式指示信号やフィルタ指示信号に基づいて、回転フィルタ板102が指示された回転方式で適切に動作するようにその回転フィルタ板102のモータを制御する。
【0032】
「CMD撮像素子の説明」
次に、CMD撮像素子104の構造及び動作について詳細に説明する。
図2は、CMD撮像素子104の構成を示す回路構成図である。このCMD撮像素子104は、2次元アレイ上に配列されたCMDからなる画素201,列方向に配列された画素201に対応して設けられた水平選択線202,列選択のための水平走査回路203,水平選択線202に対応して設けられた水平選択スイッチ204,水平選択スイッチ204に共通に接続された出力信号線205,前記水平走査回路203に1対1に対応して設けられた水平記憶部206,行方向に配列された画素201に対応して設けられた垂直選択線207,行選択のための垂直走査回路208,垂直選択線207に対応して設けられた垂直レベルミックス回路210,前記垂直走査回路208に対応して設けられた垂直記憶部209とで構成されている。
【0033】
CMD画素201は、光電変換が行われる1つの単位画素であり、本実施形態では、この画素201が水平、垂直共に前述の通り2000画素程度配列されている。
【0034】
水平選択線202は、光電変換された信号を読み出す線であり、画素201のソースに接続されている。各画素201のソースは、列毎に同じ水平選択線202に接続されている。水平選択スイッチ204は、水平選択線202を選択するためのスイッチであり、すべての水平選択スイッチ204の他端は出力信号線205に接続されている。水平選択スイッチ204を選択制御する制御端子は、それぞれ独立に水平走査回路203に接続されている。出力信号線205は、画素201からの光電変換された信号を時系列に読み出す信号線である。水平走査回路203は、水平選択スイッチ204を選択制御するための水平選択パルス(ΦHST)を順次転送するシフトレジスタで構成されており、外部からの制御パルス(ΦHCL)によりシフトレジスタ全段をクリアする機能を持っている。そして、この水平走査回路203は水平駆動パルス(ΦH1〜ΦH3)で駆動され、各出力段はそれぞれ独立に水平選択スイッチ204の制御端子に接続されている。水平記憶部206は、シフトレジスタ各段に1対1に対応して設けられ、外部からの制御パルスによりシフトレジスタの転送パルスの位置情報の保存、及び保存情報をシフトレジスタへロードする機能をもつ記憶部である。
【0035】
垂直選択線207は、画素201を後述する所望の電位にするための選択線であり、各画素201のゲートは行毎に同一垂直選択線に接続されている。したがって、各画素201の電位は各行に制御することができる構造になっている。この垂直選択線207は、それぞれ1つずつ垂直レベルミックス回路210に接続されている。この垂直レベルミックス回路210は、接続された垂直選択線207の電位を所望のタイミングで切り換える回路である。切り換え制御される電位には、画素201に電荷を蓄積するための蓄積電位(VAC)、画素201の余剰電荷を排出するオーバーフロー電位(VOF)、画素201から信号を読み出すためのリード電位(VRD)、画素201の電荷を排出するリセット電位(VRS)の4種類がある。なお、垂直レベルミックス回路210において、ΦVAR,ΦVAA,ΦVAOは切り換え制御パルスであり、これらのパルスが印加されると、垂直走査回路の転送パルスの状態に拘わらず、全ての画素201に対し、リセット電位(VRS)、蓄積電位(VAC)、オーバーフロー電位(VOF)が印加される。垂直走査回路208は、読み出しの行われる垂直選択線207を順次選択するための垂直選択パルス(ΦVST)を順次転送するシフトレジスタで構成されており、外部からの制御パルス(ΦVCL)によりシフトレジスタ全段をクリアする機能を持っている。垂直走査回路208は垂直パルス(ΦV1〜ΦV3)で駆動され、各出力段はそれぞれ独立に垂直レベルミックス回路210の制御端子に接続されている。垂直記憶部209は、シフトレジスタ各段に1対1に対応して設けられており、外部からの制御パルスによりシフトレジスタの転送パルスの位置情報の保存、及び保存情報をシフトレジスタへロードする機能をもつ記憶部である。なお、各CMD画素のドレインには、図示しないドレインバイアスが印加されるようになっている。
【0036】
「全画素走査時の動作説明」
次に、上記のように構成されているCMD撮像素子104の全画素走査時の動作について説明する。CMD撮像素子104から映像信号を出力させる場合、CMD画素201の各行に印加する電位としては、前述した4つの電位を時系列に組み合わせたパルスが必要になる。読み出し選択行においては、映像信号の有効期間中には画素から信号を読み出すためのリード電位(VRD)、水平ブランキング期間中は電荷を排出するためのリセット電位(VRS)となり、非選択行においては、映像信号の有効期間中は電荷蓄積をするための蓄積電位(VAC)、水平ブランキング期間中は余剰電荷を排出するためのオーバーフロー電位(VOF)となることが必要とされている。
【0037】
まず、垂直選択パルス(ΦVST)を垂直走査回路208を構成するシフトレジスタの一番下のレジスタに供給すると、垂直レベルミックス回路210により一番下の行の垂直選択線207がリード電位(VRD)にされる。これにより、垂直選択線207を介して行方向の全ての画素201のゲートがリード電位になり、読み出し準備が完了する。このとき選択されていない他の行の全ての画素201の各ゲート電位は、垂直レベルミックス回路210により蓄積電位(VAC)にされる。これにより、他の行の画素201の信号はカットオフされている。
【0038】
次いで、水平選択パルス(ΦHST)を水平走査回路203を構成するシフトレジスタの一番左のレジスタに供給すると、このレジスタの出力に接続された水平選択スイッチ204がアクティブになる。これにより、一番左の水平選択線202に接続された列の画素201の内、リード電位(VRD)なっている一番下の画素201の信号が、出力信号線205より読み出される。水平走査回路203は、水平駆動パルス(ΦH1及びΦH2)により水平選択パルス(ΦHST)を順次右方向に転送することによって、リード電位(VRD)になっている一番下の行の画素201の信号が、左より順番に読み出される。
【0039】
選択行の全ての画素201の読み出しを完了した後の水平ブランキング期間に、垂直レベルミックス回路210により選択行の画素201のゲート電位をリセット電位にし、その垂直選択線207に接続された行の全ての画素201の電荷を排出する。また、このタイミングにおいて垂直レベルミックス回路210により非選択行の画素201のゲートにはオーバーフロー電位が印加され、余剰電荷の排出が行われる。
【0040】
選択行の読み出し、リセット動作が完了したら、垂直走査回路208は垂直駆動パルス(ΦV1及びΦV2)により垂直選択パルス(ΦVST)を順次上方向に送り、前述した水平走査動作を繰り返し行う。これにより、CMD撮像素子104は左下の画素から右上の画素まで、全ての画素201を順次読み出すことが可能となる。
【0041】
「ブロック走査時の動作説明」
次に、CMD撮像素子104のブロック走査時の動作について説明する。
このブロック走査は、2つのモードにより実現される。1つは、ブロック読み出しの開始位置の指定、そして他の1つは読み出しである。
【0042】
まず、ブロック読み出しの開始位置の指定について説明する。水平走査回路203及び垂直走査回路208のそれぞれに、水平選択パルス(ΦHST)及び垂直選択パルス(ΦVST)を印加し、それぞれ、ブロック読み出しを開始したい任意の位置まで転送する。ここで、水平走査開始位置記憶パルス(ΦHTB)により、水平走査回路203の転送パルス(水平選択パルス)の状態が、水平記憶部206に記憶される。また、垂直走査回路208においても同様に、垂直走査開始位置記憶パルス(ΦVTB)により、垂直走査回路208の転送パルス(垂直選択パルス)の状態が垂直記憶部209に記憶される。
【0043】
次に、読み出しを行うときは、前述した全画素走査時の水平選択パルス(ΦHST)の代わりに、水平走査開始位置ロードパルス(ΦHLD)を印加することにより、水平記憶部206に記憶されている開始位置情報が水平走査回路203にロードされるため、開始位置指定時の記憶位置から読み出しを行える。そして、任意の位置で走査を終了する場合は、水平走査回路クリアパルス(ΦHCL)を印加することにより、水平走査回路全段がクリアされるため、その位置で走査を終了することができる。また、垂直走査回路208についても、垂直走査開始位置ロードパルス(ΦVLD)と垂直走査回路クリアパルス(ΦVCL)を用いることにより、同様に走査することができる。これによりCMD撮像素子104は、その光電変換領域内で任意の位置から任意の位置までのブロック読み出しを実現することができる。
【0044】
「スキップ走査時の動作説明」
次に、CMD撮像素子104のスキップ走査時の動作について説明する。
水平走査回路203及び垂直走査回路208のシフトレジスタの回路構成を図3に示す。まず、全画素走査時には、図3において、Φ1に接続されるクロック型インバータ311,312,…と、Φ2に接続されるクロック型インバータ321,322,…を交互にアクティブにすることにより、ΦSTに入力される選択パルスを順次転送している。これにより、ΦSRn,ΦSR(n+1),ΦSR(n+2),…より順次出力がなされる。
【0045】
これに対し、スキップ走査時には、シフトレジスタを駆動パルスΦ1,Φ2ではなく、駆動パルスΦ1,Φ3で駆動する。Φ3が印加されるクロック型インバータ331,332,…は、4段先のクロック型インバータに接続されているため、これにより、出力はΦSRn,ΦSR(n+4),ΦSR(n+8),…より順次出力がなされる。
【0046】
上記駆動方法を、水平走査回路203及び垂直走査回路208の各走査回路について行うことによって、スキップ走査を実現できる。また、シフトレジスタにΦ4,Φ5を追加して、8段先や16段先などに遷移するシフトレジスタも容易に実現できる。これにより、CMD撮像素子104は、任意の画素数のスキップ駆動を実現することができる。つまり、間引き率を可変にすることができる。
【0047】
「駆動部の説明」
次に、図1に示した本実施形態における駆動部111について詳細に説明する。
【0048】
図4は、図1における駆動部111の内部構成を示すブロック図である。前述したCMD撮像素子104の各読み出しを行うため、駆動部111にはそれぞれに対応したブロック走査駆動信号発生部402,スキップ走査駆動信号発生部403,全画素走査駆動信号発生部404が設けられている。そして、それぞれの駆動信号発生部で、前述した水平及び垂直駆動パルス(ΦH1〜ΦH3,ΦV1〜ΦV3)、水平及び垂直選択パルス(ΦHST,ΦVST)、水平及び垂直走査回路クリアパルス(ΦHCL,ΦVCL)、水平及び垂直走査開始位置記憶パルス(ΦHTB,ΦVTB)、水平及び垂直走査開始位置ロードパルス(ΦHLD,ΦVLD)が生成される。これらの駆動パルスは、システムコントローラ110からの駆動モード信号により駆動信号切換回路401で選択され、駆動モードに応じた駆動パルス信号が出力されるようになっている。
【0049】
なお、上記の全画素走査駆動信号発生部404は、システムコントローラ110から露光開始の指示に応じて、露光を行うためのパルスを発生する。また、全画素走査駆動信号発生部404は、露光が終了したときに露光終了を示す信号をシステムコントローラ110に送る。
【0050】
一方、シャッタ制御部405は、システムコントローラ110からの指示に応じ、シャッタ102を開閉するための開閉信号を生成する。この開閉信号は、シャッタ102に送られる。同期信号発生部406は、システムコントローラ110からの指示に応じ、同期信号を生成する。この同期信号は、信号処理部105、記録部106及び表示信号処理部107に送られる。同期信号発生部406は、システムコントローラ110からの指示に応じ、上記同期信号発生部406における同期信号に基づく基準信号を生成する。この基準信号は、フィルタ制御部112に送られる。
【0051】
「フィルタ制御部の説明」
次に、図1に示した本実施形態におけるフィルタ制御部112について詳細に説明する。
図5は、図1におけるフィルタ制御部112の内部構成を示すブロック図である。PLL(Pulse Locked Loop )部501は、駆動部111からの基準信号と回転フィルタ板102のセンサからの検出信号から位相のずれを検出し、回転フィルタ板102を基準信号に合わせて同期回転させるための信号を生成する。ステップ制御部502は、システムコントローラ110からのフィルタ指定信号に従い、指定された種類のフィルタが設定されるように回転フィルタ板102をステップさせるための信号を生成する。
【0052】
駆動切換部503は、システムコントローラ110からの回転方式指定信号に従い、指定された方式(連続回転方式又は断続回転方式)に切り換える。また、駆動切換部503は、PLL部501からの信号やステップ制御部502からの信号に基づき、回転フィルタ板102を上記回転方式で所定の回転動作をさせるための信号を生成する。モータ駆動部504は、駆動切換部503からの信号に基づいて回転フィルタ板102のモータを駆動する。
【0053】
「回転フィルタ板の説明」
次に、図1に示した本実施形態における回転フィルタ板102について詳細に説明する。
図6は、図1における回転フィルタ板102の構造を示す平面図である。この回転フィルタ板102には、赤色フィルタR,緑色フィルタG,青色フィルタBが均等間隔で配置されている。各フィルタは、回転中において開口時間を十分に長くとれるように回転方向に長く延びた扇形をなしている。また、回転フィルタ板102の外周端には、各フィルタに対応した切欠き部がそれぞれ設けられている。これらの切欠き部は、図示しないフォトセンサが検出する。そして、これらの切欠き部が検出されると、フィルタの開口開始の時点が得られるようになっている。
【0054】
「撮像装置の動作説明」
次に、第1実施形態による撮像装置の動作を説明する。なお、以下の説明では、システムコントローラ110の処理手順が中心となる。
この実施形態では、撮像装置をブロック走査で駆動する場合とスキップ走査で駆動する場合についてそれぞれ説明した後、これらの走査方式で駆動しているときに全画素走に遷移させる場合について説明する。
【0055】
まず、図10のフローチャートを参照して、ブロック走査の処理手順について説明する。まず、ホストコンピュータ108からシステムコントローラ110に対し、ブロック走査で撮像装置を駆動するように指示が出される。システムコントローラ110はこれに応じ、以下の処理を行う。
【0056】
システムコントローラ110は、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“連続モード”にするように命令する(ステップS101)。フィルタ制御部112はこれに応じ、回転フィルタ板102を所定の速度で同期回転させる。次に、システムコントローラ110は、シャッタ103を“開放”の状態にする(ステップS102)。ここで開放の状態にしたのは、この後に駆動モードを“スキップ”にして動画出力を得るためである。そして、システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“ブロック”にするように命令する(ステップS103)。駆動部111はこれに応じ、ブロック走査駆動信号(タイミングパルス)によってCMD撮像素子104を駆動する。なお、この際に、ブロックの大きさやその位置の指定についても“ブロック”の設定と同時に行われる。
【0057】
このように上記処理手順によれば、撮像装置がブロック走査で駆動されている場合には回転フィルタ板102は連続回転していることになる。
【0058】
この後、システムコントローラ110は、トリガスイッチ109からの入力待ちの状態となる(ステップS104)。このとき操作者が静止画を取り込むためにトリガスイッチを押圧した場合、システムコントローラ110はこれに応じ、後で詳述する記録動作を開始することになる(ステップS105)。
【0059】
上述の処理において、例えば画面の中央部分の512×512画素についてブロック走査を行い、走査時の周波数が全画素走査のときと同じ周波数(10MHz)であるとすると、この走査での読み出し時間は約26msとなり、フレームレートは約38フレーム/秒となる。
【0060】
次に、図11のフローチャートを参照して、スキップ走査の処理手順について説明する。まず、ホストコンピュータ108からシステムコントローラ110に対し、スキップ走査で撮像装置を駆動するように指示が出される。システムコントローラ110はこれに応じ、以下の処理を行う。
【0061】
システムコントローラ110は、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“連続モード”にするように命令する(ステップS201)。フィルタ制御部112はこれに応じ、回転フィルタ板102を所定の速度で同期回転させる。次に、システムコントローラ110は、シャッタ103を“開放”の状態にする(ステップS202)。ここで開放の状態にしたのは、この後に駆動モードを“スキップ”にして動画出力を得るためである。そして、システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“スキップ”にするように命令する(ステップS203)。駆動部111はこれに応じ、スキップ走査駆動信号(タイミングパルス)によってCMD撮像素子104を駆動する。駆動部111はこれに応じ、スキップ走査駆動信号(タイミングパルス)によってCMD撮像素子104を駆動する。なお、この際に、間引き率の指定についても“スキップ”の設定と同時に行われる。
【0062】
このように上記処理手順によれば、撮像装置がスキップ走査で駆動されている場合には回転フィルタ板102は連続回転していることになる。
【0063】
なお、この後のステップS204及びS205の処理は、図10のステップS104及びS105と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0064】
上述の処理において、水平垂直各方向に向かって4画素に1画素を読み出すスキップ走査を行ったとすると、読み出す画素数は前述のブロック走査の場合と同様に512×512画素となる。そして、この走査においてもフレームレートは約38フレーム/秒となる。
【0065】
次に、上述のようにブロック走査又はスキップ走査で駆動する場合の撮像装置の動作を、図19のタイミングチャートを参照して説明する。
【0066】
駆動部111内の同期信号発生部406は、一定間隔でクロックを刻む同期信号を発生し、これを信号処理部105,記録部106及び表示信号処理部107に送る。一方、駆動部111内の基準信号発生部407は、上記同期信号発生部406から発生される垂直同期信号に基づき、赤色フィルタR,緑色フィルタG,青色フィルタBの各々の開口開始時刻を整えるべく基準信号を発生し、これをフィルタ制御部112に送る。
【0067】
フィルタ制御部112は、この基準信号を受けるとともに回転フィルタ板102のフォトセンサからのセンサ信号を受け、t101のタイミングで赤色フィルタRの開口が開始されるように回転フィルタ板102のモータを駆動制御する。なお、赤色フィルタRの開口時間は、t101からt104までである。この間、駆動部111はラインリセット方式及びインタレース走査方式を採り入れた駆動を行っており、このために最初のt101〜t103の間には奇数フィールドについての露光及び読み出しが行われ、t102〜t104の間には偶数フィールドについて露光及び読み出しが行われる。
【0068】
次いで、フィルタ制御部112は、t105のタイミングで緑色フィルタGの開口が開始がされるように回転フィルタ板102のモータを駆動制御する。なお、緑色フィルタGの開口時間は、t105からt108までである。最初のt105〜t107の間には奇数フィールドについての露光及び読み出しが行われ、t106〜t108の間には偶数フィールドについて露光及び読み出しが行われる。
【0069】
次いで、フィルタ制御部112は、t109のタイミングで青色フィルタBの開口が開始がされるように回転フィルタ板102のモータを駆動制御する。なお、青色フィルタBの開口時間は、t109からt112までである。最初のt109〜t111の間には奇数フィールドについての露光及び読み出しが行われ、t110〜t112の間には偶数フィールドについて露光及び読み出しが行われる。
【0070】
以後、上記の動作が繰り返されることになる。
【0071】
次に、図12のフローチャートを参照して、上記記録動作の詳細について説明する。
撮像装置がブロック走査又はスキップ走査で駆動されているときに、操作者が静止画を取り込むためにトリガスイッチを押圧した場合、システムコントローラ110はこれに応じ、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“断続モード”にするように命令する(ステップS301)。また、システムコントローラ110は、フィルタ制御部112に対し、最初は赤色フィルタRによるフィルタリングが行われるようにその位置設定を行うように命令する(ステップS302)。フィルタ制御部112はこれに応じ、赤色フィルタRを開口状態となる位置まで移動すべく回転フィルタ板102のモータを駆動する。これにより、赤色フィルタRが開口状態となる。
【0072】
システムコントローラ110は、駆動部111に対し、シャッタ103を“遮断”の状態(初期状態)にするように命令する(ステップS303)。駆動部111はこれに応じ、シャッタ103を“遮断”の状態にする。次いで、システムコントローラ110は、駆動部111に対し、現在のCMD撮像素子104の駆動モードを“全画素”にするように命令する(ステップS304)。駆動部111はこれに応じ、CMD撮像素子104を全画素走査で駆動するようになる。
【0073】
これにより、後で詳述するようにCMD撮像素子104において赤色フィルタRによる露光の処理(ステップS305)がなされ、続いて緑色フィルタGによる露光の処理(ステップS306)、青色フィルタによる露光の処理(ステップS307)がなされる。
【0074】
次に、図13のフローチャートを参照して、各色のフィルタによる露光処理の詳細について説明する。
システムコントローラ110は、駆動部111に対し、CMD撮像素子104における露光を開始するように露光開始の指令を出す(ステップS401)。詳しくは、露光開始の指令信号が駆動部111内の全画素走査駆動信号発生部に入力されるとともに、シャッタ103を開くための指令信号がシャッタ制御部405に入力されることになる。これにより、駆動部111はシャッタ103を開いて露光を開始する。
【0075】
そして、システムコントローラ110は、露光の終了待ちの状態になる(ステップS402)。そして、駆動部111は、シャッタを閉じて露光を終了すると、露光の終了をシステムコントローラ110に通知する。詳しくは、駆動部111内の全画素走査駆動信号発生部から露光終了を示す信号がシステムコントローラ110に送られることになる。なお、CMD撮像素子104のおいては、露光の終了したラインについて引き続き読み出しが行われている。
【0076】
システムコントローラ110は、この露光終了の通知を受けると、フィルタ制御部112に対し、現在設定されているフィルタから次のフィルタにステップすように命令する(ステップS403)。フィルタ制御部112はこれに応じ、フィルタが1ステップするように回転フィルタ板102のモータを駆動する。
【0077】
このように上記処理手順によれば、撮像装置が全画素走査で駆動されている場合には回転フィルタ板102は断続回転していることになる。
【0078】
次に、上述のように全画素走査で駆動する場合の撮像装置の動作を、図20のタイミングチャートを参照して説明する。
【0079】
いま、回転フィルタ板102が断続モードに設定され、赤色フィルタRの開口状態が設定され、シャッタ103が“遮断”の状態に設定されている。駆動部111内の同期信号発生部406は、一定間隔でクロックを刻む同期信号を発生し、これを信号処理部105,記録部106及び表示信号処理部107に送っている。
【0080】
駆動部111は、CMD撮像素子104における読み出しがt203のタイミングで終了すると、蓄積した電荷をクリアするため一括リセット信号によりt204までにはリセットを完了させる。そして、駆動部111は、t204のタイミングでシャッタ103を開き、赤色シャッタRによる露光を開始する。次に、駆動部111は、t205のタイミングでシャッタ104を閉じ、露光を終了すると同時に読み出しを開始する。一方、露光が終了すると、フィルタ制御部112は開口状態をt206のタイミングで解除し、現在の赤色フィルタRから緑色フィルタGにステップさせる。そして、t207のタイミングで緑色フィルタGが開口された状態となる。
【0081】
駆動部111は、CMD撮像素子104における読み出しがt208のタイミングで終了すると、蓄積した電荷をクリアするため一括リセット信号によりt209までにはリセットを完了させる。そして、駆動部111は、t209のタイミングでシャッタ103を開き、緑色シャッタGによる露光を開始する。次に、駆動部111は、t210のタイミングでシャッタ104を閉じ、露光を終了すると同時に読み出しを開始する。一方、露光が終了すると、フィルタ制御部112は開口状態をt211のタイミングで解除し、現在の緑色フィルタGから青色フィルタBにステップさせる。そして、t212のタイミングで青色フィルタBが開口された状態となる。
【0082】
駆動部111は、CMD撮像素子104における読み出しがt213のタイミングで終了すると、蓄積した電荷をクリアするため一括リセット信号によりt214までにはリセットを完了させる。そして、駆動部111は、t214のタイミングでシャッタ103を開き、青色シャッタBによる露光を開始する。次に、駆動部111は、t215のタイミングでシャッタ104を閉じ、露光を終了すると同時に読み出しを開始する。一方、露光が終了すると、フィルタ制御部112は開口状態をt216のタイミングで解除し、現在の青色フィルタBから赤色フィルタRにステップさせる。そして、t217のタイミングで赤色フィルタRが開口された状態となる。
以後、上記動作が繰り返されることになる。
【0083】
以上説明したようにこの第1実施形態によれば、ブロック走査又はスキップ走査による駆動の際には回転フィルタ板は連続回転される。一方、全画素走査による駆動の際には回転フィルタ板は断続回転される。
【0084】
このため、撮像素子の駆動周波数を上げることなく良好なモニタリング高精細な静止画像の両立を実現できる。さらに、シャッタを使用することで静止画撮影の適正な露光が行え、かつモニタリング時にシャッタを開放状態にしておくことで良好なモニタリングが行える。
【0085】
全画素走査は、他の走査方式に比べて一般にそのフィールドレートが遅いため、全画素走査による駆動の際に回転フィルタ板を従来のように連続回転させると、露光時間以外のフィルタ間の移動のための時間等を無駄に費やすことになる。したがって、この第1実施形態に示すように、全画素走査による駆動の際には回転フィルタ板を断続回転させることにより、露出を終えればフィルタの切り替えが素早く行われるので、フィールドレートを速くすることが可能となり、面順次静止画撮影の時間を短縮することができる。
【0086】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図6に示すCMD撮像素子,駆動部及びフィルタ制御部の構成,並びに,回転フィルタ板の構造についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0087】
第2実施形態が前述の実施形態と異なる点は、駆動部111内の基準信号発生部407の機能にある。以下、基準信号発生部407の機能について説明する。
【0088】
この基準信号発生部407は、同期信号発生部406から発生される信号には依存しない、独自の基準信号を発生することができるようになっている。この基準信号発生部407の内部には図示しない基準信号調整部が設けられている。
【0089】
この調整部は、システムコントローラ110からブロック走査に係るブロック(領域)の大きさを指定する信号を受けた場合、発生すべき基準信号のパルス周期を、その大きさに応じたものに設定する機能を有している。この場合、ブロックの大きさが大きくなるに従って基準信号のパルス周期は大きくなるように設定される。このため、回転フィルタ板が連続回転している際に、基準信号発生部407から周期の長い基準信号が発生された場合、この基準信号を受けたフィルタ制御部112は回転フィルタ板102を低速で回転させることになる。
【0090】
さらに、この調整部は、システムコントローラ110からブロック走査に係るの間引き率を指定する信号を受けた場合、発生すべき基準信号のパルス周期を、その間引き率に応じたものに設定する機能を有している。この場合、間引き率が大きくなるに従って基準信号のパルス周期は大きくなるように設定される。このため、回転フィルタ板が連続回転している際に、基準信号発生部407から周期の長い基準信号が発生された場合、この基準信号を受けたフィルタ制御部112は回転フィルタ板102を低速で回転させることになる。
【0091】
以上説明したようにこの第2実施形態によれば、連続回転している回転フィルタ板の回転速度は、ブロック走査に係るブロックの大きさが大きくなるのに従って小さくなる。このため、ブロックがどんな大きさであっても常にR,G,Bで色ずれのない鮮明な画像を使用者に与え、使い勝手が良い撮像装置が提供される。また、連続回転している回転フィルタ板の回転速度は、スキップ走査に係る間引き率が大きくなるのに従って小さくなる。このため、間引き率がどんな値であっても常にR,G,Bで色ずれのない鮮明な画像を使用者に与え、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0092】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図6に示すCMD撮像素子,駆動部及びフィルタ制御部の構成,並びに,回転フィルタ板の構造についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0093】
第3実施形態が前述の実施形態と異なる点は、システムコントローラ110の機能にある。以下、システムコントローラ110の機能について説明する。
【0094】
システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“ブロック”にするように命令する際には、ホストコンピュータ108から指示されたブロックの大きさが所定値より大きいか否かを判断する。また、システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“スキップ”にするように命令する際には、ホストコンピュータ108から指示された間引き率が所定値より大きいか否かを判断する。
【0095】
そして、所定値よりも大きければ、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“断続モード”にするように命令し、一方、所定値よりも小さければ、回転モードを“連続モード”にするように命令する。
【0096】
以下に、第3実施形態による撮像装置の動作を説明する。この実施形態では、撮像装置をブロック走査で駆動する場合とスキップ走査で駆動する場合についてそれぞれ説明する。
【0097】
まず、図14のフローチャートを参照して、ブロック走査の処理手順について説明する。まず、ホストコンピュータ108からシステムコントローラ110に対し、ブロック走査で撮像装置を駆動するように指示が出される。システムコントローラ110はこれに応じ、以下の処理を行う。
【0098】
システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“ブロック”にするように命令する(ステップS502)。駆動111はこれに応じ、駆動モードを“ブロック”にする。なお、この際に、ブロックの大きさやその位置の指定についても“ブロック”の設定と同時に行われる。
【0099】
次に、システムコントローラ110は、ブロックの大きさが所定値よりも大きいか否かを判断する(ステップS503)。所定値よりも大きければ、システムコントローラ110は、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“断続モード”にするように命令する(ステップS504)。一方、所定値よりも小さければ、システムコントローラ110は、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“連続モード”にするように命令する(ステップS504)。フィルタ制御部112はこれに応じ、回転フィルタ板102の回転モードを対応するモードとなるように設定する。
【0100】
このように上記処理手順によれば、撮像装置がブロック走査で駆動されている場合にブロックの大きさが所定値以下であるときは回転フィルタ板102は断続回転することになる。
【0101】
なお、この後のステップS506及びS507の処理は、図10のステップS104及びS105と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0102】
次に、図11のフローチャートを参照して、スキップ走査の処理手順について説明する。まず、ホストコンピュータ108からシステムコントローラ110に対し、スキップ走査で撮像装置を駆動するように指示が出される。システムコントローラ110はこれに応じ、以下の処理を行う。
【0103】
システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“スキップ”にするように命令する(ステップS602)。駆動111はこれに応じ、駆動モードを“スキップ”にする。なお、この際に、画素の間引き率の指定についても“スキップ”の設定と同時に行われる。
【0104】
次に、システムコントローラ110は、間引き率が所定値よりも大きいか否かを判断する(ステップS603)。所定値よりも大きければ、システムコントローラ110は、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“断続モード”にするように命令する(ステップS604)。一方、所定値よりも小さければ、システムコントローラ110は、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“連続モード”にするように命令する(ステップS604)。フィルタ制御部112はこれに応じ、回転フィルタ板102の回転モードを対応するモードとなるように設定する。
【0105】
このように上記処理手順によれば、撮像装置がスキップ走査で駆動されている場合に間引き率が所定値以下であるときは、回転フィルタ板102は断続回転することになる。
【0106】
なお、この後のステップS606及びS607の処理は、図10のステップS104及びS105と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0107】
以上説明したようにこの第3実施形態によれば、撮像装置がブロック走査で駆動されている場合にブロックの大きさが所定値以下であるときは回転フィルタ板102は断続回転し、撮像装置がスキップ走査で駆動されている場合に間引き率が所定値以下であるときは回転フィルタ板102は断続回転する。
【0108】
ブロック走査は、ブロックが大きい場合には一般にそのフィールドレートが遅くなるため、ブロック走査による駆動の際に回転フィルタ板を従来のように連続回転させると、露光時間以外のフィルタ間の移動のための時間等を無駄に費やすことになる。一方、スキップ走査は、間引き率が大きい場合には一般にそのフィールドレートが遅くなるため、ブロック走査による駆動の際に回転フィルタ板を従来のように連続回転させると、露光時間以外のフィルタ間の移動のための時間等を無駄に費やすことになる。
【0109】
したがって、この第3実施形態に示すように、ブロックの大きさが所定値以下の場合又は間引き率が所定値以下の場合には回転フィルタ板を断続回転させることにより、露出を終えればフィルタの切り替えが素早く行われるので、フィールドレートを速くすることが可能となり、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0110】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図5に示すCMD撮像素子,駆動部及びフィルタ制御部の構成についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0111】
第4実施形態が前述の実施形態と異なる点は、フィルタ102の構造にある。以下、図7を参照して回転フィルタ板102の構造について説明する。
この第4実施例における回転フィルタ板102は、赤色フィルタR,緑色フィルタG及び青色フィルタBに加えて透明色(クリア又は素通し)フィルタClをさらに有している。この透明色フィルタClは、白黒画像を得るためのフィルタである。そしてこれら4種類のフィルタは均等間隔で配置されており、回転フィルタ板102の外周端には、これら4種類のフィルタに対応した切欠き部がそれぞれ設けられている。
【0112】
以下に、第4実施形態による撮像装置の動作を説明する。この実施形態では、撮像装置をブロック走査で駆動する場合とスキップ走査で駆動する場合についてそれぞれ説明する。
【0113】
まず、図16のフローチャートを参照して、ブロック走査の処理手順について説明する。まず、ホストコンピュータ108からシステムコントローラ110に対し、ブロック走査で撮像装置を駆動するように指示が出される。システムコントローラ110はこれに応じ、以下の処理を行う。
【0114】
システムコントローラ110は、フィルタ制御部112に対して回転フィルタ板102の回転モードを“断続モード”にするように命令する(ステップS701)。フィルタ制御部112はこれに応じ、透明色フィルタが選択設定されるように回転フィルタ板102を駆動する(ステップS702)。これにより、透明色フィルタの開口が設定される。次に、システムコントローラ110は、シャッタ103を“開放”の状態にする(ステップS703)。そして、システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“ブロック”にするように命令する(ステップS704)。駆動部111はこれに応じ、ブロック走査駆動信号(タイミングパルス)によってCMD撮像素子104を駆動する。
【0115】
なお、この後のステップS705及びS706の処理は、図10のステップS104及びS105と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0116】
次に、図17のフローチャートを参照して、スキップ走査の処理手順について説明する。まず、ホストコンピュータ108からシステムコントローラ110に対し、スキップ走査で撮像装置を駆動するように指示が出される。システムコントローラ110はこれに応じ、以下の処理を行う。なお、ステップS801〜S803の処理は、図16のステップS701〜S703と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0117】
システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“スキップ”にするように命令する(ステップS804)。駆動部111はこれに応じ、スキップ走査駆動信号(タイミングパルス)によってCMD撮像素子104を駆動する。
【0118】
なお、この後のステップS805及びS806の処理は、図16のステップS705及びS706と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0119】
以上説明したようにこの第4実施形態によれば、撮像装置がブロック走査又はスキップ走査で駆動される場合には、透明色フィルタによる露光が行われることになる。
【0120】
この第4実施形態では、従来のように赤色フィルタR,緑色フィルタG,青色フィルタBの間でフィルタを切り換える必要がないので、カラー画像が得られない代わりにフィールドレートを速くすることが可能となり、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0121】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態に係る撮像装置の構成は、第1実施形態で参照した図1に示すものと同様である。また、図2〜図5に示すCMD撮像素子,駆動部及びフィルタ制御部の構成についても同様である。このため、本実施形態では構成についての説明を省略する。
【0122】
第5実施形態が前述の実施形態と異なる点は、フィルタ102の構造にある。以下、図7を参照して回転フィルタ板102の構造について説明する。
この第5実施例における回転フィルタ板102は、赤色フィルタR,緑色フィルタG,青色フィルタB及び透明色(クリア又は素通し)フィルタClに加えて光学ローパスフィルタLPFをさらに有している。この光学ローパスフィルタLPFは、光の低周波数帯域を通すためのフィルタである。そしてこれら5種類のフィルタは均等間隔で配置されており、回転フィルタ板102の外周端には、これら5種類のフィルタに対応した切欠き部がそれぞれ設けられている。
【0123】
次に、図9を参照して、光学ローパスフィルタLPFの特性について説明する。
【0124】
ナイキストの定理によると、画像の再現性を確保するためには、光学系に入力されてくる光について再現したい周波数fa の倍以上の周波数fA でサンプリングを行う必要がある。したがって、できる限り高い周波数でサンプリングすることが好ましい。しかしながら、サンプリング周波数は、画素の間引き率に依存するため、全画素走査時に比べてスキップ走査時には低いサンプリング周波数fX (例えば、間引き率が3/4)となる。この場合、周波数fa の成分aに対してモアレ成分a’が現れ、fB とfa の間で折り返りが生じるため、再現性が悪くなる。
【0125】
また、例えば、間引き率が1/4のスキップ走査を行う際には、サンプリング周波数はfB となるため、再現性を確保するためには再現したい周波数をfB の半分以下の周波数fb としなければならない。そこで、本実施例に係る光学ローパスフィルタは、この周波数fb の成分を生成するようなフィルタリングを行う特性を有している。
【0126】
以下に、第5実施形態による撮像装置の動作を説明する。この実施形態では、撮像装置をブロック走査で駆動する場合とスキップ走査で駆動する場合についてそれぞれ説明する。なお、ブロック走査については、図16のフローチャートに示すものと同じなので、その説明を省略する。
【0127】
以下に、図18のフローチャートを参照して、スキップ走査の処理手順について説明する。まず、ホストコンピュータ108からシステムコントローラ110に対し、スキップ走査で撮像装置を駆動するように指示が出される。システムコントローラ110はこれに応じ、以下の処理を行う。なお、ステップS1001〜S1003の処理は、図17のステップS801〜S803と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0128】
システムコントローラ110は、駆動部111に対してCMD撮像素子104の駆動モードを“スキップ”にするように命令する(ステップS1004)。駆動部111はこれに応じ、スキップ走査駆動信号(タイミングパルス)によってCMD撮像素子104を駆動する。
【0129】
なお、この後のステップS1005及びS1006の処理は、図17のステップS805及びS806と同じであるため、これらの説明を省略する。
【0130】
以上説明したようにこの第5実施形態によれば、撮像装置がブロック走査で駆動される場合には透明色フィルタによる露光が行われ、スキップ走査で駆動される場合には光学ローパスフィルタによる露光が行われることになる。
【0131】
この第5実施形態では、フィールドレートを速くとともに、モアレの生じない鮮明な画像を得ることが可能となり、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0132】
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述の各実施例では撮像素子としてXYアドレス方式のCMD撮像素子を使用する場合について説明したが、これには限定されず、他のCCD撮像素子等を使用する場合にも適用できる。
【0133】
(実施形態のまとめ)
上述した実施形態に示された撮像装置の構成及び作用効果をまとめると次の通りである。
【0134】
(1)実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板102と、上記フィルタ板102を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子104と、上記撮像素子104の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモードと、所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子104を駆動制御する駆動回路111とを備え、上記撮像素子104が全画素モードで駆動されているときは上記回転フィルタ板102は断続回転し、上記撮像素子104がフロックモードとスキップモードのうちいずれかで駆動されているときは上記回転フィルタ板102は連続回転するものとなっている。
【0135】
上記構成とすることにより、ブロック走査又はスキップ走査による駆動の際には回転フィルタ板102は連続回転される。一方、全画素走査による駆動の際には回転フィルタ板102は断続回転される。このため、撮像素子104の駆動周波数を上げることなく良好なモニタリング高精細な静止画像の両立を実現できる。さらに、シャッタを使用することで静止画撮影の適正な露光が行え、かつモニタリング時にシャッタを開放状態にしておくことで良好なモニタリングが行える。この実施形態によれば、全画素走査による駆動の際には回転フィルタ板102を断続回転させることにより、露出を終えればフィルタの切り替えが素早く行われるので、面順次静止画撮影の時間を短縮することができる。
【0136】
(2)実施形態に示された撮像装置は、上記(1)に記載した撮像装置において、上記回転フィルタ板102の連続回転中の速度は、ブロックの大きさと間引き率のうちいずれかが大きくなるに従って遅くなるものとなっている。
【0137】
上記構成とすることにより、連続回転している回転フィルタ板102の回転速度は、ブロック走査に係るブロックの大きさが大きくなるのに従って小さくなる。このため、ブロックがどんな大きさであっても常にR,G,Bで色ずれのない鮮明な画像を使用者に与え、使い勝手が良い撮像装置が提供される。また、連続回転している回転フィルタ板102の回転速度は、スキップ走査に係る間引き率が大きくなるのに従って小さくなる。このため、間引き率がどんな値であっても常にR,G,Bで色ずれのない鮮明な画像を使用者に与え、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0138】
(3)実施形態に示された撮像装置は、上記(2)に記載した撮像装置において、上記回転フィルタ板102は、連続回転中の速度が所定値以下となったときには連続回転から断続回転に切り換わるものとなっている。
【0139】
上記構成とすることにより、撮像装置がブロック走査で駆動されている場合にブロックの大きさが所定値以下であるときは回転フィルタ板102は断続回転し、撮像装置がスキップ走査で駆動されている場合に間引き率が所定値以下であるときは回転フィルタ板102は断続回転する。この実施形態に示すように、ブロックの大きさが所定値以下の場合又は間引き率が所定値以下の場合には回転フィルタ板102を断続回転させることにより、露出を終えればフィルタの切り替えが素早く行われるので、フィールドレートを速くすることが可能となり、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0140】
(4)実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板102と、上記フィルタ板102を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子104と、上記撮像素子104の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモードと、所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子104を駆動制御する駆動回路111とを備え、上記回転フィルタ板102には、上記撮像素子104がブロックモードとステップモードのうちいずれかで駆動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるような素通しフィルタがさらに設けられているものとなっている。
【0141】
上記構成とすることにより、撮像装置がブロック走査又はスキップ走査で駆動される場合には、透明色フィルタによる露光が行われることになる。この実施形態では、従来のように赤色フィルタR,緑色フィルタG,青色フィルタBの間でフィルタを切り換える必要がないので、カラー画像が得られない代わりにフィールドレートを速くすることが可能となり、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0142】
(5)実施形態に示された撮像装置は、被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系101と、上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板102と、上記フィルタ板102を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子104と、上記撮像素子104の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモードと、所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子104を駆動制御する駆動回路111とを備え、上記回転フィルタ板102には、上記撮像素子104がブロックモードで駆動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるような素通しフィルタと、上記撮像素子104がスキップモードで駆動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるようなローパスフィルタとがさらに設けられているものとなっている。
【0143】
以上構成とすることにより、撮像装置がブロック走査で駆動される場合には透明色フィルタによる露光が行われ、スキップ走査で駆動される場合には光学ローパスフィルタによる露光が行われることになる。この実施形態では、フィールドレートを速くとともに、モアレの生じない鮮明な画像を得ることが可能となり、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0144】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、下記のような効果を奏する。
【0145】
(a)全画素走査による駆動の際には回転フィルタ板を断続回転させることによりフィールドレートを速くすることが可能となるので、面順次静止画撮影時間の短縮が可能となる。
【0146】
(b)連続回転している回転フィルタ板の回転速度を、ブロック走査に係るブロックの大きさが大きくなるのに従って小さくすることができるので、ブロックがどんな大きさであっても常にR,G,Bで色ずれのない鮮明な画像を使用者に与え、使い勝手が良い撮像装置が提供される。また、連続回転している回転フィルタ板の回転速度をスキップ走査に係る間引き率が大きくなるのに従って小さくできるので、間引き率がどんな値であっても常にR,G,Bで色ずれのない鮮明な画像を使用者に与え、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0147】
(c)ブロックの大きさが所定値以下の場合又は間引き率が所定値以下の場合には回転フィルタ板を断続回転させることにより、露出を終えればフィルタの切り替えが素早く行われるので、フィールドレートを速くすることが可能となり、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0148】
(d)ブロック走査又はスキップ走査で駆動される場合には、透明色フィルタによる露光を行うことができるため、カラー画像が得られない代わりにフィールドレートを速くすることが可能となり、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【0149】
(e)フィールドレートを速くとともに、モアレの生じない鮮明な画像を得ることが可能となるため、被写体を表示装置でモニタリングする際に使用者に違和感を与えず、使い勝手が良い撮像装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第5実施形態に係る撮像装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すCMD撮像素子の構成例を示すブロック図。
【図3】図2に示すCMD撮像素子における水平走査回路及び垂直走査回路を構成するシフトレジスタの回路構成を示す図。
【図4】図1に示す駆動部の内部構成を示すブロック図。
【図5】図1に示すフィルタ制御部の内部構成を示すブロック図。
【図6】第1〜第3実施形態に係る回転フィルタ板の構造を示す平面図。
【図7】第4実施形態に係る回転フィルタ板の構造を示す平面図。
【図8】第5実施形態に係る回転フィルタ板の構造を示す平面図。
【図9】第5実施形態に係る回転フィルタ板に備えられる光学ローパスフィルタの特性を説明するための図。
【図10】本発明の第1実施形態に係る撮像装置のブロック走査の処理を示すフローチャート。
【図11】同実施形態に係る撮像装置のスキップ走査の処理を示すフローチャート。
【図12】同実施形態に係る撮像装置の記録動作の処理を示すフローチャート。
【図13】同実施形態に係る撮像装置の露光処理を示すフローチャート。
【図14】本発明の第3実施形態に係る撮像装置のブロック走査の処理を示すフローチャート。
【図15】同実施形態に係る撮像装置のスキップ走査の処理を示すフローチャート。
【図16】本発明の第4及び第5実施形態に係る撮像装置のブロック走査の処理を示すフローチャート。
【図17】上記第4実施形態に係る撮像装置のスキップ走査の処理を示すフローチャート。
【図18】上記第5実施形態に係る撮像装置のスキップ走査の処理を示すフローチャート。
【図19】上記第1実施形態に係る撮像装置のブロック走査又はスキップ走査の処理を示すタイミングチャート。
【図20】上記第1実施形態に係る撮像装置の全画素走査の処理を示すタイミングチャート。
【図21】従来の撮像装置の全体構成を示すブロック図。
【符号の説明】
101,1101 レンズ
102 回転フィルタ板
103 シャッタ
104,1102 CMD撮像素子
105,1104 信号処理部
106,1105 記録部
107,1106 表示信号処理部
108 ホストコンピュータ
109 トリガスイッチ
110,1107 システムコントローラ
111 駆動部
112 フィルタ制御部
201 画素
202 水平選択線
203 水平走査回路
204 水平選択スイッチ
205 出力信号線
206 水平記憶部
207 垂直選択線
208 垂直走査回路
209 垂直記憶部
210 垂直レベルミックス回路
311,312,… クロック型インバータ
321,322,… クロック型インバータ
331,332,… クロック型インバータ
401 駆動信号切換回路
402 ブロック走査駆動信号発生部
403 スキップ走査駆動信号発生部
404 全画素走査駆動信号発生部
405 シャッタ制御部
406 同期信号発生部
407 基準信号発生部
501 PLL部
502 ステップ制御部
503 駆動切換部
504 モータ駆動部
1108 トリガスイッチ

Claims (3)

  1. 被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系と、
    上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板と、
    上記フィルタ板を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子と、
    上記撮像素子の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモード又は所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子を駆動制御する駆動回路と、
    を備え、上記撮像素子が全画素モードで駆動されているときは上記回転フィルタ板は断続回転し、上記撮像素子がフロックモードとスキップモードのうちいずれかで駆動されているときは上記回転フィルタ板は連続回転することを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系と、
    上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板と、
    上記フィルタ板を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子と、
    上記撮像素子の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモード又は所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子を駆動制御する駆動回路と、
    を備え、上記回転フィルタ板には、
    上記撮像素子がフロックモードとスキップモードのうちいずれかで駆動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるような素通しフィルタがさらに設けられていることを特徴とする撮像装置。
  3. 被写体からの入射光を撮像面に結像させる撮像光学系と、
    上記入射光を異なる波長帯域毎に切り換え可能な複数のフィルタが設けられた回転フィルタ板と、
    上記フィルタ板を通過した入射光を波長帯域毎に順次光電変換して画像信号にする撮像素子と、
    上記撮像素子の光電変換面に形成された全画素を走査するための全画素モードと、全画素のうち所定のブロック内の画素を走査するためのブロックモードと、所定の間引き率で画素を間引いて走査するためのスキップモードとの間を切り換え可能に上記撮像素子を駆動制御する駆動回路と、
    を備え、上記回転フィルタ板には、
    上記撮像素子がフロックモードで駆動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるような素通しフィルタと、上記撮像素子がスキップモードで起動されるときに使用される、他のフィルタとは光学的光路差が等しくなるようなローパスフィルタとがさらに設けられていることを特徴とする撮像装置。
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