JP4059029B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転席側と助手席側の空調をそれぞれ独立に制御することができる車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、運転席側および助手席側の各席の乗員の感覚に合った快適な空調を得るために、設定温度や吹出モードを運転席側および助手席側でそれぞれ独立に制御するようにした車両用空調装置が知られている(例えば特開平11−334342号公報)。この種の空調装置では、例えば運転席用操作部材と助手席用操作部材をコントロールパネルに別々に設け、各操作部の操作により運転席側および助手席側の空調指令をそれぞれ行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように運転席用操作部材と助手席用操作部材を別々に設けると、コントロールパネルが大型化し、コントロールパネルを含む周辺の造形自由度が大きく制約される。
【0004】
本発明の目的は、コントロールパネルを大型化することなく、運転席側および助手席側の空調指令をそれぞれ行うことができる車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による車両用空調装置は、運転席側および助手席側の空調状態を互いに独立に制御することが可能な独立調整装置と、運転席と助手席の間に設けられ、乗員の操作によって運転席側および助手席側の空調状態をそれぞれ指令する複数の操作部材が配置されたコントロールパネルと、少なくともコントロールパネルの運転席側および助手席側の一方に配置され、複数の操作部材の側方に上下方向に開口されたスリットを介してその前面の乗員の腕部の有無を検出する赤外線センサと、赤外線センサの検出結果に基づいて運転席側および助手席側乗員のいずれによるコントロールパネルの操作かを判定する判定手段と、判定手段により運転席側乗員による操作と判定されると、その操作に応じて運転席側の空調を制御し、助手席側乗員による操作と判定されると、その操作に応じて助手席側の空調を制御する空調制御手段とを備えることにより上述した目的を達成する。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、運転席用操作部材と助手席用操作部材を別々に設ける必要がないので、コントロールパネルを大型化することなく運転席側および助手席側の空調指令をそれぞれ行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の概略構成を示す図である。空調ユニット100の入口にはブロアモータ2の駆動によって回転するブロアファン1が配設されている。ブロアファン1の上流には回動可能な内外気切換ドア3が配設され、ブロアファン1が回転すると内外気切換ドア3を介して内気または外気が空調ユニット100のダクト4内に吸い込まれる。ブロアファン1の下流にはダクト4の通路を塞ぐようにエバポレータ5が配置され、ダクト4内に吸い込まれた空気はエバポレータ5を通過して冷却される。
【0008】
エバポレータ5の下流は仕切り板6によって運転席側通路7Aおよび助手席側通路7Bに仕切られ、これら通路7A,7Bをまたぐようにしてヒータコア8が配設されている。各通路7A,7Bのヒータコア8の前面にはそれぞれ回動可能なエアミックスドア9A,9Bが配設されている。エバポレータ5を通過した冷却空気は通路7A,7Bに分配された後、エアミックスドア9A,9Bの開度に応じてヒータコア8を通過して加熱され、または冷却空気のままヒータコア8をバイパスする。ヒータコア8を通過およびバイパスした空気は、運転席側エアミックスチャンバ10Aおよび助手席側エアミックスチャンバ10Bでそれぞれ混合され、所定温度の空調風が生成される。
【0009】
運転席側エアミックスチャンバ10Aの空調風は開閉可能なベントドア11Aまたはフットドア12Aを介して運転席側ベント吹出口またはフット吹出口にそれぞれ導かれ、運転者の上半身または足下に向けて送風される。助手席側エアミックスチャンバ10Bの空調風は開閉可能なベントドア11Bまたはフットドア12Bを介して助手席側ベント吹出口またはフット吹出口にそれぞれ導かれ、助手席乗員の上半身または足下に向けて送風される。また運転席側エアミックスチャンバ10Aと助手席側のエアミックスチャンバ10Bの空調風は開閉可能なデフドア13を介してデフ吹出口に導かれ、フロントウインドに向けて送風される。なお、各ドア3,9,11〜13にはアクチュエータが設けられ、アクチュエータの駆動によって各ドア3,9,11〜13がそれぞれ回動される。
【0010】
図2は、空調指令用のコントロールパネル20の正面図である。このコントロールパネル20は、車室内の斜視図である図3に示すように、車室内前方のインストルメントパネルの中央部、すなわち運転席31Aと助手席31Bの間に配置される。なお、図3において、32Aは運転席側ベント吹出口であり、32Bは助手席側ベント吹出口である。
【0011】
図2に示すように、コントロールパネル20には空調状態を表示するディスプレイ21と空調指令を入力する操作スイッチ22が設けられている。操作スイッチ22は、吹出モードを切り換えるモードスイッチ22Aと、車室内の温度を設定する温度調節スイッチ22Bと、空調装置の自動運転を指令するオートスイッチ22Cと、コンプレッサのオンオフを指令するエアコンスイッチ22Dと、デフモードを選択するデフスイッチ22Eと、空調装置の作動を停止するオフスイッチ22Fと、内気循環を選択する内気循環スイッチ22Gと、外気導入を選択する外気導入スイッチ22Hと、ブロアファン1の回転速度を段階的に変更するファンスイッチ22Iとを有する。
【0012】
本実施の形態では、温度調整スイッチ22Bとモードスイッチ22Aの操作により、運転席側の設定温度,吹出モードと助手席側の設定温度,吹出モードをそれぞれ後述するように別々に設定することができる。そして、ディスプレイ21の右部(運転席側)には運転席側の設定温度と吹出モードが表示され、左部(助手席側)には助手席側の設定温度と吹出モードが表示され、中央部にはブロアファン1の速度が表示される。
【0013】
温度調節スイッチ22Bとモードスイッチ22Aはコントロールパネル20の運転席側端部に配置され、助手席側端部には上下方向にスリット23が設けられている。図4はスリット23部の側方断面図である。スリット23の奥方には集光レンズ24と赤外線センサ25が配置され、スリット23に面した鉛直面内(図示斜線領域)の赤外線はスリット23を介して集光レンズ24に集められる。赤外線センサ25は乗員の身体から発せらる赤外線を検出する。これによりスリット23の前面に乗員の身体(腕)が存在するか否かが検出される。この検出信号は回路基盤26を介して空調コントローラ50に出力される。
【0014】
図5は図1の車両用空調装置の制御系を示すブロック図である。マイクロコンピュータやメモリ等で構成される空調コントローラ50には、モードスイッチ22Aと、温度調節スイッチ22Bと、オートスイッチ22Cと、エアコンスイッチ22Dと、デフスイッチ22Eと、オフスイッチ22Fと、内気循環スイッチ22Gと、外気導入スイッチ22Hと、ファンスイッチ22Iと、赤外線センサ25と、外気温を検出する外気センサ51と、車室内温度を検出する内気センサ52と、日射量を検出する日射センサ53と、エバポレータ通過直後の空気温度を検出する吸込温度センサ54と、車両の走行速度を検出する車速センサ55と、エンジンの冷却水温を検出する水温センサ56がそれぞれ接続されている。
【0015】
コントローラ50は、これらからの入力信号に基づいて所定の処理を実行し、運転席側エアミックスドア駆動用アクチュエータ61、運転席側ベントドア駆動用アクチュエータ62、運転席側フットドア駆動用アクチュエータ63、助手席側エアミックスドア駆動用アクチュエータ64、助手席側ベントドア駆動用アクチュエータ65、助手席側フットドア駆動用アクチュエータ66、デフドア駆動用アクチュエータ67、内外気切換ドア駆動用アクチュエータ68、ブロアファンモータ2、およびコントロールパネル20のディスプレイ21にそれぞれ制御信号を出力する。
【0016】
図6はコントローラで実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは例えばエンジンキースイッチのオンによってスタートする。まず、ステップS10で空調指令を初期化する。次いで、ステップS20で操作スイッチ22およびセンサ25,51〜56からの信号を読み込む。
【0017】
ステップS30では、温度調節スイッチ22Bにより設定された運転席側および助手席側の温度設定値およびセンサ51〜54の信号に基づいて周知の演算式により運転席側および助手席側の目標吹出温度をそれぞれ算出する。そして、ステップS40で、この目標吹出温度に基づいてエアミックスドア駆動用アクチュエータ61,64にそれぞれ制御信号を出力し、運転席側エアミックスドア9Aおよび助手席側エアミックスドア9bの開度をそれぞれ制御する。なお、温度調節スイッチ22Bの操作により運転席側および助手席側いずれの設定温度を変更するかについては後述する。
【0018】
次いで、ステップS50で吹出口ドア駆動用アクチュエータ62,63,65〜67にそれぞれ制御信号を出力し、運転席側および助手席側の吹出モードをそれぞれ制御する。この場合、オートエアコンスイッチ22Cがオンのときは運転席側および助手席側の目標吹出温度に基づいて運転席側および助手席側の吹出口ドア11〜13をそれぞれ開閉する。モードスイッチ22Aまたはデフスイッチ22Eが操作されるとそのスイッチ操作に応じて運転席側および助手席側の吹出口ドア11〜13をそれぞれ開閉する。なお、モードスイッチ22Aの操作により運転席側および助手席側いずれの吹出モードを変更するかについては後述する。
【0019】
ステップS60では内外気切換ドア駆動用アクチュエータ68に制御信号を出力し、吸込口制御を行う。この場合、オートエアコンスイッチ22Cがオンのときは目標吹出温度に応じて内外気切換ドア3を切り換える。内気循環スイッチ22G、外気導入スイッチ22Hがオンのときはそのスイッチ操作に応じて内外気切換ドア3を切り換える。
【0020】
ステップS70ではブロアモータ2に制御信号を出力し、ブロアファン1の風量制御を行う。この場合、オートエアコンスイッチ22Cがオンのときは目標吹出温度に応じてブロアファン1を駆動する。ファンスイッチ22Iが操作されるとそのスイッチ操作に応じてブロアファン1を駆動する。
【0021】
次いで、ステップS80で図7に示す処理を実行し、IRフラグセット状態を決定する。次いで、ステップS90でディスプレイ21に現在の運転席側および助手席側の設定温度、吹出モード、およびファン風量を示す信号を出力し、ステップS20に戻る。
【0022】
図7の処理について説明する。まず、ステップS81で赤外線センサ25が乗員の身体を検出したか否かを判定する。ステップS81が肯定されるとステップS82に進み、IRフラグがオンか否かを判定する。初期状態ではIRフラグはオフであり、ステップS82でIRフラグオフと判定されるとステップS83に進む。ステップS83ではIRフラグをオンし、ステップS84でタイマをスタートしてステップS90に進む。
【0023】
一方、ステップS81で赤外線センサが乗員の身体を検出していないと判定されるとステップS85に進み、タイマが作動中か否かを判定する。ステップS85が肯定され、あるいはステップS82でIRフラグオンと判定されるとステップS86に進み、ステップS85が否定されるとステップS90に進む。ステップS86ではタイマスタートから所定時間tを経過したか否かを判定する。ここで、所定時間tは、例えば助手席乗員が腕を伸ばしてから操作スイッチ22を操作するまでに要する時間に設定される。ステップS86で所定時間t経過と判定されるとステップS87に進み、所定時間t経過ではないと判定されるとステップS90に進む。ステップS87ではIRフラグをオフし、ステップS90に進む。
【0024】
図8は、温度調節スイッチ22Bが操作された場合のコントローラ20における割り込み処理を示すフローチャートである。ステップS101では割り込み処理を行うコントローラ20の動作状態、例えばコントローラ20内部のレジスタの値をメモリに退避する。ステップS102では温度調整スイッチ22Bの操作信号を読み込む。次いで、ステップS103でIRフラグがオンか否かを判定し、IRフラグオフと判定されるとステップS104に進み、IRフラグオンと判定されるとステップS105に進む。
【0025】
ステップS104では、温度調整スイッチ22Bの操作に応じて運転席側の設定温度を変更する。ステップS105では、温度調整スイッチ22Bの操作に応じて助手席側の設定温度を変更し、ステップS106でIRフラグをオフする。ステップS107ではステップS101でメモリに退避させた情報をレジスタ上に復帰させ、割り込み処理を終了する。
【0026】
図9は、モードスイッチ22Aが操作された場合のコントローラ20における割り込み処理を示すフローチャートである。なお、図8と同一の箇所には同一の符号を付し、その相違点を説明する。ステップS101でレジスタの値を退避するとステップS112に進み、モードスイッチ22Aの操作信号を読み込む。そして、ステップS103でIRフラグがオフと判定されるとステップS114に進み、モードスイッチ22Aの操作に応じて運転席側の吹出モードを変更する。IRフラグがオンと判定されるとステップS115に進み、モードスイッチ22Aの操作に応じて助手席側の吹出モードを変更する。
【0027】
次に、本発明の実施の形態の動作をより具体的に説明する。
(1)運転者による操作
運転者がコントロールパネル20のスイッチ22を操作する場合、運転者の腕はスリット23の前面を横切らないため、赤外線センサ25により乗員の身体は検出されず、IRフラグはオフとなる。IRフラグがオフ状態では、運転席側用アクチュエータ61〜63と運転席側および助手席側共通のアクチュエータ2,21,67,68が駆動可能である。ここで、例えば運転者が温度調整スイッチ22Bを操作するとその操作に応じて運転席側の設定温度が変更され(ステップS104)、これに伴い運転席側の目標吹出温度が変化する。目標吹出温度が変化するとアクチュエータ61の駆動により運転席側エアミックスドア9Aの開度が変更され、運転席側の吹出口から送風される空調風の温度が変更される。
【0028】
このときモードスイッチ22Aが操作されていない自動空調モードであれば、目標吹出温度に応じてアクチュエータ62,63,67が駆動され、吹出口のドア11A,12A,13が開閉される。これにより運転席側のエアミックスドア9Aの開度だけでなく吹出モードも同時に変更される。モードスイッチ22Aを操作するとその操作に応じてアクチュエータ62,63,67が駆動され、ドア11A,12A,13が開閉される(ステップS114)。これにより運転席側の吹出モードが任意に変更される。
【0029】
(2)助手席乗員による操作
助手席乗員がコントロールパネル20のスイッチ22を操作する場合、図3に示すように助手席乗員の腕部がスリット23の前面の赤外線検出領域(斜線)を横切る。これは赤外線センサ25により検出され、IRフラグはオンとなる(ステップS83)。IRフラグがオン状態では、助手席側用アクチュエータ64〜66と運転席側および助手席側共通のアクチュエータ2,21,67,68が駆動可能である。ここで、例えば助手席乗員が温度調整スイッチ22Bを操作するとその操作に応じて助手席側の設定温度が変更され(ステップS105)、これに伴い助手席側の目標吹出温度が変化する。目標吹出温度が変化するとアクチュエータ64の駆動により助手席側エアミックスドア9Bの開度が変更され、助手席側の吹出口から送風される空調風の温度が変更される。
【0030】
このときモードスイッチ22Aが操作されていない自動空調モードであれば、目標吹出温度に応じてアクチュエータ65〜67が駆動され、吹出口のドア11B,12B,13が開閉される。これにより助手席側のエアミックスドア9Bの開度だけでなく吹出モードも同時に変更される。モードスイッチ22を操作するとその操作に応じてアクチュエータ65〜67が駆動され、ドア11B,12B,13が開閉される(ステップS115)。これより助手席側の吹出モードを任意に変更することができる。
【0031】
助手席乗員による操作によってIRフラグが一旦オンすれば、所定時間tが経過するまでフラグオン状態を保つ(ステップS86→ステップS90)。これにより赤外線検出領域を乗員の腕部が横切った後、所定時間t内であれば赤外線検出領域に乗員の腕部がなくても、例えば運転席側の操作によっても、助手席側の設定温度および吹出モードを変更することができる。
【0032】
温度調整スイッチ22B、モードスイッチ22Aの操作が終了するとIRフラグがオフする(ステップS106)。これにより助手席側乗員の操作が終了すると、所定時間tを待たなくても運転者の操作により運転席側の空調を変更することができる。なお、運転席側および助手席側の設定温度と吹出モードおよびブロアファン速度はディスプレイ21に随時表示される(ステップS90)。これにより乗員は運転席側および助手席側の空調状態を認識することができる。
【0033】
以上説明した本実施の形態によれば以下のような効果を奏する。
(1) コントロールパネル20の助手席側端部に赤外線センサ25を配置し、赤外線センサ25により助手席乗員の操作が検出されるとその操作に応じて助手席側の空調を変更するようにした。これにより空調指令用部材を運転席側と助手席側に別々に設ける必要がなく部品点数を削減してコストを低減することができるとともに、コントロールパネル20を小型化することができ、造形自由度を大きくすることができる。
(2) 助手席乗員の操作を赤外線センサ25により検出するので、検出装置を安価に構成することができる。
(3) 運転席側と助手席側の空調操作を選択するための選択用操作部材(選択スイッチなど)を別途設ける必要がない。したがって空調操作を行うたびに選択用操作部材を操作する必要がなく、煩雑な操作が不要である。
(4) 赤外センサ25をコントロールパネル20の助手席側に配置し、助手席乗員の操作を赤外線センサ25で検出するようにしたので、1つの赤外線センサ25の出力結果に応じて運転席側および助手席側のいずれの操作かを判定することができる。
(5) 赤外線センサ25により助手席乗員の操作が検出されると所定時間tだけ選択スイッチ22の操作によって助手席側の空調を変更可能としたので、助手席乗員の腕部が赤外線検出領域を横切った状態を保持しなくても、助手席側の空調を変更することができる。
【0034】
以上では、助手席側乗員の操作によって助手席側の空調を変更するようにしたが、助手席側乗員の操作だけでなく運転席側乗員の操作によって助手席側の空調を変更可能としてもよい。この場合、例えば図10に示すようにコントロールパネル20の運転席側端部にデュアルスイッチ27を設ける。そして、デュアルスイッチ27のオフ時には、上述したのと同様、赤外線センサ25の出力があったときだけ助手席側空調用のアクチュエータ9B,11B,12Bを駆動する。デュアルスイッチ27のオン時には空調の左右独立制御を解除し、赤外線センサ25の出力とは無関係に選択スイッチ22の操作に応じて運転席側と助手席側空調用のアクチュエータ9A,9B,11A,11B,12A,12Bを同時に駆動する。これにより左右の空調風の吹出を均一にすることができる。
【0035】
なお、上記実施の形態において、一対の空気通路7A,7B,エアミックスドア9A,9B,ベントドア11A,11B,およびフットドア12A,12Bを有する空調ユニット100により独立調整装置を構成し、設定温度と吹出モードを左右独立制御するようにしたが、設定温度と吹出モード以外を左右独立制御するようにしてもよい。赤外線センサ25により乗員の腕部の有無を検出し、赤外線センサ25からの信号によりIRフラグをオンオフさせて運転席側および助手席側乗員のいずれによる操作かを判定するようにしたが、他のセンサ(例えば超音波センサ)により乗員の腕部の有無を検出してもよい。腕部検出センサとしての赤外線センサ25をコントロールパネル20の助手席側にのみ設けたが、運転席側にのみ設けてもよく、助手席側と運転席側の両方に設けてもよい。空調の左右独立制御を解除する指令部材としてコントロールパネル20の運転席側端部にデュアルスイッチ27を設けたが、コントロールパネル以外にデュアルスイッチ27を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の概略構成を示す図。
【図2】本実施の形態に係わる車両用空調装置を構成する空調指令用のコントロールパネルの正面図。
【図3】図2のコントロールパネルの取付を示す車室内の斜視図。
【図4】図2のコントロールパネルに設けられたスリット部の側方断面図。
【図5】本実施の形態に係わる車両用空調装置の制御系を示すブロック図。
【図6】本実施の形態に係わるコントローラで実行されるメイン処理の一例を示すフローチャート。
【図7】図6の処理の一部詳細を示す図。
【図8】本実施の形態に係わるコントローラで実行される割り込み処理の一例を示すフローチャート。
【図9】本実施の形態に係わるコントローラで実行される割り込み処理の別の例を示すフローチャート。
【図10】図2の変形例を示す図。
【符号の説明】
7A,7B 通路 9A,9B エアミックスドア
11A,11B ベントドア 12A,12B フットドア
13 デフドア 20 コントロールパネル
22A モードスイッチ 22B 温度調節スイッチ
23 スリット 25 赤外線センサ
27 デュアルスイッチ 50 空調コントローラ
100 空調ユニット

Claims (5)

  1. 運転席側および助手席側の空調状態を互いに独立に制御することが可能な独立調整装置と、
    運転席と助手席の間に設けられ、乗員の操作によって運転席側および助手席側の空調状態をそれぞれ指令する複数の操作部材が配置されたコントロールパネルと、
    少なくともコントロールパネルの運転席側および助手席側の一方に配置され、前記複数の操作部材の側方に上下方向に開口されたスリットを介してその前面の乗員の腕部の有無を検出する赤外線センサと、
    前記赤外線センサの検出結果に基づいて運転席側および助手席側乗員のいずれによる前記コントロールパネルの操作かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により運転席側乗員による操作と判定されると、その操作に応じて運転席側の空調を制御し、助手席側乗員による操作と判定されると、その操作に応じて助手席側の空調を制御する空調制御手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    前記判定手段は、前記赤外線センサにより乗員の腕部が検出されると、所定時間だけ助手席側乗員または運転席側乗員による操作と判定することを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置において、
    前記スリットは、前記複数の操作部材の最上部から最下部にかけて設けられ、
    このスリットの奥方に集光レンズを介して前記赤外線センサが配設されることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の車両用空調装置において、
    前記赤外線センサは、前記コントロールパネルの助手席側に配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の車両用空調装置において、
    空調状態の独立制御の解除を指令する指令部材を備え、
    前記空調制御手段は、前記指令部材が操作されると前記コントロールパネルの操作に応じて運転席側および助手席側の空調を同時に制御することを特徴とする車両用空調装置。
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