JP2007216792A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フロント側の乗員が所望する空調状態を効率良く得ることが可能な車両用空調装置を提供する。
【解決手段】 本発明の車両用空調装置1において、空調ECU5は、マトリックス型の赤外線センサ8が検出した温度分布に基づいてリア側の座席に着座する乗員の有無を判定し、リア側の座席に乗員が着座していないと判定した場合、電気的駆動弁(遮断手段)75を駆動して、リア空調ユニット200のエバポレータ206への冷媒の供給を遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
従来より、車室内のフロント側とリア側などで空調状態を独立して調整可能な車両用空調装置が知られている。
特開2005−138793号公報
ところで、上記のような車両用空調装置は、フロント側の空調ユニットが有する蒸発器(エバポレータ)およびリア側の空調ユニットが有する蒸発器(エバポレータ)が共通の凝縮器(コンプレッサ)から冷媒の供給を受けている構成であることが多い。
しかしながら、フロント側とリア側とで独立して空調制御している状態では、リア側から乗員が居なくなった場合でもその制御状態が維持されてしまうことから、車両に残された運転者等のフロント側の乗員が所望する空調状態を得るのに効率が悪いことがある。特に、フロント側とリア側の両方でA/Cが作動している場合には、乗員の居ないリア側にも冷却能力を割くことになるため、フロント側の乗員が所望する空調状態を得るのには非常に効率が悪い。
なお、フロント側とリア側とで独立して空調制御する「独立制御」と、フロント側とリア側とを一括して空調制御する「一括制御」とを切替え可能なスイッチ(いわゆる“DUALスイッチ”)が設けられることもあるが、リア側に乗員が着座しているか否かの操作をフロント側の乗員にその都度強いることは、フロント側の乗員にとって大変煩雑である。
本発明は、上記問題を鑑みて為されたものであり、フロント側の乗員が所望する空調状態を効率良く得ることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するため、本発明の車両用空調装置は、
車室内を第1空調ゾーンと第2空調ゾーンに区画したときに、少なくとも該第1空調ゾーンの空調状態を調整する第1空調ユニットと、
少なくとも該第2空調ゾーンの空調状態を調整する第2空調ユニットと、
第1空調ユニットが有する第1蒸発器および第2空調ユニットが有する第2蒸発器に対して冷媒を供給する凝縮器と、
第2蒸発器に対する冷媒の供給を遮断可能な遮断手段と、
第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無を判定可能なパラメータを検出するセンサと、
センサが検出したパラメータに基づいて第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無を判定する判定手段と、
判定手段が第2空調ゾーンの座席に乗員が着座していないと判定した場合に、第2蒸発器に対する冷媒の供給を遮断するように遮断手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
これによると、第2空調ゾーンの座席に乗員が着座していない場合に第2蒸発器に対する冷媒の供給を遮断することで、凝縮器による冷却能力を、乗員の居ない第2空調ゾーンに割くことなく、第1空調ゾーンの空調状態の調整に利用できるので効率が良い。
ここで、車室内の第1空調ゾーンおよび第2空調ゾーンは、例えば、車室内のフロント側(運転席のある側)およびリア側とすることができる。
また、センサには、座席に着座する乗員の表面温度を非接触で検出する温度センサや、乗員が座席に着座しているか否かを検出する着座検出センサ、着座している乗員がシートベルトをしているか否かを検出するシートベルト検出センサなどを用いることができる。但し、着座検出センサおよびシートベルト検出センサは、第2空調ゾーン側の座席に重い荷物を置いたり、第2空調ゾーン側の乗員がシートベルトをしない場合(概してそのような場合が多い)などにも反応してしまうことがあるので、上記したセンサの中では温度センサを用いることがより好ましい。
すなわち、本発明の車両用空調装置において、
センサは、第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の表面温度を非接触で検出する温度センサであり、
判定手段は、温度センサが検出した温度に基づいて第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無を判定する。
これによると、温度センサを用いることで、第2空調ゾーン側に着座する乗員の有無を精度良く判定することができるので、第2空調ゾーン側に乗員が着座していない場合であっても、第1空調ゾーン側の乗員(例えば、フロント側の運転者)が所望する空調状態を効率良く得ることが可能となる。
ここで、第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の表面温度を非接触で検出する温度センサは、第2空調ゾーン側の座席に着座した乗員の身体の少なくとも一部(例えば、顔など)が含まれる領域を検出対象領域(第2空調ゾーンの座席領域)として、この座席領域における表面温度を検出するもの、例えば、この座席領域から放射される赤外線の量を検出することが可能な赤外線検出素子を有する赤外線センサとすることができる。また、この場合、第2空調ゾーン側の座席に着座する乗員の有無は、例えば、検出された赤外線の総量が所定値よりも多いか少ないかによって判定することができる。
さらには、本発明の車両用空調装置において、
温度センサは、第2空調ゾーンの座席領域の温度分布を検出するものであり、
判定手段は、温度センサが検出した温度分布に基づいて第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無を判定する。
これによると、第2空調ゾーンの座席領域の温度分布を検出する温度センサを用いることで、温度分布を基にして乗員の体格といった要素までも判定材料とすることができるので、第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無をより精度良く判定することが可能となる。
ここで、第2空調ゾーンの座席領域の温度分布を検出する温度センサは、第2空調ゾーンの座席領域を複数部位に分割して、各部位の表面温度を非接触で検出する素子が複数配列したもの、例えば、複数の赤外線検出素子がマトリックス状に配列したマトリックス型赤外線センサとすることができる。また、この場合、第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無は、例えば、検出された赤外線の総量が所定値よりも多いか少ないかのみならず、検出された赤外線の量が所定値よりも多い部位の面積率や集合の程度を解析して乗員の人体領域が存在するかを判断することによっても判定することができる。
また、本発明の車両用空調装置において、
第2空調ユニットが以前に第1空調ユニットとは独立した空調条件で空調状態を調整した際の当該空調条件を記憶している記憶手段を備え、
制御手段は、判定手段が第2空調ゾーンの座席に乗員が着座していると判定した場合に、記憶手段に記憶されている空調条件を援用して第2空調ユニットを制御する。
これによると、第2空調ゾーンの座席に乗員が着座している場合に、第2空調ユニットが以前に第1空調ユニットとは独立して第2空調ゾーンの空調状態を調整した際の空調条件に基づいて第2空調ゾーン側の空調状態を調整することから、第1空調ゾーン側の乗員(例えば、フロント側の運転者)に着座する乗員が所望する空調状態を適宜得ることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以降の説明では、車室内のフロント側を本発明の第1側、リア側を本発明の第2側としている。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1の全体構成を概略的に示す図である。
車両用空調装置1は、フロント空調ユニット100と、リア空調ユニット200と、それらの動作を制御する空調ECU(Electronic Control Unit)5と、を主に有する。また、空調ECU5には、フロント操作パネル61と、リア操作パネル62と、空調に利用されるパラメータを検出する各種センサ59と、赤外線センサ(温度センサ)8と、が接続されている。
フロント空調ユニット100およびリア空調ユニット200は、いわゆるHVAC(Heating, Ventilating and Air-Conditioning)ユニットであり、それぞれの動作によって車室内のフロント側とリア側の空調ゾーンの空調状態を独立して調整可能に構成されている。なお、リア空調ユニット200は、デフロスタ機構を有さないこと以外は、フロント空調ユニット100と同様の構成を有するため、以降は両者をまとめて説明する(各部材は符号の下二桁が対応する)。
空調ユニット100,200のダクト101,201には、車内空気を循環させるための内気吸込口102,202と、車外の空気を取込む外気吸込口103,203とが形成されており、内外気切替ダンパー104,204によりいずれかに切替えて使用される。これら内気吸込口102,202ないし外気吸込口103,203からの空気は、ブロワ105,205によってダクト101,201内に吸い込まれる。
ダクト101,201内には、吸い込まれた空気を冷却して冷気を発生させるためのエバポレータ(蒸発器)106,206が設けられている。そして、エバポレータ106,206の下流には、エバポレータ106,206からの冷気を加熱して暖気を発生させるヒータコア112,212(エンジン冷却水の廃熱により発熱動作する)が設けられており、これら冷気と暖気とがエアミックスダンパー111,211の角度位置に対応した比率にて混合され、吹出口117〜119,217,218から吹き出される。
図2に示すように、フロントガラス曇り止め用のデフロスタ吹出口119はフロントガラスの内面下縁に対応するインパネ上方奥に、フロント側フェイス吹出口118はインパネの正面中央および左右両隅に、フロント側フット吹出口117はインパネ下面奥の乗員足元に、リア側フェイス吹出口218は座席上方のフレーム部分に、リア側フット吹出口217は座席下方の乗員足元に、それぞれ開口しており、図1に示すように吹出口切替用ダンパー114〜116,214,215によってそれぞれ開閉状態が切替えられる。
ここで、内外気切替ダンパー104,204はサーボモータ108,208により、エアミックスダンパー111,211はサーボモータ122,222により、それぞれ駆動される。また、吹出口切替用ダンパー114〜116,214,215は、それぞれの開閉状態を切替えるダンパー駆動ギア機構113,213を介してサーボモータ121,221により駆動される。
これらサーボモータ(アクチュエータ)108,208,121,221,122,222は、空調ECU5によって回転が制御されるとともに、ロータの回転位置や回転速度などの情報を検出して空調ECU5にフィードバックする。サーボモータ108,208,121,221,122,222には、DCサーボモータを用いることができる。また、これに限らず、ステッピングモータなど他の種類のモーターを用いても良い。
なお、エバポレータ(蒸発器)106,206は、共通のコンプレッサー(凝縮器)77から冷媒の供給を受けている。具体的には、冷凍サイクルは次のようにして行われる。コンプレッサー77により圧縮された冷媒ガスはコンデンサ74にて液化し、フロント側循環路71・リア側循環路72を経て各々のエバポレータ106,206に至る。そして、エバポレータ106,206に流れ込んだ冷媒は、周囲から熱を奪って気化し、帰還路76を経てコンプレッサー77に戻される。
ここで、コンプレッサー77・コンデンサ74からリア空調ユニット200のエバポレータ206へと至るリア側循環路72の途中には、エバポレータ206への冷媒の供給を遮断可能な電気的駆動弁(遮断手段)75が設けられている。電気的駆動弁75は、空調ECU5によって動作が制御される。電気的駆動弁75としては、例えば、電磁石で弁を駆動するもの(いわゆる「電磁弁」)や電動機で弁を駆動するもの(いわゆる「電動弁」)などを用いることができる。
空調ECU5は、空調ユニット100,200の制御を行うECU(Electronic Control Unit)であり、CPU,ROM,RAMを含んで構成されるマイクロプロセッサからなる。ROMは、CPUが実行するプログラム及びそれに必要なデータを記憶している。RAMは、CPUがプログラムを実行する際に作業領域として利用される。ここで、空調ECU5は、本発明の判定手段および制御手段として機能する。なお、フロント空調ユニット100およびリア空調ユニット200の各々に対応するECUを個別に設け、必要な情報の授受を通信によって行わせるようにしても良い。
また、空調ECU5には、空調に利用される各種センサ59が接続されている。各種センサ59には、車室内温度を検出する内気センサ,外気温度を検出する外気センサ,日射量を検出する日射センサ,エバポレータ通過後の空気温を検出するエバポレータセンサ,エンジン冷却水の水温を検出する水温センサなどが含まれる。
また、空調ECU5には、フロント空調ユニット100に対する操作入力を受けるフロント操作パネル61と、リア空調ユニット200に対する操作入力を受けるリア操作パネル62とが接続されており、これによって、車室内の空調状態をフロント側とリア側とで独立して調整可能となっている。
フロント操作パネル61は、図2に示すように、インパネの正面中央のフェイス吹出口118の下側に配置されており、図3に示すように、各種スイッチや表示部が設けられている。また、リア操作パネル62は、例えばセンターコンソールの背面側に配置され、図4に示すように、各種スイッチや表示部が設けられている。
具体的には、フロント操作パネル61は、AUTOスイッチ,独立/一括制御切替スイッチ(DUALスイッチ),OFFスイッチ,内外気切替スイッチ,温度設定スイッチ・,吹出口切替スイッチ(MODEスイッチ),風量切替スイッチ,A/Cスイッチ,デフロスタスイッチが設けられており、これらによって空調条件が設定される。また、リア操作パネル62は、デフロスタスイッチおよびDUALスイッチを除いては、フロント操作パネル61と同様の構成である。
ここで、独立/一括制御切替スイッチ(DUALスイッチ)とは、フロント側とリア側とで独立して空調制御する「独立制御」と、フロント側とリア側とを一括して空調制御する「一括制御」とを切替え可能なスイッチである。
空調ECU5には、フラッシュメモリ(記憶手段)54が含まれている。このフラッシュメモリ54には、以前に独立制御を行った際のリア空調ユニット200の空調条件である前回条件値57が記憶されている。この前回条件値57は、独立制御の最終段階(例えば、DUALスイッチによって独立制御から一括制御に切替えられる際、OFFスイッチや電源供給終了によって空調制御が終了する際など)などに、その段階におけるリア空調ユニット20の空調条件がフラッシュメモリ54に書き込まれる。
図5に、前回条件値57の記憶内容を示す。前回条件値57には、独立制御の最終段階におけるリア空調ユニット20の設定温度,AUTOのオン/オフ,内外気のモード,吹出口のモード,風量,A/Cのオン/オフが記憶されている。
空調ECU5には、赤外線センサ(温度センサ)8が接続されている。この赤外線センサ8は、例えばフロント側座席の裏側などに取り付けられており、リア側の座席に着座した乗員の上半身(特には顔面)が含まれる領域を検出対象領域(リア側座席領域)として、リア側座席領域における表面温度を検出する。また、赤外線センサ8は、リア側座席領域を複数部位に分割して、各部位の表面温度を検出する複数の赤外線検出素子がマトリックス状に配列したマトリックス型赤外線センサである。なお、赤外線検出素子を1つ有する単眼の赤外線センサであっても良い。
車両用空調装置1の作動について説明する。
まず、車両用空調装置1における空調ECU5の基本動作について説明する。空調ECU5は、操作パネル61,62の入力状態に応じ、空調ユニット100,200に対して以下に記述する制御を行う。
・内外気切替スイッチの入力状態に応じて、内気側および外気側のいずれかに内外気切替ダンパー104,204が倒れるように、対応するサーボモータ108,208に動作指令を出力する。
・吹出口切替スイッチやデフロスタスイッチの入力状態に応じて、吹出口切替用ダンパー114〜116,214,215が対応する開閉状態となるように、対応するサーボモータ121,221に動作指令を出力する。
・風量切替スイッチの入力状態に応じて、対応する回転速度となるようにブロワ105,205に動作指令を出力する。
・A/Cスイッチの入力状態に応じて、エバポレータ106,206やコンプレッサー77の作動をオン/オフさせる。
・温度設定スイッチの入力状態に応じて、エアミックスダンパー111,211が対応する開度状態となるように、対応するサーボモータ122,222に動作指令を出力する。
・AUTOスイッチの入力状態に応じて、温度設定スイッチからの設定温度の入力情報と、各種センサからの入力情報とを参照し、周知のアルゴリズムに従い、温度調整(エアミックスダンパー111,211の開度調整)・風量調整(ブロワ105,205の回転速度調整)・吹出口調整(吹出口切替用ダンパー114〜116,214,215の開閉調整)により車内温度が設定温度に近づくように、対応するサーボモータ108,208,121,221,122,222に動作指令を出力する。
車両用空調装置1における空調ECU5は、上記した基本動作に加えて、電源供給時や定期的に図7のフローチャートに示すような処理を行う。
空調ECU5は、まず、リア側の座席(後席)に着座する乗員の有無を判定する(S1;判定手段としての機能)。ここでは、マトリックス型の赤外線センサ8が検出した温度分布に基づいてリア側の座席に着座する乗員の有無を判定する。
マトリックス型の赤外線センサ8は、図6(a)に示すように、リア側の座席に着座した乗員PSの上半身(特には顔面)が含まれる領域を検出対象領域(リア側座席領域)としており、このリア側座席領域を複数に分割した各部位に対応して赤外線検出素子を有する。それぞれの赤外線検出素子は該当する部位の熱量を検出するものであるから、赤外線センサ8により検出される温度分布は、例えば図6(b)のように、それぞれの赤外線検出素子を1つの画素として対応させた画像(熱画像)として表すことができる。
なお、リア側には複数の座席が存在しており、実際には赤外線センサ8は各座席に対応して設けられているが、ここでは説明を簡潔にするため、1つの座席についてのみ触れている。
そして、空調ECU5は、このようにして得られる熱画像を解析することによって、リア側の座席に着座する乗員の有無を判定する。ここでは、例えば、検出された赤外線の量が所定値よりも多い部位の面積率がどの程度であるか、同部位がどの程度集合しているかといった情報を解析することによって乗員の人体領域が存在するかを判断する。
リア側の座席に乗員が着座していると判定した場合(S1:YES)、空調ECU5は、フラッシュメモリ54に記憶されている前回条件値57を読取り、この前回条件値57に含まれる空調条件、すなわち以前に独立制御を行った際のリア空調ユニット20の空調条件を援用してリア空調ユニット200を制御する(S2;制御手段としての機能)。
他方、リア側の座席に乗員が着座していないと判定した場合(S1:NO)、空調ECU5は、電気的駆動弁(遮断手段)75を駆動して、リア空調ユニット200のエバポレータ206への冷媒の供給を遮断する(S3;制御手段としての機能)。これにより、コンプレッサー77・コンデンサ74からの冷媒はフロント空調ユニット100のエバポレータ106にのみ供給されることになるので、コンプレッサー77による冷却能力をフロント側の空調状態の調整にのみ利用することができる。
また、それ以外の空調条件については、現在のフロント空調ユニット100における空調条件を援用して、リア空調ユニット200を制御することができる。換言すると、フロント側とリア側とで独立して空調制御する「独立制御」からフロント側とリア側とを一括して空調制御する「一括制御」へ自動的に切替える。これにより、設定温度などが大きく離れるようなことがないため、フロント側の乗員(特には運転者)が所望する空調状態を効率良く得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの形式に限定されるものではなく、これらに具現された発明と同一性の範囲内において適宜変更して実施し得る。
車両用空調装置の全体構成を概略的に示す図 車室内に配された吹出口の位置関係を示す図 フロント操作パネルの構成を表す図 リア操作パネルの構成を表す図 前回条件値に関する説明図 マトリックス赤外線センサに関する説明図 空調ECUの処理内容を表すフローチャート
符号の説明
1 車両用空調装置
5 空調ECU(判定手段・制御手段)
54 フラッシュメモリ
57 前回条件値
61 フロント操作パネル
62 リア操作パネル
75 電気的駆動弁(遮断手段)
77 コンプレッサー(凝縮器)
8 赤外線センサ(温度センサ)
100 フロント空調ユニット
200 リア空調ユニット
106,206 エバポレータ(蒸発器)

Claims (4)

  1. 車室内を第1空調ゾーンと第2空調ゾーンに区画したときに、少なくとも該第1空調ゾーンの空調状態を調整する第1空調ユニットと、
    少なくとも該第2空調ゾーンの空調状態を調整する第2空調ユニットと、
    前記第1空調ユニットが有する第1蒸発器および前記第2空調ユニットが有する第2蒸発器に対して冷媒を供給する凝縮器と、
    前記第2蒸発器に対する冷媒の供給を遮断可能な遮断手段と、
    第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無を判定可能なパラメータを検出するセンサと、
    前記センサが検出したパラメータに基づいて第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段が第2空調ゾーンの座席に乗員が着座していないと判定した場合に、前記第2蒸発器に対する冷媒の供給を遮断するように前記遮断手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記センサは、第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の表面温度を非接触で検出する温度センサであり、
    前記判定手段は、前記温度センサが検出した温度に基づいて第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無を判定する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記温度センサは、第2空調ゾーンの座席領域の温度分布を検出するものであり、
    前記判定手段は、前記温度センサが検出した温度分布に基づいて第2空調ゾーンの座席に着座する乗員の有無を判定する請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記第2空調ユニットが以前に前記第1空調ユニットとは独立した空調条件で空調状態を調整した際の当該空調条件を記憶している記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段が第2空調ゾーンの座席に乗員が着座していると判定した場合に、前記記憶手段に記憶されている空調条件を援用して前記第2空調ユニットを制御する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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