JP4058566B2 - 着色組成物用バインダー、着色組成物およびその用途 - Google Patents

着色組成物用バインダー、着色組成物およびその用途 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着色組成物用バインダー、着色組成物およびその用途に関する。本発明の着色組成物用バインダーは、着色剤と配合してなるインク、塗料、トナー等の各種の着色組成物のバインダーとして利用できる。本発明の着色組成物は、熱溶融系、溶剤系、粉体系等の各種の形態の着色組成物として利用できるが、特に熱溶融性の着色組成物、殊に熱転写記録媒体のインク層、インクジェット記録方式に用いられる熱溶融性インク等の熱溶融性インク用バインダー、熱溶融性インク組成物として有用である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ロジン系樹脂はさまざまな着色組成物のバインダーとして用いられている。たとえば、熱転写記録媒体のインク層等にはワックス類、樹脂(バインダー)などのビヒクルと着色剤からなる熱溶融性インク組成物が用いられており、熱転写後の耐擦過性に優れる当該バインダー成分として、ロジンエステル等のロジン系樹脂が知られている。しかし、ビヒクルとしてロジン系樹脂を用いた場合には、着色剤として一般に用いられているカーボンブラックとの濡れが不十分なため熱溶融時にカーボンブラックとビヒクルが分離するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、カーボンブラック等の着色剤とビヒクルとが分離することなく、良好な分散性を示す着色組成物用バインダーおよび着色組成物、さらには当該着色組成物用バインダーおよび着色用組成物を用いることにより、熱溶融時にインクの分離がなく、耐擦過性の良い印像を与える熱溶融性組成物等を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく着色組成物に用いるバインダー成分について鋭意検討を重ねた結果、バインダー成分としてロジン系樹脂のなかでも、アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂を用いれば、着色剤とビヒクルが分離せず、良好な分散性を示し、しかも展色物は良好な光沢を示すことを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、ロジン類と、α,β−不飽和カルボン酸と、アンモニアまたは脂肪族一置換モノアミン類とを反応させて得られる、アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂を含有してなる着色組成物用バインダー;当該着色組成物用バインダー、ワックス類、着色剤および可塑剤からなる着色組成物;着色剤がカーボンブラックである当該着色組成物;当該着色組成物からなる熱溶融性組成物;当該熱溶融性組成物からなる熱転写記録媒体用熱溶融性インク組成物;基材上に、当該熱溶融性インク組成物を塗布したインク層を有する熱転写記録媒体;当該熱溶融性インク組成物からなるインクジェット記録用熱溶融性インク組成物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の着色組成物用バインダーとして用いるアミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂とは、ロジン類と、α,β−不飽和カルボン酸と、アンモニアまたは脂肪族一置換モノアミン類とを反応させて得られるものをいう。ロジン類としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン等の原料ロジン類、これらをヒドロキシカルボン酸類、カプロラクタム類、カプロラクトン類により変性したもの(以下、これら変性物を併せて原料ロジン類という)や重合ロジン等、さらにはこれら原料ロジン類等に水素化工程、脱水素化工程および不均化工程のいずれか少なくとも1つの工程(以下、これらの工程を水素化工程等という)を施したものや、これらの精製物があげられる。また、ロジン類としては、原料ロジン類に(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸等のα,β−不飽和カルボン酸をディールス・アルダー付加した(メタ)アクリル化ロジン、(無水)マレイン化ロジン、フマル化ロジンなどのカルボン酸変性ロジン類(以下、カルボン酸変性ロジン類も含めて単にロジン類という)があげられる。α,β−不飽和カルボン酸は、原料ロジン類中の共役二重結合を有する化合物と同モル数を上限として使用できる。なお、アミド化および/またはイミド化するロジン類のカルボン酸は、カルボン酸ハロゲン化物、酸無水物を含む(以下、これらを含めてカルボン酸類という)。
【0007】
前記ロジン類のアミド化剤および/またはイミド化剤としては、アンモニアまたは脂肪族一置換モノアミン類があげられる。かかるアミド化剤および/またはイミド化剤により、アミド基および/またはイミド基がロジン系樹脂に導入される。なお、ロジン類のカルボン酸のアミド化および/またはイミド化は、原料ロジン類にα,β−不飽和カルボン酸によるカルボン酸変性を施すと同時に行なうこともできる。
【0008】
該脂肪族一置換モノアミン類としてはモノメチルアミン、モノエチルアミン、モノプロピルアミン、モノブチルアミン、モノイソブチルアミン、モノsec−ブチルアミン、1,2−ジメチルプロピルアミン、モノヘキシルアミン、2−エチルヘキシルアミン、モノアリルアミン、3−ペンチルアミン、3−メトキシプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、3−プロポキシプロピルアミン、3−イソプロポキシプロピルアミン、3−ブトキシプロピルアミン、3−イソブトキシプロピルアミン、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン、3−デシルオキシプロピルアミン、3−ラウリルオキシプロピルアミン、3−ミスチルオキシプロピルアミンなどを例示できる。
【0013】
また、本発明のアミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂は、ロジン類のカルボン酸類の一部をエステル化したものを含む。エステル化は、前記アミド化および/またはイミド化の前、同時、後のいずれでも行なうことができる。アミド化および/またはイミド化の前にエステル化を行なう場合には、一般的には、ロジン類のカルボン酸類のエステル化を一部に止めておく。ただし、原料ロジン類のようにカルボン酸変性が可能なものは、アミド化および/またはイミド化の前にカルボン酸類の全部をエステル化することもできる。一方、アミド化および/またはイミド化の後にエステル化を行なう場合には、ロジン類のカルボン酸類のアミド化および/またはイミド化を一部に止めておく。本発明のバインダーとして用いるアミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂としては、かかるロジンエステル系樹脂が好ましく、特にカルボン酸変性ロジンエステル系樹脂が好ましい。
【0014】
なお、本発明のアミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂は、前記例示のものの他、原料ロジン類のアミド化物またはアミド化およびエステル化物をカルボン酸変性したもの、さらにはそれをアミド化および/またはイミド化したり、エステル化したものなどがあげられる。
【0015】
なお、前記エステル化には、一価アルコール、多価アルコールまたはエポキシ化合物などを使用できる。なかでも多価アルコールが好ましい。
【0016】
一価アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アミルアルコール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、デカノール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、ポリオキシアルキレングリコールのモノアルキルエーテル、ポリオキシアルキレングリコールのモノアリールエーテルなどがあげられる。多価アルコールとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ドデカンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA、ビスフェノールAに酸化エチレンまたは酸化プロピレンを付加してえられた2価アルコール;グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレート、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール等の3価以上の多価アルコール;エチレングリコールやグリセリンなどの脂肪族多価アルコールを開始剤とした酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフラン等の重合体や共重合体等のポリエーテルポリオール類などがあげられる。
【0017】
また、エポキシ化合物としては、n−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル;フェニルグリシジルエーテル等のアリールグリシジルエーテル;バーサティック酸グリシジルエステル、前記ロジン類のグリシジルエステル等のモノカルボン酸グリシジルエステル;スチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド等のモノエポキシ化合物、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルなどの非環状脂肪族ジグリシジルエーテル類;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジグリシジルエーテル、ビスフェノールA系高分子量エポキシ樹脂、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジグリシジルエーテル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタンジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンジグリシジルエーテル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−(β−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパンジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテルなどの芳香族または、環状脂肪族ジグリシジルエーテル、無水フタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロ無水フタル酸ジグリシジルエステルなどの芳香族または環状脂肪族ジグリシジルエステル類;3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジオキサイド等の環状脂肪族環状オキシラン類などのジエポキシ化合物、さらにはトリメチロールエタントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレートトリグリシジルエーテル、トリヒドロキシビフェニルトリグリシジルエーテル、トリメリット酸トリグリシジルエステルなどのトリエポキシ化合物、1,1,2,2−テトラ(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラグリシジルエーテル、ビスレゾルシノールテトラグリシジルエーテルなどのテトラエポキシ化合物、その他にソルビトールポリグリシジルエーテル、フェノールノボラック型樹脂のポリグリシジルエーテルなどのポリエポキシ化合物があげられる。
【0018】
上記の他、本発明のアミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂は、たとえば、前記原料ロジン類やそのエステル化および/またはアミド化物に、アミド基又はイミド基を有する化合物をディールス・アルダー反応させることによって得られる。また、原料ロジン類にアミド基又はイミド基を有する化合物をディールス・アルダー反応付加したものでカルボン酸類が残存しているものは、さらにエステル化、アミド化することもできる。
【0019】
ロジンに結合させるアミド基又はイミド基を有する化合物としては、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(2−メチルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジエチルフェニル)マレイミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)マレイミドなどのマレイミド類;アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミドなどのアクリルアミド類;メタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミドなどのアクリルアミド類;マレイン酸モノアミド、マレイン酸モノ(N−メチル)アミド、マレイン酸モノ(N,N−ジメチル)アミドなどのマレイン酸モノアミド類およびマレイン酸モノアミドモノエステル類;マレイン酸ジアミド、マレイン酸ジ(N−メチル)アミド、マレイン酸ジ(N,N−ジメチル)アミドなどのマレイン酸ジアミド類;フマル酸モノアミド、フマル酸モノ(N−メチル)アミド、フマル酸モノ(N,N−ジメチル)アミドなどのフマル酸モノアミド類およびフマル酸モノアミドモノエステル類;フマル酸ジアミド、フマル酸ジ(N−メチル)アミド、フマル酸ジ(N,N−ジメチル)アミドなどのマレイン酸ジアミド類などがあげられる。
【0020】
前記本発明のアミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂は、アミド化および/またはイミド化する前、またはアミド化および/またはイミド化した後、さらには必要によりエステル化した前または後に、水素化工程等を施したものを含む。ただし、アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂の製造に、カルボン酸変性等のディールス・アルダー付加反応を伴う場合には、水素化工程等はディールス・アルダー付加反応の後に行なう。なお、本発明のアミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂の製造に係わる、エステル化反応、アミド化および/またはイミド化反応、ディールス・アルダー付加反応、水素化反応等は、通常、ロジン系樹脂の製造に採用されている方法を採用できる。
【0021】
本発明では、前記アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂を着色組成物用バインダーとして用い、さらに着色剤を配合してインク、塗料、トナー等の各種用途に応じた着色組成物を調製する。
【0022】
着色剤としては、一般的に用いられている各種のものを使用できる。着色剤としてはカ−ボンブラック、オイルブラック、黒鉛等の黒色系染顔料;C.I.Pigment Yellow1、同3、同74、同97、同98等のアセト酢酸アリ−ルアミド系モノアゾ黄顔料(ファストイエロ−);C.I.Pigment Yellow12、同13、同14等のアリ−ルアミド系ビスアゾ黄顔料;C.I.Solvent Yellow19、同77、同79、C.I.Disperse Yellow164等の黄染料;C.I.Pigment Red48、同49:1、同53:1、同57:1、同81、同122、同5等の赤系染料C.I.Pigment Blue15:3等の銅フタロシアニン及びその誘導体、変性体等の青系染顔料などがあげられる。また有色または無色の昇華性染料、油溶性染料等があげられる。これら着色剤は1種又は2種以上を使用できる。アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂は各種着色剤との馴染みが良好である。特にカーボンブラックが好適である。
【0023】
このような各種用途に本発明の着色組成物用バインダーは使用できるが、たとえば、着色剤に加えワックス類を配合した着色組成物を熱溶融性インク組成物として好ましく使用できる。かかる本発明のバインダーの使用により熱溶融時に着色剤とビヒクルが分離することなく記録媒体上に分散性の良好な熱溶融性インク層を形成することができる。かかる熱溶融性インク組成物において、アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂の使用割合は、印像の耐擦過性を高めるため、熱溶融性インク組成物中2重量%以上、さらには5重量%以上とするのが好ましい。一方、ロジン系樹脂の使用割合が多くなると印字後の剥離性が低下したり、インクの溶融粘度が高くなり生産性が低下するとともに、塗工性も悪くなる傾向があることから、ロジン系樹脂の使用割合は熱溶融性インク組成物中40重量%程度以下、さらには35重量%以下とするのが好ましい。
【0024】
なお、熱溶融性インク用バインダー(着色組成物用バインダー)としては、前記アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂以外のロジン系樹脂や熱可塑性樹脂を使用できる。
【0025】
アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂以外のロジン系樹脂としては、アミド化および/またはイミド化前の各種ロジン類、カルボン酸変性ロジンや、これらのエステル化物、さらには各種ロジン誘導体を例示できる。ただし、アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂以外のロジン系樹脂を加える場合にも、ロジン系樹脂の合計量が熱溶融性インク組成物中40重量%程度以下となるようにするのが好ましい。
【0026】
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などのビニル系樹脂;ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などアクリル系樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイソブチレン樹脂、ポリブテン樹脂などのオレフィン系樹脂;ポリアミド系樹脂;エポキシ系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリウレタン系樹脂;セルロース系樹脂;ビニルアルコール系樹脂;石油系樹脂;ケトン樹脂;テルペン樹脂;水素添加テルペン樹脂;クロマン−インデン樹脂;アルキド樹脂;フェノール系樹脂;スチレン系樹脂や、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴムなどのエラストマー類等があげられる。これら熱可塑性樹脂は、インク層に柔軟性、適度の膜性などを付与せしめる等の点から使用できる。これら熱可塑性樹脂は1種又は2種以上を使用できる。使用割合は、熱溶融性インク組成物中0〜40重量%程度、好ましくは2重量%以上、35重量%以下である。
【0027】
また、熱溶融性インク組成物を構成する着色剤の使用割合は、印字濃度が低すぎないよう、通常、熱溶融性インク組成物中5重量%程度以上が好ましく、一方、インクの溶融粘度が高くなりすぎ塗工性が悪化しないように熱溶融性インク組成物中25重量%以下が好ましい。なお、熱溶融性インク組成物に用いる着色剤としても、アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂との馴染みが良好であり、溶融時にインキが分離せず、インキの流動性が良好である点でカーボンブラックを使用するのが好ましい。特に熱溶融性インク組成物を熱転写記録媒体のインク層に用いる場合に好ましい。
【0028】
熱溶融性インク組成物を構成するワックス類としては、熱溶融性インク組成物に一般的に用いられている各種のものを使用できる。たとえば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、木ろう、蜜ろう、カルナウバワックス、キャンデリラワックスなどの天然ワックス;ポリエチレンワックス、フィッシャトロプッシュワックス、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合ワックスなどの合成ワックス;前記天然または合成ワックスの酸化ワックスや変性ワックス;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸、その他高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸エステルなど;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ブラシジン酸アミドなどの不飽和脂肪酸アミド系ワックス;ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミドなどの飽和脂肪酸アミド系ワックス;オレイルステアリン酸アミド;ステアリルエルカ酸アミド、ステアリルステアリン酸アミド、ベヘニルベヘン酸アミドなどのN−脂肪族置換アミド系ワックス;エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスベヘン酸アミド、ブチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド、m−キシリレンビスステアリン酸アミドなどのビス脂肪酸アミド系ワックス;N,N′−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセバシン酸アミド、N,N′−ジステアリルアジピン酸アミド、N,N′−ジステアリルセバシン酸アミド、N,N′−ジステアリルイソフタル酸アミド、N,N′−ジステアリルテレフタル酸アミドなどのN,N′−脂肪族置換ジカルボン酸アミド系ワックス;N−ブチル−N′−ステアリル尿素、N−プロピル−N′−ステアリル尿素、N−ステアリル−N′−ステアリル尿素、N−フェニル−N′−ステアリル尿素などのN,N′−置換尿素系ワックス等があげられる。これらワックス類は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ワックス類はインク組成物の溶融粘度を低下させるために用いる。熱転写記録体においてはホットメルトコーティングでの塗工性を確保でき、インクジェットでは吐出温度においてシャープにインキを溶融できる。また、ワックス類は被着体に付着したインク組成物を、結晶化によって急速に固化させる働きがある。かかる観点からワックス類の使用割合は、熱溶融性インク組成物中50〜80重量%程度とするのが好ましい。
【0029】
さらに、本発明の熱溶融性インク組成物(着色組成物用)には、前記成分に加えて分散剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などの熱溶融性インク組成物(着色組成物用)に一般に用いられている各種の配合剤を適宜添加することができる。
【0030】
熱溶融性インク組成物(着色組成物用)の調製は、各種方法を採用できる。たえば、前記各成分を溶解または分散しうる溶媒中で溶液または分散液とした後、ボールミル、サンドミル、アトライター、バスケットミル、三本ロール等の混合分散機により調製できる。また、着色剤の分散を上記の方法で行なったのち、耐熱保存安定性を向上させる有機または無機微粒子を添加し、ホモミキサー、デイスパー、デイゾルパー等により混合撹拌することもできる。また、熱溶融性インク組成物(着色組成物用)は、溶媒等を用いることなく、加熱型三本ロール、加熱型ニーダー、加熱型サンドミル、加熱型アトライター等により、ビヒクルの溶融温度以上で混練りすることによっても調製できる。
【0031】
こうして調製された本発明の熱溶融性インク組成物(着色組成物用)は、各種用途に用いられる。たとえば、熱転写記録媒体用のインク層として用いることができる。熱溶融性インク組成物は熱転写記録媒体の基材上にグラビアコーター、ワイヤーバー等を用いて溶液または溶融コート法で塗布、印刷する。熱溶融性インク層は通常1〜10μm程度である。また、熱溶融性インク組成物はスプレードライ法、粉砕法等で粉砕し、その後、静電コート法等によって基材上に粉体コートすることもできる。粉体コート後には、必要に応じて加熱、加圧、溶剤処理等を行い、熱溶融性インクを基剤上に定着することもできる。熱転写記録媒体の基材としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムなどのポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、アラミドフィルムなどの各種プラスチックフィルムを使用できる。また、コンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙を使用することもできる。基材の厚さは通常1〜10μm程度である。基材とインク層の間には離型層、基材上のインク層とは反対面には各種の滑性耐熱性樹脂等のスティク防止層を設けることもできる。なお、熱転写記録媒体としては、基材上に熱転写インクの均一層を形成したワンタイム型、基材上に熱転写インクを含有する非転写性の多孔質層を形成したしみ出しタイプの多数回使用型、基材上にバリヤー材料を混合した熱転写インク層を形成した削れタイプの多数回使用型などの各種タイプに適用できる。
【0032】
また、本発明の熱溶融性インク組成物は、インクジェット記録用熱溶融性インク等として用いることができる。インクジェット記録用熱溶融性インクとして用いる場合は、溶融混練りして調製したインク組成物をホットメルト型のインクジェット記録方式に適用する。
【0033】
【発明の効果】
本発明の着色組成物用バインダーを含有してなる着色組成物は、カーボンブラック等の着色剤とビヒクルとが良好な分散性を示す。たとえば、本発明の着色組成物用バインダーを熱溶融性インク用バインダーとして含有してなる熱溶融性インク組成物は、熱溶融時にカーボンブラック等の着色剤とビヒクルが分離するとなく、しかも耐擦過性の良い印像を与える。また、本発明の着色組成物用バインダーは良好な分散性を示すことからインク組成物等の着色組成物を調製する際に、顔料等の着色剤を分散剤で予めコーティングすることなくバインダーと混合できるため、顔料等の着色剤を分散剤でコ−ティングする必要がなくなり着色剤組成物の調製工程を短縮できる。
【0034】
【実施例】
以下、実施例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、各例の%はいずれも重量基準である。
【0035】
製造例1
酸価172、軟化点75℃、色調ガードナー6の中国産ガムロジン100gを四つ口フラスコに取り、窒素雰囲気下、180℃に昇温した後、溶融撹拌下に200℃になったところでグリセリン11.6gを加え、さらに280℃まで昇温し同温度で12時間エステル化反応を行なった。その後、冷却し、無水マレイン酸14.5gと28%アンモニア水17.5gを仕込み昇温して280℃で3時間反応させ、軟化点141℃、色調ガードナー13〜14、酸価83.6のアミド基および/またはイミド基を有するロジンエステル系樹脂112gを得た。以下、これを樹脂Aという。
【0036】
製造例2
製造例1において、28%アンモニア水17.5gを使用する代わりに、28%アンモニア水13.1gと1−ブチルアミン5.3g使用した以外は、製造例1と同様の反応を行い、軟化点129℃、色調ガードナー13、酸価31.9のアミド基および/またはイミド基を有するロジンエステル系樹脂114gを得た。以下、これを樹脂Bという。
【0037】
なお、樹脂A、樹脂Bのアミド基および/またはイミド基は、赤外吸収スペクトルのカルボニル基に起因する1700〜1900cm-1の吸収パターンの複数のピークから確認した。
【0038】
実施例1〜3および比較例1
表1に示すような種類、使用量のワックス類、バインダー、着色剤および可塑剤の各成分を加熱型アトライターで均一に溶融混練して熱溶融性インク組成物を調製した。このようにして調製した熱溶融性インク組成物を厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にホットメルトコーターにて塗布量4g/m22で塗布し熱転写記録媒体を製造した。得られた熱溶融性インク組成物および熱転写記録媒体について次の項目の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0039】
〔インク分離〕:熱溶融性インク組成物を試験管に入れ、140℃の恒温槽中で94時間静置保存した後、インクの分離状態を観察し、次の基準で評価した。
○:インクの分離が認められない。
×:インクの分離が認められる。
【0040】
〔印字音〕:各熱転写記録媒体を用い、バーコードプリンターで20mJ/mm2の印字エネルギー下に上質紙上に印刷した際の印字音の有無で評価した。次の基準で評価した。
○:印字音なし。
×:印字音有り。
【0041】
〔耐擦過性〕:各熱転写記録媒体を用い、バーコードプリンターで20mJ/mm2の印字エネルギー下に上質紙上に形成したバーコード印像上を砂消しゴムで70回往復させ、印像の汚れ状態を観察した。
○:印像面の汚れが少ない。
×:印像面の汚れがひどい。
【0042】
【表1】
Figure 0004058566
【0043】
表1中、1)はパラフィンワックス150°F(日本精蝋(株)製)、2)は脂肪酸アミド(NEUTRON N−2,日本精化(株)製)、3)はエチレンビスステアリン酸アミド(スリパックスE,日本化成(株)製)、4)はロジンエステル(スーパーエステルA−100,荒川化学工業(株)製)、5)はエチレン−酢酸ビニル共重合体(エバフレックス#210,三井ポリケミカル(株)製)、6)カーボンブラック、7)アジピン酸ジオクチルを示す。

Claims (7)

  1. ロジン類と、α,β−不飽和カルボン酸と、アンモニアまたは脂肪族一置換モノアミン類とを反応させて得られる、アミド基および/またはイミド基を有するロジン系樹脂を含有してなる着色組成物用バインダー。
  2. 請求項1記載着色組成物用バインダー、ワックス類、着色剤および可塑剤からなる着色組成物。
  3. 着色剤がカーボンブラックである請求項2記載の着色組成物。
  4. 請求項2または3記載の着色組成物からなる熱溶融性組成物。
  5. 請求項4記載の熱溶融性組成物からなる熱転写記録媒体用熱溶融性インク組成物。
  6. 基材上に、請求項5記載のインク組成物を塗布したインク層を有する熱転写記録媒体。
  7. 請求項4記載の熱溶融性組成物からなるインクジェット記録用熱溶融性インク組成物。
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