JP4056320B2 - リヤアーチ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はリヤアーチ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に小型トラック等の車両においては、キャブを支持するためのキャブマウントを取り付けたリヤアーチを備えている。而して、従来のリヤアーチは捩り剛性を確保するため、パイプや閉断面形状の部材により製作していたが、重量、コスト面で不利であった。そこで、重量やコストの点を解消すべく、断面形状がハット型の部材によりリヤアーチを製作することが行われている。
【0003】
断面形状がハット型の部材により製作したリヤアーチの例は図12及び図13に示されている。図中、aは車両のサイドレールに固設し得るようにした左右両側のメンバサイド、bはメンバサイドaの左右上端を一体的に接続するようにしたメンバアッパ、cはメンバサイドaの高さ方向中間部に固設されると共にキャブの後端部を支持するようにしたキャブマウントである。キャブマウントcは、メンバサイドaの車両前後方向に位置するウエブa1に固設されたブラケットdと、ブラケットdに固設されたマウント本体eを備えている。
【0004】
図12、図13に示すリヤアーチでは、重量が軽減されるためコスト的には有利になるが、小型トラックの高速走行時において、周波数域80〜120Hzで高速こもり音が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑み、重量やコストの面での優位性を保持しつつ、高速こもり音をも低減し得るようにしたリヤアーチ構造を提供することを目的としてなしたものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】
請求項1のリヤアーチ構造は、部品点数及びコストを増加することなく、こもり音を低減させるようにしたリヤアーチ構造であって、断面形状がハット型のメンバサイドとメンバアッパとを備え、メンバアッパのメンバサイドと対向する先端側、若しくはメンバサイドのメンバアッパと対向する先端側においては、ハット形状がメンバサイド若しくはメンバアッパに向けて除々に絞られ先端部においてはハット形状のない平坦形状部を形成し、メンバアッパのハット形状が除々に絞られた部分、若しくはメンバサイドのハット形状が除々に絞られた部分を、メンバサイドのハット形状部、若しくはメンバアッパのハット形状部に嵌めこんで固設し、該嵌め込んだ部分の断面形状を閉断面形状としたものである。
【0008】
請求項のリヤアーチ構造は、部品点数及びコストを増加することなく、こもり音を低減させるようにしたリヤアーチ構造であって、断面形状がハット型のメンバサイドとメンバアッパとを備え、メンバアッパのメンバサイドと対向する先端側、若しくはメンバサイドのメンバアッパと対向する先端側においては、ハット形状がメンバサイド若しくはメンバアッパに向けて除々に絞られ先端部においてはハット形状のない平坦形状部を形成し、メンバアッパのハット形状が除々に絞られた部分、若しくはメンバサイドのハット形状が除々に絞られた部分を、メンバサイドのハット形状部、若しくはメンバアッパのハット形状部に嵌めこんで固設し、該嵌め込んだ部分の断面形状を閉断面形状とし、メンバサイドのキャブマウントを取り付ける箇所は、他の箇所よりも拡縮させ、キャブマウントは、前記拡幅させたメンバサイドに固設される基部ブラケットと基部ブラケット及びメンバサイドに固設されるマウント本体を備えたものである。
【0009】
本発明のリヤアーチ構造によれば、リヤアーチのこもり音周波数帯域で動きの大きい部分を局所的に補強することで、重量及びコストを最小限にしてこもり音を大幅に低減させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1〜図11は本発明を実施する形態の一例であって、図中、1は車両のサイドレールに固設し得るようにした左右両側のメンバサイド、2はメンバサイド1の左右上端を一体的に接合するようにしたメンバアッパ、3はメンバサイド1の高さ方向中間部に固設されると共にキャブの後端部を支持するようにしたキャブマウントである。而して、メンバサイド1とメンバアッパ2の断面形状はハット型に形成されており、メンバサイド1とメンバアッパ2とはコーナ部の接合部においてアーク溶接4により一体的に固設されている。
【0011】
メンバサイド1とメンバアッパ2との接合部の構造は、図2〜図6に詳細に示されており、メンバサイド1のメンバアッパ2側端部は、メンバサイド1を形成するハット型の部材を軸線に対し直角に切断した形状である(図3、図6参照)。
【0012】
一方、メンバアッパ2のメンバサイド1側端部においては、ハット形状が先端側に向けて下り勾配となるよう除々に絞られると共に、絞られた部分の先端部には、左右のウエブ2a及び左右のウエブ2a上端を一体的に接続するヘッド部材2b並びに左右のウエブ2a下端に一体的に接続されて左右外側に突出するフランジ2cが平坦に加工されて平坦形状部2dが形成され、前記絞られた部分に一体的に繋がっている(図3、図5参照)。
【0013】
メンバアッパ2先端のハット形状が除々に絞られた部分は、メンバサイド1の左右のウエブ1a、ウエブ1aの上端を一体的に接続するヘッド部材1bで包囲された先端空間内に嵌り込み、メンバサイド1のウエブ1a下端に左右外側へ突出するよう一体的に接合された左右のフランジ1cは、メンバアッパ2の左右のフランジ2cに外側から重なり合っている。而して、メンバサイド1とメンバアッパ2の接合部は、メンバサイド1のフランジ1cの下面にメンバアッパ2の平坦形状部2dが当接、固設されて断面形状が閉じられた閉断面形状となっていると共に、ヘッド部材2bの円弧状部も接合部の補強となっている。又、メンバサイド1とメンバアッパ2の固設は、前述したようにアーク溶接4により行う(図2参照)。
【0014】
ハット断面は、閉断面形状に比較して捩り剛性が低下する。しかし、捩り剛性を向上させるために別個に部材を追加すると、重量アップ、コストアップを招来するが、上述のように、ハット形状のメンバアッパ2のメンバサイド1に対応する先端部を絞って円弧状にし、メンバサイド1のハット形状部を重ねて結合することで局所的な閉断面形状が形成され、この部分の捩り剛性が向上する。その結果、小型トラックのリヤアーチでは、計算上、5Hzだけ固有値が向上する。
【0015】
メンバサイド1のキャブマウント3を取り付ける位置の近傍は、図7に示すごとく他の箇所よりも拡幅された拡幅部5が形成されており、拡幅部5には図1、図8に示すように、車両幅方向外方へ突出するキャブマウント3が固設されるようになっている。キャブマウント3はメンバサイド1に固設される基部ブラケット6及び基部ブラケット6に固設されるマウント本体7を備えており、基部ブラケット6の展開した形状は図10に示され、マウント本体7の展開した形状は図11に示されている。
【0016】
すなわち、基部ブラケット6は、メンバサイド1の拡幅部における左右のウエブ1a及びヘッド部材1bに外側から嵌り込む凹部6aとメンバサイド1のウエブ1aに固設される左右の板部材6bと、左右の板部材6bを一体的に接続する支持部材6cを有しており、プレスによりプレスすると、線イの部分で折り曲げられて正面形状は、開口部が下に向いた図8に示すような形状となる。
【0017】
而して、基部ブラケット6の凹部6aはメンバサイド1に嵌め込まれて左右の板部材6bはメンバサイド1のウエブ1aに、又、支持部材6cはメンバサイド1のヘッド部材1bに固設される(図8参照)。
【0018】
マウント本体7は、基部ブラケット6の支持部材6cと左右の板部材6bで包囲された空間に嵌り込み、板部材6bに対して固設されるようにした板部材7aと隙間を隔てて板部材7aの前方に位置し、板部材7aから離反する方向へ延在する板部材7bと、左右の板部材7a及び板部材7bを一体的に接続する支持部材7cを有しており、プレスによりプレスすると、線ロの部分で折り曲げられて正面形状は、開口部が下に向いた図8に示すような形状となる。
【0019】
而して、マウント本体7の板部材7aは基部ブラケット6の板部材6bと支持部材6cとの間の空間に嵌め込まれ、板部材7aは図9に示すように、メンバサイド1のヘッド部材1bに固設されると共に、板部材7bは基部ブラケット6の板部材6bに固設される。固設はアーク溶接8により行われる。リヤアーチをサイドレールに取り付けた際には、メンバサイド1のウエブ1a及びメンバアッパ2のウエブ2aは車両の前後方向に位置する状態となる。
【0020】
メンバサイド1のキャブマウント3を取り付ける部分は、メンバサイド1を拡幅することにより剛性が向上し、又、キャブマウント3を構成する基部ブラケット6及びマウント本体7はプレスにより形成された2部品により強固に結合される。
【0021】
上記図示例によれば、リヤアーチのこもり音周波数帯域で動きの大きい部分を局所的に補強することで、重量及びコストを最小限にしてこもり音を大幅に低減させることが可能となる。
【0022】
本発明のリヤアーチ構造においては、メンバアッパの先端を円弧形状にして断面が閉断面となるようにする場合について説明したが、メンバサイドの先端を円弧状にしてメンバアッパに嵌め込むようにしても実施可能なこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1、2に記載のリヤアーチ構造によれば、リヤアーチのこもり音周波数帯域で動きの大きい部分を局所的に補強することで、重量及びコストを最小限にしてこもり音を大幅に低減させることが可能となるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリヤアーチ構造の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のII部詳細図である。
【図3】図2のIII−III方向矢視図である。
【図4】図3のIV−IV方向矢視図である。
【図5】メンバサイドとメンバアッパの接合部におけるメンバアッパ先端の形状を示す斜視図である。
【図6】メンバサイドとメンバアッパの接合部におけるメンバサイド先端の形状を示す斜視図である。
【図7】本発明のリヤアーチ構造のキャブマウント取り付け部において、メンバサイドを拡幅した状態を示す正面図である。
【図8】本発明のリヤアーチ構造において、メンバサイドにキャブマウントを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX方向矢視図である。
【図10】キャブマウントの基部ブラケットの展開図である。
【図11】キャブマウントのマウント本体の展開図である。
【図12】従来のリヤアーチ構造の一例を示す斜視図である。
【図13】図12のXIII−XIII方向矢視図である。
【符号の説明】
1 メンバサイド
2 メンバアッパ
2d 平坦形状部
3 キャブマウント
5 拡幅部
6 基部ブラケット
7 マウント本体

Claims (2)

  1. 部品点数及びコストを増加することなく、こもり音を低減させるようにしたリヤアーチ構造であって、断面形状がハット型のメンバサイドとメンバアッパとを備え、メンバアッパのメンバサイドと対向する先端側、若しくはメンバサイドのメンバアッパと対向する先端側においては、ハット形状がメンバサイド若しくはメンバアッパに向けて除々に絞られ先端部においてはハット形状のない平坦形状部を形成し、メンバアッパのハット形状が除々に絞られた部分、若しくはメンバサイドのハット形状が除々に絞られた部分を、メンバサイドのハット形状部、若しくはメンバアッパのハット形状部に嵌めこんで固設し、該嵌め込んだ部分の断面形状を閉断面形状としたことを特徴とするリヤアーチ構造。
  2. 部品点数及びコストを増加することなく、こもり音を低減させるようにしたリヤアーチ構造であって、断面形状がハット型のメンバサイドとメンバアッパとを備え、メンバアッパのメンバサイドと対向する先端側、若しくはメンバサイドのメンバアッパと対向する先端側においては、ハット形状がメンバサイド若しくはメンバアッパに向けて除々に絞られ先端部においてはハット形状のない平坦形状部を形成し、メンバアッパのハット形状が除々に絞られた部分、若しくはメンバサイドのハット形状が除々に絞られた部分を、メンバサイドのハット形状部、若しくはメンバアッパのハット形状部に嵌めこんで固設し、該嵌め込んだ部分の断面形状を閉断面形状とし、メンバサイドのキャブマウントを取り付ける箇所は、他の箇所よりも拡幅させ、キャブマウントは、前記拡幅させたメンバサイドに固設される基部ブラケットと基部ブラケット及びメンバサイドに固設されるマウント本体を備えたことを特徴とするリヤアーチ構造。
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