JP4055708B2 - 照明装置及び投射型映像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3原色に対応する波長成分の光を含む3原色光を照射する照明装置及び照明装置から照射された3原色光を投射することでカラー映像を表示する投射型映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶表示板(LCD)の如き映像表示パネルを3枚用い、これら各映像表示パネルに、白色光を色分解ミラー(ダイクロイックミラー)により分離して得られた赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各原色光を対応して入射させ、さらにこれら映像表示パネルを透過した光束を合成してスクリーン上に投影するようにしたプロジェクター装置が提案されている。
【0003】
これらの投射型映像表示装置においては、投射光の白色色度の調節、すなわちホワイトバランスの調整は各原色光の光量割合を調整することによって実現することができる。ここで、各原色光の光量割合を調整する手段としては、各原色チャンネルの表示デバイスの電気的な駆動レベルをチャンネル間で変える方法がある。
【0004】
ところがこの方法では、減光が必要なチャンネルの表示デバイスの駆動レベルを下げる必要があるため、駆動レベルを下げたチャンネルのコントラストが低下するという問題がある。
【0005】
そこで、コントラストを低減させない方法として、ND(Neutral Density)フィルタなどの透過型フィルタを、減光が必要なチャンネルの光路に配置する方法がある。この場合、減光が必要なチャンネルの表示デバイスの駆動レベルを下げる必要がないため、上述した電気的な調節方法よりはコントラストを高くとることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しがしながら、この方式では、減光が必要なチャンネル数の分だけNDフィルタなどの光学的減光手段が必要となり構成が複雑となるため、部品点数や製造工程が増えてしまうという問題がある。また、コントラストに関しても、液晶パネルの駆動レベルを下げない場合に得られるコントラスト以上の性能は期待できない。
【0007】
したがって、簡略な構成により投射光の白色色度を調整することができ、また、良好なコントラストを実現することができる照明装置及び投影装置は、未だ実現されていないのが現状である。
【0008】
そこで、本発明は、上述した従来の実情に鑑みて提案されたものであり、簡略な構成により投射光の白色色度を調整可能であり、且つ良好なコントラストを実現可能な照明装置及び投射型映像表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために提案される本発明に係る照明装置は、3原色に対応する波長成分の光を含む3原色光を照射する照明装置であって、3原色光を出射する光源と、光源に対して3原色光の出射側に配され、3原色光に含まれる3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し、他の波長成分の光を透過する所定の絞りをなす領域が設けられた波長選択性光学絞りフィルタとを備える。
【0010】
この照明装置は、照明光の波長成分に応じて光学絞りの絞り径が変化するように設計されたダイクロイックフィルタなどの分光フィルタからなる波長選択性光学絞りフィルタを用いることで、特定の色の原色光を絞ることが可能とされ、原色光の照度を自在に減光調整することが可能とされる。
【0011】
また、本発明に係る照明装置は、3原色に対応する波長成分の光を含む3原色光を照射する照明装置であって、3原色光を出射する光源と、複数のレンズ素子から構成され、光源から出射された3原色光を分割して、複数のレンズ素子を透過することにより3原色光の出力を均一化する一対のフライアイレンズと、一対のフライアイレンズのうち光源から遠い側のフライアイレンズに隣接して配置され、3原色光に含まれる3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し、他の波長成分の光を透過する領域が設けられた波長選択性光学フィルタとを備える。
【0012】
この照明装置は、照明光の波長成分に応じて光学フィルタの透過領域が変化するように設計されたダイクロイックフィルタなどの分光フィルタからなる波長選択性光学フィルタを用いることで、特定の色の原色光を減光することが可能とされ、原色光の照度を自在に減光調整することが可能とされる。
【0013】
さらに、本発明に係る投射型映像表示装置は、3原色に対応する波長成分の光を含む3原色光を出射する光源と、光源に対して上記3原色光の出射側に配され、3原色光に含まれる3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し、他の波長成分の光を透過する所定の絞りをなす領域が設けられた波長選択性光学絞りフィルタと、波長選択性光学絞りフィルタから出力された3原色光を3原色の各色に対応する波長成分の光に分離する色分離手段と、色分離手段によって分離された3原色の各色に対応する波長成分の光を映像信号に基づいて変調する3枚の映像表示パネルと、各映像表示パネルで変調された3原色の各色に対応する波長成分の光を1つに合成する色合成手段と、色合成手段により合成された光をスクリーン上に投射する投射レンズとを備える。
【0014】
この投射型映像表示装置は、照明装置が、照明光の波長成分に応じて光学絞りの絞り径が変化するように設計されたダイクロイックフィルタなどの分光フィルタからなる波長選択性光学絞りフィルタを用いることで、特定の色の原色光を絞ることが可能とされ、原色光の照度を自在に減光調整することが可能とされる。
【0015】
さらにまた、本発明に係る投射型映像表示装置は、3原色に対応する波長成分の光を出射する光源と、複数のレンズ素子から構成され、光源から出射された3原色光を分割して、複数のレンズ素子を透過することにより3原色光の出力を均一化する一対のフライアイレンズと、一対のフライアイレンズのうち光源から遠い側のフライアイレンズに隣接して配置され、3原色光に含まれる3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し、他の波長成分の光を透過する領域が設けられた波長選択性光学フィルタと、波長選択性光学フィルタから出力された3原色光を3原色の各色に対応する波長成分の光に分離する色分離手段と、色分離手段によって分離された3原色の各色に対応する波長成分の光を映像信号に基づいて変調する3枚の映像表示パネルと、各映像表示パネルで変調された3原色の各色に対応する波長成分の光を1つに合成する色合成手段と、色合成手段により合成された光をスクリーン上に投射する投射レンズとを備える。
【0016】
この投射型映像表示装置は、照明装置が、照明光の波長成分に応じて光学フィルタの透過領域が変化するように設計されたダイクロイックフィルタなどの分光フィルタからなる波長選択性光学フィルタを用いることで、特定の色の原色光を減光することが可能とされ、原色光の照度を自在に減光調整することが可能とされる。
【0017】
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施例の説明から一層明らかにされるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施例を、図面を参照して説明する。
【0019】
本発明を適用した投射型映像表示装置は、図1に示すように、3原色光を含む照明光を出射する照明装置2及びこの照明装置2から発せられる照明光を3原色である緑(G)、青(B)、赤(R)に色分解して各原色光束に対応した液晶パネル10,13,19に導くメインコンデンサレンズ6、ダイクロイックミラー7,8、ミラー11,15,17、チャンネルコンデンサレンズ9,12,18、リレーレンズ14,16、及びクロスプリズム20、投射レンズ21を備えて構成されている。
【0020】
また、照明装置2、液晶パネル10,13,19及びメインコンデンサレンズ6等の光学系は、図示しない筐体内に固定されて配設されている。
【0021】
照明装置2は、3原色光を出射するランプ1、3原色光の照度分布を均一化する一対のフライアイレンズ3,4、3原色光の偏光成分を揃えるPSコンバータ5、及び波長選択性光学絞りフィルタ22を備えて構成されている。
【0022】
ランプ1は、カラー画像表示に必要とされる、赤色光、青色光及び緑色光を含んだ3原色光を照明光として発する。このランプ1は、3原色光を発する図示しない発光体と、発光体から発せられた光を反射、集光する図示しないリフレクタとを有している。発光体としては、例えば、超高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等が使用される。リフレクタは、集光効率が良い形状とされていることが好ましく、例えば回転放物面鏡等の回転対称面の形状とされている。
【0023】
フライアイレンズ3,4は、図2に示すように、液晶パネル10,13,19の有効面積内、すなわち表示領域を、ランプ1から出射された光の照度分布を均一化して照明するようになっている。このようなフライアイレンズ3,4は、マイクロレンズアレイとも呼ばれ、複数の小さなレンズ素子である凸レンズをマトリクス状に設けたものを組み合わせ、ランプ1側のフライアイレンズ3の各レンズ素子から出力されたランプ1の照明光により、フライアイレンズ4の対応する各レンズ素子が液晶パネル10,13,19の有効面積内を均一に照明する。従ってランプ1の出力光が照度分布を持ち、ランプ1側のフライアイレンズ3の各レンズ素子を透過する光の強度が異なっていても、フライアイレンズ4の各レンズ素子を介して合成された光の照度分布を均一化することができる。また、本例において、フライアイレンズ3,4は、一方の主面が平面とされ、他方の主面がレンズ素子の凸面とされており、例えば、互いに平面側が対向するように配設されている。
【0024】
PSコンバータ5は、ランプ1から出射された照明光を有効利用するために、照明光の偏光成分を揃えるようにされている。PSコンバータ5は、λ/2板や偏光ビームスプリッタ等により構成され、例えば、P偏光光をS偏光光に変換することができるようにされており、入射した照明光のうちでS偏光光を透過するともにP偏光光をS偏光光に変換して出力するので、照明光を全てS偏光光にすることができる。PSコンバータ5は、液晶パネルなどの偏光を使用する照明装置において、液晶パネルを照明する光の偏光成分を揃えることにより、明るさを向上させる目的で配置される光学素子である。
【0025】
波長選択性光学絞りフィルタ22は、照明光の波長に応じて透過率の異なる領域が光学絞りをなすように設計されたダイクロイックフィルタなどの分光フィルタからなる。波長選択性光学絞りフィルタ22は、照明光の波長に応じて光学絞りの絞り径が変化することで、照明光としての明るさの指標となるF値を変化させて、所望の波長の減光調整を行うようになっている。このような波長選択性光学絞りフィルタ22は、照明光学系の瞳の位置に対応するフライアイレンズ4の平面側に設けられており、例えば、ダイクロイックコート等により、フライアイレンズ4のレンズ素子の外形に沿う形で照明光の波長に応じて透過率の異なる領域が形成されている。ここで、F値は、絞り径に反比例する値であり、すなわち照明光の明るさに反比例する値である。
【0026】
メインコンデンサレンズ6は、PSコンバータ5を透過した照明光を集光する凸レンズであり、チャンネルコンデンサレンズ9,12,18とともに液晶パネル10,13,19に各原色光を集光するようにされている。
【0027】
ダイクロイックミラー7は、フライアイレンズ3、波長選択性光学絞りフィルタ22、フライアイレンズ4、PSコンバータ5及びメインコンデンサ6を介して入射した照明光を、青色の波長成分に対応する青色光の光束である青色光束23とその他の色の波長成分に対応する原色光の光束とに分離する機能を有している。
【0028】
この投射型映像表示装置は、また、ダイクロイックミラー7によって分離された青色光束23の光路に沿って、ミラー11と、チャンネルコンデンサレンズ12と、液晶パネル13とを順番に備えている。
【0029】
ミラー11は、ダイクロイックミラー7によって分離された青色光束23を、液晶パネル13へ向けて反射するようになっている。
【0030】
チャンネルコンデンサレンズ12は、ミラー11によって反射された青色光束23を、液晶パネル13に集光するようになっている。
【0031】
液晶パネル13は、ミラー11及びチャンネルコンデンサレンズ12を介して入射した青色光束23を、青色に対応する映像信号に応じて空間的に変調する機能を有している。
【0032】
この投射型映像表示装置は、さらに、ダイクロイックミラー7によって分離された他の色の波長成分に対応する光束の光路に沿って、ダイクロイックミラー8を備えている。
【0033】
ダイクロイックミラー8は、入射した他の色の波長成分に対応する光束を、緑色の波長成分に対応する緑色光の光束である緑色光束24と赤色の波長成分に対応する赤色光の光束である赤色光束25とに分離する機能を有している。
【0034】
この投射型映像表示装置は、さらに、ダイクロイックミラー8によって分離された緑色光束24の光路に沿って、チャンネルコンデンサレンズ9と、液晶パネル10とを順番に備えている。
【0035】
チャンネルコンデンサレンズ9は、ダイクロイックミラー8によって分離された緑色光束24を、液晶パネル10に集光するようになっている。
【0036】
液晶パネル10は、チャンネルコンデンサレンズ9を介して入射した緑色光束24を、緑色に対応する映像信号に応じて空間的に変調して透過する機能を有している。
【0037】
この投射型映像表示装置は、さらに、ダイクロイックミラー8によって分離された赤色光束25の光路に沿って、リレーレンズ14と、ミラー15と、リレーレンズ16と、ミラー17と、チャンネルコンデンサレンズ18と、液晶パネル19とを順番に備えている。
【0038】
ミラー15は、ダイクロイックミラー8によって分離され、リレーレンズ14を介して入射した赤色光束25を、リレーレンズ16を介してミラー17へ向けて反射するようになっている。
【0039】
ミラー17は、リレーレンズ16を介して入射した赤色光束25を、液晶パネル19へ向けて反射するようになっている。液晶パネル19は、ミラー17によって反射され、チャンネルコンデンサレンズ18を介して入射した赤色光束25を、赤色に対応する映像信号に応じて空間的に変調する機能を有している。
【0040】
赤色光束25の光路に沿って配置されたリレーレンズ14,16は、青色光束23及び緑色光束24の光路長に対して、赤色光束25の光路長が長くなるので、ランプ1からのこれら光束の光路長が見かけ上同一となるように補正するものである。
【0041】
また、この投射型映像表示装置は、青色光束23、緑色光束24及び赤色光束25の光路が交わる位置に、青色光束23、緑色光束24及び赤色光束25を合成する機能を有するクロスプリズム20と、クロスプリズム20から出射された合成光を、図示しないスクリーンに向けて投影するための投影レンズ21とを備えている。
【0042】
クロスプリズム20は、液晶パネル13を介して青色光束23が入射される入射面20aと、液晶パネル10を介して緑色光束24が入射される入射面20bと、液晶パネル19を介して赤色光束25が入射される入射面20cと、投影レンズ21に対向した出射面20dとを有している。クロスプリズム20は、入射面20a,20b,20cに入射した3つの色の光束を合成して出射面20dから出射するようにされている。
【0043】
ここで、以下では、波長選択性光学絞りフィルタ22についてさらに詳しく説明する。波長選択性光学絞りフィルタ22をランプ1側から見た平面図、すなわち光軸方向から見た平面図を図3に示す。
【0044】
波長選択性光学絞りフィルタ22は、図3において中央部に位置する領域Aと、領域Aの周辺部に位置する領域Bとで、ダイクロイックフィルタの波長選択性が異なるように設定されている。
【0045】
ここで、例えば、ランプ1にメタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプを用いた場合で、波長選択性光学絞りフィルタ22の領域Aに、図4に示すような全帯域透過、すなわち青色光束23、緑色光束24及び赤色光束25を透過させる特性を持たせ、領域Bには、図5に示すような赤色光束のみ透過させる特性を持たせた場合について説明する。なお、メタルハライドランプや超高圧水銀ランプは、緑色の波長成分及び青色の波長成分の光量が、赤色の波長成分の光量に対して多く、全体として緑色及び青色が強い光を照射する。
【0046】
上述したような特性を有する波長選択性光学絞りフィルタ22を配置した場合、赤色光束25は、図3に示す全領域、すなわち、領域A及び領域Bを透過するが、青色光束23及び緑色光束24は、図3に示す領域Aの部分しか透過できない。したがって、図6に示すようにランプから出射された照明光のうち青色光と緑色光は、波長選択性光学絞りフィルタ22により、実質的に通過できる領域が領域Aのみに制限される、すなわち光学絞りとしての絞り径が制限されるため、照明光としてのF値が赤色光に比べて大きくなる。これにより、青色光及び緑色光の光束の広がり角は減少し、結果的に青色光と緑色光とは減光される。次に、赤色光は、図7に示すように、透過できる領域の制限を受けないため、波長選択性光学絞りフィルタ22が入っていない場合と同等の明るさとなる。
【0047】
したがって、この波長選択性光学絞りフィルタ22は、ランプ1にメタルハライドランプや超高圧水銀ランプを用いた場合に、青色光及び緑色光を減光させるためホワイトバランスを調整することができる。
【0048】
ここで、波長選択性光学絞りフィルタ22を照明光学系の瞳の位置であるフライアイレンズ4に近接して配置することの利点について、図2を参照して説明する。なお、図2では、フライアイレンズ4から液晶パネル10,13,19までの間の光学系を省略して図示している。
【0049】
波長選択性光学絞りフィルタ22の領域の境界22aがレンズ素子の外形からずれていても、光線Lを主光線とする光線T,Bの経路内の光束、光線Lを主光線とする光線T,Bの経路内の光束、及び光線Lを主光線とする光線T,Bの経路内の光束は、レンズ素子の外形からずれた領域22bにおいて略同量の光束が減光される。これにより、波長選択性光学絞りフィルタ22が照明光学系の瞳の位置であるフライアイレンズ4に近接して配置されていれば、液晶パネル10,13,19の異なる場所に向かう光束を均一に保つことができる。
【0050】
また、波長選択性光学絞りフィルタ22を配置する場合は、フライアイレンズ3,4の対応するレンズ素子間の光束を含むように、波長に応じて透過率の異なる波長選択性光学絞りフィルタ22の絞りをなす領域が設けられていれば、照明光の均一性を保つことができ、かつ空間を有効利用することができる。
【0051】
以上のように構成された投射型映像表示装置について、ランプ1から出射した照明光の光路に沿って各部の動作を説明する。
【0052】
ランプ1から出射した照明光は、光の3原色となる赤色、緑色、青色の波長成分の赤色光、緑色光、青色光を含み、フライアイレンズ3に導かれ、フライアイレンズ3のそれぞれのレンズ素子により集光されて波長選択性光学絞りフィルタ22に入射する。
【0053】
次に、波長選択性光学絞りフィルタ22に入射した光は、赤色光がそのまま透過し、緑色光及び青色光が領域Bを透過できずに波長選択性光学絞りフィルタ22に絞られて、フライアイレンズ4に入射し、フライアイレンズ4のそれぞれのレンズ素子により集光されて照度分布を均一化されて透過し、PSコンバータ5に入射する。
【0054】
次に、PSコンバータ5に入射した照明光は、P偏光光がそのまま透過するとともに、S偏光光がP偏光光に変換されて、全てP偏光光としてメインコンデンサ6に入射し、メインコンデンサ6により集光されてダイクロイックミラー7に入射する。
【0055】
次に、ダイクロイックミラー7に入射した照明光は、青色光が反射されてミラー11に導かれるとともに、その他の原色光、すなわち赤色光及び緑色光が透過してダイクロイックミラー8に導かれる。
【0056】
ミラー11に入射した青色光は、ミラー11で反射されて、チャンネルコンデンサレンズ12に入射し、このチャンネルコンデンサレンズ12により液晶パネル13に集光されて、液晶パネル13により青色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20aから入射する。
【0057】
一方、ダイクロイックミラー8に入射した緑色光及び赤色光は、緑色光が反射されてチャンネルコンデンサ9に導かれるとともに、残りの原色光、すなわち赤色光が透過してリレーレンズ14に導かれる。
【0058】
チャンネルコンデンサ9に入射した緑色光は、液晶パネル10に集光されて、液晶パネル10により緑色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20bから入射する。
【0059】
また、リレーレンズ14に入射した赤色光は、リレーレンズ14を透過し、ミラー15により反射されて、リレーレンズ16に入射し、リレーレンズ16を透過してミラー17により反射されてチャンネルコンデンサ18に入射する。
【0060】
チャンネルコンデンサ18に入射した赤色光25は、液晶パネル19に集光されて、液晶パネル19により赤色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20cから入射する。
【0061】
クロスプリズム20に入射した青色光、緑色光及び赤色光は、クロスプリズム20により合成されて、出射面20dから合成光として出射されて、投射レンズ21によりスクリーンに投射される。
【0062】
以上のように、投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22により特定の波長成分の光を絞ることでこの波長成分の光を減光し、3つの光路に分離されたそれぞれの波長成分の光を、それぞれの波長成分に対応した液晶パネルにより変調して、投射レンズ21によりスクリーンに映像信号に応じた映像を表示することができる。
【0063】
投射型映像表示装置は、スクリーンに投射される投射光のホワイトバランスを調節する際に、各原色光の照度値の割合を調整する必要がある。これを光学系で行うために、本発明においては、照度値の大きい原色光を減光する手段として、波長成分に応じて透過率が異なる領域により光束を絞ることで減光を行う波長選択性光学絞りフィルタ22を用いる。つまり、投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22により、3原色の波長成分、すなわちチャンネル間で絞り径を変化させ、各原色光の減光割合を調整することでホワイトバランスを調整することができる。
【0064】
ここで、液晶パネル10,13,19のような液晶デバイスは、液晶分子がパネル面に対してわずかに角度を有する、いわゆるプレチルトを有するため、入射する光の角度がパネル面に対して垂直方向から傾くにつれて、所望の空間変調特性が得られず、例えば、黒を表示する際に光を遮蔽できず、わずかながら光を透過させてしまうので明るく表示されてしまい、コントラストが低下してしまう。
【0065】
投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22により減光したチャンネルが波長選択性光学絞りフィルタ22により絞られているためF値を大きくすることができ、光束の広がり角を減少させるため、液晶パネル10,13,19のパネル面に対して垂直方向に対する入射光の傾きを大きくさせないことからコントラストを向上させることができる。
【0066】
すなわち、上述したように、投射型映像表示装置は、ホワイトバランスの調節と、コントラストの向上とを両立することが可能である。
【0067】
以上のように本発明では、照明系の部分に、照明光の波長に応じて光学絞りの絞り径を変化するように設計されたダイクロイックフィルタなどの分光フィルタからなる波長選択性光学絞りフィルタ22を用いる。波長選択性光学絞りフィルタ22は、その設定により変更可能であるが、照明光の波長成分に応じて、3原色光のうち所定の波長成分の原色光のみを選択的に透過させ、それ以外の波長成分の原色光は、透過させないようにされている。したがって、波長選択性光学絞りフィルタ22は、特定の波長成分の原色光を絞ることができ、これにより照度を自在に減光調整することが可能となる。そして、減光調整されたチャンネルはF値が大きくなるため、光束の広がり角が減少し、表示デバイスに液晶パネルを用いた場合に、コントラストを向上させることができる。
【0068】
これにより、本発明においては、従来のNDフィルタをチャンネル毎に入れる方式と比較して、部品点数が増えないため、投射型映像表示装置は、構成が複雑となることがなく、また、安価に製造することができる。
【0069】
すなわち、この投射型映像表示装置では、フライアイレンズ4の平面側に波長選択性光学絞りフィルタ22がダイクロイックコートされていることにより、部品点数を増やすことなく、安価に、投射白色光の色度点調節とコントラストの向上とを両立することができる。
【0070】
なお、本発明において、図1に示したようにフライアイレンズ3,4を用いて照明装置を構成する場合には、波長選択性光学絞りフィルタ22の領域分割を、図8に示すようにフライアイレンズ4の各レンズ素子単位に対応した小領域31に分割して配置することが好ましい。この小領域31は、レンズ素子の外形に概略合わせた形状とされている。
【0071】
なお、図8における格子状に分割された小領域31は、フライアイレンズ4の各レンズ素子に対応し、各レンズ素子の外形に沿う形で、すなわちレンズ素子単位で波長選択性光学絞りフィルタの領域分割が行われている。これにより、この波長選択性光学絞りフィルタ22は、上述した効果を得ることができる。
【0072】
このように波長選択性光学絞りフィルタ22に領域分割を施すことにより、図2に示すように、波長選択性光学絞りフィルタ22及びフライアイレンズ4照明光の均一性を、より向上させることが可能となる。そして、このように波長選択性光学絞りフィルタ22に領域分割を施すことにより、特定チャンネルを減光するに当たり、映像画面の色むらが発生しない。
【0073】
また、照明装置において、フライアイレンズ3,4を用いた場合には、フライアイレンズ4の各レンズ素子単位に光学絞りを行うことにより、投射映像の均一性を損ねることなく、上述した効果を得ることが可能となる。
【0074】
また、上述した投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22を、図3における領域A及び領域Bの2領域に分割した例を挙げて説明したが、波長選択性光学絞りフィルタ22の領域の分割形状は、2分割に限定されることはなく、図9に示すように、3分割としても良い。これにより、光学絞りの絞り径をチャンネル毎に微妙に調整することが可能となる。
【0075】
ここで、ランプ1として、例えばメタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプを用いた場合に、上述したように緑色光及び青色光の光強度が赤色光に比べて強いが、視感度特性を考慮すると緑色光が最も強いことになる。
【0076】
この場合に、例えば、波長選択性光学絞りフィルタ22は、略中央部に領域C、領域Cの外側に領域D、領域Dのさらに外側に領域Eに3分割されている。波長選択性光学絞りフィルタ22は、例えば、略中央部に位置する領域Cを全帯域透過、すなわち赤色光、緑色光、青色光を透過させる特性を持たせ、領域Cの周辺部に位置する領域Dに赤色光及び青色光のみを透過させる特性を持たせ、最外周に位置する領域Eに赤色光のみを透過させる特性を持たせるように設定する。
【0077】
このような波長選択性光学絞りフィルタ22は、光学絞りの絞り径を波長成分に応じて3段階に変化させることで、最も減光したい緑色光に対する絞り径を最も小さくして減光し、次に減光したい青色光に対する絞り径を緑色光に対する絞り径より大きくし減光し、減光したくない赤色光をそのまま透過させることができる。
【0078】
これにより、波長選択性光学絞りフィルタ22は、メタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプを用いた場合などに、3原色光ごとに減光量を調整することで、ホワイトバランスをさらにきめ細かく調整することが可能となる。
【0079】
なお、ランプ1の波長特性に応じて、領域Dに赤色光及び緑色光のみを透過させる特性を持たせるようにしても良いことは言うまでもない。
【0080】
また、上述した投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22の領域の分割数を、図3,図8及び図9に示したように、必ずしも矩形である必要はなく、例えば図10に示すように、モザイク状の形状を有する分割を行うことも可能である。
【0081】
さらに、上述した投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22の領域の分割数を、図3,図8乃至図10に示したように、規則的な領域に分割せずに、例えば図11に示すように、小領域31ごとにランダムにフィルタ領域を設けてもよい。
【0082】
以下において、小領域31ごとにランダムにフィルタ領域を設けた場合について説明するが、小領域31をランダムに設ける場合については、光学絞りの作用とは異なるので、このような波長選択性光学絞りフィルタ22を波長選択性光学フィルタ41として説明する。
【0083】
波長選択性光学フィルタ41は、フライアイレンズ4のレンズ素子単位に対応する小領域31に、ランダムに設けられている。ここで、図2で説明したように、フライアイレンズ4の1つのレンズ素子を透過した光は、液晶パネルの各部を照らす照明光となる。フライアイレンズ4では、各レンズ素子を透過した光を液晶パネル上で重ね合わせることで照度分布を均一化するようになっているので、レンズ素子単位に所望の波長を遮蔽することで、全体として波長選択性光学フィルタ41が減光機能を有する。
【0084】
波長選択性光学フィルタ41は、所望の波長の透過率を、フィルタ領域を設ける小領域31の数で調整することができ、透過率の微調整が容易である。
【0085】
波長選択性光学フィルタ41を上述の投射型映像表示装置に備えることで、上述したホワイトバランスの調整を容易に行うことができるようになり、NDフィルタを各チャンネルに設ける必要もなくなる。
【0086】
なお、上述した波長選択性光学絞りフィルタ22と同様に、波長選択性光学フィルタ41は、フライアイレンズ4の平面側にダイクロイックコート等により形成されるか、フライアイレンズ4周辺に配設されるようになっている。
【0087】
なお、上述で説明したフライアイレンズ3,4は、均一な照明を得るための光学手段であり、フライアイレンズ4を通過した後の光線は略平行光となっている。
【0088】
したがって、照明光の均一性を重要視しない光学系においては、ランプ1からの出射光をフライアイレンズ3,4を用いて均一な略平行光得る代わりに、略平行光を出射するランプを用いることが可能であり、フライアイレンズ3,4の有無は、本発明の実現には影響しない。
【0089】
また、PSコンバータ5は、液晶パネルなどの、偏光を使用する照明装置において、液晶パネルを照明する光の偏光方向を揃えることにより、明るさを向上させる目的で配置される光学素子である。
【0090】
したがって、明るさを重要視しない光学系においては、PSコンバータ5を使用しないことは可能であり、PSコンバータ5の有無は、本発明の実現には影響しない。
【0091】
したがって、本発明においては、図1において照明装置2内のランプ1と、フライアイレンズ3,4と、PSコンバータ5とからなる光学系を、略平行光を出すランプと置き換えることが可能である。図1において、フライアイレンズ3,4と、PSコンバータ5とを除去し、メインコンデンサレンズ6の主面に波長選択性光学絞りフィルタ22を形成した変形例を図12に示す。すなわち、図12に示す変形例においては、照明装置2が、ランプ1及び主面に波長選択性光学絞りフィルタ22が形成されたメインコンデンサレンズ6により構成される。
【0092】
以下で、図12に示すように構成された投射型映像表示装置について、ランプ1から出射した照明光の光路に沿って各部の動作を説明する。
【0093】
ランプ1から出射した照明光は、光の3原色となる赤色、緑色、青色の波長成分の赤色光、緑色光、青色光を含み、メインコンデンサレンズ6に導かれ、メインコンデンサ6により集光されるとともにメインコンデンサ6の主面に設けられた波長選択性光学絞りフィルタ22に入射する。
【0094】
次に、波長選択性光学絞りフィルタ22に入射した光は、赤色光がそのまま透過し、緑色光及び青色光が領域Bを透過できずに波長選択性光学絞りフィルタ22に絞られて、ダイクロイックミラー7に入射する。
【0095】
次に、ダイクロイックミラー7に入射した照明光は、青色光が反射されてミラー11に導かれるとともに、その他の原色光、すなわち赤色光及び緑色光が透過してダイクロイックミラー8に導かれる。
【0096】
ミラー11に入射した青色光は、ミラー11で反射されて、チャンネルコンデンサレンズ12に入射し、このチャンネルコンデンサレンズ12により液晶パネル13に集光されて、液晶パネル13により青色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20aから入射する。
【0097】
一方、ダイクロイックミラー8に入射した緑色光及び赤色光は、緑色光が反射されてチャンネルコンデンサ9に導かれるとともに、残りの原色光、すなわち赤色光が透過してリレーレンズ14に導かれる。
【0098】
チャンネルコンデンサ9に入射した緑色光は、液晶パネル10に集光されて、液晶パネル10により緑色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20bから入射する。
【0099】
また、リレーレンズ14に入射した赤色光は、リレーレンズ14を透過し、ミラー15により反射されて、リレーレンズ16に入射し、リレーレンズ16を透過してミラー17により反射されてチャンネルコンデンサ18に入射する。
【0100】
チャンネルコンデンサ18に入射した赤色光25は、液晶パネル19に集光されて、液晶パネル19により赤色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20cから入射する。
【0101】
クロスプリズム20に入射した青色光、緑色光及び赤色光は、クロスプリズム20により合成されて、出射面20dから合成光として出射されて、投射レンズ21によりスクリーンに投射される。
【0102】
以上のように、図12に示す投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22により特定の波長成分の光を絞ることでこの波長成分の光を減光することで、上述と同様の効果を得ることができる。
【0103】
また、図1においては、リレーレンズ14,16を用いて光路長を揃える構成例を示したが、リレーレンズを用いずに光路長を揃える光学系を構成することも可能であり、本発明を適用した変形例として、リレーレンズの代わりにミラーを用いて光路長を揃える構成例を図13に示す。しかしながら、ミラーを用いて光路長を揃える場合には、リレーレンズを用いた場合と比較して、装置が大型化してしまうため、装置の小型化が要求される場合には、リレーレンズを用いることが好ましい。
【0104】
図13に示す投射型映像表示装置は、図1に示す投射型映像表示装置が備えるダイクロイックミラー7,8に換えて、さらにダイクロイックミラー51、ミラー52、ダイクロイックミラー53、ミラー54を備えて構成される。
【0105】
ダイクロイックミラー51は、フライアイレンズ3、波長選択性光学絞りフィルタ22、フライアイレンズ4、PSコンバータ5及びメインコンデンサ6を介して入射した照明光を、赤色の波長成分に対応する赤色光の光束である赤色光束25とその他の色の波長成分に対応する原色光の光束とに分離する機能を有している。
【0106】
ミラー52は、ダイクロイックミラー51によって分離されたその他の色の波長成分に対応する原色光の光束を、ダイクロイックミラー53へ向けて反射するようになっている。
【0107】
ダイクロイックミラー53は、ミラー52により反射されたその他の色の波長成分に対応する原色光の光束を、青色の波長成分に対応する青色光の光束である青色光束23とその他の色、すなわち緑色の波長成分に対応する緑色光の緑色光束24とに分離する機能を有している。
【0108】
ミラー54は、ダイクロイックミラー53によって分離されたその青色光束23を、チャンネルコンデンサレンズ9へ向けて反射するとともに、ダイクロイックミラー51によって分離されたその赤色光束25を、ミラー15へ向けて反射するようになっている。
【0109】
以下で、図13に示すように構成された投射型映像表示装置について、ランプ1から出射した照明光の光路に沿って各部の動作を説明する。
【0110】
ランプ1から出射した照明光は、光の3原色となる赤色、緑色、青色の波長成分の赤色光、緑色光、青色光を含み、メインコンデンサレンズ6に導かれ、メインコンデンサ6により集光されるとともにメインコンデンサ6の主面に設けられた波長選択性光学絞りフィルタ22に入射する。
【0111】
次に、波長選択性光学絞りフィルタ22に入射した光は、赤色光がそのまま透過し、緑色光及び青色光が領域Bを透過できずに波長選択性光学絞りフィルタ22に絞られて、ダイクロイックミラー51に入射する。
【0112】
次に、ダイクロイックミラー51に入射した照明光は、赤色光が反射されてミラー54に導かれるとともに、その他の原色光、すなわち青色光及び緑色光が透過してミラー52に導かれる。
【0113】
ミラー52に入射した青色光及び緑色光は、ミラー52で反射されて、ダイクロイックミラー53に導かれ、ダイクロイックミラー53に入射した青色光及び緑色光は、緑色光が反射されてミラー54に導かれるとともに、残りの原色光、すなわち青色光が透過してミラー11に導かれる。
【0114】
ミラー11に入射した青色光は、ミラー11で反射されて、チャンネルコンデンサレンズ12に入射し、このチャンネルコンデンサレンズ12により液晶パネル13に集光されて、液晶パネル13により青色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20aから入射する。
【0115】
一方、ミラー54に入射した緑色光は、ミラー54で反射されてチャンネルコンデンサ9に導かれ、液晶パネル10に集光されて、液晶パネル10により緑色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20bから入射する。
【0116】
また、ミラー54に入射した赤色光は、ミラー54、ミラー15、ミラー17の順に反射されてチャンネルコンデンサ18に入射する。
【0117】
チャンネルコンデンサ18に入射した赤色光25は、液晶パネル19に集光されて、液晶パネル19により赤色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、クロスプリズム20の入射面20cから入射する。
【0118】
クロスプリズム20に入射した青色光、緑色光及び赤色光は、クロスプリズム20により合成されて、出射面20dから合成光として出射されて、投射レンズ21によりスクリーンに投射される。
【0119】
以上のように、図13に示す投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22により特定の波長成分の光を絞ることでこの波長成分の光を減光することで、上述と同様の効果を得ることができる。
【0120】
また、図1では、クロスプリズム20を用いて原色光を合成する構成例を示したが、クロスプリズム20を用いずにミラーなどによって原色光を合成することも可能であり、本発明を適用した変形例として、クロスプリズムの代わりにミラーを用いて原色光を合成する構成例を図14に示す。
【0121】
図14に示す投射型映像表示装置は、図1に示す投射型映像表示装置が備えるミラー15、ミラー17、クロスプリズム20に換えて、さらにミラー61、ダイクロイックミラー62、ダイクロイックミラー63を備えて構成される。
【0122】
ミラー61は、液晶パネル19で空間的に変調された赤色光束25をダイクロイックミラー63へ向けて反射するようになっている。
【0123】
ダイクロイックミラー62は、液晶パネル10で空間的に変調された緑色光束24をダイクロイックミラー63へ向けて反射するとともに、液晶パネル13で空間的に変調された青色光束23をダイクロイックミラー63へ向けて透過するようになっている。
【0124】
ダイクロイックミラー63は、ミラー61により反射された赤色光束25を透過させて投射レンズ21へ導くとともに、ダイクロイックミラー62により反射された緑色光束24とダイクロイックミラー62を透過した青色光束23とを反射させて投射レンズ21へ導くようになっている。
【0125】
以下で、図14に示すように構成された投射型映像表示装置について、ランプ1から出射した照明光の光路に沿って各部の動作を説明する。
【0126】
ランプ1から出射した照明光は、光の3原色となる赤色、緑色、青色の波長成分の赤色光、緑色光、青色光を含み、フライアイレンズ3に導かれ、フライアイレンズ3のそれぞれのレンズ素子により集光されて波長選択性光学絞りフィルタ22に入射する。
【0127】
次に、波長選択性光学絞りフィルタ22に入射した光は、赤色光がそのまま透過し、緑色光及び青色光が領域Bを透過できずに波長選択性光学絞りフィルタ22に絞られて、フライアイレンズ4に入射し、フライアイレンズ4のそれぞれのレンズ素子により集光されて照度分布を均一化されて透過し、PSコンバータ5に入射する。
【0128】
次に、PSコンバータ5に入射した照明光は、P偏光光がそのまま透過するとともに、S偏光光がP偏光光に変換されて、全てP偏光光としてメインコンデンサ6に入射し、メインコンデンサ6により集光されてダイクロイックミラー7に入射する。
【0129】
次に、ダイクロイックミラー7に入射した照明光は、青色光が反射されてミラー11に導かれるとともに、その他の原色光、すなわち赤色光及び緑色光が透過してダイクロイックミラー8に導かれる。
【0130】
ミラー11に入射した青色光は、ミラー11で反射されて、チャンネルコンデンサレンズ12に入射し、このチャンネルコンデンサレンズ12により液晶パネル13に集光されて、液晶パネル13により青色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、ダイクロイックミラー62に入射し、ダイクロイックミラー62を透過して、ダイクロイックミラー62に導かれる。
【0131】
一方、ダイクロイックミラー8に入射した緑色光及び赤色光は、緑色光が反射されてチャンネルコンデンサ9に導かれるとともに、残りの原色光、すなわち赤色光が透過してチャンネルコンデンサ18に導かれる。
【0132】
チャンネルコンデンサ9に入射した緑色光は、液晶パネル10に集光されて、液晶パネル10により緑色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、ダイクロイックミラー62に入射し、ダイクロイックミラー62で反射されてダイクロイックミラー63に導かれる。
【0133】
また、チャンネルコンデンサ18に入射した赤色光は、液晶パネル19に集光されて、液晶パネル19により赤色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて透過し、ミラー61に入射し、ミラー61で反射されてダイクロイックミラー63に導かれる。
【0134】
ダイクロイックミラー63に入射した青色光、緑色光は、ダイクロイックミラー63で反射され投射レンズ21に入射し、赤色光は、ダイクロイックミラー63を透過して投射レンズ21に入射する。このように、青色光、緑色光及び赤色光は、ダイクロイックミラー63により合成されて、投射レンズ21によりスクリーンに投射される。
【0135】
以上のように、図14に示す投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22により特定の波長成分の光を絞ることでこの波長成分の光を減光することで、上述と同様の効果を得ることができる。
【0136】
また、上記においては、透過型液晶パネルを用いた光学系を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、反射型液晶パネルを用いた光学系においても適用可能であり、例えば図15に示すような反射型液晶パネル75,76,77を用いた構成の場合においても上記と同様な効果を得ることができる。
【0137】
図15に示す投射型映像表示装置は、照明装置2、ダイクロイックミラー71、ダイクロイックミラー72、ミラー73、ミラー74、ダイクロイックミラー90、チャンネルコンデンサ9,12,18、反射型液晶パネル75,76,77、偏光ビームスプリッタ78,79,80、クロスプリズム20、投射レンズ21を備えて構成される。なお、以下では、図1で説明した投射型映像等表示装置と略同等の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0138】
ダイクロイックミラー71は、フライアイレンズ3、波長選択性光学絞りフィルタ22、フライアイレンズ4、PSコンバータ5及びメインコンデンサ6を介して入射した照明光を、青色の波長成分に対応する青色光の光束である青色光束23とその他の色の波長成分に対応する原色光の光束とに分離する機能を有している。
【0139】
ダイクロイックミラー72は、フライアイレンズ3、波長選択性光学絞りフィルタ22、フライアイレンズ4、PSコンバータ5及びメインコンデンサ6を介して入射した照明光を、緑色及び赤色の波長成分に対応する緑色光及び赤色光の光束である緑色光束24及び赤色光束25とその他の色の波長成分に対応する原色光の光束とに分離する機能を有している。
【0140】
ダイクロイックミラー71及びダイクロイックミラー72は、十字に直交するように配置されている。つまり、ダイクロイックミラー71及びダイクロイックミラー72は、入射した照明光のうち、青色光を反射してミラー74に導き、緑色光及び赤色光を反射してミラー73に導くようになっている。
【0141】
ミラー73は、ダイクロイックミラー72により反射された緑色光及び赤色光をダイクロイックミラー90へ反射するようになっている。また、ミラー74は、ダイクロイックミラー8により反射された青色光をチャンネルコンデンサ12へ反射するようになっている。
【0142】
ダイクロイックミラー90は、ミラー73で反射された緑色光及び赤色光を、緑色の波長成分に対応する緑色光の光束である緑色光束24と、その赤色の波長成分に対応する赤色光の光束である赤色光束25とに分離する機能を有している。
【0143】
反射型液晶パネル75は、チャンネルコンデンサレンズ9,偏光ビームスプリッタ78を介して入射した緑色光束24を、緑色に対応する映像信号に応じて空間的に変調して反射する機能を有している。
【0144】
反射型液晶パネル76は、チャンネルコンデンサレンズ12,偏光ビームスプリッタ79を介して入射した青色光束23を、青色に対応する映像信号に応じて空間的に変調して反射する機能を有している。
【0145】
反射型液晶パネル77は、チャンネルコンデンサレンズ18,偏光ビームスプリッタ80を介して入射した赤色光束25を、赤色に対応する映像信号に応じて空間的に変調して反射する機能を有している。
【0146】
偏光ビームスプリッタ78は、緑色光の偏光成分に応じて、この緑色光を透過又は反射させて分離するようにされている。偏光ビームスプリッタ78は、例えば、P偏光を透過させるとともに、S偏光を光路に対して45°傾いた反射面で反射させ進行方向を90°変化させる。
【0147】
偏光ビームスプリッタ79は、青色光の偏光成分に応じて、この青色光を透過又は反射させて分離するようにされている。偏光ビームスプリッタ79は、例えば、P偏光を透過させるとともに、S偏光を光路に対して45°傾いた反射面で反射させ進行方向を90°変化させる。
【0148】
偏光ビームスプリッタ80は、赤色光の偏光成分に応じて、この赤色光を透過又は反射させて分離するようにされている。偏光ビームスプリッタ80は、例えば、P偏光を透過させるとともに、S偏光を光路に対して45°傾いた反射面で反射させ進行方向を90°変化させる。
【0149】
以下で、図15に示すように構成された投射型映像表示装置について、ランプ1から出射した照明光の光路に沿って各部の動作を説明する。
【0150】
ランプ1から出射した照明光は、光の3原色となる赤色、緑色、青色の波長成分の赤色光、緑色光、青色光を含み、フライアイレンズ3に導かれ、フライアイレンズ3のそれぞれのレンズ素子により集光されて波長選択性光学絞りフィルタ22に入射する。
【0151】
次に、波長選択性光学絞りフィルタ22に入射した光は、赤色光がそのまま透過し、緑色光及び青色光が領域Bを透過できずに波長選択性光学絞りフィルタ22に絞られて、フライアイレンズ4に入射し、フライアイレンズ4のそれぞれのレンズ素子により集光されて照度分布を均一化されて透過し、PSコンバータ5に入射する。
【0152】
次に、PSコンバータ5に入射した照明光は、P偏光光がそのまま透過するとともに、S偏光光がP偏光光に変換されて、全てP偏光光としてメインコンデンサ6に入射し、メインコンデンサ6により集光されてダイクロイックミラー71及びダイクロイックミラー72に入射する。
【0153】
次に、ダイクロイックミラー71及びダイクロイックミラー72に入射した照明光は、青色光がダイクロイック身ら73に反射されてミラー74に導かれるとともに、緑色光及び赤色光が反射されてミラー73に導かれる。
【0154】
ミラー74に入射した青色光は、ミラー74で反射されて、チャンネルコンデンサレンズ12に入射し、このチャンネルコンデンサレンズ12により集光されて偏光ビームスプリッタ79に入射し、偏光ビームスプリッタ79により反射されて反射型液晶パネル76に入射されて、反射型液晶パネル76により青色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて反射し、偏光ビームスプリッタ79を透過して、クロスプリズム20の入射面20aに入射する。
【0155】
一方、ミラー73に入射した緑色光及び赤色光は、ミラー73で反射されて、ビームスプリッタ90に入射し、赤色光が反射されてチャンネルコンデンサ18に導かれ、緑色光が透過してチャンネルコンデンサ9に導かれる。
【0156】
チャンネルコンデンサレンズ9に入射した緑色光は、このチャンネルコンデンサレンズ9により集光されて偏光ビームスプリッタ78に入射し、偏光ビームスプリッタ78により反射されて反射型液晶パネル75に入射されて、反射型液晶パネル75により緑色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて反射し、偏光ビームスプリッタ78を透過して、クロスプリズム20の入射面20bに入射する。
【0157】
また、チャンネルコンデンサ18に入射した赤色光は、このチャンネルコンデンサレンズ18により集光されて偏光ビームスプリッタ80に入射し、偏光ビームスプリッタ80により反射されて反射型液晶パネル77に入射されて、反射型液晶パネル77により赤色に対応する映像信号に応じて空間的に変調されて反射し、偏光ビームスプリッタ80を透過して、クロスプリズム20の入射面20cに入射する。
【0158】
そして、クロスプリズム20に入射した青色光、緑色光及び赤色光は、クロスプリズム20により合成されて、出射面20dから合成光として出射されて、投射レンズ21によりスクリーンに投射される。
【0159】
以上のように、図15に示す投射型映像表示装置は、波長選択性光学絞りフィルタ22により特定の波長成分の光を絞ることでこの波長成分の光を減光することで、上述と同様の効果を得ることができる。
【0160】
さらに、本発明は、上述の反射型液晶パネルに替えて、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)のようなマトリクス状の微小ミラーを用いた空間光変調素子等の、光源から発せられた光を変調するデバイスをライトバルブとして用いる場合等に広く適用可能である。
【0161】
また、本発明においては、波長選択性光学絞りフィルタ22を配する位置は、ランプ1からの照明光の光軸上であり、色分解がなされる前に光学絞りがなされる部位、すなわちフライアイレンズ4の近傍であれば特に限定されることはなく、このような位置に配されることにより、上述した効果を得ることができる。
【0162】
したがって、フライアイレンズを用いた構成例である図1においては、波長選択性光学絞りフィルタ22は、照明光の光軸上でありフライアイレンズ4や、PSコンバータ5の近傍であれば、何れの位置に配しても上述した効果を得ることができる。
【0163】
また、上記においては波長選択性光学絞りフィルタをフライアイレンズやメインコンデンサレンズなどの構成部品にダイクロイックコートした例を示したが、本発明においては、これらの光学系にダイクロイックコートすることは必須ではなく、部品点数が増えても問題のない場合には、フィルタをコートした平面ガラスなどの光学素子を別部材として上述した所定の位置に配することにより上記と同様の効果を得ることができる。
【0164】
この場合においても、上述した効果を得るために追加される部品数は、1点のみであり、従来のNDフィルタをチャンネル毎に入れる方式と比較して、部品点数が増えないため、投射型映像表示装置は、構成が複雑となることがなく、また、安価に製造することができる。
【0165】
そして、本発明の効果の1つであるコントラストの向上という点に注目した場合には、波長選択性光学絞りフィルタをコートする位置は、フライアイレンズの表面に限定されるものではなく、例えば、PSコンバータ5の表面、裏面、メインコンデンサレンズ6の表面、裏面等にコートの位置をとることが可能になる。
【0166】
なお、本発明は、上述した記述に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0167】
【発明の効果】
本発明に係る照明装置は、3原色光で照射する照明装置であって、3原色光を出射する光源と、光源における3原色光の出射側に配され、3原色光の照度を減光調整する波長選択性光学フィルタとを備えてなるものである。
【0168】
波長選択性光学フィルタは、フライアイレンズのレンズ素子単位に対応する小領域に、ランダムに設けられている。フライアイレンズの1つのレンズ素子を透過した光は、液晶パネルの各部を照らす照明光となる。フライアイレンズでは、各レンズ素子を透過した光を液晶パネル上で重ね合わせることで照度分布を均一化するようになっているので、レンズ素子単位に所望の波長を遮蔽することで、全体として波長選択性光学フィルタが減光機能を有する。
【0169】
また、本発明に係る投射型映像表示装置は、3原色光を出射する光源と、当該光源から出射された上記3原色光を分割して複数のレンズ素子を透過することにより出力を均一化する一対のフライアイレンズと、上記3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し他の波長成分の光を透過することにより上記3原色光の照度を減光調整する波長選択性光学フィルタとを備える照明装置と、上記減光された3原色光を波長領域に応じて選択して3原色に分離する色分離手段と、上記色分離手段によって分離された3原色の各出射光を映像信号に基づいて変調する3枚の映像表示パネルと、上記各映像表示パネルで変調された3原色の各出射光を1つに合成する色合成手段と、上記色合成手段からの出射光を受け上記光学像をスクリーン上に投射する投射レンズとを備えてなるものである。
【0170】
以上のように構成された投射型映像表示装置は、照明装置が、フライアイレンズのレンズ素子単位に対応する小領域に、ランダムに設けられた波長選択性光学フィルタを備えている。これにより、この投射型映像表示装置は、各原色光の照度を自在に減光調整することができ、また、表示デバイスに液晶パネルを用いた場合に、コントラストを向上させることができる。
【0171】
そして、従来のNDフィルタをチャンネル毎に入れる方式と比較して、部品点数が増えないため、投射型映像表示装置は、構成が複雑となることがなく、また、安価に製造することができる。 したがって、本発明によれば、簡略な構成により投影光の白色色度を調整可能であり、且つ良好なコントラストを実現可能な照明装置及び投影装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した液晶プロジェクターの光学系を示す構成図である。
【図2】図2は、フライアイレンズ及び波長選択性光学絞りフィルタを説明するための図である。
【図3】図3は、図1における波長選択性光学絞りフィルタをランプ側から見た平面図である。
【図4】図4は、全帯域透過させる波長選択性光学絞りフィルタの波長と透過率との関係を示す特性図である。
【図5】図5は、赤色光のみを透過させる波長選択性光学絞りフィルタの波長と透過率との関係を示す特性図である。
【図6】図6は、青色光と緑色光との通過できる領域が領域Aのみに制限され、減光された状態を示す図である。
【図7】図7は、赤色光の光路を示す図である。
【図8】図8は、フライアイレンズの各レンズ素子の外形に概略合わせた形で領域分割を施した波長選択性光学絞りフィルタを示す平面図である。
【図9】図9は、3つの領域に分割した波長選択性光学絞りフィルタの一例を示す平面図である。
【図10】図10は、モザイク状の分割を施した波長選択性光学絞りフィルタの一例を示す平面図である。
【図11】図11は、小領域ごとにランダムにもうけた波長選択性光フィルタの一例を示す平面図である。
【図12】図12は、フライアイレンズとPSコンバータとを除去し、メインコンデンサレンズの主面に波長選択性光学絞りフィルタを形成した本発明を適用した一変形例を示す構成図である。
【図13】図13は、リレーレンズの代わりにミラーを用いて光路長を揃える本発明を適用した他の変形例を示す構成図である。
【図14】図14は、クロスプリズムの代わりにミラーを用いて原色光を合成する本発明を適用したさらに他の変形例を示す構成図である。
【図15】図15は、反射型液晶パネルを用いた光学系を有する本発明を適用したさらに他の変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ランプ、2 照明装置、3,4 フライアイレンズ、6 メインコンデンサーレンズ、7,8 ダイクロイックミラー、9 チャンネルコンデンサーレンズ、10 液晶パネル、21 投影レンズ、22 波長選択性光学絞りフィルター、31 小領域

Claims (8)

  1. 3原色に対応する波長成分の光を含む3原色光を照射する照明装置であって、
    上記3原色光を出射する光源と、
    複数のレンズ素子から構成され、上記光源から出射された上記3原色光を分割して、上記複数のレンズ素子を透過することにより上記3原色光の出力を均一化する一対のフライアイレンズと、
    上記一対のフライアイレンズのうち上記光源から遠い側のフライアイレンズに隣接して配置され、上記3原色光に含まれる3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し、他の波長成分の光を透過する領域が設けられた波長選択性光学フィルタとを備え、
    上記波長選択性光学フィルタは、上記一対のフライアイレンズを構成する各レンズ素子単位に対応した複数の小領域に分割され、上記3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し、他の波長成分の光を透過する所定の絞りをなす小領域が上記レンズ素子単位に対応してランダムに形成され、他の小領域を上記3原色光を透過する領域としたことを特徴とする照明装置。
  2. 上記一対のフライアイレンズは、上記光源から遠い側のフライアイレンズの一方の主面が平面とされ、上記波長選択性光学フィルタは、上記光源から遠い側のフライアイレンズの平面とされた一方の主面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 上記波長選択性光学フィルタの複数の小領域は、上記3原色光の赤色、緑色及び青色の波長成分の光に対応してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 上記光源は、メタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプであることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  5. 3原色に対応する波長成分の光を含む3原色光を出射する光源と、複数のレンズ素子から構成され、上記光源から出射された上記3原色光を分割して、上記複数のレンズ素子を透過することにより上記3原色光の出力を均一化する一対のフライアイレンズと、上記一対のフライアイレンズのうち上記光源から遠い側のフライアイレンズに隣接して配置され、上記3原色光に含まれる3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し、他の波長成分の光を透過する領域が設けられた波長選択性光学フィルタとを備え、上記波長選択性光学フィルタは、上記一対のフライアイレンズを構成する各レンズ素子単位に対応した複数の小領域に分割され、上記3原色のうち少なくとも1色に対応する波長成分の光を選択的に減光又は遮蔽し、他の波長成分の光を透過する所定の絞りをなす小領域が上記レンズ素子単位に対応してランダムに形成され、他の小領域を上記3原色光を透過する領域とした照明装置と、
    上記波長選択性光学フィルタから出力された上記3原色光を3原色の各色に対応する波長成分の光に分離する色分離手段と、
    上記色分離手段によって分離された3原色の各色に対応する波長成分の光を映像信号に基づいて変調する3枚の映像表示パネルと、
    上記各映像表示パネルで変調された3原色の各色に対応する波長成分の光を1つに合成する色合成手段と、
    上記色合成手段により合成された光をスクリーン上に投射する投射レンズとを備えることを特徴とする投射型映像表示装置。
  6. 上記一対のフライアイレンズは、上記光源から遠い側のフライアイレンズの一方の主面が平面とされ、上記波長選択性光学フィルタは、上記光源から遠い側のフライアイレンズの平面とされた一方の主面に形成されていることを特徴とする請求項5記載の投射型映像表示装置。
  7. 上記波長選択性光学フィルタの複数の小領域は、上記3原色光の赤色、緑色及び青色の波長成分の光に対応してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項5記載の投射型映像表示装置。
  8. 上記光源は、メタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプであることを特徴とする請求項5項記載の投射型映像表示装置。
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