JP4053118B2 - トグル型手動弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置のガスラインに使用されるトグル型手動弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的に用いられているトグル型手動弁としては、図7、図8に示すような構成が知られている。その概略について説明すると、ケース1内に弁棒3が軸方向に移動可能に支持されている。弁棒3はケース1内に設けられたスプリング2により先方(図において下方)に付勢され、弁体押えピース4を介してダイヤフラム5を弁座シート9に対して押圧してボディ10のガス流路を遮断することができるようになっている。弁棒3がスプリング2の弾性に抗し、図において上方へ後退することにより、ダイヤフラム5が自身の復元力により弁座シート9から離れ、ガス流路が連通されるようになっている。弁棒3はケース1の上端に設けられたカバー7の透孔8から外方へ突出され、この突出端部にレバー6の一端が回転可能に連結されている。
【0003】
そして、図7に示すように、レバー6を倒すように回転させ、スプリング2の弾性と共に弁棒3を前進させることにより、前記のように弁体押えピース4を介してダイヤフラム5を閉じることができる。これとは逆に、図8に示すように、レバー6を起こすように回転させ、弁棒3をスプリング2の弾性に抗して後退させることにより、前記のようにダイヤフラム5が弁棒3により押圧力から解放され、自身の復元力により開くことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来例のトグル型手動弁は、弁棒3をケース1の上端のカバー7の透孔8より突出させ、弁棒3の突出端部にレバー6を回転可能に取り付けているため、弁全体が大きく、設置に大きなスペースを必要とする。従って、パネル状に集積化されたガスラインに使用するには不適である。また、レバー6がケース1外に設けられているため、不用意な接触により誤作動を起こすことがあり、信頼性に劣る。さらに、弁開閉のためにレバー6を回転させる際、レバー6の基端とカバー7の上面との間で摺動抵抗が生じると共に、弁棒3への曲げ応力が発生し、弁の開閉操作をスムーズに行うことができない。
【0005】
本発明の目的は、弁全体を小型化し、設置に大きなスペースを必要とせず、パネル状に集積化するガスラインに使用するのに適応させることができ、また、不用意な接触による誤作動を防止して信頼性を向上させることができるようにしたトグル型手動弁を提供するにある。
【0006】
本発明の他の目的は、手動レバーを回転操作する際の摺動抵抗を減少させ、且つダイヤフラムの押えピース、弁棒、連接棒からなる操作部材への曲げ応力の発生をなくし、弁をスムーズに開閉できるようにしたトグル型手動弁を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のトグル型手動弁は、半導体製造装置のガスラインに接続されるガス流路を有するボディの内部に、前記ガス流路を連通、若しくは遮断するダイヤフラムを押えピースを介して弁棒で開閉可能に設けるトグル型手動弁において、前記ボディに接続されるケース側に形成した円弧面を有する穴に手動レバーの円弧面を呈する先端部を挿入し、両者の円弧面の摺動により手動レバーの先端部に設けた回転軸を介して前記穴に連結すると共に、前記弁棒の上端に連接棒の一端部をピンを介して回転可能に連結し、前記連接棒の他端部を前記手動レバーの回転軸の偏心位置に設けた軸に回転可能に連結し、前記ピンと前記回転軸の軸線は、前記弁棒の軸線上に位置するように配置され、この連接棒の先端に開弁用の切欠及び閉弁用の切欠を形成すると共に、前記手動レバーの軸方向内側にロックピンを移動可能に螺合し、又は、前記手動レバーの軸方向内側にロックピンを前記切欠側に付勢されたスプリングを介して移動可能に設け、このロックピンの軸方向の移動と前記手動レバーの回転に伴って、前記ロックピンを前記開弁用の切欠及び閉弁用の切欠に選択的に離脱可能で、しかも、前記ロックピンの軸心が前記軸の軸心より側方にずれた状態に係合するようにしたものである。
【0008】
前記のように構成された本発明によれば、手動レバーの先端部をケースに挿入した状態で回転可能に支持しているので、弁全体を小型化し、設置に大きなスペースを必要としない。また、ダイヤフラムの開閉位置で弁軸、連接棒等をロック状態に保持することができるので、不用意な接触による誤作動を防止することができる。
【0009】
また、手動レバーをケースに円弧面の摺動により回転させるように支持させ、しかも、偏心位置の軸の移動により弁軸や連接棒等を作動させることにより、手動レバーを回転操作する際の摺動抵抗を減少させ、かつダイヤフラムの弁軸や連接棒等への曲げ応力の発生をなくすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実施形態として集積化用ダイヤフラム弁に適用した場合について図1、図2を参照しながら説明する。
【0010】
図1、図2において、10は弁本体、11は手動部である。弁本体10について説明すると、ボディ12が底部を有する筒状に形成され、ボディ12の底部中心部にガス流入通路13が垂直方向に形成され、ガス流入通路13の側方にずらした位置でガス流出通路14が垂直方向に形成されている。ガス流入通路13の上端開口縁部には弁座シート15がかしめ止めにて固定されている。ボディ12の底部内側の周縁部に突起19が形成され、この突起19にダイヤフラム16の周縁部がボンネット18により押さえられ、ボンネット18は後述する手動部11の接続用の筒体20がボディ12へ螺着されることにより取り付けられている。ボンネット18に押えピース17が軸方向に移動可能に支持されている。そして、弁座シート15に弁体であるダイヤフラム16が押えピース17の押圧により密着されることにより閉弁され(図2参照)、押えピース17によるダイヤフラム16に対する押圧力が解除され、ダイヤフラム16が自身の復元力により弁座シート15から離隔することにより、開弁されるようになっている(図1参照)。閉弁によりガス流入通路13とガス流出通路14とが遮断され、開弁によりガス流入通路13とガス流出通路14とが連通される。
【0011】
ボディ12の外周下端部には鍔21が設けられ、この鍔21の上側外周にナット22が嵌合されている。ナット22は上端部外周に鍔状突出部を有し、下部外周に外ねじを有している。そして、ボディ12の下部が、二点鎖線で示す流路ブロック23の凹部24内に挿入された状態でナット22が凹部24の上部内に螺着されることにより、ボディ12が流路ブロック23に対して交換可能に取付けられるようになっている。
【0012】
手動部11について説明すると、前記のようにボディ12に取り付けられた筒体20と、この筒体20の上部大径部に螺着により固定されたケース本体26と、このケース本体26の上端部に螺着により固定されたカバー33と、カバー33の穴に取付けられたホルダー34とからケースが構成されている。筒体20およびケース本体26の内側には弁棒25が軸方向に移動可能に支持され、この弁棒25の前進、若しくは後退により押えピース17、すなわち、ダイヤフラム16を押圧し、若しくは解放することができる。ケース本体26内にはスプリング27が設けられ、このスプリング27により弁棒25がその上端大径部において押えピース17およびダイヤフラム16側へ加圧されている。弁棒25の上端部には連接棒28の下端部が同一軸線上でピン29により回転可能に連結されている。
【0013】
ホルダー34は一方の対向面が円弧面となり、この円弧面を挟む対向面がほぼ平行な平面となる穴34aを有している。手動レバー30は中空状に形成され、先端部の外側はホルダー34の穴34aに対応し得るように曲面と平面とから成り、この先端部がホルダー34の穴34aに回転可能に挿入されるとともに、回転中心部で平面側に突出された回転軸32により回転可能に連結されている。回転軸32はその軸心が、弁棒25の軸線とピン29の軸心を通る線上に位置するように配置されている。手動レバー30の先端部内側に連接棒28の上端部が挿入され、連接棒28の上端部には手動レバー30における先端部がその偏心位置で、しかも、手動レバー30の軸線より側方へずらした位置で前記回転軸32と軸心が平行となるように配置された軸31により回転可能に連結されている。そして、トグル型の手動レバー30が回転軸32を中心として回転することにより、回転軸32に対して軸31が偏心移動し、この軸31を介して連接棒28、弁棒25が短い距離で上下動し得るようになっている。この連接棒28の下降により前記のように押えピース17を介してダイヤフラム16が加圧されて閉弁され、連接棒28の上昇によりダイヤフラム16および押えピース17が押圧から解放されて開弁されるようになっている。連接棒28を上方へ移動させ、若しくは下方へ移動させた状態で偏心位置の軸31の軸心がピン29と回転軸32の軸心を結ぶ線よりいずれかの方向にずれて安定状態に保持されるようになっている。
【0014】
手動レバー30の基部側の内側にはねじが形成され、このねじに手動レバー30、連接棒28、弁棒25をロックするためのピン35が回転可能に、かつ軸方向に移動可能に螺入されている。連接棒28の上端周縁部の2箇所に開弁用の切欠36と閉弁用の切欠37とが形成されている。そして、連接棒28の上昇位置(開弁位置)でロックピン35を前進させることにより、その先端部が連接棒28の開弁用の切欠36に係合され、ロックピン35を後退させることにより、その先端部が開弁用の切欠36から離脱されるようになっている。連接棒28の下降位置(閉弁位置)でロックピン35を前進させることにより、その先端部が連接棒28の閉弁用の切欠37に係合され、ロックピン35を後退させることにより、その先端部が閉弁用の切欠37から離脱されるようになっている。そして、ロックピン35が開弁用の切欠36、若しくは閉弁用の切欠37に係合されることにより、ロックピン35の軸心が軸31の軸心より側方にずれているので、ダイヤフラム16の開位置、若しくは閉位置で手動レバー30、連接棒28及び弁棒25が作動しないようにロック状態に保持されるようになっている。
【0015】
上記構成において、以下、その動作について説明する。図2に示す閉弁状態において、まず、ロックピン35を回転させて上方へ後退させ、その先端部を連接棒28の閉弁用の切欠37から外す。次に、前記状態で図1に示すように、手動レバー30を回転軸32を中心としてホルダー34に対して回転させる。図示例の場合、手動レバー30を約60度回転するように引き起こす。この手動レバー30の回転に伴い、スプリング27の弾性に抗して偏心位置の軸31を介して連接棒28及び弁棒25を引き上げる(後退させる)。これによりダイヤフラム16は押えピース17の押圧力から解放され、自身の復元力により弁座シート15から離れ、開弁される。この状態で軸31の軸心がピン29と回転軸32の軸心を通る線上より僅に側方へずれることにより、手動レバー30が一応安定状態に保持されるが、不用意な接触により作動するおそれがある。そこで、手動レバー30の内側にロックピン35をねじ込んで前進させ、この先端部を連接棒28の開弁用の切欠36に係合することにより、手動レバー30、連接棒28、弁棒25を作動しないようにダイヤフラム16の開位置でロックすることができる。従って、ガス流入通路13とガス流出通路14とを連通状態に保持することができる。
【0016】
図1に示す開弁状態において、まず、手動レバー30の内側のロックピン35を逆方向に回転して上方へ後退させ、その先端部を連接棒28の開弁用の切欠36から外す。次に、手動レバー30を図2に示すように、回転軸32を中心としてホルダー34に対して約60度逆回転させて倒す。この手動レバー30の回転に伴い、偏心位置の軸31を介してスプリング27の加圧力と共に連接棒28及び弁棒25を押し下げる。この弁棒25の下降に伴い、ダイヤフラム16は押えピース17により押圧されて弁座シート15に密着し、閉弁される。この状態で軸31の軸心がピン29と回転軸32の軸心を通る線上より側方へずれることにより、手動レバー30が一応安定状態に保持されるが、不用意な接触により作動するおそれがある。そこで、手動レバー30の内側にロックピン35をねじ込んで前進させ、その先端部を連接棒28の閉弁用の切欠37に係合することにより、手動レバー30、連接棒28、弁棒25を作動しないようにダイヤフラム16の閉位置でロックすることができる。従って、ガス流入通路13とガス流出通路14とを遮断状態に保持することができる。
【0017】
次に、本発明の第2の実施形態として一般用のダイヤフラム弁に適用した場合について図3、図4を参照しながら説明する。この実施形態においては、弁本体10が直接ガス配管に接続される為、図1、図2に示す上記第1の実施形態の場合のように流路ブロック23に取付けるためのナット22を備えていない。
【0018】
以下、本実施形態においては、上記第1の実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略し、主として異なる構成について説明する。上記第1の実施形態においては、ダイヤフラム16を操作するための部材として押えピース17と弁棒25と連接棒28とを用いているが、本実施形態においては、図3、図4に示すように、連接棒28を廃止し、押えピース17と弁棒25とを用いている。そして、弁棒25が上方に高く突出するように延長され、手動レバー30の先端部の内側に挿入される突出部38の上端部2箇所に開弁用の切欠36と閉弁用の37が形成されている。突出部38の上端部に水平方向の長穴44が形成され、この長穴44に手動レバー30の偏心位置の軸31が回転可能に、且つ移動可能に連繋されている。また、上記第1の実施形態における手動レバー30の内側のねじ込み構造のロックピン35に代えた係合手段39が用いられている。即ち、手動レバー30の基部側の筒状部内に、下部に鍔40を有するロックピン41がスプリング42を外装した状態で挿入され、ロックピン41における手動レバー30の上方突出端部にノブ43が螺着等により一体的に設けられている。
【0019】
上記構成において、以下、その動作について説明する。図4に示す閉弁状態において、まず、ロックピン41をノブ43の操作によりスプリング42の弾性に抗して引き上げ(後退させ)、その先端部を弁棒25の突出部38の閉弁用切欠37から外す。次に、前記状態を保って図3に示すように、手動レバー30を回転軸32を中心としてホルダー34に対して回転させる。図示例の場合、手動レバー30を約60度回転するように引き起こす。この手動レバー30の回転に伴い、スプリング27の弾性に抗して偏心位置の軸31を介して弁棒25を引き上げる(後退させる)。これによりダイヤフラム16は押えピース17の押圧力から解放され、自身の復元力により弁座シート15から離れ、開弁される。この状態で軸31の軸心がピン29と回転軸32の軸心を通る線上より僅に側方へずれることにより、手動レバー30が一応安定状態に保持されるが、不用意な接触により作動するそれがある。そこで、レバーロックピン41を解放すると、スプリング42に付勢されて弁棒25の突出部38の開弁用切欠36に係合し、手動レバー30、弁棒25を作動しないようにダイヤフラム16の開位置でロック状態に保持し、ガス流入通路13とガス流出通路14とを連通状態に保持することができる。
【0020】
図3に示す開弁状態において、まず、ロックピン41をスプリング42の弾性に抗して引き上げ、その先端部を弁棒25の突出部38の開弁用切欠36から外す。次に、前記状態を保って手動レバー30を図4に示すように、回転軸32を中心としてホルダー34に対して約60度逆回転させて倒す。この手動レバー30の回転に伴い、偏心位置の軸31を介して弁棒25をスプリング27の押圧力と共に押し下げる。これにより、ダイヤフラム16は押えピース17により押圧されて弁座シート15に密着し、閉弁される。この状態で軸31の軸心がピン29と回転軸32の軸心を通る線上より側方へずれることにより、手動レバー30が一応安定状態に保持されるが、不用意な接触により作動するおそれがある。そこで、ロックピン41を解放すると、ロックピン41がスプリング42に付勢されて弁棒25の突出部38の開弁用切欠37に係合し、手動レバー30、弁棒25を作動しないようにダイヤフラム16の閉位置でロック状態に保持し、ガス流入通路13とガス流出通路14とを遮断状態に保持することができる。
【0021】
次に、本発明の第3の実施形態について図5、図6を参照しながら説明する。この実施形態においては、弁体の操作部材のロック手段に特徴を有するので、このロック手段についてのみ説明し、その他の構成については上記第1、若しくは第2の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0022】
この実施形態においては、図5、図6に示すように、手動レバー30が先端部30aとレバー本体部30bとに分割され、先端部30a側とレバー本体部30b側とに対応するように凹入穴45と突起46とが1箇所、若しくは複数箇所(図示例では2箇所)に形成されている。そして、突起46が凹入穴45に嵌合されることにより、レバー本体部30bが先端部30aに連結され、突起46が凹入穴45から離脱されることにより、レバー本体部30bが先端部30aから分離されるようになっている。
【0023】
したがって、前記のように手動レバー30の操作によって図5に示すように開弁状態にし、若しくは図6に示すように閉弁状態にし、その後、前記のようにレバー本体部30bを先端部30aから外しておく(実線参照)。これにより先端部30aはケースのホルダー34から突出している部分が短く、不用意な接触によって、かなり強く設定されているスプリング27(図1ないし図4参照)の弾性に抗して作動するおそれはないので、開弁状態、若しくは閉弁状態で確実ロックした状態に保持することができる。また、前記のようにレバー本体部30bを先端部30aに連結することにより(鎖線参照)、閉弁状態、若しくは開弁状態に作動させることができる。
【0024】
上記第1、2の実施形態によれば、任意の人がロックピン35、若しくは41を操作することにより、ロック状態が解除されるおそれがあるが、この第3の実施形態によれば、レバー本体部30bを先端部30aから外すことによりロック状態となるので、任意の人が開閉、若しくは閉弁の操作を行うおそれがなくなる。
【0025】
以上説明したように本発明の各実施形態によれば、トグル構造の手動レバー30の先端部をケースのカバー33に取付けたホルダー34に回転可能に保持させ、手動レバー30がケース外へ突出する長さを短くしているので、弁全体を小型化し、設置に大きなスペースを必要とせず、パネル状に集積化したガスラインに使用するのに適する。また、手動レバー30に設けたロックピン35、若しくは41と連接棒28、若しくは弁棒25の突出部38に形成した開弁用切欠36及び閉弁用切欠37との選択的係合により、または手動レバー30を分割型に構成して操作後にレバー本体部30bを先端部30aから外すことにより、弁体の開位置、閉位置で弁棒25等の操作部材をロック状態に保持することができるので、不用意な接触による誤作動がなく、信頼性を向上させることができる。さらに手動レバー30はホルダー34に対して円弧面の摺動により回転させるようにしているので、摺動抵抗が少なく、しかも偏心位置の軸31により弁棒25等の操作部材を上下させるので、操作部材に曲げ応力が発生せず、弁をスムーズに開閉できる。
【0026】
なお、ダイヤフラム16の操作部材、この操作部材のロック手段については上記各実施形態の構成に限定されるものではない。このほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、弁開閉用の押えピース、弁軸、連接棒からなる操作部材に対してトグル構造で連結する手動レバーの先端部をケースに挿入した状態で回転可能に支持しているので、弁全体を小型化し、設置に大きなスペースを必要とせず、パネル状に集積化するガスラインに使用するのに適する。また、ダイヤフラムの開閉位置で前述の操作部材をロック状態に保持することができるので、不用意な接触による誤作動を防止して信頼性を向上させることができる。
【0028】
また、手動レバーをケースに円弧面の摺動により回転させるように支持させ、しかも、偏心位置の軸の移動により操作部材を作動させることにより、手動レバーを回転操作する際の摺動抵抗を減少させ、かつダイヤフラムの操作部材への曲げ応力の発生をなくし、弁をスムーズに開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態によるトグル型手動弁を示し、開弁状態の縦断面図である。
【図2】 同トグル型手動弁を示し、閉弁状態の縦断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態によるトグル型手動弁を示し、開弁状態の縦断面図である。
【図4】 同トグル型手動弁を示し、閉弁状態の縦断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態によるトグル型手動弁を示し、開弁状態の一部正面図である。
【図6】 同トグル型手動弁を示し、閉弁状態の一部正面図である。
【図7】 従来のトグル型手動弁の閉弁状態を示す縦断面図である。
【図8】 従来のトグル型手動弁の開弁状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
16 ダイヤフラム
17 押えピース
25 弁棒
26 ケース
27 スプリング
28 連接棒
30 手動レバー
31 偏心位置の軸
32 回転軸
33 ケースのカバー
34 ホルダー
35 ロックピン
36 開弁用の切欠
37 閉弁用の切欠
41 ロックピン
Claims (1)
- 半導体製造装置のガスラインに接続されるガス流路を有するボディの内部に、前記ガス流路を連通、若しくは遮断するダイヤフラムを押えピースを介して弁棒で開閉可能に設けるトグル型手動弁において、前記ボディに接続されるケース側に形成した円弧面を有する穴に手動レバーの円弧面を呈する先端部を挿入し、両者の円弧面の摺動により手動レバーの先端部に設けた回転軸を介して前記穴に連結すると共に、前記弁棒の上端に連接棒の一端部をピンを介して回転可能に連結し、前記連接棒の他端部を前記手動レバーの回転軸の偏心位置に設けた軸に回転可能に連結し、前記ピンと前記回転軸の軸線は、前記弁棒の軸線上に位置するように配置され、この連接棒の先端に開弁用の切欠及び閉弁用の切欠を形成すると共に、前記手動レバーの軸方向内側にロックピンを移動可能に螺合し、又は、前記手動レバーの軸方向内側にロックピンを前記切欠側に付勢されたスプリングを介して移動可能に設け、このロックピンの軸方向の移動と前記手動レバーの回転に伴って、前記ロックピンを前記開弁用の切欠及び閉弁用の切欠に選択的に離脱可能で、しかも、前記ロックピンの軸心が前記軸の軸心より側方にずれた状態に係合するようにしたことを特徴とするトグル型手動弁。
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