JP4052816B2 - 鋳造ラインにおける解枠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳物製品を製造する鋳造ラインにおいて鋳造製品を鋳造枠から取り出して型砂を取り除く、鋳造ラインにおける解枠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車部品などのある種の製品や部品は、鋳造製品によって構成されている。鋳造製品は、図5(A)(B)に示すように、上枠21aと下枠21bとで構成された鋳造枠21を用い、各枠内にそれぞれ別途に型砂22a,22bを充填して鋳型を造型し、注湯作業の直前に上枠21aと下枠21bとを重ね合せて、型砂22a,22bの組み合わせによって構成された型砂22よりなる鋳型内に、湯口22cから鋳物原料を溶融した湯を注湯し、原料が固化(凝固)した後、鋳造製品23を型砂22とともに鋳造枠21から抜き出し、さらに、型砂22を破砕し鋳造製品23に付着した型砂を分離することによって製造している。この鋳造枠1から鋳造製品23を抜き出し、付着した型砂を分離する工程を解枠工程と称し、自動化した解枠装置が採用されている。
【0003】
図6(A)(B)は、従来の解枠装置の概略平面図および正面図を示す。図6(A)(B)において、21は図5(A)(B)に示す上枠21aおよび下枠21bからなる鋳造枠で、各枠内に充填された型砂22aおよび22bによる型砂22が収容されており、この型砂22内に溶解された鋳物原料が注湯されて固化(凝固)した鋳造製品23が収容されている。この鋳造枠21は、図6(A)の矢印方向からコンベアなどの搬送装置によって間欠的に順次送られてくる。24は前記鋳造枠1の搬送路における所定位置の下方に配置されたパンチアップテーブルで、鋳造枠21内の鋳造製品23を型砂22とともに押し上げて、鋳造枠21から抜き出すものである。したがって、そのテーブル板24aの外形寸法は、鋳造枠21の内形寸法より若干小さく設定されている。25は前記パンチアップテーブル24で型砂22ごと鋳造枠21から抜き出された鋳造製品23を、鋳造枠21の搬送方向と直交方向に押し出すプッシャーである。26はプッシャー25によって型砂22とともに押し出された鋳造製品23を加振して、鋳造製品23を湯道部分から折り取るとともに、鋳造製品23に付着した型砂22を分離して落とすシェイカーである。27はシェイカー26で型砂22を落とした鋳造製品23を受け取って搬送するとともに、搬送中に冷却する冷却バスケットである。
【0004】
次に、上記の解枠装置の動作について説明する。図外位置で上枠21aおよび下枠21bにそれぞれ型砂22aおよび22bを充填して、これらを重ね合わせて鋳造枠21を構成するとともに、型砂22aおよび22bを組み合わせて型砂22よりなる鋳型を構成し、その鋳型内に鋳造製品の原料を溶融した湯を注湯した鋳造枠21を、コンベアなどによって間欠的に、順次、パンチアップテーブル24の位置に向かって搬送する。鋳造枠21がパンチアップテーブル24の位置に来ると、鋳造枠21が停止する。すると、パンチアップテーブル24のテーブル板23aが上昇して、鋳造枠21内の鋳造製品23を型砂22とともに押し上げる。すると、プッシャー25の押し板25aが鋳造製品23を型砂22とともに図示右方に押し出して、シェイカー26上に搬送する。プッシャー25が元の位置に退避すると、シェイカー26が加振されて、鋳造製品23が湯道部分から折り取られるとともに、型砂22が破碎されて鋳造製品23に付着した型砂22が分離される。鋳造製品23から分離された型砂22はシェイカー26の隙間から落下して、シェイカー26上には鋳造製品23だけが残る。こうして、型砂22が分離された鋳造製品23は、再びプッシャー25の押し板25aによって押し出されて冷却バスケット27に移載され、図6(A)の矢印方向に搬送されていき、この搬送中に冷却される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、塊状の小さい鋳造製品は上記解枠装置で問題なく取り扱いできるが、シリンダブロックなどの比較的大きい鋳造製品においては、プッシャー25による鋳造製品23の押し出し時に、図7(A)に示すように、鋳造製品23の大きい部分23aが小さい部分23bの上に倒れかかったり、図7(B)に示すように、鋳造製品23の大きい部分23a.23aが小さい部分23bを巻き込んだり、あるいは、図7(C)に示すように、プッシャー25と鋳造製品23の大きい部分23aとの間に小さい部分23bが挟まれたりして、鋳造製品23の小さい部分23bが割れたり、摩擦によって摩耗したりすることがある。
【0006】
また、シェイカー26による加振時にも、鋳造製品23の大きい部分23aが小さい部分23bの上に転倒や巻き込みを起こしたり、摩擦したりすることがある。このような、鋳造製品の転倒、巻き込み、摩擦が起こると、その衝撃や摩擦によって鋳造製品に割れや摩耗が頻発し、大きい鋳造製品と小さい鋳造製品との両方の解枠に共用する汎用ラインとして非常に大きな問題点があった。
【0007】
本発明はこのような問題点を解決するために提案されたものであり、鋳造ラインにおける汎用性の高い解枠装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載された鋳造ラインにおける解枠装置は、上記課題を解決するために、鋳造枠内に型砂とともに収容された鋳造製品を型砂とともに鋳造枠から抜き出すパンチアップテーブルと、パンチアップテーブルによって抜き出された鋳造製品を押し出すプッシャーと、プッシャーによって押し出された鋳造製品を加振する加振力が強いシェイカーと、このシェイカーで型砂を落とした鋳造製品を冷却する冷却バスケットとを具備する鋳造ラインにおける解枠装置において、加振力が弱いシェイカーを設けるとともに、前記パンチアップテーブルの上方に大きい鋳造製品を把持して前記加振力の弱いシェイカーに移載する移載手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
このような鋳造ラインにおける解枠装置によれば、小さい鋳造製品の場合は、従来と同様に、プッシャーによって鋳造製品を押し出して加振力の大きなシェイカーに移載して型砂を破砕して分離することができ、大きい鋳造製品の場合は、移載手段によって、鋳造製品を把持して加振力の弱いシェイカーに移載させて型砂を分離することができ、大きい鋳造製品と小さい鋳造製品とで使い分けすることができ、大きい鋳造製品の場合には、加振力の弱いシェイカーを使用するので、衝撃や巻き込みによるによる鋳造製品の割れや、摩擦による鋳造製品の摩耗などの不具合をなくすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る鋳造ラインにおける解枠装置について、図1および図2を参照して説明する。図1は鋳造ラインにおける解枠装置の概略正面図で、図2はその平面図である。なお、図2においては、移載手段を図面の煩雑化を避けるために、図示を割愛している。
【0011】
図1および図2において、1は鋳造枠で、図5(A)(B)と同様に、上枠1aと下枠1bとで構成されており、各枠内にそれぞれ別途に型砂2aおよび2bを充填し、これらの上枠1aと下枠1bとを重ね合わせて、前記型砂2aおよび2bを一体化した型砂2で鋳型が構成されている。この鋳型内に鋳造製品の原料を溶融した湯が注湯されて、固化(凝固)した鋳造製品3が収容されている。この鋳造枠1はコンベアなどによって複数個が図2の矢印方向に間欠的に順次搬送されてくる。4は鋳造枠1の搬送路の下方に設けられたパンチアップテーブルで、そのテーブル板4aの外形寸法は前記鋳造枠1の内形寸法より若干小さく設定されており、鋳造枠1内を昇降可能になっている。5は鋳造枠1の搬送方向と直角に配置されたプッシャーである。このプッシャー5は従来のプッシャー5に比較して、後述する理由により、その押し出しストローク寸法が小さく設定されている。6はプッシャー5の前方に配置された加振力が強い第1シェイカーである。7は第1シェイカー6の前方に配置された加振力が弱い第2シェイカーである。前記第1シェイカー6および第2シェイカー7は、例えば、複数本の棒状部材を鋳造製品3より小さい所定の間隙寸法で並置したスノコ状あるいは格子状に組んだ構成を有する。8は第2シェイカー7の前方に配置された冷却バスケットである。
【0012】
10は本発明の特徴部分である移載手段で、パンチアップテーブル4の上方に配置されており、第1,第2シェイカー6,7の長手方向に沿って伸びるレール11と、このレール11に移動自在に取り付けられた台車12と、この台車12に吊り下げ状に取り付けられた昇降自在の把持手段13と、台車12の前方位置に取り付けられた昇降自在の押し板14とで構成されている。図中15は把持手段13の昇降用の油圧シリンダ、16は押し板14の昇降用の油圧シリンダである。
【0013】
図3は移載手段10における把持手段13の側断面図を示す。図1および図3において、13aは取付板で、その両端に端板13b,13bを取り付け、両端板13b,13b間に2本の回動軸13c,13cを架設し、各回動軸13c,13cに回動ヘッド13d,13dを固定し、各回動ヘッド13d,13dに把持爪13e,13eを取り付けたものである。各把持爪13e,13eは、駆動手段(図示省略)により同期して相互に接近または離隔するように動作し、接近したときに、鋳造製品3を型砂2とともに把持して、台車12により搬送可能に構成されている。また、鋳造製品3を型砂2とともに弱い加振力のシェイカー7に移載後にその把持力を大きくすることによって、鋳造製品3が収容されている型砂2を破砕するとともに、鋳造製品3を湯道部分から折り取るように構成されている。
【0014】
次に、上記鋳造ラインにおける解枠装置の動作について説明する。図外の位置で、鋳造枠1の型砂2内に鋳造製品の原料を溶融した湯が注湯される。その湯が固化(凝固)した鋳造製品3が収容されている鋳造枠1が、図2の矢印方向に間欠的に搬送されてくる。鋳造枠1がパンチアップテーブル4の位置に来て停止すると、パンチアップテーブル4のテーブル板4aが上昇して、鋳造枠1内の鋳造製品3を型砂2とともに押し上げて抜き取る。その上昇高さは、テーブル板4aの上面が第1,第2シェイカー6,7の上面と面一になる位置か、またはそれよりも若干高い位置である。ここまでの動作は、鋳造製品3の大きさに関係なく同様である。
【0015】
以降の動作は、基本的には、鋳造製品3の大きさによって相違するので、まず、小さい鋳造製品3Aの場合について説明し、次いで大きい鋳造製品3Bの場合について説明する。なお、移載手段10の把持手段13および押し板14は、それぞれ油圧シリンダ15および16によって上昇させておく。
【0016】
小さい鋳造製品3Aの場合は、鋳造枠1の型砂2内に収容された小さい鋳造製品3Aが、パンチアップテーブル4によって型砂2とともに鋳造枠1から抜き出されて上昇させられると、プッシャー5の押し板5aが鋳造製品3Aを型砂2とともに押し出して、第1シェイカー6上に押し出す。プッシャー5が元の位置に復帰すると、シェイカー6が加振されて、その振動によって鋳造製品3Aが湯道部分から折り取られて切り離されるとともに、鋳造製品3Aが収容されている型砂2が破砕され、さらに鋳造製品3Aに付着している型砂2が分離されて、シェイカー6の隙間から落下することによって、鋳造製品3Aが現れる。すると、油圧シリンダ16によって押し板14が下降し、続いて台車12がレール11に沿って移動する。すると、台車12の前方に取り付けられている押し板14が、シェイカー6上の鋳造製品3Aを押し出して、冷却バスケット8に移載して、冷却バスケット8で搬送中に冷却される。なお、図2のシェイカー6上には、押し板14の押し出し動作を説明するために、押し板14を2点鎖線14’で示している。
【0017】
一方、大きい鋳造製品3Bの場合は、鋳造枠1の型砂2内に収容された大きい鋳造製品3Bが、パンチアップテーブル4によって型砂2とともに鋳造枠1から抜き出されて上昇させられると、把持手段13の把持爪13e,13eが駆動手段(図示省略)によって開状態になり、続いて油圧シリンダ15によって下降し、把持爪13e,13eが駆動手段によって閉状態になって、鋳造製品3Bを型砂2とともに把持して、油圧シリンダ15によって再度上昇する。すると、台車12が水平移動して加振力が弱い第2シェイカー7の上方に位置すると、油圧シリンダ15によって把持手段13が下降してシェイカー7上に鋳造製品3Bを型砂2とともに移載する。この状態で、把持手段13により型砂2を破砕するとともに、鋳造製品3Bを湯道部分から折り取る。その後、一旦、油圧シリンダ16によって押し板14が上昇させられる。すると、第2シェイカー7が加振されて、その振動によって鋳造製品3Bに付着している型砂2が分離されてシェイカー7の隙間から落下することによって、鋳造製品3Bが現れる。すると、再度、押し板14が油圧シリンダ16によって下降し、続いて台車12がレール11に沿って移動する。それによって、台車12の前方に取り付けられている押し板14が、第2シェイカー7上の鋳造製品3Bを押し出して、冷却バスケット8に移載して、冷却バスケット8で搬送中に冷却される。なお、図2のシェイカー7上には、押し板14の動作を説明するために、押し板14を2点鎖線14’’で示している。
【0018】
以上のように、上記実施形態の鋳造ラインにおける解枠装置によれば、小さい鋳造製品3Aの場合は、プッシャー5および加振力が強い第1シェイカー6を使用し、大きい鋳造製品3Bの場合は、移載手段10および加振力が弱い第2シェイカー7を使用することによって、小さい鋳造製品3Aと大きい鋳造製品3Bとの解枠動作を使い分けることができ、しかも、大きい鋳造製品3Bを加振力が弱いシェイカー7で加振するので、鋳造製品3Bが衝撃や巻き込みによって割れたり、あるいは、摩擦によって摩耗したりすることが防止できる。
【0019】
上記の実施形態では、把持爪13e,13eの把持力を調節することによって、大きい鋳造製品3Bを移載したり、型砂2を破砕および鋳造製品3Bを湯道部分から折り取ったりする場合について説明したが、鋳造製品3Bの移載と、型砂2の破砕とを別の機構で実現するようにしてもよい。
【0020】
図4は、そのような把持および破砕機構部を示す側面図である。図4において、13f,13gは把持爪であり、駆動手段(図示省略)による軸17,18の回動動作によって、相互に接近または離隔して、大きい鋳造製品3Bを把持または解放する。19は鋳造製品3Bを湯道部分から折り取るクラッシャーで、20は鋳造製品3Bを収容している型砂2を破砕するクラッシャーである。一方のクラッシャー19は、前記把持爪13fの軸17に取り付けられている。また、他方のクラッシャー20は、前記軸17,18の間に位置する軸21に取り付けられている。そして、前記軸17,18,21は同期して回動動作する。
【0021】
次に、上記把持および破砕機構部の動作について説明する。前記把持爪13f,13g常時は、図示実線位置のように、略垂直状に垂れ下がった状態になっている。また、クラッシャー19,20は、常時は、図示実線位置のように、上方位置に傾斜状態になっている。鋳造製品3Bを把持するときは、軸17,18の回動によって把持爪13f,13gが一旦図示2点鎖線のように相互に離隔し、その後に相互に接近して鋳造製品3Bを型砂2とともに把持する。
【0022】
把持爪13f,13gが鋳造製品3Bを型砂2とともに把持すると、移載手段10によって、鋳造製品3Bを加振力が弱い第2シェイカー7上に移載する。すると、前記把持爪13f,13gの離隔動作によって、軸17に取り付けられたクラッシャー19が図示2点鎖線位置に移動し、鋳造製品3Bから湯道部分を折り取る。また、軸21に取り付けられたクラッシャー20が、図示2点鎖線位置に移動して、鋳造製品3Bの上の型砂2を掻き落とす。
【0023】
したがって、把持爪13f,13gの相互接近動作によって、鋳造製品3Bを型砂2とともに把持し、移載装置10によって加振力が弱い第2のシェイカー7に移載後、クラッシャー19が鋳造製品3の湯道部分を折り取り、クラッシャー20が鋳造製品3Bを収容している型砂2を破砕する。
【0024】
なお、上記図4の実施形態では、把持爪13f,13gおよびクラッシャー17を軸17,18に取り付け、クラッシャー20を軸21に取り付けて、軸17,18,21の同期した回動動作で、把持爪13f,13gおよびクラッシャー19,20が同期して動作する場合について説明したが、軸17を同心の2重軸17a,17b(図示省略)にて構成して、軸17a,18の回動によって、まず、把持爪13f,13gが鋳造製品3Bを型砂2とともに把持し、台車12によって第2シェイカー7上に移載した後に、軸17bおよび21の回動動作によって、鋳造製品3Bを湯道部分から折り取るとともに、型砂2を破砕するようにしてもよい。
【0025】
また、上記図4の実施形態では、2個のクラッシャー19,20を設ける場合について説明したが、クラッシャー19,20のうち、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
【0026】
なお、上記の実施形態では、加振力が強い第1シェイカー6と、加振力が弱い第2シェイカー7とを別々に設ける場合について説明したが、加振力が強い第1シェイカー6の加振力を調節可能にすることによって、小さい鋳造製品3Aの場合は加振力を強くして加振力が強いシェイカー6として使用し、大きい鋳造製品3Bの場合は加振力を弱くして加振力が弱いシェイカー(7)として使用するように、単一のシェイカーをその加振力を切り換えて共用するようにしてもよい。そのように構成すれば、単一のシェイカーを共用できるので、シェイカーの設置スペースを小さくすることができ、それに応じて、プッシャー5の押し出しストローク寸法や、台車12の移動ストローク寸法をさらに小さくすることができ、装置のより小型化および低価格化が実現できる。
【0027】
また、本発明の鋳造ラインの解枠装置は、上記の動作を基本動作とするものではあるが、大きい鋳造製品3Bが、衝撃や巻き込みによって割れを生じたり、摩擦によって摩耗を生じたりしないような形状および/または材質の場合は、小さい鋳造製品3Aと大きい鋳造製品3Bとを、プッシャー5および第1シェイカー6を使用して解枠する方法を否定するものではない。
【0028】
さらに、本発明の鋳造ラインの解枠装置は、それによって特に支障がない場合は、移載手段10を利用して、小さい鋳造製品3Aを搬送および型砂2を破砕するような解枠方法を否定するものでもない。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上のように、鋳造枠内に型砂とともに収容された鋳造製品を型砂とともに鋳造枠から抜き出すパンチアップテーブルと、パンチアップテーブルによって抜き出された鋳造製品を押し出すプッシャーと、プッシャーによって押し出された鋳造製品を加振する加振力が強いシェイカーと、このシェイカーで型砂を落とした鋳造製品を冷却する冷却バスケットとを具備する鋳造ラインの解枠装置において、加振力が弱いシェイカーを設けるとともに、前記パンチアップテーブルの上方に大きい鋳造製品を把持して前記加振力の弱いシェイカーに移載する移載手段を設けたことを特徴とするものであるから、小さい鋳造製品の場合は、プッシャーおよび加振力が強いシェイカーを使用し、大きい鋳造製品の場合は、移載手段および加振力が弱いシェイカーを使用するように、使い分けて解枠することができ、従来のようにシリンダブロックなどの大きい鋳造製品が、衝撃や巻き込みによって割れたり、摩擦によって摩耗したりすることが防止できる。また、上記の小さい鋳造製品と大きい鋳造製品との解枠動作を、1つのステーションで切り換えて行なえるので、それぞれ単一機能を有する装置を2台設置する場合に比較して、設置スペースを小さくでき、かつ設備費を安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る鋳造ラインにおける解枠装置の概略正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る鋳造ラインにおける解枠装置の概略平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る鋳造ラインにおける解枠装置の移載手段における把持手段の側断面図である。
【図4】本発明の鋳造ラインにおける解枠装置の把持および破砕機構部の実施形態の側面図である。
【図5】(A)は鋳造製品の一例について説明する型砂および鋳造製品を収容した鋳造枠の平面図、
(B)は(A)のB−B線に沿った縦断面図である。
【図6】(A)は従来の鋳造ラインにおける解枠装置の概略平面図、
(B)は(A)の鋳造ラインにおける解枠装置の概略正面図である。
【図7】(A)は従来の鋳造ラインにおける解枠装置の問題点について説明する正面図、 (B)は同じく他の問題点について説明する正面図、
(C)は同じくさらに他の問題点について説明する正面図である。
【符号の説明】
1 鋳造枠
1a,1b 枠
2,2a,2b 型砂
3 鋳造製品
4 パンチアップテーブル
5 プッシャー
6 第1シェイカー
7 第2シェイカー
8 冷却バスケット
10 移載手段
11 レール
12 台車
13 把持手段
13e,13f,13g 把持爪
14 押し板
15,16 油圧シリンダ
17,18,21 軸
19,20 クラッシャー
Claims (1)
- 鋳造枠内に型砂とともに収容された鋳造製品を型砂とともに鋳造枠から抜き出すパンチアップテーブルと、パンチアップテーブルによって抜き出された鋳造製品を押し出すプッシャーと、プッシャーによって押し出された鋳造製品を加振する加振力の強いシェイカーと、このシェイカーで型砂を落とした鋳造製品を冷却する冷却バスケットとを具備する鋳造ラインの解枠装置において、
加振力の弱いシェイカーを設けるとともに、前記パンチアップテーブルの上方に大きい鋳造製品を把持して前記加振力の弱いシェイカーに移載する移載手段を設けたことを特徴とする鋳造ラインにおける解枠装置。
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