JP4052556B2 - 外部機器連動型コンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像及び/又は音声のコンテンツに感性情報を対応させて生成、あるいはその感性情報を伴うコンテンツの再生時に外部機器によってその感性情報を具現化して呈示する場合に用いられる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ、ラジオ等の放送は、テレビジョン受像機、ラジオ受信機等を対象として放送されており、視聴者は、映像、音声、静止画、文字情報等のコンテンツ(以下単にコンテンツという)を、テレビジョン受像機、ラジオ受信機等を介して視聴していた。また、コンテンツをCD−ROM、DVD−RAM等の記録媒体を通じて提供し、視聴者は、その再生装置によって映像、音声等を再生し視聴していた。
【0003】
さらに、従来から、家庭内の機器をLANで接続して制御することができるホームバスシステム(HBS:Home Bus System)が提唱され、例えばIEEE1394規格のインタフェースで、家庭内の照明装置やエアコン装置等を制御する技術が存在する。
【0004】
このように家庭内の機器を接続して動作させる環境において、放送番組に、その放送番組の内容に応じて受信機側の周辺機器(外部機器)を動作させる周辺機器動作指令情報を付加して、その放送番組の内容に応じて周辺機器を動作させる新しい放送方式の研究も行われている。
【0005】
例えば、「放送番組送受信システム、これに使用される放送装置及び受信装置、放送番組送受信方法、並びに、記録媒体再生システム、これに使用される記録媒体再生装置及び記録媒体(特開2001−333030号公報)」(以下、先行技術という)に、放送番組の内容に応じて、受信機側の周辺機器である照明機器、エアコン装置等を動作させる技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の技術において、一般的なテレビ、ラジオ等の放送では、コンテンツとして映像や音声のみを送信するため、受信機側では映像や音声のみによってしかコンテンツの内容を再現することができず、放送番組において、場面毎の臨場感、例えば、明るい、暗いといった人間の感情における場面の雰囲気や、温度、風量等のその場面における周辺環境等を再現することはできなかった。
【0007】
この臨場感を再現する技術として、前記先行技術が開示されているが、この先行技術においては、その臨場感を再現するためにコンテンツ制作者が、どの外部機器をどの程度動作させるかを予め設定しなければならなかった。しかし、コンテンツ制作側では、コンテンツを再生する側の外部機器としてどのような外部機器が接続されているかが不明であるため、コンテンツ制作者の意図する臨場感を再現させることができないという問題がある。
【0008】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、知覚又は感覚の程度を表わす感性情報を映像や音声に対応付けて、コンテンツ再生側に通知することで、コンテンツ再生側の外部機器の動作を映像や音声に連動させて、高臨場感を演出することができる外部機器連動型コンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、映像及び/又は音声の映像・音声コンテンツに対応した知覚又は感覚の程度を表わす感性情報に基づいて、再生装置で制御可能な外部機器を動作させることで、前記感性情報の程度を代替して呈示する外部機器連動型コンテンツを生成する外部機器連動型コンテンツ生成装置であって、映像信号及び/又は音声信号を符号化する映像・音声符号化手段と、前記感性情報を入力する感性情報入力手段と、前記映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知する外部環境検知手段と、この外部環境検知手段で検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する感性情報変換手段と、前記感性情報入力手段で入力された感性情報及び前記感性情報変換手段で変換された感性情報を符号化する感性情報符号化手段と、前記映像・音声符号化手段で符号化された映像・音声コンテンツと、前記感性情報符号化手段で符号化された感性情報とを、前記映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、前記外部機器連動型コンテンツとして多重化する関連付け手段と、を備える構成とした。
【0010】
かかる構成によれば、外部機器連動型コンテンツ生成装置は、映像・音声符号化手段によって、映像信号及び/又は音声信号を符号化し、感性情報入力手段によって、感性情報を入力する。続いて、外部機器連動型コンテンツ生成装置は、外部環境検知手段によって、映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知し、感性情報変換手段によって、外部環境検知手段で検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する。そして、外部機器連動型コンテンツ生成装置は、感性情報符号化手段によって、感性情報入力手段で入力された感性情報及び感性情報変換手段で変換された感性情報を符号化し、関連付け手段によって、映像・音声符号化手段で符号化された映像・音声コンテンツと、感性情報符号化手段で符号化された感性情報とを、映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、外部機器連動型コンテンツとして多重化する。
【0011】
なお、感性情報とは、知覚又は感覚の程度を表わす抽象的な情報で、温度、湿度といった物理量のほか、「暑い」、「寒い」、「怖い」等、人間の五感の程度を表わしたり、「楽しい」、「もの悲しい」、「はりつめた」等、場面毎の雰囲気や状況を抽象的に表わしたりした情報や、その強弱等を示す情報である。
【0012】
また、この関連付け手段は、映像・音声コンテンツと、感性情報とを多重化するものであってもよい。これによって、1つのストリーム化した外部機器連動型コンテンツが生成される。なお、映像・音声コンテンツと、その映像・音声コンテンツと時間で関連付けられた感性情報とは、別経路で配信される形態であってもよい。
なお、ここで映像・音声コンテンツとは、映像のみのコンテンツ、音声のみのコンテンツ又は映像と音声とを含んだコンテンツのいずれであってもよい。
【0013】
また、請求項2に記載の外部機器連動型コンテンツ生成方法は、映像及び/又は音声の映像・音声コンテンツに対応した知覚又は感覚の程度を表わす感性情報に基づいて、再生装置で制御可能な外部機器を動作させることで、前記感性情報の程度を代替して呈示する外部機器連動型コンテンツを生成する外部機器連動型コンテンツ生成方法であって、映像信号及び/又は音声信号を符号化する映像・音声符号化ステップと、前記感性情報を入力する感性情報入力ステップと、前記映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知する外部環境検知ステップと、この外部環境検知ステップにて検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する感性情報変換ステップと、前記感性情報入力ステップにて入力された感性情報及び前記感性情報変換ステップにて変換された感性情報を符号化する感性情報符号化ステップと、前記映像・音声符号化ステップにて符号化された映像・音声コンテンツと、前記感性情報符号化ステップにて符号化された感性情報とを、前記映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、前記外部機器連動型コンテンツとして多重化する関連付けステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
かかる手順によれば、外部機器連動型コンテンツ生成方法は、映像・音声符号化ステップにおいて、映像信号及び/又は音声信号を符号化し、感性情報入力ステップにおいて、感性情報を入力する。続いて、外部機器連動型コンテンツ生成方法は、外部環境検知ステップにおいて、映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知し、感性情報変換ステップにおいて、外部環境検知ステップにて検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する。そして、外部機器連動型コンテンツ生成方法は、感性情報符号化ステップにおいて、感性情報入力ステップにて入力された感性情報及び感性情報変換ステップにて変換された感性情報を符号化し、関連付けステップにおいて、映像・音声符号化ステップにて符号化された映像・音声コンテンツと、感性情報符号化ステップにて符号化された感性情報とを、映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、前記外部機器連動型コンテンツとして多重化する。
【0015】
さらに、請求項3に記載の外部機器連動型コンテンツ生成プログラムは、映像及び/又は音声の映像・音声コンテンツに対応した知覚又は感覚の程度を表わす感性情報に基づいて、再生装置で制御可能な外部機器を動作させることで、前記感性情報の程度を代替して呈示する外部機器連動型コンテンツを生成するために、コンピュータを、映像信号及び/又は音声信号を符号化する映像・音声符号化手段、前記感性情報を入力する感性情報入力手段、前記映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知する外部環境検知手段、この外部環境検知手段で検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する感性情報変換手段、前記感性情報入力手段で入力された感性情報及び前記感性情報変換手段で変換された感性情報を符号化する感性情報符号化手段、前記映像・音声符号化手段で符号化された映像・音声コンテンツと、前記感性情報符号化手段で符号化された感性情報とを、前記映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、前記外部機器連動型コンテンツとして多重化する関連付け手段、として機能させることを特徴とする。
【0016】
かかる構成によれば、外部機器連動型コンテンツ生成プログラムは、映像・音声符号化手段によって、映像信号及び/又は音声信号を符号化し、感性情報入力手段によって、感性情報を入力する。続いて、外部機器連動型コンテンツ生成プログラムは、外部環境検知手段によって、映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知し、感性情報変換手段によって、外部環境検知手段で検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する。そして、外部機器連動型コンテンツ生成プログラムは、感性情報符号化手段によって、感性情報入力手段で入力された感性情報及び感性情報変換手段で変換された感性情報を符号化し、関連付け手段によって、映像・音声符号化手段で符号化された映像・音声コンテンツと、感性情報符号化手段で符号化された感性情報とを、映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、外部機器連動型コンテンツとして多重化する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(外部機器連動型コンテンツ伝送システムの構成)
図1は、外部機器連動型コンテンツ伝送システムの概略構成を示したブロック図である。図1に示すように外部機器連動型コンテンツ伝送システム3は、外部機器連動型コンテンツを送信する側の装置である外部機器連動型コンテンツ生成装置10及び送信手段4を含んだコンテンツ送信装置1と、外部機器連動型コンテンツを受信する側の装置である受信手段5及び外部機器連動型コンテンツ再生装置20を含んだコンテンツ受信装置2と、このコンテンツ受信装置2と家庭内ネットワーク7で接続された複数の外部機器(呈示端末60)とで構成されている。なお、送信手段4は外部機器連動型コンテンツ生成装置10内に組み込んだ構成でも構わない。また、受信手段5は外部機器連動型コンテンツ再生装置20内に組み込んだ構成でも構わない。
【0018】
この外部機器連動型コンテンツ伝送システム3は、コンテンツ送信装置1から、映像(映像信号)及び音声(音声信号)に知覚又は感覚の程度を表わす感性情報を対応付けて外部機器連動型コンテンツとして送信し、コンテンツ受信装置2で、その外部機器連動型コンテンツから映像及び音声を再生して出力するとともに、その映像及び音声に連動して、感性情報で示される知覚又は感覚の程度を外部機器(呈示端末60)の動作で代替して呈示するものである。
【0019】
ここで、図7を参照して感性情報について説明する。この感性情報とは、再生側の外部機器を直接制御する情報ではなく、温度、湿度といった物理量のほか、「暑い」、「寒い」、「怖い」等、人間の五感の程度を表わしたり、「楽しい」、「もの悲しい」、「はりつめた」等、場面毎の雰囲気や状況を抽象的に表わしたりした情報や、その強弱等を示す情報である。
【0020】
例えば、図7に示すように、風速(m/s)を感性情報として表わす場合、その風速を、直接外部機器(例えばエアコン装置)を指定して「風速何m/s」と表現するのではなく、風速の大きさによってレベル化し、「風力5」、「風力4」、…、「風力0」として抽象化した感性情報例EX1や、「強い風」、「やや強い風」、…、「無風」として抽象化した感性情報例EX2等で表現する。
【0021】
このように風速を抽象的に表現することで、再生側では、エアコン装置でその風速を再現する必要はなく、他の外部機器(例えば扇風機等)で実現することも可能になる。すなわち、再生側の環境は視聴者の環境によって異なるため、このように感性情報を抽象的な表現とすることで、再生側の外部機器に依存しない外部機器連動型コンテンツを生成することが可能になる。
【0022】
次に、感性情報と外部機器の動作との関連について説明する。
例えば、図7に示したように、感性情報が「強い風」〜「無風」を示す感性情報例EX2の場合、外部機器(呈示端末60)として、「強」、「中」、「弱」の送風と、「停止」の4段階のレベルで動作する扇風機しか家庭内ネットワーク7に接続されていない場合、感性情報の種類「風」は外部機器「扇風機」に対応付けられ、感性情報のレベル「強い風」、「やや強い風」が「強」に、「中風」が「中」に、「そよ風」、「微風」が「弱」に、「無風」が「停止」にそれぞれ対応付けられる。また、例えば、「明るい」〜「暗い」といった場の雰囲気を示す感性情報を「照明装置」の明暗に対応付けてもよい。
このように感性情報は、家庭内ネットワーク7に接続されている外部機器(呈示端末60)とその動作に対応付けられている。この対応関係は変換テーブルとして、外部機器連動型コンテンツ再生装置20が保持している。
【0023】
図1に戻って、外部機器連動型コンテンツ伝送システム3の構成について説明する。
外部機器連動型コンテンツ生成装置10は、映像信号及び音声信号と感性情報とをその感性情報を再現する時刻に対応付けた外部機器連動型コンテンツとして生成するものである。
【0024】
送信手段4は、外部機器連動型コンテンツ生成装置10で生成された外部機器連動型コンテンツを放送波やネットワークを介して送信するものである。
受信手段5は、放送波やネットワークを介して送信されてくる外部機器連動型コンテンツを受信し、外部機器連動型コンテンツ再生装置20へ出力するものである。
【0025】
外部機器連動型コンテンツ再生装置20は、外部機器連動型コンテンツから映像及び音声を再生して出力するとともに、その映像及び音声に連動して、感性情報で示される知覚又は感覚の程度を外部機器(呈示端末60)、例えば、エアコン装置、照明装置等の動作で代用して呈示するものである。
呈示端末60は、外部機器連動型コンテンツ再生装置20から出力される動作制御信号に基づいて動作するものである。この呈示端末60は、家庭内ネットワーク7に接続可能な機器であれば、複数存在してもよい。
【0026】
家庭内ネットワーク7は、視聴者の家庭内に敷設されたネットワークで、家庭内の機器を接続するものである。この家庭内ネットワーク7は、例えばIEEE1394規格のインタフェースによるホームバスシステム(HBS:Home Bus System)の形態であってもよい。
以下、外部機器連動型コンテンツ生成装置10と外部機器連動型コンテンツ再生装置20について詳細に説明する。
【0027】
(外部機器連動型コンテンツ生成装置の構成)
まず、図2を参照して外部機器連動型コンテンツ生成装置の構成について説明する。図2は、本発明における外部機器連動型コンテンツ生成装置10の全体構成を示すブロック図である。なお、図2では、外部機器連動型コンテンツ生成装置10に送信手段4を付加し、放送事業者がコンテンツを配信するコンテンツ送信装置1の例を示している。図2に示すように、外部機器連動型コンテンツ生成装置10は、感性情報・再現時刻入力手段11と、外部環境検知手段12と、感性情報変換手段13と、感性情報符号化手段14と、映像符号化手段15と、音声符号化手段16と、多重手段17とを含む構成とした。
【0028】
この外部機器連動型コンテンツ生成装置10は、映像信号及び音声信号に、知覚又は感覚の程度を表わす感性情報を付加した外部機器連動型コンテンツを生成するものである。この外部機器連動型コンテンツは、再生装置で再生されることで、再生側の家庭内機器(外部機器)を、映像や音声と連動させて動作させるものである。
【0029】
感性情報・再現時刻入力手段11(感性情報入力手段及び再現時刻入力手段)は、外部から放送番組(コンテンツ)のタイムテーブルである番組進行情報を入力し、感性情報と、その感性情報を再現する再現時刻を抽出するものである。ここで抽出した感性情報及び再現時刻は感性情報符号化手段14に出力される。
【0030】
番組進行情報は、図8に示すように、コンテンツのシーン毎に開始時刻ST及び終了時刻ETと、そのシーンにおける感性情報(感性情報例EX3、感性情報EX4)とを含んだ番組進行を示すタイムテーブルである。例えば、開始時刻ST「00:00:00」から終了時刻ET「00:00:20」までは、番組の「オープニング」のシーンであり、番組の制作者は、そのシーンに「爽やかさ」を表現するように意図しており、映像には「花畑」を用いている。そして、このシーンには、感性情報として「匂い 花」(感性情報例EX3)又は「そよ風」(感性情報例EX4)が設定されている。
【0031】
外部環境検知手段12は、外部機器連動型コンテンツをリアルタイムで生成し送信するために、映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂い等の外部環境を物理量として検知するものである。この外部環境検知手段12は、図示していない風向計、風速計、温度計、湿度計、匂いセンサ等に基づいて、風向、風速、温度、湿度、匂い等を物理量として検知する。ここで検知された物理量は感性情報変換手段13に出力される。この外部環境検知手段12によって、リアルタイムでコンテンツに対応付けた状態において、その場の外部環境を入力することができる。
【0032】
感性情報変換手段13は、外部環境検知手段12から入力される物理量を感性情報に変換するものである。この感性情報変換手段13で変換された感性情報は、感性情報符号化手段14に出力される。
なお、この感性情報変換手段13は、入力された物理量と感性情報とを予め対応付けた対応テーブル(図示せず)に基づいて、物理量を感性情報に変換する。例えば、外部環境検知手段12から入力される物理量が「風速10m」であり、対応テーブルが図7に示すような対応関係であった場合、感性情報変換手段13は、感性情報として「風力4」あるいは「やや強い風」、より具体的にはレベルを持った情報に変換する。
【0033】
感性情報符号化手段14は、感性情報・再現時刻入力手段11又は感性情報変換手段13から入力される感性情報を、数値情報として符号化した符号化感性情報を生成する。この感性情報符号化手段14は、感性情報の種類及びレベルを個々に数値に対応付けて符号化する。この符号化された符号化感性情報は多重手段17へ出力される。なお、感性情報符号化手段14は、感性情報・再現時刻入力手段11から感性情報が入力された場合、同時に通知される再現時刻も多重手段17へ出力する。
【0034】
映像符号化手段15は、入力される映像信号を符号化して符号化映像信号として出力するものである。また、音声符号化手段16は、入力される音声信号を符号化して符号化音声信号として出力するものである。この映像符号化手段15及び音声符号化手段16は、例えば、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)によって圧縮符号化することで、映像信号及び音声信号を符号化映像信号及び符号化音声信号に符号化する。
【0035】
多重手段17(関連付け手段)は、感性情報符号化手段14で符号化された符号化感性情報と、映像符号化手段15で符号化された符号化映像信号と、音声符号化手段16で符号化された符号化音声信号とを、タイマ(図示せず)から発生される時刻情報に関連付けて、外部機器連動型コンテンツとして多重化するものである。例えば、時刻情報をMPEG2の符号化データにタイムコードとして埋め込み、符号化感性情報をMPEG2で規定されているユーザ用データ(UD:User Data)の領域に書き込むことで多重化を行う。なお、感性情報符号化手段14からの符号化感性情報と同時に再現時刻が入力された場合は、その再現時刻のタイミングで符号化感性情報、符号化映像信号及び符号化音声信号が時刻情報に関連付けられる。
【0036】
この多重手段17は、例えばMPEG2トランスポートストリーム(TS)として符号化感性情報、符号化映像信号及び符号化音声信号を多重化し、送信手段4を介して、その多重化された外部機器連動型コンテンツ(MPEG2トランスポートストリーム)を放送波として送出したり、インターネット等のネットワークを経由して受信装置に送出したりする。
【0037】
以上、一実施形態に基づいて本発明に係る外部機器連動型コンテンツ生成装置10の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、多重手段17は、MPEG2プログラムストリーム(PS)として符号化感性情報、符号化映像信号及び符号化音声信号を多重化し、CD−ROM等のデジタル記録媒体に書き込まれる形式で外部機器連動型コンテンツを外部に出力する形態であっても構わない。また、感性情報符号化手段14で符号化された符号化感性情報及び感性情報の再現時刻は、映像信号及び音声信号からなる映像・音声コンテンツとは別経路で、例えば、ネットワークを介して送信される形態であっても構わない。
【0038】
また、外部機器連動型コンテンツ再生装置20(図3)から、図示していない受信手段(生体情報受信手段、変更指示受信手段)を介して、視聴者の脈拍、血圧、体温、脳波等の生体情報を示す生体情報信号(信号B)や、視聴者からの感性情報を変更する変更指示信号(信号B)を受信して、感性情報・再現時刻入力手段11が感性情報を変更する形態であっても構わない。例えば、視聴者の体温によって視聴者の体調(風邪をひいている等)を判定し、「寒い」という感性情報を出さないようにするとか、「寒い」を「涼しい」という感性情報に変更することも可能である。
【0039】
さらに、外部機器連動型コンテンツ生成装置10から映像符号化手段15及び音声符号化手段16を切り離し、予め符号化された符号化映像信号及び符号化音声信号を入力して、多重手段17において多重化する形態であっても構わない。
【0040】
また、外部機器連動型コンテンツ生成装置10は、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、各機能プログラムを結合して外部機器連動型コンテンツ生成プログラムとして動作させることも可能である。
【0041】
(外部機器連動型コンテンツ生成装置の動作)
次に、図2及び図10を参照して、外部機器連動型コンテンツ生成装置10の動作について説明する。図10は、外部機器連動型コンテンツ生成装置10を含んだコンテンツ送信装置1の動作を示すフローチャートである。
【0042】
まず、コンテンツ制作者は、外部機器連動型コンテンツ生成装置10の切り換えスイッチ(図示せず)によって、感性情報を番組進行情報(タイムテーブル)から入力するか、外部環境を検知することで行うかを切り換え、その切り換えスイッチで感性情報の入力元を判定する(ステップS10)。ここで、感性情報の入力元が「番組進行情報」である場合は、感性情報・再現時刻入力手段11によって、番組進行情報から感性情報及びその感性情報を再現する再現時刻(開始時刻、終了時刻)を抽出し(ステップS11:感性情報入力ステップ及び再現時刻入力ステップ)、ステップS14へ進む。
【0043】
一方、ステップS10において、感性情報の入力元が「外部環境」である場合は、外部環境検知手段12によって、温度、湿度等の外部環境を検知して、その物理量を取得する(ステップS12)。そして、感性情報変換手段13によって、物理量を感性情報に変換する(ステップS13)。
【0044】
このステップS11及びステップS13で出力される感性情報は、感性情報符号化手段14によって、数値情報の符号化感性情報に符号化される(ステップS14)。そして、多重手段17によって、その符号化感性情報と、映像信号を符号化した符号化映像信号と、音声信号を符号化した符号化音声信号とを、タイマ(図示せず)から発生される時刻情報に関連付けて、外部機器連動型コンテンツとして多重化する(ステップS15:関連付けステップ、多重化ステップ)。
そして、この外部機器連動型コンテンツは送信手段4によって、放送波として送出されたり、ネットワークを介して受信装置に送出されたりする(ステップS16:送信ステップ)。
【0045】
以上のステップによって、知覚又は感覚の程度を表わす感性情報を映像や音声と対応付けたコンテンツ(外部機器連動型コンテンツ)を生成し、受信装置に送信することができる。これにより、コンテンツ制作者の意図する場面毎の臨場感や雰囲気といった情報を伝達させることが可能になる。
【0046】
(外部機器連動型コンテンツ再生装置の構成)
次に、図3乃至図5を参照して、外部機器連動型コンテンツを再生するための外部機器連動型コンテンツ再生装置の構成について説明する。図3は、本発明における外部機器連動型コンテンツ再生装置20の全体構成を示すブロック図である。また、図4は、外部機器連動型コンテンツ再生装置20の感性情報変換手段24の内部構成を示したブロック図である。さらに図5は、外部機器連動型コンテンツ再生装置20の統合制御手段28の内部構成を示したブロック図である。
【0047】
なお、図3では、外部機器連動型コンテンツ再生装置20に受信手段5を付加し、放送波又はネットワークを介して送信される外部機器連動型コンテンツを受信して再生を行うコンテンツ受信装置2の例を示している。さらに、図3では、家庭内ネットワーク7に外部機器連動型コンテンツ再生装置20と、外部機器連動型コンテンツを再生するときに動作させる外部機器(呈示端末60)と、入力端末70と、生体情報取得端末80とが接続された家庭内ネットワーク環境8を示している。
【0048】
図3に示すように、外部機器連動型コンテンツ再生装置20は、分離手段21と、映像・音声復号手段22と、時刻生成手段23と、感性情報変換手段24と、映像・音声呈示制御手段25と、時刻制御手段26と、感性情報呈示制御手段27と、統合制御手段28とを含む構成とした。なお、請求項に記載の映像・音声コンテンツ再生手段は、映像・音声復号手段22と映像・音声呈示制御手段25とで構成され、外部機器動作制御手段は、感性情報変換手段24と感性情報呈示制御手段27とで構成される。
【0049】
この外部機器連動型コンテンツ再生装置20は、映像信号及び音声信号に、知覚又は感覚の程度を表わす感性情報を付加した外部機器連動型コンテンツを再生するものである。
【0050】
分離手段21は、放送波又はインターネット等のネットワークから、受信手段5を介して受信した外部機器連動型コンテンツ(信号A)を、符号化映像信号、符号化音声信号、時刻情報及び符号化感性情報(信号C)に分離するものである。この符号化映像信号及び符号化音声信号は、映像・音声復号手段22に出力され、時刻情報は時刻生成手段23に出力され、符号化感性情報(信号C)は感性情報変換手段24に出力される。
【0051】
映像・音声復号手段22は、符号化された映像信号(符号化映像信号)と音声信号(符号化音声信号)とを入力し、その各々の符号化された信号を映像信号及び音声信号として復号するものである。ここで復号された映像信号及び音声信号は、映像・音声呈示制御手段25に出力される。
【0052】
時刻生成手段23は、時刻情報に基づいてタイマ(図示せず)に同期した時刻信号を出力するものである。この時刻信号は時刻制御手段26に出力される。
感性情報変換手段24は、符号化感性情報(信号C)を個々の外部機器(呈示端末60)を動作させるための動作制御信号(信号E)に変換するものである。この動作制御信号は感性情報呈示制御手段27に出力される。
ここで、図4を参照して(適宜図3、図5参照)、感性情報変換手段24の内部構成について詳細に説明する。
【0053】
視聴履歴解析手段24aは、統合制御手段28の視聴履歴更新手段28dから通知される視聴者が視聴したコンテンツの履歴を解析し、その履歴を視聴履歴として視聴履歴蓄積手段24bに蓄積するものである。ここで視聴履歴とは、例えば、視聴者が選択した放送番組の番組ジャンル(スポーツ、映画、ニュース等)や視聴時間等のことをいう。ここで蓄積された視聴履歴は、選択変換制御手段24eを経由して感性情報制御手段24fによって参照される。
視聴履歴蓄積手段24bは、視聴履歴を蓄積するもので、不揮発性メモリ等の記録媒体で構成されるものである。
【0054】
個人プロファイル生成制御手段24cは、統合制御手段28の個人プロファイル更新手段28eから通知される個人の属性情報に基づいて、個人プロファイルを生成し、個人プロファイル蓄積手段24dに蓄積したり、個人プロファイル蓄積手段24dに蓄積されている個人プロファイルを更新したりするものである。なお、ここで個人の属性情報とは、視聴者個人の固有の情報であり、例えば、視聴者の年齢、性別、国籍、趣味嗜好等を示すものである。また、個人プロファイルは、個人の属性情報全体を示す。
【0055】
なお、この個人プロファイル生成制御手段24cは、視聴履歴を参照して視聴者の趣味嗜好を自動的に個人プロファイルに反映させる形態であっても構わない。例えば、視聴履歴でクラシックの音楽番組の視聴時間が長い場合、個人プロファイルには「好きな音楽:クラシック」のように設定することも可能である。また、視聴者が複数存在する場合は、視聴者の個人プロファイルの論理積(AND)等によって、共通の個人プロファイル(共通プロファイル)を作成し、その共通プロファイルを用いて感性情報を変換する形態であっても構わない。
【0056】
個人プロファイル蓄積手段24dは、個人プロファイルを蓄積するもので、不揮発性メモリ等の記録媒体で構成されるものである。
選択変換制御手段24eは、統合制御手段28の視聴履歴・個人プロファイル選択手段28fから通知される選択指示信号(信号D)に基づいて、視聴履歴蓄積手段24bに蓄積されている視聴履歴や、個人プロファイル蓄積手段24dに蓄積されている個人プロファイルの中から、感性情報制御手段24fが参照する情報を選択して出力するものである。
【0057】
感性情報制御手段24fは、変換テーブル保持手段24gに保持されている変換テーブルに基づいて、分離手段21から入力される符号化感性情報(信号C)を、個々の外部機器(呈示端末60)を動作させるための動作制御信号に変換するものである。この動作制御信号は制御情報抑制助長手段24hに出力される。
【0058】
また、感性情報制御手段24fは、選択変換制御手段24eから入力される視聴履歴や個人プロファイルの情報を参照して、符号化感性情報(信号C)を動作制御信号に変換する。例えば、視聴履歴でクラシックの音楽番組の視聴時間が長い場合、符号化感性情報として「爽やか」という感性を、外部機器を用いて呈示するとき、自動演奏するピアノが家庭内ネットワーク7に接続されていた場合は、そのピアノによって「爽やかなクラシック曲」を演奏して爽やかさを呈示することも可能である。また例えば、個人プロファイルに「好きな色:赤」が設定されていた場合、符号化感性情報として「楽しい」という感性を、外部機器を用いて呈示するとき、赤色を出力する照明装置が家庭内ネットワーク7に接続されていた場合は、その照明装置を点灯させることで、視聴者に楽しい雰囲気を呈示することも可能である。
【0059】
変換テーブル保持手段24gは、感性情報を符号化した符号化感性情報(信号C)と、その符号化感性情報に対応して動作する外部機器(呈示端末60)の対応関係を示す変換テーブルを保持するもので、不揮発性メモリ等の記録媒体で構成されているものである。
【0060】
この変換テーブルには、1つの符号化感性情報について、1つの外部機器の動作を対応付ける必要はなく、1つの符号化感性情報、例えば「恐怖」に、外部機器の「照明」や「振動機付きの椅子」等を対応させて、「照明」を点滅させたり、「振動機付き椅子」の振動を強めたりして、恐怖感を呈示することも可能である。
【0061】
制御情報抑制助長手段24hは、統合制御手段28の生体情報取得手段28gから通知される抑制指示信号又は助長指示信号(信号D)に基づいて、感性情報制御手段24fから入力される動作制御信号を抑制又は助長し、新たな動作制御信号(信号E)として感性情報呈示制御手段27へ出力する。なお、この抑制指示信号又は助長指示信号は、視聴者が直接、入力端末70から統合制御手段28を介して変更する形態であっても構わない。
図3に戻って説明を続ける。なお、感性情報変換手段24の内部構成については適宜図4を参照することとする。
【0062】
映像・音声呈示制御手段25は、映像・音声復号手段22で復号された映像信号及び音声信号を外部機器(呈示端末60)に出力するものである。例えば、映像信号をモニタ、音声信号をスピーカに出力する。なお、この映像信号及び音声信号の出力は、時刻制御手段26から通知される呈示タイミング信号に基づいて行われる。
【0063】
時刻制御手段26は、時刻生成手段23から入力される時刻信号に基づいて、映像・音声呈示制御手段25や感性情報呈示制御手段27に対して、呈示を行うタイミングを同期させる呈示タイミング信号を生成するものである。
感性情報呈示制御手段27は、感性情報変換手段24で変換された外部機器を動作させるための動作制御信号(信号E)を外部機器(呈示端末60)に出力するものである。なお、この動作制御信号(信号E)の出力は、時刻制御手段26から通知される呈示タイミング信号に基づいて行われる。
【0064】
統合制御手段28は、外部機器連動型コンテンツ再生装置20全体を制御するものであり、図5に示すように再生コンテンツ指定手段28a、接続機器確認手段28b、変換テーブル更新手段c、視聴履歴更新手段28d、個人プロファイル更新手段28e、視聴履歴・個人プロファイル選択手段28f及び生体情報取得手段28gを備えて構成されている。
【0065】
再生コンテンツ指定手段28aは、入力端末70から視聴者が指定するコンテンツを取得するために、受信手段5に対して、指定されたコンテンツを取得する旨の指示を通知するものである。例えば、視聴者が入力端末70から放送番組のチャンネルを受信手段5に通知することで、受信手段5がその放送番組であるコンテンツを復調し、分離手段21へ出力する。
【0066】
接続機器確認手段28bは、家庭内ネットワーク7に接続されている外部機器(呈示端末60等)を確認するものである。この接続機器確認手段28bは、一定時間間隔で家庭内ネットワーク7に認識確認命令(信号F)を発し、家庭内ネットワーク7に接続されている外部機器からその種類を示す端末種別や、その外部機器の制御体系、例えば、エアコン装置であれば「温度」を制御するものであり、その温度を制御できる範囲の「温度指定範囲」等をパラメータとして取得するものである。この認識確認命令(信号F)に対して応答を返した外部機器が、制御可能な外部機器と判断される。
【0067】
なお、接続機器確認手段28bは、家庭内ネットワーク7に接続され、制御可能と判断した外部機器に基づいて、感性情報変換手段24の変換テーブル保持手段24gに保持されている変換テーブルを更新する。
【0068】
変換テーブル更新手段28cは、感性情報変換手段24の変換テーブル保持手段24gに保持されている変換テーブルを、視聴者が入力端末70を操作することで更新するものである。例えば、家庭内ネットワーク7に接続されている呈示端末60で、動作させないものを指定したり、動作範囲(例えば、エアコン装置の設定温度の範囲、スピーカの音量範囲等)を変更したりするものである。
【0069】
視聴履歴更新手段28dは、視聴者が視聴したコンテンツの履歴を感性情報変換手段24に通知し、感性情報変換手段24の視聴履歴蓄積手段24bに記憶されている視聴履歴を更新するものである。
【0070】
個人プロファイル更新手段28eは、入力端末70から視聴者が入力する視聴者の個人の属性情報を感性情報変換手段24に通知し、感性情報変換手段24の個人プロファイル蓄積手段24dに蓄積される個人プロファイルを生成したり更新したりするものである。
【0071】
視聴履歴・個人プロファイル選択手段28fは、感性情報変換手段24が、符号化感性情報(信号C)を、外部機器(呈示端末60)を動作させる動作制御信号(信号E)に変換する際に、視聴履歴蓄積手段24bに蓄積されている視聴履歴や、個人プロファイル蓄積手段24dに蓄積されている個人プロファイルを参照するかどうかを示す選択指示信号(信号D)を選択変換制御手段24eに通知するものである。この選択は、入力端末70からの視聴者の指示によって行われる。
【0072】
生体情報取得手段28gは、生体情報取得端末80から取得される視聴者の脈拍、血圧、脳波等の生体情報に基づいて、感性情報変換手段24の制御情報抑制助長手段24hに呈示端末60の動作を抑制する抑制指示信号を通知したり、助長する助長指示信号を通知したりするものである。この生体情報取得手段28gは、例えば、視聴者の異常な心拍数の増加を検出した場合に、視聴者に生理的、精神的、肉体的な害や圧迫を与えると判断し、感性情報変換手段24の制御情報抑制助長手段24hに対して、呈示端末60の動作を抑制(停止も含む)する抑制指示信号を通知する。また、例えば、視聴者の心拍数に変化がなく呈示端末60による効果が少ない場合は、呈示端末60の動作を助長する助長指示信号を制御情報抑制助長手段24hに通知する。
【0073】
なお、この生体情報の異常や、効果の判断を行うには、個人プロファイル更新手段28eによって、感性情報変換手段24の個人プロファイル蓄積手段24dに蓄積されてある個人プロファイルに、予め視聴者の正常な心拍数の範囲等を登録しておくことで判断することが可能である。また、逆に生体情報に基づいて個人プロファイルを更新する形態であっても構わない。例えば、視聴者の体温によって視聴者の体調(風邪をひいている等)を判定し、その判定結果を個人プロファイルに反映させることで、「エアコン装置」の温度を低くしないとか、「振動機付きの椅子」の振動を行わないようにするとかを変更することが可能になる。
【0074】
さらに、この生体情報を生体制御信号(信号B)として、図示していない送信手段(生体情報送信手段)によって、外部機器連動型コンテンツ生成装置10(図2)へ送信し、外部機器連動型コンテンツ生成装置10がその生体情報に基づいて感性情報を変更することも可能である。
あるいは、入力端末70から視聴者が感性情報の変更指示を入力し、その変更指示を変更指示信号(信号B)として、図示していない送信手段(生体情報送信手段)によって、外部機器連動型コンテンツ生成装置10(図2)へ送信し、外部機器連動型コンテンツ生成装置10がその選択指示信号に基づいて感性情報を変更することも可能である。
【0075】
また、個人プロファイルは、視聴者の視聴時の気分や雰囲気などの視聴状況に応じて、視聴者が入力端末70から変更することも可能であり、さらに個人プロファイルの更新時にパスワードを設定することで、その視聴者しか個人プロファイルを更新できないようにすることも可能である。
【0076】
以上、一実施形態に基づいて本発明に係る外部機器連動型コンテンツ再生装置20の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、CD−ROM等のデジタル記録媒体に書き込まれたコンテンツを読み込むコンテンツ読み込み手段を備え、CD−ROM等に書き込まれた外部機器連動型コンテンツを再生する形態であっても構わない。
【0077】
また、外部機器連動型コンテンツ再生装置20は、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、各機能プログラムを結合して外部機器連動型コンテンツ再生プログラムとして動作させることも可能である。
【0078】
(外部機器連動型コンテンツ再生装置の動作)
次に、図3、図4、図5及び図11を参照して、外部機器連動型コンテンツ再生装置20の動作について説明する。図11は、外部機器連動型コンテンツ再生装置20を含んだコンテンツ受信装置2の動作を示すフローチャートである。
【0079】
まず、外部機器連動型コンテンツ再生装置20は、統合制御手段28の接続機器確認手段28bによって、家庭内ネットワーク7に認識確認命令(信号F)を発し、家庭内ネットワーク7に接続されている外部機器からその種類を示す端末種別や、その外部機器の制御体系を取得することで、家庭内ネットワーク7に接続されている外部機器を確認し(ステップS21)、その取得した端末種別及び制御体系に基づいて、感性情報変換手段24の変換テーブル保持手段24gに保持されている変換テーブルを更新する(ステップS22)。なお、このステップS21及びステップS22は、外部機器連動型コンテンツ再生装置20の起動時や一定時間間隔毎に定期的に行う。
【0080】
そして、再生コンテンツ指定手段28aからの指示で、受信手段5によって、その指定された外部機器連動型コンテンツを放送波又はネットワークを介して受信する(ステップS23:受信ステップ)。この受信した外部機器連動型コンテンツは、分離手段21によって、符号化映像信号、符号化音声信号、時刻情報及び符号化感性情報に分離される(ステップS24:分離ステップ)。
そして、感性情報制御手段24fが、変換テーブル保持手段24gに保持されている変換テーブルに基づいて、ステップS24で分離された符号化感性情報に対応する外部機器及びその動作量を取得して、その外部機器を動作させる動作制御信号に変換する(ステップS25)。
【0081】
また、ステップS24で分離された符号化映像信号及び符号化音声信号は、映像・音声復号手段22で復号され、ステップS24で分離された時刻情報による呈示タイミングに基づいて、映像・音声呈示制御手段25によって、映像や音声を出力する外部機器(呈示端末60)に出力されることで映像や音声が再生される(ステップS26:映像・音声コンテンツ再生ステップ)。
【0082】
また一方、ステップS25で変換された動作制御信号に基づいて、感性情報呈示制御手段27が、その動作制御信号に対応する家庭内ネットワーク7に接続されている外部機器を、ステップS24で分離された時刻情報による呈示タイミングで動作させることで、映像や音声に対応づけて外部機器(呈示端末60)を動作させる(ステップS27:外部機器動作ステップ)。
【0083】
このとき、外部機器として生体情報取得端末80が接続されている場合は、生体情報取得手段28gによって、視聴者の脈拍、血圧、脳波等の生体情報を取得し、必要に応じて(生体情報の異常を検出した場合等)、外部機器(呈示端末60)の動作量を変更する(ステップS28)。
【0084】
以上のステップによって、知覚又は感覚の程度を表わす感性情報から、視聴者の家庭内ネットワークに接続された外部機器を動作させることで、コンテンツ制作者の意図する雰囲気や環境を擬似的に再現することができる。
【0085】
(外部機器連動型コンテンツの再生環境の例)
次に、図6を参照して、外部機器連動型コンテンツを再生するときの再生環境の例について説明する。図6は、外部機器連動型コンテンツ(信号A)の再生時に、映像及び音声に連動して動作する外部機器を示した視聴者の再生環境6の模式図である。図6に示すように、外部機器連動型コンテンツの再生環境6は、外部機器連動型コンテンツ再生装置20を含んだコンテンツ受信装置2と、種々の外部機器が家庭内ネットワーク7に接続されて構成されている。以下、各外部機器の概略動作について説明する。なお、以下の外部機器はすべて家庭内ネットワーク7の制御信号を送受信できるリモコン制御などを含めたインタフェースを備えているものとする。
【0086】
映像呈示端末40は、映像信号を表示するものであり、例えばモニタである。なお、この映像呈示端末40は、映像信号のホワイトバランスを変化させることできる端末であってもよい。ホワイトバランスとは、白から黒の無彩色で表現される画素に若干の色を付与して表現するものである。このホワイトバランスの機能を利用して、例えば、「喜び」、「悲しみ」といった感性情報を、それぞれ画面上の無彩色の画素に「赤み」、「青み」を付与することで、表現することもできる。
【0087】
音声呈示端末41は、音声信号を出力するものであり、例えばスピーカである。なお、この音声呈示端末41は、音声信号のピッチを変えたり、ある場面で音楽が流れているとき、その音楽の調子を転調したりすることで感性情報を呈示するものである。例えば、一般的な感覚として、感性情報の「華やかさ」を呈示するには、音調を高く転調することで表現することができる。
【0088】
照度呈示端末42は、明るさを調整することができる照明装置である。この照度呈示端末42によって、明るさを調整することで、例えば、「明るい」場面の雰囲気を表現することができるし、「楽しい」という感情を表現することもできる。
【0089】
色温度呈示端末43は、色の3原色によってカラー出力が可能な多色照明装置である。この色温度呈示端末43によって、例えば、暖色系の色を出力させることで、「暖かい」場の雰囲気や、「暑い」という温度状態を表現することができる。また、寒色系の色を出力させることで、「しらけた」場の雰囲気や、「涼しい」という温度状態を表現することができる。
【0090】
演奏情報呈示端末44は、自動演奏が可能なピアノ等の楽器である。この演奏情報呈示端末44は、映像呈示端末40で呈示される映像や音声呈示端末41で呈示される音声に合わせて楽曲や効果音を演奏することで、場の雰囲気を表現することができる。なお、この演奏情報呈示端末44は、視聴者の嗜好に合わせた楽曲を用いることで、場の雰囲気をより的確に視聴者に表現することができる。
【0091】
触覚呈示端末45は、振動や圧力等によって触覚を呈示する装置である。匂い呈示端末46は、匂い成分の素となる粒子を混合することで種々の匂いを呈示する装置である。味覚呈示端末47は、匂い呈示端末46と同様に、数種類の味成分の素となる成分を有し、これらを単独で、あるいは混合することで舌に対して味覚を呈示する装置である。このような触覚呈示端末45や匂い呈示端末46や味覚呈示端末47によって、触覚、臭覚、味覚に対応した情報を視聴者に表現することができる。例えば、触覚呈示端末45は、人の「感情の高ぶり」や「緊張感」を、振動の強弱によって表現することができる。
【0092】
風圧呈示端末48は、風の強弱を調整することができる装置で、例えば扇風機である。この風圧呈示端末48によって、映像呈示端末40で呈示される映像中の風の強さを表現したり、場の雰囲気を風によって表現したりすることができる。例えば、「爽やかな」場の状況を、風力の弱い風で表現することができる。
【0093】
生体情報取得端末49は、視聴者の脈拍、血圧等の生体情報を取得する装置であり、脳波検知端末50は、視聴者の脳波を検知する装置である。これらは、例えば視聴者の脈拍数の多少、血圧の高低によって、視聴者が外部機器連動型コンテンツの再生によって受ける感覚の程度を把握することができる。あるいはα波等の検出によっても、視聴者がリラックスした感覚であるかどうかを把握することができる。
【0094】
振動加速度呈示端末51は、振動や重力加速度を体感させる装置である。また、低周波音響呈示端末52は、低周波音響を出力する装置である。このような振動加速度呈示端末51や低周波音響呈示端末52によって、例えば、地震等の環境を体感させることができる。
【0095】
動作呈示端末53は、人型ロボットのような人間の動作を呈示することができる装置である。この動作呈示端末53によって、例えば「楽しい」場面では、踊りを踊ることで楽しさを表現したり、「暗い」雰囲気の場面では、顔を下に向ける等でその場の雰囲気を表現したりすることができる。
【0096】
情緒呈示端末54は、風鈴や獅子威し等の情緒性を表現することができる装置である。この情緒呈示端末54によって、例えば風鈴を鳴らすことで「涼しさ」を表現したり、獅子威しを鳴らすことで周辺の「静けさ」を表現したりすることができる。
【0097】
湿度調整端末55は、加湿器、除湿器等の湿度を調整できる装置である。また、温度調整端末56は、室温を調整することができるもので、例えば、エアコン装置である。この湿度調整端末55や温度調整端末56によって、例えば、映像に映っている場面の湿度や温度を実感温度として表現することができる。
【0098】
残響調整端末57は、室内の残響時間を調整する装置である。この残響調整端末57によって、例えば、ある場面で登場人物が話す音声にエコーをかけることで場面の「広がり感」等を表現することができる。
以上説明した外部機器は、すべて家庭内ネットワーク7に接続されている必要はない。また、家庭内ネットワーク7のインタフェースに適合し、外部機器連動型コンテンツ再生装置20から動作を制御できる端末であれば、例示した端末以外であっても構わない。
【0099】
(外部機器連動型コンテンツの再生例)
次に、図8及び図9を参照して、外部機器連動型コンテンツを再生する例について説明する。図9は、図8に示した番組進行情報に沿って進行する映像シーンと、その映像シーンに連動して動作する外部機器の動作の例を示した模式図である。
【0100】
図9(1)の映像シーンA1は、図8の番組進行情報の開始時刻ST「00:00:00」から終了時刻ET「00:00:20」までの映像シーンである「花畑」を示している。また、図9(2)の映像シーンA2は、図8の番組進行情報の開始時刻ST「00:00:20」から終了時刻ET「00:01:30」までの映像シーンである「踊る人々」を示している。さらに、図9(3)の映像シーンA3は、図8の番組進行情報の開始時刻ST「00:01:30」から終了時刻ET「00:02:00」までの映像シーンである「恐怖に怯える人々」を示している。
【0101】
このような図9(1)〜(3)の各映像シーンに、それぞれ図8の感性情報例EX4の「そよ風」、「踊る」、「恐怖5」の感性情報が付された場合、例えば、図9(1)の映像シーンでは、「そよ風」を呈示する外部機器として、風圧呈示端末48(扇風機)を風量「弱」で動作させている。
【0102】
また、図9(2)の映像シーンでは、「踊る」を呈示する外部機器として、色温度呈示端末43(照明装置)と動作呈示端末53(人型ロボット)とを動作させている。このとき、色温度呈示端末43は、明るい色調によって人々の楽しい雰囲気を表現している。また、動作呈示端末53は、映像シーンの人々と同じように踊ることで楽しい雰囲気を表現している。
【0103】
さらに図9(3)の映像シーンでは、「恐怖5」を呈示する外部機器として、照度呈示端末42(照明装置)と振動加速度呈示端末51とを動作させている。このとき、照度呈示端末42の照明を「点滅」させたり、振動加速度呈示端末51を振動量「強」で動作させたりすることで、人々の恐怖感を表現したり、地震の揺れを視聴者に体感させている。
【0104】
このように、感性情報を付加した外部機器連動型コンテンツを再生することで、視聴者は、家庭内にある機器を用いてコンテンツ内容を擬似体験することができ、また高臨場感を体感することができる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係る外部機器連動型コンテンツ生成装置、その方法及びそのプログラムでは、以下に示す優れた効果を奏する。
【0106】
請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明によれば、映像及び/又は音声の映像・音声コンテンツに知覚又は感覚の程度を表わす感性情報を付加し、視聴者の視聴環境に存在する外部機器を動作させる外部機器連動型コンテンツを生成することができる。また、この外部機器連動型コンテンツは、外部機器を直接動作させる動作命令を含んでいないため、視聴者の視聴環境に存在する外部機器の種類や機種に依存しない汎用的なものとすることができる。これによって、外部機器連動型コンテンツを放送用のコンテンツとして使用することができ、放送における表現方法を、映像や音声のみの表現から大きく広げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の外部機器連動型コンテンツ伝送システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る外部機器連動型コンテンツ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る外部機器連動型コンテンツ再生装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る外部機器連動型コンテンツ再生装置の感性情報変換手段の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る外部機器連動型コンテンツ再生装置の統合制御手段の構成を示すブロック図である。
【図6】 外部機器連動型コンテンツを再生させる視聴者の再生環境を模式的に表わした模式図である。
【図7】 物理量を感性情報に変換する例を説明するための説明図である。
【図8】 番組進行情報を説明するための説明図である。
【図9】 番組進行情報に沿って進行する映像シーンとその映像シーンに連動して動作する外部機器の動作の例を示した模式図である。
【図10】 外部機器連動型コンテンツ生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】 外部機器連動型コンテンツ再生装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……コンテンツ送信装置
10……外部機器連動型コンテンツ生成装置
11……感性情報・再現時刻入力手段(感性情報入力手段、再現時刻入力手段)
12……外部環境検出手段
13……感性情報変換手段
14……感性情報符号化手段
15……映像符号化手段
16……音声符号化手段
17……多重手段(関連付け手段)
2……コンテンツ受信装置
20……外部機器連動型コンテンツ再生装置
21……分離手段
22……映像・音声復号手段
23……時刻生成手段
24……感性情報変換手段
24b……視聴履歴蓄積手段
24d……個人プロファイル蓄積手段
25……映像・音声呈示制御手段
26……時刻制御手段
27……感性情報呈示制御手段
28……統合制御手段
28g……生体情報取得手段
60……呈示端末(外部機器)
7……家庭内ネットワーク
Claims (3)
- 映像及び/又は音声の映像・音声コンテンツに対応した知覚又は感覚の程度を表わす感性情報に基づいて、再生装置で制御可能な外部機器を動作させることで、前記感性情報の程度を代替して呈示する外部機器連動型コンテンツを生成する外部機器連動型コンテンツ生成装置であって、
映像信号及び/又は音声信号を符号化する映像・音声符号化手段と、
前記感性情報を入力する感性情報入力手段と、
前記映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知する外部環境検知手段と、
この外部環境検知手段で検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する感性情報変換手段と、
前記感性情報入力手段で入力された感性情報及び前記感性情報変換手段で変換された感性情報を符号化する感性情報符号化手段と、
前記映像・音声符号化手段で符号化された映像・音声コンテンツと、前記感性情報符号化手段で符号化された感性情報とを、前記映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、前記外部機器連動型コンテンツとして多重化する関連付け手段と、
を備えていることを特徴とする外部機器連動型コンテンツ生成装置。 - 映像及び/又は音声の映像・音声コンテンツに対応した知覚又は感覚の程度を表わす感性情報に基づいて、再生装置で制御可能な外部機器を動作させることで、前記感性情報の程度を代替して呈示する外部機器連動型コンテンツを生成する外部機器連動型コンテンツ生成方法であって、
映像信号及び/又は音声信号を符号化する映像・音声符号化ステップと、
前記感性情報を入力する感性情報入力ステップと、
前記映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知する外部環境検知ステップと、
この外部環境検知ステップにて検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する感性情報変換ステップと、
前記感性情報入力ステップにて入力された感性情報及び前記感性情報変換ステップにて変換された感性情報を符号化する感性情報符号化ステップと、
前記映像・音声符号化ステップにて符号化された映像・音声コンテンツと、前記感性情報符号化ステップにて符号化された感性情報とを、前記映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、前記外部機器連動型コンテンツとして多重化する関連付けステップと、
を含むことを特徴とする外部機器連動型コンテンツ生成方法。 - 映像及び/又は音声の映像・音声コンテンツに対応した知覚又は感覚の程度を表わす感性情報に基づいて、再生装置で制御可能な外部機器を動作させることで、前記感性情報の程度を代替して呈示する外部機器連動型コンテンツを生成するために、コンピュータを、
映像信号及び/又は音声信号を符号化する映像・音声符号化手段、
前記感性情報を入力する感性情報入力手段、
前記映像信号及び音声信号を入力する撮影時の風速、温度、湿度、匂いの少なくとも1つの外部環境を物理量として検知する外部環境検知手段、
この外部環境検知手段で検知された物理量を、予め物理量と感性情報とを対応付けた対応テーブルに基づいて、感性情報に変換する感性情報変換手段、
前記感性情報入力手段で入力された感性情報及び前記感性情報変換手段で変換された感性情報を符号化する感性情報符号化手段、
前記映像・音声符号化手段で符号化された映像・音声コンテンツと、前記感性情報符号化手段で符号化された感性情報とを、前記映像・音声コンテンツの再生時刻に基づいて関連付けて、前記外部機器連動型コンテンツとして多重化する関連付け手段、
として機能させることを特徴とする外部機器連動型コンテンツ生成プログラム。
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