JP4052365B2 - 緩衝装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハニカムブロックを使用した緩衝装置にかかわり、更に詳しくは空気の圧縮による荷重増加を利用した緩衝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の衝突試験部材や衝撃吸収部材として、積層させたハニカムブロックを使用することが知られている。
【0003】
ところで、上記のような積層ハニカムブロックを自動車の側面衝突試験用として用いる場合には、法規で定められた特性を満足する必要がある。またその特性は自動車の前面剛性を想定したもので、変形量の増加に伴い荷重も増加すると言うものである。
更に、任意の変形量に対して荷重の上下限値が設定されており、その範囲に荷重を入れることが要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来緩衝装置として使用されている積層ハニカムブロックとしては、例えば、図5に示すように、前後面にセルの開口部1aを備えた複数のハニカムブロック1の間に、金属板等から成る中間板2を介在させ、該中間板2には、ハニカムブロック1の内部と外部との通気性を確保するために多数の通気孔3が形成されている。
また、この他に図6に示すように、通気孔3が全く無い中間板2aを介在させたものも知られている。
【0005】
然しながら、このような通気孔3を備えた中間板2または通気孔3が全く無い中間板2aを用いた積層ハニカムブロック1の荷重特性は、図7の(A)線図に示すように段階状の荷重増加を示し、直線的に荷重増加を示す要求範囲を満足するような特性を得ることが難しいと言う問題があった。
【0006】
この発明の目的は、ハニカムブロック間に配設する中間板として、通気孔を備えていない中間板と、通気孔を備えた中間板とを用いて、空気の圧縮による荷重増加を利用することで、滑らかな荷重増加を得ることが出来、任意の荷重特性を設計することが出来る緩衝装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するため、両端が開口した複数のセルを有するハニカムブロックと、通気孔を備えた中間板とを、交互に複数積層してなる緩衝装置であって、前記セルの側面を密封すると共に、前記通気孔を備えた中間板の少なくとも1枚を通気孔を備えていない中間板としたことを要旨とするものである。
【0008】
この発明は、上記のように構成され、圧縮時に積層ハニカムブロックの側面から空気が漏れないように密閉構造にすると共に、中間板として通気孔を備えていない中間板と、通気孔を備えた中間板とを任意の位置に配置することで、滑らかな荷重増加を得ることが出来、任意の荷重特性を設計することが出来るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づきこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の第1実施形態を示す緩衝装置の斜視図を示し、10は複数のセル11の側面12が気密的に構成された軽金属材料、(例えば、アルミニュウム材料)または樹脂材料からなるハニカムブロックを示し、前記セル11の前後部は、蜂の巣状の開口部11aより開口されている。
【0010】
前記各ハニカムブロック10間には、金属板または樹脂板等から成る通気孔を備えていない中間板13aと、通気孔10aを備えた中間板13bとを配設した積層構造になっている。
【0011】
この通気孔を備えていない中間板13aと、通気孔10aを備えた中間板13bとの配置は、任意に設定することが出来、これにより積層ハニカムブロックの座屈変形時の空気の圧縮による荷重増加を利用して衝撃吸収性能を制御することが出来、この結果、滑らかな荷重増加を得ることが出来ると共に、任意の荷重特性を設計することが出来るものである。
【0012】
また、通気孔10aを備えた中間板13bの他の実施形態としては、図2に示すように、通気孔10aの数の増減及び通気孔10aの形成する位置を任意に設定した中間板13bを準備しておくことで、積層ハニカムブロックの座屈変形時の空気の圧縮による荷重増加を利用して衝撃吸収性能を制御し、任意の荷重特性を設計することも可能である。
【0013】
図3及び図4は、車両14による側面衝突試験方法の説明図であって、車両14のバンパー部に複数の積層ハニカムブロック10(この実験例では、縦250mm,横500mmのハニカムブロックを3ブロック二列配設してある)を取付け、ロードセル15を取付けた固定ブロック16に一定の速度(この実験例では35km /h)で衝突することにより、衝撃吸収性能を測定するものである。
【0014】
この発明の実施形態では、上記のようにハニカムブロック10の側面12を気密的に構成すると共に、各ハニカムブロック10に介在させる複数枚の中間板として、通気孔10aを備えていない中間板13aと、通気孔10aを備えた中間板13bとを任意の位置に配設することで、座屈変形時の空気の圧縮による荷重増加を任意に設定して衝撃吸収性能を制御するものである。これにより、図7の荷重−変位線図(B)及び(C)に示すように滑らかな荷重増加を得ることが出来、任意の荷重特性を設計することが出来る。
【0015】
【発明の効果】
この発明は、両端が開口した複数のセルを有するハニカムブロックと、通気孔を備えた中間板とを、交互に複数積層してなる緩衝装置であって、前記セルの側面を密封すると共に、前記通気孔を備えた中間板の少なくとも1枚を通気孔を備えていない中間板としたので、空気の圧縮による荷重増加を利用でき、これにより衝撃吸収性能を制御して滑らかな荷重増加を得ることが出来ると共に、任意の荷重特性を設計することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す積層ハニカムブロックの緩衝装置の分解斜視図である。
【図2】この発明の中間板の他の実施形態を示す斜視図である。
【図3】緩衝装置の側面衝突試験方法の説明図である。
【図4】側面衝突試験方法に使用する積層ハニカムブロックの緩衝装置の斜視図である。
【図5】従来の積層ハニカムブロックの緩衝装置の分解斜視図である。
【図6】従来の積層ハニカムブロックの緩衝装置の分解斜視図である。
【図7】この発明の緩衝装置と従来の緩衝装置との荷重特性を比較したグラフ説明図である。
【符号の説明】
10 ハニカムブロック 11 セル
11a 開口部 12 側面
13a 通気孔を備えていない中間板
13b 通気孔を備えた中間板 14 車両
15 ロードセル 16 固定ブロック
Claims (3)
- 両端が開口した複数のセルを有するハニカムブロックと、通気孔を備えた中間板とを、交互に複数積層してなる緩衝装置であって、前記セルの側面を密封すると共に、前記通気孔を備えた中間板の少なくとも1枚を通気孔を備えていない中間板とした緩衝装置。
- 前記通気孔を備えた中間板として、通気孔の数及び配置を相互に異なる中間板が使用される請求項1に記載の緩衝装置。
- 前記ハニカムブロックを軽金属材料または樹脂材料から構成すると共に、前記中間板が金属板または樹脂板である請求項1または2に記載の緩衝装置。
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JP26965298A JP4052365B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 緩衝装置 |
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