JP3493092B2 - 緩衝装置 - Google Patents

緩衝装置

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JP3493092B2
JP3493092B2 JP02326696A JP2326696A JP3493092B2 JP 3493092 B2 JP3493092 B2 JP 3493092B2 JP 02326696 A JP02326696 A JP 02326696A JP 2326696 A JP2326696 A JP 2326696A JP 3493092 B2 JP3493092 B2 JP 3493092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緩衝装置に関する。
すなわち、航空機から対象物を落下させたり、重量の重
い対象物を運搬する場合に、対象物に加わる衝撃エネル
ギーを吸収,緩和し、対象物を保護する緩衝装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、この種従来例の緩衝装置を示
し、(1)図は用いられるハニカムパネルの分解斜視
図、(2)図は緩衝装置の正面図であり、(3)図はそ
の緩衝前の状態の正面図、(4)図はその緩衝後の状態
の正面図である。さてハニカムコア1は、そのセル軸方
向Aに沿って圧縮強度を越える衝撃荷重を受けると、そ
のセル壁2に座屈Bを生じ、もって衝撃エネルギーを吸
収,緩和する特性を備えている。そこで、ハニカムコア
1はこのような特性を利用し、例えば図6の(1)図に
示したように、ハニカムコア1のセル軸方向Aの開口端
面に1枚板よりなる表面板3を接合したハニカムパネル
4として、又、高い衝撃エネルギーの吸収,緩和性が要
求される場合には、図6の(2)図に示したように、こ
のようなハニカムパネル4を3段等の多段に積層して、
緩衝装置5として使用されている。そして、このような
ハニカムパネル4よりなる緩衝装置5は、図6の(3)
図に示したように、対象物Cにハニカムコア1のセル軸
方向Aを向けて取付けられ、もって図6の(4)図に示
したように、外部から例えば上から下へ向けて、セル軸
方向Aを荷重作用方向Dとして衝撃荷重が加わった場合
に、そのハニカムコア1のセル壁2が座屈Bして衝撃エ
ネルギーを吸収,緩和し、対象物Cを保護するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち第1に、従来のこの種の緩衝装置5、つまりハニカム
パネル4を用いた緩衝装置5にあっては、衝撃荷重が加
わった際に、ハニカムコア1のセル壁2にて形成された
中空柱状のセル6内部の空気が、衝撃荷重にて圧縮され
て、空気バネのような反発力を生じ、予定したようにセ
ル壁2が座屈Bされなくなる、という問題が指摘されて
いた。つまり、開口端面に表面板3が接合されたハニカ
ムコア1は、加わった衝撃荷重にてセル壁2が座屈Bさ
れた場合に、表面板3にて密封されたセル6内部の空気
の逃げ場がなく、セル6内部の空気が圧縮されて反発力
が生じ、それ以上セル壁2が座屈Bされなくなり、座屈
Bが不十分で予定したように衝撃エネルギーが吸収,緩
和されず、予定の緩衝性能が得られないという問題が指
摘されていた。
【0004】又、このような反発力に付随して、セル壁
2の座屈Bが正常に行われずシヤーが入った様に斜め形
状の異形となったり、座屈Bする前にセル壁2が飛散,
破裂したり表面板3が剥離し、もってこれらの面から
も、予定した緩衝性能が得られないという指摘もあっ
た。そして、これらの緩衝性能不足に起因して、従来の
緩衝装置5にあっては、保護すべき製品,物資,車輌等
の対象物Cのジャンピング,転倒,反転等の現象が発生
し、対象物Cが損傷してしまう等、対象物Cへの悪影響
が問題となっていた。
【0005】第2に、特に高速で衝撃荷重が加わった場
合において、上述した第1の問題が顕著化していた。す
なわち、例えば0.1m/s程度の低速で対象物Cが落
下した場合においては、必要な座屈Bのためのスピード
が比較的確保されやすく、加えて、紙製のハニカムコア
1の場合にはその通気性によりセル6内部の圧縮された
空気が外気側に逃がされたり、紙製ではなくてもハニカ
ムコア1と表面板3間の接合箇所の隙間から、セル6内
部の圧縮された空気が外気側に逃がされることもある。
このように、低速で衝撃荷重が加わった場合には、上述
した第1の問題発生の可能性が、若干低減されることも
ある。
【0006】これに対し、例えば9m/s程度の高速で
対象物Cが落下した場合においては、瞬時にセル6内部
の空気が圧縮されるので、対応して瞬時にセル6内部の
空気を外気側へと逃がす必要が生じるが、この場合に
は、例え上述した紙製のハニカムコア1であっても、又
ハニカムコア1と表面板3間に隙間が存していたとして
も、とてもセル6内部の空気を外気側へと逃がす時間的
余裕はない。つまり、ハニカムコア1の体積の97%程
度を占める各セル6内部の空気を、瞬時に外気側へと逃
がすことは不可能である。このように、特に高速で衝撃
荷重が加わった場合には、上述した第1の問題が顕著化
しやすく、座屈Bが不十分となり予定の緩衝性能が得ら
れず、対象物Cが損傷しやすく対象物Cへの悪影響が多
発していた。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例における課題を解決すべくなされたものであって、
ハニカムコアのセル軸方向の開口端面側に、セルとの通
気性を備えると共にセル軸方向と直交する方向そして外
気への通気性を備えた縦横通気体を配したことにより、
更に請求項2では、これと共にセルエッジタイプのハニ
カムコアを用い、請求項3では、ハニカムコアに通気性
を備えた表面板を接合したハニカムパネルタイプのもの
を用い、請求項4では、このようなハニカムコアを多段
に積層すると共に、適宜位置に縦横通気体を配してな
る。もってこの緩衝装置は、第1に、緩衝性能に優れ、
第2に、特に高速で衝撃荷重が加わった場合にも、十分
な緩衝性能が得られ、第3に、しかもこれらが簡単容易
に実現される、緩衝装置を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
の緩衝装置は、セル壁にて区画形成された中空柱状のセ
ルの平面的集合体よりなるハニカムコアのセル軸方向の
開口端面側に、縦横通気体が配されてなる。そして該ハ
ニカムコアは、セル軸方向を荷重作用方向に向け、該セ
ル壁の座屈により衝撃エネルギーを吸収,緩和し、該縦
横通気体は、該ハニカムコアのセルとの通気性を備える
と共に、セル軸方向と直交する方向そして外気への通気
性を備えていること、を特徴とする。
【0009】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2の緩衝装置は、請求項1記載の緩
衝装置において、該ハニカムコアは、開口端面のセル壁
に樹脂等が付着されフィレット状に補強されたセルエッ
ジタイプのものよりなること、を特徴とする。次に、請
求項3については次のとおり。すなわち、この請求項3
の緩衝装置は、請求項1記載の緩衝装置において、該ハ
ニカムコアは、開口端面のセル壁に通気性を備えた表面
板が接合されたハニカムパネルタイプのものよりなるこ
と、を特徴とする。次に、請求項4については次のとお
り。すなわち、この請求項4の緩衝装置は、請求項1又
は2又は3記載の緩衝装置において、該ハニカムコア
は、セル軸方向に複数段積層されており、該縦横通気体
は、荷重作用方向側,反荷重作用方向側,中間の該ハニ
カムコア相互間、等の適宜位置に配されていること、を
特徴とする。
【0010】さて、この緩衝装置は保護すべき対象物に
取付けられ、外部から衝撃荷重が加わった場合には、セ
ル軸方向を荷重作用方向に向けたハニカムコアのセル壁
が座屈して、衝撃エネルギーを吸収,緩和する。ところ
で、このようにセル壁が座屈するとセル内部の空気も圧
縮されるが、このような空気は、縦横通気体を介し外気
側へと逃がされる。すなわち、セル内部の空気は、請求
項2では、セルエッジタイプのハニカムコアのフィレッ
ト状に付着された樹脂等間の中央開口を介し、請求項3
では、ハニカムパネルタイプのハニカムコアの通気性を
備えた表面板を介し、それぞれ、セル軸方向に沿い縦横
通気体へと流れた後、セル軸方向と直交する方向へと向
かい外気側へと逃がされる。請求項4では、多段のハニ
カムコア間で、セル内部の空気がセル軸方向に沿って流
れた後、縦横通気体を経由して外気側へと逃がされる。
もって、この緩衝装置にあっては、セル壁が何ら支障な
く十分に座屈され、衝撃エネルギーは確実に吸収,緩和
される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示すその発
明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図
2,図3,図4,図5は、本発明の実施の形態の説明に
供する。
【0012】そして、図1の(1)図は第1例の正面説
明図、図1の(2)図は第2例の正面説明図であり、図
2の(1)図は、第3例の緩衝前の状態の正面説明図、
図2の(2)図は、第3例の緩衝中の状態の正面説明
図、図2の(3)図は、第3例の緩衝後の状態の正面説
明図である。図3は、縦横通気体の第1例等の斜視図で
あり、(1)図はその表面側を(2)図はその裏面側
を、(3)図は共に用いられるパーホレイト板を、
(4)図はパーホレイト板付の表面側を、それぞれ示
す。図4は、縦横通気体のその他各例の斜視図であり、
(1)図は第2例を、(2)図は第3例を、(3)図は
第4例を、(4)図はパーホレイト板付の第4例を、
(5)図は第5例を、(6)図は第6例を、(7)図は
第7例を、それぞれ示す。図5は、ハニカムコアの各例
を示し、(1)図は、ハニカムパネルタイプのものの分
解斜視図、(2)図は、同ハニカムパネルタイプのもの
の正断面図であり、(3)図は、セルエッジタイプのも
のの要部の斜視図、(4)図は、同セルエッジタイプの
ものの要部の平面図、(5)図は同セルエッジタイプの
ものの要部の正断面図である。
【0013】この緩衝装置7は、セル壁2にて区画形成
された中空柱状のセル6の平面的集合体よりなるハニカ
ムコア1のセル軸方向Aの開口端面側に、縦横通気体8
が配されてなる。そしてハニカムコア1は、セル軸方向
Aを荷重作用方向Dに向け、セル壁2の座屈Bにより衝
撃エネルギーを吸収,緩和する。
【0014】これらについて更に詳述する。まず、この
緩衝装置7にて用いられるハニカムコア1について述べ
ると、ハニカムコア1は、図1,図2,図5中等にも示
したように、セル壁2にて各々独立空間に区画された、
中空柱状の多数のセル6の平面的集合体よりなる。セル
壁2そしてセル6の断面形状は、例えば正六角形状のも
のが代表的であるが、台形状,三角形状,四角形状,そ
の他各種形状のものが可能である。セル壁2つまりハニ
カムコア1の母材としては、アルミニウム箔その他の金
属箔を始め、繊維強化プラスチックシート(FRPシー
ト)、クラフト紙やアラミド紙その他の特殊紙,塩ビシ
ートその他のプラスチックシート、その他の有機系や無
機系の複合材シート等々、各種の金属や非金属が用いら
れる。そしてハニカムコア1は、重量比強度に優れ、軽
量であると共に高い剛性・強度を備えるのを始め、平面
精度,保温性,断熱性,遮音性等々にも優れる、という
特性が知られている。これと共にハニカムコア1は、更
に、セル軸方向Aに圧縮強度を越える衝撃荷重を受ける
と、セル壁2に座屈Bが生じることにより、その衝撃エ
ネルギーを吸収,緩和するという特性を備えている。
【0015】この緩衝装置7は、このようなハニカムコ
ア1の緩衝性能を利用したものである。そして、この緩
衝装置7においてハニカムコア1は、そのまま単体とし
て用いることも可能であるが、多くの場合は次に述べる
ように、図5の(1)図,(2)図に示したハニカムパ
ネル9タイプや、図5の(3)図,(4)図,(5)図
に示したセルエッジタイプのものとして用いられる。
又、高い衝撃エネルギーの吸収,緩和性が要求される場
合は、図1,図2に示したように、3段,4段,5段等
の多段に積層して用いられる。
【0016】まず、図5の(1)図,(2)図に示した
ハニカムパネル9タイプのものについて述べる。この場
合、緩衝装置7として用いられるハニカムコア1の開口
端面のセル壁2には、通気性を備えたスキン板たる表面
板10が接合される。この表面板10としては、ハニカ
ムコア1に準じ各種の金属や非金属の薄板が用いられる
と共に、多数の貫通穴たる開孔11が形成されたものが
代表的に用いられ、この開孔11の径はセル6のサイズ
に対応して設定され、開孔11による開口率そして通気
性が、セル6の開口端面の開口率そして通気性に近似す
べく設定される。更に、このような表面板10として
は、パンチングプレート,メッシュ材,網目材,不織布
等々を採用することも考えられる。
【0017】次に、図5の(3)図,(4)図,(5)
図に示したセルエッジタイプのものについて述べる。こ
の場合、緩衝装置7として用いられるハニカムコア1に
は、開口端面のセル壁2に樹脂等12が付着され、もっ
てフィレット状に補強されたセルエッジタイプのものよ
りなる。すなわち、このハニカムコア1の開口端面のセ
ル壁2の端部には、樹脂等12が縦断面三角形状・隅肉
状・アール状に付着され、もって、セル壁2の端部を中
に埋め込むように補強し、セル壁2の端部の肉厚を増大
せしめるように付着されている。そこで、セル壁2にて
形成された空間たるセル6は、その開口端面が、このよ
うに大きなフィレット状に付着された樹脂等12にて、
面積的に若干狭められると共に、中央に形成された中央
開口13を介し通気性が確保されている。
【0018】次に、図1,図2に示したように、多段に
積層して用いられる場合について述べる。高い衝撃エネ
ルギーの吸収,緩和性が要求される場合には、ハニカム
コア1を単品ではなく、セル軸方向Aに3段,4段,5
段等の多段に積層してなる、緩衝装置7が用いられる。
【0019】すなわち、単品で大きな緩衝性能を備えた
ハニカムコア1を製造すること、つまり、セル軸方向A
の厚さが厚い,高さが高い,セル壁2が長いハニカムコ
ア1を単品として製造することは容易でなく、仮に製造
できたとしても、衝撃荷重が加わると座屈Bする前に途
中で中折れ現象が発生しやすく、緩衝性能を発揮できな
いことが十分予想される。そこでこのような場合、つま
り要求される緩衝性能のレベルが高い場合には、ハニカ
ムコア1を多段に積層して用いることになる。ところで
その際、ハニカムコア1をもしもそのまま多段に積層す
ると、ハニカムコア1相互間の食い込み現象、つまり上
下で当接されるハニカムコア1の開口端面のセル壁2間
で、上位のものが下位のものに食い込んでしまう現象が
発生しやすい。そこで、ハニカムコア1を多段に積層す
る場合には、前述した図5の(1)図,(2)図のハニ
カムパネル9タイプのものか、又は前述した図5の
(3)図,(4)図,(5)図のセルエッジタイプのハ
ニカムコア1が使用されることになる。この緩衝装置7
では、このようなハニカムコア1が用いられている。
【0020】次に、この緩衝装置7において用いられ
る、縦横通気体8について述べる。この縦横通気体8
は、ハニカムコア1のセル軸方向Aの開口端面側に配さ
れ、ハニカムコア1のセル6との通気性を備えると共
に、セル軸方向Aと直交する方向そして外気への通気性
を備えてなる。そして、ハニカムコア1が多段に積層し
て用いられる場合において、この縦横通気体8は、荷重
作用方向側,反荷重作用方向側,中間のハニカムコア1
相互間、等の適宜位置に配される。
【0021】このような縦横通気体8について、更に詳
述する。まず、図3の(1)図,(2)図等に示した第
1例にあっては、縦横通気体8として、板状をなす本体
に多数の貫通穴たる開孔14が形成されると共に、一面
に多数の凸部15が形成されたものが用いられている。
この第1例の縦横通気体8の開孔14は、径が比較的大
きく設定され、もって開孔14による開口率が、セル6
の開口端面の開口率そして通気性に近似すべく設定され
る。又、この縦横通気体8の凸部15は、途中に開孔1
4を存しつつX方向に所定ピッチで突設されると共に、
Y方向にも凹状の空間16を存しつつ並設され、XY両
方向への通気性が確保されている。
【0022】更にこの縦横通気体8は、図3の(4)図
に示したように、図3の(3)図に示したパーホレイト
板17と共に用いられる。すなわちパーホレイト板17
は、比較的径大な開孔18を備え、セル6の開口率そし
て通気性に近似した開口率に設定されると共に、図3の
(1)図,(2)図に示した縦横通気体8の凸部15側
に重ねて使用される。なおパーホレイト板17に代え、
各種のメッシュ材,網目材等を用いることも可能であ
る。そしてこのパーホレイト板17は、縦横通気体8が
ハニカムコア1の開口端面に当接すべく配された際に、
その凸部15が、ハニカムコア1の開口端面のセル壁2
に対し、局部荷重を加えないように機能する。つまりパ
ーホレイト板17は、衝撃荷重が作用した際に縦横通気
体8の各凸部15がセル壁2に局部荷重を加えたりしな
いように、つまりセル壁2を局部的に偏在して座屈Bさ
せたりしないように、衝撃荷重がセル壁2に均一に作用
すべく、縦横通気体8の凸部15とハニカムコア1の開
口端面間に介装される。なお、このような図3の縦横通
気体8が、図1や図2中に示したように、多段に積層さ
れたハニカムコア1の荷重作用方向側(図面上では最上
位)や、反荷重作用方向側(図面上では最下位)にて用
いられる場合にあっては、その開孔14は必須的ではな
い。
【0023】次に図4を参照しつつ、縦横通気体8のそ
の他の例について述べる。まず図4の(1)図には、縦
横通気体8として、板状をなす本体に多数の貫通孔たる
開孔14が形成されると共に、一面に多数の円錐突起1
9が形成されたものが示されている。この図4の(1)
図の縦横通気体8の開孔14は、前述した図3の縦横通
気体8の開孔14に準じ、その円錐突起19も、前述し
た図3の縦横通気体8の凸部15に準じXY方向に所定
間隔を置きつつ突設され、XY方向への通気性が確保さ
れている。又、前述した図3中のパーホレイト板17
も、この図4の(1)図の縦横通気体8と共に用いられ
る。
【0024】又、図4の(2)図,(3)図に示したよ
うに、縦横通気体8として波板を用いることも可能であ
り、その断面形状は、図4の(2)図に示した台形状の
ものや、図4の(3)図に示したアールが存した略三角
形状のもの、その他各種の断面形状のものが考えられ
る。そして、このような波板よりなる縦横通気体8も、
図4の(4)図に示したように、パーホレイト板17と
共に用いられる。更に、図4の(5)図に示したよう
に、縦横通気体8として、順次反転折曲した針金等の線
材を用いることも考えられ、図4の(6)図に示したよ
うに、縦横通気体8として、全体的に完全に座屈Bされ
たハニカムコア1を用いることも考えられ、図4の
(7)図に示したように、凹凸が存した金網を縦横通気
体8として用いることも考えられる。更に、縦横通気体
8としては、略くし刃状のもの,略格子形状のもの,略
山形・溝形状のもの、その他各種形状のものが使用可能
である。
【0025】いずれにしても、例えばこの図3や図4等
に示した縦横通気体8は、その縦横両方向への通気性を
備えてなり、使用に際し、例えばハニカムコア1のセル
軸方向Aたる縦の上下方向と、このセル軸方向Aと直交
する横の前後左右方向(例えばXY方向)、との縦横両
方向への通気性を備えてなる。そしてこの通気性は、少
なくとも、ハニカムコア1のセル6の開口率そして通気
性に見合った程度、確保されている。
【0026】さて、このような縦横通気体8は、緩衝装
置7において、ハニカムコア1のセル軸方向Aの開口端
面側に配される。又、ハニカムコア1が多段に積層して
用いられる場合には、図1の(1)図に示したように、
その荷重作用方向側たる例えば最上位に配されたり、図
1の(2)図に示したように、その荷重作用方向側たる
例えば最上位に配されると共に、中間のハニカムコア1
相互間に介装されたり、図2に示したように、その反荷
重作用方向側たる例えば最下位に配される。又、この緩
衝装置7において、そのハニカムコア1と縦横通気体8
とは、接着その他により一体的に接合されており、更に
前述したようにパーホレイト板17や表面板10等が共
に用いられる場合には、これらも、ハニカムコア1や縦
横通気体8と一体的に接合される。
【0027】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。すなわちこの緩衝装置
7は、例えば、航空機から製品,物資,車輌等の対象物
Cを落下させたり、重量の重い対象物Cをトラック等に
て運搬する場合に、対象物Cに加わる衝撃エネルギーを
吸収,緩和して、対象物Cを保護すべく、例えば図2の
(1)図に示したように、このような対象物Cの例えば
下面等に対し、ハニカムコア1のセル軸方向Aを向けて
取付けられる。もってこの緩衝装置7は、例えば図2の
(2)図に示したように、外部から例えば上から下へ向
けて衝撃荷重が加わった場合には、セル軸方向Aをこの
荷重作用方向Dに向けたハニカムコア1のセル壁2が、
図2の(3)図に示したように、その圧縮強度を越える
衝撃荷重を受けて座屈Bし、その衝撃エネルギーを吸
収,緩和する。
【0028】さてその際、このようにハニカムコア1の
セル壁2が座屈Bすると、これに伴い、ハニカムコア1
のセル壁2にて形成されたセル6内部の空気も圧縮され
るが、この緩衝装置7にあっては、このようなセル6内
部の空気は、縦横通気体8を介し、外気側へと逃がされ
るようになっている。すなわち、圧縮されたセル6内部
の空気は、図5の(3)図,(4)図,(5)図の例で
は、セルエッジタイプのハニカムコア1のフィレット状
に付着された樹脂等12間の中央開口13を介し、他
方、図5の(1)図,(2)図の例では、ハニカムパネ
ル9タイプのハニカムコア1の通気性を備えた表面板1
0を介し、セル軸方向Aに沿い縦横通気体8へと流れた
後、それぞれ、セル軸方向Aと直交する方向へと向か
い、外気側へと逃がされる。なお図1,図2に示した例
では、多段のハニカムコア1間で、圧縮されたセル6内
部の空気がセル軸方向Aに沿って流れた後、縦横通気体
8を経由して外気側へと逃がされる。
【0029】このように、この緩衝装置7にあっては、
セル壁2の座屈Bに伴い圧縮されたハニカムコア1の各
セル6内の空気は、縦横通気体7を経由して外気側へと
逃がされる。そこで、セル壁2が何ら支障なく十分に座
屈Bされ(例えば、ハニカムコア1そしてセル壁2は、
座屈B前の全体の厚さ・高さを100%とすると、25
%程度まで座屈Bにより圧縮される)、もって、加わっ
た衝撃エネルギーは、確実に吸収,緩和されるようにな
る。さてそこで、この緩衝装置7にあっては、次の第
1,第2,第3のようになる。
【0030】第1に、この緩衝装置7にあっては、この
ように衝撃荷重が加わった際、ハニカムコア1のセル壁
2が座屈Bされるに従って、セル6内部の空気が、縦横
通気体8を介し外気側へと逃がされる。従って、セル6
内の空気が圧縮されて反発力を生じるようなことはな
く、セル壁2が十分に座屈Bされ、衝撃エネルギーは予
定通り吸収,緩和される。
【0031】第2に、特に高速で衝撃荷重が加わった場
合においても、例えば図2の例において、9m/s程度
の高速で対象物Cが落下した場合にあっても、縦横通気
体8の存在により、瞬時に、各セル6内部の空気つまり
ハニカムコア1の体積の97%程度を占める各セル6内
部の空気は、確実に外気側へと逃がされる。このよう
に、高速で衝撃荷重が加わった場合でも、上述した第1
の衝撃エネルギーの吸収,緩和は、変わらず確実に実施
される。
【0032】第3に、この緩衝装置7は、所定のハニカ
ムコア1と縦横通気体8とを備えた、簡単な構成よりな
る。そして、セルエッジタイプのハニカムコア1や、通
気性を備えた表面板10付のハニカムパネル9タイプの
ハニカムコア1を用い、更に、このようなハニカムコア
1を多段に積層すると共に、縦横通気体8を適宜位置に
配しただけの、簡単な構成よりなる。もって、この緩衝
装置7によると、上述した第1,第2の点が容易に実現
される。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る緩衝装置は、以上説明した
ように、ハニカムコアのセル軸方向の開口端面側に、セ
ルとの通気性を備えると共にセル軸方向と直交する方向
そして外気への通気性を備えた縦横通気体を配したこと
により、更に請求項2では、これと共にセルエッジタイ
プのハニカムコアを用い、請求項3では、ハニカムコア
に通気性を備えた表面板を接合したハニカムパネルタイ
プのものを用い、請求項4では、このようなハニカムコ
アを多段に積層すると共に、適宜位置に縦横通気体を配
したことにより、次の効果を発揮する。
【0034】第1に、緩衝性能に優れている。すなわ
ち、この緩衝装置にあっては、ハニカムコアのセル壁が
座屈されるに従って、セル内部の空気が縦横通気体を介
し外気側へと逃がされるので、前述したこの種従来例の
緩衝装置のように、セル内の空気が圧縮されて反発力を
生じるようなことは回避される。もって、セル壁が十分
に座屈され、予定通り衝撃エネルギーが吸収,緩和され
て、予定された緩衝性能が確実に得られるようになる。
【0035】更にこれに付随して、前述したこの種従来
例のように、座屈が正常に行われず、シヤーが入った様
に斜め形状の異形となったりするようなことも防止さ
れ、又、座屈する前にセル壁が飛散,破裂したりするこ
ともなく、表面板が剥離するようなこともない。もっ
て、これらの面からも、予定した緩衝性能が確実に得ら
れるようになる。このように、この緩衝装置にあって
は、予定した緩衝性能が確実に得られるので、保護すべ
き製品,物資,車輌等の対象物が、ジャンピング,転
倒,反転等する現象も発生せず、対象物の損傷や対象物
への悪影響は、確実に防止される。
【0036】第2に、特に高速で衝撃荷重が加わった場
合にも、十分な緩衝性能が得られるようになる。すなわ
ち、高速で衝撃荷重が加わった場合においても、縦横通
気体を介し、瞬時に各セル内部の空気は外気側へと逃が
されるので、前述したこの種従来例のように、この場合
に特に緩衝性能が不十分となりやすいようなこともな
く、前述した第1の緩衝性能は、変わらず確実に維持さ
れる。
【0037】第3に、しかもこれらは、簡単容易に実現
される。すなわち、この緩衝装置は、所定のハニカムコ
アと縦横通気体とを備えた簡単な構成よりなり、更に、
セルエッジタイプのハニカムコアや、通気性を備えた表
面板付のハニカムパネルタイプのものを用い、又、ハニ
カムコアを多段に積層すると共に適宜位置に縦横通気体
を配する等、簡単な構成よりなる。もって、上述した第
1,第2の点が、容易にコスト面にも優れて実現され
る。このように、この種従来例に存した課題がすべて解
決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩衝装置について、その発明の実
施の形態の説明に供する正面説明図であり、(1)図は
第1例を、(2)図は第2例を示す。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する第3例の正
面説明図であり、(1)図は緩衝前の状態を、(2)図
は緩衝中の状態を、(3)図は緩衝後の状態を示す。
【図3】縦横通気体の第1例等の斜視図であり、(1)
図はその表面側を、(2)図はその裏面側を、(3)図
は共に用いられるパーホレイト板を、(4)図はパーホ
レイト板付の表面側を、それぞれ示す。
【図4】縦横通気体のその他各例の斜視図であり、
(1)図は第2例を、(2)図は第3例を、(3)図は
第4例を、(4)図はパーホレイト板付の第4例を、
(5)図は第5例を、(6)図は第6例を、(7)図は
第7例を、それぞれ示す。
【図5】ハニカムコアの各例を示し、(1)図は、ハニ
カムパネルタイプのものの分解斜視図、(2)図は、同
ハニカムパネルタイプのものの正断面図であり、(3)
図は、セルエッジタイプのものの要部の斜視図、(4)
図は、同セルエッジタイプのものの要部の平面図、
(5)図は、同セルエッジタイプのものの要部の正断面
図である。
【図6】この種従来例の緩衝装置を示し、(1)図は、
そのハニカムパネルの分解斜視図、(2)図は、緩衝装
置の正面説明図であり、(3)図は、その緩衝前の状態
の正面説明図、(4)図は、その緩衝後の状態の正面説
明図である。
【符号の説明】
1 ハニカムコア 2 セル壁 3 表面板(従来例のもの) 4 ハニカムパネル(従来例のもの) 5 緩衝装置(従来例のもの) 6 セル 7 緩衝装置(本発明のもの) 8 縦横通気体 9 ハニカムパネル(本発明のもの) 10 表面板(本発明のもの) 11 開孔 12 樹脂等 13 中央開口 14 開孔 15 凸部 16 空間 17 パーホレイト板 18 開孔 19 円錐突起 A セル軸方向 B 座屈 C 対象物 D 荷重作用方向

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル壁にて区画形成された中空柱状のセ
    ルの平面的集合体よりなるハニカムコアのセル軸方向の
    開口端面側に、縦横通気体が配された緩衝装置であっ
    て、 該ハニカムコアは、セル軸方向を荷重作用方向に向け、
    該セル壁の座屈により衝撃エネルギーを吸収,緩和し、
    該縦横通気体は、該ハニカムコアのセルとの通気性を備
    えると共に、セル軸方向と直交する方向そして外気への
    通気性を備えていること、を特徴とする緩衝装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の緩衝装置において、該ハ
    ニカムコアは、開口端面のセル壁に樹脂等が付着されフ
    ィレット状に補強されたセルエッジタイプのものよりな
    ること、を特徴とする緩衝装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の緩衝装置において、該ハ
    ニカムコアは、開口端面のセル壁に通気性を備えた表面
    板が接合されたハニカムパネルタイプのものよりなるこ
    と、を特徴とする緩衝装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3記載の緩衝装置に
    おいて、該ハニカムコアは、セル軸方向に複数段積層さ
    れており、該縦横通気体は、荷重作用方向側,反荷重作
    用方向側,中間の該ハニカムコア相互間、等の適宜位置
    に配されていること、を特徴とする緩衝装置。
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