JP4051173B2 - ベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリなどに用いられるベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置に係り、詳しくは、内周面側にベルト寄りを規制するガイド部材を少なくとも1つ備えたベルト部材と、該ガイド部材をガイドするガイド部を備えた複数のローラと、該複数のローラのうち少なくとも1本を駆動する駆動手段とを有し、該ベルト部材を該複数のローラで張架し回動駆動するベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置において、像担持体として感光体ベルトや中間転写ベルトを用いたものが知られている。また、像担持体に対向する位置に設けられ、転写材を搬送しながら転写材に像を転写する搬送ベルトを用いたものも知られている。これらのベルトは、複数のローラに張架されて回転移動が行われるが、回転移動方向に対して直交する方向(ローラ軸方向)にずれる、いわゆるベルト寄りが発生する場合がある。複数のローラの平行度、ベルト厚み、ベルト周長、ベルトテンション等が均等で誤差や偏差が無い理想的な状態でベルトが回転すれば、上記ベルト寄りは発生しない。しかし、実際には上記平行度等の特性に誤差や偏差があるためベルト寄りが発生する。このベルト寄りにより、例えばベルトがローラから外れてしまう等の不具合が生じる。このため、複数のローラにベルトを張架して回転駆動を行うには、ベルトの寄り防止の機構を設けることが必要となる。このベルト寄りを防止する技術として、ベルトの外周面側、もしくは内周面側にベルト寄りを規制するガイド部材を設ける従来技術がある。
【0003】
ベルト外周面側にガイド部材を設ける技術としては、特開平9−114266号公報に記載された技術がある。この技術は、転写シートを搬送する搬送ベルト外周面に対向して表面移動する感光体ドラム等の像担持体にガイド部材と係合する溝を設けることにより、搬送ベルト寄りを防止するものである。搬送ベルトの少なくとも一方の端部にガイド部材を設ける構成となっており、片側ガイドもしくは両側ガイドで搬送ベルト寄りを規制している。また、搬送ベルト外周面側にガイド部材を設けるので、搬送ベルト内周面側にガイド部材を設けるのに比し、搬送ベルト製造時の作業性に優れ、またガイド部材を貼付する位置精度を向上させることができる。
【0004】
また、ベルト内周面側にガイド部材を設ける技術としては、特開平10−268660号公報に記載された技術がある。この技術は、トナー像が転写される転写ベルトを張架するローラにガイド部材と係合する溝を設けることにより、転写ベルト寄りを防止するものである。ガイド部材をベルトの内周面側に設けるか外周面側に設けるかの違いはあるが、ガイド部材とこれに係合する溝を設ける点は、前記特開平9−114266号公報に記載されたものと同じである。上記特開平10−268660号公報には、精度良くガイド部材を形成させるために、ガイド部材と転写ベルトとを一体成形することも開示されている。
【0005】
また、ベルト内周面側にガイド部材を設ける技術としては、ベルトの両側にガイド部材を設け、これらのガイド部材と係合する溝をローラの両側に設けて、ガイド部材の寄りを受けるものも知られている。
また、ベルト両側にガイド部材を設け、ベルトを張架するローラーの両端面で両ガイド部材をガイドしてベルト寄りを防止する技術も知られている(例えば、上記特開平9−114266号公報の図6参照)。この技術によれば、ローラに溝を設けることなく、ベルト寄りを防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平9−114266号公報に記載された技術は、搬送ベルト外周面に貼付されたガイド部材が剥がれたり、製造コストアップになったりする問題があった。上記搬送ベルトの外周面側は、一般的に、転写性を高くしたり、トナーなどがフィルム状に付着するフィルミング現象を防止させたりするために弗素系樹脂や、弗素系樹脂粉末を分散させ離型性を高めた薄層の離型層が形成されている。ガイド部材は両面テープや接着剤によって搬送ベルト外周面の離型層に接着されるため、搬送ベルト外周面の離型性が高くなるとガイド部材に要求されるベルトとの接着強度が得られずらく、回転移動中にガイド部材の剥がれが発生しやすくなる。また、搬送ベルト外周面のうちガイド部材との接着面の離型層を剥がしたり、離型層を形成するときにガイド部材との接着面をマスクしてその部分への離型層の形成を防いだりすることができるが、いずれも製造コストアップとなる。
また、搬送ベルト外周面側にガイド部材を設ける構成の場合、搬送ベルトを張架するローラへの巻き付きによる伸びと、ローラ間に張架されることによる縮みとの繰り返しにより、ガイド部材の最も外側の層(部分)は最も大きな伸縮が繰り返され、ひび割れ等の不具合が発生しやすくなる。この不具合を防止するためには、ガイド部材を比較的柔らかくて伸びやすくしなければならいため、ガイド部材はその硬度、材質、伸び特性等が制限され、搬送ベルト寄り力を受け止めるのに必要な耐摩耗性、強度等が確保できなくなるおそれがある。また、転写シートのジャム処理時や、搬送ベルト脱着時等に像担持体の溝とガイド部材との位置を正確に合わせることは、機構的に精度が要求され複雑な構造となる。
【0007】
また、上記特開平10−268660号公報に記載された技術は、ガイド部材を転写ベルトと一体成形する場合、精度の優れたガイド部材を形成することはできるが、実質的に弾性体(ゴム)で成形することに限定されてしまう。ゴムよりヤング率の高い樹脂で例えば1mm以上の厚みのガイド部材を転写ベルト端部に設けても、ガイド部材のみ硬くなり過ぎてしまいローラ間に正常に張架することができないためである。また、ゴムで成形することは伸びの規制や、成形方法、材料選択等で課題が多い。例えば、転写ベルトは、一般的に、ポリカーボネート、ETFE、PVDF等の樹脂ベルトが使用されているが、これらの樹脂材料を選択できないことになる。
また、上記ガイド部材が精度良く作れても、複数のローラに設けられた溝の軸方向の位置がずれていると、軸方向で互いに重複する溝幅の領域が狭くなり、ガイド部材は溝幅の領域が最も狭くなる組合わせの2本のローラの溝でガイドされることになる。ガイド部材の幅に対して軸方向で互いに重複する溝幅の領域が狭くなると、ガイド部材はベルト部材の回動移動方向で蛇行してガイドされ、いずれかのローラの溝に強く接触する。このため、ガイド部材と溝との接触圧が高くなり、ガイド部材が溝を乗り上げたり、ガイド部材が破損したりしやすくなる。ガイド部材が溝を乗り上げると、ガイド部材が溝を乗り上げた状態でベルト部材が回動駆動され、安定した回動移動が得られなくなる。なお、ローラの構成部品の加工精度と装置の組立て精度とを向上させて各ローラの溝位置を軸方向で合わせ上記ガイド部材の乗り上げ等を防ぐことが可能であるが、部品製造コスト及び装置組立てコストがアップしてしまう。
【0008】
ベルト内周面側にガイド部材を設ける構成では、各ローラの溝の位置が軸方向でずれていたり、ガイド部材の直角性あるいは真直度が悪かったりしても、ガイド部材の乗り上げが発生しないように、溝の幅を広く取ることも行われている。但し、溝の幅を広く取ると、ベルト部材の回動移動で移動方向に対し右側もしくは左側にベルト寄りが生じた場合、ガイド部材が寄りながら溝にぶつかるため、ぶつかったときの衝撃が強くなりガイド部材の乗り上げが発生しやすくなる。また、図16(a)、(b)に示すように、ベルト2が寄り、ガイド部材2aに対する負荷が大きくなるとガイド部材2aが溝の中で変形し傾きが生じ、乗り上げが生じやすくなったり、ベルト2に対して局所的な負荷がかかりベルト2にシワや亀裂等が生じやすくなったりする。また、溝の幅を広くとっても、例えば複数のローラのうちいずれか1本のローラの溝位置が他のローラの溝位置に対し軸方向でずれており、ずれているローラのずれ方向と反対方向にベルト部材のベルト寄りが生じた場合に、ガイド部材が最初に接触するのはこの溝位置がずれているローラの溝となるため、このローラに対してガイド部材の乗り上げが発生しやすくなる。
【0009】
また、前述したベルト両側にガイド部材を設け、ベルトを張架するローラの両端面で両ガイド部材をガイドしてベルト寄りを防止する技術は、図17に示すように、ローラに溝を設けた構成と同様に、複数のローラの端面が軸方向で互いにずれていると、ガイド部材のローラ端部への乗り上げが発生しやすい。また、ベルト両側にガイド部材を接着により貼付するにあたって、ガイド部材間の距離を精度よく一定にするには、1本目のガイド部材をベルト端部基準で接着し、2本目のガイド部材を1本目のガイド部材を基準に接着することが望ましい。しかし、これは基準位置が変更できる接着治具か、もしくは、2箇所の基準位置を備えた接着冶具を作製する必要があるためコストアップになってしまう。そのため、ガイド部材のベルトへの接着は、コスト及び作業性の観点からベルトの両側端部を基準に行うのが一般的である。この一般的な接着方法の場合、ベルトの幅が変化するとガイド部材間距離が変化することになる為、ベルト幅を高精度で製造する必要がある。ガイド部材間距離がローラ幅(ガイドを規制する部材間距離)より大きくなると、ベルトが寄ったときに乗り上げを発生し易くなる。逆に、ガイド部材間距離がローラ幅より狭くなるとガイド部材が乗り上げてしまうことはもちろんである。
【0010】
特に、ガイド部材が乗り上げてしまうと次のような問題がある。
フルカラーコピーやフルカラープリンタにおいてトナー画像をベルト上に重ね合わせるために、ベルト端部に形成した位置検出用マークを検出し画像形成を行っている。この位置検出用マークは反射型と、透過型とがある。特に、検出感度の優れた透過型センサで検出するために、ベルト端部に位置検出用マークとして孔をあける方式が採用されている。図18は、上記ベルト両側にガイド部材を設け、ローラの両端面で両ガイド部材をガイドする構成で、ベルト2端部のマーク孔2cを透過型センサ3で検出する状態の説明図である。透過型センサ3は懐の深さが限定された"コの字"の形状を有しているため、マーク孔2cをできるだけベルト2の端部に設ける必要がある。また、ガイド部材2bでマーク孔2cを塞がないように、ガイド部材2bをマーク孔2cよりベルト幅方向に対し内側に設ける必要がある。マーク孔2cはベルト2の軸方向への寄りを考慮して軸方向に長い形状となっている。更に、ローラ4に設けたローラ端面4aでガイド部材2bの規制を行うため、ローラ端面4aがガイド部材2bの内側端面と接触することになる。ここで、ガイド部材2bがローラ端面4aを乗り上げると、ベルト2は透過型センサ3や他方の端部(不図示)のローラ軸4b等に接触し摩耗や亀裂が発生しやすくなる。さらに、透過型センサ3でマーク孔2cを検出できなくなり装置本体の機械停止をもたらすおそれもある。
【0011】
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ベルト部材のガイド部材がローラのガイド部を乗り上げることなく、ベルト部材が安定して回動移動することのできる低コストなベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、内周面側にベルト寄りを規制するガイド部材を少なくとも1つ備えたベルト部材と、該ガイド部材をガイドするガイド部を備えた複数のローラと、該複数のローラのうち少なくとも1本を駆動する駆動手段とを有し、該ベルト部材を該複数のローラで張架し回動移動するベルト駆動装置において、上記複数のローラのうちの1本は軸方向の移動が規制され、その他のローラはそれぞれ、スプライン軸と、円筒状のローラ部材と、該ローラ部材を両側から挾持すると共に該スプライン軸と嵌合し摺動する一対のフランジと、その一対のフランジを両側から互いにローラ部材側に向けて付勢する付勢手段とを有し、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で該スプライン軸の軸方向に移動し、該スプライン軸が装置本体側に設けられた一対の軸受で回動可能に支持されることで、軸方向の移動が自由になっているもの、であることを特徴とするものである。
【0013】
このベルト駆動装置では、上記複数のローラのガイド部の位置がローラ軸方向で互いにずれていた場合、上記ベルト部材を回動移動したときのベルト部材のベルトテンションにより、上記軸方向の移動が規制されたローラのガイド部の位置に上記軸方向の移動CMRのループ外で処理する回収材の量を低減しつつ、CMRの円滑な運用を図ることができるが自由なその他のローラのガイド部の位置が略一致するように該その他のローラが軸方向に移動する。例えば図4(a)は、軸方向に移動しない駆動ローラ44に対し軸方向に移動するテンションローラ48が軸方向で図中左側にずれて組立てられており、中間転写ベルト41が回転移動方向にわたり蛇行して張架された状態を示している。中間転写ベルト41にはテンションがかけられているので、回動移動方向(周方向)で真直ぐに張架されようとする。このためテンションローラ48には中間転写ベルト41により右側方向Rに軸方向の力が作用する。仮にテンションローラ48が軸方向に移動せず、この状態で中間転写ベルト41が回転移動したとすると、ガイド部材41aの右側端面41rがテンションローラ48のガイド溝48aの右側端面48rに強く当接し、ガイド部材41aがこのガイド溝48aを乗り上げたり、異常摩耗したりするおそれがある。しかし、テンションローラ48は軸方向に移動可能に構成されているため、上記中間転写ベルト41のベルトテンションによる軸方向の力により右側方向Rに移動する。このため、図4(b)に示すように、テンションローラ48のガイド溝48aの軸方向位置が、駆動ローラ44のガイド溝44a及び2次転写ローラ46のガイド溝46aの軸方向位置と略一致する。これにより、ガイド部材41aが特定のローラのガイド溝に強く当接することなく、中間転写ベルト41は蛇行せず真直ぐに回転移動する。なお、上記動作は、2次転写対向ローラ46が軸方向でずれて組立てられていた場合も同様である。
また、このベルト駆動装置では、上記スプライン軸が上記一対の軸受に回動可能に支持されている。更に、上記一対のフランジが上記スプライン軸と嵌合し該スプライン軸の軸方向に摺動する。このような一対のフランジに上記ローラ部材が挾持されているため、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で回動しながら軸方向に移動することができる。
また、このベルト駆動装置では、例えば、図8(a)において、テンションローラ150は円筒状のローラ部材151と、このローラ部材151を両側から挾持する一対のフランジ152、溝付フランジ153と、一対のフランジ152、153を支持するスプライン軸154等からなり、一対のフランジ152、153を両側から中心側(ローラ部材151側)に付勢する一対のコイルスプリング155a、155bが設けられている。ここで例えば、図9(a)に示すように、中間転写ベルト41が矢印B方向に回転移動したときに右側方向Rにベルトが寄る場合がある。この場合には、図9(b)に示すように、ガイド部材41aの右側端面がテンションローラ150の溝付フランジ153の溝部153aの右側端面に当接し、ベルト寄り力によってコイルスプリング155bが縮みローラ部材151と、このローラ部材151を両側から挾持する一対のフランジ152、溝付フランジ153(以下、ローラ部材151等という)とは右側方向Rに移動する。このときコイルスプリング155bはローラ部材151等を左側方向L に付勢しているので、ローラ部材151等はベルト寄り力とコイルスプリング155bの付勢力との釣り合った位置で軸方向の移動を停止する。よって、この位置で中間転写ベルト41は安定して回転移動する。この動作は2次転写対向ローラ160でも同様であるため、ベルト寄り力を全てのローラで受けることができ、中間転写ベルト41は右側方向Rへのベルト寄り力と複数のコイルスプリングの付勢力との釣り合った位置で安定して回転移動することができる。また、中間転写ベルト41が図10(a)に示すように左側方向Lに寄った場合も同様である。このように中間転写ベルト41が回転移動方向Bに対し右側方向R又は左側方向Lのいずれに寄った場合であっても、ガイド部材41がガイド溝を乗り上げたり、異常摩耗したりすることなく、ベルト寄り力と複数のコイルスプリングの付勢力との釣り合った位置で安定して回転移動することができる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1のベルト駆動装置において、上記軸方向の移動が規制されたローラは駆動ローラであり、軸方向の移動が自由なローラは上記ベルト部材に連れ回る従動ローラであることを特徴とするものである。
【0015】
駆動ローラはベルト部材を回動させるため、ベルト部材に連れ回る従動ローラに比べて大きな負荷がかかる。従って、駆動ローラを軸方向に移動可能に構成した場合、従動ローラに比べ、駆動ローラを移動可能に保持する部分での保持部と駆動ローラとの間の移動抵抗が大きくなる。このため、従動ローラに比べ、駆動ローラを軸方向へ移動させるためにより大きな力が必要になるとともに、上記ガイド部の軸方向のずれを補正するための移動により長い時間がかかることになる。このベルト駆動装置では、上記ベルト部材の回動移動を開始したときに、駆動ローラを軸方向に移動させる構成に比べ、上記従動ローラを軸方向に移動させるための力がより小さくてすむとともに、より早く各ローラのガイド部の軸方向位置を略一致させることができる。よって、上記ベルト部材にかかる負担を軽減できるとともに、該ベルト部材の回動移動をより早く安定させることができる。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2のベルト駆動装置において、上記駆動ローラと一体で回動する被制動側摩擦部材と、装置本体側に固設された弾性体に備えられた回動しない制動側摩擦部材とを有し、該駆動ローラの回動駆動時に該被制動側摩擦部材に対し該制動側摩擦部材を軸方向のいずれか一方向側から付勢して当接させ、該被制動側摩擦部材と制動側摩擦部材との間で摺動トルクを発生させ、該駆動ローラにブレーキをかけることを特徴とするものである。
【0017】
駆動ローラに駆動力を伝達するためには、ギヤを用いるのが一般的である。しかし、ギヤの噛み合いには、必ずバックラッシュが存在するので、回転の精度を上げるためには、ギヤの歯がどちらかの方向に押しつけられた状態にしておくべきである。例えばベルト部材が外部から駆動力を受けた場合、この駆動力よりもブレーキから受ける抵抗力が大きければ、ギヤの歯は、駆動のために、常に一方向に押しつけられた状態が保たれるからである。このベルト駆動装置では、上記駆動ローラをブレーキ負荷のかかった状態で回動駆動させることで、ギヤの歯は、常に一方向に押しつけられた状態で駆動力を伝達し、ブレーキ負荷のかかっていない状態に比べ、トルク変動によるバックラッシュの影響を低減することができる。これにより、上記ベルト部材のより安定した回動移動が得られる。また、上記制動側摩擦部材で上記駆動ローラを軸方向のいずれか一方向に付勢することになるので、装置を組立てたときに該駆動ローラの軸方向で組立てガタがあっても、該軸方向のガタによる該駆動ローラの軸方向の移動を防ぐことができる。
【0018】
請求項4の発明は、請求項2又は3のベルト駆動装置において、上記駆動手段の駆動力を駆動ローラに伝達する駆動伝達手段にハス歯歯車を用いたことを特徴とするものである。
【0019】
ハス歯歯車は歯がねじれているため、ハス歯歯車どうしの接触は歯の一端から始まって多端で終わり、一つの歯にかかる荷重の変動が少ない。これによりハス歯歯車による駆動力の伝動はなめらかで静粛である。このベルト駆動装置では、上記駆動伝達手段にハス歯歯車を用いているので、上記ベルト部材をなめらかで静かに回動移動することができる。
【0032】
請求項の発明は、請求項1乃至4の何れかのベルト駆動装置において、上記付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整手段を有することを特徴とするものである。
【0033】
このベルト駆動装置は、装置によって固有のベルト寄り力や寄り方向に応じて上記付勢力の調整をすることができる。例えば、装置本体を組立てた後に上記ベルト部材を回動移動させ、該ベルト部材のベルト寄り力の方向や大きさによって付勢力を調整することにより、該ベルト部材をより安定して回動移動させることができる。より具体的には、上記ベルト部材のベルト寄り力が比較的大きい場合には付勢力を強くし、逆に、上記ベルト部材のベルト寄り力が比較的小さい場合には付勢力を弱くする。
【0034】
請求項の発明は、請求項1乃至4の何れかのベルト駆動装置において、上記一対のフランジのうちいずれか一方をローラ部材側に付勢する付勢手段と、他方のフランジを押え該ローラ部材と一対のフランジとの軸方向の移動量を規制する移動量規制手段と、上記ベルト部材に対し該付勢手段の付勢力に抗する方向に寄る力を付与することのできるベルト寄り力付与手段とを有することを特徴とするものである。
【0035】
上記ベルト部材のベルト寄り方向は、装置を組立てたときのフレームの捩れ具合などによって回動移動方向に対し右側に寄るか左側に寄るかが異なる。このベルト駆動装置は、上記付勢手段によって上記軸方向に移動するローラを軸方向のいずれか一方向に付勢し、上記ベルト寄り力付与手段により該付勢力に抗する方向に上記ベルト部材に寄り力を付与することができる。これにより、あらかじめ上記ベルト部材のベルト寄り方向を決め、該ベルト部材の寄り力と付勢手段の付勢力とが釣り合った状態で該ベルト部材を安定して回動移動させることができる。ベルト寄り力付与手段としては、例えば、ベルト部材の回動移動方向と直交する方向に対しローラを斜めに配設してベルト部材に寄り力を与える構成などを用いることができる。
【0036】
請求項の発明は、請求項のベルト駆動装置において、上記付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整手段を有することを特徴とするものである。
【0037】
このベルト駆動装置は、上記付勢力の調整をすることができる。例えば、装置本体を組立てた後に上記ベルト部材を回動移動させ、上記付勢手段の付勢力に抗する方向のベルト寄り力の大きさによって該付勢力を調整することにより、該ベルト部材をより安定して回動移動させることができる。より具体的には、上記ベルト部材のベルト寄り力が比較的大きい場合には付勢力を強くし、逆に、上記ベルト部材のベルト寄り力が比較的小さい場合には付勢力を弱くする。
【0038】
請求項の発明は、請求項又はのベルト駆動装置において、上記軸方向に移動するローラのうち少なくとも1本のローラのスプライン軸の両端部側に設けられ、該スプライン軸を上記ベルト部材の回動移動方向と直交する方向に対し角度を付けて斜めに支持することができる一対の自動調芯軸受ユニットと、該一対の自動調芯軸受ユニットのうち少なくとも一方を該ベルト部材の回動移動方向と略平行にスライドさせることのできるスライドユニットとを有し、該スライドユニットをスライドさせることによりベルト寄り力を調整することを特徴とするものである。
【0039】
このベルト駆動装置は、上記一対の自動調芯軸受ユニットのうち少なくとも一方を上記ベルト部材の回動移動方向と略平行にスライドさせることにより、上記スプライン軸の上記角度が変化し、上記ローラが該ベルト部材に与えるベルト寄り力の大きさを調整することができる。上記ベルト部材のガイド部材の乗り上げや摩耗を防ぐためには、上記ベルト寄り力をできるだけ小さくしておくことが望ましい。
【0040】
請求項の発明は、請求項のベルト駆動装置において、上記スライドユニットをスライドさせるモータ部材と、上記ベルト部材の回動による幅方向の変位量を検出する変位量検出手段と、該変位量検出手段の検出結果に基づいて該モータ部材を駆動し上記ベルト寄り力を調整する制御手段とを有することを特徴とするものである。
【0041】
このベルト駆動装置は、上記変位量検出手段の検出結果に基づいて上記モータ部材を駆動して上記スライドユニットをスライドさせ、上記スプライン軸の角度を変えることによって上記ベルト寄り力を調整する。例えば、上記ベルト部材が上記付勢力に抗する方向に所定の範囲を超えて変位した場合(ベルト寄り力が大きい場合)に、上記変位量検出手段が検出信号を出し、上記制御手段によってベルト寄り力を小さくするように制御する。
【0042】
請求項1の発明は、請求項のベルト駆動装置において、上記ベルト寄り力付勢手段を、上記ベルト部材に対し上記付勢手段の付勢力に抗する方向に寄る力を付与することに加え、該付勢手段の付勢方向と同じ方向に寄る力を付与することもできるように構成し、該ベルト部材の幅方向の変位があらかじめ設定した範囲を超えて該付勢手段の付勢力に抗する方向に変位したときに、該ベルト部材に対し該付勢手段の付勢方向と同じ方向に寄り力を付与し、該ベルト部材の幅方向の変位を所定範囲内となるように制御する制御手段を有することを特徴とするものである。
【0043】
このベルト駆動装置は、上記ベルト部材の幅方向の変位があらかじめ設定した範囲を超えて上記付勢手段の付勢力に抗する方向に変位したときに、該ベルト部材に対し該方向と反対方向に寄り力を付与し、積極的に該ベルト部材の幅方向の位置を戻す制御を行う。例えば、上記ベルト部材のガイド部材がガイド溝を乗り上げたときに、該ベルト部材の幅方向位置を元に戻し、再び安定して回動移動することができる。
【0044】
請求項1の発明は、請求項1乃至10の何れかのベルト駆動装置において、上記ベルト部材が表面に画像の潜像を担持する感光体ベルトであることを特徴とするものである。
【0045】
このベルト駆動装置は、上記感光体ベルトが安定して回動移動するため、表面の潜像を乱すことなく担持して移動させることが可能となる。
【0046】
請求項1の発明は、請求項1乃至10の何れかのベルト駆動装置において、上記ベルト部材が現像された画像が転写される中間転写ベルトであることを特徴とするものである。
【0047】
このベルト駆動装置は、上記中間転写ベルトが安定して回動するため、上記画像が良好に該中間転写ベルトに転写されるとともに、転写された該画像を乱すことなく担持して移動させることができる。
【0048】
請求項1の発明は、内周面側にベルト寄りを規制するガイド部材を少なくとも1つ備えたベルト部材を、該ガイド部材をガイドするガイド部を備えた複数のローラで張架し、該複数のローラのうち少なくとも1本を回動駆動して該ベルト部材を回動移動するベルト駆動方法において、上記複数のローラのうち1本として、軸方向の移動規制されるものを用い、その他のローラとしてそれぞれ、スプライン軸と、円筒状のローラ部材と、該ローラ部材を両側から挾持すると共に該スプライン軸と嵌合し摺動する一対のフランジと、その一対のフランジを両側から互いにローラ部材側に向けて付勢する付勢手段とを有し、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で該スプライン軸の軸方向に移動し、該スプライン軸が装置本体側に設けられた一対の軸受で回動可能に支持されることで、軸方向の移動が自由になっているもの、を用い、各ローラのガイド部と、上記ベルト部材のガイド部材とを係合させて、該ベルト部材を回動移動させることを特徴とするものである。
【0049】
このベルト駆動方法は、請求項1に関して述べたように、上記複数のローラのガイド部の位置がローラ軸方向で互いにずれていた場合、上記ベルト部材を回動移動することで、上記軸方向の移動が自由なその他のローラが軸方向に移動する。これにより、上記軸方向の移動が規制されたローラのガイド部の位置に上記軸方向の移動が自由なその他のローラのガイド部の位置が略一致し、上記ベルト部材が安定して回動移動することができる。
また、上記一対のフランジが上記スプライン軸と嵌合し該スプライン軸の軸方向に摺動する。このような一対のフランジに上記ローラ部材が挾持されているため、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で回動しながら軸方向に移動することができる。
また、ベルト寄り力を全てのローラで受けることができ、中間転写ベルト41は右側方向Rへのベルト寄り力と複数のコイルスプリングの付勢力との釣り合った位置で安定して回転移動することができる。
【0050】
請求項14の発明は、請求項1のベルト駆動方法において、上記軸方向の移動が規制されたローラを回動駆動し、上記軸方向の移動が自由なローラを上記ベルト部材に連れ回らせることを特徴とするものである。
【0051】
このベルト駆動方法は、請求項2に関して述べたように、上記ベルト部材にかかる負担を軽減できるとともに、該ベルト部材の回動移動をより早く安定させることができる。
【0052】
請求項15の発明は、表面に画像の潜像を担持する潜像担持体と、該潜像を現像剤により現像する現像装置と、現像された該画像が転写される中間転写装置とを有し、該中間転写装置は、内周面側にベルト寄りを規制するガイド部材を少なくとも1つ備えた中間転写ベルトと、該ガイド部材をガイドするガイド部を備えた複数のローラと、該複数のローラのうち少なくとも1本を駆動する駆動手段とを有し、該中間転写ベルトを該複数のローラで張架し回動移動する画像形成装置において、上記複数のローラのうちの1本は軸方向の移動が規制され、その他のローラは、それぞれ、スプライン軸と、円筒状のローラ部材と、該ローラ部材を両側から挾持すると共に該スプライン軸と嵌合し摺動する一対のフランジと、その一対のフランジを両側から互いにローラ部材側に向けて付勢する付勢手段とを有し、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で該スプライン軸の軸方向に移動し、該スプライン軸が装置本体側に設けられた一対の軸受で回動可能に支持されることで、軸方向の移動が自由になっているもの、であることを特徴とするものである。
【0053】
この画像形成装置は、請求項1に関して述べたように、上記中間転写ベルトが安定して回動移動するので、高品質な画像を形成することができる。
また、上記一対のフランジが上記スプライン軸と嵌合し該スプライン軸の軸方向に摺動する。このような一対のフランジに上記ローラ部材が挾持されているため、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で回動しながら軸方向に移動することができる。
また、ベルト寄り力を全てのローラで受けることができ、中間転写ベルト41は右側方向Rへのベルト寄り力と複数のコイルスプリングの付勢力との釣り合った位置で安定して回転移動することができる。
【0054】
請求項16の発明は、請求項15の画像形成装置において、上記軸方向の移動が規制されたローラは駆動ローラであり、軸方向の移動が自由なローラは上記ベルト部材に連れ回る従動ローラであることを特徴とするものである。
【0055】
この画像形成装置では、請求項2に関して述べたように、上記中間転写ベルトにかかる負担を軽減できるとともに、該中間転写ベルトの回動移動をより早く安定させることができる。
【0056】
請求項16の発明は、請求項15の画像形成装置において、上記駆動ローラと一体で回動する被制動側摩擦部材と、装置本体側に固設された弾性体に備えられた回動しない制動側摩擦部材とを有し、該駆動ローラの回動駆動時に該被制動側摩擦部材に対し該制動側摩擦部材を軸方向のいずれか一方向側から付勢して当接させ、該被制動側摩擦部材と制動側摩擦部材との間で摺動トルクを発生させ、該駆動ローラにブレーキをかけることを特徴とする画像形成装置。
【0057】
この画像形成装置は、請求項3に関して述べたように、上記中間転写ベルトの回動移動にあたってトルク変動の影響を低減することができ、該中間転写ベルトのより安定した回動が得られる。また、装置を組立てたときに上記駆動ローラの軸方向で組立てガタがあっても、該軸方向のガタによる該駆動ローラの軸方向の移動を防ぐことができる。
【0058】
請求項18の発明は、請求項16又は17の画像形成装置において、上記駆動手段の駆動力を駆動ローラに伝達する駆動伝達手段にハス歯歯車を用いたことを特徴とする画像形成装置。
【0059】
この画像形成装置は、請求項4に関して述べたように、上記中間転写ベルトをなめらかで静かに回動移動することができ、高品質な画像をより静かに形成することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
参考態〕
以下、本発明を画像形成装置である電子写真式カラープリンタ(以下、カラープリンタという)に適用した実施形態の参考となる参考形態について説明する。
まず、図1を用いて、参考形態に係るカラープリンタの概略構成及び動作について説明する。このカラープリンタ1は、感光体ユニット10、書き込み光学ユニット20、現像ユニット30、中間転写ユニット40、2次転写ユニット50、定着ユニット60、両面印刷用紙反転ユニット70等で構成されている。そして、Black:黒(以下、Bkという)、Cyan:シアン(以下、Cという)、Magenta:マゼンタ(以下、Mという)、Yellow:イエロー(以下、Yという)のカラー画像を感光体ユニット10の感光体ベルト11上に順次顕像化し、これらを重ね合わせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0061】
上記感光体ベルト11は矢印Aの時計方向に回転し、その周りには、感光体クリーニング装置12、帯電ローラ13、現像ユニット30の選択された現像器、中間転写ユニット40の中間転写ベルト41などが配置されている。感光体ベルト11は、駆動ローラ14、1次転写対向ローラ15、張架ローラ16間に張架され矢印A方向に図示しない駆動モーターによって回転移動を行う。なお、つなぎ目のある感光体ベルト11を用いる場合には、感光体ベルト11端部の非画像形成領域につなぎ目マークを設け、図示しないセンサにより検出を行い、つなぎ目を避けて画像形成を行う。
【0062】
また、上記書き込み光学ユニット20は、カラー画像データを光信号に変換して、各色画像に対応した光書き込みを行い、感光体ベルト11に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット20は、光源としての半導体レーザ21、レーザー発光駆動制御部(不図示)、ポリゴンミラー22、3つの反射ミラー23a、b、cなどで構成されている。
【0063】
また、上記現像ユニット30は、Bk現像器31K、C現像器31C、M現像器31M、Y現像器31Yと、各現像器を図中左右方向に移動させ感光体ベルト11に対し接離動作を行う図示しない接離機構などで構成されている。各現像器31K、C、M、Yは、感光体ベルト11表面の静電潜像を現像するために現像剤を表面に担持して回転する現像スリーブ32K、C、M、Yと、現像剤を汲み上げて撹拌するために回転する現像剤パドル33K、C、M、Yと、現像剤を収容する現像剤収容ケース34K、C、M、Yなどで構成されている。これら各現像剤収容ケース34K、C、M、Yには、現像剤として各色のトナーからなる一成分現像剤がそれぞれ収容されている。図示の例では装置本体下側から順に黒トナーを収容したBk現像器31K、シアントナーを収容したC現像器31C、マゼンタトナーを収容したM現像器31M、イエロートナーを収容したY現像器31Yになっている。各現像器31K、C、M、Y内のトナーは所定の極性に帯電され、また、各現像スリーブ32K、C、M、Yには図示しない現像バイアス電源によって現像バイアスが印加され、現像スリーブ32K、C、M、Yが感光体ベルト11に対して所定電位にバイアスされている。また、上記接離機構は、図示しないモータから各現像器31K、C、M、Yに駆動を伝達するための図示しない電磁クラッチがオンになるとその駆動力で現像剤収容ケース34K、C、M、Yを感光体ベルト11側(図中右側)に移動させるようになっている。現像時には各現像器31K、C、M、Yのうち選択されたいずれか一つが移動し、感光体ベルト11に当接する。一方、電磁クラッチをオフにして駆動伝達を解除すると感光体ベルト11に当接していた現像器が感光体ベルト11から離間する方向(図中左側)に移動する。
【0064】
カラープリンタ本体の待機状態では、現像ユニット30はいずれの現像器31K、C、M、Yも感光体ベルト11と離間した位置にセットされており、プリント動作が開始されると、カラー画像データに基づきレーザー光による光書き込み、静電潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk静電潜像という。C、M、Yについても同様)。このBk静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像スリーブ32Kを回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像領域の現像動作を続けるが、Bk静電潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、Bk現像器31Kが感光体ベルト11から離間し、速やかに次の色の現像器が感光体ベルト11に当接する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
【0065】
また、上記中間転写ユニット40は、中間転写ベルト41、ベルトクリーニング装置42、位置検出用センサ43などで構成されている。中間転写ベルト41は駆動ローラ44、1次転写ローラ45、2次転写対向ローラ46、クリーニング対向ローラ47及びテンションローラ48に張架されており、図示しない駆動モータにより矢印B方向に駆動制御される。中間転写ベルト41端部の非画像形成領域には複数の位置検出用マーク(不図示)が設けられており、これらの位置検出用マークのうちのいずれか一つ(画像形成動作開始時に位置検出用センサ43を最初に通過した位置検出用マーク)を位置出用センサ43で検出し、この検出タイミングで画像形成を開始する。また、ベルトクリーニング装置42は、クリーニングブラシ42a、接離機構(不図示)等で構成されており、1色目のBk画像を中間転写ベルト41に転写している間、及び、2、3、4色目の画像を中間転写ベルト41に転写している間は接離機構によって中間転写ベルト41面からクリーニングブラシ42aを離間させておく。なお、中間転写ベルト41面からクリーニングされたトナーは、中間転写ユニット40内部に設けられた廃トナータンク49に蓄えられる。
【0066】
また、カラープリンタ1の転写紙カセット80内には、転写紙が収納されており、給紙コロ81a、b、cによってレジストローラ対82方向に給紙、搬送される。また、カラープリンタ1の右側面には、OHP用紙や厚紙などの手差し給紙用の手差しトレイ83が設けられている。
【0067】
また、上記2次転写ユニット50は、2次転写ローラ51、2次転写ローラ51を中間転写ベルト41に対して接離するためのクラッチ等を備えた揺動機構(不図示)などで構成されている。転写紙が転写位置に到達するタイミングに合わせて2次転写ローラ51が揺動機構の回転軸を中心に揺動する。この2次転写ローラ51と上記2次転写対向ローラ46とにより転写紙と中間転写ベルト41とを一定の圧力で接触させる。2次転写ローラ51は中間転写ユニット40に設けられた図示しない位置決め部材により2次転写対向ローラ46との平行度の位置精度が保たれている。また、2次転写ローラ51に設けた図示しない位置決めコロにより中間転写ベルト41に対する2次転写ローラ51の接触圧を一定にしている。2次転写ローラ51を中間転写ベルト41に接触させると同時に、2次転写ローラ51はトナーと逆極性の転写バイアスが印加され、中間転写ベルト41上の重ねトナー像を転写紙に一括転写する。
【0068】
なお、上記各ユニットは装置から容易に脱着できるようになっている。例えば、図1において、中間転写ユニット40をはずす場合には、図示しない前面カバーを開け、紙面の奥側から手前側にユニットをスライドさせることで、容易にはずすことができる。
【0069】
上記構成のカラープリンタ1において、画像形成サイクルが開始されると、まず感光体ベルト11は矢印Aの時計回りに、中間転写ベルト41は矢印Bの反時計回りに図示しない駆動モータによって回転される。中間転写ベルト41上に設けられた図示しない位置検出用マークを位置検出用センサ43で検出し、位置検出用マークの検知タイミングに応じて感光体ベルト11上にBkトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト41上に重ねてトナー像が形成される。このとき1次転写ローラ45に印加するバイアスは順次電圧を高くすることが一般的であるが、中間転写ベルト41の抵抗特性等に応じて異なる。
【0070】
上記Bkトナー像形成は次のように行なわれる。図示しない電源の印加電圧により帯電ローラ13は感光体ベルト11を一様帯電する。そして、書込みのためのレーザ光LDはBkカラー画像信号に基づいて露光を行う。この露光が行われたとき、当初一様荷電された感光体ベルト11の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。そして、このBk静電潜像にBk現像スリーブ32K上のBkトナーが接触することにより、感光体ベルト11の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはBkトナーが吸着され、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。そして、感光体ベルト11上に形成されたBkトナー像は、1次転写位置において中間転写ベルト41に接する。この1次転写位置では、1次転写ローラ45と1次転写対向ローラ15とにより中間転写ベルト41と感光体ベルト11との間にニップが形成されており、1次転写ローラ45にBkトナー像と逆極性のバイアスを印加することによりBkトナー像を中間転写ベルト41に転写する。
【0071】
感光体ベルト11上の若干の未転写残留トナーは、感光体ベルト11の再使用に備えて感光体クリーニング装置12で清掃される。ここで回収されたトナーは回収パイプを経由して図示しない廃トナータンクに蓄えられる。
【0072】
感光体ベルト11側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、上記位置検出用センサ43の検知タイミングに応じてC画像データによるレーザー光LDによる書き込みが行われ、C静電潜像が形成される。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、かつC静電潜像の先端部が到達する前にBk現像器が現像位置から退避し、C現像器Cが現像位置にセットされてC静電潜像がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像器Bの場合と同様にC現像器Cが現像位置から退避し、次のM現像器Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
なお、M及びYの画像形成工程については、それぞれの静電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様であるので説明は省略する。
【0073】
上記中間転写ベルト41には、感光体ベルト11に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像が形成され、次の2次転写工程において、この4色のトナー像が転写紙に一括転写される。
【0074】
上記画像形成動作が開始される時期に、転写紙は上記転写紙カセット80又は手差しトレイ83のいずれかから給送され、レジストローラ82対のニップで待機している。そして、2次転写ローラ51に中間転写ベルト41上の4色重ねのトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストローラ対82が駆動され、転写紙とトナー像との位置合わせが行われる。そして、転写紙が中間転写ベルト41上のトナー像と重ねられて2次転写位置を通過する。このとき2次転写ローラ51による転写バイアスで転写紙が荷電され、トナー画像のほとんどが転写紙上に転写される。
【0075】
そして、中間転写ベルト41から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙は、定着ユニット60に搬送され、所定温度に制御された定着ベルト61と加圧ローラ62のニップ部でトナー像が溶融定着され、装置本体外に送り出され(矢印C方向)、排紙トレイ84に裏向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。
【0076】
なお、両面印刷を行う場合には、定着ユニット60を通過した転写紙は両面切替爪85により矢印D方向に案内され、両面印刷用紙反転ユニット70に送られる。転写紙後端が反転切替爪71を通過した後、反転ローラ対72が停止し、転写紙も停止する。そして、反転ローラ対72が一定のブランク時間ののち逆転を開始し、転写紙はスイッチバックを始める。このとき上記反転切替爪71が切り替わり、転写紙は矢印E方向に案内され、レジストローラ対82に送られる。レジストローラ対82に送られた転写紙は表裏反転した状態でレジストローラ対82のニップで待機する。そして、所定のタイミングでレジストローラ対82が駆動され、転写紙は2次転写位置に送られて中間転写ベルト41から4色重ねトナー像を一括転写された後、定着ユニット60でトナー像が溶融定着され、装置本体外に送り出される。
【0077】
一方、1次転写後の感光体ベルト11の表面は、感光体クリーニング装置12でクリーニングされ、除電ランプ(不図示)で均一に除電される。また、転写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト41の表面は、ベルトクリーニング装置42のクリーニングブラシ42aを接離機構で押圧することによってクリーニングされる。中間転写ベルト41からクリーングされたトナーは廃トナータンク49に蓄えられる。
【0078】
次に、参考形態の特徴であるベルトを安定走行させるベルト駆動装置を中間転写ユニットに適用した一例について説明する。図2は図1中の矢印G方向から見た中間転写ユニット40の図であって、中間転写ベルト41と駆動ローラ44等との関係の説明図である。
駆動ローラ44は、円筒状のローラ部材100と、このローラ部材100を両側から挾持する一対のフランジ101、溝付フランジ102と、一対のフランジ101、102を支持する回転軸103と、回転軸103の端部(図中右側)に固設された従動ギヤ104とにより構成されている。回転軸103の従動ギヤ104が固設された側がユニット後側板105にネジ止めされたベアリングホルダ106のボールベアリング107により回動可能に支持されている。また、回転軸103の他方の端部側がユニット前側板108にネジ止めされたベアリングホルダ109のボールベアリング110により回動可能に支持されている。なお、回転軸103は軸方向には移動しないように両ボールベアリング107、110で支持されている。図示の例は溝付フランジ102にのみガイド溝102aが設けられているが、フランジ101にもガイド溝を設け、両側で中間転写ベルト41をガイドする構成であってもよい。
【0079】
また、テンションローラ48は、円筒状のローラ部材112と、このローラ部材112を両側から挾持する一対のフランジ113、溝付フランジ114と、一対のフランジ113、114を支持する回転軸115とにより構成されている。回転軸115の一方の端部側がユニット後側板105にネジ止めされたベアリングホルダ116のボールベアリング117により回動可能に支持されている。また、他方の端部側がユニット前側板108にネジ止めされたベアリングホルダ118のボールベアリング119により回動可能に支持されている。図示の例は溝付フランジ114にのみガイド溝114aが設けられているが、フランジ113にもガイド溝を設け、両側で中間転写ベルト41をガイドする構成であってもよい。また、中間転写ベルト41の両側にガイド部材が設けられている構成の場合には、テンションローラ48の一対のフランジにいずれも溝を設けず、一対のフランジの両側端面でガイド部材をガイドする構成でもよい。
なお、2次転写対向ローラ46、図示しない1次転写ローラ及びクリーニング対向ローラもテンションローラ48と同様の構成なので説明を省略する。
【0080】
また、駆動ローラ44を駆動するための駆動ギヤ111が設けられており、この駆動ギヤ111が矢印H方向に回転すると従動ギヤ104が矢印J方向に回転し、駆動ローラ44も矢印J方向に回転する。ここで、駆動ギヤ111と従動ギヤ104とはハス歯歯車であるため、駆動ローラ44への駆動力の伝動はなめらかで静かに行われ、中間転写ベルト41を矢印B方向になめらかで静かに回転移動することができる。
【0081】
上記テンションローラ48のガイド溝114aや2次転写対向ローラ46の溝付フランジ120のガイド溝120aの軸方向位置が、駆動ローラ44のガイド溝102aの軸方向位置に対してずれていることがある。このため、上記中間転写ベルト41が、その回転移動に伴って、図中矢印L方向、もしくは、矢印R方向にベルト寄りが生じた場合に、ベルト部材41aが、ずれているガイド溝に強く当接し、ガイド部材41aが摩耗したり、ガイド溝を乗り上げてしまうことがある。
【0082】
そこで、参考形態に係るカラープリンタ1では、中間転写ベルト41に連れ回るテンションローラ48や2次転写対向ローラ46等の従動ローラを軸方向に移動可能に構成した。図3は図2中のテンションローラ48のK部拡大図でる。
ボールベアリング117は、ボール117aを外輪117bと内輪117cとで挾持するように構成されており、ベアリングホルダ116の内側に嵌合し、スナップリング121で軸方向位置が固定されている。そして、上記内輪117cにテンションローラ48の回転軸115の軸受け支持部115aが挿入されている。この軸受け支持部115aの外径Dは内輪117cの内径dよりも小さく加工されている。例えば、外形Dを内径dよりも0.01〜0.05[mm]小さく加工しておく。これにより、回転軸115の軸受け支持部115aはボールベアリング117の内輪117cの内周面に対してガタつくことなく良好に摺動し、テンションローラ48全体が軸方向に移動可能となる。なお、上記回転軸115を回動可能に支持する軸受は、上記ボールベアリング117に限られるものではなく、すべり軸受を用いることもできる。
【0083】
また、回転軸115にはフランジ支持部115bが設けられている。このフランジ支持部115bの外径Dは軸受け支持部115aの外径Dよりも大きく加工されている。例えば、フランジ支持部115bの外径Dを軸受け支持部115aの外形Dよりも2[mm]大きく加工しておく。すると、軸受け支持部115aとフランジ支持部115bとの間に1[mm]の段差端面115cができる。なお、テンションローラ48の他方の端部側も同様に加工されているものとする。図示の例はテンションローラ48が矢印L方向側(左側)に寄り切った状態を示しており、テンションローラ48は段差端面115cと内輪117cの左側端面との距離Sだけ、矢印R方向(右側)に移動可能となる。すなわち、テンションローラ48は段差端面115cにより移動量を規制され、距離Sだけ軸方向(図中左右方向)に移動することができる。
なお、2次転写対向ローラ46、前記1次転写ローラ45及びクリーニング対向ローラ47もテンションローラ48と同様に構成されており、いずれのローラも軸方向に移動可能となっている。
【0084】
上記構成の中間転写ユニット40において、中間転写ベルト41を各ローラ間に張架して組付けたときに、中間転写ベルト41にはテンションローラ48により一定のベルトテンションが掛けられる。図2において、回転移動方向に対してテンションローラ48のガイド溝114aや2次転写対向ローラ46のガイド溝120aが駆動ローラ44のガイド溝102aと軸方向でずれていても、中間転写ベルト41が回転移動すると、テンションローラ48や2次転写対向ローラ46が軸方向に移動し、各ガイド溝114a、120aを駆動ローラ44のガイド溝102aの位置に略一致させることができる。この動作は、図示しない1次転写ローラ及びクリーニング対向ローラについても同様である。
【0085】
図4(a)は、各ローラの溝位置の関係を模式的に示した一例の図である。図示の例は、中間転写ベルト41のガイド部材41aの幅を5[mm]、各ローラの溝幅を6[mm]に設定している。また、テンションローラ48及び2次転写対向ローラ46は、軸方向にそれぞれ2[mm]移動可能に設定している。設計上、各ローラの軸方向への移動は、駆動ローラ44のガイド溝中心44cに対して図中左右に各1[mm]ずつ移動できるようになっている。
【0086】
図示の例は、駆動ローラ44に対しテンションローラ48が軸方向にずれて組立てられており、中間転写ベルト41が回転移動方向に対し蛇行して張架されている。仮にテンションローラ48が軸方向に移動せず、この状態で中間転写ベルト41が回転移動したとすると、ガイド部材41aの右側端面41rがテンションローラ48のガイド溝48aの右側端面48rに強く当接し、ガイド部材41aがガイド溝48aを乗り上げたり、異常摩耗したりするおそれがある。参考形態に係るテンションローラ48は、ベルトテンションのかかった状態では軸方向への移動負荷が大きく軸方向へは移動し難くなっているが、中間転写ベルト41の回転移動により徐々に右側方向Rに移動する。そして、図4(b)に示すように、テンションローラ48のガイド溝48aの軸方向位置が、駆動ローラ44のガイド溝44aの軸方向位置と略一致する。中間転写ベルト41の回転移動に伴ってベルト寄りが発生しない場合には、中間転写ベルト41はガイド部材41aが特定のローラのガイド溝に強く当接することなく、図示の状態で真直ぐに良好に回転移動する。
【0087】
なお、中間転写ベルト41が右側方向もしくは左側方向に寄る場合がある。図5(a)、(b)は、図4(b)の状態で中間転写ベルト41が右側方向にベルト寄りが生じたときの説明図である。図5(a)に示すように、中間転写ベルト41が回転移動で右側方向Rへベルト寄りが生じると、ガイド部材41aの右側端面41rがテンションローラ48のガイド溝48aの右側端面48rに当接する当接圧が大きくなる。テンションローラ48は、この当接圧によって右側方向Rに徐々に移動する。さらにテンションローラ48が右側方向Rに移動すると、図5(b)に示すように、ガイド部材41aの右側端面41rが、駆動ローラ44のガイド溝44aと2次転写対向ローラ46のガイド溝46aとにも当接し、全てのガイド溝44a、46a、48aの位置が一致する。これにより、テンションローラ48のガイド溝48aだけにかかっていた中間転写ベルト41の右側方向Rへのベルト寄り力を、駆動ローラ44のガイド溝44aや2次転写対向ローラ46のガイド溝46aでも受けることになる。2次転写対向ローラ46も、ベルトテンションのかかった状態では軸方向への移動負荷が大きく軸方向へは移動し難くなっているので、ガイド溝46aがベルト寄り力を受けることができる。このように、中間転写ベルト41の右側方向Rへのベルト寄り力を全てのローラのガイド溝44a、46a、48aで略均等に受けることになり、中間転写ベルト41を安定してガイドすることができる。また、テンションローラ48のガイド溝48aにかかっていたベルト寄り力が低減し、ガイド部材41aがガイド溝48aを乗り上げたり、過負荷で破損したりすることを防止できる。
【0088】
参考変形例1〕
上記参考態の構成に加え、駆動ローラにブレーキ機構を設ける構成とすることもできる。図6(a)は駆動ローラにブレーキ機構を設けた構成の説明図である。
駆動ローラ130はその回転軸131の従動ギヤ132が固設された側がユニット後側板105にネジ止めされたベアリングホルダ106のボールベアリング107により回動可能に支持されている。また、回転軸131の他方の端部側がユニット前側板108にネジ止めされたベアリングホルダ109のボールベアリング110により回動可能に支持されている。
駆動ローラ130の回転軸131は上記参考態の駆動ローラ44の回転軸103に比べ従動ギヤ132を取付ける側の長さが長くなっている。この部分に回転軸131と一体で回転する例えば金属製のブレーキディスク133が固設されている。また、このブレーキディスク133と摺動して回転軸131にブレーキをかける例えば金属製のブレーキパッド134がカバー135に固設されたブレーキスプリング136に設けられている。カバー135をベアリングホルダ106とともにユニット後側板105にネジ止めすることにより、ブレーキスプリング136がブレーキパッド134をブレーキディスク133側に付勢する。これにより、回転軸131の回転と共に回転するブレーキディスク133と回転しないブレーキパッド134との当接面どうしが互いに摺動し、ブレーキディスク133の回転駆動力を制動する。上記構成のブレーキ機構により、駆動ローラ130の回転駆動にブレーキをかけることになり、駆動ギヤ111と従動ギヤ132とのギヤ歯は、常に一方向に押しつけられた状態で駆動力を伝達し、トルク変動によるギヤのバックラッシュの影響を低減することができる。これにより、中間転写ベルト41(不図示)の安定した回転移動が得られ、バンディングや位置ズレのないフルカラー画像を得ることができる。
【0089】
なお、駆動伝達にハス歯歯車を用いた場合、ハス歯駆動ギヤと噛み合う従動ギヤは、駆動伝達時にハス歯の形状によって決まる回転軸方向のいずれか一方の方向に力を受ける。これにより、ハス歯駆動ギヤで駆動を開始した瞬間に、従動ギヤは回転軸方向のいずれか一方の方向に力を受け、従動ギヤが固設されているローラに組立てガタがある場合に、ローラはこの組立てガタ分移動する。このローラの瞬間的な軸方向への移動により、ガイド部材は溝を乗り上げやすくなる。一方、ハス歯駆動ギヤの回転が停止し、駆動力の伝達が解除されると、一方向に押しつけられていたローラは戻りを生ずる。これを繰り返すことでガイド部材は溝を乗り上げやすくなる。本参考変形例では、装置の組立て時に駆動ローラ130に軸方向のガタがあったとしても、上記ブレーキパッド134が駆動ローラ130を図中左側に付勢するので、この組立て時のガタによる軸方向の移動を防ぐことが可能になる。また、駆動ギヤ111と従動ギヤ132とはハス歯歯車を用いているが、図示の歯の角度と回転方向では、回転駆動により駆動ローラ130に対し図中左側に押付ける力が作用する。この押付ける力が作用する方向は、上記ブレーキパッド134による付勢の方向と同じ方向なので、上記組立て時のガタによる軸方向の移動をより防ぐことができる。
【0090】
図6(b)はブレーキ機構をユニット後側板105に対してローラ部材100側に設けた構成の説明図である。
溝付きフランジ102に例えば金属製のブレーキディスク137が固設されており、このブレーキディスク137と摺動して駆動ローラ138にブレーキをかけるブレーキパッド134がベアリングホルダ106に固設されたブレーキスプリング136に設けられている。ブレーキスプリング136がブレーキパッド134をブレーキディスク137側に付勢し、駆動ローラ138にブレーキをかける。このブレーキ機構は図6(a)の構成のブレーキ機構におけるカバー135がなく、ブレーキディスク137とブレーキパッド134とが露出しているため放熱性に優れ、制動性能の維持を図ることができる。
【0091】
参考変形例2〕
上記参考態においては、ベアリング内輪の内周面と回転軸の外周面とを摺動させて例えばテンションローラ全体を軸方向に移動させる構成について説明したが、回転軸は軸方向に移動させずローラ部材と一対のフランジとを軸方向に移動させる構成とすることもできる。
図7はローラ部材と一対のフランジとを軸方向に移動させるテンションローラ140の説明図である。テンションローラ140は、円筒状のローラ部材141と、このローラ部材141を両側から挾持する一対のフランジ142、溝付フランジ143と、一対のフランジ142、143を支持する支持軸144と、一対のスナップリング145a、145bとにより構成されている。そしてテンションローラ140は一対の取付用フランジ146a、146bによりユニット後側板105及び前側板108に取付けられている。
上記フランジ142はローラ支持部142aとすべり軸受142bとからなり、また、溝付フランジ143はローラ支持部143aとすべり軸受143bとからなる。両すべり軸受142b、143bが支持軸144と摺動することにより、ローラ部材141と、このローラ部材141を両側から挾持する一対のフランジ142、溝付フランジ143とが一体で回転するとともに、軸方向に移動することができる。軸方向の移動は上記一対のスナップリング145a、bによってその移動量が規制される。図示の例は、ローラ部材141と、このローラ部材141を両側から挾持する一対のフランジ142、溝付フランジ143とが最も左側に寄った状態を示しており、この状態から距離Sだけ右側に移動可能である。このように軸方向の摺動部に上記両すべり軸受142b、143bを用いているので、上記参考態で説明したベアリング内輪の内周面と回転軸の外周面とを摺動させる構成に比べ、より良好な軸方向の移動が得られる。
【0092】
〔実施形態〕
次に、本発明を適用したカラープリンタの実施形態について説明する。上記参考態ではテンションローラ等が中間転写ベルトの寄り力によって移動量の範囲内であれば軸方向に自由に移動できる構成について説明したが、ベルトの寄り力に抗する付勢手段を設ける構成とすることもできる。
図8(a)はテンションローラに付勢手段を設けた構成の説明図である。また、図8(b)は、図8(a)中の矢視hh’断面図である。
図8(a)において、テンションローラ150は、円筒状のローラ部材151と、このローラ部材151を両側から挾持する一対のフランジ152、溝付フランジ153と、一対のフランジ152、153を支持するスプライン軸154と、一対のコイルスプリング155a、155bと、スプライン軸154の両端部側のそれぞれの細径部154a、154bに設けられ一対のコイルスプリング155a、155bのそれぞれの一方の端部側を押える一対のスナップリング156a、156bとにより構成されている。
上記スプライン軸154は、図8(b)に示すように、軸身に直接多数のキー154kを削成した軸である。上記溝付フランジ153の内周面にはスプライン軸154の多数のキー154kに対応した凹凸加工が施されており、溝付フランジ153はスプライン軸154と一体で回転しながらスプライン軸154の軸方向に移動可能となっている。また、フランジ152の内周面にもスプライン軸154の多数のキー154kに対応した凹凸加工が施されている。これにより、上記ローラ部材151と、このローラ部材151を両側から挾持する一対のフランジ152、溝付フランジ153とがスプライン軸154と一体で回転しながらスプライン軸154の軸方向に移動することができる。また、上記一対のコイルスプリング155a、155bは、バネ定数及び自由長が等しいものを用い、ローラ部材151と、ローラ部材151を両側から挾持する一対のフランジ152、溝付フランジ153とをそれぞれ両側から付勢する。これにより、ベルト寄り力のかかっていない状態では、ローラ部材151と、ローラ部材151を両側から挾持する一対のフランジ152、溝付フランジ153との全長の中心位置と、一対のスナップリング155a、155b間距離の中心位置とが略一致している。
そして、テンションローラ150は内部にボールベアリングを有する一対のベアリングホルダ106、109によりユニット後側板105及び前側板108に回動可能に取付けられている。
【0093】
図9(a)は中間転写ベルト41が回転移動時に右側方向Rに寄る場合の、中間転写ベルト41等の動きを説明するための図である。また、図9(b)は、図9(a)中のテンションローラ150を図中下側から見た図であって、テンションローラ150の動きを説明するための図である。
図9(b)において、中間転写ベルト41が回転移動し右側方向Rにベルトが寄る場合には、ガイド部材41aの右側端面がテンションローラ150の溝付フランジ153の溝部153aの右側端面に当接し、ベルト寄り力によってコイルスプリング155bが縮みローラ部材151と、このローラ部材151を両側から挾持する一対のフランジ152、溝付フランジ153(以下、ローラ部材151等という)とは右側方向Rに移動する。このときコイルスプリング155bはローラ部材151等を左側方向Lに付勢しているので、ローラ部材151等はベルト寄り力とコイルスプリング155bの付勢力との釣り合った位置で軸方向の移動を停止する。よって、この位置で中間転写ベルト41は安定に回転移動する。この動作は2次転写対向ローラ160、図示しない1次転写ローラ及びクリーニング対向ローラでも同様であるため、中間転写ベルト41は右側方向Rへのベルト寄り力と複数のコイルスプリングの付勢力との釣り合った位置で安定して回転移動することができる。
【0094】
図10(a)は中間転写ベルト41が回転移動時に左側方向Lに寄る場合の、中間転写ベルト41等の動きを説明するための図である。また、図10(b)は、
図10(a)中のテンションローラ150を図中下側から見た図であって、テンションローラ150の動きを説明するための図である。
図10(b)において、中間転写ベルト41が回転移動し左側方向Lにベルトが寄る場合には、ガイド部材41aの左側端面がテンションローラ150の溝付フランジ153の溝部153aの左側端面に当接し、ベルト寄り力によってコイルスプリング155aが縮みローラ部材151等は左側方向Lに移動する。このときコイルスプリング155aはローラ部材151等を右側方向Rに付勢しているので、ローラ部材151等はベルト寄り力とコイルスプリング155aの付勢力との釣り合った位置で軸方向の移動を停止する。よって、この位置で中間転写ベルト41は安定に回転移動する。この動作は2次転写対向ローラ160、図示しない1次転写ローラ及びクリーニング対向ローラでも同様であるため、中間転写ベルト41は左側方向Lへのベルト寄り力と複数のコイルスプリングの付勢力との釣り合った位置で安定して回転移動することができる。
【0095】
以上説明したように、中間転写ベルト41が回転移動方向Bに対し右側方向R又は左側方向Lのいずれに寄った場合であっても、ガイド部材41がガイド溝を乗り上げたり、異常摩耗したりすることなく、ベルト寄り力と複数のコイルスプリングの付勢力との釣り合った位置で安定して回転移動することができる。
【0096】
なお、ベルトの寄り力に抗する付勢手段としてコイルスプリングを用いた構成について説明したが、これに限られるものではなく、ゴム弾性体、空気バネもしくはオイルダンパ等を用いてもよい。
【0097】
実施変形例
上記実施形態において説明した付勢手段のコイルスプリングとして非線形コイルスプリングを用いることができる。
図11(a)は非線形コイルスプリング170の正面図である。また、図11(b)は圧縮荷重と圧縮側変位との関係を示すグラフである。この非線形コイルスプリング170は圧縮荷重に対して最初柔らかく徐々に硬くなる特性を持っており、圧縮荷重の増加に対して圧縮側変位の増加は比例せず、徐々に圧縮側変位は小さくなっていく。
例えば、図9(b)において、テンションローラ150の一対のコイルスプリング155a、155bにかえて非線形コイルスプリング170を用いるとする。非線形コイルスプリング170は圧縮当初は小さな圧縮力でも変位量が大きいので、中間転写ベルト41が右側方向Rに寄っていきガイド部材41aの右側端面がガイド溝153aの右側端面に突き当たったときの衝撃を緩和し、ガイド部材41aがガイド溝153aを乗り上げることを有効に防止することができる。また特に、中間転写ユニットの組立時にテンションローラ150のガイド溝153aの位置が、駆動ローラ44のガイド溝44aの位置とずれていたとしても、中間転写ベルト41の回転によるベルトテンションもしくは寄り力により非線形コイルスプリング170が伸縮しテンションローラ150のガイド溝153aの位置を、駆動ローラ44のガイド溝44aに容易に一致させることができる。
【0098】
実施変形例
上記実施形態におけるベルトの寄り力に抗する付勢手段の付勢力を調整することができる構成とすることもできる。以下テンションローラに適用した構成について説明する。
図12は付勢力を調整することができるテンションローラ190の構成の説明図である。本実施変形例に係るテンションローラ190は前記図8(a)で説明したテンションローラ150の構成と似ているが、一対のスナップリング156a、156bのかわりに一対の与圧調整ナット191a、191bを用いたところに特徴がある。スプライン軸193の両端部側の細径部にはそれぞれ雄ネジ部193a、193bが加工されている。これらの雄ネジ部193a、193bには一対の与圧調整ナット191a、191bが螺合しており、一対のコイルスプリング155a、155bをローラ部材151等の両側から付勢している。一対の与圧調整ナット191a、191bをスプライン軸193に対して回動させると、これらの与圧調整ナット間の距離がかわり一対のコイルスプリング155a、155bを伸縮させて付勢力を調整することができる。一対の与圧調整ナット191a、191b間の距離を短くすると付勢力が強くなり、逆に、この距離を長くすると付勢力が弱くなる。付勢力の調整後には各与圧調整ナット191a、191bをそれぞれ止めネジ194a、194bによって位置固定しておく。
上記付勢力の調整は、例えば、中間転写ユニットを組立てた後に中間転写ベルトを回転移動させ、そのベルト寄り力の方向や大きさによって調整すれば、中間転写ベルトをより安定させて回転移動させることができる。例えば中間転写ベルトの寄り力が比較的大きい場合には一対の与圧調整ナット191a、191bのうち少なくとも一方を締め各与圧調整ナット間距離を短くして付勢力を強くする。これに対して、中間転写ベルトの寄り力が比較的小さい場合には一対の与圧調整ナット191a、191bのうち少なくとも一方を緩め各与圧調整ナット間距離を長くして付勢力を弱くする。
【0099】
〔実施変形例3〕
上記中間転写ベルトのガイド部材の乗り上げや摩耗を防ぐためには、ベルトの寄り力や付勢手段の付勢力はいずれもできるだけ小さいほうが望ましい。そこで、ベルトの寄り力や付勢手段の付勢力の大きさを調整して中間転写ベルトをより安定して回転移動させる構成とすることができる。
図13(a)は、ベルトを片側方向に寄せるための力を調整できるベルト寄せ力手動調整手段と、ベルトが寄る方向に抗する付勢力を調整できる付勢力調整手段とを設けた構成の説明図である。
【0100】
テンションローラ200は、円筒状のローラ部材201と、このローラ部材201を両側から挾持する一対のフランジ202、溝付フランジ203と、一対のフランジ202、203を支持するスプライン軸204と、フランジ202端面を押えるスナップリング205と、コイルスプリング206と、コイルスプリング206を溝付フランジ203側に押付ける与圧調整ナット207等により構成されている。そして、テンションローラ200のスプライン軸204の図中左側の端部が自動調芯ベアリングユニット208によってユニット前側板108に取付けられている。また、スプライン軸204の他方の端部は自動調芯ベアリングユニット209とスライドユニット210とによりユニット後側板105に取付けられている。
【0101】
また、2次転写対向ローラ220は、円筒状のローラ部材221と、このローラ部材221を両側から挾持する一対のフランジ222、溝付フランジ223と、一対のフランジ222、223を支持するスプライン軸224と、フランジ222端面を押えるスナップリング225と、コイルスプリング226と、コイルスプリング226を溝付フランジ223側に押付ける与圧調整ナット227等により構成されている。そして、テンションローラ220のスプライン軸224の図中左側の端部がボールベアリングを有するベアリングホルダ228によってユニット前側板108に取付けられている。また、スプライン軸224の他方の端部はベアリングホルダ229によってユニット後側板105に取付けられている。なお、図示しない1次転写ローラ及びクリーニング対向ローラも2次転写対向ローラ220と同様の構成となっている。
【0102】
上記転写ローラ200の与圧調整ナット207を回動させることによってコイルスプリング206が伸縮し付勢力を調整することができる。なお、ローラ部材201と、このローラ部材201を両側から挾持する一対のフランジ202、溝付フランジ203(以下、ローラ部材201等という)との左側方向Lへの移動はスナップリング205により規制される。すなわち、ローラ部材201等はベルト寄り力のかかっていない状態では、コイルスプリング206の付勢力によりフランジ202端面がスナップリング205に突き当たり最も左側に位置している。そして、ローラ部材201等は、矢印R方向にベルト寄り力が加わるとコイルスプリング206の付勢力に抗して右側方向Rに移動することができる。同様に、上記2次転写対向ローラ220の与圧調整ナット227を回動させてコイルスプリング226を伸縮し、ローラ部材221と、このローラ部材221を両側から挾持する一対のフランジ222、溝付フランジ223(以下、ローラ部材221等という)との左側方向Lへの付勢力を調整することができる。そして、ローラ部材221等は、矢印R方向にベルト寄り力が加わるとコイルスプリング226の付勢力に抗して右側方向Rに移動することができる。
【0103】
図13(b)は、図13(a)中のテンションローラ200のスライドユニット210近傍の右側面図である。スライドユニット210は、自動調芯ベアリングユニット209をスライド可能に支持する上下一対のスライドレール211a、211bと、自動調芯ベアリングユニット209のベアリングホルダ212のネジ部と螺合する送りネジ213と、送りネジ213を回動可能に支持するブラケット214と、送りネジ213の回動を固定するセットスクリュ215と、送りネジ213の抜け止め用Eリング216とにより構成されている。
図13(a)において、中間転写ベルト41の回転移動方向Bと直交する方向に対しテンションローラ200の回転軸芯200cは、図中左側の自動調芯ベアリングユニット208を中心として、矢印Qの方向に斜めになっており、テンションローラ200は中間転写ベルト41に対して矢印F1方向に力を与える。この結果、中間転写ベルト41は右側方向Rに寄り力が生じる。ここで、スライドユニット210の送りネジ213を矢印P方向に回転させると自動調芯ベアリングユニット209が矢印Q方向にスライドし、テンションローラ200の回転軸芯200cの傾きが大きくなり中間転写ベルト41の寄り力がより大きくなる。これに対して、送りネジ213を矢印T方向に回転させると自動調芯ベアリングユニット209が矢印U方向にスライドし回転軸芯200cの傾きが小さくなり中間転写ベルト41の寄り力も小さくなる。
【0104】
中間転写ベルト41の寄り力と、各コイルスプリング206、226の付勢力とは、中間転写ベルト41が安定して回転移動する範囲で、できるだけ小さくなるように設定しておく。これにより、ガイド部材41aと各ローラのガイド溝との当接圧が小さくなり、ガイド部材41aの乗り上げや摩耗を防ぐことができる。
【0105】
実施変形例
上記実施変形例3においては中間転写ベルトの寄り力を手動で調整する構成について説明したが、自動で調整する構成とすることもできる。
図14はベルト寄り力を自動調整する構成の説明図である。また、図15は図14中の右側面図であって、電気系統の構成を加えた説明図である。本実施変形例に係るベルト寄り力自動調整手段は、前記図13(a)の自動調芯ベアリングユニット209をモータとコントローラ等により自動でスライドさせる構成のものである。
図15において、スライドユニット230にはベアリングホルダ212のネジ部と螺合する送りネジ231がカップリング232を介してモータ233の回転軸に接続されている。モータ233はコントローラ234に電気的に接続されている。このモータ233はモータ停止中に送りネジ231が回動しないように、ブレーキ付モータもしくはステッピングモータを用いることが望ましい。また、コントローラ234にはセンサコントローラ235を介してレーザ式非接触センサ236が接続されている。このレーザ式非接触センサはレーザ発光部236aとレーザ受光部236bとからなり、中間転写ベルト41の右側エッジ部(図14参照)の検出を行うセンサである。レーザ発光部236aは所定幅のレーザ光を発光し、このレーザ光のうち中間転写ベルト41の右側エッジ部で遮光されなかったレーザ光を受光部236bで受光し、受光光量に比例したアナログ出力をセンサコントローラ235に出力する。センサコントローラ235でアナログ出力をA/D変換し、中間転写ベルト41の寄り量を検出する。この寄り量の検出結果に基づいてコントローラ234がモータ233の回転を制御し、中間転写ベルト41の右側エッジ部が所定範囲内に収まるようにする。
【0106】
図14において、中間転写ベルト41にはテンションローラ200によって矢印F2方向の力が作用し、中間転写ベルト41に矢印R方向のベルト寄り力を与えている。このとき回転移動により中間転写ベルト41が徐々に右側方向Rに寄っていく場合は、ベルト寄り力が大き過ぎるので、モータ233を矢印T方向に回転させて自動調芯ベアリングユニット209を矢印U方向にスライドさせ回転軸芯200cの傾きを小さくして中間転写ベルト41の寄り力を小さくする。
上記寄り力は前述したように中間転写ベルト41が安定して回転移動する範囲内で、できるだけ小さいことが望ましい。
【0107】
なお、中間転写ベルト41の幅方向の変位があらかじめ設定した範囲を超えて変位したとき、例えばガイド部材41aがテンションローラ200のガイド溝203aに乗り上げて右側方向Rに大きくずれてしまった場合には、モータ233を矢印T方向に回転させて自動調芯ベアリングユニット209を矢印U方向にスライドさせ回転軸芯200cを逆方向に傾けて中間転写ベルト41に矢印F3方向の力を与え、中間転写ベルト41を左側方向Lに戻す制御を行うこともできる。これにより、中間転写ベルト41がテンションローラ200から外れてしまうことを防止し、安定して回転させることができる。また、中間転写ベルト41を左側方向Lに戻す制御を行ったときに、図15に示すコントローラ234でアラーム表示237を作動させ、ユーザに点検を促すことができる。
また、図14において、自動調芯ベアリングユニットをモータでスライドさせるスライドユニットをテンションローラ200の左側端部にも設け、両側で互いに反対方向にスライドさせる構成にすれば、ベルト寄り方向と寄り力とをより速く制御することができ、中間転写ベルト41があらかじめ設定した所定の範囲を超えて右側方向Rもしくは左側方向Lのいずれかの方向にずれたときに瞬時に補正することができる。
【0108】
以上の実施形態及び各実施変形例ではベルト駆動ユニットが中間転写ユニットであるが、本発明は、ベルト部材を回動移動させるベルト駆動ユニットであれば、これが中間転写ユニット以外のものである場合にも適用できる。例えば、感光体ベルトを回動移動させる感光体ユニットや、搬送ベルトを回動移動させる搬送ユニットなどに適用可能である。
【0109】
【発明の効果】
請求項1乃至18の発明によれば、上記複数のローラの軸方向位置の寸法を精度良く合わせておかなくても、該複数のローラのガイド部の軸方向位置を容易に合わせることができ、該複数のローラが均等にベルト部材をガイドし、ガイド部材の乗り上げや摩耗、ガイド剥がれなどを防止できる。これにより、上記複数のローラの部品寸法公差や組付けのバラツキに対する余裕度が増し、低コストでベルト部材を安定して回動移動することができるとともに、該ベルト部材の耐久性を向上させることができる。
また、ローラ部材と一対のフランジとが一体で回動しながら軸方向に移動することができる。
また、上記ベルト部材が回動移動したときに回動移動方向に対し右側方向又は左側方向のいずれに寄った場合であっても、上記ベルト寄り力と複数のローラの付勢力との釣り合った位置で安定して回動移動することができる。
【0110】
特に、請求項2、14、16の発明によれば、上記ベルト部材の回動移動を開始したときに、駆動ローラを軸方向に移動させる構成に比べ、より小さな力でより早く各ローラのガイド部の軸方向位置を略一致させることができるため、該ベルト部材にかかる負担を小さくできるとともに、該ベルト部材の回動移動をより早く安定させることができる。
【0111】
特に、請求項3、17の発明によれば、上記駆動ローラにブレーキをかけることにより、トルク変動によるギヤのバックラッシュの影響(例えばバンディング)を低減することができ、上記ベルト部材のより安定した回動が得られる。また、上記駆動ローラの軸方向で組立てガタがあっても、該軸方向のガタによる該駆動ローラの軸方向の移動を防ぐことができる。
【0112】
特に、請求項4、18の発明によれば、上記駆動伝達手段にハス歯歯車を用いているので、上記ベルト部材をなめらかで静かに回動移動することができる。
【0116】
特に、請求項の発明によれば、上記ベルト部材のベルト寄り力の方向や大きさによって付勢力を調整することにより、該ベルト部材をより安定して回動移動させることができる。
【0117】
特に、請求項の発明によれば、あらかじめ上記ベルト部材のベルト寄り方向を決めることができ、該ベルト部材の寄り力と付勢手段の付勢力とが釣り合った状態で該ベルト部材を安定して回動移動させることができる。
【0118】
特に、請求項の発明によれば、上記ベルト寄り力をできるだけ小さくして上記ベルト部材を安定して回動移動することができ、上記ガイド部材の乗り上げや摩耗をより防ぐことができる。
【0119】
特に、請求項の発明によれば、上記ベルト寄り力を自動制御することができる。
【0120】
特に、請求項1の発明によれば、上記ベルト部材の幅方向の変位があらかじめ設定した範囲を超えて上記付勢手段の付勢力に抗する方向に変位したときに、該ベルト部材の幅方向の位置を所定範囲内となるように戻すことができる。
【0121】
特に、請求項1の発明によれば、上記感光体ベルトをその表面の潜像を乱すことなく担持して移動させることが可能となる。
【0122】
特に、請求項1の発明によれば、上記中間転写ベルトは、その表面に上記画像が良好に転写されるとともに、転写された該画像を乱すことなく担持して移動することができる。
【0123】
特に、請求項15乃至18の発明によれば、上記中間転写ベルトが安定して回動移動するので、バンディング等を防いで高品質な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカラープリンタの概略構成を示す正面図。
【図2】同カラープリンタの中間転写ベルトと駆動ローラ等との関係の説明図。
【図3】図2中のK部拡大図。
【図4】(a)は、テンションローラの軸方向のずれによって、中間転写ベルトが回転移動方向に対し蛇行して張架された状態を示す図。
(b)は、テンションローラが軸方向に移動し、中間転写ベルトが真直ぐに張架された状態を示す図。
【図5】(a)、(b)は、中間転写ベルトが右側方向にベルト寄りが生じたときの説明図である。
【図6】(a)、(b)は、駆動ローラにブレーキ機構を設けた構成の説明図。
【図7】ローラ部材と一対のフランジとを軸方向に移動させるテンションローラの説明図。
【図8】(a)はテンションローラに付勢手段を設けた構成の説明図。
(b)は(a)中の矢視hh’断面図。
【図9】(a)は、中間転写ベルトが回転移動時に右側方向に寄る場合の、中間転写ベルト等の動きの説明図。
(b)は、テンションローラの動きの説明図。
【図10】(a)は、中間転写ベルトが回転移動時に左側方向に寄る場合の、中間転写ベルト等の動きの説明図。
(b)は、テンションローラの動きの説明図。
【図11】(a)は、非線形コイルスプリングの正面図。
(b)は、非線形コイルスプリングの特性を示すグラフ。
【図12】付勢力を調整することができるテンションローラの構成の説明図。
【図13】(a)は、ベルト寄せ力手動調整手段と、付勢力調整手段とを設けた構成の説明図。
(b)は、ベルト寄せ力手動調整手段の右側面図。
【図14】ベルト寄せ力自動調整手段の説明図。
【図15】図14中のベルト寄せ力自動調整手段の右側面図であって、電気系統の構成説明を加えた図。
【図16】(a)、(b)は、ベルトの寄りによるガイド部材近傍のベルト変形状態の説明図。
【図17】ローラの軸方向のズレによるガイド部材の乗り上げの説明図。
【図18】ベルト端部のマーク孔を透過型センサで検出する状態の説明図。
【符号の説明】
1 カラープリンタ
10 感光体ユニット
40 中間転写ユニット
41 中間転写ベルト
41a ガイド部材
44 駆動ローラ
48 テンションローラ
100 駆動ローラのローラ部材
101 駆動ローラのフランジ
102 駆動ローラの溝付きフランジ
102a 駆動ローラのガイド溝
103 駆動ローラの回転軸
104 従動ギヤ(ハス歯歯車)
111 駆動ギヤ(ハス歯歯車)
112 テンションローラのローラ部材
113 テンションローラローラのフランジ
114 テンションローラローラの溝付きフランジ
114a テンションローラローラのガイド溝
115 テンションローラローラの回転軸
117 ボールベアリング
133 ブレーキディスク
134 ブレーキパッド
136 ブレーキスプリング
142b、143b すべり軸受
154 スプライン軸
155a、b コイルスプリング
191a、b 与圧調整ナット
208、209 自動調芯ベアリンクユニット
210 スライドユニット
213 送りネジ
233 モータ
234 コントローラ
236 レーザ式非接触センサ

Claims (18)

  1. 内周面側にベルト寄りを規制するガイド部材を少なくとも1つ備えたベルト部材と、該ガイド部材をガイドするガイド部を備えた複数のローラと、該複数のローラのうち少なくとも1本を駆動する駆動手段とを有し、該ベルト部材を該複数のローラで張架し回動移動するベルト駆動装置において、
    上記複数のローラのうちの1本は軸方向の移動が規制され、
    その他のローラはそれぞれ、スプライン軸と、円筒状のローラ部材と、該ローラ部材を両側から挾持すると共に該スプライン軸と嵌合し摺動する一対のフランジと、その一対のフランジを両側から互いにローラ部材側に向けて付勢する付勢手段とを有し、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で該スプライン軸の軸方向に移動し、該スプライン軸が装置本体側に設けられた一対の軸受で回動可能に支持されることで、軸方向の移動が自由になっているもの、であることを特徴とするベルト駆動装置。
  2. 請求項1のベルト駆動装置において、
    上記軸方向の移動が規制されたローラは駆動ローラであり、軸方向の移動が自由なローラは上記ベルト部材に連れ回る従動ローラであることを特徴とするベルト駆動装置。
  3. 請求項2のベルト駆動装置において、
    上記駆動ローラと一体で回動する被制動側摩擦部材と、装置本体側に固設された弾性体に備えられた回動しない制動側摩擦部材とを有し、該駆動ローラの回動駆動時に該被制動側摩擦部材に対し該制動側摩擦部材を軸方向のいずれか一方向側から付勢して当接させ、該被制動側摩擦部材と制動側摩擦部材との間で摺動トルクを発生させ、該駆動ローラにブレーキをかけることを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 請求項2又は3のベルト駆動装置において、
    上記駆動手段の駆動力を駆動ローラに伝達する駆動伝達手段にハス歯歯車を用いたことを特徴とするベルト駆動装置
  5. 請求項1乃至4の何れかのベルト駆動装置において、
    上記付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整手段を有することを特徴とするベルト駆動装置。
  6. 請求項1乃至4の何れかのベルト駆動装置において、
    上記一対のフランジのうちいずれか一方をローラ部材側に付勢する付勢手段と、他方のフランジを押え該ローラ部材と一対のフランジとの軸方向の移動量を規制する移動量規制手段と、上記ベルト部材に対し該付勢手段の付勢力に抗する方向に寄る力を付与することのできるベルト寄り力付与手段とを有することを特徴とするベルト駆動装置。
  7. 請求項のベルト駆動装置において、
    上記付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整手段を有することを特徴とするベルト駆動装置。
  8. 請求項又はのベルト駆動装置において、
    上記軸方向に移動するローラのうち少なくとも1本のローラのスプライン軸の両端部側に設けられ、該スプライン軸を上記ベルト部材の回動移動方向と直交する方向に対し角度を付けて斜めに支持することができる一対の自動調芯軸受ユニットと、該一対の自動調芯軸受ユニットのうち少なくとも一方を該ベルト部材の回動移動方向と略平行にスライドさせることのできるスライドユニットとを有し、該スライドユニットをスライドさせることによりベルト寄り力を調整することを特徴とするベルト駆動装置。
  9. 請求項のベルト駆動装置において、
    上記スライドユニットをスライドさせるモータ部材と、上記ベルト部材の回動による幅方向の変位量を検出する変位量検出手段と、該変位量検出手段の検出結果に基づいて該モータ部材を駆動し上記ベルト寄り力を調整する制御手段とを有することを特徴とするベルト駆動装置。
  10. 請求項のベルト駆動装置において、
    上記ベルト寄り力付勢手段を、上記ベルト部材に対し上記付勢手段の付勢力に抗する方向に寄る力を付与することに加え、該付勢手段の付勢方向と同じ方向に寄る力を付与することもできるように構成し、
    該ベルト部材の幅方向の変位があらかじめ設定した範囲を超えて該付勢手段の付勢力に抗する方向に変位したときに、該ベルト部材に対し該付勢手段の付勢方向と同じ方向に寄り力を付与し、該ベルト部材の幅方向の変位を所定範囲内となるように制御する制御手段を有することを特徴とするベルト駆動装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかのベルト駆動装置において、
    上記ベルト部材が表面に画像の潜像を担持する感光体ベルトであることを特徴とするベルト駆動装置。
  12. 請求項1乃至10の何れかのベルト駆動装置において、
    上記ベルト部材が現像された画像が転写される中間転写ベルトであることを特徴とするベルト駆動装置。
  13. 内周面側にベルト寄りを規制するガイド部材を少なくとも1つ備えたベルト部材を、該ガイド部材をガイドするガイド部を備えた複数のローラで張架し、該複数のローラのうち少なくとも1本を回動駆動して該ベルト部材を回動移動するベルト駆動方法において、
    上記複数のローラのうち1本として、軸方向の移動規制されるものを用い、
    その他のローラとしてそれぞれ、スプライン軸と、円筒状のローラ部材と、該ローラ部材を両側から挾持すると共に該スプライン軸と嵌合し摺動する一対のフランジと、その一対のフランジを両側から互いにローラ部材側に向けて付勢する付勢手段とを有し、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で該スプライン軸の軸方向に移動し、該スプライン軸が装置本体側に設けられた一対の軸受で回動可能に支持されることで、軸方向の移動が自由になっているもの、を用い、
    各ローラのガイド部と、上記ベルト部材のガイド部材とを係合させて、該ベルト部材を回動移動させることを特徴とするベルト駆動方法。
  14. 請求項1のベルト駆動方法において、
    上記軸方向の移動が規制されたローラを回動駆動し、上記軸方向の移動が自由なローラを上記ベルト部材に連れ回らせることを特徴とするベルト駆動方法。
  15. 表面に画像の潜像を担持する潜像担持体と、該潜像を現像剤により現像する現像装置と、現像された該画像が転写される中間転写装置とを有し、
    該中間転写装置は、内周面側にベルト寄りを規制するガイド部材を少なくとも1つ備えた中間転写ベルトと、該ガイド部材をガイドするガイド部を備えた複数のローラと、該複数のローラのうち少なくとも1本を駆動する駆動手段とを有し、該中間転写ベルトを該複数のローラで張架し回動移動する画像形成装置において、
    上記複数のローラのうちの1本は軸方向の移動が規制され、
    その他のローラは、それぞれ、スプライン軸と、円筒状のローラ部材と、該ローラ部材を両側から挾持すると共に該スプライン軸と嵌合し摺動する一対のフランジと、その一対の フランジを両側から互いにローラ部材側に向けて付勢する付勢手段とを有し、該ローラ部材と一対のフランジとが一体で該スプライン軸の軸方向に移動し、該スプライン軸が装置本体側に設けられた一対の軸受で回動可能に支持されることで、軸方向の移動が自由になっているもの、であることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項15の画像形成装置において、
    上記軸方向の移動が規制されたローラは駆動ローラであり、軸方向の移動が自由なローラは上記ベルト部材に連れ回る従動ローラであることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項16の画像形成装置において、
    上記駆動ローラと一体で回動する被制動側摩擦部材と、装置本体側に固設された弾性体に備えられた回動しない制動側摩擦部材とを有し、該駆動ローラの回動駆動時に該被制動側摩擦部材に対し該制動側摩擦部材を軸方向のいずれか一方向側から付勢して当接させ、該被制動側摩擦部材と制動側摩擦部材との間で摺動トルクを発生させ、該駆動ローラにブレーキをかけることを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項16又は17の画像形成装置において、
    上記駆動手段の駆動力を駆動ローラに伝達する駆動伝達手段にハス歯歯車を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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