JP4049697B2 - 製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法 - Google Patents

製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エキゾーストパイプ、マフラー等の自動車排気系部材及びフューエルパイプ等の自動車燃料系部材に用いられる高加工性フェライト系ステンレス鋼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境への負荷を低減するために、自動車の燃費向上が図られるようになり、排気ガスの高温化に伴い、排気系材料として優れた耐食性、耐酸化性を有し、比較的安価であるフェライト系ステンレス鋼が適用されてきた。更に、自動車排気系部材の軽量化のために複雑な形状に加工することが必要になり、加工性の向上が要求されている。
【0003】
フェライト系ステンレス鋼の加工性は、通常、最終焼鈍の温度の上昇とともに向上する。これは、最終焼鈍により再結晶及び粒成長が十分に進行するためである。しかし、最終焼鈍を高温で行うと、酸化スケールが強固になり、酸洗性が劣化することがある。
【0004】
特に、耐食性、高温特性を向上させるためにMoを添加したフェライト系ステンレス鋼は再結晶温度が高く、加工性を向上させるために高温で最終焼鈍を行うと、酸洗性が劣化して製造コストが増大する。
【0005】
このような問題に対して、高純化、特に、C、Nの低減によって加工性を向上させたフェライト系ステンレス鋼が、特許文献1に開示されている。
【0006】
さらに、最終焼鈍を750〜850℃で行っても良加工性が得られるフェライト系ステンレス鋼の製造方法として、C、Nを低減し、Tiを添加して、かつ、熱間圧延(熱延という)後、750℃以上で巻取る方法が特許文献2に開示されている。
【0007】
しかし、この方法では、C、N量を極めて低減しなければならないため、精錬時のコストが著しく上昇するだけでなく、熱延後、巻取り温度が高いために操業が安定しないという問題があった。
【0008】
特許文献3には、C、Nを低減し、Nb、Ti、Zrの1種又は2種以上を含有する、ランクフォード値(r値という)及び伸びに優れたフェライト系ステンレス鋼が開示されており、特許文献4には、更に、SiとPの量を制限したフェライト系ステンレス鋼が開示されている。
【0009】
しかし、これらはMoを選択的に含有するものであり、また最終焼鈍を800〜900℃で行った場合のr値と伸びは開示されていない。
【0010】
また、非特許文献1には、C、Nを低減した17Cr−Tiを含むフェライト系ステンレス鋼において、熱延の巻取り温度を高くすると、微細なFeTiPが析出して再結晶が遅延し、これを回避するためには、P量の低減が有効であることが報告されている。
【0011】
しかし、これはC+Nが100ppm以下であり、17Cr−Tiを含むフェライト系ステンレス鋼の結果であり、Mo、Si、Mn、Cu及びNiの効果は不明であった。
【0012】
【特許文献1】
特公平5−36492号公報
【特許文献2】
特開平8−296000号公報
【特許文献3】
特開2002−180206号公報
【特許文献4】
特開2002−302741号公報
【非特許文献1】
木村(K.Kimura)、他3名、「Ti添加高純度フェライト系ステンレス鋼の熱間圧延における加熱及び巻取り温度の影響(INFLUENC ES of HEATING and COILING TEMPERATURES on RECRYSTALLIZATION du ring HOT-ROLLING PROCESS in Ti ADDED HIGH-PURITY FERRITIC STA INLESS STEEL)」、1999年ステンレス鋼国際会議予稿集 科学及び市場(Proceedings of International Congress on Stainless Ste el ‘99 SINENCE AND MARKET)、イタリア(ITALY)、イタリア金属学会(ASSOSIAZIONE ITALLIANA METALLURGIA)、1999、第2巻、p.77
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、自動車排気系部材及び自動車燃料系部材に用いられる、製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法を提供するものである。なお、本発明において、製造性に優れるとは、800〜900℃の範囲で最終焼鈍を行っても、加工性が良好であり、最終焼鈍後の脱スケールが容易であることをいう。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、Mo含有フェライト系ステンレス鋼に含まれる各元素が再結晶特性及び加工性に与える影響について検討し、Cr、Mo以外の固溶元素Si、Mn、Ni、Cuをできるだけ低減し、MoとPを特定範囲に制限することにより、焼鈍温度を高めることなく高加工性が得られることを見出し、更に成分、製造方法を詳細に検討し、本発明を完成させた。
【0015】
本発明の要旨は以下のとおりである。
【0016】
(1)質量%で、
C :0.003〜0.01%、 N :0.005〜0.02%、
C+N:0.02%以下、 Si:0.2%以下、
Mn:0.2%以下、 P :0.005超〜0.02%、
S :0.01%以下、 Cr:16〜20%、
Cu:0.3%以下、 Ni:0.3%以下、
Mo:1.0〜2.0%、 Al:0.001〜0.1%以下、
Ti:10×(C+N)〜0.3%以下
を含有し、
100×P+Mo≦3.5%、 Si+Mn+Ni+Cu≦0.5%
を満足し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、結晶粒度番号が7〜10番であり、下記式(1)及び(2)を満足することを特徴とする製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
{El(L)+2El(D)+El(C)}/4≧25% ・・・ (1)
(rL+2rD+rC)/4≧1.5 ・・・ (2)
ここで、El(L)、El(D)、El(C)は、圧延方向に対して、0°、45°、90°の方向の破断伸び[%]、rL、rD、rCは、圧延方向に対して、0°、45°、90°の方向のランクフォード値[−]である。
【0017】
(2) 質量%で、
Nb: 0.2%以下、 V : 0.2%以下
の1種又は2種を含有することを特徴とする前記(1)記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
【0018】
(3) 質量%で、
B: 0.0003%〜0.005%
を含有することを特徴とする前記(1)又は(2)記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
【0019】
(4) 質量%で、Si+Mn+Ni+Cu+100×B≦0.5%を満足することを特徴とする前記(3)記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
【0020】
(5) 板厚が1.5mm以下であることを特徴とする前記(1)〜(4)の何れかに記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
【0021】
(6) 前記(1)〜(4)の何れかに記載の鋼を溶解、鋳造し、鋳塊又は鋳片を、熱間圧延、冷間圧延し、800〜900℃で、30〜180s保持する最終焼鈍を行うことを特徴とする前記(1)〜(5)の何れかに記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
【0022】
(7) 熱間圧延開始温度を1200〜1300℃とし、熱間圧延終了温度を、850〜950℃として前記熱間圧延を行った後、水冷し、600℃以下で巻取ることを特徴とする前記(6)記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
【0023】
(8) 前記鋳塊又は鋳片を1200〜1300℃に加熱して熱間圧延することを特徴とする前記(6)又は(7)記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明者は、800〜900℃の範囲で最終焼鈍を行っても、加工性が良好なMo含有フェライト系ステンレス鋼を開発するために、再結晶挙動に及ぼす成分元素の影響を詳細に調査した。その結果、Si、Mn、Cu及びNiの添加量を減少させると再結晶温度が低下することがわかった。
【0025】
さらに、不純物であるPに注目し、17Cr−1.5Mo−Tiを含有するフェライト系ステンレス鋼のP量を0.03%及び0.015%とし、伸び、r値に及ぼす焼鈍温度の影響について検討を行った。
【0026】
伸びの評価は、破断伸びの平均値EL[%]を指標として行った。EL[%]は、鋼板の板面内において、圧延方向に対して0°の方向(L方向という)、45°の方向(D方向という)、90°の方向(C方向という)の破断伸び、El(L)、El(D)、El(C)により、EL={El(L)+2El(D)+El(C)}/4として計算したものである。
【0027】
また、r値についても同様に、L方向、D方向、C方向のランクフォード値、rL、rD、rCにより、R=(rL+2rD+rC)/4として計算した平均値R[−]によって評価した。
【0028】
引張試験片は、L方向、D方向、C方向を長手とし、JIS Z 2201に準拠した13B号試験片とした。引張試験は、JIS Z 2241に準拠して行い、r値の測定は、JIS Z 2254に準拠して行った。
【0029】
焼鈍温度に対するEL、Rを、それぞれ図1及び図2に示すが、P量が0.03%のものを●、0.015%のものを○で示した。Pを0.015%に低減すると、焼鈍温度が800℃以上で、EL、Rが向上する。
【0030】
一方、P量が0.03%の場合、焼鈍温度が900℃までは、EL、Rが低く、950℃になると著しく増加して、P量が0.015%のものと同等になることがわかる。
【0031】
即ち、Pを0.03%含有する鋼は、焼鈍温度が900℃以下では、再結晶及び粒成長が抑制されて、EL、Rは向上しない。これに対し、Pの含有量を0.015%に低減した鋼は、800〜900℃で焼鈍を行えば、再結晶及び粒成長が十分に進行して、EL、Rが良好になることがわかった。
【0032】
P量の増加により再結晶及び粒成長が抑制される理由は、熱延時に生じた微細なFeTiPの析出によるものと考えられる。
【0033】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0034】
Cは、鋼中に含まれる不可避的不純物であり、加工性、耐食性を劣化させるため、できるだけ低減することが好ましい。また、Cを炭化物として固定するTiの添加量を低減するためには、Cの含有量の上限を0.01%とすることが必要である。C量を0.003%未満にするには、精錬コストが増大するため、0.003%を下限とした。
【0035】
Nは、Cと同様に鋼中に含まれる不可避的不純物であり、0.02%超を含有すると、加工性及び溶接性が低下するため、N含有量の上限を0.02%とした。下限は低い方が好ましいが、Nを0.005%未満に低減するには精錬コストが増大するため、N含有量の下限を0.005%とした。
【0036】
さらに、C+N量が0.02%を超えると加工性が低下するため、上限を0.02%とした。C+Nの下限は、C及びNのそれぞれの下限の限定と同様に、精錬コストの観点から0.0035%とすることが好ましい。
【0037】
Siは、0.2%を超えると加工性が低下するため、上限を0.2%とした。また、Siは耐酸化性を向上させる元素であり、0.05%以上の添加が好ましい。
【0038】
Mnは、鋼中に不可避的不純物であり、0.2%超を含有すると加工性が低下するため、上限を0.2%とした。また、Mn量を0.01%未満にするには、精錬コストが増大するため、好ましい下限は0.01%である。
【0039】
Pは、不可避的不純物であり低減することが好ましい。P量の低減は、本発明において極めて重要である。P含有量の上限を0.02%とすることにより、Moを含有するフェライト系ステンレス鋼の再結晶温度が著しく低下する。これにより、最終焼鈍の温度を800〜900℃としても、十分な高加工性を得ることができる。
【0040】
Pは、精錬によって低減することが技術的に困難であり、高純度の原料を使用する必要がある。そのため、0.005%以下にするには製造コストが増大するため、0.005%超をP含有量の下限とした。なお、P量の好ましい下限は0.01%である。
【0041】
Sは、不可避的不純物であり、0.01%超を含有するとMnSが生成し、耐食性が低下するため0.01%を上限とした。S量は低いほど良いが、0.0001%未満にするには精錬のコストが増大するため、下限を0.001%とすることが好ましい。
【0042】
Crは、耐食性、耐酸化性を向上させる元素であり、十分な効果を得るには、16%以上のCrの添加が必要である。しかし、Crを20%超添加すると加工性を著しく損なうため、20%を上限とした。
【0043】
Cu及びNiは、0.3%超を含有すると加工性が低下するため、上限を0.3%とした。一方、Cu及びNiの下限については、耐食性を向上させる元素であるため、0.01%以上の添加が好ましい。
【0044】
Moは、本発明において極めて重要な元素である。Moは、耐食性及び高温特性を向上させる元素であるが、含有量が1.0%未満では効果が不十分である。一方、2.0%超のMoの添加により、再結晶温度が上昇し、加工性が低下する。そのため、1.0〜2.0%の範囲で添加することが必要である。
【0045】
Alは脱酸材として非常に有効であり、0.001%以上の添加が必要である。しかし、0.1%超の添加により、加工性が劣化することから、0.1%を上限とした。
【0046】
Tiは、C、Nを炭窒化物として固定し、加工性及び耐粒界腐食性を向上させる非常に有用な元素である。この効果を発現するには、TiをCとNの合計量の10倍以上添加することが必要である。
【0047】
しかし、本発明鋼においてはC+N量の上限を0.02%以下に制限しているため、Tiを0.3%超添加すると固溶Tiが増加して加工性を損なう。そのため、Ti量の上限を0.3%とすることが必要である。
【0048】
さらに、本発明のMo含有ステンレス鋼は、100×P+Mo≦3.5%及びSi+Mn+Ni+Cu≦0.5%を満足することが必要である。ここで、P、Mo、Si、Mn、Ni、Cuは、質量%で表した各元素の含有量である。これにより、最終焼鈍を800〜900℃で行っても、再結晶及び粒成長が十分に進行し、成形性を確保することができる。
【0049】
必要に応じて、Nb、V、Bの1種又は2種以上を添加してもよい。
【0050】
Nb、Vは、Tiと同様にC、Nを炭窒化物として固定し、加工性及び耐粒界腐食性を向上させる元素である。その効果を発現させるためには、Nbは0.01%以上、Vは0.05%以上添加することが好ましい。しかし、Nb、Vは、0.2%超添加すると鋼に固溶し、再結晶温度を上昇させ、加工性を劣化させる。したがって、Nb、Vの添加量の上限を、0.2%とすることが好ましい。
【0051】
Bは、二次加工性を向上させる元素として有用であり、0.0003%以上の添加が好ましい。しかし、多量に添加すると加工性を著しく低下させるため、0.005%を上限とする。より好ましい範囲は、0.0003〜0.0015%である。
【0052】
Bを含有する場合には、加工性を向上させるために、Si+Mn+Ni+Cu+100×B≦0.5%を満足することが好ましい。なお、Si、Mn、Ni、Cu、Bは、質量%で表した各元素の含有量である。
【0053】
また、優れた加工性を発現するためには、ミクロ組織において、十分に再結晶及び粒成長が進行した組織とする必要がある。そのため、ミクロ組織の結晶粒度番号を7〜10番とした。結晶粒度番号が7番未満であると、結晶粒が大きすぎて、加工時に肌荒れを引き起こし、10番を超えると粒成長が十分でないために加工性が劣化する。
【0054】
結晶粒度番号の測定は、L方向の板厚断面を観察面として試験片を採取し、鏡面研磨、エッチングして、JIS G 0552に準拠して行えばよい。また、D方向、C方向の板厚断面においても同様に結晶粒度番号を測定し、L方向とC方向、又はL方向、D方向、C方向の結晶粒度番号の単純平均値としてもよい。
【0055】
さらに、伸び、r値については、L方向、D方向及びC方向の測定値の面内異方性を考慮した平均値、それぞれEL[%]、R[−]を規定する。伸びの平均値ELを25%以上、r値の平均値Rを1.5以上とすることにより、加工性が良好になる。
【0056】
ELが25%未満、Rが1.5未満であると、厳しい加工条件では割れを生じ易い。EL、Rの上限は規定しないが、ELを40%超、Rを2.5超とするためには、製造コストが著しく増大する。EL、Rの好ましい上限は、35%以下、2.0以下である。
【0057】
なお、引張試験片は、L方向、D方向及びC方向を長手とし、JIS Z 2201に準拠して採取し、引張試験は、JIS Z 2241に準拠して、r値の測定は、JIS Z 2254に準拠して行えばよい。
【0058】
本発明のフェライト系ステンレス鋼は、最終焼鈍を800〜900℃で行っても加工性に優れるため、板厚が1.5mm以下の薄い鋼板の製造には極めて効果的である。これは、1.5mm以下の鋼板を連続焼鈍する場合、焼鈍温度が900℃超であると、鋼板が破断し易くなるためである。
【0059】
しかし、板厚が0.1mm未満になると、板厚が薄すぎて板破断を非常に生じ易くなる。そのため、板厚の下限を0.1mm以上とすることが好ましい。
【0060】
次に、製造方法について説明する。本発明のMo含有フェライト系ステンレス鋼の製造工程は、溶解、鋳造、熱延、冷間圧延(冷延という)及び焼鈍からなる。鋳造により、鋳塊又は鋳片とする。即ち、転炉又は電気炉等で溶製し、鋳造した鋳塊又は鋳片を熱延し、熱延板焼鈍を行うことなく冷延し、最終焼鈍後、酸洗し、本発明の鋼板を製造する。
【0061】
最終焼鈍温度は800〜900℃で行うことが必要である。これは、焼鈍温度が800℃未満では、再結晶及び粒成長が十分に進行せず、加工性が不十分であり、一方900℃超では、酸化スケールが強固になり酸洗性が劣化し、さらに、板厚が1.5mm以下の場合は、鋼板が破断し易くなるためである。
【0062】
最終焼鈍の保持時間は、30〜180sとすることが必要である。これは、保持時間が30s未満であると焼鈍後の材質が不均一になり易く、180sを超えると、通板速度が低下して生産性を損ない、スケールが強固となり酸洗性が劣化するためである。
【0063】
最終焼鈍以外の製造条件は、以下のようにすることが好ましい。
【0064】
熱延時の鋳塊または鋳片の加熱温度は1200〜1300℃であることが好ましい。熱延の開始温度が1200℃未満であると、線状疵が増加し、製品歩留まりを低下させる。また、熱延の開始温度が1300℃超では、スケールが強固になり酸洗性を損なう。
【0065】
熱延の開始温度は、熱延の開始温度が1200℃未満であると、線状疵が増加し、製品歩留まりを低下させる。また、熱延の開始温度が1300℃超では、スケールが強固になり酸洗性を損なう。従って、熱延の開始温度は、1200〜1300℃の範囲とすることが好ましい。
【0066】
熱延の終了温度は、850℃未満であると、線状疵が増えるとともに、鋼板の変形抵抗が大きくなるため、熱延ロールへの負荷が増大して寿命を低減させる。また、熱延終了温度を950℃超にするためには、熱延中に鋼板の温度低下を防止する設備が必要であり、製造コストが高くなる。従って、熱延の終了温度を、850〜950℃とすることが好ましい。
【0067】
熱延後、水冷し、600℃以下で巻取ることが好ましい。これは、水冷後の巻取り温度が600℃超では、熱延コイルの先端部と後端部で巻取り後の冷却速度に差が生じ、析出挙動等が変化するため、コイル材質を長手方向に一定にすることが困難となるためである。
【0068】
また、巻取り温度を300℃未満にするためには水冷時間を長くする必要があり、生産性が低下することがある。従って、巻取り温度の好ましい下限は、300℃である。
【0069】
冷延の条件としては、圧下率を70%以上とすることが好ましい。これは、冷延の圧下率が70%未満であると、最終焼鈍時の再結晶が遅延し、必要な加工性が得られ難くなるためである。また、圧下率が95%を超えると、加工性が劣化し、冷延ロールへの負荷が大きくなり、ロール寿命を低下させる。従って、圧下率の好ましい上限は95%である。
【0070】
なお、ここで、圧下率とは、熱延板の板厚と冷延後の冷延板の板厚の差を熱延板の板厚で除した値を百分率で表したものとしている。
【0071】
【実施例】
(実施例1)
表1に示す化学成分を有する鋼を溶製、鋳造し、鋳片を熱延して板厚3mmの鋼板とした。
【0072】
【表1】
Figure 0004049697
【0073】
鋳片の加熱温度は1250℃、熱延開始温度は1200℃、熱延終了温度は880℃であった。その後、板厚1mmまで冷延を行って、850℃で1分保持する焼鈍を行い、酸洗して供試鋼とした。酸洗液は、硫酸、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、Na2SiF6の混酸とし、正と負の電界を交互にかける交番電界酸洗法によって行った。
【0074】
これらの供試鋼を用いて、鋼板の圧延方向における中央部から試験片を採取し、粒度測定と常温引張試験を行った。粒度測定は、供試鋼の板幅方向中央部から圧延方向の断面を観察面として小片を採取し、鏡面研磨、エッチングした組織観察試験片を、光学顕微鏡により100倍に拡大して観察を行い、写真を撮影してJIS G 0552に準拠して行った。
【0075】
引張試験は、JIS Z 2201に準拠して13号B号試験片をL、D、C方向を長手として採取し、JIS Z 2241に準拠して行った。伸びは、L方向、D方向、C方向の破断伸びの面内異方性を考慮した平均値EL[%]で評価した。また引張試験と同様の試験片を用いて、r値をJIS Z 2254に準拠して測定した。r値も伸びと同様に平均値R[−]で評価した。
【0076】
表2に、粒度、EL、Rを示す。表2には、C+N、Ti/C+N、Si+Mn+Ni+Cu、100×P+Mo、Si+Mn+Ni+Cu+100×Bも示した。ここで、C、N、Ti、Si、Mn、Ni、Cu、P、Mo、Bは、質量%で表したそれぞれの元素の含有量である。なお、A〜K、P、Q鋼は、Bを含有しないため、Si+Mn+Ni+Cu+100×Bの計算をせず、表中に”−”で示した。
【0077】
【表2】
Figure 0004049697
【0078】
A〜E鋼はP量を変化させたものであり、本発明鋼であるB〜D鋼は、結晶粒度も7〜10番の範囲内にあり、ELは25%以上、Rは1.5以上を示し、優れた加工性を示している。A鋼は、P量が0.005%と極めて少ないため優れた加工性を示しているが、製鋼コストが高いため、本発明の範囲外とした。E鋼はP量が0.03%と高いため、粒成長が不十分であり、EL、Rが低く、加工性が不十分である。
【0079】
F〜I鋼はMoを変化させたものであり、本発明鋼であるG〜H鋼は、結晶粒度が7〜10番の範囲内にあり、ELが25%以上、Rは1.5以上であり、優れた加工性を示している。F鋼も優れた加工性を示しているが、Mo量が0.4%と低く、耐酸化性に劣るため、本発明の範囲外とした。I鋼はMo量が2.5%と高いため、粒成長が不十分であり、EL及びRが低く、加工性が不十分である。
【0080】
J鋼、K鋼はSi、Mn、Ni、Cuの総和量を変えたもので、本発明であるJ鋼は優れた加工性を示すが、比較例であるK鋼は、粒成長不十分で、加工性に劣る。L〜S鋼は選択元素を加えた場合の本発明鋼であり、何れも結晶粒度、ELが25%以上、Rが1.5以上であり、加工性が優れている。
【0081】
(実施例2)
表1のC、E鋼を、表3に示す条件で製造し、供試鋼とした。これらの供試鋼を用いて、粒度番号、EL[%]、R[−]を実施例1と同様にして測定した。なお、No.32については、鋼板の圧延方向の中央部だけでなく、先端部及び後端部からも試験片を採取して、粒度番号、EL、Rを同条件で測定した。
【0082】
【表3】
Figure 0004049697
【0083】
表3に、粒度番号、EL、Rを示す。なお、熱延板の線状疵の有無を、外観の目視によって評価した。最終焼鈍後には酸洗を行い、スケール残りを目視で観察した。
【0084】
鋼板の表面を目視し、全面が金属光沢を有すると判断できる場合をスケール残り無しとし、目視で金属光沢がない部分が観察できた場合や、着色による不均一な模様が観察された場合をスケール残り有りと判定した。
【0085】
No.19〜28は、最終焼鈍温度だけを変化させたものである。Pが0.015%であり、最終焼鈍を800〜900℃の範囲で行ったNo.20〜22鋼は、結晶粒度が本発明の範囲内であり、良好なEL、Rを示す。
【0086】
一方、No.19は最終焼鈍温度が低いため、再結晶が不十分であり、結晶粒度が大きく、EL、Rが低い。
【0087】
また、950℃で焼鈍したNo.23は、製造途中に板破断が発生したため、結晶粒度、EL、Rを測定することができず、表中の粒度番号、加工性に”−”と示した。No.24〜28は、P量が0.03%と高いため、焼鈍温度900℃までのEL、Rが低いが、925℃になると、著しく増加する。
【0088】
しかし、最終焼鈍を925℃で行ったNo.28は、酸洗後にスケール残りが発生した。
【0089】
No.30は、焼鈍時間が好ましい範囲よりも長いため、結晶粒径が粗大化し、また酸洗後のスケール残りも生じた。No.31は熱延開始温度が、No.33は、鋳片の加熱温度、熱延開始温度、熱延終了が好ましい範囲よりも低く、熱延板に線状疵が軽微ながら発生したため、手入れが必要であった。
【0090】
No.32は、熱延の巻取り温度が本発明の範囲よりも高く、鋼板の先端部と後端部で伸びが数%以上異なり、材質が不均一であった。
【0091】
また、冷延板の板厚が好ましい範囲よりも厚く、冷延の圧下率が60%であったNo.34は、EL、Rがやや低めであった。
【0092】
【発明の効果】
本発明により、エキゾーストパイプ、マフラー等の自動車排気系部材及びフューエルパイプ等の自動車燃料系部材に用いられる製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板を比較的安価に提供することができ、工業的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ELに及ぼす焼鈍温度、P量の影響を示す図である。
【図2】Rに及ぼす焼鈍温度、P量の影響を示す図である。

Claims (8)

  1. 質量%で、
    C :0.003〜0.01%、
    N :0.005〜0.02%、
    C+N:0.02%以下、
    Si:0.2%以下、
    Mn:0.2%以下、
    P :0.005超〜0.02%、
    S :0.01%以下、
    Cr:16〜20%、
    Cu:0.3%以下、
    Ni:0.3%以下、
    Mo:1.0〜2.0%、
    Al:0.001〜0.1%、
    Ti:10×(C+N)〜0.3%以下、
    を含有し、
    100×P+Mo≦3.5%、
    Si+Mn+Ni+Cu≦0.5%
    を満足し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、結晶粒度番号が7〜10番であり、下記式(1)及び(2)を満足することを特徴とする製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
    {El(L)+2El(D)+El(C)}/4≧25% ・・・ (1)
    (rL+2rD+rC)/4≧1.5 ・・・ (2)
    ここで、
    El(L)、El(D)、El(C)は、圧延方向に対して、0°、45°、90°の方向の破断伸び[%]、
    rL、rD、rCは、圧延方向に対して、0°、45°、90°の方向のランクフォード値[−]
    である。
  2. 質量%で、
    Nb:0.2%以下、
    V :0.2%以下
    の1種又は2種を含有することを特徴とする請求項1記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
  3. 質量%で、
    B: 0.0003〜0.005%
    を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
  4. 質量%で、Si+Mn+Ni+Cu+100×B≦0.5%を満足することを特徴とする請求項3記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
  5. 板厚が1.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載の成分からなる鋼を溶解、鋳造し、鋳塊又は鋳片を、熱間圧延、冷間圧延し、800〜900℃で、30〜180s保持する最終焼鈍を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
  7. 熱間圧延開始温度を1200〜1300℃とし、熱間圧延終了温度を、850〜950℃として前記熱間圧延を行った後、水冷し、600℃以下で巻取ることを特徴とする請求項6記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
  8. 前記鋳塊又は鋳片を1200〜1300℃に加熱して熱間圧延することを特徴とする請求項6又は7記載の製造性に優れた高加工性Mo含有フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
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