JP4049427B2 - 流体遮断弁 - Google Patents
流体遮断弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4049427B2 JP4049427B2 JP36443297A JP36443297A JP4049427B2 JP 4049427 B2 JP4049427 B2 JP 4049427B2 JP 36443297 A JP36443297 A JP 36443297A JP 36443297 A JP36443297 A JP 36443297A JP 4049427 B2 JP4049427 B2 JP 4049427B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- valve body
- joint
- holding plate
- pressure holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Lift Valve (AREA)
- Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガスメータ等のガス機器や水道配管機器や空調機器等に使用される流体遮断弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の流体遮断弁は、遮断開放時の背圧を低減するために、たとえば特開平1−176876号公報に開示されているように、弁体の中央等に、遮断する主流路より小さな副流路を設け、この副流路を開放動作時に主流路より早く開放する副弁機構を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような副弁機構では、弁体部に二重の遮断機構が必要となり、副弁部には背圧による密着効果が弁体部より小さいために独自の付勢加重が必要となるので、部品点数が多く、構造も複雑になっていた。また、主流路の遮断性も副弁部を設けることで悪化する問題があった。
【0004】
この発明の目的は、副弁機構を設けることなく、部品点数の少ない簡素な構造で、開放動作時の背圧低減効果が得られる流体遮断弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、モータやソレノイド等の電動アクチュエータにて弾圧保持板を前進・後退させてその弾圧保持板に装着される弁体にて弁座の弁口を開閉する流体遮断弁において、前記弁体全体が弾性部材でつくられ、かつ複数の接合足が前記弁体に一体に突出して設けられており、それらの接合足を前記弾圧保持板に設けられた複数の接合孔にそれぞれ挿入して前記弁体が前記弾圧保持板に装着され、前記弁口を開くとき、まず前記弁体の一部が変形して前記弁体と前記弁座との間に隙間を形成可能とするために、一部の前記接合足の長さを他の前記接合足の長さと異ならせたことを特徴とする。
【0006】
弁体部をこのような構造にすると、遮断開放時に弁体6が変形してその一部が先に弁座4から剥離するので、その微小隙間から背圧が開放される。
【0007】
この場合、各接合足に、接合孔からの抜脱を規制する鍔部を設けるのがよい。
【0008】
また、一部の接合足の位置を、他の接合足の位置に対し線対称および回転対称にならない非対称位置とすれば、弁体の変形を容易に行える。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
【0010】
図1において、この流体遮断弁は、ガス流路1の途中の流入側1aと流出側1bとが直角に交わるところに設けられ、弁室2内の円形の押圧保持板3を、弁室2の外側からモータやソレノイド等の電動アクチュエータ(図示せず)にて前進・後退させて、流出側1bに設けられた弁座4の弁口5を、押圧保持板3の前面に取り付けられた円形板状の弁体6にて開閉する。
【0011】
電動アクチュエータの正逆回転を押圧保持板3の前進・後退に変換するために、電動アクチュエータにて回転されるリードシャフト7を、押圧保持板3の中央に突設された筒状体8に挿入してリードシャフト7の雄ねじ部と筒状体8の雌ねじ部とを螺合させてある。
【0012】
図2および図3に、押圧保持板3に対する弁体6の取り付け構造を示す。弁体6は、ゴム等の弾性部材でつくられ、その背面に複数の接合足9を一体に突設している。各接合足9には、鍔部9aが一体に設けられている。そして、弁体6は、その接合足9を押圧保持板3に設けられた同数の接合孔10にそれぞれ挿入して押圧保持板3に装着されている。
【0013】
その挿入に当たり、各接合足9の鍔部9aを接合孔10に強制的に貫通させて押圧保持板3の背面側へ位置させることにより、接合足9は接合孔10に対して抜脱が規制されているが、弁体6は、押圧保持板3に対してその前面との間に隙間を形成しながら変形可能となっている。
【0014】
図の例では、接合足9は4本有り、90度の間隔で線対称および回転対称に配置され、そのうちの一部の接合足9の長さLが、弁体6自体の変形を容易にするため他の接合足9の長さよりも長くなっている。
【0015】
以上のような構造において、押圧保持板3が弁座4へ向かって前進されて弁体6が弁座4に押し付けられると、弁口5が密閉されてガス流路1の途中の流入側1aと流出側1bとの間が遮断される。このとき、弁体6の背面と押圧保持板3の前面とはその全面が密着し、また押圧保持板3に流体の背圧が作用する。
【0016】
このような遮断状態から押圧保持板3を後退して開放動作を行うには、通常では遮断動作の数倍の推進力が必要であるが、上記のような構造によると、押圧保持板3の後退と同時に、弁体6は押圧保持板3による押圧を解放されるため、また一部の接合足9の長さLが他の接合足9の長さよりも長くなっているため、弁体6は押圧保持板3の前面との間に隙間を形成しながら変形する。
【0017】
この変形により弁体6の前面と弁座4との間に微小隙間が生じ、押圧保持板3に作用する背圧がこの微小隙間により低減される。このため、押圧保持板3に対する少ない推進力(後退力)にて弁口5の開放動作を行うことができる。
【0018】
なお、上記の例では、4本の接合足9を線対称および回転対称に配置し、そのうちの一部の接合足9の長さLを他の接合足9の長さよりも長くすることによって、弁体6の変形が容易に行われるようにしたが、一部の接合足9の位置を、他の接合足9の位置に対し線対称および回転対称にならない非対称位置としても、弁体6の変形を容易に行える。また、接合足9の本数は、当然に4本に限られない。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、遮断開放時に弁体が押圧保持板の前面との間に隙間を形成しながら変形し、この変形により弁体の前面と弁座との間に微小隙間が生じ、弁体および押圧保持板に作用する背圧がこの微小隙間により低減されるので、副弁等の複雑な構造によらずに、少ない推進力にて開放動作を行うことができる。
【0020】
請求項1に記載の発明によれば、押圧保持板に対する弁体の取り付けを、弁体に一体に突設された接合足にて簡単に行える。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、弁体の接合足の鍔部を押圧保持板の接合孔に強制的に貫通させて押圧保持板の背面側へ位置させることにより、押圧保持板に対する弁体の保持を簡単に行える。
【0022】
請求項1に記載の発明によれば、一部の接合足の長さを他の接合足の長さとは異ならせることで、弁体を容易に変形させることができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、一部の接合足の位置を、他の接合足の位置に対し線対称および回転対称にならない非対称位置とすることで、弁体を容易に変形させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】弁体と押圧保持板との関係を示す要部の断面図である。
【図3】同上の背面図である。
【符号の説明】
1 ガス流路
1a ガス流路の流入側
1b ガス流路の流出側
2 弁室
3 押圧保持板
4 弁座
5 弁口
6 弁体
7 リードシャフト
8 筒状体
9 接合足
9a 鍔部
10 接合孔
Claims (3)
- 電動アクチュエータにて弾圧保持板を前進・後退させてその弾圧保持板に装着される弁体にて弁座の弁口を開閉する流体遮断弁において、
前記弁体全体が弾性部材でつくられ、かつ複数の接合足が前記弁体に一体に突出して設けられており、それらの接合足を前記弾圧保持板に設けられた複数の接合孔にそれぞれ挿入して前記弁体が前記弾圧保持板に装着され、
前記弁口を開くとき、まず前記弁体の一部が変形して前記弁体と前記弁座との間に隙間を形成可能とするために、一部の前記接合足の長さを他の前記接合足の長さと異ならせたことを特徴とする、流体遮断弁。 - 前記各接合足に、前記接合孔からの抜脱を規制する鍔部を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の流体遮断弁。
- 電動アクチュエータにて弾圧保持板を前進・後退させてその弾圧保持板に装着される弁体にて弁座の弁口を開閉する流体遮断弁において、
前記弁体全体が弾性部材でつくられ、かつ複数の接合足が前記弁体に一体に突出して設けられており、それらの接合足を前記弾圧保持板に設けられた複数の接合孔にそれぞれ挿入して前記弁体が前記弾圧保持板に装着され、
前記弁口を開くとき、まず前記弁体の一部が変形して前記弁体と前記弁座との間に隙間を形成可能とするために、一部の前記接合足の位置を、他の前記接合足の位置に対し線対称および回転対称にならない非対称位置としたことを特徴とする、流体遮断弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36443297A JP4049427B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 流体遮断弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36443297A JP4049427B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 流体遮断弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182693A JPH11182693A (ja) | 1999-07-06 |
JP4049427B2 true JP4049427B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=18481797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36443297A Expired - Fee Related JP4049427B2 (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 流体遮断弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4049427B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4534512B2 (ja) * | 2004-02-17 | 2010-09-01 | パナソニック株式会社 | 遮断弁 |
JP4525969B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2010-08-18 | 富士精工株式会社 | 弁体及び流体遮断弁 |
JP2014088938A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Panasonic Corp | 遮断弁及びこの遮断弁を備えた弁装置 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5942536Y2 (ja) * | 1976-07-26 | 1984-12-12 | 日立金属株式会社 | 弁 |
JPS6344610Y2 (ja) * | 1981-03-14 | 1988-11-18 | ||
JPH0237342Y2 (ja) * | 1985-12-28 | 1990-10-09 | ||
JPH0665911B2 (ja) * | 1987-04-03 | 1994-08-24 | 株式会社タツノ・メカトロニクス | 弁機構 |
JPH01176876A (ja) * | 1987-12-29 | 1989-07-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電磁弁 |
JP2611539B2 (ja) * | 1990-11-19 | 1997-05-21 | 三菱マテリアル株式会社 | 微小力によって作動する弁 |
JPH04282079A (ja) * | 1991-03-07 | 1992-10-07 | Mitsubishi Materials Corp | 微小力によって作動する弁 |
JPH0560248A (ja) * | 1991-08-29 | 1993-03-09 | Toshiba Corp | 主蒸気隔離弁 |
JPH08277943A (ja) * | 1995-04-05 | 1996-10-22 | Cam:Kk | 水栓用のバルブ体 |
JP3139940B2 (ja) * | 1995-06-20 | 2001-03-05 | 株式会社クボタ | バルブ |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP36443297A patent/JP4049427B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11182693A (ja) | 1999-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4049427B2 (ja) | 流体遮断弁 | |
KR101076451B1 (ko) | 다중 시트를 이용한 양압 밀폐용 삼차 편심 버터플라이 밸브 | |
US3779509A (en) | Ball valve | |
CA2332223A1 (en) | High gain fluid control valve assembly | |
JP3430242B2 (ja) | チェック弁 | |
JPH0712250A (ja) | チェック弁 | |
JPS59113374A (ja) | 流体弁 | |
JP2001099338A (ja) | 逆止弁 | |
AU6984700A (en) | Insert valve for a sectional radiator | |
JP2936776B2 (ja) | ダイヤフラム式流量調節弁 | |
JP2604091Y2 (ja) | 接点付逆止弁 | |
JP2575791Y2 (ja) | パイロット電磁弁 | |
JP4082630B2 (ja) | 流体遮断弁 | |
KR200247486Y1 (ko) | 역류방지밸브 | |
JPH0842726A (ja) | 逆止弁 | |
CA2241667A1 (en) | Check valve | |
JPS6240217Y2 (ja) | ||
JPH01135980A (ja) | 電磁弁 | |
JPH037652Y2 (ja) | ||
JPS6212424B2 (ja) | ||
JP4119954B2 (ja) | 摺接弁 | |
JP2624284B2 (ja) | 昇華性気体の逆流防止方法 | |
KR200196217Y1 (ko) | 팽창시트형 버터플라이 밸브 | |
JPH02117482U (ja) | ||
JPH0222545Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041005 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070522 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070717 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070921 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |