JP2001099338A - 逆止弁 - Google Patents
逆止弁Info
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- JP2001099338A JP2001099338A JP27663699A JP27663699A JP2001099338A JP 2001099338 A JP2001099338 A JP 2001099338A JP 27663699 A JP27663699 A JP 27663699A JP 27663699 A JP27663699 A JP 27663699A JP 2001099338 A JP2001099338 A JP 2001099338A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 開弁作動時における異音発生をなくする。
【解決手段】 弁シート部1aを有する弁本体1と、該
弁本体1内に摺動自在に配設され、前記弁シート部1a
を閉塞する弁部2aを有する弁体2と、該弁体2の開弁
作動限を規制する規制ピン3とを備え、前記弁本体1と
弁体2との間に流体が流通する流路部Sを有する逆止弁
において、前記弁体2の反弁部側に、該弁体2の開弁作
動限において前記規制ピン3と係合する係合手段Aを設
けて、弁体2の開弁作動時には、弁体2の開弁作動限が
規制ピン3により規制されるとともに、係合手段Aによ
り弁体2の回り止めが行われるようにしている。
弁本体1内に摺動自在に配設され、前記弁シート部1a
を閉塞する弁部2aを有する弁体2と、該弁体2の開弁
作動限を規制する規制ピン3とを備え、前記弁本体1と
弁体2との間に流体が流通する流路部Sを有する逆止弁
において、前記弁体2の反弁部側に、該弁体2の開弁作
動限において前記規制ピン3と係合する係合手段Aを設
けて、弁体2の開弁作動時には、弁体2の開弁作動限が
規制ピン3により規制されるとともに、係合手段Aによ
り弁体2の回り止めが行われるようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷媒回路等にお
いて流体の一方向流通のみを許容する逆止弁に関するも
のである。
いて流体の一方向流通のみを許容する逆止弁に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の逆止弁は、図7および図8に示す
ように、弁シート部1aを有する弁本体1と、該弁本体
1内に摺動自在に配設され、前記弁シート部1aを閉塞
する弁部2aを有する弁体2と、該弁体2の開弁作動限
を規制する規制ピン3とを備え、前記弁本体1と弁体2
との間に流体が流通する流路部Sを有して構成されてお
り、前記弁体2の反弁部側は、平坦面とされていた。符
号4は弁本体1を支持している管体であり、例えば冷媒
回路の一部を構成する。
ように、弁シート部1aを有する弁本体1と、該弁本体
1内に摺動自在に配設され、前記弁シート部1aを閉塞
する弁部2aを有する弁体2と、該弁体2の開弁作動限
を規制する規制ピン3とを備え、前記弁本体1と弁体2
との間に流体が流通する流路部Sを有して構成されてお
り、前記弁体2の反弁部側は、平坦面とされていた。符
号4は弁本体1を支持している管体であり、例えば冷媒
回路の一部を構成する。
【0003】上記構成の逆止弁は、流体の一方向流通の
みを許容するものであり、例えば空気調和機における冷
媒回路において冷媒の流通方向を可逆変更するための流
路変更機構は、複数の逆止弁を組み合わせて構成される
こととなっている。
みを許容するものであり、例えば空気調和機における冷
媒回路において冷媒の流通方向を可逆変更するための流
路変更機構は、複数の逆止弁を組み合わせて構成される
こととなっている。
【0004】上記構成の逆止弁は、流体の一方向流通の
みを許容するものであり、例えば空気調和機における冷
媒回路において冷媒の流通方向を可逆変更するための流
路変更機構は、複数の逆止弁を組み合わせて構成される
こととなっている。
みを許容するものであり、例えば空気調和機における冷
媒回路において冷媒の流通方向を可逆変更するための流
路変更機構は、複数の逆止弁を組み合わせて構成される
こととなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した流路変更機構
の場合、空気調和機の室外機側に流路変更機構を配置す
る構成のものにあっては、問題とならない場合が多い
が、マルチタイプの空気調和機において各室内機の冷媒
流通方向を可逆可能とするために室内側(例えば、天井
裏等)に流路変更機構に配置すると、前記した異音発生
が問題となる。
の場合、空気調和機の室外機側に流路変更機構を配置す
る構成のものにあっては、問題とならない場合が多い
が、マルチタイプの空気調和機において各室内機の冷媒
流通方向を可逆可能とするために室内側(例えば、天井
裏等)に流路変更機構に配置すると、前記した異音発生
が問題となる。
【0006】上記異音発生の原因としては、逆止弁にお
ける弁体の回転、振動などが考えられる。例えば上記構
成の逆止弁の場合、弁体2の開弁作動時においては、該
弁体2は、規制ピン3により開弁作動限を規制されるこ
ととなっているが、弁体2の反弁部側が平坦面とされて
いるため、弁本体1内を流れる流体Xの影響を受けて弁
体2が回転方向の力を受けると、弁体2が回転したり振
動したりするおそれがある。しかも、弁体2を低コスト
な材料(例えば、ナイロン)で構成すると、湿度の影響
を受けて膨潤することがあるところから、弁本体1と弁
体2とのクリアランスを大きめにとる必要があり、弁体
2の回転や振動が発生し易くなる。
ける弁体の回転、振動などが考えられる。例えば上記構
成の逆止弁の場合、弁体2の開弁作動時においては、該
弁体2は、規制ピン3により開弁作動限を規制されるこ
ととなっているが、弁体2の反弁部側が平坦面とされて
いるため、弁本体1内を流れる流体Xの影響を受けて弁
体2が回転方向の力を受けると、弁体2が回転したり振
動したりするおそれがある。しかも、弁体2を低コスト
な材料(例えば、ナイロン)で構成すると、湿度の影響
を受けて膨潤することがあるところから、弁本体1と弁
体2とのクリアランスを大きめにとる必要があり、弁体
2の回転や振動が発生し易くなる。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、開弁作動時における異音の発生をなくすことを目
的とするものである。
ので、開弁作動時における異音の発生をなくすことを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、弁シート部1aを
有する弁本体1と、該弁本体1内に摺動自在に配設さ
れ、前記弁シート部1aを閉塞する弁部2aを有する弁
体2と、該弁体2の開弁作動限を規制する規制ピン3と
を備え、前記弁本体1と弁体2との間に流体が流通する
流路部Sを有する逆止弁において、前記弁体2の反弁部
側に、該弁体2の開弁作動限において前記規制ピン3と
係合する係合手段Aを設けている。
記課題を解決するための手段として、弁シート部1aを
有する弁本体1と、該弁本体1内に摺動自在に配設さ
れ、前記弁シート部1aを閉塞する弁部2aを有する弁
体2と、該弁体2の開弁作動限を規制する規制ピン3と
を備え、前記弁本体1と弁体2との間に流体が流通する
流路部Sを有する逆止弁において、前記弁体2の反弁部
側に、該弁体2の開弁作動限において前記規制ピン3と
係合する係合手段Aを設けている。
【0009】上記のように構成したことにより、弁体2
の開弁作動時には、弁体2の開弁作動限が規制ピン3に
より規制されるとともに、係合手段Aにより弁体2の回
り止めが行われることとなる。従って、弁本体1と弁体
2とのクリアランスCを大きめとしたとしても、弁体2
の回転や振動に伴う異音発生が防止されることとなる。
の開弁作動時には、弁体2の開弁作動限が規制ピン3に
より規制されるとともに、係合手段Aにより弁体2の回
り止めが行われることとなる。従って、弁本体1と弁体
2とのクリアランスCを大きめとしたとしても、弁体2
の回転や振動に伴う異音発生が防止されることとなる。
【0010】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の逆止弁において、前記回転規制手段Aを、前記弁
体2の反弁部側に突設された複数の突起5,5・・によ
り構成した場合、弁体2に複数の突起5,5・・を形成
するという簡単且つ安価な構成で弁体2の回り止めを確
実に達成することができる。
記載の逆止弁において、前記回転規制手段Aを、前記弁
体2の反弁部側に突設された複数の突起5,5・・によ
り構成した場合、弁体2に複数の突起5,5・・を形成
するという簡単且つ安価な構成で弁体2の回り止めを確
実に達成することができる。
【0011】請求項3の発明におけるように、請求項2
記載の逆止弁において、前記各突起5を、先端から基部
に向かって傾斜する傾斜面5a,5aを有して構成した
場合、弁体2の開弁作動時に、弁体2における突起5と
規制ピン3との位置がずれていたしても、規制ピン3が
傾斜面5a,5aに案内されて突起5と係合することと
なり、規制ピン3と突起5との係合がより確実となる。
記載の逆止弁において、前記各突起5を、先端から基部
に向かって傾斜する傾斜面5a,5aを有して構成した
場合、弁体2の開弁作動時に、弁体2における突起5と
規制ピン3との位置がずれていたしても、規制ピン3が
傾斜面5a,5aに案内されて突起5と係合することと
なり、規制ピン3と突起5との係合がより確実となる。
【0012】請求項4の発明におけるように、請求項2
および3のいずれか一項記載の逆止弁において、前記突
起5,5・・の基部間に、前記規制ピン3が当接される
平坦面6,6を形成した場合、規制ピン3が突起5,5
・・と係合した際に平坦面6,6との当接により、弁体
2が規制ピン3の軸線と直交する方向に移動する余裕が
できることとなり、弁体2が規制ピン3を揺動中心とし
て揺動するということがなくなる。
および3のいずれか一項記載の逆止弁において、前記突
起5,5・・の基部間に、前記規制ピン3が当接される
平坦面6,6を形成した場合、規制ピン3が突起5,5
・・と係合した際に平坦面6,6との当接により、弁体
2が規制ピン3の軸線と直交する方向に移動する余裕が
できることとなり、弁体2が規制ピン3を揺動中心とし
て揺動するということがなくなる。
【0013】請求項5の発明におけるように、請求項1
記載の逆止弁において、前記係合手段Aを、前記弁体2
の反弁部側に形成された切欠溝7により構成した場合、
弁体2に切欠溝7を形成するという簡単且つ安価な構成
で弁体2の回り止めを確実に達成することができる。
記載の逆止弁において、前記係合手段Aを、前記弁体2
の反弁部側に形成された切欠溝7により構成した場合、
弁体2に切欠溝7を形成するという簡単且つ安価な構成
で弁体2の回り止めを確実に達成することができる。
【0014】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の逆止弁に
おいて、前記流路部Sを、前記弁体2を断面多角形形状
としたことにより前記弁本体1の内壁との間に形成され
る隙間により構成した場合、弁体2の形状を断面多角形
形状とするだけで流路部Sを確保することができる。
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の逆止弁に
おいて、前記流路部Sを、前記弁体2を断面多角形形状
としたことにより前記弁本体1の内壁との間に形成され
る隙間により構成した場合、弁体2の形状を断面多角形
形状とするだけで流路部Sを確保することができる。
【0015】請求項7の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の逆止弁に
おいて、前記流路部Sを、前記弁体2の表面に形成され
た凹溝8により構成した場合、弁体2の表面に凹溝を形
成するだけで流路部Sを確保することができる。
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の逆止弁に
おいて、前記流路部Sを、前記弁体2の表面に形成され
た凹溝8により構成した場合、弁体2の表面に凹溝を形
成するだけで流路部Sを確保することができる。
【0016】請求項8の発明におけるように、請求項
1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の
逆止弁において、前記弁体2の開弁作動限においては該
弁体2の側面が前記弁本体1の内壁に当接するようにし
た場合、規制ピン3による開弁作動限規制の際に弁体2
が安定する。
1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の
逆止弁において、前記弁体2の開弁作動限においては該
弁体2の側面が前記弁本体1の内壁に当接するようにし
た場合、規制ピン3による開弁作動限規制の際に弁体2
が安定する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0018】第1の実施の形態 図1ないし図3には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる逆止弁が示されている。
かる逆止弁が示されている。
【0019】この逆止弁は、従来技術の項において説明
したものとほぼ同様な構造とされており、図1に示すよ
うに、弁シート部1aを有する円筒形状の弁本体1と、
該弁本体1内に摺動自在に配設され、前記弁シート部1
aを閉塞する弁部2aを有する断面四角形形状の弁体2
と、該弁体2の開弁作動限を規制する規制ピン3とを備
えて構成されており、前記弁本体1と弁体2との間に
は、流体Xが流通する流路部Sが形成されている。符号
4は弁本体1を支持している管体であり、例えば冷媒回
路の一部を構成する。
したものとほぼ同様な構造とされており、図1に示すよ
うに、弁シート部1aを有する円筒形状の弁本体1と、
該弁本体1内に摺動自在に配設され、前記弁シート部1
aを閉塞する弁部2aを有する断面四角形形状の弁体2
と、該弁体2の開弁作動限を規制する規制ピン3とを備
えて構成されており、前記弁本体1と弁体2との間に
は、流体Xが流通する流路部Sが形成されている。符号
4は弁本体1を支持している管体であり、例えば冷媒回
路の一部を構成する。
【0020】前記弁体2は、安価な材料(例えば、ナイ
ロン)により構成されており、湿度の影響による膨潤を
考慮して該弁体2と弁本体1との間のクリアランスCは
大きめとされている。
ロン)により構成されており、湿度の影響による膨潤を
考慮して該弁体2と弁本体1との間のクリアランスCは
大きめとされている。
【0021】前記弁体2の反弁部側には、該弁体2の開
弁作動限において前記規制ピン3と係合する4個の突起
5,5・・が一体に突設されている。該突起5,5・・
は、係合手段Aを構成することとなっている。
弁作動限において前記規制ピン3と係合する4個の突起
5,5・・が一体に突設されている。該突起5,5・・
は、係合手段Aを構成することとなっている。
【0022】前記各突起5は、図2に示すように、弁体
2の反弁部側端面(即ち、四角形面)における4辺2
b,2b・・から一体に延設された三角錐とされてい
る。即ち、この各突起5は、先端から基部に向かって傾
斜する二つの傾斜面5a,5aを有して構成されている
のである。また、前記突起5,5・・の基部間には、前
記規制ピン3が当接される平坦面6,6が形成されてい
る。
2の反弁部側端面(即ち、四角形面)における4辺2
b,2b・・から一体に延設された三角錐とされてい
る。即ち、この各突起5は、先端から基部に向かって傾
斜する二つの傾斜面5a,5aを有して構成されている
のである。また、前記突起5,5・・の基部間には、前
記規制ピン3が当接される平坦面6,6が形成されてい
る。
【0023】上記のように構成した逆止弁においては、
次のような作用効果が得られる。
次のような作用効果が得られる。
【0024】図1に示す閉弁状態から、流体Xの圧力に
より弁体2が開弁作動すると、図3に示すように、弁体
2は開弁作動限において規制ピン3により移動規制され
るとともに、係合手段Aを構成する突起5,5・・によ
り弁体2の回り止めが行われることとなる。従って、弁
本体1と弁体2とのクリアランスSを大きめとしたとし
ても、弁体2の回転や振動に伴う異音発生が防止される
こととなる。
より弁体2が開弁作動すると、図3に示すように、弁体
2は開弁作動限において規制ピン3により移動規制され
るとともに、係合手段Aを構成する突起5,5・・によ
り弁体2の回り止めが行われることとなる。従って、弁
本体1と弁体2とのクリアランスSを大きめとしたとし
ても、弁体2の回転や振動に伴う異音発生が防止される
こととなる。
【0025】また、弁体2おける各突起5を、先端から
基部に向かって傾斜する二つの傾斜面5a,5aを有し
て構成しているため、弁体2の開弁作動時に、弁体2に
おける突起5,5・・と規制ピン3との位置がずれてい
たしても、規制ピン3が傾斜面5a,5aに案内されて
突起5,5と係合することとなり、規制ピン3と突起
5,5との係合がより確実となる。
基部に向かって傾斜する二つの傾斜面5a,5aを有し
て構成しているため、弁体2の開弁作動時に、弁体2に
おける突起5,5・・と規制ピン3との位置がずれてい
たしても、規制ピン3が傾斜面5a,5aに案内されて
突起5,5と係合することとなり、規制ピン3と突起
5,5との係合がより確実となる。
【0026】しかも、突起5,5・・の基部間に、前記
規制ピン3が当接される平坦面6,6を形成しているた
め、規制ピン3が突起5,5と係合した際に平坦面6と
の当接により、弁体2が規制ピン3の軸線と直交する方
向に移動する余裕ができることとなる。従って、弁体2
の開弁作動限においては該弁体2の側面が前記弁本体1
の内壁に当接することとなり、規制ピン3による開弁作
動限規制の際に弁体2が安定する。
規制ピン3が当接される平坦面6,6を形成しているた
め、規制ピン3が突起5,5と係合した際に平坦面6と
の当接により、弁体2が規制ピン3の軸線と直交する方
向に移動する余裕ができることとなる。従って、弁体2
の開弁作動限においては該弁体2の側面が前記弁本体1
の内壁に当接することとなり、規制ピン3による開弁作
動限規制の際に弁体2が安定する。
【0027】なお、弁体2の断面形状は、三角形その他
の多角形でもよい。
の多角形でもよい。
【0028】第2の実施の形態 図4には、本願発明の第2の実施の形態にかかる逆止弁
が示されている。
が示されている。
【0029】この場合、突起5,5・・の基部間に平坦
面が形成されておらず、規制ピン3は突起5,5・・に
係合することとなっている。この場合、弁体2の開弁作
動限においては該弁体2の側面が前記弁本体1の内壁に
当接するようにするには、規制ピン3の位置を弁本体1
の中心から若干下方にずらす必要がある。なお、弁体2
の断面形状は、三角形その他の多角形でもよい。その他
の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると
同様なので説明を省略する。
面が形成されておらず、規制ピン3は突起5,5・・に
係合することとなっている。この場合、弁体2の開弁作
動限においては該弁体2の側面が前記弁本体1の内壁に
当接するようにするには、規制ピン3の位置を弁本体1
の中心から若干下方にずらす必要がある。なお、弁体2
の断面形状は、三角形その他の多角形でもよい。その他
の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると
同様なので説明を省略する。
【0030】第3の実施の形態 図5および図6には、本願発明の第3の実施の形態にか
かる逆止弁が示されている。
かる逆止弁が示されている。
【0031】この場合、弁体2は断面円形形状とされて
おり、弁体2と弁本体1の内壁との間に形成される流路
部Sは前記弁体2の表面に形成された凹溝8,8,8に
より構成されている。また、弁体2の反弁部側には、規
制ピン3が摺動自在に係合する切欠溝7が形成されてい
る。該切欠溝7は、規制ピン3と常時係合しており、弁
体2の回り止めを行うとともに、その溝端部7aと規制
ピン3の係合により弁体2を開弁作動限に位置決めす
る。なお、弁体2の断面形状は、円形以外でもよい。そ
の他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけ
ると同様なので説明を省略する。
おり、弁体2と弁本体1の内壁との間に形成される流路
部Sは前記弁体2の表面に形成された凹溝8,8,8に
より構成されている。また、弁体2の反弁部側には、規
制ピン3が摺動自在に係合する切欠溝7が形成されてい
る。該切欠溝7は、規制ピン3と常時係合しており、弁
体2の回り止めを行うとともに、その溝端部7aと規制
ピン3の係合により弁体2を開弁作動限に位置決めす
る。なお、弁体2の断面形状は、円形以外でもよい。そ
の他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけ
ると同様なので説明を省略する。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、弁シート部1
aを有する弁本体1と、該弁本体1内に摺動自在に配設
され、前記弁シート部1aを閉塞する弁部2aを有する
弁体2と、該弁体2の開弁作動限を規制する規制ピン3
とを備え、前記弁本体1と弁体2との間に流体が流通す
る流路部Sを有する逆止弁において、前記弁体2の反弁
部側に、該弁体2の開弁作動限において前記規制ピン3
と係合する係合手段Aを設けて、弁体2の開弁作動時に
は、弁体2の開弁作動限が規制ピン3により規制される
とともに、係合手段Aにより弁体2の回り止めが行われ
るようにしたので、弁本体1と弁体2とのクリアランス
Sを大きめとしたとしても、弁体2の回転や振動に伴う
異音発生を防止することができるという効果がある。
aを有する弁本体1と、該弁本体1内に摺動自在に配設
され、前記弁シート部1aを閉塞する弁部2aを有する
弁体2と、該弁体2の開弁作動限を規制する規制ピン3
とを備え、前記弁本体1と弁体2との間に流体が流通す
る流路部Sを有する逆止弁において、前記弁体2の反弁
部側に、該弁体2の開弁作動限において前記規制ピン3
と係合する係合手段Aを設けて、弁体2の開弁作動時に
は、弁体2の開弁作動限が規制ピン3により規制される
とともに、係合手段Aにより弁体2の回り止めが行われ
るようにしたので、弁本体1と弁体2とのクリアランス
Sを大きめとしたとしても、弁体2の回転や振動に伴う
異音発生を防止することができるという効果がある。
【0033】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の逆止弁において、前記回転規制手段Aを、前記弁
体2の反弁部側に突設された複数の突起5,5・・によ
り構成した場合、弁体2に複数の突起5,5・・を形成
するという簡単且つ安価な構成で弁体2の回り止めを確
実に達成することができる。
記載の逆止弁において、前記回転規制手段Aを、前記弁
体2の反弁部側に突設された複数の突起5,5・・によ
り構成した場合、弁体2に複数の突起5,5・・を形成
するという簡単且つ安価な構成で弁体2の回り止めを確
実に達成することができる。
【0034】請求項3の発明におけるように、請求項2
記載の逆止弁において、前記各突起5を、先端から基部
に向かって傾斜する傾斜面5a,5aを有して構成した
場合、弁体2の開弁作動時に、弁体2における突起5と
規制ピン3との位置がずれていたしても、規制ピン3が
傾斜面5a,5aに案内されて突起5と係合することと
なり、規制ピン3と突起5との係合がより確実となる。
記載の逆止弁において、前記各突起5を、先端から基部
に向かって傾斜する傾斜面5a,5aを有して構成した
場合、弁体2の開弁作動時に、弁体2における突起5と
規制ピン3との位置がずれていたしても、規制ピン3が
傾斜面5a,5aに案内されて突起5と係合することと
なり、規制ピン3と突起5との係合がより確実となる。
【0035】請求項4の発明におけるように、請求項2
および3のいずれか一項記載の逆止弁において、前記突
起5,5・・の基部間に、前記規制ピン3が当接される
平坦面6,6を形成した場合、規制ピン3が突起5,5
・・と係合した際に平坦面6,6との当接により、弁体
2が規制ピン3の軸線と直交する方向に移動する余裕が
できることとなり、弁体2が規制ピン3を揺動中心とし
て揺動するということがなくなる。
および3のいずれか一項記載の逆止弁において、前記突
起5,5・・の基部間に、前記規制ピン3が当接される
平坦面6,6を形成した場合、規制ピン3が突起5,5
・・と係合した際に平坦面6,6との当接により、弁体
2が規制ピン3の軸線と直交する方向に移動する余裕が
できることとなり、弁体2が規制ピン3を揺動中心とし
て揺動するということがなくなる。
【0036】請求項5の発明におけるように、請求項1
記載の逆止弁において、前記係合手段Aを、前記弁体2
の反弁部側に形成された溝7により構成した場合、弁体
2に溝7を形成するという簡単且つ安価な構成で弁体2
の回り止めを確実に達成することができる。
記載の逆止弁において、前記係合手段Aを、前記弁体2
の反弁部側に形成された溝7により構成した場合、弁体
2に溝7を形成するという簡単且つ安価な構成で弁体2
の回り止めを確実に達成することができる。
【0037】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の逆止弁に
おいて、前記流路部Sを、前記弁体2を断面多角形形状
としたことにより前記弁本体1の内壁との間に形成され
る隙間により構成した場合、弁体2の形状を断面多角形
形状とするだけで流路部Sを確保することができる。
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の逆止弁に
おいて、前記流路部Sを、前記弁体2を断面多角形形状
としたことにより前記弁本体1の内壁との間に形成され
る隙間により構成した場合、弁体2の形状を断面多角形
形状とするだけで流路部Sを確保することができる。
【0038】請求項7の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の逆止弁に
おいて、前記流路部Sを、前記弁体2の表面に形成され
た凹溝8により構成した場合、弁体2の表面に凹溝を形
成するだけで流路部Sを確保することができる。
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の逆止弁に
おいて、前記流路部Sを、前記弁体2の表面に形成され
た凹溝8により構成した場合、弁体2の表面に凹溝を形
成するだけで流路部Sを確保することができる。
【0039】請求項8の発明におけるように、請求項
1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の
逆止弁において、前記弁体2の開弁作動限においては該
弁体2の側面が前記弁本体1の内壁に当接するようにし
た場合、規制ピン3による開弁作動限規制の際に弁体2
が安定する。
1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の
逆止弁において、前記弁体2の開弁作動限においては該
弁体2の側面が前記弁本体1の内壁に当接するようにし
た場合、規制ピン3による開弁作動限規制の際に弁体2
が安定する。
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる逆止弁の
閉弁状態を示す縦断面図である。
閉弁状態を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II拡大断面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる逆止弁の
開弁状態を示す要部断面図である。
開弁状態を示す要部断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる逆止弁の
開弁状態を示す要部断面図である。
開弁状態を示す要部断面図である。
【図5】本願発明の第3の実施の形態にかかる逆止弁の
開弁状態を示す要部断面図である。
開弁状態を示す要部断面図である。
【図6】図5のVI−VI拡大断面図である。
【図7】従来の逆止弁の開弁状態を示す要部断面図であ
る。
る。
【図8】図7のVIII−VIII拡大断面図である。
1は弁本体、1aは弁シート部、2は弁体、2aは弁
部、3は規制ピン、5は突起、6は平坦面、7は切欠
溝、8は凹溝、Aは係合手段、Sは流路部。
部、3は規制ピン、5は突起、6は平坦面、7は切欠
溝、8は凹溝、Aは係合手段、Sは流路部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H058 AA05 BB21 BB22 BB35 CA03 CA11 CA22 CB14 CD29 EE01 EE17 3H066 AA01 BA17 BA21 BA32 EA36
Claims (8)
- 【請求項1】 弁シート部(1a)を有する弁本体
(1)と、該弁本体(1)内に摺動自在に配設され、前
記弁シート部(1a)を閉塞する弁部(2a)を有する
弁体(2)と、該弁体(2)の開弁作動限を規制する規
制ピン(3)とを備え、前記弁本体(1)と弁体(2)
との間に流体が流通する流路部(S)を有する逆止弁で
あって、前記弁体(2)の反弁部側には、該弁体(2)
の開弁作動限において前記規制ピン(3)と係合する係
合手段(A)を設けたことを特徴とする逆止弁。 - 【請求項2】 前記係合手段(A)を、前記弁体(2)
の反弁部側に突設された複数の突起(5),(5)・・
により構成したことを特徴とする前記請求項1記載の逆
止弁。 - 【請求項3】 前記各突起(5)を、先端から基部に向
かって傾斜する傾斜面(5a),(5a)を有して構成
したことを特徴とする前記請求項2記載の逆止弁。 - 【請求項4】 前記突起(5),(5)・・の基部間に
は、前記規制ピン(3)が当接される平坦面(6),
(6)を形成したことを特徴とする前記請求項2および
3のいずれか一項記載の逆止弁。 - 【請求項5】 前記係合手段(A)を、前記弁体(2)
の反弁部側に形成された切欠溝(7)により構成したこ
とを特徴とする前記請求項1記載の逆止弁。 - 【請求項6】 前記流路部(S)を、前記弁体(2)を
断面多角形形状としたことにより前記弁本体(1)の内
壁との間に形成される隙間により構成したことを特徴と
する前記請求項1、2、3、4および5のいずれか一項
記載の逆止弁。 - 【請求項7】 前記流路部(S)を、前記弁体(2)の
表面に形成された凹溝(8)により構成したことを特徴
とする前記請求項1、2、3、4および5のいずれか一
項記載の逆止弁。 - 【請求項8】 前記弁体(2)の開弁作動限においては
該弁体(2)の側面が前記弁本体(1)の内壁に当接す
ることを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5、6
および7のいずれか一項記載の逆止弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27663699A JP3395731B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 逆止弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27663699A JP3395731B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 逆止弁 |
Publications (2)
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---|---|
JP2001099338A true JP2001099338A (ja) | 2001-04-10 |
JP3395731B2 JP3395731B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=17572217
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JP27663699A Expired - Fee Related JP3395731B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 逆止弁 |
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JP (1) | JP3395731B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008385A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Kayaba Ind Co Ltd | ポペット弁 |
JP2008296788A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Hitachi Ltd | 気圧式倍力装置および気圧式倍力装置用絞り付逆止弁 |
KR100963448B1 (ko) * | 2008-03-25 | 2010-06-17 | 우성전기공업 주식회사 | 전자석 급수밸브 |
JP2011163459A (ja) * | 2010-02-10 | 2011-08-25 | Toshiba Mach Co Ltd | 建設機械の油圧制御弁 |
JP2013234754A (ja) * | 2012-05-02 | 2013-11-21 | Saginomiya Seisakusho Inc | 逆止弁 |
JP2015183828A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 株式会社フジキン | 逆止弁 |
CN105501716A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-04-20 | 天津市禾厘油气技术有限公司 | 一种灰罐用新型喷嘴 |
CN114593245A (zh) * | 2022-03-18 | 2022-06-07 | 新昌县丰亿电器有限公司 | 一种阀芯防转式降噪单向阀、降噪方法及其应用 |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP27663699A patent/JP3395731B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3395731B2 (ja) | 2003-04-14 |
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