JP3139940B2 - バルブ - Google Patents

バルブ

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JP3139940B2
JP3139940B2 JP07152096A JP15209695A JP3139940B2 JP 3139940 B2 JP3139940 B2 JP 3139940B2 JP 07152096 A JP07152096 A JP 07152096A JP 15209695 A JP15209695 A JP 15209695A JP 3139940 B2 JP3139940 B2 JP 3139940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁箱内に、弁棒の出退
により、弁座に形成された閉鎖面に対して垂直な開閉動
作をする弁体が設けられたアングル弁や玉形弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバルブとしては例えば図
7に示されるアングル弁が挙げられる。すなわち、弁箱
41の内部には、弁座42と、弁座42に形成された閉鎖面に
対して垂直な開閉動作をする弁体44とが設けられてお
り、この弁体44は弁棒45の先端に固定されて取付けられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、弁体44の上流側Aの流体が低温高圧で下
流側Bの流体が高温低圧である場合、弁座42が弁棒45に
対して横方向にずれ、このため弁体44と弁座42との間に
ずれが発生して、弁体44のシート面46と弁座42のシート
面47とのかみ合わせが悪くなり漏れが生じるといった問
題があった。
【0004】また、弁棒45に歪みが生じて弁棒45が曲が
り、このため弁体44が弁座42に対して傾斜して、弁体44
のシート面46と弁座42のシート面47とのかみ合わせが悪
くなり漏れが生じるといった問題もあった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、弁座
が弁棒に対してずれたり弁棒に歪みが生じた場合でも、
漏れを防止できるバルブを提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明におけるバルブは、弁箱内に、弁棒の出退によ
り、弁座に形成された閉鎖面に対して垂直な開閉動作を
する弁体が設けられ、この弁体が保持部材を介して弁棒
に保持され、上記保持部材は、弁棒に遊びを持たせた状
態で外嵌された第1保持体と、弁棒に遊びを持たせた状
態で外嵌されて上記第1保持体に外側から係合する第2
保持体とから構成され、弁棒の先端に、上記第1保持体
の脱抜を防止する弁棒よりも大径な抜止めが設けられ、
上記第2保持体に弁体が取付けられ、上記第1保持体と
抜止めとの間に、弁体の開閉方向に弾性変形自在な弾性
体が介装され、上記第1保持体の外周面に第1球面部が
形成され、上記第2保持体の内周面に、上記第1球面部
に摺接自在に重なり合う第2球面部が形成されたもので
ある。
【0007】
【作用】上記構成によると、弁体を閉じた状態で弁座が
弁棒に対して横方向にずれた場合、弁座とともに弁体が
ずれ方向にスライドし、さらに弁体とともに第1保持体
と第2保持体とがずれ方向にスライドする。この際、弁
棒と第1保持体とのずれ方向側の隙間および弁棒と第2
保持体とのずれ方向側の隙間が拡がり、弁棒と第1保持
体とのずれ方向とは反対側の隙間および弁棒と第2保持
体とのずれ方向とは反対側の隙間が狭まるため、上記弁
棒に対する弁座の横方向のずれは保持部材で吸収され、
弁体が弁座に対して横方向にずれることはない。これに
より、弁体のシート面と弁座のシート面との間からの漏
れを防止できる。
【0008】また、弁体を閉じた状態で弁棒に歪みが生
じて弁棒が曲がった場合、弾性体が変形して弁棒の曲が
りを吸収する。さらに、上記弾性体で吸収しきれない場
合には、弁棒の曲がりに応じて第1球面部が第2球面部
を摺動し、第1保持体が第2保持体に対して角変位する
ため、弁棒の曲がりが保持部材で吸収され、弁体がずれ
ることはない。これにより、弁体のシート面と弁座のシ
ート面との間からの漏れを防止できる。
【0009】さらに、上記のような弁座のずれと弁棒の
歪みとが同時に発生した場合でも、上記と同様に、弁座
のずれと弁棒の歪みとを共に保持部材で吸収することが
できる。
【0010】また、弁体を開けた状態でずれや曲げが生
じても、閉操作することにより、弁体が閉まっていく過
程で保持部材が上述した要領で作用するため、徐々に弁
体シート面と弁座シート面とが噛み合って漏れを防止で
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。図2に示すように、1はアングル弁であ
り、その弁箱2には、流体の入口3と出口4が形成され
ている。上記弁箱2の内部には、弁箱流路5と、円筒形
状の弁座6と、弁体7とが設けられている。上記弁体7
は、保持部材8を介して軸心方向に出退自在な弁棒9の
一端に保持され、弁座6に形成される閉鎖面10に対して
垂直な開閉動作をするものである。また、弁棒9の他端
側は、弁箱2から外部に突出し、弁棒9を出退させる駆
動装置(図示せず)に接続している。
【0012】図1,図3および図4に示すように、上記
保持部材8は、弁棒9に遊びを持たせた状態で外嵌され
た第1保持体13と、弁棒9に遊びを持たせた状態で外嵌
されて上記第1保持体13に外側から係合する第2保持体
14とから構成されている。すなわち、上記第1保持体13
に形成された第1保持孔15とこの第1保持孔15に嵌入さ
れた弁棒9との間には隙間16が全周にわたり形成され、
同様に、上記第2保持体14に形成された第2保持孔17と
この第2保持孔17に嵌入された弁棒9との間には隙間18
が全周にわたり形成されている。
【0013】また、上記弁棒9の一端には、第1保持体
13の脱抜を防止する弁棒9よりも大径な円板状の抜止め
19が取付けられている。この抜止め19は、弁棒9に形成
されたおねじと抜止め19に形成されためねじとを介し
て、弁棒9の一端に締結されている。また、上記抜止め
19は、第1保持体13に形成された拡口部20に、遊びを持
たせた状態ではまり込んでいる。すなわち、上記拡口部
20とこの拡口部20にはまり込んだ抜止め19との間には隙
間21が全周にわたり形成されている。
【0014】上記第1保持体13の外周面には第1球面部
24が形成されている。また、上記第2保持体14の内周面
には、第1球面部24に摺接自在に重なり合う第2球面部
25が形成されている。
【0015】上記弁体7は複数本のねじ26により第2保
持体14に取付けられている。この弁体7と上記弁座6の
先端とにはそれぞれ傾斜したシート面27,28が形成され
ている。また、上記第1保持体13と抜止め19との間に
は、弁体7の開閉方向に伸縮自在なリング状の板ばね29
(弾性体の一例)が介装されている。この板ばね29は第
1保持体13を抜止め19から離間させる方向へ付勢してい
る。
【0016】以下、上記構成における作用を説明する。
弁棒9を介して弁体7を閉方向に移動させることによ
り、弁体7のシート面27が弁座6のシート面28にかみ合
って弁箱流路5が閉鎖される。
【0017】この状態で、図5に示すように、弁座6が
弁棒9に対して横方向Xにずれた場合、弁座6とともに
弁体7がずれ方向にスライドし、さらに弁体7とともに
第1保持体13と第2保持体14とがずれ方向にスライドす
る。この際、ずれ方向側の各隙間16,18,21が拡がり、
ずれ方向とは反対側の各隙間16,18,21が狭まるため、
上記弁棒9に対する弁座6の横方向Xのずれは保持部材
8で吸収され、弁体7が弁座6に対して横方向にずれる
ことはない。これにより、弁体7のシート面27と弁座6
のシート面28とのかみ合いがずれることはなく、両シー
ト面27,28からの漏れを防止できる。
【0018】また、図6に示すように、弁棒9に歪みが
生じて弁棒9が曲がった場合、板ばね29が伸縮して弁棒
9の曲がりを吸収する。さらに、上記板ばね29で吸収し
きれない場合には、弁棒9の曲がりに応じて第1球面部
24が第2球面部25を摺動し、第1保持体13が第2保持体
14に対して角変位するため、弁棒9の曲がりが保持部材
8で吸収され、弁体7がずれることはない。これによ
り、弁体7のシート面27と弁座6のシート面28とのかみ
合いがずれることはなく、両シート面27,28からの漏れ
を防止できる。
【0019】さらに、上記のような弁座6のずれと弁棒
9の歪みとが同時に発生した場合でも、上記と同様に、
弁座6のずれと弁棒9の歪みとを共に保持部材8で吸収
することができる。
【0020】また、弁体7を開けた状態でずれや曲げが
生じても、閉操作することにより、弁体7が閉まってい
く過程で保持部材8が上述した要領で作用するため、徐
々に弁体7のシート面27と弁座6のシート面28とが噛み
合って漏れを防止できる。
【0021】また、弁体7を閉鎖した状態で弁棒9が熱
変化などにより伸縮した場合、これに応じて、板ばね29
が弁棒9の軸心方向に伸縮することにより、弁棒9の伸
縮を吸収することができる。
【0022】また、弁棒9を介して弁体7を開方向に移
動させることにより、弁体7のシート面27が弁座6のシ
ート面28から垂直方向へ離間し、弁箱流路5が開放され
る。この際、板ばね29が伸長するため、第1保持体13が
抜止め19から離間する方向へ押されて移動し、これによ
り、第1保持体13が第2保持体14に押付けられ、弁体7
が抜止め19に押付けられる。したがって、弁体7を開放
した状態での、弁体7の流体によるふらつきを防止でき
る。
【0023】また、図1に示すように、弁棒9への抜止
め19のねじ込み量を増減することにより、板ばね29の付
勢力を調節することができる。上記実施例では弾性体の
一例として板ばね29を用いたが、これは弁体7の開閉方
向に伸縮自在な圧縮コイルスプリングであってもよい。
また、上記実施例ではアングル弁1を挙げたが、これは
玉形弁であってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弁体を閉
じた状態で弁座が弁棒に対して横方向にずれた場合、弁
座とともに弁体がずれ方向にスライドし、さらに弁体と
ともに第1保持体と第2保持体とがずれ方向にスライド
する。この際、弁棒と第1保持体とのずれ方向側の隙間
および弁棒と第2保持体とのずれ方向側の隙間が拡が
り、弁棒と第1保持体とのずれ方向とは反対側の隙間お
よび弁棒と第2保持体とのずれ方向とは反対側の隙間が
狭まるため、上記弁棒に対する弁座の横方向のずれは保
持部材で吸収され、弁体が弁座に対して横方向にずれる
ことはない。これにより、弁体のシート面と弁座のシー
ト面との間からの漏れを防止できる。
【0025】また、弁体を閉じた状態で弁棒に歪みが生
じて弁棒が曲がった場合、弾性体が変形して弁棒の曲が
りを吸収する。さらに、上記弾性体で吸収しきれない場
合には、弁棒の曲がりに応じて第1球面部が第2球面部
を摺動し、第1保持体が第2保持体に対して角変位する
ため、弁棒の曲がりが保持部材で吸収され、弁体がずれ
ることはない。これにより、弁体のシート面と弁座のシ
ート面との間からの漏れを防止できる。
【0026】さらに、上記のような弁座のずれと弁棒の
歪みとが同時に発生した場合でも、上記と同様に、弁座
のずれと弁棒の歪みとを共に保持部材で吸収することが
できる。
【0027】また、弁体を開けた状態でずれや曲げが生
じても、閉操作することにより、弁体が閉まっていく過
程で保持部材が上述した要領で作用するため、徐々に弁
体シート面と弁座シート面とが噛み合って漏れを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるバルブの弁体と弁棒
との保持構造を示す断面図である。
【図2】同バルブの断面図である。
【図3】同バルブに設けられている第1保持体の断面図
である。
【図4】同バルブに設けられている第2保持体の断面図
である。
【図5】同バルブに設けられている保持部材の動作を説
明する断面図である。
【図6】同バルブに設けられている保持部材の動作を説
明する断面図である。
【図7】従来例におけるバルブの断面図である。
【符号の説明】 1 アングル弁 2 弁箱 6 弁座 7 弁体 8 保持部材 9 弁棒 10 閉鎖面 13 第1保持体 14 第2保持体 19 抜止め 24 第1球面部 25 第2球面部 29 板ばね(弾性体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 1/00 - 1/54

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱内に、弁棒の出退により、弁座に形
    成された閉鎖面に対して垂直な開閉動作をする弁体が設
    けられ、この弁体が保持部材を介して弁棒に保持され、
    上記保持部材は、弁棒に遊びを持たせた状態で外嵌され
    た第1保持体と、弁棒に遊びを持たせた状態で外嵌され
    て上記第1保持体に外側から係合する第2保持体とから
    構成され、弁棒の先端に、上記第1保持体の脱抜を防止
    する弁棒よりも大径な抜止めが設けられ、上記第2保持
    体に弁体が取付けられ、上記第1保持体と抜止めとの間
    に、弁体の開閉方向に弾性変形自在な弾性体が介装さ
    れ、上記第1保持体の外周面に第1球面部が形成され、
    上記第2保持体の内周面に、上記第1球面部に摺接自在
    に重なり合う第2球面部が形成されたことを特徴とする
    バルブ。
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