JPH0842726A - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

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JPH0842726A
JPH0842726A JP17884194A JP17884194A JPH0842726A JP H0842726 A JPH0842726 A JP H0842726A JP 17884194 A JP17884194 A JP 17884194A JP 17884194 A JP17884194 A JP 17884194A JP H0842726 A JPH0842726 A JP H0842726A
Authority
JP
Japan
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slit
end side
check valve
body portion
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP17884194A
Other languages
English (en)
Inventor
Harumitsu Sugiyama
晴光 杉山
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Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
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Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】筒状の胴部31を有し、この胴部31の一端側
32が流体の入口として開口し、他端側が先細り形状と
され端面31bに弁部となるスリット33が形成されて
なる逆止弁において、圧力損失の大幅な低減を図る。 【構成】開弁時に胴部31の他端側全体がスリット33
の位置を中心にして抵抗少なく開くよう、胴部31の他
端側側面にスリット33の端につながる軸方向の補助ス
リット34を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を一方向に流通さ
せるが、逆方向には流通させない機能を有する逆止弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】逆止弁には各種の構成のものがあるが、
自動車等の部品として使用される簡易な構造の逆止弁と
して、図7に示すものが知られている。これは、上端側
両側に傾斜面1aが形成されて先細り形状とされた中空
筒状の胴部1と、この胴部1の下端側に形成された取付
用の大径部2とを有し、大径部2の下面が開口して流体
の入口となっているもので、ゴム等の弾性体の一体成形
によりなる。そして、胴部1の帯状の上端面1bに胴部
1内に貫通するスリット(切込み)3が形成され、この
スリット3が形成された胴部1の上端側が流体の出口
(弁体)として機能するものである。
【0003】例えば、胴部1を外側に向けて大径部2を
配管の管端に接続すれば、この配管から流出する流体の
流れを許し、この配管に流入する流れを阻止できる。す
なわち、大径部2側から流体が流れ込むと、その圧力が
胴部1の上端側を押し広げる方向に作用するから、胴部
1の上端側が図9の上面図のように変形しスリット3が
開口して、この流体を流出させる。一方、配管外の流体
(胴部1の周囲にある流体)をこの配管内に流入させる
向きの圧力差が内外に生じたときには、この圧力差が胴
部1の上端側を内側に押し付ける方向に作用するから、
胴部1の上端側が図8の上面図のように密着しスリット
3が閉じて、この流体の流入を阻止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の逆止弁は、図9の如く全体が膨らむように大
きく変形しなければ開弁時の大きな開口(流路断面積)
が得られず、圧力損失が大きく大流量が流せないという
問題があった。
【0005】なお、この問題を改善したものとして、特
開平4−300474号公報に開示されたものがある。
これは、図10又は図11に示すように、放射状に複数
の傾斜部11a又は21aを有する胴部11又は21
と、取付用の大径部12又は22とを有し、やはり胴部
の上端に放射状のスリット13又は23が形成されたも
のであり、スリットを放射状とすることにより開口面積
の増加を図ったものである。しかしこの場合も、開弁動
作には胴部を膨らませるような変形が必要であり、圧力
損失の低減には限界があった。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、圧力損失の大幅な低
減を図ることができる逆止弁を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 筒状の胴部(31)を有し、この胴部(31)の一
端側(32)が流体の入口として開口し、他端側が先細
り形状とされ端面(31b)に弁部となるスリット(3
3)が形成されてなる逆止弁において、開弁時に前記胴
部(31)の他端側全体が前記スリット(33)の位置
を中心にして抵抗少なく開くよう、前記胴部(31)の
他端側側面に前記スリット(33)の端につながる軸方
向の補助スリット(34)を形成したことを特徴とする
逆止弁。
【0008】2 前記補助スリット(34)を密着させ
る外圧に対する受圧面積が拡大されるよう、前記胴部
(31)における前記補助スリット(34)を形成した
部分の肉厚を他の部分に比し厚くして厚肉部(35)を
形成したことを特徴とする逆止弁に存する。
【0009】
【作用】本発明の逆止弁は、胴部(31)の一端側(3
2)の開口から流入し他端側から流出する流体の流れの
みを許して、他端側から流入しようとする逆流を阻止で
き、開弁時の圧力損失は極めて小さい。すなわち、胴部
(31)の一端側(32)から流体が流れ込むと(胴部
(31)内に圧力が加わると)、その圧力が胴部(3
1)の他端側を押し広げる方向に作用するから、胴部
(31)の他端側全体が端面に形成されたスリット(3
3)と側面に形成された補助スリット(34)の部分で
抵抗少なく大きく開き、これにより小さな圧力でも大流
量が流れる。一方、胴部(31)の他端側の流体を流入
させる向きの圧力が生じたときには、この圧力が胴部
(31)の他端側を内側に押し付ける方向に作用するか
ら、端面のスリット(33)及び側面の補助スリット
(34)が閉じて、この流体の流入を阻止する。
【0010】しかも、胴部(31)における補助スリッ
ト(34)を形成した部分の肉厚を他の部分に比し厚く
した場合には、受圧面積の拡大により、同じ外圧でも逆
流阻止時に補助スリット(34)を密着させる力が増加
し、特に漏れ量を小さくすることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。まず、第1実施例を説明する。本実施例の逆止弁
は、図1,2に示すように、上端側両側に傾斜面31a
が形成されて先細り形状とされた中空筒状の胴部31
と、この胴部31の下端側に形成された取付用の大径部
32とを有し、大径部32の下面が開口して流体の入口
となっているもので、ゴム等の弾性体の一体成形により
なる。そして、胴部31の帯状の上端面31bに胴部1
内に貫通するスリット33が形成され、さらに胴部31
の上端側の側面両側に、前記スリット33の両端にそれ
ぞれつながる軸方向の補助スリット34が形成されて、
これらスリット33,34が形成された胴部1の上端側
が流体の出口(弁体)として機能するものである。
【0012】次に作用を説明する。上記逆止弁によれ
ば、胴部31の下端側の開口から流入し上端側から流出
する流体の流れのみを許して、上端側から流入しようと
する逆流を阻止でき、開弁時の圧力損失は極めて小さ
い。すなわち、大径部32の下面の開口から流体が流れ
込むと(胴部31内に圧力が加わると)、その圧力が胴
部31の上端側を押し広げる方向に作用するから、図3
又は図1の鎖線に示すように、胴部31の上端側全体が
スリット33と補助スリット34の部分で抵抗少なく大
きく開き、これにより小さな圧力でも大流量が流れる。
一方、胴部31の周囲の流体を流入させる向きの圧力が
生じたときには、この圧力が胴部31の上端側を内側に
押し付ける方向に作用するから、端面のスリット33及
び側面の補助スリット34が閉じて、この流体の流入を
阻止する。
【0013】なお図4は、図7に示す従来の逆止弁と、
図1に示す本実施例の逆止弁の特性試験結果であるが、
半線で示す従来の逆止弁の特性の比べ、実線で示す本実
施例の逆止弁の特性が、格段に圧力損失が小さいことを
示している。
【0014】次に、第2実施例について説明する。な
お、第1実施例と同種の部位には同一符号を付し重複し
た説明を省略する。第2実施例の逆止弁は、図5,6に
示すように、胴部31における補助スリット34を形成
した部分の肉厚を他の部分に比し厚くして厚肉部35を
形成した点に特徴を有する。この場合には、受圧面積の
拡大により、同じ外圧でも逆流阻止時に補助スリット3
4を密着させる力が増加し、これにより特に漏れ量を小
さくすることができ、逆流時のシール性能を高く確保で
きる。
【0015】なお、本発明は上記実施例に限られず各種
の態様が有り得る。例えば、胴部の上端側の傾斜面又は
スリットを図10,11に示すように放射状に形成し、
各スリットの端につながる軸方向の補助スリットをそれ
ぞれ胴部の側面に形成することもできる。また、補助ス
リットの部分を厚肉にする場合、上記第2実施例では、
図6に示すように胴部31の内側も突出させて受圧面積
の拡大を図っているが、これに限られず、外側のみ突出
させる構成でもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明にかかる逆止弁によれば、開弁時
に胴部の他端側全体がスリットと補助スリットの部分で
抵抗少なく大きく開き、これにより小さな圧力でも大流
量が流れるから、従来の限界を越えた圧力損失の低減,
大流量化を図ることができる。また、胴部における補助
スリットを形成した部分の肉厚を他の部分に比し厚くし
た場合には、受圧面積の拡大により、同じ外圧でも逆流
阻止時に補助スリットを密着させる力が増加し、特に漏
れ量を小さくしてシール性能の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である逆止弁を示す斜視図
である。
【図2】本発明の第1実施例である逆止弁を示す上面図
である。
【図3】本発明の第1実施例である逆止弁の開弁状態を
示す上面図である。
【図4】本発明の第1実施例である逆止弁の特性試験結
果を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例である逆止弁を示す斜視図
である。
【図6】本発明の第2実施例である逆止弁の胴部におけ
る水平断面図である。
【図7】従来例である逆止弁を示す斜視図である。
【図8】従来例である逆止弁を示す上面図である。
【図9】従来例である逆止弁の開弁状態を示す上面図で
ある。
【図10】他の従来例である逆止弁を示す斜視図であ
る。
【図11】他の従来例である逆止弁を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
31…胴部 32…一端側(大径部) 31a…傾斜面 31b…他端面(上端面) 33…スリット 34…補助スリット 35…厚肉部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の胴部を有し、この胴部の一端側が流
    体の入口として開口し、他端側が先細り形状とされ端面
    に弁部となるスリットが形成されてなる逆止弁におい
    て、 開弁時に前記胴部の他端側全体が前記スリットの位置を
    中心にして抵抗少なく開くよう、前記胴部の他端側側面
    に前記スリットの端につながる軸方向の補助スリットを
    形成したことを特徴とする逆止弁。
  2. 【請求項2】前記補助スリットを密着させる外圧に対す
    る受圧面積が拡大されるよう、前記胴部における前記補
    助スリットを形成した部分の肉厚を他の部分に比し厚く
    して厚肉部を形成したことを特徴とする逆止弁。
JP17884194A 1994-07-29 1994-07-29 逆止弁 Pending JPH0842726A (ja)

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JP17884194A JPH0842726A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 逆止弁

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JP17884194A JPH0842726A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 逆止弁

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ID=16055608

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JP (1) JPH0842726A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090861A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Nabtesco Corp 真空ポンプ
KR101158925B1 (ko) * 2002-12-23 2012-06-21 페터 카스퍼 담 체크 밸브
JP5639728B1 (ja) * 2014-06-20 2014-12-10 日本コントロール工業株式会社 電磁ポンプ

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