JPH0665911B2 - 弁機構 - Google Patents

弁機構

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JPH0665911B2
JPH0665911B2 JP62081035A JP8103587A JPH0665911B2 JP H0665911 B2 JPH0665911 B2 JP H0665911B2 JP 62081035 A JP62081035 A JP 62081035A JP 8103587 A JP8103587 A JP 8103587A JP H0665911 B2 JPH0665911 B2 JP H0665911B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は給液装置に用いられる弁機構に関する。
(従来技術) 給液装置に用いられる弁は一般に、弁と一体の弁杆を引
いて開弁する形式のもの及び弁の下流側から弁を押圧し
て開弁する形式のものが多用されているが、いずれの弁
もある程度大きなものになると、その上流側の面に作用
する液圧及びバネ圧によって開弁操作に多大の力が必要
になる。
特公昭51−27885号公報に開示された弁機構は、
主弁に小弁を設けることによりわずかな力で開弁できる
ようにしたものであるが、反面この種のものは構造が複
雑となる難点を有し、また、弁体に弁杆を斜めに当接さ
せて弁座の一部に隙間ができるように弁体を斜めに押し
開くようにしたものは、構造が簡単である反面、弁杆先
端に大きな弁受けを設けなければならないため、流路抵
抗が大きくなるほか、弁杆挿入孔が大きくなる分、弁と
弁座の位置が定まらなくなって液漏れを起こしかねない
といった問題を有している。
(目的) 本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、流路抵抗を増大させることなく弁
体を容易かつ確実に開閉動作することのできる新たな弁
機構を提供することにある。
(目的を達成するための手段) すなわち、本発明はかかる目的を達成するための弁機構
として、弁体に裾開き状の弁杆挿入孔を設けるととも
に、この弁杆挿入孔の内頂面と、弁杆挿入孔に挿入する
弁杆の頂面のいずれか一方の当接面を斜めにしたもので
ある。
(実施例) そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて
説明する。
第2図は本発明が適用されたノズルバルブの一例を示し
たもので、ここに示したノズルバルブ本体1は、主弁1
0とダイヤフラム室2と縮流部3を有し、筒先部4の先
端と縮流部3に開口した空気導入管5をダイヤフラム室
2に連通させることによって、タンク内の液により空気
導入管5の一端が閉塞されると縮流部3に生じる負圧に
よりダイヤフラム6を変形させ、これに伴って摺動した
摺動杆7により端部に枢支したレバー8を変位させて主
弁10を閉止するようにしたもので、この種のノズルバ
ルブについては実公昭36−17872号公報等に詳し
く示されているので、これ以上の説明は省略する。
ところで、上記した主弁10には、第1図に示したよう
に弁座11に当接する面12とその下方に伸びる筒部1
3が形成され、さらにこの筒部13には内頂面14が一
方に傾斜したテーパー状の弁杆挿入孔15が穿設されて
いてこの弁杆挿入孔15には、主弁10とレバー8との
間に介装した弁杆16の一端が挿入して位置決めされる
ように構成されている。なお図中符号19は主弁10を
弁座11に押圧するバネを示している。
このように構成された実施例において、いま図示しない
タンク内に給液すべく摺動杆7の下端を支点としてレバ
ー8を上方に引くと、レバー8によって押上げられた弁
杆16はその頂面17により一方に傾斜した内頂面14
の一端を押圧して主弁10を図中右方に傾斜させ、左側
の当接面12を弁座11から浮き上がらせて主弁10上
面に作用する液圧を逃がした上、そのまま右傾させた状
態で主弁10を開放する。
第3図に示した実施例は、弁杆26の頂面27側に傾斜
をもたせる一方、弁体20の筒部23には内頂面24が
水平なテーパー状の弁杆挿入孔25を形成して、弁体2
0の加工を容易となしたものである。
また、第4、5図に示した実施例は、弁体30の筒部3
3に弁杆36の径より若干大きな小径部35aとこれよ
り大きな大径部35bとよりなる2段の弁杆挿入孔35
を形成し、小径部35aによって弁杆36先端の位置決
めを図るとともに、大径部35bによって弁30を傾け
た状態で開閉し得るようにしたもので、第4図は弁体3
0を傾けて押し上げることができるよう筒部33の内頂
面34を傾斜させたもの、第5図は弁杆36側の頂面3
7側を傾斜させたものである。
(効果) 以上述べたように本発明によれば、弁体に弁杆挿入孔を
設けてここに弁杆を挿入して両者を結合するようにした
ので、弁体を予め弁座上に取付け、その後から弁杆を組
付けて一体とするというように、装置内部の構造如何に
よっては弁体と弁杆を別個に組付けるようにすることが
できる。しかも、弁体挿入孔を裾開き状に形成したの
で、あとから弁杆を組付けるような場合には、裾開き状
の弁杆挿入孔を案内として弁杆を正しく挿入して弁体と
の結合をきわめて容易に行わせることができるばかりで
なく、弁杆上での弁体の動きを自由になして、開弁時に
弁体を弁座の一方から浮上がらせるという所期の動作を
円滑に行わせることができる。
またさらに、弁体には弁杆挿入孔を設けるというだけの
簡単な構造を持たすことができるので、この種の弁機構
をきわめてシンプルに、かつコンパクトに構成すること
によって、流路抵抗を可能な限り軽減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す弁機構の断面図、第2
図は本発明の弁機構が適用される給液装置の一例を示し
た図、第3図乃至第5図はいずれも本発明の他の実施例
を示す弁機構の断面図である。 10、20、30……弁体 14、24、34……内頂面 15、25……テーパー状の弁杆挿入孔 35……段状の弁杆挿入孔 16、26、36……弁杆 17、27、37……頂面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁体に裾開き状の弁杆挿入孔を設けるとと
    もに、該弁杆挿入孔の内頂面と、該弁杆挿入孔に挿入す
    る弁杆の頂面のいずれか一方の当接面を斜めにしたこと
    を特徴とする弁機構。
JP62081035A 1987-04-03 1987-04-03 弁機構 Expired - Fee Related JPH0665911B2 (ja)

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