JP4048868B2 - 空気調和装置の室内機および室内機設置方法 - Google Patents

空気調和装置の室内機および室内機設置方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置の室内機および室内機設置方法、特に、取り込んだ空気を調和して送風機構によって室内へ送り出す空気調和装置の室内機に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷房、除湿、暖房、あるいは空気清浄などの空気調和を行う空気調和装置は、様々な種類のものが普及している。空気調和装置は、室内の空気を取り込んで空気調和を施した後に空気を室内へと戻すものが多いが、室内の換気を目的として外気を室内へと取り入れる機能を有するものも存在する。
【0003】
例えば、図7に示す空気調和装置は、室内機のケーシング141の内と外とを結ぶダクト170を室内機に連結し、室内ファン150,160によりケーシング141内に室内空気とともに建物外から室外空気を取り入れ、それらの混合空気を室内熱交換器130aにより空気調和して室内へと吹き出す。
【0004】
ところが、室内機と外気のある外部とを結ぶダクトの長さが長くなることがある。例えば、ビルの各フロアーの天井に室内機が設置される空気調和装置の場合には、外気を取り入れるためのダクトをビルの天井裏などにおいて長く延ばす必要があり、ダクトの長さが長くなる傾向にある。このようにダクトが長くなると、ダクトの圧力損失が大きくなり、室内機において室内ファンを回しても室内空気ばかりを吸い込んで外気がケーシング内に吸い込まれなくなる現象が生じる。
【0005】
この現象を抑えて、一定量の外気を室内機の内部(ケーシングの内部)へと送り込むため、図8に示すように、ダクト170の途中にブースタファン180を設けることが行われる場合がある。この場合には、一定量の外気が室内機の内部に導入され、室内の換気が十分に為されるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ブースタファンを設けると初期コストやランニングコストが増加してしまう。また、図6および図7に示すような構成で室内機の内部に外気を取り込んだ場合には、室内から取り込まれた室内空気とダクトから取り込まれた外気とがケーシング内において衝突し、室内機から漏れる騒音が大きくなってしまうという問題もある。
【0007】
本発明の課題は、室外からの空気(外気)の取り込み量が確保され且つ騒音が抑えられる空気調和装置の室内機、およびその室内機を設置する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る空気調和装置の室内機は、取り込んだ空気を調和して室内へ送り出す空気調和装置の室内機であって、ケーシングと、室内空気取込口と、室外空気取込口と、送風機構とを備えている。室内空気取込口は、室内からケーシングの内部に空気を取り込むために、ケーシングに設けられている。室外空気取込口は、室外からケーシングの内部に空気を取り込むために、ケーシングに設けられている。ケーシングの内部に配置される送風機構は、複数の空気吸込口を有しており、それらの空気吸込口から吸い込んだ空気を室内側へ送り出す。例えば、送風機構は、空気吸込口となるベルマウスを有する複数の送風機であってもよいし、両側にそれぞれベルマウスを有する両吸込型の1つのシロッコファンであってもよい。送風機構は、空気吸込口のうち少なくとも1つの周囲に、室外空気導入用のダクトの先端を取り付けるための孔を有している。そして、ここでは、送風機構の空気吸込口のうち少なくとも1つは、室外空気取込口を通してケーシングの内部に引き込まれる室外空気導入用のダクトと、ケーシングの内部の室外空気取込口から離れた位置において接続可能にされている。
【0009】
この室内機では、送風機構の複数の空気吸込口のうち、少なくとも1つの空気吸込口について、室外空気取込口との接続を可能にしている。したがって、室外空気を室内機から室内へと送り出して室内の換気を行いたい場合には、室外空気取込口を対応する空気吸込口に接続することにより、その空気吸込口を介して吸い込んだ室外空気を送風機構が室内側に送り出すようになる。これにより、室内の換気が行われる。
【0010】
本発明では、従来のように単に室内機の内部に室外空気を取り込ませるのではなく、送風機構の複数の空気吸込口の1つ(あるいは複数)に対して室外空気取込口を直接に接続させることができるため、室外空気の取り込み量を確保することが可能となる。また、換気を行うために室外空気取込口を対応する送風機構の空気吸込口に接続した場合において、室外空気取込口から取り込まれる室外空気は、送風機構に入る前に室内空気と衝突することなく、送風機構内に直接吸い込まれるため、室内機の内部における室内空気と室外空気との衝突が抑えられ、室内機が発する騒音が小さくなる。
【0011】
なお、送風機構は、例えば1つの空気吸込口を有する送風機の集合であってもよいし、2つの空気吸込口を有する両吸込型の送風機であってもよい。
【0012】
請求項2に係る空気調和装置の室内機は、請求項1に記載の空気調和装置の室内機であって、送風機構の空気吸込口のうち少なくとも1つと、室外空気取込口とは、隣り合わせに配置されており、接続管によって互いに接続されている。
【0013】
ここでは、室外空気取込口とそれに対応する送風機構の空気吸込口とを、隣接させ予め接続させている。すなわち、室外空気取込口に接続可能な上記の空気吸込口を、室外空気の吸込口としても室内空気の吸込口としても使えるものではなく、専用の室外空気の吸込口としている。このため、上記の空気吸込口と室外空気取込口との間に隙間を設ける必要がなくなり、室内機が小型化する。
【0014】
請求項3に係る空気調和装置の室内機は、請求項1に記載の空気調和装置の室内機であって、室外空気取込口は、取り外し可能な閉鎖部材で塞がれている。
【0015】
ここでは、室内機の汎用性を高めるために、室外空気取込口を閉鎖部材で塞いでいる。このため、室外空気を室内に取り入れる換気を空気調和装置の室内機で行う必要がない場合に、閉鎖部材を取り外さずに、すなわち室内機と外部とを連通させることなしに、そのまま室外空気取り込み機能なしの空気調和装置として使用することが可能である。一方、換気を行わせたいときには、閉鎖部材を室外空気取込口から取り外し、室外空気取込口とそれに対応する送風機構の空気吸込口とを接続すればよい。
【0016】
請求項4に係る室内機設置方法は、請求項3に記載の空気調和装置の室内機を建物に設置する室内機設置方法であって、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップとを備えている。第1ステップでは、閉鎖部材を取り外す。第2ステップでは、建物の外部と連通するダクトを、室外空気取込口に挿通させる。第3ステップでは、ダクトの先端を孔にボルトで止めることで、ダクトの先端を、所定の空気吸込口に接続する。
【0017】
ここでは、閉鎖部材を室外空気取込口から取り外した後に、建物の外部と連通するダクトを室外空気取込口から室内機の内部に差し込んで、そのダクトの先端を空気吸込口に接続させる。このように、建物の外部から室内機へと延びるダクトを利用して、室外空気取込口と対応する送風機構の空気吸込口とを接続しているため、別個の接続部品が必要なくなるとともに、接続作業も簡易化される。
【0018】
請求項5に係る空気調和装置の室内機は、請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置の室内機であって、送風機構は、第1ファンロータと、第2ファンロータとをさらに有している。第1ファンロータは、室外空気取込口と接続可能な送風機構の空気吸込口に対応するものである。第2ファンロータは、室外空気取込口と接続不能な送風機構の空気吸込口に対応するものである。そして、第1ファンロータの静圧は、第2ファンロータの静圧よりも大きくなっている。
【0019】
ここでは、室外空気を吸い込むことに使用され得る第1ファンロータを、第2ファンロータよりも静圧の大きいものとしている。これにより、室外空気のある外部と室内機の設置場所とが離れていて、室外空気を室内機まで取り込むためのダクトが長くて圧力損失の大きいものになる場合にも、室外空気を送風機構によって吸い込むことができるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
<空気調和装置の概略構成>
本発明の一実施形態に係る室内機を有する空気調和装置は、図1に示すように、室外機2と、その室外機2に接続される複数の室内機3a〜3dとから構成される、いわゆるマルチ型の空気調和装置である。この空気調和装置では、1台の室外機2に対して4台の室内機3a〜3dが、冷媒配管や伝送線を介して接続されている。4台の室内機3a〜3dは、例えば、家庭内やビル内、店舗内において、それぞれ別の部屋に配置される。空気調和装置は、図1に示すように、室外機2内の各冷媒機器と、室内機3a〜3d内の各冷媒機器と、室外機2および室内機3a〜3dを結ぶ連絡冷媒配管とにより構成される冷媒回路を形成している。
【0021】
室外機2は、圧縮機20、四路切換弁21、室外熱交換器22、アキュムレータ23などを備えている。室内機3aは、互いに直列に接続された室内熱交換器30aおよび電動弁33aを備えている。電動弁33aは、室内熱交換器30aの出口側に設けられており、室内熱交換器30aに流れる冷媒量を調整する。他の室内機3b,3c,3dについても同様の構成であり、図1において、室内熱交換器および電動弁に対して同等の記号を付している。また、図示しないが、この冷媒回路には、各種サーミスタが設置されている。
【0022】
<室内機の構成>
次に、室内機3a〜3dの構成を説明する。室内機3a〜3dはそれぞれ同様の構成であるため、ここでは、図2および図3を参照しながら、室内機3aについて説明を行う。
【0023】
室内機3aは、天井埋設型であり、天井に埋設されるケーシング41を有している。この室内機3aは、基本的には、室内の空気を室内空気取込口42からケーシング41の内部に取り込み、その空気に熱交換等の空気調和を施した後、空気調和された空気を吹出口43から室内へと供給するものである。但し、後述するように、室内機3aは、外気を建物外から導入して室内へと供給する機能を併せ持つものにすることも可能である。
【0024】
ケーシング41は、その内部に室内機3aの構成部品を保持するための部材であり、略直方体形状の外形を有している。このケーシング41は、板金と、その板金の内面に位置する断熱材とから構成されている。また、ケーシング41は、その底部に、略長方形状の化粧パネル41aを有している。ケーシング41の底部の中央には室内空気取込口42が形成され、室内空気取込口42の外側には2つの吹出口43が形成されている。
【0025】
ケーシング41の内部は、仕切板48によって室内空気取込口42側の第1空間S1と吹出口43側の第2空間とに仕切られており、第1空間S1に送風機構が配置されており、第2空間S2に室内熱交換器30aが配置されている。
【0026】
第1空間S1に配置されている送風機構は、両吸込型の2つのシロッコファン50,60と、両シロッコファン50,60のファンロータ53,54,63,64を回転させる駆動装置49とから構成されている。シロッコファン50/60は、スクロールケーシングの内部に多翼のファンロータ53,54/63,64が配置される多翼送風機である。シロッコファン50/60のスクロールケーシングの両側面には、空気吸込口を構成するベルマウス51,52/61,62が設けられている。ベルマウス51,52,61,62は、それぞれ、ファンロータ53,54,63,64に対向している。そして、シロッコファン50/60は、両ベルマウス51,52/61,62から空気を吸い込み、ファンロータ53,54/63,64により遠心方向に吐き出した空気をスクロールケーシングでまとめ、上方の第2空間S2へと押し出す。駆動装置49は、モータやギア機構により構成されている。
【0027】
第2空間S2に配置されている室内熱交換器30aは、クロスフィン型の熱交換器であり、図2および図3に示すように、シロッコファン50,60とケーシング41の吹出口43との間に配置されている。これらの室内熱交換器30aは、上記のように空気調和装置の冷媒回路の一部を構成しており、内部を流れる冷媒とシロッコファン50,60から押し出され吹出口43から室内へ流れる空気との間で熱交換を行わせる。
【0028】
また、第1空間S1に面するケーシング41の側面板は、室外空気取込口44を開けることができるように構成されている。具体的には、上記のケーシング41の側面板には円形の切り込みが形成されており、現地での施工において、図4に示すように簡単に室外空気取込口44を開けることができるようになっている。言い換えれば、上記のケーシング41の側面板には室外空気取込口44が形成され、その室外空気取込口44が閉鎖部材45で塞がれている状態となっている(図3参照)。この閉鎖部材45を取り除くことで、簡単に室外空気取込口44を開けることが可能である。
【0029】
そして、シロッコファン60の外側のベルマウス62の周囲において、シロッコファン60のスクロールケーシングには、後述する外気導入用のダクト70の先端部71を取り付けるための複数の孔(内面にねじ溝が形成されている孔)が設けられている。
【0030】
<室内機に対する外気導入用のダクトの接続方法>
ここでは、室内機3aの内部に外気を取り入れる構造として、シロッコファン60のベルマウス62に対して直接ダクト70を接続させる構造を採る。この手順を、以下に説明する。
【0031】
まず、最初に、室内機3aのケーシング41に室外空気取込口44を開ける。言い換えれば、図3にある閉鎖部材45を取り除き、室外空気取込口44が開いた状態にする。この作業は、現地で行ってもよいし、予め工場等において行っておいてもよい。
【0032】
次に、空気調和装置が設置される建物の外と内とを連通させる外気導入用のダクト70の先端部71を、室外空気取込口44を通して室内機3aのケーシング41の中(第1空間S1)に引き込み、シロッコファン60のベルマウス62に接続させる。接続は、ダクト70の先端部71のフランジをシロッコファン60のスクロールケーシングに設けられた孔にボルトで止めることにより行う。
【0033】
このような作業によって、建物外から延びるダクト70の先端部71が室外空気取込口44を貫通して直接シロッコファン60のベルマウス62に接続された状態となる(図4参照)。この状態においては、ベルマウス62は外気だけを取り込む空気吸込口となり、そのベルマウス62に対応するファンロータ64は外気だけを外周側に吐き出す外気導入専用のロータとなる。
【0034】
<室内機の動作>
次に、室内機3aの動作について説明する。
【0035】
シロッコファン50,60を回転させると、室内空気取込口42を介してケーシング41の内部(第1空間S1)に室内の空気が取り込まれる。この空気は、シロッコファン50の両ベルマウス51,52およびシロッコファン60の一方のベルマウス61からシロッコファン50,60の内部に吸い込まれ、上部の吐出口から第2空間S2へと吐き出される。一方、シロッコファン60の回転によってファンロータ64も回転することになるが、このファンロータ64の回転によってベルマウス62からダクト70内の外気がシロッコファン60の内部に吸い込まれ、一定量の外気もシロッコファン60の上部の吐出口から第2空間S2へと吐き出される。
【0036】
シロッコファン50,60からケーシング41内の第2空間S2に吐き出された室内空気および外気(室外空気)は、室内熱交換器30aによって冷媒との間で熱交換を行って空気調和される。そして、室内熱交換器30aにより空気調和された空気は、ケーシング41の底部に設けられた吹出口43から室内に吹き出される。
【0037】
<本発明に係る室内機の特徴>
(1)
室内機3aでは、2つのシロッコファン50,60から成る送風機構の複数のベルマウス51,52,61,62のうち、室外空気取込口44に近いベルマウス62について、室外空気取込口44との接続を可能にしている。したがって、外気を室内機3aから室内へと送り出して室内の換気を行いたい場合には、上記のようにして室外空気取込口44とベルマウス62とをダクト70によって直接接続することにより、ベルマウス62に対向するファンロータ64が外気の取り込みだけのために仕事をするようになり、室内機3aから十分な量の外気が室内へと供給されるようになる。
【0038】
なお、上記の説明においては外気を室内へ導入することを前提としてダクト70を室内機3aに引き込んでいるが、外気導入の必要がない場合には、図3に示すように室外空気取込口44を塞いだ状態で室内機3aを使用することになる。この場合には、シロッコファン60のベルマウス62も室内空気を吸い込み、ファンロータ64も他のファンロータ53,54,63と同様に室内空気を室内熱交換器30aのある第2空間S2へと吐き出す役割を果たすことになる。
【0039】
また、上記の説明では、送風機構を2つのシロッコファン50,60としているが、複数のベルマウスが存在する送風機構であれば、両吸込型の送風機1台から送風機構を構成しているものであっても本発明を適用することができる。
【0040】
(2)
室内機3aでは、室外空気取込口44から取り込まれる外気は、シロッコファン60に入る前に室内空気と衝突することなく、ベルマウス62からシロッコファン60の内部に直接吸い込まれるため、室内機3a内の第1空間S1における室内空気と外気との衝突が抑えられ、室内機3aが発する騒音が小さくなる。
【0041】
(3)
室内機3aでは、汎用性を高めるために、室外空気取込口44を閉鎖部材45で塞ぐような構造を採っている。このため、外気を室内に取り入れる換気を空気調和装置で行う必要がない場合に、閉鎖部材45を取り外さずに、すなわち室内機3aと建物外とを連通させることなしに、そのまま外気導入機能のない空気調和装置の室内機として使用することが可能である。
【0042】
(4)
上記の室内機3aとダクト70との接続方法では、建物の外部と連通するダクト70を室外空気取込口44から室内機3aの内部に差し込んで、そのダクト70の先端部71をベルマウス62に接続させている。このように、建物外から室内機3aへと延びるダクト70を利用して、室外空気取込口44とそれに対応するシロッコファン60のベルマウス62とを接続しているため、別個の接続部品が必要なく、接続作業も簡易化されている。
【0043】
(5)
室内機3aでは、ケーシング41の内側の第1空間S1にあるシロッコファン60の吸込側に外気を導入させているため、導入された外気は必ず第2空間S2にある室内熱交換器30aを通って室内へと吹き出されることになる。したがって、冷房時に暖かい外気がそのまま室内へと流れ込んだり、暖房時に冷たい外気がそのまま室内に流れ込んだりすることがなく、室内に居る人に不快感を与えることが少ない。
【0044】
<変形例>
(A)
上記の説明においては、ダクト70の先端部71を利用して室外空気取込口44とシロッコファン60のベルマウス62とを接続しているが、室内機の汎用性を考慮しなければ、図5に示すように最初から室内機の室外空気取込口44とベルマウス62とを接続管46によって連結させておくことも考えられる。この場合には、外気導入用のダクト70を室外空気取込口44に装着すればよい。
【0045】
(B)
室内機の汎用性を考慮せず、最初から室内機の室外空気取込口44とベルマウス62とを連結させる場合には、図6に示すように、室外空気取込口44とベルマウス62とを隣り合わせに配置して互いに接続された状態にすることも考えられる。この場合には、シロッコファン60のベルマウス62およびファンロータ64は、室内空気の吸い込みには使うことができなり、外気導入専用の仕事だけを行うものとなる。ただ、このように構成すれば、ベルマウス62と室外空気取込口44との間に隙間を設ける必要がなくなり、室内機が小型化する。
【0046】
(C)
上記の説明においては、室内空気を吸い込んで上方に吐き出すためのファンロータ53,54,63も、室外空気を吸い込んで上方に吐き出すためのファンロータ64も、羽根等の構造が同様のものを想定している。
【0047】
しかし、外気導入用のダクト70の長さや経路によっては、ダクト70の圧力損失が大きくなり、外気の吸い込みに特化したファンロータ64が十分に機能しないことも考えられる。そのような場合には、ファンロータ64の静圧が他のファンロータ53,54,63の静圧よりも大きくなるように、ファンロータ64の選定を行うことが好ましい。
【0048】
(D)
上記の説明では、新規の空気調和装置の室内機の構造を前提としているが、本発明を利用して、図7に示すような従来の室内機に対して、ダクト170を内部まで引き込ませてシロッコファン160の外側のベルマウスに直結させる工事をメンテナンス時などに行うことも考えられる。この場合には、ダクト170の先端をシロッコファン160に直結するための孔などが存在しないため、現地において簡単な改造工事を行うことにはなるが、新規の室内機を設置するよりもコストが抑えられる。このような改造工事によって図7に示す状態から図4に示すような状態に変えれば、図8に示すブースタファン180等をつけることなく、本格的な外気の導入を図ることが可能となる。また、図7に示す状態や図8に示す状態に較べて、騒音レベルを小さくすることができる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1に係る空気調和装置の室内機では、従来のように単に室内機の内部に室外空気を取り込ませるのではなく、送風機構の複数の空気吸込口の1つ(あるいは複数)に対して室外空気取込口を直接に接続させることができるため、室外空気の取り込み量を確保することが可能となる。また、換気を行うために室外空気取込口を対応する送風機構の空気吸込口に接続した場合において、室外空気取込口から取り込まれる室外空気は、送風機構に入る前に室内空気と衝突することなく、送風機構内に直接吸い込まれるため、室内機の内部における室内空気と室外空気との衝突が抑えられ、室内機が発する騒音が小さくなる。
【0050】
請求項2に係る空気調和装置の室内機では、室外空気取込口とそれに対応する送風機構の空気吸込口とを、隣接させ予め接続させている。すなわち、室外空気取込口に接続可能な上記の空気吸込口を、室外空気の吸込口としても室内空気の吸込口としても使えるものではなく、専用の室外空気の吸込口としている。このため、上記の空気吸込口と室外空気取込口との間に隙間を設ける必要がなくなり、室内機が小型化する。
【0051】
請求項3に係る空気調和装置の室内機では、室内機の汎用性を高めるために、室外空気取込口を閉鎖部材で塞いでいる。このため、室外空気を室内に取り入れる換気を空気調和装置の室内機で行う必要がない場合に、閉鎖部材を取り外さずに、すなわち室内機と外部とを連通させることなしに、そのまま室外空気取り込み機能なしの空気調和装置として使用することが可能である。一方、換気を行わせたいときには、閉鎖部材を室外空気取込口から取り外し、室外空気取込口とそれに対応する送風機構の空気吸込口とを接続すればよい。
【0052】
請求項4に係る室内機設置方法では、閉鎖部材を室外空気取込口から取り外した後に、建物の外部と連通するダクトを室外空気取込口から室内機の内部に差し込んで、そのダクトの先端を空気吸込口に接続させる。このように、建物の外部から室内機へと延びるダクトを利用して、室外空気取込口と対応する送風機構の空気吸込口とを接続しているため、別個の接続部品が必要なくなるとともに、接続作業も簡易化される。
【0053】
請求項5に係る空気調和装置の室内機では、室外空気を吸い込むことに使用され得る第1ファンロータを、第2ファンロータよりも静圧の大きいものとしている。これにより、室外空気のある外部と室内機の設置場所とが離れていて、室外空気を室内機まで取り込むためのダクトが長くて圧力損失の大きいものになる場合にも、室外空気を送風機構によって吸い込むことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 空気調和装置の概略を示す冷媒系統図。
【図2】 室内機の縦断面図。
【図3】 本発明の一実施形態に係る室内機の横断面図(図2のIII-III断面図)。
【図4】 室内機に外気導入用のダクトを接続した状態を示す図。
【図5】 変形例(A)における室内機に外気導入用のダクトを接続した状態を示す図。
【図6】 変形例(B)における室内機に外気導入用のダクトを接続した状態を示す図。
【図7】 従来の室内機に外気導入用のダクトを接続した状態を示す図。
【図8】 従来の室内機にブースタファンを含む外気導入用のダクトを接続した状態を示す図。
【符号の説明】
3a 室内機
42 室内空気取込口
44 室外空気取込口
45 閉鎖部材
50 シロッコファン(送風機構)
51,52 ベルマウス(空気吸込口)
53,54 ファンロータ(第2ファンロータ)
60 シロッコファン(送風機構)
61 ベルマウス(空気吸込口)
62 ベルマウス(空気吸込口)
63 ファンロータ(第2ファンロータ)
64 ファンロータ(第1ファンロータ)
70 ダクト
71 ダクトの先端部

Claims (5)

  1. 取り込んだ空気を調和して室内へ送り出す空気調和装置の室内機(3a)であって、
    ケーシング(41)と、
    前記ケーシング(41)に設けられ、室内から前記ケーシング(41)の内部に空気を取り込む室内空気取込口(42)と、
    前記ケーシング(41)に設けられ、室外から前記ケーシング(41)の内部に空気を取り込む室外空気取込口(44)と、
    前記ケーシング(41)の内部に配置され、複数の空気吸込口(51,52,61,62)を有し、前記空気吸込口から吸い込んだ空気を前記室内側へ送り出す送風機構(50,60)と、
    を備え、
    前記送風機構(50)は、前記空気吸込口のうち少なくとも1つ(62)の周囲に、室外空気導入用のダクト(70)の先端(71)を取り付けるための孔を有しており、
    前記送風機構の空気吸込口のうち少なくとも1つ(62)は、前記室外空気取込口(44)を通して前記ケーシング(41)の内部に引き込まれる前記室外空気導入用のダクト(70)と、前記ダクト(70)の先端(71)を前記孔にボルトで止めることで、前記ケーシング(41)の内部の前記室外空気取込口(44)から離れた位置において接続可能にされている、
    空気調和装置の室内機。
  2. 前記送風機構の空気吸込口のうち少なくとも1つ(62)と、前記室外空気取込口(44)とは、隣接配置され、接続管(46)によって互いに接続されている、
    請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  3. 前記室外空気取込口(44)は、取り外し可能な閉鎖部材(45)で塞がれている、
    請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  4. 請求項3に記載の空気調和装置の室内機(3a)を建物に設置する室内機設置方法であって、
    前記閉鎖部材(45)を取り外す第1ステップと、
    前記建物の外部と連通する前記ダクト(70)を、前記室外空気取込口(44)に挿通させる第2ステップと、
    前記ダクト(70)の先端(71)を前記孔にボルトで止めることで、前記ダクト(70)の先端(71)を、所定の前記空気吸込口(62)に接続する第3ステップと、
    を備えた室内機設置方法。
  5. 前記送風機構(50,60)は、前記室外空気取込口(44)と接続可能な前記送風機構の空気吸込口(62)に対応する第1ファンロータ(64)と、前記室外空気取込口(44)と接続不能な前記送風機構の空気吸込口(51,52,61)に対応する第2ファンロータ(53,54,63)とをさらに有しており、
    前記第1ファンロータ(64)の静圧は、前記第2ファンロータ(53,54,63)の静圧よりも大きい、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置の室内機。
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