JP4047992B2 - 枠組足場の組立方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、建築工事、土木工事において構築物の外側面に対向して配設し、作業者が歩行したり、建築・土木作業を行ったり、機器を搬送するのに使用される作業足場たる枠組足場の組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に建築・土木工事においては構築物の外側面に対向して作業用足場たる枠組足場を配設し、この枠組足場を利用していろいろな建築工事又は土木工事を行なっている。
【0003】
この枠組足場は公知のように、例えば特開平6−42161号公報に開示されているように、いわゆるビテイ足場と称する門型の建枠を前後方向に向けながら任意の間隔を置いて多数横方向に列設し、この建枠間に長手方向に沿って足場板を着脱自在に架設し、更に横方向に隣接する建枠間にはX字状にクロスするブレスを介在して建枠同志を結合したものである。この場合、門型の建枠は二本平行に起立した縦方向の支柱と、支柱同志を一体に結合した横架材とで構成され、この建枠は横架材が構築の外面に対して直角となるいわゆる前後方向に向けてたてかけてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の枠組足場は長年建築・土木工事に使用され馴れ親しまれた作業足場であり、機能上、作業性の上ですぐれたものであるが、次のような不具合の改善が望まれている。
【0005】
第1に建築・土木工事現場の作業スペース等の関係から、一側足場、二側足場それぞれ専用部材が用意されて組立てられており、二側足場においては建枠の巾は必ずしも一定でなく、工事現場に応じて支柱間の巾長の異なるいろいろな建枠をその都度選択して使用している。この為、各工事現場の作業スペースに適合できるように巾長の異なる建枠を用意する必要があり、その結果組付性の制約を受け、建枠の同一の巾ごとの管理が困難であり、面倒であると共に保管場所の制約を受け、又不経済である。
【0006】
第2に横方向に列設した隣接する建枠間はX字状にクロスするブレスで結合されているため、このブレスは建枠の連結部材として使用されると共に手摺の機能も備えているが、ブレスの上方、下方には大きな空間が発生し、特にブレスより上方の一定の高さに手摺が存在せず、安全性が損なわれるものである。そこで必ず別に親綱、安全帯を設ける必要があり、部品点数が多く、経済性、組付け性、作業性に劣るものである。
【0007】
そこで、本発明の目的は、組付性の制約を受けず、管理が容易で保管場所の制約を受けず、経済的にすぐれ、親綱を必要とすることなく安全性にもすぐれた枠組足場の組付方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の方法は、支柱と、支柱の上部と中間部に一体に設けた連結受具と、支柱の上端に一体に起立させたインロー部と、支柱の側部に一体に設けた横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた連結具とで一体形成した単一の枠体を多数用意し、一方の枠体における連結具に他方の枠体における連結受具を結合して複数の枠体を横方向に順次結合して任意巾の面体を構成させ、上記面体の背面側に複数の横架材を水平に張出させ、横架材上には足場板を面体に沿って架設させ、更に上記足場板上で上記横材を手摺として利用しながら上記インロー部に他の上方の枠体の支柱の下端を挿入して上記面体上に他の上方の面体を上記順序で組付けることを特徴とする。
【0009】
同じく第2の方法は 支柱と、支柱の上部と中間部に一体に設けた連結受具と、支柱の上端に一体に起立させたインロー部と、支柱の側部に一体に設けた横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた連結具とで一体形成した単一の枠体を多数用意し、一方の枠体における連結具に他方の枠体における連結受具を結合して複数の枠体を横方向に順次結合して任意巾の面体を構成させ、上記面体を前後二列平行に配置すると共に各面体同志を複数の横架材で結合させ、横架材上には足場板を各面体に沿って架設させ、更に上記足場板上で上記横材を手摺として利用しながら上記インロー部に他の上方の枠体の支柱の下端を挿入して上記面体上に他の上方の面体を上記順序で組付けることを特徴とするものである。
【0010】
上記の場合、支柱と、支柱の上部と中間部に一体に設けた連結受具と、支柱の上端に一体に起立させたインロー部と、支柱の側部に一体に設けた横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた連結具と、同じく上記横材の端部に上記支柱に対向する他の支柱とで一体形成した門型支柱で単一の枠体を構成しても良い。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図にもとづいて説明する。
本発明の基本は、例えば、図11に示す枠体を利用して図1に示すような枠組足場を形成する組立方法に関するものである。
即ち、この枠組足場の組立方法の基本は、支柱1と、支柱1の上部と中間部に一体に設けたフランジ7からなる連結受具と、支柱1の上端に一体に起立させたインロー部1aと 、支柱1の側部に一体に設けた水平材P及び2A1からなる横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた金具13からなる連結具とで一体形成した単一の枠組フレーム3Aからなる枠体を多数用意し、一方の左側の枠体における連結具に他方の右側の枠体における連結受具を結合して複数の枠体を横方向に順次結合して任意巾の面体を構成させ、上記面体の背面側に複数の横架材を水平に張出させ、横架材上には足場板5を面体に沿って架設させ、更に上記足場板5上で上記横材を手摺として利用しながら上記インロー部1aに他の上方の枠体の支柱1の下端を挿入して上記面体上に他の上方の面体を上記順序で組付けることを特徴とする。
縦横に延びる面体は図1、図5に示すように建物に対して片側のみでも良く、図6に示すように前後二列平行に配置した2面であっても良い。
枠体は図2に示す門型支柱を使用しても良く、図7乃至図21に示す枠体であっても良い。
図1は本発明の一実施の形態に係わる枠体を利用して組付けた枠組足場を示す。
同じく図2、図3、図4他の実施の形態に門型支柱を利用して組付けた枠組足場を示す。
同じく図6は他の実施の形態に係わる門型支柱を利用して組付けた枠組足場を示す。
【0015】
図1は図11に示す枠体を利用した枠組足場を示す。即ち、枠体たる枠組フレーム3Aを縦横に組付けて前後二列のフレームX、Yを形成し、前後のフレームX、Yの中間に長手方向に沿って足場板5を配設したものである。横方向に配列した枠組フレーム3A、3A同志に於て、例えば左側の枠体における金具13,13に右側の枠体の支柱1を着脱自在に結合し、この結合方法によって横方向に多数の枠体を組付ける。他方縦方向に配列した枠組フレーム3A、3A同志に於いて、下方の支柱1の上端を上方の支柱1の下端に差し込んで組付ける。この場合の結合部分は図22に示すインロー部1aを利用して行うものである。前後二列のフレームX、Y間には横架材が架設されてフレームX、Yを補強すると共に各横架材間に足場板5の端部を引掛けて足場板5を組付けている。前後二列のフレームX、Yの左端間及び右端間には上記の横架材と手摺部材50,50が架設されている。
【0016】
ところで、被建築物の周囲に枠組足場を組付ける場合、本発明の場合には最初に足場板5の巾寸法を決め、この寸法に合せた足場板5を被建築物のコーナーにこの足場板5の寸法に合せた枠組フレーム3A’、3A’を介して設置し、次いでこの枠組フレーム3A’、3A’に他の枠組フレーム3A、3Aを横方向に連続させて平面で見てL字状の足場を構成させる。その結果、枠組足場全体はL字状に組付けられることに伴って横荷重に対して強度アップが図れる。上記の場合、コーナーの足場板5の巾寸法に合せた枠組フレーム3A’は他の枠組フレーム3Aより図示のように横寸法が足場板5の巾寸法に適合したものを使用している。尚、枠組フレーム3Aを横方向に連続した時、被建築物の側面の巾に対応して途中で長さ調整が行われる。
【0017】
上記の枠組足場で注目する点は縦横に各枠組フレーム3A、3Aを多数組付けることで簡単にフレームX、Yを形成できることはもちろんであるが、下方の枠組フレーム3A、3Aを組付けてフレームX、Yを形成した後で更に上方に同じ単一の枠組フレーム3Aを一つ一つ組付けていく場合、下方の足場板5上に作業者が乗るが、この際必ず足場板5上には水平材P、2A1によって手摺が形成されることになり組付け作業を命綱なしで安全に行えるものである。更に枠組足場を完成した後には斜材Rが補強用ブレスの機能を発揮する。
【0018】
【0019】
図5(A)(B)(C)は図14に示す枠組フレーム3Cを利用し、この枠組フレーム3Cを一側足場として組付けた実施の形態を示す。
枠組フレーム3Cは図14に示すものが使用され、この枠組フレーム3C、3Cを縦方向と横方向に取付ている。縦方向には各上下の支柱1,1同志を結合し、横方向に隣接する枠組フレーム3C、3C同志は一方のフレーム2Cの外端金具13と他方の支柱1の上部フランジ7とを結合するものである。この場合、例えば、建築中の建物Yの外面が曲がっているような場合には、この外面に沿って足場用フレームZを組立てるに当って一方のフレーム2Cにおける金具13のフランジ7に対する取付角度を変える。形成された足場用フレームZには足場板125が連設される。この場合、フレーム2Cは手摺として使用されると共に斜め方向の補強用としてのブレスの機能を発揮する。
【0020】
図2、図3、図4は例えば図7に示す枠組フレーム3からなる枠体を利用して組付けたものである。
この枠組フレーム3は、図2、図7において左側の支柱1と、支柱1の上部と中間部に一体に設けたフランジ7,7からなる連結受具と、支柱1の上端に一体に起立させたインロー部1aと、支柱1の側部に一体に設けた手摺2又は2’からなる横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けたフランジ7,7からなる連結具と、同じく上記横材の端部に上記支柱1に対向する他の右側支柱1とで一体形成した門型支柱で単一の枠体を構成している。
そして、枠組フレーム3が横方向に前後二列複数起立して配設され、対向する前後の支柱1,1同志が横架材4で着脱自在に結合され、横方向に隣接する枠体が二本の水平材からなる中間の手摺2aで結合されている。
更に前後の枠組フレーム3、3間に長手方向に沿って一つ又は複数の足場板5が直列に配設され、当該各足場板5の両端部が引掛部6を介してこの端部に対応する横架材4に着脱自在に引掛けられている。各支柱1の上部と中間には連結受具たるフランジ7,7が設けられている。更に足場板5の両側には長手方向に沿って複数の巾木8が直列に起立し、各巾木8の端部は図示例にあっては上記フランジ7の孔に着脱自在に結合されている。
【0021】
前後の枠組フレーム3、3は対称位置に並べてもよく、又は一つづつずらして配列してのよい。前後の枠組フレーム3、3が一つづつずれた場合には、前側の枠組フレーム3に対して後側には手摺2aが対向することになる。この場合、前後の枠組フレーム3、3に於いて、前後の枠組フレーム3における右側支柱1と後側枠組フレーム3における左側支柱1との間に横架材が架設される。
【0022】
【0023】
図6は図2乃至図4に示す枠組足場の組立方法と実質的に同じ方法で組立てた枠組足場を示し、例えば、図15に示す枠組フレームを利用して組付けたものである。
この枠組フレームは、図6、図15において左側の支柱1と、支柱1の上部と中間部に一体に設けたフランジ7,7からなる連結受具と、支柱1の上端に一体に起立させたインロー部1aと、支柱1の側部に一体に設けた手摺2からなる横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた金具13,13からなる連結具と、同じく上記横材の端部に上記支柱1に対向する他の右側支柱1’とで一体形成した門型支柱で単一の枠体を構成している。
そして、図1の場合と同じく、単一の枠体を多数用意し、一方の左側枠体における連結具(フランジ7)に他方の枠体における連結受具(フランジ7)を結合して複数の枠体を横方向に順次結合して任意巾の面体を構成させ、上記面体の背面側に複数の横架材4bを水平に張出させ、横架材4b上には足場板5を面体に沿って架設させ、更に上記足場板5上で上記横材を手摺として利用しながら左右一対の支柱1,1’の各インロー部1aに他の上方の枠体の支柱1、1’の下端を挿入して上記面体上に他の上方の面体を上記順序で組付けるものである。
【0024】
図7乃至図8の枠体は二本平行に起立する支柱1,1と各支柱1,1の上部フランジ間に手摺2’、2’とからなり、上下いずれか又は両方のフランジ7,7に横材が着脱自在に結合されるようになっている。
【0025】
図9の枠体は上部フランジ7と支柱1の外面に横材たるU字状の水平材2,2eの基端を結合し、水平材2の上部外端に金具13を設けたものである。
【0026】
図10の枠体は上部フランジ7と支柱1の外面とに上下2本の水平材2a,2a及び中間に補強材2fを設け、中間のフランジ7に水平な巾木8を結合し、二本の水平材2,2と巾木8の外端を縦方向の支持桿2gで結合し、水平材2の外端に金具13を設けたものである。
【0027】
図11乃至図13の枠体は同一グループに属する枠体を示し、これらの枠体は基本的には全体が正面台形状又は長方形状を形成している点で共通している。
図11の枠体は正面台形状の枠組フレーム3Aを示す。
これらの枠組フレーム3Aの基本は支柱1と、支柱1の上部と中間部に一体に設けたフランジ7からなる連結受具と、支柱1の上端に一体に起立させたインロー部1aと、支柱1の側部に一体に設けた水平材P及び2A1からなる横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた金具13からなる連結具とで一体形成した単一の枠組フレーム3Aからなる枠体を構成している。
さらに、枠組フレーム3Aは支柱1と、水平材Pと縦材Qと斜材Rとからなるフレーム2Aとで正面台形状に形成している。
【0028】
図12の枠体は図11の枠体に加えて支柱1と縦材Qとの間に一本の補強用水平材2A2を架設したものである。
【0029】
図13の枠体は図11の枠体に加えて支柱1の上部とフレーム2Aの中間に補強用の斜材2A3を架設したものである。
【0030】
図14の枠体は枠体全体が直角三角形を形成している。即ち、この枠体は支柱1と支柱1の上部と中間とに設けたフランジ7,7と、上部フランジ7と支柱1の下部外面とに基端を結合した水平材2cと、水平材2cの外端に上部フランジ7に対応して設けた金具13とで構成している。
【0031】
図14の枠体は支柱1と各支柱1に横方向に向けて設けた手摺2と支持桿1’で構成され、支持桿1’に支柱1の上部と中間とに設けたフランジ7,7に対応して設けた金具13とで構成している。
【0032】
図15の枠体は二本の支柱1、1と、支柱1、1間に架設された二本の手摺2,2と、一方の支柱に設けた二つのフランジ7,7と、他方の支柱1の側部にフランジ7,7と対応して設けた金具13,13とからなるものである。
【0033】
図16の枠体は二本の支柱1、1を中間の二本の水平材Qで結合し、一方の支柱1に水平材と縦材とからなる横材たるフレーム2Fを設け、他方の支柱1にこのフレーム2Fと対応する同一形状の他のフレーム2Fを設け、一方のフレーム2Fの外端に金具13を設け、他方のフレーム2Fの外端に金具13に対応する水平板からなる金具13aを設けたものである。
【0034】
図17の枠体は支柱1の上部と中間とに設けたフランジ7,7と、支柱1の上下外面に基端を結合した横材たるV字状のフレーム2bと、フレーム2bの外端に設けられて中間のフランジに対応する連結具たる金具13とからなり、全体形状が正面から見て三角形又は二等辺三角形を構成しているものである。
【0035】
図18の枠体は図17の枠体に水平材L3を取付けたものである。
【0036】
図19の枠体は支柱1と、支柱1に対して横材たるV字状フレームを結合し、このV字状フレームと支柱とで正面から見て直角三角形を二段に構成しているものである。
【0037】
図20の枠体は図18の枠体に直角方向に横材を設けた構成としているものである。
【0038】
図21の枠体は図18の枠体に横材たるV字状フレームを支柱1を中心に対称に設けた構成としているものである。
【0039】
図22は支柱1の上部を示し、支柱1の上端に他の支柱に差し込む小径のインロー部1aを設けたものである。
【0040】
図23乃至図27はフランジの各実施の形態を示す。
図23(A)(B)に記すフランジ7は中央の円盤7aと、この円盤7aの外周に設けた環状のフック7bとからなり、中央の孔を介して支柱1に挿入して固定するものである。
【0041】
図24(A)(B)に記すフランジ7は円盤7aと、この円盤7aに円周方向に沿って設けた8つの係止孔cとで構成されている。
【0042】
図25(A)(B)に記すフランジ7は本体7dと、本体7dに90度づらして四方向に設けた耳片7e、7eと、各耳片7eに形成した係止孔7gとで構成されている。
【0043】
図26に示すフランジ7は支柱1の外周と90度づらして四方向に設けた断面U字状のソケット7f、7fとからなり、ソケット7fの基端は溶接Wで結合されている。
【0044】
図27に示すフランジ7は支柱1の外周に固定した上下二つの支持環123,123間に挟持されながら回転できるようになっており、これによりフランジ7に結合した横材も任意の方向に回転できるようになっている。
【0045】
図28は補助用の支柱1Aを示し、支柱1Aの中間と上部とにフランジ7,7が設けられ、例えば図5に示す枠組足場に於いて端部に起立して使用するものである。
【0046】
図29は補強用の支柱1Aを示し、支柱1Aの側面に複数の金具13を取付け、この金具13を介して枠体の支柱1に沿わせて結合するものである。
【0047】
図30、図31は横材たる横架材又は補強材として利用されるものである。
図30の横架材はパイプ60とパイプ60の両端に設けた金具13とからなる固定式のもので、金具13,13は支柱のフランジ7に着脱自在に結合される。図31の横架材はアウターチューブとインナーチューブとからなる伸縮自在なパイプ60Aで構成され、両端に金具13,13が設けられている。
【0048】
図32乃至図35は例えば図6に示す枠組足場や支保工における支柱1,1間に架設されるπ型の支柱結合用の補助材を示す。
図32の補助材は水平なパイプ61とパイプ61の両端に設けた金具13,13と、パイプ61の端部に垂設した二本の支持脚62,62と、各支持脚62,62の下端側部に設けた金具13とからなるものである。この補助材は隣接する枠体における支柱1,1間に配設され、上下の各金具13,13をそれぞれ支柱1,1に結合するものである。
【0049】
同じく図33に示す補助材は実質的に図32の補助材と同じであるが、各支持脚62,62の上部基端が回転自在及び着脱自在に結合されるようになっているものである。
【0050】
同じく図34に示す補助材は、図33に示す補助材を改変したもので、これは支持脚62を長くし、この支持脚62の中間にもう一つの金具13を設け、更に支持脚62,62の上端をピン等を介してパイプ61の下端に着脱自在に取付けたものである。
【0051】
同じく図35に示す補助材は、図34に示す補助材を改変したもので、パイプ61をトラス状にしたものである。
【0052】
図36に示す補助材は、強度のある支保梁を兼ねた水平材たるビーム63と、ビーム63の端部に二段に設けた金具13,13と、インロー部1aをビーム上に選択的に取付けられるようにしたものである。この場合、ビーム63の下方には大きな空間が形成でき、この空間を利用して作業者や車両等が通過できる。
【0053】
図37は横材たる横架材や補強材の他の実施の形態を示す。これは二本以上の水平又は斜材2H、2Hと水平又は斜材2Hの基端にヒンジ結合された金具13と、同じく他端にそれぞれ設けた金具13,13とで構成されたもので、支柱1に水平にも斜め方向にも結合できるようになっている。
【0054】
図38は手摺50を示し、これは水平U字状の補強材と水平材の両端に設けた金具13とで構成されている。
【0055】
図39は他の手摺50を示し、これは三本の水平材と各水平材の両端部を結合する二本の縦材と、上下の水平材の両端に設けた四つの金具13、13とからなる。
【0056】
図40は連結金具として補助的に使用されるもので、隣接する支柱1,1同志を結合する場合に使用する。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0058】
1 各請求項に係わる枠体の組立方法の発明によれば、 支柱と、支柱の上部と中間部に一体に設けた連結受具と、支柱の上端に一体に起立させたインロー部と、支柱の側部に一体に設けた横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた連結具とで一体形成した単一の枠体を多数用意し、一方の枠体における連結具に他方の枠体における連結受具を結合して複数の枠体を横方向に順次結合して任意巾の面体を構成させ、更に足場板上で上記横材を手摺として利用しながら上記インロー部に他の上方の枠体の支柱の下端を挿入して上記面体上に他の上方の面体を上記順序で組付けるようにしているから、多数の単一の一体な枠体は一度に縦方向、横方向に組付けでき、簡単且つスピーディに枠組足場を組付けできる。
従って枠組足場の組立に必要な部材を多数用意する必要が無く、汎用性、組付性にすぐれている。
【0059】
2 支柱と、支柱に設けた連結受具と、横材と、横材に設けた連結具と支柱同志を連結する小径のインロー部とを備えているから、これら同一部材のみで面体を構成でき、一側足場、二側足場と専用部材を必要とすることなく、組付できる。
【0060】
3 請求項2における二側足場に於いては、任意巾の横架材を選択して架設するだけで、従来の建枠の巾ごとの機材保有が無くなり、機材毎の管理、保管場所の制約もうけず、経済性にすぐれている。
【0061】
4 各請求項の発明によれば、枠体を縦横に連結した時、横方向に配設した支柱間には必ず横材が介在することになり、足場上で上方の枠体を組付ける時、この横材を手摺として利用できるから手摺先行の手順で作業でき、安全な環境で高所作業ができると共に、親綱及び安全帯の使用頻度が減り、作業姿勢及び移動が自然体でできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る枠組足場の一部切欠き斜視図である。
【図2】 本発明の他の一実施の形態に係る枠組足場の分解斜視図である。
【図3】 本発明の他の一実施の形態に係る枠体を利用して組付けた枠組足場における枠体の配列状態を示す分解斜視図である。
【図4】 本発明の他の一実施の形態に係る枠体を利用して組付けた枠組足場における枠体の配列状態を示す分解斜視図である。
【図5】 (A)(B)(C)は本発明の他の実施の形態に係る枠体を利用して組付けた枠組足場の平面図と正面図と側面図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態に係る枠体を利用して組付けた枠組足場の斜視図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図9】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図10】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図11】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図12】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図13】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図14】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図15】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の斜視図である。
【図16】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図17】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図18】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図19】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図20】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の斜視図である。
【図21】 本発明の他の実施の形態に係る枠体の正面図である。
【図22】 本発明の他の実施の形態に係る支柱の上端部の拡大正面図である。
【図23】 (A)(B)は本発明の実施の形態に係る連結受具たるフランジ体の平面図と縦断正面図である。
【図24】 (A)(B)は本発明の他の実施の形態に係る連結受具たるフランジ体の平面図と縦断正面図である。
【図25】 (A)(B)は本発明の他の実施の形態に係る連結受具たるフランジ体の平面図と縦断正面図である。
【図26】 本発明の他の実施の形態に係る連結受具たるフランジ体の斜視図である。
【図27】 本発明の他の実施の形態に係る連結受具たるフランジ体の側面図である。
【図28】 本発明の他の実施の形態に係る枠組足場の端部に起立する補助支柱の正面図である。
【図29】 本発明の他の実施の形態に係る枠組足場の端部に起立する補助支柱の斜視図である。
【図30】 本発明の他の実施の形態に係る横材たる水平材の斜視図である。
【図31】本発明の他の実施の形態に係る横材たる水平材の斜視図である。
【図32】 本発明の他の実施の形態に係る枠体間に架設される補強用フレームの斜視図である。
【図33】 本発明の他の実施の形態に係る枠体間に架設される補強用フレームの斜視図である。
【図34】 本発明の他の実施の形態に係る枠体間に架設される補強用フレームの斜視図である。
【図35】 本発明の他の実施の形態に係る枠体間に架設される補強用フレームの正面図である。
【図36】 本発明の他の実施の形態に係る枠体間に架設される補強用フレームの斜視図である。
【図37】 本発明の他の実施の形態に係る枠体間に架設される補強用フレームの正面図である。
【図38】 本発明の他の実施の形態に係る枠組足場の端部に取付けられる手摺の斜視図である。
【図39】 本発明の他の実施の形態に係る枠組足場の端部に取付けられる手摺の斜視図である。
【図40】 本発明の一実施の形態に係る連結具の斜視図である。
【符号の説明】
1 支柱
1a インロー部
2 横材たる手摺
5 足場板
7 フランジ
Claims (3)
- 支柱と、支柱の上部と中間部に一体に設けた連結受具と、支柱の上端に一体に起立させたインロー部と、支柱の側部に一体に設けた横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた連結具とで一体形成した単一の枠体を多数用意し、一方の枠体における連結具に他方の枠体における連結受具を結合して複数の枠体を横方向に順次結合して任意巾の面体を構成させ、上記面体の背面側に複数の横架材を水平に張出させ、横架材上には足場板を面体に沿って架設させ、更に上記足場板上で上記横材を手摺として利用しながら上記インロー部に他の上方の枠体の支柱の下端を挿入して上記面体上に他の上方の面体を上記順序で組付けることを特徴とする枠組足場の組付方法。
- 支柱と、支柱の上部と中間部に一体に設けた連結受具と、支柱の上端に一体に起立させたインロー部と、支柱の側部に一体に設けた横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた連結具とで一体形成した単一の枠体を多数用意し、一方の枠体における連結具に他方の枠体における連結受具を結合して複数の枠体を横方向に順次結合して任意巾の面体を構成させ、上記面体を前後二列平行に配置すると共に各面体同志を複数の横架材で結合させ、横架材上には足場板を各面体に沿って架設させ、更に上記足場板上で上記横材を手摺として利用しながら上記インロー部に他の上方の枠体の支柱の下端を挿入して上記面体上に他の上方の面体を上記順序で組付けることを特徴とする枠組足場の組付方法。
- 支柱と、支柱の上部と中間部に一体に設けた連結受具と、支柱の上端に一体に起立させたインロー部と、支柱の側部に一体に設けた横材と、横材の端部に上記連結受具の位置に対応にして一体に設けた連結具と、同じく上記横材の端部に上記支柱に対向する他の支柱とで一体形成した門型支柱で単一の枠体を構成している請求項1又は2に記載の枠組足場の組付方法。
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