JP4047454B2 - 文字認識装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複数の企業から金融機関に対して提出される振込依頼票等のように、書式が統一されていない多種多様の帳票の読取りを行う文字認識装置(以下、「OCR」という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2(a),(b)は、帳票のレイアウト例を示す図である。
この図では、例えば、複数の企業から金融機関に対して提出される振込依頼票等のように、表示されている項目名はほぼ決まっているが、書式が統一されていない帳票1,2が示されている。図2(a)の帳票1では、項目名(例えば、「振込先」)が表示された項目欄1aの右側に隣接して記入事項(例えば、「○×銀行」)が記入された記入欄1bが設けられている。項目欄1aの下方には、項目名(例えば、「氏名」)が表示された項目欄1cが設けられ、この項目欄1cの右側に隣接して記入事項(例えば、「○山□夫」)が記入された記入欄1dが設けられている。図2(b)の帳票2では、項目名(例えば、「氏名」)が表示された項目欄2aの右側に隣接して記入事項(例えば、「○山□夫」)が記入された記入欄2bが設けられている。項目欄2aの左下方には、項目名(例えば、「振込先」)が表示された項目欄2cが設けられ、この項目欄2cの右側に隣接して記入事項(例えば、「○×銀行」)が記入された記入欄2dが設けられている。
【0003】
従来のOCRでは、図2(a)中の帳票1の画像が画像入力部に取込まれた場合、認識部でこの画像中の項目欄1a及び記入欄1bが切出されて項目名に対応した記入事項の認識が行われる。この認識結果は、画像と共に表示部で表示される。この表示部では、画像中の記入事項の例えば下方に隣接して認識結果が表示される。表示された認識結果中には、修正処理の対象になる文字の位置にカーソルが表示される。オペレータは、画像中の文字と認識結果中の文字とをそれぞれ照合し、不一致の場合には入力部を操作してカーソルを不一致の文字の位置に移動させ、修正信号を入力する。修正信号が入力されたとき、不一致の文字を入力画像中の文字に一致させるように制御部で修正処理が行われる。
又、図2(b)中の帳票2の画像が画像入力部に取込まれた場合も、上記と同様の処理が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のOCRでは、図2のような書式が統一されていない帳票1,2に対する認識結果を表示部で表示する場合、この認識結果のレイアウトも帳票1,2のレイアウトに応じてまちまちなものになる。そのため、オペレータが表示画像中の文字と認識結果中の文字とを照合して修正及び確認作業を行う場合、オペレータに掛かる負担が多くなり、作業の効率が低下するという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの請求項1に係る発明は、OCRにおいて、画像入力手段と、第1の記憶手段と、認識手段と、第2の記憶手段と、項目一覧表示部と、帳票画像表示部と、認識結果表示部と、選択入力手段と、修正入力手段と、制御手段とを備えている。
前記画像入力手段では、予め定められた項目名が任意の位置に表示された1つ又は複数の項目欄を有し、且つ該各項目欄に対応してそれぞれ設けられて該項目名に対応した記入事項が記入された記入欄を有する帳票の入力画像データを取込む。前記第1の記憶手段では、前記各項目欄に表示された前記項目名を予め記憶する。前記認識手段では、前記画像入力手段で取込まれた前記入力画像データから前記項目欄及び前記記入欄を切出し、前記第1の記憶手段に記憶されている前記項目名が表示された前記項目欄に対応して設けられた前記記入欄の記入事項を認識して認識結果を生成する。前記第2の記憶手段では、位置情報及び前記認識結果を記憶する。
前記項目一覧表示部では、前記第1の記憶手段に記憶されている前記項目名を表示画面に一覧表示する。前記帳票画像表示部では、前記画像入力手段で取込まれた前記入力画像データを前記表示画面に表示する。前記認識結果表示部では、前記認識結果のうち1つの項目について前記表示画面に表示する。前記選択入力手段では、前記項目一覧表示部で表示された項目名一覧中の前記項目名を選択するための選択信号を、オペレータの操作に基づいて入力する。前記修正入力手段では、前記帳票画像表示部で表示された前記入力画像データ中の前記記入欄の記入事項と前記認識結果表示部で表示された前記認識結果とが不一致の場合、オペレータの操作に基づいて修正信号を入力する。
更に、前記制御手段では、前記第1の記憶手段に記憶されている前記予め定められた項目名のうち前記認識手段で生成された前記認識結果に存在するもののみを前記項目一覧表示部に表示させ、前記第1又は第2の選択信号が入力されたとき、前記帳票画像表示部で表示された前記入力画像データのうちの前記第1又は第2の選択信号に対応する前記項目欄中の項目名及び前記記入欄中の記入事項を前記位置情報に基づいて強調表示(即ち、際立たせて表示)すると共に、該記入欄に記入された記入事項に対する前記認識結果を前記認識結果表示部に表示させ、前記修正信号が入力されたとき、前記認識結果表示部で表示された前記認識結果を前記記入欄中の記入事項に一致させる修正処理を行う構成になっている。
【0006】
請求項1に係る発明では、前記のような構成を採用したことにより、認識動作では、先ず、画像入力手段で或る書式の帳票の画像が読込まれ、入力画像データに変換されて認識手段に送出される。認識手段では、帳票の項目欄及び記入欄が切出される。そして、第1の記憶手段に記憶されている項目名が表示された項目欄に対応して設けられた記入欄の記入事項が認識され、認識結果及び位置情報が生成される。認識結果及び位置情報は、第2の記憶手段に記憶される。第1の記憶手段に記憶されている項目名は、制御手段によって項目一覧表示部に送出されて表示される。特に、項目一覧には、認識結果に存在する項目のみが表示され、修正及び確認作業に不要な情報は表示されない。
入力画像データは、制御手段によって帳票画像表示部に送出されて表示される。認識結果は、制御手段によって認識結果表示部に送出されて表示される。オペレータは、選択入力手段から選択信号を入力して項目一覧表示部に表示されている項目を選択する。帳票画像表示部では、位置情報に基づき、オペレータが選択した項目に該当する項目欄及び記入欄がオペレータに分かるように強調表示される。認識結果表示部には、対応する項目名と認識結果とが表示される。他の書式の帳票を読取る場合も、同様の処理及び表示が行われる。
【0007】
修正処理動作では、帳票画像表示部で表示された記入欄中の文字と認識結果表示部で表示された認識結果とが不一致の場合、オペレータは、修正入力手段を操作することにより、修正信号を入力する。修正信号が入力されたとき、認識結果表示部で表示された認識結果は、制御手段によって記入欄中の記入事項に一致させる修正処理が行われる。他の書式の帳票に対しても、同様の処理及び表示が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態を示すOCRの構成図である。
このOCRは、画像入力手段11を備えている。画像入力手段11は、例えば、電荷結合素子(CCD)センサやアナログ/ディジタル変換回路等からなる光電変換部を有し、例えば、図2(a),(b)に示す帳票1又は2に光を照射して走査し、その反射光を電気信号の入力画像データS11に変換して出力する機能を有している。画像入力手段11の出力側には認識手段12が接続され、該認識手段12には帳票1,2の項目欄1a,1c,2a,2cに表示された項目名(例えば、「振込先」、「氏名」等)を記憶データS13として予め記憶する第1の記憶手段(例えば、メモリ)13が接続されている。認識手段12は、入力画像データS11から項目欄1a,1c,2a,2c及び記入欄1b,1d,2b,2dを切出し、記憶データS13の項目名が表示された項目欄に対応して設けられた記入欄の記入事項を認識して認識結果S12aを生成すると共に、該項目欄1a,1c,2a,2c及び記入欄1b,1d,2b,2dの帳票1,2上における位置を表す位置情報S12bを生成する機能を有している。
【0013】
認識手段12の出力側には、判定手段14、第2の記憶手段(例えば、メモリ)15、及び制御手段16が接続されている。判定手段14は、認識結果S12aに対してエラーを判定してエラー情報S14を生成する機能を有している。メモリ15は、認識結果S12a、位置情報S12b及びエラー情報S14を記憶するものである。制御手段16は、文字認識プログラムに従ってこのOCR全体を制御する機能を有している。制御手段16には、オペレータの操作に基づいて選択信号S17aを入力する選択入力手段及び修正信号S17bを入力する修正入力手段(例えば、キーボード)17が接続されている。制御手段16の出力側には、画面を表示するモニタ18が接続されている。モニタ18の表示画面は、記憶データS13を第1の位置に表示する項目一覧表示部(例えば、項目一覧表示ウィンドウ)18aと、入力画像データS11を第2の位置に表示する帳票画像表示部(例えば、画像表示ウィンドウ)18bと、認識結果S12aを第3の位置に表示する認識結果表示部(例えば、認識結果表示ウィンドウ)18cとで構成されている。
【0014】
図3は、図1中のモニタ18における表示画面の例を示す図である。この図を参照しつつ、図1のOCRにおける認識動作(1)、及び修正処理動作(2)を説明する。
(1) 認識動作
認識動作では、先ず、画像入力手段11で帳票2に光が照射され、その反射光から帳票2の画像が読込まれ、入力画像データS11に変換されて認識手段12に送出される。認識手段12では、例えば、入力画像データS11の縦方向及び横方向の画素数のヒストグラムが算出され、このヒストグラムが予め設定された閾値以上になった場合に帳票2の項目欄2a,2c及び記入欄2b,2dが切出される。そして、記憶データS13の項目名が表示された項目欄に対応して設けられた記入欄の記入事項が、文字認識プログラムに基づいて認識され、認識結果S12a及び位置情報S12bが生成される。認識結果S12aは、判定手段14へ送出されて例えば文字の標準パターンとの類似度が計算され、この類似度が所定値よりも低い場合にはエラーとして判定されてエラー情報S14が生成される。認識結果S12a、位置情報S12b及びエラー情報S14は、メモリ15に記憶される。
【0015】
入力画像データS11、記憶データS13、認識結果S12a、位置情報S12b及びエラー情報S14は、制御手段16によってモニタ18へ送出される。そして、記憶データS13は項目一覧表示ウィンドウ18aに表示され、入力画像データS11が画像表示ウィンドウ18bに表示される。認識結果S12aは、認識結果表示ウィンドウ18cに表示される。
オペレータは、キーボード17を操作することにより、項目一覧表示ウィンドウ18a中の参照したい項目の位置にカーソルCを表示し、選択信号S17aを入力して項目を選択する。画像表示ウィンドウ18bでは、位置情報S12bに基づき、オペレータが選択した項目に該当する項目欄2c及び記入欄2dがオペレータに分かるように強調表示される。この場合、例えば、明度を強くする、カラーパレット等の色変換手段を用いて色相を変化させる、或いは反転表示する等の方法が用いられる。認識結果表示ウィンドウ18cには、対応する項目名と認識結果とが表示される。
【0016】
一方、オペレータは、キーボード17を操作することにより、画像表示ウィンドウ18b中の参照したい項目欄及び記入欄の位置にカーソルCを表示し、選択信号を入力して項目欄及び記入欄を選択することもできる。項目一覧表示ウィンドウ18aでは、オペレータが選択した項目が強調表示される。認識結果表示ウィンドウ18cには、対応する項目名と認識結果とが表示される。
帳票1を読取る場合も、同様の処理及び表示が行われる。
【0017】
(2) 修正処理動作
画像表示ウィンドウ18bで表示された記入欄2d中の文字と認識結果表示ウィンドウ18cで表示された認識結果とが不一致の場合、オペレータは、キーボード17を操作することにより、修正信号S17bを入力する。修正信号S17bが入力されたとき、認識結果表示ウィンドウ18cで表示された認識結果は、制御手段16によって記入欄2d中の文字に一致させる修正処理が行われる。帳票1に対しても、同様の処理及び表示が行われる。
以上のように、この第1の実施形態では、記憶データS13を項目一覧表示ウィンドウ18aに一覧表示し、オペレータがこの記憶データS13の中から項目を選択できるようにしたので、項目欄及び記入欄のレイアウトがまちまちの帳票1,2であっても、同一の手順で認識結果に対する修正及び確認作業を行うことができる。更に、オペレータが画像表示ウィンドウ18b中の項目欄及び記入欄を選択できるようにしたので、より簡単な手順で認識結果に対する修正及び確認作業を行うことができる。
【0018】
第2の実施形態
図4は、本発明の第2の実施形態を示す図1における項目一覧表示ウィンドウ18aの構成図である。
この項目一覧表示ウィンドウ18aには、記憶データS13に含まれる項目名が一覧表示されている。これらの項目名は、例えばカラーパレット等の色変換手段により、エラー情報S14の内容に応じて異なる色相で表示されるようになっている。
【0019】
本実施形態のOCRにおいて、項目一覧表示ウィンドウ18aに表示されている各項目は、これらの項目に対応した記入事項の認識結果S12aに対するエラー情報S14の内容に応じて異なる色相で表示される。例えば、エラー情報S14が正常を示す場合は「黒」、エラーを示す場合は「ピンク」、文字認識に失敗したことを示す場合は「赤」で表示される。オペレータは、これらの項目の色相に基づいてエラー情報S14の内容を把握して修正及び確認作業を行う。
以上のように、この第2の実施形態では、項目一覧表示ウィンドウ18aに表示されている各項目を、エラー情報S14の内容に応じて異なる色相で表示するようにしたので、認識結果を表示する前にオペレータがエラー情報S14の内容を確認することができる。そのため、オペレータに対して注意を喚起することができ、確認時にエラーを見逃す等のミスを低減することができる。
【0020】
第3の実施形態
図5は、本発明の第3の実施形態を示す図1における項目一覧表示ウィンドウ18aの構成図である。
この項目一覧表示ウィンドウ18aには、記憶データS13に含まれる項目名が一覧表示され、これらの項目名に隣接してエラー情報S14の内容を表す文字データが表示されるようになっている。
【0021】
本実施形態のOCRにおいて、項目一覧表示ウィンドウ18aに表示されている各項目には、これらの項目に対応した記入事項の認識結果S12aに対するエラー情報S14の内容を表す文字データが同時に表示される。オペレータは、これらの文字データに基づいてエラー情報S14の内容を把握して修正及び確認作業を行う。
以上のように、この第3の実施形態では、項目一覧表示ウィンドウ18aに表示されている各項目と、エラー情報S14の内容を表す文字データとを同時に表示するようにしたので、モニタ18がモノクロ(白黒)の液晶等で構成されている場合でも、認識結果を表示する前にオペレータがエラー情報S14の内容を確認することができる。そのため、オペレータに対して注意を喚起することができ、確認時にエラーを見逃す等のミスを低減することができる。
【0022】
第4の実施形態
図6は、本発明の第4の実施形態を示す帳票のレイアウト例を示す図であり、従来の図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この帳票1Aでは、項目名(例えば、「氏名」)が表示された項目欄1cが設けられ、この項目欄1cの右側に隣接して記入事項(例えば、「○山□夫」)が記入された記入欄1dが設けられている。
本実施形態のOCRでは、図1中の制御手段16に代えて、図示しない異なる構成の制御手段16Aが設けられている。この制御手段16Aは、記憶データS13に含まれる項目名のうちの認識手段12で生成された認識結果S12に対応するもののみを項目一覧表示ウィンドウ18aに送出する構成になっている。
【0023】
図7は、図6に対する項目一覧表示ウィンドウ18aの構成図である。
本実施形態のOCRにおいて、図6の帳票1Aの画像が読込まれた場合、記憶データS13に含まれる項目名には「氏名」及び「振込先」があるが、この帳票1A上に存在する項目は「氏名」のみであるため、認識手段12は「氏名」を認識することはできるが、「振込先」を認識することができない。従って、メモリ15には、「振込先」に対する認識結果S12が存在しないことを意味する情報か、或いは「振込先」が帳票上に存在しないことを意味するエラー情報S14が記憶される。そして、図7に示すように、項目一覧表示ウィンドウ18aには、記憶データS13に含まれる項目名の中から「振込先」を除いた項目、即ち「氏名」のみが表示される。又、記憶データS13に含まれる項目名に、例えば、「氏名」や「お名前」のような同義の複数の単語がある場合でも、項目一覧表示ウィンドウ18aには「氏名」のみが表示される。オペレータは、この表示された「氏名」に基づいて修正及び確認作業を行う。
【0024】
以上のように、この第4の実施形態では、項目一覧表示ウィンドウ18aには、記憶データS13に含まれる項目名のうちの認識手段12で生成された認識結果S12に対応するもののみを表示するようにしたので、記憶データS13に含まれる項目名のうちの不要なものがマスク(隠蔽)される。そのため、多種多様な帳票1,2に対応できると共に、修正及び確認作業におけるオペレータの負荷を低減できる。
【0025】
尚、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次の(a)〜(d)ようなものがある。
(a) 項目一覧表示ウィンドウ18a、画像表示ウィンドウ18b及び認識結果表示ウィンドウ18cは、モニタ18の表示画面上でそれぞれ独立したウィンドウになっているが、1つのウィンドウや表示画面を3つの領域に区切ってそれぞれ表示してもよい。
(b) 認識結果表示ウィンドウ18cには、最低限必要な項目として項目名と認識結果を表示しているが、例えばエラー情報等、メモリ15に含まれる他のデータを表示したり、エラー情報の内容に応じて表示の色相を変更してもよい。
【0026】
(c) 項目一覧表示ウィンドウ18a及び認識結果表示ウィンドウ18cには、エラー情報に限らず、例えば「右詰め表示」や「左詰め表示」等、正常処理を含む認識処理の種々の結果を表示してもよい。
(d) 第3の実施形態における図5中のエラー情報S14の内容を表す文字データは、このエラー情報S14の内容を表す記号で表示してもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1に係る発明によれば、項目一覧には認識結果に存在する項目のみを表示し、一覧中の項目名の選択により、イメージ表示エリアの対応箇所を強調表示すると共に、対応する認識結果を表示する構成にしたので、確認すべき項目が項目一覧に表示され、オペレータが認識結果を確認するために項目を選択する場合に、どのようなレイアウトの帳票であっても項目一覧のみ探せばよく、同一の手順で修正及び確認作業を行うことができる。つまり、項目一覧には、帳票上に存在しない項目、即ち認識結果が存在しない項目名は表示されないので、オペレータは認識結果が存在しない項目を選択してしまう等の不要な操作を行わなくて済むようになり、修正及び確認作業におけるオペレータの負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のOCRの構成図である。
【図2】帳票のレイアウト例を示す図である。
【図3】図1における表示画面例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の項目一覧表示ウィンドウの構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の項目一覧表示ウィンドウの構成図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の帳票のレイアウト例を示す図である。
【図7】図6に対する項目一覧表示ウィンドウ18aの構成図である。
【符号の説明】
1,2 帳票
1a,1c,2a,2c 項目欄
1b,1d,2b,2d 記入欄
11 画像入力手段
12 認識手段
13,15 メモリ
14 判定手段
16,16A 制御手段
17 キーボード
18 モニタ
18a 項目一覧表示ウィンドウ
18b 画像表示ウィンドウ
18c 認識結果表示ウィンドウ
Claims (1)
- 予め定められた項目名が任意の位置に表示された1つ又は複数の項目欄を有し、且つ該各項目欄に対応してそれぞれ設けられて該項目名に対応した記入事項が記入された記入欄を有する帳票の入力画像データを取込む画像入力手段と、
前記各項目欄に表示された前記項目名を予め記憶する第1の記憶手段と、
前記画像入力手段で取込まれた前記入力画像データから前記項目欄及び前記記入欄を切出し、前記第1の記憶手段に記憶されている前記項目名が表示された前記項目欄に対応して設けられた前記記入欄の記入事項を認識して認識結果を生成する認識手段と、
位置情報及び前記認識結果を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている前記項目名を表示画面に一覧表示する項目一覧表示部と、
前記画像入力手段で取込まれた前記入力画像データを前記表示画面に表示する帳票画像表示部と、
前記認識結果のうち1つの項目について前記表示画面に表示する認識結果表示部と、
前記項目一覧表示部で表示された前記項目名のうちの1つを選択するための第1の選択信号、又は前記帳票画像表示部で表示された前記入力画像データ中の前記項目欄及び前記記入欄を選択するための第2の選択信号を、オペレータの操作に基づいて入力する選択入力手段と、
前記帳票画像表示部で表示された前記入力画像データ中の前記記入欄の記入事項と前記認識結果表示部で表示された前記認識結果とが不一致の場合、オペレータの操作に基づいて修正信号を入力する修正入力手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている前記予め定められた項目名のうち前記認識手段で生成された前記認識結果に存在するもののみを前記項目一覧表示部に表示させ、前記第1又は第2の選択信号が入力されたとき、前記帳票画像表示部で表示された前記入力画像データのうちの前記第1又は第2の選択信号に対応する前記項目欄中の項目名及び前記記入欄中の記入事項を前記位置情報に基づいて強調表示すると共に、該記入欄に記入された記入事項に対する前記認識結果を前記認識結果表示部に表示させ、前記修正信号が入力されたとき、前記認識結果表示部で表示された前記認識結果を前記記入欄中の記入事項に一致させる修正処理を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする文字認識装置。
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