JPH10320488A - データエントリ方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、帳票の種類を帳票ＩＤにより特定し
自動的に認識処理するデータエントリシステムにおい
て、帳票ＩＤを検出できない非定型帳票を定型帳票と混
在でデータ取得処理することと、帳票ＩＤが認識不可と
なった定型帳票の処理を自動的に続行できるデータエン
トリ方法及び装置を提供することにある。 【解決手段】帳票の種類を帳票ＩＤにより特定し自動的
に認識処理するデータエントリシステムにおいて、帳票
ＩＤを検出しない場合（ステップ１０２）、及び帳票Ｉ
Ｄが認識不可な場合（ステップ１０４）は、取り扱い帳
票の最大サイズで帳票画像を取得することにより（ステ
ップ１０８）、処理を自動的に続行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、帳票を自動的に認
識処理するデータエントリシステムにおけるデータエン
トリ方法及び装置に関し、特に帳票の画像データを紙に
出力することなく、直接認識処理し、認識結果を画面に
表示してオペレータが確認／修正することに用いて好適
なデータエントリ方法及び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】銀行や商店では、振込伝票や注文伝票な
どの帳票を使用して振込や商品注文などの取引が行われ
ている。これらの取引においては大量に扱う定型帳票に
ついては、帳票の手書き文字や活字を認識させるため
に、画像取得及び認識処理のため帳票読み取りフォーマ
ットをあらかじめ登録しておき、帳票を定型化すること
により自動的に帳票データ取得処理が行われる。一方、
少量多種類で扱う非定型帳票については、全ての帳票に
ついて帳票読み取りフォーマットを登録することは実質
できないため、帳票全体画像を取得しておくことで、帳
票データとして取り扱われる。ただし、認識処理はでき
ないため、非定型帳票の帳票データ取得処理はオペレー
タが画面に表示された帳票画像を見てデータ入力を行
う。

【０００３】ここで帳票データ取得処理とは、例えば帳
票を装置内に取込む動作、認識するためのエリアを特定
し画像データとして切り出す処理、切り出した画像デー
タを文字データに変換する処理、オペレータが画面で確
認するための表示用帳票画像を取得する処理、帳票の排
出動作などを自動的に行うことである。

【０００４】これらの帳票データ取得処理を複数帳票が
混在する中で行うための従来の方式としては、帳票読み
取りフォーマットを帳票毎に帳票を特定するための帳票
ＩＤと関連づけ登録しておき、帳票には帳票ＩＤを付加
しておくことにより装置に帳票を特定させ処理を行うも
のがある。しかしこの技術では、帳票ＩＤのない非定
型帳票を定型帳票と混在で処理して、帳票ＩＤを検出で
きない場合や、帳票ＩＤを検出しても認識できない場
合については考慮されていない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、帳票
ＩＤを検出できない場合や、帳票ＩＤを認識できない場
合についての配慮がなされておらず、次のような問題点
がある。

【０００６】すなわち、非定型帳票については定型帳票
との混在での処理はできないこと、また、帳票ＩＤを認
識できない帳票については継続した処理ができない。こ
のためオペレータが、これらの帳票ＩＤを特定できない
帳票を別に分けた上で全体画像取得指定をして帳票デー
タ取得処理をする必要があった。

【０００７】本発明の目的は、帳票ＩＤを検出できない
非定型帳票は、自動的に帳票の全体画像を取得し処理を
続行することにより、非定型帳票と定型帳票との混在で
の帳票データ取得処理のできるデータエントリ方法及び
装置を提供することにある。

【０００８】本発明の他の目的は、帳票ＩＤを認識でき
ない定型帳票は、自動的に帳票の全体画像を取得するこ
とにより処理を続行できるデータエントリ方法及び装置
を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、次のようにすれば良い。

【００１０】データエントリ装置は帳票ＩＤを認識し、
帳票ＩＤに対応づけてあらかじめ登録された帳票読み取
りフォーマットに従い、帳票の画像取得及び認識処理を
行っている。

【００１１】よって非定型帳票の場合は、帳票ＩＤを検
出しない場合に対応づけて、帳票の全体画像を取得でき
るように、データエントリ処理で扱う非定型帳票の最大
サイズで画像取得を行う読み取りフォーマットを登録す
ることにより、定型帳票と非定型帳票の混在でのデータ
取得処理が可能となる。

【００１２】また、帳票ＩＤを認識できない場合も、非
定型帳票の場合と同様にデータエントリ処理で扱う非定
型帳票の最大サイズで画像取得を行う読み取りフォーマ
ットを登録することにより、処理の続行が可能となる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。

【００１４】図１は、本発明を金融機関の為替帳票のデ
ータエントリシステムに適用した場合の処理手順の実施
の形態を示すフローチャートである。

【００１５】図２は本システムで使用する帳票例を示
し、定型帳票１は、本システムで使用する帳票ＩＤを記
入項目の上部に付加した例として示す。非定型帳票２
は、帳票ＩＤの付加されていない非定型帳票の例として
示す。

【００１６】図３は本システムの構成例であり、送信側
は営業店３０の読取装置１０、受信側は集中センタ４０
の修正端末２０からなる。読取装置１０におけるイメー
ジリーダ１１は帳票イメージデータを読み込み、認識フ
ィールドを切出すためのものである。認識機構１２は帳
票イメージデータの認識を行うものである。

【００１７】表示部１３は例えばＣＲＴディスプレイや
液晶式表示器であり、読み取った帳票画像を目視確認し
たり、エラーや障害情報を必要に応じて表示させるため
のものである。キーボード１７は、オペレータによって
帳票データ読取り処理開始入力や、データ送信を行うた
めのキー入力をおこなうためのものであり、タッチパネ
ルや、専用入力キーであってもよい。通信装置１８は帳
票画像（イメージデータ）と認識結果（コードデータ）
の送信や、集中センタからの情報の受信のためのもので
ある。記憶装置１４は、読取りフォーマット１５、画像
データ１６及び、認識結果１６ａの記憶エリアが設けら
れている。制御装置１９は、これらの機器からのデータ
の取り出し、記憶及びこれらの機器の動作制御をつかさ
どり、内部に格納されたプログラムに従って、上記の各
機器の動作を制御する。また、集中センタ４０の修正端
末２０における通信装置２１は、読取装置１０と通信を
行うためのものであり、表示部２２は例えばＣＲＴディ
スプレイや液晶式表示器であり、読取装置１０から送ら
れてきた帳票画像データ及び認識結果を表示しオペレー
タが確認や修正を行えるようにするためのものである。
キーボード２８はオペレータが修正情報や、非定型帳票
のそれぞれの入力項目を入力するものである。記憶装置
２４は、画像データ２５、認識結果２６、修正結果２７
の記憶エリアが設けられおり、制御装置２３によりこれ
らの機器の動作が制御される。

【００１８】図４は図３における記憶装置１４の読取フ
ォーマット１５を、図５は図３における記憶装置２４の
記憶エリアを示す。

【００１９】次に図１のフローチャートに基づいて図３
の各部の動作を説明する。

【００２０】まず営業店３０でオペレータが図２に示す
定型帳票１をはじめとする複数種類の定型帳票、及び非
定型帳票２をはじめとする複数種類の非定型帳票を混在
して１ロットにまとめ読取装置１０にセットする（ステ
ップ１００）と、制御装置１９は帳票ＩＤがあるかない
か判断し（ステップ１０２）、帳票ＩＤが検出された場
合は帳票ＩＤを文字認識し（ステップ１０４）、そうで
ない場合は読取装置で扱う帳票の最大サイズで帳票画像
を取得し送信するために画像データエリア１６に格納す
る（ステップ１０８ａ）。帳票ＩＤが検出された場合で
も、帳票ＩＤを認識できなかった場合は同様に読取装置
で扱う帳票の最大サイズで帳票画像を取得し送信するた
めに画像データエリア１６に格納する（ステップ１０８
ｂ）。

【００２１】帳票ＩＤが文字認識されると、帳票ＩＤに
対応づけてあらかじめ記憶エリア１５に登録されている
読取りフォーマットに従いイメージリーダ１１は各項目
の帳票画像の切り出しを行う。（ステップ１０６）。そ
の後、認識機構１２により各項目の文字認識が行われる
（ステップ１１０）。

【００２２】以上の処理をセットされたすべての帳票に
ついて行うまで繰り返す（ステップ１２０）。

【００２３】セットされたすべての帳票が処理される
と、通信装置１８により、認識結果のコードデータ及
び、帳票画像データが集中センタ４０の修正端末２０に
送信される（ステップ１２２）。送信した認識結果及
び、帳票画像データは修正端末２０における記憶装置２
４の記憶エリア２５、２６に格納される（ステップ１２
４）。

【００２４】格納されたデータは認識結果があるかない
か自動的に判断され（ステップ１３０）、認識結果のあ
る定型帳票のデータは、オペレータが画面を目視し確認
／修正処理を行い（ステップ１３２）、そうでない全体
画像のみのデータは、オペレータが画面に表示される帳
票全体画像を目視し、項目の確認／入力を行う（ステッ
プ１３４）ことでデータエントリが終了する（ステップ
１３６）。

【００２５】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、非
定型帳票や帳票ＩＤを認識できなかった定型帳票を帳票
読取フォーマットとしてシステムで扱う最大の帳票サイ
ズで帳票全体画像を取得するように登録するようにした
ため、定型帳票、非定型帳票混在での帳票データ取得処
理を自動で行うことができる。これにより、オペレータ
が定型、非定型に帳票を分類して別々に、読取装置にセ
ットする必要がなくなった。また、定型帳票の帳票ＩＤ
が認識できない場合においても、途中で帳票データ取得
処理が中断されなくなった。これらのことから、特に多
種多量の帳票を処理するシステムでは多大な省力効果が
期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の処理手順の実施の形態を示すフローチ
ャートである。

【図２】帳票例を示す図である。

【図３】本発明に係る読取装置及び、修正端末とのシス
テムブロック図である。

【図４】図３における記憶装置１４（送信側）の記憶エ
リア例を示す図である。

【図５】図３における記憶装置２４（修正端末）の記憶
エリア例を示す図である。

【符号の説明】

１０…読取装置、 １１…イメージリーダ、１２…認識
機構、１３…表示部、１４…記憶装置、 １５…読取り
フォーマット、 １６…画像データ、１６ａ…認
識結果、１７…キーボード、１８…通信装置、１９…制
御装置、２０…修正端末、 ２１…通信装置、 ２２…
表示部、 ２３…制御装置、２４…記憶装置、 ２５…
画像データ、２６…認識結果、２７…修正結果、２８…
キーボード、３０…営業店、 ４０…集中センタ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数種類の帳票を帳票に付加された帳票Ｉ
   Ｄを読み取ることにより、帳票ＩＤに対応したそれぞれ
   の帳票読み取りフォーマットに従い、帳票の画像取得及
   び認識処理を行うデータエントリシステムにおいて、帳
   票ＩＤが付加されていない非定型帳票については帳票の
   全体画像を取得することを特徴とするデータエントリ方
   法。
2. 【請求項２】前記帳票ＩＤを読み取る手段と、認識した
   帳票ＩＤに対応した帳票読み取りフォーマットに従い画
   像取得及び認識処理を行う手段と、帳票ＩＤが検出され
   ない場合及び認識不可の場合は帳票の全体画像を取得す
   る手段と、画像データ及び認識結果を出力する手段と、
   修正情報や入力データを入力する手段と、を有すること
   を特徴とするデータエントリ装置。