JP2731173B2 - 光学的文字読取装置 - Google Patents

光学的文字読取装置

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JP2731173B2
JP2731173B2 JP63209417A JP20941788A JP2731173B2 JP 2731173 B2 JP2731173 B2 JP 2731173B2 JP 63209417 A JP63209417 A JP 63209417A JP 20941788 A JP20941788 A JP 20941788A JP 2731173 B2 JP2731173 B2 JP 2731173B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は光学的文字読取装置(以下OCRと称する)に
係り、特にOCRで読取らせる帳票の設計に関する。
(従来の技術) 従来、OCRで読取るべき読取項目(以下フィールドと
称する)が非常に多い原帳票をOCRで読取れる帳票(OCR
化帳票と称する)に設計する場合、読取精度の確保や帳
票の搬送上の安定性確保のために必要な帳票設計上の規
格を満足しようとすると、原帳票のサイズと比較してOC
R化した帳票のサイズが非常に大きくなる。例えば原帳
票が第6図に示すようなフォーマットで、11,12で示す
ような読取項目を持っているものとし、この原帳票を従
来の方法でOCR化すると、第7図で示す如く、原帳票の
読取項目11,12はOCR化帳票では読取項目13,14となり、O
CR化帳票全体が原帳票と比較してそのサイズが非常に大
きくなってしまう。このため、OCR化帳票の収納性、ス
ペース性、価格性、バンドリング性等が悪化すると共
に、法規や慣例上、原帳票に対してサイズをどうしても
変更できない場合に、OCRにて読みとらせることができ
ないという欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 従来、読取項目が非常に多い帳票をOCRにて読み取ら
せる帳票に設計する場合、原帳票のサイズと比較してOC
R化した帳票のサイズが非常に大きくなって、帳票の収
納性、スペース性、価格性、ハンドリング性が悪化する
と共に、原帳票のサイズを法規や慣例上、OCR化に際し
てどうしても変更できない場合に、OCRにて読み取らせ
ることができないという欠点があった。そこで、本発明
は上記の欠点を除去するものでOCR化帳票のサイズを縮
少すべく一部不完全なフォーマットで記入された項目が
あっても他の完全なフォーマットで記入された項目を読
み取れるようにし、且つ、前記不完全なフォーマットで
記入された項目の入力をオペレータにうながすことがで
きる光学的文字読取装置を提供することを目的としてい
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、帳票の記載内容を光電変換して得た画情報
を読取制御情報に従ってフィールド毎に文字認識する光
学的文字読取装置において、前記読取制御情報によって
前記フィールドが「記入有り」と指定されているか否か
を検出する検出手段と、前記検出手段が「記入有り」を
検出しない場合は通常の文字読取り動作を行い、又前記
検出手段が「記入有り」を検出した場合は当該フィール
ドの黒ビット数をカウントする文字読取制御手段と、こ
の文字読取制御手段によるカウント値が所定値を超えた
か否かを判定する判定手段と、この判定手段によって前
記カウント値が所定値を超えたと判定された場合は前記
フィールドの桁を埋める所定の文字とスペースを認識結
果とし、又、前記カウント値が所定値を超えないと判定
された場合は前記フィールドの桁を埋めるスペースを認
識結果とする認識手段とを具備した構成を有している。
(作用) 本発明の光学的文字読取装置において、文字読取制御
手段は検出手段が「記入有り」を検出しない場合は通常
の文字読取り動作を行い、又前記検出手段が「記入有
り」を検出した場合は当該フィールドの黒ビット数をカ
ウントし、カウント値を判定手段に知らせる。判定手段
は知らされたカウント値が所定値を超えたか否かを判定
し、その結果を認識手段に知らせる。認識手段は前記判
定手段によって前記カウント値が所定値を超えたと判定
された場合は前記フィールドの桁を埋める所定の文字と
スペースを認識結果とし、又、前記カウント値が所定値
を超えないと判定された場合は前記フィールドの桁を埋
めるスペースを認識結果とする。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の光学的文字読取装置の一実施例を示し
たブロック図である。1は帳票の内容を光電変換する光
電変換部、2は光電変換部1によって得られた1帳票分
の画像信号を一旦蓄積するシートバッファ、3は帳票か
ら読み取った文字を認識する文字認識部、4は表示制御
及び装置全体の制御を行なう制御装置、5は読み取り結
果の表示をすると共に、オペレータによる読み取り結果
のキー修正を可能とするディスプレイ/キー入力装置、
6はコントロールバスである。
第2図は本例のOCRにて読み取らせるOCR化帳票の一例
を示した図である。原帳票は第6図と同じで、第6図の
読取項目(フィールド)11,12が本例では15,16に対応し
ている。特に、読取項目16は原帳票と同じである。
次に本実施例の動作について説明する。まず、第2図
に示した帳票を上記OCRにて読み取らせようとした場
合、制御装置4は予め登録されている帳票読取制御情報
100即ち、読取項目の座標位置、読取字種、桁数、チェ
ック条件、文字として認識するか、「記入有りのみ」を
検出するか、文字認識と「記入有りのみ」の両方を検出
するか等の属性を文字認識部3に与える。文字認識部3
は図示されないスキャナにコントロールバス6を介して
搬送開始コマンドを転送する。これにより、前記スキャ
ナにセットされた前記帳票が搬送され、光電変換部1は
前記帳票の記載内容に対応した光電信号を得、更にこの
光電信号を2次元パターンに変換して、これをシートバ
ッファ2に送って蓄積させる。シートバッファ2は帳票
全体の画像情報を蓄えることができ、光電変換部1から
送られてくる画像情報200を順次蓄積する。文字認識部
3は、シートバッファ2への帳票全体の画像情報の格納
が完了すると、制御装置4から与えられた帳票読取制御
情報100に従って、シートバッファ2から必要な領域を
切り出し、その中に記入された文字の認識を開始する。
この際、第2図に示した帳票に記載された項目15につい
ては通常の文字読取動作が行なわれ、その認識結果が制
御装置4に出力される。項目16については帳票読取制御
情報100の属性によって「記入有りのみ」を検出するこ
とが指定されていた場合、文字認識部3は第3図に示す
如く、項目16の領域内を17の方向に走査し、黒のビット
数をカウントする。そして、文字認識部3は前記黒のビ
ット数のカウント値がある値即ち、帳票上の汚れと記入
有りの時との差が明確になる閾値を超えた時、記入有り
と判定し、認識結果としてリジェクト1文字と残りの桁
数にはスペースを埋めて制御装置4に出力する。しか
し、文字認識部3は前記黒のビット数のカウント値が前
記閾値を超えない場合に、指定された桁数分スペースを
制御装置4に出力する。制御装置4は文字認識部3によ
る認識動作が全て完了すると、認識結果をディスプレイ
/キー入力装置5に第4図に示す如く表示する。この
際、制御装置4は読取り結果の論理チェックによってエ
ラーとなったフィールド又はリジェクト文字にカーソル
を移動させる制御を行なう。その後もカーソル移動キー
を押さない限り、例えば文字を修正して改行キーを操作
する等の通常の修正時に、制御装置4は前記カーソルを
次のリジェクト文字又はエラーフィールドの先頭文字に
移動するように制御する。但し、リジェクト文字又はエ
ラーフィールドがなければカーソルは画面内の先頭文字
に存在する。第4図は前述した如く第2図の帳票を読み
取った時にディスプレイ/キー入力装置5に表示される
読み取り結果例である。即ち、18のフィールドにはリジ
ェクトエラーがないために、フィールド19のリジェクト
文字20の位置にカーソルが移動している。オペレータは
前記表示結果を見て、ディスプレイ/キー入力装置5を
用いてカーソルの位置からヤマダハナコとキー入力を行
なって、制御装置4にフィールド19の内容を入力して、
帳票の読み取り作業が終了する。
第5図は上記文字認識部3の動作フローチャートであ
る。先ず、ステップ401にてシートバッファ2から必要
な領域を切り出して文字認識動作を行ない、ステップ40
2へ行って「記入有りのみ」を検出したか否かを判定
し、検出した場合はステップ403へ、検出しない場合は
ステップ407へ進む。ステップ407では文字認識結果を制
御装置4へ出力した後、ステップ408では文字認識動作
が終了したか否かを判定し、終了しない場合はステップ
401へ戻り、終了した場合は処理を終了する。一方、ス
テップ403へ進んだ場合、前記領域を走査して黒のビッ
ト数をカウントし、ステップ404にて前記カウント値が
閾値を超えたか否かを判定し、超えた場合はステップ40
9へ、超えない場合はステップ405へ進む。ステップ405
では指定された桁数分を埋めるスペースを制御装置4へ
出力してステップ406へ進む。ステップ408では前記桁数
分を埋めるリジェクト文字1文字とスペースを制御装置
4へ出力してステップ406へ進む。ステップ406では文字
認識動作が全て終了したか否かを判定し、終了しない場
合はステップ401へ、終了した場合は処理を終了する。
本実施例によれば、入力項目が多い帳票で且つ記入頻
度の少ないフィールドが存在する帳票をOCR化帳票とす
る場合、前記記入頻度の少ないフィールドを原帳票のフ
ォーマットと同じとして、OCR化帳票のサイズの拡大を
僅少とすることができる。従って、OCR化帳票の収納ス
ペース性、価格性、ハンドリング性等を向上させること
ができる。又、法規、帳票コスト、帳票のハンドリング
上の問題から帳票サイズを変更できない場合でも、原帳
票をOCR化帳票として、OCRにて記入内容を読み取らせる
ことができ、大幅な省力化を図ることができる。しか
も、本例では、OCR化帳票のフィールドに対して文字認
識と「記入有りのみ」検出を指定した場合、前記フィー
ルドに何か記入があると、カーソルがその部分で停止す
るため、この部分へのオペレータによる文字入力を促
し、データ入力洩れを防止して、帳票読み取り動作の信
頼性を向上させている。
[発明の効果] 以上記述した如く本発明の光学的文字読取装置によれ
ば、一部不完全なフォーマットで記入された項目があっ
ても他の完全なフォーマットで記入された項目を読み取
れるようにし、且つ、前記不完全なフォーマットで記入
された項目の入力をオペレータに促すようにして、OCR
化帳票のサイズを縮少し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光学的文字読取装置の一実施例を示し
たブロック図、第2図は第1図に示したOCRにて読み取
らせるOCR化帳票の一例を示した図、第3図は「記入有
りのみ」が指定されたフィールドの走査例を示した図、
第4図は第1図に示したOCRにて読み取って表示した帳
票例を示した図、第5図は第1図に示した文字認識部の
動作フローチャート、第6図は原帳票のフォーマット例
を示した図、第7図は前記原帳票を従来の方法でOCR化
帳票とした場合のフォーマット例を示した図である。 1……光電変換部 2……シートバッファ 3……文字認識部 4……制御装置 5……ディスプレイ/キー入力装置 6……コントロールバス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帳票の記載内容を光電変換して得た画情報
    を読取制御情報に従ってフィールド毎に文字認識する光
    学的文字読取装置において、前記読取制御情報によって
    前記フィールドが「記入有り」と指定されているか否か
    を検出する検出手段と、前記検出手段が「記入有り」を
    検出しない場合は通常の文字読取り動作を行い、又前記
    検出手段が「記入有り」を検出した場合は当該フィール
    ドの黒ビット数をカウントする文字読取制御手段と、こ
    の文字読取制御手段によるカウント値が所定値を超えた
    か否かを判定する判定手段と、この判定手段によって前
    記カウント値が所定値を超えたと判定された場合は前記
    フィールドの桁を埋める所定の文字とスペースを認識結
    果とし、又、前記カウント値が所定値を超えないと判定
    された場合は前記フィールドの桁を埋めるスペースを認
    識結果とする認識手段とを具備したことを特徴とする光
    学的文字読取装置。
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