JP2777048B2 - バーコードの読取り方法 - Google Patents

バーコードの読取り方法

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JP2777048B2
JP2777048B2 JP5170990A JP17099093A JP2777048B2 JP 2777048 B2 JP2777048 B2 JP 2777048B2 JP 5170990 A JP5170990 A JP 5170990A JP 17099093 A JP17099093 A JP 17099093A JP 2777048 B2 JP2777048 B2 JP 2777048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、銀行の通帳な
どにその頁数を識別するために印刷されたバーコードの
読取り方法に関し、特に、バーコードの読取り処理を高
速化するためのバーコードの読取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、銀行や郵便局に設置されるAT
M(自動金銭出納機)などの通帳処理機は、受け付けた
通帳に入金や支払のデータを印字する機能を有する。こ
のような通帳処理機が印字動作を実行するにあたって
は、受け付けた通帳の頁数を識別する必要がある。現
在、通帳の頁数を表示するためには、バーコードが利用
されている。このバーコードには、基本的な原理を同じ
くする複数の規格がある。基本的な原理は、所定長の長
バーと、所定長より短い短バーとの2種類のバーを所定
領域に所定順序で所定数印刷することによって2進符号
を表示するものである。
【0003】このようなバーコードの読取りには、通常
のバーコードの読取りの場合と同様に、光学的なセン
サ、例えば、CCDセンサなどのセンサによる走査を行
う。バーコードの一例を図3(a)〜(e)に示す。図
3(a)〜(e)において、LBは所定長の長バー、S
Bは所定長より短い短バーである。このバーコードで
は、長バーが2進数の“1”に、短バーが2進数の
“0”に対応している。また、桁の配列は、図面上方か
ら下方の順で低位から高位になっている。図3(a)
は、図面上方から下方の順で長バーLBが1つ、短バー
SBが3つ配置されている。したがって、このバーコー
ドは、2進数の“0001”を表示している。以下同様
に、図3(b)は“0010”、図3(c)は“001
1”、図3(d)は“0100”、図3(e)は“01
01”をそれぞれ表示している。このようにして、長バ
ー及び短バーを4本組み合わせることによって、4桁の
2進数を“0000”から“1111“まで表示するこ
とができる。すなわち、10進数の0から15までを表
示することができる。
【0004】なお、本明細書に添付した図面において
は、説明の都合上、長バー及び短バーを境界線で囲って
表現しているが、実際は、バーを光学的に読み取るため
に、バーを特定の色、例えば、黒色で塗り潰して印刷し
てある。
【0005】図4は、バーコードを銀行の通帳の頁表示
に利用した場合の説明図である。図4において、通帳1
0の頁10aの所定位置にバーコードを印刷するための
所定領域A0が設定されており、この所定領域A0の範
囲内にバーが通帳の搬送方向に直交する向きで印刷され
ている。この所定領域A0は、通帳の縦及び横の端部を
基準として定められた所定位置に設定される。また、所
定領域A0に印刷されるバーコードの位置関係は、所定
領域A0を基準として定められている。
【0006】次に、このようなバーコードを読み取る動
作について説明する。バーコードを読み取るセンサとし
て、図示しないCCDラインセンサ(以下、センサとい
う)が設けられている。まず、頁10a上に印刷された
所定領域A0がセンサで読み取れる位置に通帳10を搬
送する。次に、センサの走査が所定領域A0のX方向に
1回行われると、通帳10は、W方向へ所定量だけ搬送
される。すなわち、センサの位置は、Y方向へ所定移動
量だけ相対的に移動する。上記所定移動量は、センサの
分解能に基づいて設定される。続いて、センサの走査が
上記と同様に行われる。このような動作が繰り返して行
われることにより、所定領域A0全面にわたる走査が行
われる。以下、上記の動作をそれぞれX方向及びY方向
の走査という。このように所定領域A0全面を走査して
走査情報を取得することによって、所定領域A0に印刷
されたバーコードを読み取る。
【0007】次に、上述した所定領域A0に配置された
バーコードの位置関係について、詳細に説明する。図5
は、バーコードの位置関係及び読取り動作を説明するた
めの説明図である。図5において、所定領域A0は、破
線で示すP0−P5−P6−P11−P0で囲まれた領
域である。所定領域A0の境界線P0−P11と平行な
位置関係にある基準線Rを基準として長バーLB及び短
バーSBが配置される。中心線CL0は、境界線P0−
P5及び境界線P11−P6をそれぞれ2等分する点を
結ぶものとする。所定長mの長バーLBは、中心線CL
0で2等分されるように配置されている。中心線CL1
及びCL2はそれぞれ中心線CL0から同一距離pにあ
る。短バーSBの長さは長バーLBの所定長mの半分よ
りも短い所定長nである。短バーSBは中心線CL1に
よって距離qづつに2等分されるように配置される。P
1−P2−P9−P10の境界線で囲まれた領域は、長
バーLB及び短バーSBの両者を検知し得る第1検知領
域A1である。
【0008】一方、P3−P4−P7−P8の境界線で
囲まれた領域は、長バーLBのみを検知し得る第2検知
領域A2である。第1検知領域A1及び第2検知領域A
2は、それぞれ、中心線CL1及びCL2で面積が2等
分されるように配置される。これら第1及び第2検知領
域A1,A2以外の領域は、長バーLB及び短バーSB
を検知するためには、不要な非検知領域である。これら
非検知領域を以下の通り定義しておく。すなわち、P0
−P1−P10−P11の境界線で囲まれた領域は非検
知領域A3であり、P2−P3−P8−P9の境界線で
囲まれた領域は非検知領域A4であり、P4−P5−P
6−P7の境界線で囲まれた領域は非検知領域A5であ
る。また、上述した検知領域A1,A2及び非検知領域
A3,A4,A5のX方向の幅をそれぞれ検知幅a1,
a2及び非検知幅a3,a4,a5とする。通常、検知
幅a1とa2とは同じ値で設定される。X方向はセンサ
の走査方向である。なお、M0は、バーの印刷ずれの許
容値を示す印刷ずれマージン量であり、これについては
後述する。
【0009】図6は、従来のバーの読取り方法における
走査情報の処理回路の一例を示す概略ブロック図であ
る。まず、構成について説明する。20は、バーコード
が印刷されている所定領域を走査して走査情報D1を出
力するセンサである。22は、走査情報D1を格納する
バッファメモリ(緩衝記憶手段)である。24は、セン
サ20及びバッファメモリ22にそれぞれ制御信号C1
1及びC12を与える書き込み制御部であり、この書き
込み制御部24は、CPU部26からの制御信号C1に
従って動作する。28は、バッファメモリ22に格納さ
れている走査情報D1から後述する検知情報D2を抽出
して読み出すために、制御信号C21をバッファメモリ
22に与える読取り制御部であり、この読取り制御部2
8は、CPU部26からの制御信号C2に従って動作す
る。CPU部26は、所定の判定プログラムに従って動
作し、バッファメモリ22から読み出した検知情報D2
に基づいてバーコードの判定を行う。
【0010】次に、図5及び図6を参照して、バーコー
ドの読取り動作について説明する。まず、走査動作を実
行する。これは、所定領域A0に対するX方向及びY方
向の走査をセンサ20で行うことによって、走査情報D
1を取得し、これをバッファメモリ22に格納する動作
である。この段階で、所定領域A0の走査情報が全てい
ったんバッファメモリ22に格納されるので、バッファ
メモリ22の容量は、上記所定領域A0の走査情報を保
持し得る記憶容量が必要である。
【0011】次に、検知情報の抽出動作を実行する。す
なわち、バッファメモリ22に格納されている走査情報
D1から検知領域A1,A2に相当する検知情報D2を
抽出する。この検知情報D2は、検知領域A1に対応し
た第1検知情報と、検知領域A2に対応した第2検知情
報とからなる。実際は、バッファメモリ22から走査情
報を読み出す際に、図5で説明した非検知領域A3,A
4,A5の部分、すなわち、幅a3,a4,a5に相当
する部分の走査情報のみをマスク処理することにより、
第1及び第2検知情報(以下、双方を含めて検知情報と
いう場合がある)を抽出する。
【0012】続いて、上記抽出した検知情報によってバ
ーの判定動作を行う。すなわち、第1及び第2検知情報
の両者によってバー有りと判定したときは、長バー有り
と判定し、第1検知情報によってバー有りと判定され、
かつ、第2検知情報によってバー無しと判定したとき
は、短バー有りと判定する。この判定動作は、検知情報
を解析して行われるため、判定動作に要する処理時間と
しては、検知情報の量にほぼ比例した時間が必要とな
る。
【0013】また、通帳などの媒体にバーコードを印刷
する際、バーコードが基準の位置からずれて印刷される
ことがある。このようにして発生する印刷ずれ量が大き
いと、バーを誤検知する可能性がある。例えば、図5に
おいて、短バーSBが検知領域A2内にまでずれて印刷
された場合は、この短バーSBを長バーLBと誤って検
知してしまう。このような誤検知を防止するために、印
刷ずれに対する許容値である印刷ずれマージン量を確保
する必要がある。
【0014】図5において、印刷ずれマージン量M0
は、短バーSBの終端の境界線Lから第2検知領域A2
の境界線P3−P8までの距離で定義される。この印刷
ずれマージン量M0は、短バーがどの程度までX方向に
印刷ずれを起こしていいかの許容値を示す。したがっ
て、印刷ずれマージン量M0を広げるほど、バーのX方
向に対する印刷ずれの許容値が大となり、誤検知の可能
性を減らすことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、検知領域A0を走査して得た走査情報をいったんバ
ッファメモリ22に格納し、次いで、このバッファメモ
リ22から読み出した走査情報より検知情報を抽出し、
これに基づいてバーの判定処理を行っている。したがっ
て、この格納、抽出、及び判定の処理に時間がかかっ
た。この処理時間を短縮するためには、処理する情報を
減らすことが必要である。すなわち、検知情報の量を減
らせばよい。しかしながら、検知情報を減らす、つま
り、第1および第2検知領域を狭くすることは、所定領
域A0上に存在する汚れをバーとして誤検知する可能性
を増大させる。このため、検知情報を減らすことには限
度があった。
【0016】また、従来の方法では、検知領域A0を走
査して得た走査情報をいったんバッファメモリ22に格
納し、次いで、このバッファメモリ22から読み出した
走査情報より検知情報を抽出し、これに基づいてバーの
判定処理を行っている。すなわち、バッファメモリ22
は、バーの判定に必要な検知情報の他に、バーの判定に
不要な非検知情報も格納していた。このため、バッファ
メモリ22の記憶容量は、検知情報及び非検知情報の両
者を格納し得る大きなものが必要であった。
【0017】本発明は、上記の点に鑑み、バーの判定処
理に要する時間を短縮するとともに、この処理時間の短
縮のために検知領域を狭くしても誤検知の可能性の増大
を防止したバーコードの読取り方法を提供することを目
的とする。また、本発明は、走査情報を格納するバッフ
ァメモリの記憶容量が少なくて済むバーコードの読取り
方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、所定長の長バー及び前記所定長より短
い短バーの2種類のバーを所定領域に所定順序で所定数
配置することによって2進符号を表示するバーコードを
読み取る際、長バー及び短バーの両者を検知し得る第1
検知領域と長バーのみを検知し得る第2検知領域とを所
定領域内でそれぞれ設定し、所定領域を走査して取得し
た走査情報から第1及び第2検知領域の各々に対応する
第1及び第2検知情報を抽出し、第1検知情報の解析に
よってバー有りと判定し、かつ、第2検知情報の解析に
よってバー無しと判定したときは、短バーが存在すると
判定し、第1検知情報の解析及び第2検知情報の解析に
よって、ともにバー有りと判定したときは、長バーが存
在すると判定するバーコードの読取り方法において、第
1及び第2検知領域内でそれぞれ2列の有意検知領域を
設定し、走査情報から有意検知領域のそれぞれに対応す
る有意検知情報を抽出し、第1及び第2検知情報の代わ
りに有意検知情報を使用してバーの判定を行うことを特
徴としている。
【0019】また、本発明では、所定領域を走査して取
得した走査情報から有意検知情報のみを選択して緩衝記
憶手段に格納し、この緩衝記憶手段から読み出した有意
検知情報を使用してバーの判定を行うことを特徴として
いる。
【0020】
【作用】本発明では、第1及び第2検知領域内に設定さ
れた2列の有意検知領域に対応する有意検知情報のみに
よってバーの判定を行う
【0021】また、本発明では、2列の有意検知領域に
対応する有意検知情報のみを緩衝記憶手段に格納する。
【0022】
【実施例】以下、本発明について、図面に基づいて説明
する。図1は、本発明のバーコードの読取り方法におけ
るバーコードの位置関係及び読取り動作を説明するため
の説明図であり、図2は、走査情報の処理回路の一例を
示す概略ブロック図である。なお、図1及び図2におい
て、従来例を示す図3〜図6と同等の部分には同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0023】図1において、第1検知領域A(P1−
P2−P9−P10−P0)では、次の2列の有意検知
領域が設定される。すなわち、P11−P12−P10
2−P101−P11の境界線で囲まれた有意検知領域
A11と、P22−P21−P91−P92−P22の
境界線で囲まれた有意検知領域A13とである。以下、
これら2列の有意検知領域A11,A13を合わせて第
1有意検知領域という。一方、第2検知領域A2(P3
−P4−P7−P8−P3)では、次の2列の有意検知
領域が設定される。すなわち、P31−P32−P82
−P81の境界線で囲まれた有意検知領域A21と、P
42−P41−P71−P72−P42の境界線で囲ま
れた有意検知領域A23とである。これら2列の有意検
知領域A21,A23を合わせて第2有意検知領域とい
う。なお、図面を見易くするために、第1検知領域A1
及び第2検知領域A2は右斜線で、上述した4つの有意
検知領域A11,A13,A21,A23は左斜線で示
した。
【0024】第1検知領域A1内に設定した2列の有意
検知領域A11及びA13は、中心線CL1に対して対
称位置に配置される。同様に、第2検知領域A2内に設
定された2列の有意検知領域A21及びA28は、中心
線CL2に対して対称位置に配置される。以下、これら
の有意検知領域A11,A13,A21,A23に対応
する走査情報を有意検知情報という。
【0025】上述した有意検知領域以外の領域(非有意
検知領域)は、次のとおりである。すなわち、第1検知
領域A1内における非有意検知領域は、領域A10(P
1−P11−P101−P10−P1)、領域A12
(P12−P22−P92−P102−P12)、及び
領域A1(P21−P2−P9−P91−P21)
ある。一方、第2検知領域A2内における非有意検知領
域は、領域A20(P3−P31−P81−P8−P
3)、領域A22(P32−P42−P72−P82−
P32)、及び領域A2(P41−P4−P7−P7
1−P41)である。
【0026】また、上述した有意検知領域A11,A1
3及び非有意検知領域A10,A12,A14のX方向
の幅をそれぞれ有意検知幅a11,a13及び非有意検
知幅a10,a12,a14とする。同様に、有意検知
領域A21,A23及び非有意検知領域A20,A2
2,A24のX方向の幅をそれぞれ有意検知幅a21,
a23及び非有意検知幅a20,a22,a24とす
る。M1は、後述する印刷ずれマージン量である。
【0027】次に、図2に示す走査情報の処理回路の概
略ブロック図について説明する。図2において、30は
ゲート手段であり、書き込み制御部24aから与えられ
るゲート制御信号C13の能動状態及び非能動状態に応
じてゲートを開閉する。したがって、従来例を示す図6
との相違点は、ゲート手段30によって選択された走査
情報D1のみがバッファメモリ(緩衝記憶手段)22に
格納される点である。
【0028】次に、図1及び図2を参照して、バーコー
ドの読取り動作について説明する。初めに、走査動作を
実行する。センサ20により所定領域A0に対してX方
向の走査を行って走査情報D1を取得する。ここで、前
述したように、ゲート手段30の作用によって、第1及
び第2有意検知領域に対応する第1及び第2有意検知情
報のみを選択するために、センサ22から順次出力され
る走査情報D1を受けるゲート手段30に対して、次の
ようにゲート制御信号C13を与える。すなわち、第1
有意検知領域A11,A13と、第2有意検知領域A2
1,A23とに相当する走査情報がゲート手段30に供
給されている期間だけゲート制御信号C13を能動状態
にすることにより、ゲート手段30を開状態にさせる。
このため、有意検知幅a11,a13,a21,a23
に相当する部分の走査情報が開状態のゲート手段30を
経由してバッファメモリ22に格納される。上記以外の
期間では、ゲート手段30に与えるゲート制御信号C1
3を非能動状態にすることにより、ゲート手段30を閉
状態にさせる。したがって、非有意検知幅a10,a1
2,a14,a20,a22,a24に相当する部分の
走査情報はゲート手段30でマスクされるため、バッフ
ァメモリ22には格納されない。
【0029】このようにしてX方向の走査を実行した
後、Y方向の走査を実行する。X方向及びY方向の走査
を繰り返して所定領域A0の走査を行うとともに、有意
検知情報のみを抽出してバッファメモリ22に格納す
る。本実施例から判るように、バッファメモリ22に格
納する情報は、有意検知領域A11,A13,A21,
A23に対応する有意検知情報のみであり、これは、所
定領域A0に対応する全検知情報よりも格段に少ない情
報量である。したがって、バッファメモリ22の記憶容
量は、従来の数十分の一に小さくすることができる。
【0030】続いて、抽出した有意検知情報に従ってバ
ーの判定動作を行う。この判定動作では、従来例におけ
る第1及び第2検知領域のそれぞれに代えて、第1及び
第2有意検知領域のそれぞれを使用してバーの判定を行
っている。すなわち、抽出した有意検知情報によってバ
ーの有無を判定し、第1有意検知情報及び第2有意検知
情報によってバー有りと判定したときは、長バー有りと
判定し、第1有意検知情報によってバー有りと判定され
かつ第2有意検知情報によってバー無しと判定したとき
は、短バー有りと判定する。このように、従来の検知情
報よりも量的に少ない有意検知情報に基づいて、バーの
有無を判定するため、判定動作に要する処理時間が従来
に比較して著しく短縮される。
【0031】また、前述したように、有意検知領域は、
それぞれ2列の有意検知領域から構成されている。バー
の有無の判定は、これら2列の有意検知領域のそれぞれ
に対応する有意検知情報によってなされる。すなわち、
第1有意検知領域A11,A13のそれぞれに対応する
2つの有意検知情報によって、バーの有無を判定し、両
者ともにバー有りと判定されたときは、バー有りと判定
し、いずれか一方のみによって、バー有りと判定された
ときは、バー無しと判定する。この判定動作は、第2有
意検知領域A21,A23においても、上記と同様であ
る。
【0032】上述のように2列の有意検知領域を設定し
てバーの有無を判定することによって、所定領域A0上
に汚れが存在する場合の誤検知を防止する効果がある。
例えば、図1において、第1有意検知領域の2列の有意
検知領域A11,A13のいずれか一方の列に対応する
部分に汚れが存在した場合について説明する。所定領域
A0に対しての走査動作を実行した結果、有意検知領域
A11,A13のいずれか一方に対応する有意検知情報
によってバー有りと判定されても、他方の有意検知領域
に対応する有意検知情報によってバー無しと判定されれ
ば、最終的にはバー無しと判定される。このため、汚れ
が有意検知領域の2列にまたがって存在しない限り、誤
検知を防止できることになる。換言すれば、有意検知領
域の2列の間隔は、誤検知を防止し得る汚れの大きさに
相当する。したがって、所定領域A0に存在する汚れの
大きさに比較して、有意検知領域の2列の間隔を大とす
ることによって、有効に誤検知を防止できる。
【0033】次に、印刷ずれマージン量について説明す
る。図1において、印刷ずれマージン量M1は、短バー
SBの終端と検知領域A21の境界線との間の距離で定
義される。本実施例では、従来の印刷ずれマージン量M
0、すなわち、短バーSBの終端と従来の検知領域A2
の境界線との間の距離よりも、上記印刷ずれマージン量
M1が大となるように有意検知領域を設定している。こ
れによって、従来の印刷ずれマージン量M0よりも大き
な印刷ずれマージン量M1を得ることができる。
【0034】なお、従来は、図5に示す印刷ずれマージ
ン量M0を広げるために、検知領域A2の検知幅a2を
狭めた場合、汚れによる誤検知を招く可能性が増大する
恐れがあった。しかしながら、本発明では、前述したよ
うに2列の有意検知領域を設定することによって、汚れ
による誤検知を防止できるので、誤検知の可能性を増大
させることなく、誤検知の印刷ずれマージン量M1を従
来よりも大となるように有意検知領域を設定することが
可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
の検知情報よりも少ない有意検知情報によってバーの有
無の判定を行うので、従来に比較して、判定動作の処理
時間が短縮できる。また、有意検知情報を緩衝記憶手段
に格納させるようにした場合、緩衝記憶手段は、従来の
検知情報よりも非常に少ない有意検知情報を保持すれば
よいため、緩衝記憶手段の記憶容量は従来に比べて著し
く少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバーコードの読取り方法におけるバー
コードの位置関係及び読取り動作を説明するための説明
図である。
【図2】本発明のバーコードの読取り方法における走査
情報の処理回路の一例を示す概略ブロック図である。
【図3】バーコードの一例を示す説明図である。
【図4】バーコードを通帳の頁表示に利用した場合の説
明図である。
【図5】従来のバーコードの読取り方法におけるバーコ
ードの位置関係及び読取り動作を説明するための説明図
である。
【図6】従来のバーの読取り方法における走査情報の処
理回路の一例を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】 LB 長バー SB 短バー A1 第1検知領域 A2 第2検知領域 A11,A13 第1有意検知領域 A21,A23 第2有意検知領域 D1 走査情報 D20 有意検知情報 M1 印刷ずれマージン量 22 バッファメモリ(緩衝記憶手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定長の長バー及び前記所定長より短い短
    バーの2種類のバーを所定領域に所定順序で所定数配置
    することによって2進符号を表示するバーコードを読み
    取る際、前記長バー及び短バーの両者を検知し得る第1
    検知領域と前記長バーのみを検知し得る第2検知領域と
    を前記所定領域内でそれぞれ設定し、前記所定領域を走
    査して取得した走査情報から前記第1及び第2検知領域
    の各々に対応する第1及び第2検知情報を抽出し、前記
    第1検知情報の解析によって前記バー有りと判定し、か
    つ、前記第2検知情報の解析によって前記バー無しと判
    定したときは、前記短バーが存在すると判定し、前記第
    1検知情報の解析及び第2検知情報の解析によって、と
    もに前記バー有りと判定したときは、前記長バーが存在
    すると判定するバーコードの読取り方法において、 前記第1及び第2検知領域内でそれぞれ2列の有意検知
    域を設定し、前記走査情報から前記有意検知領域のそ
    れぞれに対応する有意検知情報を抽出し、前記第1及び
    第2検知情報の代わりに前記有意検知情報を使用して前
    記バーの判定を行うことを特徴とするバーコードの読取
    り方法。
  2. 【請求項2】請求項1のバーコード読取り方法におい
    て、前記所定領域を走査して取得した走査情報から前記
    有意検知情報のみを選択して緩衝記憶手段に格納し、こ
    の緩衝記憶手段から読み出した前記有意検知情報を使用
    して前記バーの判定を行うことを特徴とするバーコード
    の読取り方法。
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