JP2641672B2 - マーク読取装置 - Google Patents

マーク読取装置

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JP2641672B2
JP2641672B2 JP4070768A JP7076892A JP2641672B2 JP 2641672 B2 JP2641672 B2 JP 2641672B2 JP 4070768 A JP4070768 A JP 4070768A JP 7076892 A JP7076892 A JP 7076892A JP 2641672 B2 JP2641672 B2 JP 2641672B2
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博 寺田
博 三木
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Matsushita Electronics Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はあらかじめ定められた様
式に従って作成されたマークシート上に記入されたマー
クを、ファクシミリ装置等の走査型の光学読取装置によ
り読み取るマーク読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、この種のマーク読取装置において
は、例えば図1や図2で示されるようなマークシート
1,2を読取装置に、順次走査により読み取らせ、これ
によって得られた画信号に基づいて、まず図1中のスタ
ート基準マーク3や、図2中のスタート基準マーク4お
よびストップ基準マーク5を検出する。そして、次にそ
れらの検出位置を基準として、1走査線のうちのどの区
間が各マーク記入欄6,7に相当するかを割り出し(マ
ークシート1,2上において、マーク記入欄6,7は基
準マーク3,4,5と予め定められた位置関係にあ
る)、その割り出された区間の画信号を参照することに
より、各マーク記入欄6,7にマークが記入されている
か否かを判定する。
【0003】ここで、上記マークが記入されているか否
かの判定処理は、マークシート上の画像データを全て読
み取り、これらを一旦メモリに記憶させた後に行う方
法、あるいはマーク記入欄の読み取りと同時に行う方法
により行っていた。また、判定に用いる走査線として、
図1のマークシート1の場合には、スタート基準マーク
3が検出された走査線の画信号を、図2のマークシート
2の場合には、通常、スタート基準マーク4およびスト
ップ基準マーク5の両方が同時に検出された走査線の画
信号をそれぞれ参照して判定が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の判定方法であると前者の場合、マークシート上の全
ての画情報を一旦メモリに記憶させなければならないた
め、少なくともマークシート1頁分の画情報が記憶可能
な容量を備えたメモリが必要であるという課題があっ
た。また、後者の場合、読み取りと判定を行ってから、
次の行のマーク記入欄の処理を行うためにマークシート
が搬送されるために多くの処理時間が伴うという課題が
あった。
【0005】本発明は、上記従来の課題を解決するため
に為されたものであり、大容量のメモリを必要とせず、
かつ短い処理時間でマーク記入欄にマークが記入されて
いるか否かの判定処理を行うことができるマーク読取装
置を提供することを目的とする。また、基準マークの印
刷が劣化しているマークシートを用いても正確に基準マ
ークを検出することができるマーク読取装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために為されたものであり、スタート基準マークと
ストップ基準マークとの間に形成されたマーク記入欄を
複数行有して成るマークシートを読み取る読取手段と、
この読取手段から入力される画信号の白黒判別を行い所
定数以上の連続する黒信号を検出した場合に基準マーク
と判別して前記スタート基準マーク(あるいは前記スト
ップ基準マーク)を検出する基準マーク検出手段と、こ
の基準マーク検出手段が前記スタート基準マーク(ある
いは前記ストップ基準マーク)を検出した走査線の本数
を計数する計数手段と、この計数手段により計数された
走査線数が所定の範囲内に有るか否かを判定し、この判
定結果に基づき前記スタート基準マーク(あるいは前記
ストップ基準マーク)の有効無効を判定する制御手段と
を備え、前記両基準マークのうちどちらか一方を有効で
あると判定した後に、前記マーク記入欄の各欄にマーク
が記入されているか否かの判定を行うようにしたもので
ある。
【0007】
【作用】本発明は上述の構成によって、マークシート上
の全ての画情報を一旦メモリに記憶させる必要がないた
め、大容量のメモリを必要としない。また、両基準マー
クの双方を検出しない状態に遷移したときに、マークが
記入されているか否かの判定を行うため、短い処理時間
で判定処理を行うことができる。また、基準マークと同
一または類似する幅を有するが縦長が異なるマークまた
は汚れが基準マークの近傍位置にあっても基準マークと
誤認することを防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。本実施例においては、図3に示すマークシー
ト12を用いる。このマークシート12についてさらに
詳しく説明すると、前記スタート基準マーク10は、マ
ークシート12の左端部付近において縦方向に並べて設
けられている。他方、前記ストップ基準マーク11は、
マークシート12の右端部付近において縦方向に並べて
設けられている。そして、両基準マーク10,11はマ
ークシート12において左右対称となる位置を占めてい
る。
【0009】前記両基準マーク10,11は、共に、縦
4mm、横3mmの長方形をなしており、ファクシミリ装置
等の読取装置で読取可能な色(例えば、黒)にて前記長
方形の内部まで、べたに印刷されている。
【0010】また、前記マーク記入欄8の各行は、それ
ぞれ一対のスタート基準マーク10とストップ基準マー
ク11との間に挟まれた領域に設けられている。これら
のマーク記入欄8は、縦4mm、横1mmの幅とされてお
り、読取装置で読み取られない色(例えば、淡い緑色)
で白抜きに印刷されている。そして、マーク記入欄8の
横方向の間隔Aは4mmとされている。なお、マーク記入
欄8の各行は、それぞれ、一対のスタート基準マーク1
0およびストップ基準マーク11と一直線上に並んでい
る。
【0011】なお、基準マーク10,11およびマーク
記入欄8の寸法および問題を上述のように定めた場合、
マークシート12がA4判であるとすると、次に説明す
る記事欄9を設けなければ、約1400個(40列×3
5行)のマーク記入欄8を1枚のマークシート12に設
定できる。
【0012】前記記事欄9は、スタート基準マーク10
の列とストップ基準マーク11の列との間に挟まれる領
域に、マーク記入欄8と一緒に設けられている。この記
事欄9の形状および大きさは適当に定めることができ
る。
【0013】図4は、本実施例において、ファクシミリ
装置等の読取装置(図示せず)から得られる画信号に基
づいて各マーク記入欄8にマークが記入されているか否
かを検出するマーク検出回路のブロック図を示す。同図
において、15は読取装置によって得られた画信号cを
入力する画信号入力端子、16は画信号cに完全に同期
した画信号クロックパルスb(1クロックパルスが1画
素に対応する)を読取装置から入力するクロックパルス
入力端子、17は画信号区間信号aを読取装置から入力
する画信号区間信号入力端子、18は走査開始信号pを
読取装置から入力する走査開始信号入力端子である。
【0014】19はこの回路の各部を制御する8ビット
の汎用マイクロプロセッサであり、後述するこの回路の
主な動作は、ROM(Read Only Memor
y)20にあらかじめ記憶されているプログラムをマイ
クロプロセッサ19が実行することにより行われる。2
1はデータバス、22はアドレスバス、23は制御バス
である。24はRAM(Random Access
Memory)35に画信号を入力するための画像入力
回路であり、この画像入力回路24は8ビットのシリア
ル/パラレル変換レジスタ25、データラッチ26、1
/8分周器27、アドレスカウンタ28、DMA制御回
路29およびステイタスレジスタ30からなる。
【0015】なお、前記クロックパルスbは前記シリア
ル/パラレル変換レジスタ25および1/8分周器27
に入力される。また、1/8分周器27は画信号区間信
号aにより動作状態となって、クロックパルスbを1/
8分周したバルスを、ラッチパルス信号dとしてデータ
ラッチ26およびDMA制御回路29へ送出する。
【0016】31は1走査線のうちの各マーク記入欄8
に対応する区間における黒画素の数を計数する黒画素計
数回路であり、この黒画素計数回路31は、1/8分周
器32、8ビットのパラレル/シリアル変換レジスタ3
3および積算カウンタ34から構成されている。
【0017】36は検出されたマークデータを外部のデ
ータ処理装置へ出力する出力回路であり、出力データポ
ート37、データ転送制御回路38および外部インター
フェイス39から構成されている。
【0018】図5は前記RAM35のマップ図(領域割
り当て図)、図6は図5の作業領域40内の割り当て
図、図7は画像入力回路24内部の動作タイミングチャ
ート、図8は黒画素計数回路31内部の動作タイミング
チャート、図14ないし図16はこのマーク検出回路の
動作を示すフローチャートである。
【0019】次に、これらの図を参照しながらこのマー
ク検出回路の動作を説明する。読取開始位置に到達する
と、走査開始信号pが“1”になると、区間信号aが
“1”になり、それに同期して画信号cが入力端子15
に入力される(なお、クロックパルスbは常時入力端子
17に入力されている)。
【0020】そして、前記のように区間信号aが“1”
になると、画像入力回路24が動作可能な状態となり、
図4のタイミングチャートに示されるように、入力端子
15を通じてシリアル/パラレル変換レジスタ25にシ
リアル入力する画信号cは、同レジスタ25により8ビ
ットずつバラレル信号に変換された上、データラッチ2
6へ転送される。このようにしてデータラッチ26へ転
送された8ビットずつの画信号は、その後、RAM35
へ直接メモリ・アクセス(以下DMAと言う)転送さ
れ、同RAM35の第1の入力バッファ領域41または
第2の入力バッファ領域42内に順次格納されて行く。
【0021】以上の動作は、区間信号aが“1”である
間、連続的に行われる。これにより、1走査線分の画信
号cが連続的に入力バッファ領域41または42に格納
されて行く。
【0022】ここで、前記入力バッファ領域41,42
は、それぞれ1走査線分の容量を確保されており、処理
速度向上のため、一方の入力バッファ領域に格納された
ある走査線の画信号cについて後述する種々の処理が行
われている間に、他方の入力バッファ領域に次の走査線
の画信号cが格納されて行く。
【0023】なお、本実施例では、1走査線が2048
ビットで構成されることとしているので、前記入力バッ
ファ領域41,42には、2048/8=256バイト
の容量がそれぞれ確保されている。
【0024】また、前記DMA転送は、DMA制御回路
29とプロセッサ19との間でDMA要求信号fとDM
A応答信号gのやりとりが行われた後、DMA制御回路
29からメモリ書込信号iとともにアドレス有効信号h
が出力され、このhにより、アドレスバス22が有効に
されると同時に、データラッチ26上に保持された画信
号がデータバス21上にセットアップされることにより
実現される。
【0025】以上のようにしてRAM35の入力バッフ
ァ領域41または42は格納された画信号に対しては、
まず、基準マーク10,11の検索が行われる。次に、
これを説明する。
【0026】本実施例では、読取装置は8ドット/1mm
の分解能を持つものとしている。そして、前記のように
基準マーク10,11の横軸は3mmとされているので、
理想的には、1走査線上において、基準マーク10,1
1はそれぞれ3×8=24ビット連続する黒信号として
現れることになる。そこで、本実施例では、マークシー
ト12の印刷精度や読取時のマークシート12の傾き等
を考慮して、基準マークを判定するに際し、連続する黒
信号に予め許容範囲を備えている。具体的には、24±
3ビット(すなわち、21ビット(第1の所定値)以
上、27(第2の所定値)ビット以下)黒信号が連続し
た場合、基準マーク10,11を検出したものとする。
【0027】なお、入力バッファ領域41または42に
格納された画信号に対する処理は、RAM35の作業領
域40(図6および図7参照)を用いて行われるが、初
期状態においては、この作業領域40の各部はすべてク
リアされている。
【0028】前記基準マーク10,11の検索動作は具
体的には、図15のフローチャートに従って行われる。
すなわち、マイクロプロセッサ19は、白画信号の次に
黒信号が読み出されると、RAMの作業領域40の基準
マーク横幅カウンタ48を用いて黒信号が連続する数n
を計数し、20<n<28となったならば、基準マーク
10,11を検出したと判定する。
【0029】なお、1走査線の前半の部分で検出された
基準マークは、スタート基準マーク10とみなす一方、
1走査線の後半部分で検出された基準マークはストップ
基準マーク11とみなす。
【0030】本実施例では、前記検出された基準マーク
10,11の後縁(すなわち、n個連続する黒画素のう
ちの最後の黒画素)が基準位置とされ、この基準位置を
示す情報がRAMの作業領域40のスタート基準マーク
位置レジスタ46およびストップ基準マーク位置レジス
タ47に退避される。なお、基準マーク位置レジスタ4
6,47の内容は、それぞれ新たな基準マーク10,1
1が検出される毎に更新される。
【0031】上述のようにして、最初の基準マーク10
または11が検出されると(マークシート12が左に傾
いている場合には、ストップ基準マーク11の方がスタ
ート基準マーク10より先に検出される)、RAMの作
業領域40内の検索モードレジスタ44がセットされ、
以後はそれまでの全区間検索モードから限定区間検索モ
ードへ移行する。
【0032】ここで、前記全区間検索モードにおいて
は、前記基準マーク10,11の検索動作は、各走査線
の画信号の全区間において行われる。しかし、最初の基
準マーク10または11が検出された後は、他の基準マ
ーク10,11が出現する区間を予想できるようになる
ので、前記限定区間検索モードにおいては、各走査線の
限定された区間においてのみ、前記基準マーク10,1
1の検索動作が行われる。
【0033】すなわち、前記限定区間検索モードにおい
ては、最初に検出したた基準マーク10もしくは11、
またはその後に検出された基準マーク10もしくは11
の位置情報と、ROM20内にあらかじめ登録されてい
る両基準マーク10,11間の距離とにより、次に検出
するべき基準マークが出現し得る走査線上の限定された
区間を所定の基準により割り出し、その限定された区間
においてのみ、次に検出するべき基準マークの検索動作
を行う。
【0034】なお、記事欄9の位置は、前記限定された
区間に含まれないように設定しておく。図9は画信号と
前記限定された領域との関係を示すタイミングチャート
である。
【0035】これにより、記事欄9に、基準マーク1
0,11と区別できない図形パターンが書き込まれてい
ても、そのパターンが基準マーク10,11として誤検
出される虞がなくなる。また、検索の対象となるデータ
数が少なくなるので、処理速度が向上される。
【0036】一方、前記のように最初の基準マーク10
または11が検出されると、各マーク記入欄8にマーク
が記入されているか否かの検出動作が開始される。次
に、これを説明する。
【0037】RAM35の作業領域40中の基準マーク
検出レジスタ45には、1走査線毎に、スタート基準マ
ーク10およびストップ基準マーク11がそれぞれ検出
されたか否かがセットされる(検出された場合には
“1”、検出されなかった場合には“0”がセットされ
る)。
【0038】ここにおいて、前記のように各走査線につ
いて基準マーク10,11の検出動作が行われると、各
走査線について図10に示すような4つの状態が生じ
る。
【0039】すなわち、状態1は、1走査線においてス
タート基準マーク10およびストップ基準マーク11の
いずれもが検出されなかった状態であり、基準マーク検
出レジスタ45上において(0,0)で表される。
【0040】状態2は、1走査線において、スタート基
準マーク10またはストップ基準マーク11のいずれか
一方のみが検出された状態であり、レジスタ45上にお
いて(0,1)または(1,0)で表される。
【0041】状態3は、1走査線においてスタート基準
マーク10およびストップ基準マーク11のいずれもが
検出された状態であり、レジスタ45上において(1,
1)で表される。
【0042】状態4は、状態2と同じく、1走査線にお
いて、スタート基準マーク10またはストップ基準マー
ク11のいずれか一方のみが検出された状態であり、や
はりレジスタ45上において(0,1)または(1,
0)で表される。ただし、この状態4と状態2との相違
点は、状態2が基準マーク10または11の上部を検出
しているのに対し、状態4は基準マーク10または11
の下部を検出している点にある。
【0043】原稿が傾いているか否か、および傾いてい
る場合におけるその傾き方向は、上述の4つの状態間の
遷移過程を見ることにより知ることができる。
【0044】すなわち、マークシート12が全く傾いて
いない状態で走査された場合、前記状態2および状態4
は発生しない。
【0045】また、マークシート12が傾いた状態で走
査された場合には、状態1→状態2→状態3→状態4と
の状態が遷移して行く。さらに詳しく言えば、マークシ
ート12が右に傾いた状態で走査された場合、(0,
0)→(1,0)→(1,1)→(0,1)→(0,
0)と状態が遷移して行く。また、マークシート12が
左に傾いた状態で走査された場合には、(0,0)→
(0,1)→(1,1)→(1,0)→(0,0)と状
態が遷移して行く。
【0046】また、状態2の次に状態3を経ることなく
状態4になったり、状態4の次に状態1を経ることなく
状態3になった場合は、マークシート12が非常に大き
く傾いた状態で走査されたことを意味する。本実施例で
は、このような場合には後述する走査ラインの傾きを修
正することなく異常処理が実行される。つまり、マーク
シート12が修正不可能な程、非常に大きく傾いた状態
の場合は傾き修正とは異なる異常処理を行ってただちに
何らかの処置を実行させるわけである(例えば、マーク
シート12を再び読み取らせる等)。
【0047】さらに、マークシート12が異常に大きく
傾いている場合を除いて、マーク記入欄8の各行の終了
時には、状態3または状態4から状態1に遷移する。し
たがって、本実施例では、そのような遷移があった場合
には、マーク記入欄8の1行が終了したものとみなし、
後で詳しく説明する行データ処理を実行する。
【0048】上述の各状態間の状態遷移図および状態遷
移表を図11,図12に示す。なお、図12において、
「状態」欄は前走査線の状態を示す一方、「入力」欄は
次走査線の状態を示す。
【0049】以上のことを踏まれて、本実施例では、各
走査線が前記4つの状態のいずれに該当するかを基準マ
ーク検出レジスタ45を通じて参照しながら、マーク記
入欄8上のマーク検出処理を行う。次に、これを図6お
よび図13を用いて説明する。
【0050】まず、状態1の走査線においては、マーク
記入欄8に対応する画信号は全く含まれていないので、
マーク検出処理を実行しない。
【0051】状態2の走査線においては、検出されたい
ずれか一方の基準マークより基準位置を知り、その基準
位置から走査線を、あらかじめROM20に登録されて
いるマーク記入欄8の横方向の間隔A毎に分割し、さら
にその分割された区間内のマーク記入欄8に対応する部
分に含まれる黒画素数を黒画素計数回路31に計数させ
る。つまり、本実施例ではROM20に予め登録された
マーク記入欄8の横方向の間に基づいた区間内のみ、画
信号の白黒判別を行うものである。
【0052】例えば、スタート基準マーク10の方が検
出された場合、すなわち(1,0)の場合は、スタート
基準マーク位置レジスタ46に退避された基準位置情報
を基準にして、その位置から走査線を4mm毎に分割し、
さらにこの分割された4mmの区間内のマーク記入欄8に
対応する部分にそれぞれ含まれる黒画素数を黒画素計数
回路31に計数させる。このように、マーク記入欄8に
対応する部分のみ黒画素数を計数しているため処理速度
が格段に向上される。
【0053】ここで、黒画素計数31は、前黒画素の計
数を具体的には次のようにして行う(図8にそのタイミ
ングチャートを示す)。
【0054】すなわち、マイクロプロセッサ19は起動
パルスrをパラレル/シリアル変換レジスタ33および
1/8分周期32へ送出すると同時に、マーク記入欄8
に対応する区間の画信号をRAM35からデータバスを
通じてレジスタ33へ並列出力させる。1/8分周期3
2は、前記起動信号rを入力すると、データシフトパル
スuをレジスタ33へ供給し、同レジスタ33に前記画
信号を積算カウンタ34へシリアル出力させると同時
に、前記画信号が8画素分積算カウンタ34へ入力され
る間、積算区間信号sを出力し、その間、積算カウンタ
34を動作状態とする。これにより、積算カウンタ34
は各マーク記入欄8に対応する区間中の黒画素数を計数
する。
【0055】一方、RAMの作業領域40上の8個のラ
インレジスタ52(1)〜(8)は、1行のマーク記入
欄8の数40個に対応して、それぞれ40ビットの容量
を有する。
【0056】そして今、初めて第2の状態となった走査
線について処理を行っているものとすると、マイクロプ
ロセッサ19は、各マーク記入欄8に対応する積算カウ
ンタ34の計数結果をデータバス21を通して入力し、
所定閾値S1と比較し、前記計数結果が閾値S1以上で
あれば、第1番目のラインレジスタ52(1)のうちの
対応するビットに“1”をセットする一方、前記計数結
果が前記閾値S1は2に設定されている。
【0057】次に、同様にして、マイクロプロセッサ1
9は、2番目に第2の状態となった走査線についても、
各マーク記入欄8に対応する区間の黒画素数の計数結果
を閾値S1と比較し、その比較結果に応じて、第2番目
のラインレジスタ52(2)の対応するビットに“1”
または“0”をセットし、以下第3番目以降に第2の状
態となった走査線についても同様にして、対応するライ
ンレジスタ52(3)〜52(8)の対応するビットに
“1”または“0”をセットする。
【0058】ここで、本実施例において、ラインレジス
タ52の数を8個としているのは、次の理由による。
【0059】連続して状態2となる走査線数は、マーク
シート12の傾き角度に依存し、その最大走査線数Kは
マークシート12の最大許容傾き角θによって決定され
る。本実施例では、状態2から必ず状態3を経て状態4
となることを前提としているので、1行のマーク記入欄
8の両側に位置する基準マーク10,11間の距離L
1,基準マーク10,11の縦長をL2とすると、最大
許容傾き角θは、 θ=arctan(L2/L1) となる。
【0060】L1=160mm、L2=4mmとすると、θ
≒1.4°となる。そして、このときの最大走査線数K
は、画素密度をDとすると、 K=L2/D となる。
【0061】したがって、D=0.5(2本/mm)とする
と、K=8となる。よって、本実施例では、ラインレジ
スタ52の数を8個としているのである。
【0062】なお、本実施例では、連続して状態2とな
った走査線の数は、傾斜カウンタ51で順次計数され
る。そして、その総数は、既に述べたようにマークシー
ト12の傾き角度を示している。
【0063】また、前記のようにしてラインレジスタ5
2(1)〜52(8)に格納された状態2に対する1行
のマーク記入欄8に関するデータは、状態2から状態3
へ遷移する際に次のように処理される。
【0064】まず、ラインレジスタ52(1)〜52
(8)に格納された全データは、前記傾斜カウンタ51
の内容に従って、有効データと無効データとに分離され
る。すなわち、傾斜カウンタ51の内容により、図13
における有効傾斜(斜線を施された領域)とそれ以外の
無効領域とを分離し、前記有効領域内のデータを有効デ
ータとする。
【0065】一方、ビットカウンタ53は、1行分のマ
ーク記入欄8と同数(40個)用意されており、それぞ
れ1行分のマーク記入欄8の1つに対応されている。そ
して、これらのビットカウンタ53(1)〜53(4
0)を用いて、1行の各マーク記入欄8に対して、有効
データとしてラインレジスタ52(1)〜52(8)に
“1”がセットされている数が計数される。
【0066】次に、状態3の走査線については、以下に
示すような処理が行われている。まず、状態2の走査線
に対する場合と同様にして、黒画素計数回路31に、1
行の各マーク記入欄8に対応する区間における黒画素数
を計数させる。なお、前記各マーク記入欄8に対応する
区間は、基準マーク位置レジスタ46および47に退避
された両基準10,11の基準位置情報に基づいて割り
出される。
【0067】しかし、状態3においては、全ての画信号
が前記図13に示されたような有効領域に含まれている
ので、前記状態2の走査線に付いての処理と異り、ビッ
トレジスタ52(1)〜52(8)は動作させない。そ
して、各マーク記入欄8に対応する区間に対する前記黒
画素計数回路31の計数結果を前記閾値S1と比較し、
S1以上であれば、直ちに、対応するビットカウンタ5
3を+1する一方、S1より小さければ、対応するビッ
トカウンタ53をそのままの内容に保持する。
【0068】次に、状態4の走査線については、前記状
態2の走査線についての処理と同様の処理がなされる。
【0069】一方、スタート基準マーク縦長カウンタ4
9は、「状態3→状態1」または「状態4→状態1」の
遷移があるまで(すなわち、マーク記入欄8の1行が終
了するまで)、スタート基準マーク10を検出した走査
線の数を計数する。同様にして、ストップ基準マーク縦
長カウンタ50は、「状態3→状態1」または「状態4
→状態1」の遷移があるまで、ストップ基準マーク11
を検出した走査線の数を計数する。
【0070】そして、両縦長カウンタ49,50の計数
結果が、基準マーク10,11の縦長に基づいて定めら
れる所定の範囲にない場合は、対応するマーク記入欄8
の行については、次に説明する行データ処理を行わな
い。これにより、マークシート12に、基準マーク1
0,11と同一または類似する幅を有するが、縦長は異
なるマークまたは汚れがあっても、基準マーク10,1
1と誤認される虞がなくなる。
【0071】前記行データ処理は、前記「状態3→状態
1」または「状態4→状態1」の遷移があった後、かつ
前記縦長カウンタ49,50の計数結果の確認を行った
後、実行される。この行データ処理は、状態2、状態3
および状態4を通じて前記計数を行ってきたビットカウ
ンタ53(1)〜53(40)の最終値を閾値S2と比
較し、それぞれS2以上であれば“1”を、S2より小
さければ“0”を、RAM35の出力バッファ領域39
のうちの対応するビットにセットすることを内容とす
る。ここで、前記“1”はマーク記入欄8にマークが記
入されていると判定されたことを意味し、“0”はマー
クが記入されていないと判定されたことを意味する。な
お、本実施例では、前記閾値S2は、4に設定されてい
る。
【0072】以上の動作はマーク記入欄8の各行毎に繰
り返され、各行に対するマーク検出結果が順次出力バッ
ファ領域39へ格納されて行く。
【0073】そして、走査開始信号pが“0”になる
と、以上の動作は終了し、出力バッファ領域39に格納
された各マーク記入欄8に対するマーク検出結果が出力
回路36を通して外部のデータ処理装置(図示せず)へ
転送される。なお、出力回路36は前記マーク検出結果
の他に、前記データ処理装置とのインターフェイスのた
めの制御信号を出力するが、この出力回路36は前記デ
ータ処理装置の如何に応じて設計される部分であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0074】このように本実施例では、左右一対の基準
マーク10,11の検出の有無により表現される4つの
状態に基づいて、マークシート12の傾き角度およびそ
の傾き方向を監視しながらマーク記入欄8にマークが記
入されているか否かを検出するので、マークシート12
の傾き角度が走査開始から走査終了までの間に変化した
場合でも、前記傾き角度を適正に補償し、極めて精度の
高いマーク読み取りを行うことができる。
【0075】なお、前記図4のマーク検出回路は、読取
装置としてファクシミリ装置を使用する場合には、ファ
クシミリ送信装置に接続してもよいし、ファクシミリ受
信装置に接続してもよい。
【0076】また、本発明における光学読取装置は、フ
ァクシミリ装置に限られないことは言うまでもない。
【0077】さらに、前記実施例では、各走査線におけ
るスタート基準マークおよびストップ基準マークの検出
状態として、4つの状態のみが生じ得るものとして処理
を行っているが、さらに多数の状態、例えば1走査線に
おいて、ある行のスタート基準マークと次の行のストッ
プ基準マーク10とが検出される状態等も生じ得るもの
として処理を行えば、マークシートがさらに大きく傾い
ても、高精度にマークを検出できる。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、スタート基準マークとストップ基準マークと
の間に形成されたマーク記入欄を複数行有して成るマー
クシートを読み取る読取手段と、この読取手段から入力
される画信号の白黒判別を行い所定数以上の連続する黒
信号を検出した場合に基準マークと判別して前記スター
ト基準マーク(あるいは前記ストップ基準マーク)を検
出する基準マーク検出手段と、この基準マーク検出手段
が前記スタート基準マーク(あるいは前記ストップ基準
マーク)を検出した走査線の本数を計数する計数手段
と、この計数手段により計数された走査線数が所定の範
囲内に有るか否かを判定し、この判定結果に基づき前記
スタート基準マーク(あるいは前記ストップ基準マー
ク)の有効無効を判定する制御手段とを備え、前記両基
準マークのうちどちらか一方を有効であると判定した後
に、前記マーク記入欄の各欄にマークが記入されている
か否かの判定を行うようにしたことにより、マークシー
ト上の全ての画情報を一旦メモリに記憶させる必要がな
いため、大容量のメモリを必要とせずに、短い処理時間
で判定処理を行うことができる。また、基準マークと同
一または類似する幅を有するが縦長が異なるマークまた
は汚れが基準マークの近傍位置にあっても基準マークと
誤認してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のマークシートの一例の正面図
【図2】従来のマークシートの他の例の正面図
【図3】本発明によるマーク読取装置に用いるマークシ
ートの正面図
【図4】本発明によるマーク検出回路のブロック図
【図5】マーク検出回路におけるRAM35のマップ図
【図6】RAM35の作業領域40内の割り当てを示す
【図7】マーク検出回路における画像入力回路24のタ
イミングチャート図
【図8】マーク検出回路における黒画素計数回路31の
タイミングチャート図
【図9】マーク検出回路における限定区間検索モード時
の基準マークの検出動作を示すタイミングチャート図
【図10】本発明の一実施例におけるスタート基準マー
ク及びストップ基準マークの検出の有無による四つの状
態を示す説明図
【図11】前記四つの状態間の状態遷移図
【図12】前記四つの状態間の状態遷移を示す図
【図13】前記状態2に該当する走査線における有効領
域を示す説明図
【図14】本発明の一実施例における動作フロー図
【図15】本発明の一実施例における動作フロー図
【図16】本発明の一実施例における動作フロー図
【符号の説明】
1 マーク記入欄 9 記事欄 10 スタート基準マーク 11 ストップ基準マーク 12 マークシート 19 マイクロプロセッサ 24 画信号入力回路 31 黒画素計数回路 36 出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−50480(JP,A) 特開 昭55−41591(JP,A) 特開 昭55−25127(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マーク記入欄とこのマーク記入欄の始ま
    りと終わりを示す一対の基準マークとが複数行形成され
    マークシートを読み取る読取手段と、この読取手段か
    ら入力される画信号の白黒判別を行い所定数以上の連続
    する黒信号を検出した場合に基準マークと見做して、前
    記一対の基準マークのいずれかを検出する基準マーク検
    出手段と、この基準マーク検出手段によって少なくとも
    一方の基準マークが検出された走査線数を計数する計数
    手段と、この計数手段により計数された走査線数が前記
    基準マークの長さに基づいて定められた所定の範囲内に
    有るか否かにより、前記基準マークの有効無効を判定す
    制御手段とを備え、前記一対の基準マークのうちいず
    れか一方の基準マークに対する有効判定を条件として前
    記マーク記入欄の各欄にマークが記入されているか否か
    の判定を開始させることを特徴とするマーク読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS594747B2 (ja) * 1977-12-28 1984-01-31 株式会社東芝 バ−コ−ド読取装置
JPS5541591A (en) * 1978-09-20 1980-03-24 Shinko Electric Co Ltd Detection circuit of start mark and stop mark in label reader

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