JP4047414B2 - 電子楽器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、演奏の進行に伴って、画面に表示された譜面を順次改ページする電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、譜面を画面上に表示しておき、演奏の進行に伴って、その画面に表示された譜面を順次改ページする、いわゆる電子譜面のページ送りを行なう電子楽器が知られている。このような電子楽器では、画面に表示された譜面の改ページにあたり、現在表示されている譜面の演奏が終了した時点で、その画面に表示されている譜面を一旦全て消去し、次に新たなページの譜面を表示することが行なわれている。しかし、これでは、改ページが行なわれる直前で、演奏者が次に演奏する楽譜情報を知ることができないという問題がある。この問題を解決するために、特開昭59−5288号公報に、画面を上段,下段に分割し、それら上段,下段に譜面を表示しておき、演奏が終了した段に表示された譜面を消去し、この段に次のページの譜面を表示するというように、互いに異なるページの譜面を上段,下段それぞれに表示する技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの技術では、改ページにあたり、先ず演奏が終了した段に表示された譜面を一旦消去し、次にその段に次のページの譜面を表示するものであるため、表示速度が遅くなるという問題がある。
一般に、譜面の楽譜情報をあらわす画像データを生成する場合、全画面に相当する画像情報を保持しておくと膨大なメモリが必要になるため、楽譜情報を符号化して記憶しておき、表示にあたり、これら符号化された楽譜情報を展開して処理することにより画像データを生成する。このように、符号化された楽譜情報を展開処理して画像データを得るのはCPUに大きな負担がかかる。このため、従来の電子楽器では、画面に譜面を表示するにあたり、表示速度が遅くなるという問題を抱えている。さらに、現在表示されているページの譜面の一部分に、次のページの譜面の一部分を表示するというような部分改ページを行なう場合、その部分改ページの形状によっては、表示する音符や記号が欠ける場合があり、このような部分改ページの形状を考慮して画像データを得るには展開処理が非常に複雑になり、表示速度がより遅くなるという問題も抱えている。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑み、表示速度の高速化が図られるとともに、見やすい改ページ形態で譜面を表示することのできる電子楽器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の電子楽器は、
楽曲の演奏情報を発生する演奏情報発生手段と、
上記演奏情報発生手段により発生された演奏情報に基づいて楽曲を演奏する演奏手段と、
演奏される楽曲の譜面を表わす画像情報を一時記憶しておく一時記憶手段と、
演奏される楽曲の譜面を表わす画像情報を発生して上記一時記憶手段に書き込む画像情報発生手段と、
上記演奏手段による楽曲の演奏の進行に応じて譜面の更新を指示する譜面更新指示情報を発生する譜面更新指示情報発生手段と、
画像情報を取り込むフレームメモリとそのフレームメモリに取り込んだ画像情報に基づく画像を表示する画面を有し、上記譜面更新指示情報発生手段により譜面更新指示情報が発生されたことを受けて上記一時記憶手段に一時記憶された画像情報をフレームメモリに取り込みそのフレームメモリに取り込んだ画像情報に基づいて画面上に譜面を表示する表示手段とを備えた電子楽器であって、
上記譜面更新指示情報発生手段が、少なくとも、上記表示手段の画面上に表示されている譜面の第1の所定位置まで楽曲の演奏が進行した際に、上記譜面更新指示情報の一種である楽曲の演奏がその所定位置まで進行したことを表わす第1の改ページ情報と、上記表示手段の画面上に表示されている譜面の位置であって上記第1の所定位置とは異なる第2の所定位置まで楽曲の演奏が進行した際に、上記譜面更新指示情報の一種である、楽曲の演奏がその第2の所定位置まで進行したことを表わす第2の改ページ情報とを、楽曲の演奏位置を表わす演奏クロックに基づくタイミングに応じて発生するものであり、
上記表示手段が、上記譜面更新指示情報発生手段により上記第1の改ページ情報が発生されたことを受けて、上記一時記憶手段より、次のページの譜面の一部を表わす画像情報を、現在のページの譜面の前記一部に対応する部分を表わす画像情報に代えて取り込んで表示すると共に、上記譜面更新指示情報発生手段により上記第2の改ページ情報が発生されたことを受けて、上記一時記憶手段より、次のページの譜面の、上記一部を除く残りの部分を表わす画像情報を現在のページの譜面の上記残りの部分に対応する部分を表わす画像情報に代えて取り込んで表示するものであって、
上記楽曲の演奏位置を表わす演奏クロックに基づき、上記譜面変更指示情報を発生するタイミングとは異なるタイミングで上記画像情報を発生することを特徴とする。
【0006】
本発明の電子楽器は、譜面更新指示情報が発生されたことを受けて、一時記憶手段に一時記憶された画像情報をフレームメモリに取り込みそのフレームメモリに取り込んだ画像情報に基づいて画面上に譜面を表示するものであるため、改ページにあたり、そのフレームメモリに取り込まれた画像情報の上からそのまま次のページの譜面をあらわす画像情報を上書きすることができる。従って、現在表示されている画像情報を一旦消去することなしに次のページの譜面を表示することができ、表示速度の高速化が図られる。
【0008】
第1の改ページ情報に応じて画像情報を表示すると、現在表示されているページの譜面の、すでに演奏が終了した第1の部分に、次のページの譜面の対応する部分を表示することができ、次の楽譜情報を容易に知ることができる。また、第2の改ページ情報に応じて画像情報を表示すると、次のページの譜面の第1の部分に加えてさらに、現在表示されているページの譜面の、すでに演奏が終了した第2の部分に、次のページの譜面の対応する部分を表示することができ、従ってこのように部分的に改ページを行なっていくことで次のページの譜面全体を表示することができる。また、部分改ページの形状によっては、表示する音符や記号が欠ける場合があり、このような部分改ページの形状を考慮して画像データを得るには展開処理が非常に複雑になり、表示速度が遅くなるという問題に対しても、あらかじめ展開処理され一時記憶手段に格納された画像情報に対応する部分だけをフレームメモリに転送することにより、表示速度の高速化が図られる。
【0009】
また、現在演奏中のページの譜面の一部と次のページの譜面の一部との組み合わせの形態を規定する改ページ形態情報を発生する改ページ形態情報発生手段を備え、
上記表示手段が、上記改ページ形態情報発生手段により発生された改ページ形態情報に基づいた形態の譜面を表示するものであることが好ましい。
【0010】
改ページ形態情報に基づいた形態の譜面を表示すると、譜面の改ページにあたり、その譜面を縦にめくったり、横にめくったり、あるいは斜めにめくったりするというような様々な改ページ形態を自在に選択することができ、表示デザイン上の自由度が増す。
さらに、上記改ページ形態情報発生手段が、1ページ分の譜面の表示態様に応じた改ページ形態情報を発生するものであってもよい。
【0011】
改ページ形態発生手段が、1ページ分の譜面の表示態様に応じた改ページ形態情報を発生すると、例えば画面に上下2段の楽譜が表示されている場合は、譜面を縦にめくることが好適なため、縦めくりの改ページ形態を選択し、一方画面に1段のみの楽譜が表示されている場合は、譜面を縦にめくると楽譜が半分欠けてしまい実用的でないため、横めくりの改ページ形態を選択するというように、譜面の表示態様に応じて最適な改ページ形態を選択することができる。
【0012】
また、上記表示手段が、上記譜面更新指示情報発生手段により譜面更新指示情報が発生されたことを受けて、上記一時記憶手段に一時記憶された画像情報を画面の複数の部分領域にそれぞれ対応する分割画像情報毎に時間的に順次取り込んで表示するものであってもよい。
画像情報を、画面の複数の部分領域にそれぞれ対応する分割画像情報毎に時間的に順次取り込んで表示すると、改ページにあたり、そのページが部分的に順次表示される。従って、実際の紙がめくれていくような、いわゆるアニメーション動作を実現することができ、ユーザに自然な改ページの感覚を与えることができる。
【0013】
また、上記表示手段の画面に表示されている譜面を更新する際の更新の形態を規定する改ページ形態情報を発生する改ページ形態情報発生手段を備え、
上記表示手段が、上記譜面更新指示情報発生手段により譜面更新指示情報が発生されたことを受けて、上記一時記憶手段に一時記憶された画像情報を、上記改ページ形態情報発生手段により発生された改ページ形態情報に応じた形態で、画面の複数の部分領域にそれぞれ対応する分割画像情報毎に時間的に順次取り込んで表示するものであってもよい。
【0014】
画像情報を、改ページ形態情報に応じた形態で、画面の複数の部分領域にそれぞれ対応する分割画像情報毎に時間的に順次取り込んで表示すると、改ページにあたり、アニメーション動作を伴って、画面上で譜面を縦にめくったり、横にめくったり、あるいは斜めにめくったりするような改ページ形態が自在に選択でき、表示デザイン上の自由度が増す。
【0015】
さらに、上記表示手段が、上記分割画像情報を、演奏中の楽曲のテンポに応じた時間間隔で順次取り込んで表示するものであってもよい。
楽曲のテンポに応じた時間間隔で順次取り込んで分割画像情報を表示すると、アニメーション動作を伴って、その楽曲のテンポに応じた時間間隔で徐々に次のページが表示されていくため、ユーザのテンポ間隔にあった自然な改ページ動作を行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の電子楽器の一実施形態のブロック図である。
図1に示すCPU11は、ROM13に格納されたプログラムをデータバス21を経由して読み出し、各種の処理を行なう。
【0017】
RAM12には、演奏用の譜面の楽譜データ、演奏により生成される演奏データ、各種操作子のデータ、および各種フラグ等が格納される。
ROM13には、この図1に示す電子楽器全体の制御を行なうためのプログラム等が格納されている。
テンポクロック部14は、CPU11から指示されたテンポ、即ち4分音符を96等分したタイミング(ティック)でテンポクロック割込みを発生する。このテンポクロック割込みは自動演奏等を行なうための基本クロックになる。
【0018】
タイマ15は、CPU11から指示された時間でタイマ割込みを発生する。このタイマ割込みにより、後述するアニメーション動作を行なうための分割画像の転送タイミングが決定される。
操作子16は、この図1に示す電子楽器の各種状態を設定するための複数のスイッチを備えている。ユーザは、後述する表示器18の画面に表示される譜面1ページ分の段数,1段当りの小節数等を、これらスイッチにより設定する。
【0019】
VRAM17は、表示器18に表示される画像データを格納する、いわゆるフレームメモリである。
表示器18は、CRTや表示信号を発生する発生回路を備えており、VRAM17に格納されている画像データがあらわす譜面を表示する。
一時記憶メモリ(オフビットマップ)19は、VRAM17と同等の構成のメモリであり、画像データを一時的に記憶する。
【0020】
音源20は、CPU11から指定された音高の楽音を発生する。
図2は、図1に示す電子楽器におけるデータの概略の流れを示す図である。
図2の右下に示す表示器18の画面には、VRAM17に格納されている画像データがあらわす1ページ目の譜面が表示されている。また一時記憶メモリ19であるオフビットマップには、2ページ目の譜面の画像データが格納されている。
【0021】
RAM12に格納されている演奏データが読み出され、音源20に入力されて楽音が発生する。また読み出された演奏データに応じてテンポクロック部14から割込みが発生し、これにより3ページ目の楽譜データが画像データに展開される。また、タイマ15から分割画像用のタイマ割込みが発生し、これによりオフビットマップに格納された2ページ目の譜面の画像データを、画面の複数の部分領域にそれぞれ対応する分割画像データ毎に時間的に順次オフビットマップから読み出されてVRAM17に転送される。これにより、現在表示されている、1ページ目の譜面の、演奏が終了した前半部分がアニメーション動作を伴って、2ページ目の譜面の前半部分に置き換わる。ここで、VRAM17への、オフビットマップに格納された2ページ目の画像データの書き込みにあたり、1ページ目の、VRAM17に格納され現在表示されている画像データを消去することなしにその画像データの上からそのまま上書きされる。このため、従来の、演奏が終了した段の画像データを一旦消去し、次にその段に次のページの画像データを表示する技術と比較し、表示速度の高速化が図られる。
【0022】
図3は、横めくりの改ページ形態を示す図である。
図3に示す画面には、1段のみの楽譜が表示されている。画面の右半分には、現在の演奏位置を示すカーソル31および現在演奏されているページの譜面の後半部分32が表示されている。またその画面の左半分には、次のページの譜面の前半部分33が表示されている。このように、画面に1段のみの楽譜が表示されている場合、譜面を図の縦にめくると演奏中の楽譜が半分欠けてしまい実用的ではないため、横めくりの改ページ形態が選択される。
【0023】
図4は、縦めくりの改ページ形態を示す図である。
図4に示す画面には、2段の楽譜が表示されている。画面の下半分には、現在の演奏位置を示すカーソル41および現在演奏されているページの譜面の後半部分42が表示されている。またその画面の上半分には、次のページの譜面の前半部分43が表示されている。このように、画面に上下2段の楽譜が表示されている場合は、縦めくりの改ページ形態が選択される。
【0024】
図5は、横めくりにおけるアニメーション動作を行なうための分割画像を示す図である。
本実施形態では、横めくりにおける半ページ毎のアニメーション動作を行なうにあたり、1ページを、画面の横方向に領域P1_1から領域P1_6までの6つの領域に分割し、タイマ15のタイマ割込みにより、前半の半ページを構成する領域P1_1から領域P1_3までの3つの領域それぞれを順次表示することにより、あるいは後半の半ページを構成する領域P1_4から領域P1_6までの3つの領域それぞれを順次表示することにより、実際に譜面が横方向にめくれていくようなアニメーション動作が行なわれる。
【0025】
図6は、縦めくりにおけるアニメーション動作を行なうための分割画像を示す図である。
縦めくりにおける半ページ毎のアニメーション動作を行なうにあたり、1ページを、画面の縦方向に領域P2_1から領域P2_6までの6つの領域に分割し、タイマ15のタイマ割込みにより、前半の半ページを構成する領域P2_1から領域P2_3までの3つの領域それぞれを順次表示することにより、あるいは後半の半ページを構成する領域P2_4から領域P2_6までの3つの領域それぞれを順次表示することにより、実際に譜面が縦方向にめくれていくようなアニメーション動作が行なわれる。
【0026】
図7は、図1に示す電子楽器におけるメインルーチンを示すフローチャートである。
図1に示す電子楽器に電源が投入されると、このメインルーチンが実行される。
先ず、ステップS1において、初期化が行なわれる。この初期化では、演奏データを読み込み、拍子を設置し、1小節当りの演奏クロック数(ティック数)Cを設定する。また、1ページ目の譜面を表示するとともに、2ページ目の譜面を画像展開してオフビットマップに格納しておく。さらに、楽曲のテンポに応じてテンポクロックの割込みタイミングを設定するとともに、タイマ割込みのタイミングを所定の値に設定する。また各種フラグや変数の初期化を行なう。
【0027】
次にステップS2に進み、ユーザにより設定された操作子等の状態を読み込み、ステップS3に進む。ステップS3では、ユーザにより設定された譜面の表示段数S、1段あたりの小節数Mに合わせて表示画面を更新する。次にステップS4に進む。ステップS4は、分割画像の設定サブルーチンであり、詳細は後述するが、画像データを、画面の複数の部分領域にそれぞれ対応する分割画像データ毎に格納するエリアを設定する。次にステップS5に進む。ステップS5は、タイミング設定サブルーチンであり、やはり詳細は後述するが、表示画面に応じて、画像展開のタイミング、改ページのタイミングを設定する。
【0028】
次に、ステップS6に進む。ステップS6では、ユーザにより操作子のうちの1つである演奏スタートスイッチが押されていた場合、テンポクロック割込みを許可状態にして演奏のスタート処理を行なう等、その他必要な処理を行ない、ステップS2に戻る。
図8は、図7に示すメインルーチンにおける分割画像の設定サブルーチンのフローチャートである。
【0029】
先ずステップS11において、表示段数Sが1か否かが判断される。表示段数Sが1であると判断された場合は、横めくりを行なうためステップS12に進む。ステップS12では、縦めくりか横めくりかの形状を示すレジスタFIGに1(横めくり形状)を代入してステップS13に進む。ステップS13では、画面の、図5に示す領域P1_1からP1_6までの分割領域の座標を、座標変数P1から座標変数P6までに設定してメインルーチンに戻る。
【0030】
一方、ステップS11において、表示段数Sが1でないと判断された場合は、縦めくりを行なうためにステップS14に進む。ステップS14では、レジスタFIGに2(縦めくり形状)を代入してステップS15に進む。ステップS15では、画面の、図6に示す領域P2_1から領域P2_6までの分割領域の座標を、座標変数P1から座標変数P6までに設定してメインルーチンに戻る。
【0031】
図9は、図7に示すメインルーチンにおけるタイミング設定サブルーチンのフローチャートである。
先ず、ステップS21において、1ページ分の演奏時間を示す変数T1(ティック)に、S(1ページあたりの表示段数)×M(1段あたりの小節)×C(1小節あたりのティック数)を代入する。次にステップS22に進み、レジスタFIGが1(横めくり形状)か否かが判断される。レジスタFIGが1であると判断された場合は、ステップS23に進む。
【0032】
ステップS23では、横めくりの画像展開のタイミング、改ページのタイミングを設定するために、先ず、最終段を構成する小節のうちの中央の小節位置を超えるタイミングを示す値[(S−1)×M+RoundUp(M÷2)]×Cを、部分改ページタイミング変数N1に代入する。ここで、RoundUpとは、小数点以下に端数がある場合には切り上げることを意味する。次に、1ページ分のタイミングを示す値(S×M×C)を、完全改ページを行なうための完全改ページタイミング変数N2に代入する。また、1ページ分のタイミングを示す値(S×M×C)にさらに1小節分が経過したタイミングを示す値[(S×M+1)×C]を、符号化された楽音データを展開処理して画像データを生成するための画像展開タイミング変数D1に代入する。これにより画像展開のタイミングは、改ページのタイミングとは異なるタイミングとなり、画像展開のタイミングと改ページのタイミングとが重なることが防止され、CPUの負担が軽減される。ステップS23を終了するとメインルーチンに戻る。
【0033】
一方、ステップS22において、レジスタFIGが1でないと判断された場合は、ステップS24に進む。ステップS24では、縦めくりの画像展開のタイミング、改ページのタイミングを設定するために、先ず、画面に表示された中央の段を超えるタイミングを示す値[RoundUP(S÷2)×M×C]を、部分改ページタイミング変数N1に代入し、次に完全改ページタイミング変数N2にS×M×Cを代入し、さらに画像展開タイミング変数D1に(S×M+1)×Cを代入してメインルーチンに戻る。
【0034】
図10は、テンポクロック割込みの処理ルーチンのフローチャートである。
テンポクロック部14により、CPU11に対して割込みが発生すると、このルーチンが起動される。
先ずステップS31において、クロックの歩進(4分音符を96等分したタイミング)に応じて画面上のカーソルを移動し、また現在の演奏位置T(ティック)をインクリメントする。
【0035】
次にステップS32に進み、演奏データを読み出す演奏時刻が経過しているか否かが判断される。演奏時刻が経過していると判断された場合は、ステップS33に進む。ステップS33では楽音発生処理を行ないステップS34に進む。一方、ステップS32において、演奏時刻がまだ経過していないと判断された場合は、そのままステップ34に進む。ステップS34は、改ページ処理サブルーチンであり、詳細は後述するが、現在の演奏時刻位置Tが完全改ページのタイミングもしくは部分改ページのタイミングに到達したか否かを判断し、その判断に応じて完全改ページの処理,部分改ページの処理を指示し、ステップS35に進む。ステップS35は、画像展開サブルーチンであり、やはり詳細は後述するが、現在の演奏時刻位置Tが画像展開タイミングに到達したか否かを判断し、画像展開タイミングに到達したと判断した場合は楽譜データを画像データに展開するための画像展開処理を行なう。ステップS35を終了するとメインルーチンに戻る。
【0036】
図11は、図10に示すテンポクロック割込み処理ルーチンにおける改ページ処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
先ずステップS41において、現在の演奏位置Tが、部分改ページタイミング変数N1以上であるか否かが判断される。現在の演奏位置Tが部分改ページタイミング変数N1以上であると判断された場合は部分改ページを行なうためにステップS42に進む。ステップS42では座標指数iを1にする。また転送座標Pに座標変数P1を設定する。さらに転送終了値PE に、半ページ分を示す数値3を設定する。本実施形態では、1ページ分を6つの分割画像に分割し、半ページ毎に部分改ページ動作を行なうものであり、このため半ページ分として数値3が設定される。またタイマ割込みフラグFを1に設定してタイマ割込みを許可状態にする。次にステップS43に進み、部分改ページタイミング変数N1に、演奏クロックにより設定され1ページ分の演奏時間を示す変数T1を加算し、これを部分改ページタイミング変数N1に代入することにより部分改ページタイミング変数N1を次のページに移しメインルーチンに戻る。
【0037】
一方、ステップS41において、現在の演奏位置Tが部分改ページタイミング変数N1未満であると判断された場合はステップS44に進む。ステップS44では、現在の演奏位置Tが完全改ページタイミング変数N2以上であるか否かが判断される。現在の演奏位置Tが完全改ページタイミング変数N2未満であると判断された場合はそのままメインルーチンに戻る。一方、現在の演奏位置Tが完全改ページタイミング変数N2以上であると判断された場合は完全改ページを行なうためにステップS45に進む。ステップS45では、転送終了値PE に、1ページ分を示す数値6を設定する。また、タイマ割込みフラグFを1に設定してタイマ割込みを許可状態にする。次にステップS46に進み、完全改ページタイミング変数N2に1ページ分の演奏時間を示す変数T1を加算し、これを完全改ページタイミング変数N2に代入することにより、その完全改ページタイミング変数N2を、次のページを改ページするための値にしてメインルーチンに戻る。
【0038】
図12は、テンポクロック割込み処理ルーチンにおけるタイマ割込みの処理ルーチンのフローチャートである。
タイマ割込みが許可状態になっており、タイマ15によりCPU11に対して割込みが発生すると、このタイマ割込みの処理ルーチンが起動する。このルーチンにより、分割画像がオフビットマップからVRAM17に順次転送され、徐々に分割画像が表示されて、いわゆるアニメーション動作を伴った部分改ページが行なわれる。
【0039】
先ずステップS51において、転送座標Pで示される領域の画像データをオフビットマップから読み出してVRAM17に書き込む。これにより、現在表示されている画像データの一部分が、次のページの部分画像データに置き換えられる。次にステップS52に進み、座標指数iをインクリメントし、その座標指数iを転送座標Pに代入する。次にステップS53に進む。ステップS53では、座標指数iが転送終了値PE より大きいか否かが判断される。座標指数iが転送終了時PE より大きいと判断された場合は、半ページ分の画像データの転送が終了したため、ステップS54に進む。ステップS54では、タイマ割込みフラグFを0に設定してタイマ割込みを禁止状態にし、メインルーチンに戻る。一方、座標指数iが転送終了値PE 以下であると判断された場合は、そのままメインルーチンに戻る。
【0040】
図13は、図10に示す画像展開サブルーチンを示すフローチャートである。先ずステップS61において、現在の演奏位置Tが画像展開タイミング変数D1以上か否かが判断される。現在の演奏位置Tが画像展開タイミング変数D1以上であると判断された場合は、符号化された楽譜データを展開して処理された画像データを得るためにステップS62に進む。ステップS62では、楽譜データを読み出して画像データに展開処理してオフビットマップへ格納する。次にステップS63に進み、画像展開タイミング変数D1に1ページ分の演奏時間を示す変数T1を加算し、これを画像展開タイミング変数D1に代入することにより画像展開タイミング変数D1を次のページに移しメインルーチンに戻る。一方、ステップ61において、現在の演奏位置Tが画像展開タイミング変数D1未満であると判断された場合は、そのままメインルーチンに戻る。
【0041】
尚、本実施形態では、オフピットマップは1画面(1ページ)分であったが、現在表示されている画面と改ページ専用の画面との2画面分のオフピットマップを備え、現在表示されている画面と改ページ専用の画面を切り替えて表示してもよい。一般に、VRAMには譜面のデータおよびその譜面のデータとは別に他のアプリケーションのデータが格納される場合が多く、その場合譜面と他のアプリケーションとが同時に画面に表示される。そこで、このような2画面のオフピットマップを備えれば、再描画が必要になった場合であっても、再描画処理が容易になる。
【0042】
また、本実施形態では、画像転送処理は分割領域の座標を指定して転送したが、VRAM側に、指定された座標の分割領域以外の表示を禁止する部分(マスク)を設け、全画面分の画像データをVRAMに転送するが、結果的に分割領域のみが表示されるようにしてもよい。この場合、マスクの形状を順次変化させて、徐々に改ページが行なわれるようにすると効果的である。
【0043】
さらに、本実施形態では、画像展開や改ページのタイミングを演奏クロック(ティック)で設定したが、画像展開や改ページのタイミングを演奏時間で設定してもよい。また、分割画像の転送タイミングをタイマにより設定したが、分割画像の転送タイミングを演奏クロックに応じて設定してもよい。この場合はタイマ割込みではなく、テンポクロック割込みで処理することになる。このようにすると、曲のテンポに応じたタイミングでアニメーション動作を行なうことができ、ユーザのテンポ感覚に見合った改ページ動作が実現される。
【0044】
また、本実施形態では、楽譜データがあらかじめRAMに格納されていたが、演奏データから変換して楽譜データを生成してもよい。
また、本実施形態では、画像データを、符号化された楽譜データを展開処理して生成したが、あらかじめ画像データを格納しておいてもよい。さらに、演奏がストップしている場合、改ページスイッチを設けて改ページを行なうようにしてもよい。このようにすると、現在のページの演奏をストップし、次のページの演奏に移る場合、現在のページの、残りの部分の部分改ページを行なわず、いきなり次のページに進むことができる。
【0045】
さらに本実施形態では、改ページ形状は、譜面の段数に応じて自動設定されるようにしたが、ユーザが設定できるようにしてもよい。また、改ページ形状は縦めくり、横めくりに限らず、斜めにめくる形状やその他の形状でもよい。その場合、本実施形態と同様に、形状に合わせて部分改ページのタイミング等を設定すればよい。
【0046】
また、本実施形態では、部分改ページ動作は、半ページ毎に行なったが、縦めくりの改ページを行なう際、各段の演奏が終了する毎に、順番に部分改ページを行なうようにしてもよい。
また、縦めくりの改ページタイミングを、演奏が終了した段より1つ離れた段で行なうと見やすくなる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、楽曲の演奏の進行に応じて、画面に表示された譜面を順次改ページするにあたり、表示速度の高速化が図られるとともに、見やすい改ページ形態で表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の一実施形態のブロック図である。
【図2】図1に示す電子楽器におけるデータの概略の流れを示す図である。
【図3】横めくりにおける部分改ページを示す図である。
【図4】縦めくりにおける部分改ページを示す図である。
【図5】横めくりにおけるアニメーション動作をなうための分割画像を示す図である。
【図6】縦めくりにおけるアニメーション動作を行なうための分割画像を示す図である。
【図7】図1に示す電子楽器におけるメインルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図7に示すメインルーチンにおける分割画像の設定サブルーチンのフローチャートである。
【図9】図7に示すメインルーチンにおけるタイミング設定サブルーチンのフローチャートである。
【図10】テンポクロック割込みの処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】図10に示すテンポクロック割込み処理ルーチンにおける改ページ処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】テンポクロック割込み処理ルーチンにおけるタイマ割込みの処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】図10に示す画像展開サブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 テンポクロック部
15 タイマ
16 操作子
17 VRAM
18 表示器
19 一時記憶メモリ
20 音源
31,41 カーソル
32,42 譜面の後半部分
33,43 譜面の前半部分

Claims (1)

  1. 楽曲の演奏情報を発生する演奏情報発生手段と、
    前記演奏情報発生手段により発生された演奏情報に基づいて楽曲を演奏する演奏手段と、
    演奏される楽曲の譜面を表わす画像情報を一時記憶しておく一時記憶手段と、
    演奏される楽曲の譜面を表わす画像情報を発生して前記一時記憶手段に書き込む画像情報発生手段と、
    前記演奏手段による楽曲の演奏の進行に応じて譜面の更新を指示する譜面更新指示情報を発生する譜面更新指示情報発生手段と、
    画像情報を取り込むフレームメモリと該フレームメモリに取り込んだ画像情報に基づく画像を表示する画面を有し、前記譜面更新指示情報発生手段により譜面更新指示情報が発生されたことを受けて前記一時記憶手段に一時記憶された画像情報をフレームメモリに取り込み該フレームメモリに取り込んだ画像情報に基づいて画面上に譜面を表示する表示手段とを備えた電子楽器であって、
    前記譜面更新指示情報発生手段が、少なくとも、前記表示手段の画面上に表示されている譜面の第1の所定位置まで楽曲の演奏が進行した際に、前記譜面更新指示情報の一種である楽曲の演奏が該所定位置まで進行したことを表わす第1の改ページ情報と、前記表示手段の画面上に表示されている譜面の位置であって前記第1の所定位置とは異なる第2の所定位置まで楽曲の演奏が進行した際に、前記譜面更新指示情報の一種である、楽曲の演奏が該第2の所定位置まで進行したことを表わす第2の改ページ情報とを、楽曲の演奏位置を表わす演奏クロックに基づくタイミングに応じて発生するものであり、
    前記表示手段が、前記譜面更新指示情報発生手段により前記第1の改ページ情報が発生されたことを受けて、前記一時記憶手段より、次のページの譜面の一部を表わす画像情報を、現在のページの譜面の前記一部に対応する部分を表わす画像情報に代えて取り込んで表示すると共に、前記譜面更新指示情報発生手段により前記第2の改ページ情報が発生されたことを受けて、前記一時記憶手段より、次のページの譜面の、前記一部を除く残りの部分を表わす画像情報を現在のページの譜面の前記残りの部分に対応する部分を表わす画像情報に代えて取り込んで表示するものであって、
    前記楽曲の演奏位置を表わす演奏クロックに基づき、前記譜面変更指示情報を発生するタイミングとは異なるタイミングで前記画像情報を発生することを特徴とする電子楽器。
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